次の日の朝、正樹たち2年6組の・・・正確には元2年6組の33人は、食堂に集い、朝食を食べていた。

昨日の夜は、めまぐるしく過ぎていった。
女の子になったその日に林先生に処女を奪われた二人以外の31人は、
女としての服の着方、トイレの行き方、体について、生理について、多くのことを叩き込まれた。

昨日、目の前で「ユイカ」が受けた陵辱が全員の心を狂わせた。
反抗すれば、あんな目にあわされる。その恐怖が31人全員を包んでいた。

くれぐれも「男子トイレに入らないように」という、松田先生の冗談にも、誰一人笑うものはいなかった。
「性教育特別コース」へと移っていった二人との再会は、
さっき、朝起きて、この食堂でのことだった。

昨日、林先生は一人一人に個室を与える、といった。
ところが、それはすこし先走った発言で、個室を与えられるのは「処女を捨てた」クラスメートだけだった。
つまり、残った31人はひとつの部屋に押し込められた。
この建物の中では、「処女」と「大人の女」は厳然とした差別を受けた。

処女は、つまり31人は、朝から囚人のような地味な服を着せられ、
プライバシーもない。まだ鏡さえ見せてもらっていない。

そんな中いくらかの私語を交わすことが出来た。
昨日の夜、少し議論になったことがある、それは、林の発言だ。

「明日には、ユイカちゃんは女の体を失いたくなるよ」
そのことばは、前後の文脈から考えれば、明らかに「失いたくなるよ」でなければおかしい。
が、クラスメートたちには一縷の望みともなりえた。

「そんな、俺たちの自我を根っこから奪い去るなんて、そんな酷いことあるわけないだろ!」
そう、楽観的な答えを求めようとするものもいた。
だが、多数は、その揚げ足取りに近い発言の分析に、賛成できなかった。

楽観的な答えにすがりたい・・・それはそうだし、男の意識を失わずにいたい。
だが・・・あれはやはり普通に考えれば、興奮の中で林の口がうまく回らず、
否定の言葉をひとつ忘れただけと考えるほかなかった。

それは、楽観的な答えを求めた誰かも、わかっていた。
だから、あえてだれもその楽観的な答えに反抗しなかったのだとおもう。

楽観的な答えに、ほとんどのクラスメートたちが朝まですがった。
一方、処女ではなくなった二人は、「特別性教育ルーム」のほかに個室を与えられ、
たくさんの男たちに愛を施された後は、ふかふかのベッドで休んだという。

朝ごはんを食べながら、二人の、初体験を済ませたクラスメートと話した正樹は、ショックを隠しきれなかった。

「きもちよかったぁ・・・」
今はユイカという名前を与えられた倉橋は、県内でも強豪の、サッカー部のエース的存在だった。
同じサッカー部のレギュラーだった羽田尚之は、何とかしてここを逃げ出す相談を持ちかけようとした。

昨日の夜、楽観的な答えを求めようとしたのも、尚之だった。
しかし、とろけきった目で、昨日の行為を頭の中で反芻する「ユイカ」の顔を見て、本気で怒りだした。
「な、なにを言ってるんだ?自分がなにを言ってるのかわかってるのか?」

「うん、わかってるよ。おれ、いや、わたし、女の子になってよかった」
わざとらしく一人称を言い直して、そういって幸せそうに微笑む「ユイカ」を見て、それ以上だれもなにも聞けなかった。

なにか薬でも飲まされているのか、それとも脅されてそういわされているのか、
とにかくそんなことを本音で言っているとは、尚之は信じなかった。
信じたくなかった。せめて、自分のいなくなったサッカー部のことを心配するような言葉がほしかった。

なにより、昨日はあの陵辱に対して、か弱いその力の限り抵抗し、
自分が女にされたことを真っ先に拒否した「ユイカ」が別人のように自分が女であることを受け入れ、
可憐な顔をにやけさせることがショックだった。
どことなく男だったときの面影の残るその微笑みは残酷に映った。

だが、この建物での生活は「女であることを、男よりも幸せに思う」ようになるような、
また「セックスすることを楽しみに思うような」仕掛けにあふれていた。

「ほらぁ! 授業の時間だぞ、早く席に着け」
建物の中には教室があって、まるで男子校に通っていた頃と同じように、授業があるのだった。
わけもわからずいつもと同じ並びで席に着く。
か弱い体を与えられた少女たちは、全員が良くわかっていた。
抵抗するだけの力がないことを。

彼女たちは、男子だったときの運動能力に関わらず、ほぼ同じだけの腕力しか与えられていなかった。
この程度の力で、居並ぶ男たちに抵抗しようとしても無駄なことだ。
彼らのほうが自分たち全員を合わせたよりも人数も多いし、
そもそも少女たちの両足には鎖がつながれていて、動きが制約される。

「ここは耐えて、逃げ出す機会を待とう」
それが昨日の夜中、みんなで話し合った結論だった。
逃げ出してどうなるのか、元に戻る方法はあるのか。
そんなことはわからないが、逃げることをあきらめるわけにもいかなかった。

全員がそろったときに、全員で逃げよう、そう、男たちに召されていた二人以外の31人で話し合って決めた。

「昨日はよく眠れましたか?」
まるで、男子校に通っていたときのように全員の前に現れた林がそうみんなに尋ねた。
「ちくしょ! ふざけんな!」
誰かが林に殴りかかろうとしたが、軽々と押さえつけられてしまった。

「ほらほら、抵抗は無駄だってわかってるだろ?」
そうやって、後ろから羽交い絞めにされて胸をもまれているのは、羽田だった。
「おまえは処女でいられる時間が長いんだから、安心しろ。それとも残念かな?」

生まれたての敏感な乳首を軽く刺激されると、羽田は少しの快感と深い屈辱を覚えた。
「ふ、ふざけるな。だれがおまえなんかに!」
「ははは、こっちの口はそうは言ってないみたいだな」

林はそういうと、羽田の股間に手を伸ばして、かるく弄んだ。
「はっ、あぁ!」
少し艶を帯びた声を羽田はあげてしまった。

そこで林は羽田を解放した。へなへな、と腰から崩れ落ちる羽田。
「もう気が済んだか? 早く席に戻れ。」
教室の外から二人の男が入ってきて、羽田を抱えて席に戻した。

林は、羽田が席に着くのを確認すると、再び話し始めた。
「みんな、そんなに女の子がいやか?」
「いやだ!」
「早く元に戻せ!」
そんな声が教室中に響く。

「ユイカやナツキが、たった一日セックスづけになっただけで、
これほどまでにセックスに溺れているのをみても、まだそう思いますか?」
叫び声はやまなかった。

「わかりました。では、あなたたちが元に戻るチャンスをあげましょう」
教室が一瞬にして静まり返った。

「おまえたちには、全員私に処女をささげてもらう」
「ふざけんな、それじゃ一緒じゃねえか!」
だれかがまた叫ぶ。

「まぁ、まて。これから一日だいたい一人ずつ、私とはじめてのセックスをしてもらって・・・」
林はよだれを飲み込んで、さらに続ける。
「その一日の終わりに、それぞれ、自分が女の子のままでいたいか、男の子に戻りたいか、選んでもらいます」

「それで、男を選べば戻してくれるのか?」
正樹の目の前で、平野君が叫んだ。
彼は、野球部の控えのピッチャーで、普段はショートを守っている。
慎重派170センチそこそこだがとても運動神経のいい男だった。
その彼・・・彼女が、今は、150センチそこそこの小さくスリムな体で、
かわいらしい声に似つかわしくない粗野な口調で聞いた。

「そう。ただし、それではユイカとナツキに不公平です。だから・・・」
「だから?」
「みんなの中で一人でも男を選ぶ人がいたら、全員を男に戻します」

教室を歓声が包んだ。
「ちなみに、ユイカとナツキはすでに、女の子を選びました。
チャンスは、あと31人。ひとりでも男を選べば、全員を戻してあげましょう!」

教室の31人はほぼ全員が、やったと思っただろう。早ければ今日にも男に戻るチャンスを得ることになる。
「ただし、全員が女の子を選んだ場合は、みなさんには一生女性として過ごしてもらいます。
自分で選んだのだからしょうがないですね」

これに同意しないものはいなかった。すでに処女をささげた二人を含めて・・・
横から見ると不安げなユイカの表情が、正樹にはひどくいやらしかった。
ユイカは女の子でいられなくなることに不安を感じながら、どこかで余裕を感じているようだった。
だれひとりとして、男を選ぶなどありえないと、確信しているようだった。
そして自分に言い聞かせているようだった。

「授業」は、まるで全員が男だった頃と同じように退屈に進んだ。
休み時間には、ユイカとナツキに全員の注目が集中する。
なんだかんだいっても、二人がどのような目にあったのかは全員にとって気になっていた。

「うーんと・・・それは話すなっていわれてるんだ・・・」
首を横にこくんとかたむけて、おどけるように答えた。
その姿は、女の体を持った正樹からみても、かわいいと思えるようなしぐさだった。

ユイカはあのあと、何人もの男に囲まれ、飽きることなく何度も何度も絶頂を迎えさせられたという。
ところどころ、質問にこたえてはいけない部分があるらしいが、その体験について語る口調は幸せに満ちていた。

「おい、お、おまえ騙されてるんだよ・・・どうしてわからないんだ?」
ユイカにそう語りかけるクラスメートたち。
だが、ユイカはとろけきった目をしたまま、放課後を待ちわびていた。
「早く授業終わらないかな・・・」
ナツキも同じくとろけきった目をしていた。

「みんなも早くセックスできるといいね」
「ふざけんなよ、てめえ!」
誰か一人がそんなふうに「処女」たちを見下すような態度をとったナツキに殴りかかった。

「きゃあ!」
鎖につながれた両手で、かわいいセーラー服に身を包んだナツキの髪をつかんだ。

その瞬間、教室に3人の男たちが入ってきた。
有無を言わさず、その殴りかかった上川隆史を3人がかりで押さえつけた。

「やめろ、なにすんだ!」
甲高い声で叫ぶ隆史を、だれも助けることが出来なかった。
隆史は外に連れて行かれた。
この建物の中では、「大人の女」がまるでお姫様のような扱いを男たちに受けるのと対照的に、
「処女」はゴミカス、囚人のような扱いを受けるのだった。
「やめろ、離せ、はなせ!」
隆史が叫ぶ声が遠くなっていく。

「さて、処女のみんな」
騒ぎの中、林が教室に入ってきて教壇に立って言った。
「昨日も言ったけれど、ここでは処女はゴミクズ以下の扱いを受けます。
一足先に処女を捨てたお姉さんに逆らうようなことをすると、きついお仕置きが待っていますよ。
一人ずつゆっくり先生が処女を奪ってあげますから、その順番が早くなるのを祈ってください」

ユイカとナツキをのぞいた全員が憎しみを込めた目つきで林をにらみつけた。
しかし、教室の周りには自分たちよりもはるかにたくさんの男たちが待機しており、抵抗が無駄であることがわかる。

「みんなはまだ自分の立場がわかってないみたいだな」
林は自分をものすごい形相でにらみつける美少女たちを見てそういった。
「ナツキ、こっちへ来い」

昨日、林に処女をささげた「ナツキ」が教壇に呼ばれた。
「はい、せんせい」
明るい声でそう答えると、ナツキは、駆けるように教壇へと向かった。
林の目の前に立つと、二人は見詰め合う。

「ナツキ、昨日は二人目であまり相手をしてやれなくて悪かったな。
今日はその分先生のチンポをしゃぶらせてやろう」
そう言って、「ナツキ」の頭をなでると、林はその手に軽く力を入れて、ナツキをひざまずかせる。

「さぁ、わかるな?」
「はい・・・」
ナツキは、本当にうれしそうな微笑を浮かべて、ひざまずいたまま、林のズボンのチャックを開けた。
その体勢ではなかなかチンポを外に出せないのを見かねて、林は自らズボンをパンツ後と下ろした。
すでに勃起していた肉棒を目の前にして、ナツキは目を潤ませた。

「せんせい・・・」
そう切なげに言って、林を見上げた。
「さぁ、ナツキ、まだ上手じゃなくてもいいから、心を込めてしゃぶれよ」
そういうと、ぴたっ、ぴたっ、とナツキの頬を肉棒で何度か叩いて命令した。
「はい・・・先生」

ナツキは、愛しそうにそのチンポを握って、口に含む。
「あぁ、きもちいい・・・みんなに見せ付けてやれ。どうだ、おいしいか?」
「はひ、おいひいで・・・すぅ」
肉棒はナツキの口の中で、もう少し大きくなった。

それをしゃぶることに喜びを感じてしまっている「ナツキ」は幸せそうに、一心不乱にその行為を続ける。
それを30人の処女たちは、まさに、あっけにとられていた。

「あぁん、あぁん」
しゃぶっているだけでナツキはうれしそうな声を出す。

ひとりユイカだけは林のチンポをしゃぶっているナツキを羨望のまなざしで見つめていた。
そんなユイカには、いつの間にか一人の男が教室に入ってきて、
彼女を後ろから抱いて、そこでもいやらしい行為が始まろうとしていた。

「はぁん・・・」
胸をもまれたユイカが切なそうな声を出す。
一瞬、ナツキに注目していた30人の処女たちは教室の右の列で喘ぎ声を出すユイカに目を移す。

いやらしい行為を次々に見せ付けられても、今の正樹にはその興奮を正直に表す器官―男性自身―がない。
正直、その少女の運命が、自分にとって屈辱的な未来であることを知っていても、
性行為を見せ付けられて興奮を覚えないわけではなかった。

しかし、その性的興奮はチンポが勃起するようにダイレクトには表現されない。
多くの処女たちがそうであったように、粗末な囚人服の中で乳首がぴんと張ったり、
だれも触れたことのない未熟な女性器をじんわりとぬらしていた。そして、いつの間にか顔は紅潮していた。

「あんなふうにされてみたい」そう一瞬、頭をよぎったが、すぐに理性が修正する。
自分は男なのだ、かならず元に戻るのだと・・・30人の処女たちは、ほとんどがそんな感情を抱いていた。

それは、初めて感情が男から「女」へと揺れた瞬間だった。
それは、正樹たち30人の処女がいつしか処女を失ったとき、
その体が覚える快楽に沈んでいく過程で初めての「女性としての性的興奮」だった。

「ナツキ・・・」
だれかが、うれしそうに林に奉仕するナツキを見て、そうつぶやいた。
そのとき正樹は気がついた。
ナツキと、そしてユイカの二人が男だったときになんという名前だったかを思い出せない。
どんな男だったかは覚えている。だが、名前は思い出せない。

あれ、なんだったっけ・・・そんなことを考えながらも思い出せないまま、ナツキとユイカはそれぞれの愛の行為を続けていた。
そして、まだ考えているうちに、さっき連れて行かれたクラスメートのひとり、
上川が両手を後ろに縛られ、教室につれられてきた。

「隆史!」
口にはギャグボールをはめられ、下半身はあらわになっている。
そのことが、なにを意味するかはもはや明白だった。
教壇の横に金具があり、鎖で縛られた上川の手は固定されて、動けなくなった。

彼女の目の前では、ナツキがうれしそうに、一心不乱に、林のチンポをしゃぶっている光景が映し出された。

「ふふ、ナツキ、ついこの前まで男だったとは思えないくらい、美味しそうだな」
そう言うと、林はナツキの口からチンポを抜いた。
「あぁん・・・そんなぁ・・・わたしはもうずっと女の子です・・・」

ナツキの口と林のチンポをいとおしそうに引いた糸がちぎれた。
「ははは、おまえのことはまた今度かわいがってやる。
今日はまずこいつの処女を奪ってやらんとな」
「せんせぇ・・・切ないよぉ」

目を潤ませて訴えるナツキ、もはや男であったことなど彼女には何の意味もないようだ。
「みんな、すぐにこうなるぞ。誰一人として、男に戻りたいなどとバカなことはいわないだろうな」
泣きそうなナツキの頭をなでながら、処女たちに向かって、林はそういった。

「はぁん・・・あぁん」
一瞬緊張で静まり返った教室の中に、いやらしい喘ぎ声が響いた。
そんなことにはお構いなく、教室の片隅ではユイカと男との行為が続いていた。
男は丁寧に、ユイカの股間を嘗め回し続けていた。
「ユイカも、ちょっとこっちを見ろ」

快楽に溺れきったユイカに、呆れたように林が呼びかけた。
「どれだけ反抗しても無駄なことだ。ほら、よく拝め。
このチンポがおまえたちを天国に連れて行くんだ。ひとりひとり、じっくりな」

ナツキが丁寧にしゃぶって大きくしたチンポを、林は誇らしげに、処女たちに見せた。
処女たちは何も答えることが出来なかった。
目の前で女の体に溺れきっている二人と、そして縛られて、物理的に抵抗できなくされている上川。
上川の身代わりに・・・などとはいえない。

ユイカとナツキがわずか一日で、男であったことなど忘れてしまうように、
女の体に溺れ狂ってしまっているのを見せ付けられ、複雑な感情が処女たちに生まれていた。

正樹もそうだった。
男である自分をうしなうことの恐怖と、それを一瞬にして忘れてしまうほどの快楽に溺れる二人のクラスメートの姿。
そして、目の前で陵辱を待つべく縛られている上川がこれからどんな運命をたどるのか・・・
心の中のつぶやきでも、それを「楽しみ」とは表現できなかった。

しかし、女として林に犯され、たくさんの男に犯されることへの単純な嫌悪に、ひびが入ったのは、この瞬間だっただろう。
そして、一方ではこの建物の中で権力に反抗することがどのような意味を持つか、
それを覚えて抵抗を心の中に抑え込む決心も生まれた。

「さてと」
林はそういうと、教壇に上川の体を乗せて、彼女の股を開いた。
「おまえは、今日からエマだ」

「ぐ・・・いぇめろ・・・」
言葉にならない言葉がエマの口から漏れる。
そして、この瞬間その場に居たクラスメートたちの記憶から、上川が男だったときの名前が消えた。

「ぎゃあぁぁあ!」
有無を言わさず、林は力で自分のチンポをエマの中心にねじ込んだ。
「ぎゃぁ・・・!」
彼女の叫び声は・・・痛みと悲しみにみちて・・・そして、
自分が男であることを何とかアピールしようとするほど男性的な言葉を選んで叫んでいた。
声が甲高い女のものであることとのアンバランスが、林をさらに興奮させた。

悲鳴と、ねじ込まれるチンポとそれを拒む女性器の破瓜の、痛そうなめりめりという音が教室に響き渡る。
このとき、何人かの処女たちは股間をぬらしていた。

自分も、早くああされたい、と心のどこかで思うようになってしまっていた。
もちろん、口には出来ない。心の中でも認めたくない。しかし、いずれいやでも認めることになる。

痛がるエマにお構いなしに、林は動き始める。
「ぎゃぁ・・・やめろ!」

そういいながらも、その「やめろ」という声が少しずつ艶を帯びてきているのがわかる。
「は・・・ぐぅ・・・!」
エマは、自分を必死で守り通そうとしている。
彼女にとっては、ナツキのフェラチオのおかげで林がすぐに果てたのは幸運だった。

「おあぉ。きもちいい」
そんな叫び声とともに林は彼女の中で果てた。
そのチンポをエマから出すと、ナツキの目の前にそれを差し出した。
ナツキは、何も言わなくとも、そのチンポを再びなめ始める。

「そうだ、いいぞ。丁寧に心を込めてお掃除しろよ」
エマは行為の最後の方から、二人の男に押さえつけれられて、抵抗など出来ない状態で林のスペルマを受け止めていた。

「ち、ちく・・・しょう・・・」
そういいながら、エマは二人の男に抱えられて、股間からぽたり、
ぽたりと、林が放ったスペルマをぽたぽたとこぼしながら、どこかへ連れて行かれた。

彼女はまだ抵抗している。
だが、明日の朝会うときには今日会った二人のようになっているのだろうか。
そんなことを考えながら正樹は彼女を見送った。
彼女を抱えていた二人の男が、彼女を完全に溺れさせてしまうのだろうか。

「ふふ、明日はだれにしようかなぁ?」
林はナツキの奉仕を受けながら、処女たちのほうを見て、そんなことを言うのだった。
ナツキはうれしそうに林のチンポをしゃぶっている。

次の朝・・・
エマも次の日の朝には完全に、女のカラダに溺れきっていた。
あの「ちくしょう」は彼女が男として放った最後の意地だった。
だが、一夜を経てそれも完全に消え去ってしまった。

それほど、「特別性教育」の威力は大きいようだ。
処女たちの中にも、自分が男だったという現実と、
今はこの場で囚人のように女として扱われているという現実を目の前にして、
とりあえずその囚人のように扱われる現実から抜け出すことを考えるものがでてきた。

30人の処女たちは、次の日から、
「大人の女」が一晩中男たちに快楽の洗礼を受け続けた部屋を綺麗に掃除することが日課になった。
いちはやく処女を失ったユイカ、ナツキ、エマの3人はそれぞれにかわいいセーラー服や、
ブラウスにタイトスカートなど、普通の女の子がフォーマルに着るような服を着て授業にのぞんでいた。

授業が終われば100人以上のいずれ劣らぬいい男をそれぞれの趣味で独占することが許され、
時には若い男の野獣のようなセックスを、時にはうっとりするほどのイケメンとロマンチックな時をすごし、
時にはテクニシャンの濃厚な奉仕を受ける。
一日何度でも、望むまま快楽をむさぼることが許される。
一方処女たちは、囚人のような服で早起きして、
彼女たちがセックスを思いっきり楽しんだ部屋を掃除してから一日が始まった。

この建物の中では、処女と大人の女のヒエラルキーは絶対だった。
処女たちがつまらない授業を受けている中、大人の女たちは、その授業に飽きれば隣の部屋にうつって、
そこで待ち受ける「当番」の男たちと快楽に浸ることさえ、許されようになった。

「あはぁ・・・いい・・・」
そんな声は隣の教室にも届く。処女たちは集中など出来ない。
自分も、早くセックスしたい・・・そう思う処女たちが三日目にして、徐々にあらわれつつあった。

それは、男だったことのプライドやこだわりはともかくとして、
早く囚人のような日常から抜け出したいという思いだった。
口では決して認めなくとも、正樹の頭の中でも、屈辱から抜け出すことへの希望と同時に、
味わったことのない快楽への期待が芽を出し始めていたのかもしれない。


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