その日の朝、正樹は機嫌が悪かった。
林が話しかけても、何も答えなかった。
毎日、自分を愛しているふうなことをこの部屋にいるときには行動で示しながらも、
午後3時には他の女をメチャクチャに犯して、性奴隷に落とす。正樹のクラスメートを。

毎日、眠りにつくためのベッドで、悩んでしまう。
自分は一体なにものなのか・・・そして、林にとって自分はなんなのか・・・
囲われて同じベッドで眠りながら、手出ししようともしない。

林のことががすきかどうかという以前に、自分が男なのか女なのかというアイデンティティの問題よりも、
同じ女の体をもっているほかのクラスメートたちにあれだけ手を出しまくって・・・
それがたとえ仕事であるとしても・・・自分には手をつけようとしない。
それでいて自分を特別に扱うような行動をとる。

しかし、そんな葛藤をぶつけることは出来なかった。
絶対的な権力者である林にそのような行動をとることが怖かったし、
なにより自分が女であることを認めてしまうようで怖かった。なにに耐えているのかわからないが、今は耐えるしかなかった。
そう思いながら寝て、おきたときにまだ機嫌が悪かったのがその日だった。

林は、絶対的な権力者だったが、正樹の前では一人の男でいたかった。
だから、他の少女たちとは違う、特別扱いをしていた。
でも、それなのに、彼女にはその気持ちがストレートになかなか伝わらない。
絶対的な支配者であっても、心まで支配することは難しい。

麻奈と加奈を、肉奴隷に落としたことで、建物の中の空気が変わった。
それまで処女たちが抱いていた、抵抗、そして男へ戻るという幻想は、あきらめに変わり、
そして残りの処女が少なくなるにつれ、期待にまで変化した。
次の日からの「特別性教育」は驚くほどスムースに進むようになった。
あきらめの空気と、林たち、特別性教育を施す男たちの技量の向上が、仕事の効率を高めた。

まさに、麻奈と加奈が「山」だった。自分たちが男か女かという「選択」においては、勝負はほとんど決まったようなものだ。

粛々と進む淫乱少女の製造、快楽が全てを支配するこの世界で、クラスメートの中でもマイノリティとなった処女たち。
残りが正樹を含めて10人となり、処女たちは戦う意思を失い、セックスへの期待をはっきりと持ち始めた。

麻奈と加奈の次の日、午後3時に教壇に呼ばれた少女は、男だったときにクラスで一番成績のよかった、「広美」だった。
県下でも有数の秀才は、東大へ入るべく勉学に励むはずの日常を、
性奴隷のそれへと変えることを受け入れ、いまではセックスしか知らないような淫乱少女に成り果てた。

次の日の「舞子」も成績のよい男だった。彼の評定は5段階評価でほとんど5ばかりで、
学校で唯一のK大学への推薦枠を、この2年の秋の段階でほぼ手中に収めていた。

そんなことは、ここではもはや何の意味も持たなかった。
ここでは、従順な奴隷であり、男たちに好まれたほうが、気持ちの良い思いが出来る。
いままで男の体に感じることの出来る程度の性感しか知らなかったクラスメートたちにとって、
女の体、しかも通常以上にセックスの能力と快感を高められた女の体は・・・あまりにも甘美なものだった。

正樹も、次第に「その日」への期待を昂ぶらせつつあった。
毎日特別性教育を目の前で見せられて、その場にいる自分をいつのまにか想像するようになっていた。

だが、その日はなかなか訪れない。
おそらく、最後なのだろうと思ってはいたが、
そうなると、他の女にあれほど激しく交わる林が恨めしく思えてくる。

だから、機嫌の悪い時間の割合が増えていた。林も、そんな彼女をもてあます。
粛々と特別性教育が進むようになると、正樹に関わる時間も増える。だから、優しくしているつもりだった。

でも、この間まで男だったとはいえ、17歳の女の子の心は難しい。
自分と対等な恋人として扱おうとするからなおさら難しかった。
正樹は林の目線が自分と同じところにあることを感じていたが、同時に支配者としての彼を無視するわけにもいかない。

林が未だに正樹に手をつけないのは、まさに彼女が自分のあこがれの少女を生き写しにした存在だからだった。
そのほかの少女たちと同列におくことを彼は許さなかった。

正樹にとって姉、「美奈」が天使であったように、今、林にとって正樹は天使だった。
侵してはならない神聖な存在だった。
その天使を、しかしいつかは肉奴隷に落とすときが来る。
林は最後に楽しみを取っておくつもりだった。そして処女のうちから手元に置いた。
そのことで、二人は、特別な関係を築き、それゆえに齟齬も生まれる。

「君は僕の天使だ」などと歯の浮くようなせりふを面と向かって言うことの出来ない性格の林だから、なおさらだった。

一昨日、昨日と、残った処女たちの中でもとりわけ気品のある「奈那子」と「友里」の二人が、
続けて淫乱少女の仲間入りをした。囚人服を身にまとっても、
生まれ持ったかのような上品さがあふれ出すような奈那子は、その上品さをかなぐり捨てるように最初のセックスから喘ぎ狂った。

「あはぁ・・・ん・・・きもちいい・・・です・」
四つんばいになって背後から犯されながら、クラスメートたちに、官能に浸る無防備な顔を晒した。
160センチ代後半、女性としては長身の、しかし驚くほど細い腰周りを支えるしなやかな脚・・・
その間からぽた、ぽた、と愛液が垂れているのが、前のほうの席に座っていた処女たちにも確認できた。
淫靡なその情景は、処女たちの快楽への想像力をふたたびかきたてた。

「ふ・・・ん・・・くふ・・・」
深窓の美少女といった形容がぴったりの友里は、その上品な雰囲気では奈那子にひけをとらなかった。
しかし慎重派150センチそこそこで、麻奈や加奈と並んだときには、少し地味な印象を受けるが、
胸は双子よりも豊かで、カラダ全体が男の欲情をそそる、ふくよかでありながら、無駄な肉などどこにもない、「やわらかな」少女だった。

その印象のまま、快感を心のなか、カラダのなかに押さえ込むように、クラスメートたちの前では自制的に喘いでいた。
はちきれんばかりに、感情をあらわにした喘ぎ声でもだえ狂うようになるのは、
正樹の目の前でいつものように行われた「特別性教育」のときだった。

のこりの処女は10人になった。まだ正樹は処女のまま。
曖昧な立場にあることの不安が、正樹をすねさせる。

「おい、それ、とって。お塩」
朝食の席で、林がそう頼む。機嫌のわるい正樹は無視する。
「・・・もういいよ」
林はあきらめて、味のしないゆで卵を丸ごと、口の中に突っ込んだ。

教室に向かうとき、まだ機嫌の悪い正樹は、林と眼をあわせようともしなかった。
部屋の入り口で・・・そんな正樹に腹を立てたのか、林はその態度をとがめた。
「いい加減にしろよ、黙ってたら何もわからないだろ!」

なにを考えているのか、なにが不満なのかわからない林はそのストレスを正樹にぶつける。
急に怒鳴られた正樹は、少しビクンとしたが、それでも何も答えようとせず、あさっての方向を向く。

その正樹に、初めて林が手を触れた。
腕をつかんで強引に体を引き寄せ、おびえた目の正樹のあごを持ち、こうすごんだ。
「いい気になるなよ。お姫様だと思ってんじゃねえぞ。
お前なんか、今すぐにも奴隷に出来るんだからな。そうなれば、お前が機嫌を曲げても・・・」
そこまでいうと、その手を離した。

林はそのままひとりで歩いて教室へと向かった。
初めて正樹にさわってしまった。そして、あのように切れてしまったことが、なんとなしに悔やまれた。

正樹は、初めて林に触れられたことのどきどきと、「犯される」かもしれないことへの恐怖をはじめて具体的に感じて、
言葉を発しないのではなく、何も発せない状態で、ただいつもの廊下を事務的に通って、教室へと向かった。

初めてのコンタクトが、こんなふうだとは・・・正樹に芽生えていた乙女心の幻想は瞬時に費えた。
ゆれていた正樹の心が・・・混乱と呼べるレベルまで達しようとしていた。

授業中、上の空であの朝のことばかり考えていた。
自分を責める心と、林を信じられないという心がせめぎあう。
女として、林を信じられなくなれば、自分を女として定義し始めたその意味が薄れていく。
彼女の中で、この建物の中での一般的な向きと違う方向に、心は進みだしていた。

午後3時、数学の授業が終わると、いつものように儀式が始まる。
林が教室に入ってきて・・・誰の名前を呼ぶのか、全員の、とりわけ処女たちの注目が林に集まる。
一頃は、自分の名前を呼ばれないように・・・しかも目立たないように、
顔を伏せたり、机の下で合掌したりする者が多かった。

今は違う、ほとんどが、「呼ばれたい」願望をどこかに持っていた。

「藤田正樹」
林がそうつぶやいた。
わが耳を疑ったのは、正樹だけではなかった。処女のまま最後まで残されるのだろう・・・
それはほとんど既成事実のように、全員が感じていた。

「聞こえなかったのか? 藤田正樹」
あっけにとられた正樹は、返事を忘れていた。
「は・・・はい」
ふらふらと教壇へ歩いて向かう正樹に、全員が注目する。うらやましいという目、
ねたみのまざった・・・ずっと林に囲われ、処女の中で特別扱いされ、そして自分よりもはやく・・・
そう思う処女たちの恨みを買いかねない。
そしてこの意外な人選は、ほとんどのクラスメートにとって驚きだった。

正樹自身、心の準備が全く出来てなかった。
自分の名前が呼ばれたことが信じられないというふうに足取りも思い。
最初のうちに呼ばれた、恵麻やさとみの足取りを思い出させる。
教壇にたどり着いた正樹は、覚悟を決めることができていなかった。
だが、林の手が彼女の肩に触れると、握りこぶしをつくって、覚悟した。
林は、まず正樹を抱き寄せて、キスをした。
長身の林に抱きしめられ、155センチの正樹は足が力はなれる。強烈な、濃厚なディープキス・・・

いきなり、口の中を快感が支配した。林の舌が正樹の下に絡み・・・口の中を蹂躙する。
正樹は空中に浮かんでその握ったこぶしをいつのまにか開く。
細い体が弓なりになる。
目を閉じて・・・手を林の方に回して、その濃厚な口付けに翻弄される。
キスが終わると、教室に運び込まれたベッドに転がされる。

強烈なキスの後味は、覚悟を、期待へと変化させ、カラダはそのときへの準備を始めている。
セーラー服のスカートの中に林の手に伸びて、軽くその秘唇に指が触れたときには、じんわりと濡れているのが正樹にもわかった。

その瞬間、ニヤリと林が笑ったのを、目を閉じて快楽のときを待つ正樹は見ることが出来なかった。
なにかをたくらんでいるような笑いを。
そして、パンティが下ろされると、スカートをたくし上げた林は、正樹のおまんこに顔を近づける。

正樹はその吐息を股間に感じると、キスに続いて、与えられる快楽に浸る心の準備を済ませた。
林は、両手でそっと正樹の足を開いて、顔を股間にうずめる。

「あぁ・・・ん」
首を傾けて、正樹は喘ぎ声を漏らす。
林の舌が割れ目に触れて、あふれ出す汁とキスを交わす。
そのまま、少し上のほうへ向かう林の舌が、正樹のクリトリスを探し当てて、優しく刺激を始める。

「ぁ・・・いやぁ・・・」
突然の出来事だった。しかし、もう林への不信はどこかへ行ってしまった。
この気持ちのよさ・・・気持ちよく沈めてほしい・・・堕ちてゆく自分を受け入れることが出来る。

長く、濃厚なクンニリングスを受けて、カラダをくねくねとのけぞらせながら、正樹は感じている。
林の手は、正樹の胸に伸びる。
ブラジャーをずらしてもまれる、決して大きいとはいえない正樹の胸は、それでももむととてもやわらかい。

絹のような傷ひとつない、透き通った白い肌が、服の下でピンク色に染まっていく。
そのピンク色の肌が、顔を上に移動させる林によってあらわになる。

「あぁん・・・ぁん・・・」
胸をすわれると、それはそれで別の快感が正樹を襲う。股間には林の手が移動して、正樹を刺激し続ける。

いつもとおなじだった。正樹のカラダは、このときをずっと待ちわびていたように、
男からの刺激を悦んで受け入れ、反応する。

「あは・・・ぁん・・・うぅん・・・」
そして、スカートを脱がされると、下半身が全てあらわになる。
その状態で上半身を抱き起こされ、バンザイの状態になり服を全部脱がされ、ブラジャーもはずされた。
林は、目の前にその全てをさらけ出し、目を潤ませて自分を求めるその「天使」に激しい欲情を覚えた。

目が、林を求めている。
林は自分の服を脱いで、パンツだけになると、すでにテントを張っているトランクスの中心を指差した。
フェラチオしろ、という意味だった。
その指示をうれしくさえ感じた正樹は目を潤ませたまま、笑顔を作って、
パンツの上から林のチンポの形を確認するように触れる。

「ふふ・・・せんせぇ・・・硬い・・・」
立派な林のチンポをパンティの上から握る。
上目遣いで林の顔を見ても、林は笑ってはいない。飽くまで支配者として振舞っている。

はやくしろ、と目で促す林のパンツを下げる。
全て脱がすと、左手で、これから自分を肉奴隷に落とすであろうチンポをいとおしそうに少しこする。
男だった・・・今でも半分は男のつもりの自分が、こうしてチンポを目の前にすると・・・なぜか感慨におそわれる。

「早くしろ!」
今度ははっきりとそういった林に一瞬ビックリした。すぐに正樹は口に林のチンポを含む。

笑顔のまま、林のチンポを口に含む。
授業で教えられたように、そして、自分が男だったときの知識をもとに、口でピストン運動を始める。
太く長い林のチンポは正樹の小さな口をいっぱいにした。むっとした感触がひろがる。
舌が蹂躙したときよりも、より、陵辱の感触が大きい。
それが、心地よい。正樹は、いま、完全にオンナだった。淫乱少女の一歩手前だった。

上目遣いで林の顔を見つめる。林は快感に耐えながら、正樹を見つめ返す。
舌を使って先っぽをなめていると、
「もういいぞ」
そういわれて、口を離す。正樹の口から、チンポとの別れを惜しむように糸が引かれる。
口を離れたチンポを目にすると、これから始まる、処女との決別の瞬間への期待は頂点に達した。
林に抱かれるのを待つ正樹に、信じられない出来事が襲い掛かった。

「ご苦労だったな。藤田。もう服を着ていいぞ」
「へっ?」
耳を疑うような一言。確認を求める間もなく、林は自分に背を向けて、真ん中に立った。
「筒井正人」

別の名前を呼んだ。状況が飲み込めない正樹は、呆然とするばかり。
「ほら、服を着て席にもどれ」
林の言葉の意味がわからなかった。

「どうして・・・」
正樹は切なげに目を潤ませ・・・裸のままへたりこんで、そう聞く。
「おまえの役目は俺のチンポを立たせることだけだ。ご苦労だったな」
なにか、林が目で合図すると、男が二人寄ってきて、座り込んだままの正樹を立たせる。
「まって・・・自分で立てる」
ガッカリしながらも、何とか自分でたって、服を着て・・・席に戻る。
悔しさでいっぱいだった。
また処女を失うことがなかったばかりか・・・その期待だけを与えられて、
自分がやったことは、他の女が抱かれるその準備だけだった。

「ほら、筒井、早く来い!」
顔がちいさくて、ショートカットのにあう、背が高い美人の筒井正人は、
さっきの正樹と同じように前戯をうけ、「成美」という名前を授けられ、
そして、林のチンポを入れられて、処女を喪失した。
正樹は、ファーストキスを奪われ、クリトリスをいじくられ、胸をなめられ、フェラチオさせられて・・・それだけだった。
ひとりで興奮していた自分が・・・情けなかった。バカみたい・・・そうおもうと、自然と涙が溢れ出した。

林にとってはここで「天使」の処女をまだ奪わずにおくことで、
その「天使」を精神的にも支配しようとした。
正樹は、処女喪失の願望を顔にはっきりと見せた。それは、弱みになる。

このまま、処女のまま、淫乱少女たちと同じような奴隷に落とすことが出来れば・・・
そんな悪魔的な願望が林にはあった。
見せ付けるように、成美とセックスした。
成美が、痛みと戦い、快感を得ようと努力する間、林はずっと「天使」にそれを見せ付けるために腰を振っていた。

それは、いつものように特別性教育を施すときも同じだった。
完全におあずけ状態の正樹・・・成美はその正樹に勝ち誇った表情をしながら、肉奴隷に落ちていった。
林は、その光景を作り出したことに満足していた。

正樹にとって、機嫌の悪かった朝の・・・けんかの代償が、これだった。
絶対的な支配者である林にとって特別な女である、天使である正樹・・・
その特別さゆえに、特別扱いを受けて、いい思いもした。しかし、苦しみのときが始まる。

ほとんどの残りの処女たちも、あと一週間もすれば、いやでも天国に行くことが出来る。
この次の日から、もう今までのような掃除などの雑用も、処女たちの仕事ではなくなった。
あとは、天国へ上るその日が早いか遅いか・・・ただ待つだけだった。

ところが、正樹にとっては、突然地獄の日々が始まることになった。
陵辱を受けつつも、処女を奪われることなく、天国へもいけない。
林の「天使」は処女のまま、林の性欲を高潮させるためだけの「道具」として扱われることになった。

部屋に帰ると、そこはもう、正樹にとって安らぎの空間ではなくなっていた。
正樹は、今まで着せられていた洋服も全て取り上げられ、処女たちの囚人服でもなく、
日常を、コスプレと呼ぶべき扮装で過ごすことを強いられた。
そして、処女を奪われることのないまま、強圧的な林に、服従を強いられることになった。
一度裸にして、クンニをして、フェラチオまでさせた「天使」を天使のまま、服を着せておくことなどない。

林は、徹底的に正樹に屈辱を与えて、たまに優しくして・・・そして、自ら望んで・・・・
処女を奪う前に、正樹を肉奴隷に仕立てる計画だった。
いままで、甘い顔をしすぎた。林はそう反省していた。
屈辱を与えることで、自分の立場を理解させる。それが目的だった。

正樹は、いきなり、メイドのコスプレに猫耳までつけさせられた。
林にそのような趣味はなかった。ただ、酔狂だった。
そして、必要以上に幾重にもなっているスカートの下には・・・下着をつけることすら禁じられた。

あとはひたすらこの部屋の中で経験したものは、地獄だった。
「ちょっと来い」
林に呼ばれると、正樹は逆らうことをしない。後が怖いからだ。
ソファの前に来ると、まず、ひざまずくように要求された。
「そのうっとおしいスカートを捲り上げろ」
正樹は・・・それでも少し期待してしまう自分がたまらなくいやだった。
だが、もちろんその命令が処女喪失に結びつくことはなかった。

「そしたら、その場に座って、お前のガキのおまんこをこちらに向けろ」
「は・・・い・・・」
その命令にただ、従う。ぺたんと座り込んで、腰を浮かせるようにして、林によく見えるようにする。
「ふふ。いい眺めだな。ガキのくせに、いっちょ前に濡れるんだな」
「そん・・・な・・・」
酷い、と正樹はおもった。

だが、確かに、林に見られることで、それだけで正樹の体は勝手に、男を受け入れる準備を始めてしまう。
正樹の意思と関係なく。
「気持ちよくなりたいか?」

「は・・・はい・・・」
正樹は、恥も外聞もなくそう答える。わずかな期待・・・そんなことはありえないとわかっていても、
その場で処女をささげることを内心の奥深くから望んでいた。
正樹は、やはり、林が好きなのだ。
どんなにひどいことをされても・・・理屈では説明できない恋心が、正樹には根付いていた。
「それじゃあ、これをつけてやる」

林がそう言って取り出したのは、振動でオンナに快楽を与える大人のおもちゃ、ピンクローターだった。
「あぁん・・せ・・・せんせぇ・・・」
ノーパンのまま、正樹のクリトリスは林の指で上手にむき出しにされて、そこにピンクローターが当てられた。
処女のアソコにローターがゴムで固定された。

ちょうど、パンティのかわりにゴムつきのローターをはかされたような状態だった。
「あ・・ぁは・・・はぁ・・・ん・・・」
股間から全身に観応がは走り抜ける。

「ふふ、気に入ったみたいだな。今日はそのままずっと過ごすんだ」
「イ・・・あはぁ・・・イや・・・ぁん・・・そんな・・・ぁん」
拷問、そんな言葉がぴったりだった。
正樹は、その先、体力の続く限り、もだえ続けた。
林に、うるさい、といわれれば、黙るように努力した。それでもたまに嗚咽が漏れる。

リモコンで動くそのローターは、ときたま、林の握るスイッチで動きが止まる。
そして、気まぐれなタイミングでまた動き始める。
正樹にとっては、林に、全てを奪われた気分だった。
処女を奪われる前に、この状態ではなにから何まで林に従わないわけにいかない・・・
「おい、お前、仕事をやる」

「はい・・・ぁあ・・・ん」
ローターにスイッチの入ったまま、一つの命令を受ける。
「セックスしたくなった。今からさとみと典子を連れて来い」
「は・・・はい・・・ぁん」
「もちろん、その格好で行くんだ」

それだけは・・・という思いで顔は紅潮した。クラスメートたちにこの痴態を見られるのだけは・・・
しかし、林の命令に逆らうわけにはいかない。正樹は苦しそうに、ゆっくりと、歩き出した。
「はぁ・・・ぁん・・・」
どうしても、一歩歩くごとにクリトリスに刺激が走って、エッチな気分も、とろけきった嗚咽も、そしてあふれ出る汁も止まらない。
歩き出したその場所から、帰り道を記すかのように、ぽた、ぽた、と一滴ずつ廊下に汁をたらしながら、正樹は歩いた。

さとみと典子は、運良く同じ部屋にいた。
「なに、その格好?」
「ちょっと、みんなみてよ、この情けない姿。きゃははは」
美里とユイカが最初にその部屋に入ってきた正樹を見つけて、乱交の行われている快楽の宴は、一瞬中断した。
猫耳までつけたメイドの格好に、一同が爆笑した。

「先生が・・・さとみと・・・典子を連れてくるように・・・あぁん・・・」
その不自然さを見て取ったリサが、正樹に駆け寄って、スカートをめくり上げた。
ぶーん・・・そんな音を立てて正樹のクリトリスを支配・・・
正樹の体も心も支配しているローターがあらわになった。

「いや・・・ぁ・・・ぁん」
顔から火が出るほど恥ずかしかったが、それでも止まってくれない喘ぎ声が、情けなかった。
「はいはい、さとみと典子ね。ねぇ、さとみ、典子ぉ」
林に召される二人に、羨望の目が注がれた。うらやましい。そんな感じだった。
正樹への嘲笑とともに。
正樹は、初めて淫乱少女たちが普段の放課後どんなことをしているのかを見た。
彼女たちは、完全にオンナの体に溺れているようだった。

男だったことは完全に過去になりは手、もう、男に戻ることなど考えていない。
この先の運命が定かではない彼女たち、刹那の快楽に溺れる続けることをだれが攻められようか。
しかし、やっぱりショックだった。

心のどこかで最終的な抵抗を考え続けている正樹には、彼女たちの姿はショックだった。
「あ・・・ぁん・・・」
理性が思考を続けようとしても、すぐに機械の力がそれを強制的にストップさせる。

「さて、案内してもらおうかな? メイドさん」
「は・・・はい・・・あぁん・・・」
ゆっくり歩くことしか出来ない正樹は、さっき残してきた水滴の残る道を帰る。
そんなことを気にする余裕もない。

「もっと早く歩けないの?」
「道もわからなくなるんだね。正樹のバカは」
特別扱いを受けていた正樹への鬱憤が、噴出するようだった。
さとみと典子の嘲笑に耐えながら、全身に走る快感に耐えながら、林の待つ部屋にたどりついた。

この部屋に他の女が呼ばれることは、今までなかったことだ。そのことも正樹にはショックだった。
ローターに支配されて、思考もままならない中でも、ショックと感じた。
「よくつれてきたな。それ、ごほうびだ」
部屋に着くなり、正樹はへたり込んだ。そんな正樹の目の前に、林は勃起していないチンポを差し出した。
「は・・・はい・・・」

唯唯諾々と、その意味を悟り、手で林のチンポを握る。生涯二度目のフェラチオを開始する。
「うぐ・・・んぁ・・・はぁ・・・」
ローターが止まるわけではない。
そんな中で、正樹は林に怒りを説いてもらいたい一心で、懸命に口を、唇と舌をフル稼働して、そのチンポを大きくする。

むっとしたにおいが口中に広がる。
処女のままということは、体にもまだ「男」が残っているということなのだ。
正樹たちの体は、処女を奪われたときに、淫乱少女としてのスイッチが入るように出来ている。
そうなると、男の体臭は苦にならなくなる。
しかし、今の正樹には、まだそのにおいは、嫌悪の対象でしかなかった。

それでも、正樹の口の中で、むく、むく、と林のチンポが成長する。
男と女の間を揺れ動く正樹の精神は、フェラチオ自体を苦痛と感じても、同時にそれが、幸せと感じてしまう。
「んふ・・・ぁん」
喘ぎ声を漏らしながら、その行為は続く。
しかし、しばらくすると、林は一方的にチンポを抜く。
「もういいぞ。お前は、そこに立ってみていろ」
そういうと、さとみと典子のほうへ2,3歩歩いて、二人の肩を抱き、ベッドへといざなう。
二人がいつも寝ているベッドで、林は他の女と3Pに及ぼうとしている。

そこは、体を介さずとも二人が愛を語り合った、愛の巣のはずだった。
正樹の少女としての聖域だった。切ない乙女心はなおもずたずたに切り裂かれてゆく。
「あぁん、せんせぇ・・・えっちぃ」
さとみが、かわいらしい猫なで声を上げる。林はさとみとキスをして、典子はフェラチオの続きを命じられる。
「おぉ、さすがだ、藤田とは比べ物にならないな」
そう一言口にした林に、
「処女と一緒にしないでくださぁい」
そう答える典子。

正樹は、しかし、命じられたまま、部屋の隅っこに立って、メイドの格好のまま、
体中に走る快感に耐え、その行為を見守ることしか出来ない。
地獄の、始まりだった。


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