■恋人の証明(4)■
 
 
 
ずっとフロドが欲しかった。
甘い躯を隅々まで味わって交じり合いたかった。
その欲望を強力な理性で抑えてきていたレゴラスだったから。
甘いフロドからの要求を断る理由はなく、悦びを持ってその希望に応えた。

先程までの激しく貪るような口付けでなく。
掠るような啄ばむような甘い口付けを繰り返す。
角度をかえて何度も何度も触れ合わせる。
唇を舐め。その淵を舌でなぞり。軽く歯を立てる。

そんな口付けは深い口付けより心をうまく伝えられるような気がして。
抑えきれないくらいの愛情を込めて、唇を合わせた。

腕の中で微かに震える小さな躯がとても愛しい。
心ではレゴラスを求めていても、躯が心を裏切ってこれから行われる行為に怯えているのだ。

当たり前だと思う。
男を受け入れるように作られた躯を持つ女性であっても。
初めての交わりには相当な苦痛を伴う。
それが男であればなおさらだ。
本来性器でない場所を性器に変えて、交わり合うのだ。
未知の、同性同士の性行為。
恐れるな、という方に無理がある。
男同士、という以上に種族の差もある。
体格差は大人と子供のものに近い。
それで、交わり合おうとしているのだ・・・。

そこまで考えて、レゴラスは軽く頭を振って思考を振り払った。
これ以上考えると罪悪感で行為が続けられなくなりそうだった。

「レゴラス?」

動きを止めたレゴラスにフロドがちいさく呼びかける。
いつの間にか瞑ってしまっていた目をあけると、フロドが不安そうにレゴラスを見上げていた。

衣服をすべて取り払われた白い躯。
軽く尖りはじめ、色を濃くしたピンク色の胸の飾り。
薄い茂みの中のゆるりと力をつけはじめた性器。

それらが一瞬でレゴラスの視界に飛び込んでくる。
問いかけるような色を乗せた蒼い瞳よりも、それらのものはレゴラスの意識を捕らえ、理性を奪った。

フロドを自分の体重で押しつぶさないように気をつけながらも、小さな躯に覆いかぶさる。
衝動的に湧き上がった欲望は、心を伝える優しい口付けの時間を終わらせ。
狂おしいほどにすべてを求める時間を始まらせた。

耳朶を軽く噛み、舌を這わせながら首筋に吸い付く。
痕がつくほど吸い上げると、痛みを訴えるフロドの声が響く。
だが、フロドの白い肌に紅い所有の痕を残す行為はレゴラスに興奮を与えた。
汗ばんでしっとりとした躯を両手で弄りながら、躯中に口付けの痕を残す。
ぷっつりと立ち上がったふたつの乳首を捏ね回すように愛撫すると、フロドの躯が大きく仰け反った。
レゴラスの腹に押し付けられたフロドの性器はすっかりと勃起していて、レゴラスを悦ばせる。
脇を滑り、腰をなぞり、太腿を撫で回し、フロドの快楽を煽る。
躯を上下に揺すり、腹に押しつけられた性器を擦りあげると、ヌルリと濡れた感触。
溢れ出した先走りは滑りをよくし、腹と性器をヌルヌルと擦れ合わせた。

「あぁ、レゴラスッ」

堪らない、というように名を呼ぶ甘い嬌声。
フロドは金色の髪に指を絡ませ、その頭を抱きかかえていた。
レゴラスの大きな手が双丘を掴んで揉みはじめた。
柔らかい尻は弾力があり握り心地がいい。
レゴラスの躯がずりさがっていく。
フロドの手の中からレゴラスの髪が頭が喪失した。
途端に襲ってきた強い快感にフロドの躯が跳ね上がった。

可哀想なほど勃起した性器がレゴラスの口内に迎え入れられていた。
先端に舌をねじ込んで、溢れる先走りを音を立てて啜る。
括れに軽く歯を立て強い刺激を与える。
側面を下から上まで嘗め回わしながら、レゴラスは双丘を揉み続けた。
快感に喘ぎながら腰を蠢かせるフロドの双丘の間にそっと指を滑りこませる。

割れ目を上から下までゆるゆると指先でなぞる。
窄む後門も指先で優しく撫でるだけで挿入はせず、すぐに指を移動させる。
後門への愛撫にフロドが一瞬躯を固めたが、口淫を強くするとすぐに躯を弛緩させた。

この場所に己を埋め込むのだと思うと。
此処から入り込み熱い体内を掻きまわすのだと思うと。
最奥を突きそこに精液を注ぎ込むのだと思うと。
レゴラスは自分の性器がギュンと音を立てて硬さを増し反り返るのを感じた。

後門に指を当てて、力を入れて押してみる。
硬く閉ざされた門は指の侵入を激しく拒んだ。
無理はせず、押しては引く、ということを繰り返す。

後門を刺激されるというのはフロドにとって初めてのことだった。
無理矢理侵入することはせず、門を強弱を込めて刺激され続けているとムズムズとした感覚が体内に生まれた。
躯の奥底が何かを求め、後門から奥へと続く道がザワザワとさざめくような気がした。
そんな自分の躯の変化にフロドは羞恥し怖れたが、その変化を敏感に察知したレゴラスによって口淫が激しくされると
恐怖も羞恥も圧倒的な快感に摩り替わった。

レゴラスの口内に根元まで含まれる。
先端が喉を突き、ビリリとした快感が根元に向かって流れたとき。
熱い口内が窄みフロドの性器を前後左右から激しく圧迫した。
強く強く吸引されて。
今度は根元から先端へビリリと快感が流れる。
それは精液を伴ってフロドの性器を縦に貫いた。

「あっ、あぁーーーー!!」

フロドが叫びながら躯を大きく反らすと。
熱くて軽く苦味のある精液がレゴラスの喉へと吐き出された。
 
 
 
 
 

(5)へ
 

   
  
 ■なかがき■
内容は全体の半分にも来てません。
というか、まだ書きたい話のプロローグ部分・・・
アイタッ、って感じですが
気長に見守って頂けると嬉しいです(^^;)
   
   

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