「いや・・・・いや・・いやあああああああああああああ」
「やめろ・・・・あっ・・・あああ・・・・やめろ!・・あああああああ」
僕と琴美ちゃんと2人の叫びが体育館裏にこだましていた。
2人の男達は僕たちの上に覆い被さり乳房を・・・乳首を・・・そして秘唇を玩具にした。
「ほら・・・真実ちゃんすっかり女の子だねぇ・・・ここもこんなに・・・」
高尾が目の前に突きつきた指には甘ったるい香りを放つ粘液できらきらと光っていた。
「舐めろ・・・」
「なっ・・・!!」
そんな・・・自分のを舐めるなんて・・・いやだ・・・・思わず顔をそむけるが高尾は僕の髪の毛を乱暴に掴み自分に向き合わせた。
「ふん、嫌ならいいんだぜ。そんなに自分の姿を世間様に晒したいならな」
・・・外道が・・・・心の内でそう叫び恐る恐る高尾の指に舌を伸ばす。口に広がるその味は屈辱の味がした。
「ほら!もっと舌を絡めろ・・・そうだ・・・やれば出来るじゃないか」
肩を震わせ涙が流れ落ちそうになるのを我慢していた。自分にこんな屈辱を強いる奴らに涙を見せたくない。
「おら、まだ終わりじゃねぇ今度はこっちも気持ちよくしてもらおうか」
高尾は僕の頭を無理やり自分の股間に押し付けた。高尾のモノはズボン越しでも判るくらい固く膨らんでいた。
「手じゃなくて口で開けろ」
命じられるままに高尾の学生服のファスナーを咥え、そのままファスナーを下げるとトランクスに包まれたペニスが熱気を放っていて、それだけで泣きそう
だった。
・・・男のを舐めるなんて・・・嫌だ・・・絶対に嫌だ・・・・
そんな僕の思いを叩き壊すように高尾は怒声を上げた。
「もう一枚あるだろ・・・・そっちもだ」
高尾は再び僕の頭を掴み自らのモノに擦りつけた。
意を決し恐る恐るトランクスの裾を噛み少しずつ降ろしていく。トランクスが下がるにつれ高尾の赤黒いモノが目の前に現れた。
堪えていた涙が頬を伝い地面にこぼれ落ちた。こんな屈辱的なことを強いる高尾たち、そして何より男に身体を弄られ股をぬらしている自分が許せなかった。
「んん!?・・・・・・・んんん・・・・んふぅ・・・・」
唇を押し分け口内に赤黒いペニスが侵入してきた。
熱い感触と生臭いような男の体臭が口の中に広がり、吐き気を覚え引き抜こうとするが、高尾はそれを許さず頭を掴み腰を打ちつける。
目を瞑り耐えることが今の僕に出来るすべてだった。
「んふぅ・・・・ん・・・・・んちゅ・・・ん・・・・?」
不意に高尾の腰の動きが止まった。閉じていた目を開けると高尾は息を荒げ僕を見下ろしていた。
そのペニスは少しだけ震え更なる快楽を求めているようだった。
「やっぱ口に出すのはもったいないな・・・・」
高尾はそのまま僕の上に覆い被さり己のモノを濡れた花弁に押し当てた。
・・・・犯される・・・・男に・・・・男に・・・
既に涙で前が見えなかった。もう僕は・・・男としての・・・いや人間としての尊厳すら残っていない・・・そう思えた。
ペニスがより強く押し当てられ肉に沈んでゆく・・・・・はずだった。
秘唇に押し付けられていた感触が消え、上に覆い被さっていた高尾の身体が自分の上に崩れ落ちてきた。
目に溜まった涙を拭い上を見上げる。ぼやけた視界が少しづつはっきりしてゆき、目の前の人影がだんだんはっきりとしてきた。
その影の正体は・・・西沢だった。
西沢は僕の上へと崩れ落ちた高尾を足で蹴り飛ばし僕の上から退けた。
「真実・・・大丈夫か?」
「あ・ああ・・・に・・しざ・・わ・・?」
西沢から手が差し伸べられた。
今まで僕を苛め抜いてきた男・・・西沢。
そして僕が心から憎んでいた男・・・西沢。
今まで、いや、今でもこの男から受けたことは忘れたことは無い。
だが・・・今は差し伸べられた手が深い闇から僕を救う一筋の光のように思えた。
視界が再び涙で霞んできた。先程の涙とは違う温かい涙だった。涙を手で拭い、差し伸べられた手を握り返した。
僕の手を取った西沢はそのまま僕の身体を抱き寄せた。背中に回された西沢の腕が痛いくらいに身体を抱きしめる。
(温かい・・・)
人の胸がこんなにも温かいなんて思いもしなかった。
「真実、大丈夫か?」
「うん・・・僕は大丈夫・・・その・・・最後までは・・・されなかったから・・・そうだ! 琴美ちゃんは?」
「彼女なら大丈夫、さっき俺に礼を言って行ったよ。真実を頼むって。
それより真実・・・すまなかった。俺がもう少し早く自分の気持ちに気がついていれば・・・」
「え・・・それって・・・」
「真実・・・俺・・・・気がついたんだ、俺・・・お前が好きだ」
突然の告白に僕の鼓動が高まっていく、そして西沢の鼓動もまた服の上からわかるぐらい大きくなっていた。
「今までお前にしたこと・・・許してくれるとは思わない・・・・でも、もう自分に嘘はつけない。
好きだ・・・真実・・・お前が好きなんだ」
身体を抱きしめる力がより強くなる。それに答えるように僕もまた西沢の身体を抱きしめた。
目に前に西沢の・・・いや・・・亮の顔がある。今まで憎悪の対象としか見ていなかった男の顔がたまらなく愛しく思える。
そして・・・2人の唇はひとつに重なった。