桜が舞い散り校門からは卒業生から第二ボタンを貰うために勇気をふりしぼる女子生徒の声、
卒業とともに友人とバラバラになってしまう悲しみと同じくらいの未来への希望に溢れた声、バカ笑いをする生徒達の声が聞こえてくる。
そんな風景と賑やかな生徒達の声を聞きながら、輝は独り指で卒業証書の入った筒を指で転がしながら呆っと見ていた。
 事件の後、輝は見違えて明くなり自然とクラスに溶け込んでいった。
最初こそ物珍しさからちょっかいをかけてくる生徒が多かったがそういった生徒達はそのうちに興味を無くし少なくなっていった。
女子生徒達は何も知らない輝にあきれたのか面白がっているのか様々なことを輝に教え、
今では少しではあるが輝は髪を伸ばし女の子らしいお洒落やお化粧をするようになっていた。
両親や輝の友達は輝が事件を克服し明るくなったことに大いに喜んだ。だが──
「・・・京介君」
 ほうっと小さくため息をつく。輝は事件の後京介が退学になり居なくなった事を知ると教師達に京介の行方を尋ねた。
しかし、教師達がそれを輝に教える事はなかった。
輝は諦めず、自分ができる限りの手を尽くし京介の行方を捜したが、結果として手掛かりの一つも知ることはできなかった。
その内に修学旅行などの学校行事や受験勉強に時間をとられ、気が付けば卒業式の日を迎えていた。
「ちょっとアキラなにやってんのー。早く行こうよー」
「あ、うん。ちょっと待って」
 輝しか居ない教室のドアが開き女生徒が顔を出し輝を呼ぶ。輝はそれに笑顔で答えると最後に一回窓の外の景色を見ると教室から駆け出していった。

(あれ誰だろう)
 打ち上げと称した友達同士でのバカ騒ぎから解放された輝は、自分の家の前に壮年の男性が立っているのに気が付いた。
その男性は呼び鈴を押すことを躊躇っているような素振りをみせ、その手を上げたり下げたりしていた。
輝は少しだけ考えると思い切ってその男性に声をかけた。
「あの、どちら様ですか?」
「あ、いや。君が早乙女、輝君かい?」
「はい、そうですけど父か母に御用ですか? あいにく今留守で・・・」
「いや、君に用があるんだ。私は京介君の知り合いで木村宗次と言います」

 木村宗次と名乗った男を家に招きいれた輝は、混乱する頭で紅茶を宗次に差し出すとソファに座る。
「あの・・・それでお話って何ですか?」
「ああ、まず僕は京介の今働いてる仕事先の上司・・・になるのかな」
 そう告げると宗次は人の良さそうな笑顔を浮かべる。だが、輝の心は乱れ宗次の言葉を上手く飲み込めないでいた。
「実は君が京介の事をずっと探していることをちょっとした人の伝で聞いてね。お節介ながらこうして訪ねさせてもらったというわけなんだ」
「・・・え?」
「仕事柄顔が広くてね。あ、誰に聞いたかはプライバシー保護と言う事で宜しく頼むよ」
 宗次はニカッと笑うが身を乗り出し迫ってくる輝に少したじろぐ。
「そ、それで京介君は今何所に!?」
「ちょ、ちょっと落ち着いて、正直僕は少し迷ったよ。あの『事件』の事は勿論僕も知ってる。すまないが京介が君にした事も調べさせてもらった。
そんな君たちを会わせてもいいものかと思ったよ」
「でも・・・それでも僕は京介君に・・・・・・会いたい」
 自分の胸を震える手でギュッと押さえ搾り出すようにそう言った輝を、宗次は真剣な眼差しで見つめる。
「真剣なんだね。ま、中途半端な気持ちじゃあのバカタレの事を、何年も探すなんてマネできないだろうね」
 宗次は顔を崩すと嬉しそうにそう言った。京介の事を『バカタレ』と呼んだところを見るに宗次も京介と色々あるようだ。
「さて、それじゃ君にこれをあげよう。今京介が住んでいるアパートの住所が書いてある。
ちなみに京介の出勤時間は朝の9時で8時30分くらいに家を出てるみたいだよ」
 宗次は輝に封筒を渡し一つウインクをすると立ち上がる。そして玄関を出た
ところで何かを思い出したのか『あ、そうそう』と輝に笑顔を向けた。
「僕のことは京介には内緒にしてくれると嬉しいかな」
 封筒に入っていた地図を片手に、輝の胸はドキドキと音が聞こえてきそうなほど高鳴っていた。輝は宗次から封筒を受け取った次の日、早速京介の元へ向かっ た。
京介の住んでいるらしい場所は始発の電車を使っても、宗次から聞いた京介が家を出る時間ギリギリにならなければたどり着けなかった。
「うぅ・・・落ち着け僕」
 輝は緊張のし過ぎで息苦しくなってきていた。地に足が着いていない感覚と、考えることを放棄しかけている頭を抱え深呼吸をする。
「よ、よし・・・」
 輝が覚悟を決め先ほどから睨みつけていたアパートの階段に足をかけた。だが2歩も足を進めないうちに輝の身体が固まる。
ドアを開けこちらに歩いてくる足音。
「あ・・・」
「ん?」
 視線が交錯し二人の声が重なる。髪が伸び記憶より少し痩せたように感じるが服の上からでも分かる鍛えられ引き締まった身体、そして少年から青年へと成長 した顔つき。
「きょう・・・すけくん・・・」
「輝・・・か?」
 たった数年でかなり成長していたがそれは紛れもなく京介だった。
「京介君・・・やっとあえ−わっ」
 様々な思いが溢れ泣き出しそうな輝に京介が駆け寄ると、その手に握られた地図を電光石火で奪い取る。
「輝、お前これ誰から渡された」
「えっと・・・その・・・」
 いきなりのことに涙が引っ込んでしまった輝に宗次の言葉がよみがえる。困った顔をしてうろたえる輝を無視して京介は携帯でどこかへ電話をかける。
「このクソ所長! なに勝手なことしてやがる! ご丁寧に筆跡まで変えやがって・・・あぁ? なにが『バレてしまったか』だ!
笑ってんじゃねえぞ! ・・・おい!ふざけ・・・クソがっ」
 切られてしまったのか憎憎しげに携帯を睨むと京介は輝に目を向けた。
「ちっ・・・とりあえず上がれ」
「う、うん・・・」

「何しにきやがった」
 ドカリと腰を下ろすと京介は不機嫌そうに輝を睨む。輝は京介の前におずおずと座ると真っ直ぐに京介の顔を見つめ口を開く。
「迷惑になっちゃうのはわかったけど・・・どうしても京介君に会いたくて・・・」
「復讐にでもきやがったか? ご苦労なこった」
「そ、そんな! 違うよ・・・」
「ちっ」
 大きく舌を鳴らす京介に輝の身体がビクっと竦む。
「なら何しにきやがった」
 その言葉に輝は一瞬顔を伏せると強い覚悟を秘めた顔で京介を見る。そして自分の気持ちをハッキリと口にした。
「僕は京介君のことが好き。ひどい事色々されたかもしれないけど、僕は女の子として京介君のことが好きです。ただ・・・それだけが言いたかった」
 その迷いのない告白に京介の顔が辛そうに歪む。それでも京介は突き放すように輝を睨み口を開く。
「はっ! 元男が何言ってやがる。気持ち悪りいんだよ!」
「うん・・・ごめん・・・・・・ごめんね」
 顔を伏せ、小さな声を震わせる。ポツポツとスカートに涙の痕ができる。
「ちっ」
「・・・え? んっ」
 不意に、京介の口が輝の口をふさいでいた。
「ん・・・んん・・・」
 京介の舌が強引にねじ込まれ輝の舌に絡まる。輝はそれを抵抗することなく受け入れ自身も舌を絡め、二人の交じり合った唾液を飲み込んでいく。
1分ほどして京介の顔が離れる。
「クソが、なんで俺なんだよバカ野郎が」
「京介君じゃなきゃ・・・ダメなんだよ」
 京介の胸に顔を押し付け輝は静かに涙を流す。そんな輝を京介は無言で抱きしめ回した腕にグッと力を込めた。
「輝、抱くぞ」
「・・・うん」
 京介は輝の耳元で囁くと輝を抱き上げベッドへと運ぶ。
「あ・・・んっ」
 輝をベッドに寝かせると京介はその首筋にに顔を埋め舌先で刺激する。
そして輝の服に手を掛け脱がしていく。輝はそれを手伝うように身体を動かす。下着だけになった時京介の動きが止まった。
「お前・・・もうちょっと色気のある下着つけろよ」
「だ、だって!・・・は、恥ずかしい・・・し」
 輝は肩まで真っ赤にするともじもじと身体を揺する。そんな輝見て京介はニヤッと笑うと一気にブラジャーをめくり上げた。
「わっ、きょ、京介く・・・ひゃぅっ」
 京介は外気にさらされた胸の突起を口に含むと余った手でもう片方をこねる。
舌先で転がし歯で硬くなってきた乳首を甘く噛み、持ち上げるように胸をこね爪の先で乳首を引っかく。
その刺激に輝の身体は敏感に反応し口からは自然と声が漏れる。胸から手を離し下着の上から割れ目をなぞると、じわっと蜜が染み出してきた。
京介はその染みを広げるように指を動かす。そのじれったい程の動きに輝は腰を動かし甘い声を上げる。
「あ・・・ふぁ・・・んく、んあぁ!」
 不意に指の先が下着越しにクリトリスを押し輝の身体弓なりに反る。
下着はすでにお漏らしをしたようにぐっしょりと濡れ指を動かす度にぬちぬちと音が鳴る。
京介は胸からヘソへと舌で唾液の線を引くと下着を脱がし足を広げる。
「あ・・・きょ、京介君そこは・・・」
「黙ってろ」
「や・・・京介君ダメ・・・やぁ」
 蜜にてかりヒクヒクと震える秘唇を広げ、京介は舌全体を使い舐め上げ、音を立てながら愛液嚥下していく。
「んあぁっ! ひぁ・・・ひゃうぅっ!」
 輝の腰が跳ね耳に届く卑猥な音に顔を真っ赤に染めシーツを握り絞める。
京介はそのまま舌を尖らすと輝の秘唇に差し込み指でその上部にある突起を刺激する。
「輝、俺のもしてくれ」
「あ・・・うん」
 京介はベルトを外し勃起したペニスを取り出すと身体を入れ替え、シックスナインの体勢になる。
「あむ・・・ん、んむ」
 輝は京介のペニスを口に含むと丹念に舐め上げ刺激していく。
下半身から上ってくる痺れるような快感にピクッと反応しながらも、カリ全体とカリ首を舌で舐め、顔を動かし上顎で擦る。
口の中でさらに硬く、大きくなっていく京介のペニスに苦しげに呻き、それでもさらに激しく熱に浮れたように舐め続ける。
だが、京介の指が差し込まれ膣内の一部分を擦られたとき、輝の背中に電撃が走り堪らず口を離し悲鳴を上げた。
「んっ、ぷぁ、京介君そこダメ・・・感じすぎて・・・あっ、ひぁっ!」
 京介は輝の膣の中のざらついた部分を執拗に擦り、さらに指でクリトリスを剥くと唇で咥える。
その強烈過ぎる刺激に輝の身体はガクガクと揺れ、身体の奥から大量の愛液が溢れ出す。
「あ、ふぁっ、やっダメっ、京介くっ・・・んあ、あッ――」
 輝の身体が大きくビクンッと反り返り全身が硬直し、脱力した。
「はぁ、はぁ・・・」
 グッタリと脱力しベッドの上に全身を投げ出す輝から身体を離すと、京介は輝の足の間に身体を入れ込む。
「あ・・・」
「お前一人だけイってんじゃねーぞ」
 男を迎え入れる準備を整え震えるそこに、京介は輝の唾液に妖しく光るペニスを当て一息で押し込んだ。
「ひあっくああぁぁ!」
 一度果てたばかりの敏感になった身体の一番奥、子宮口突き上げられ京介のペニスがきつく締め付けられる。
「ぐっ、相変わらず・・・いい具合だな」
「ぁっ・・・京介君」
 輝が京介に抱きつく。
「んん・・・京介君のが中に入ってる」
 京介の胸の下で輝の柔らかな乳房がつぶれている。そのまま抱き合っていると、柔らかさの中に押し込まれている、硬くなった乳首の感触が上着越しに伝わっ てくる。
京介はまだ輝の膣内にペニスを挿入しただけで動いてはいない。だ
が輝の膣内は別の生き物がいるかのように、京介のペニスに絡みつき、何箇所も同時に締め付け弛めてきた。
その位置は連続して変化する。微妙な動きと肉壁のひだの感触に京介は喉を鳴らすとゆっくりと腰を引いた。
輝の中に入っていた京介のペニスがズルズルと抜け出ていく。
「あ、やっ、抜かないで・・・」
 輝の中が京介を引き留めるようにキュッと締まる。もう少しで全部抜けてしまう直前に京介は思いきり腰を突き入れた。
輝の愛液を泡立たせて、京介のペニスは再び根元まで押し込まれた。
「はっ、あ、あ、あ、あぁっ!」
 輝は背を反り返らせて喘ぐ。
「行くぞ」
 それだけ輝の耳元で言うと京介は腰の律動を開始した。
「あっ!・・・あっ、あっあうっ・・・あっ!」
 輝は京介の腰の動きのリズムで喘ぎ、首が快感に耐えるよとするかのように左右に振れる。
京介は輝の喘ぎを漏らしながら揺れる口を自分の口で押さえ舌を押し込み、輝の舌に絡めていく。それに輝も積極的に絡め返してきた。
「んくっ、んん、んっ、ん、うぅん、ん、ん、んっ・・・」
 お互いの口の中で舌がもつれ合う。しかし、下半身に刺激が加えられるたびに輝の舌の動きが止まる。
「んふっ!う、うん・・・ふぅ・・・」
 京介は片手を伸ばしペニスが出入りしている割れ目の少し上に持っていった。
柔らかい壁と、その間の固くなった小さなクリトリスに指が当たり、それぞれを指で挟み込むと腰の律動と同調させてひねるように愛撫を加えてゆく。
「んんっ!・・・んっ、うん、んっ・・・んっ!」
 輝は塞がれた口で、声にならない、より大きな喘ぎを漏らした。
「んん!!・・・んんーんっ!」
 輝は横を向けて京介の口から逃れた。
「はぁっあはっ!・・・あっふあぁぁ! だ、ダメぇ・・・あぅっ! か、感じすぎて・・・あっ!・・・壊れ・・・る・・・あぁっ!」
 だが、京介は指の動きも弛めず、腰の動きも速めてひねりを加え輝を更に責め立てる。
「は・・・あっ!あぁっ・・・あ、あぅっ・・・ひあぁっ!」
 なんとか京介の動きについて来ようとしていた輝の腰の動きが痙攣したように震えた。
それに続いて輝の意思とは無関係とも思えるほど腰が不規則に動き京介が呻く。
「ぐっ、いくぞ・・・!」
「あっ!・・・はぁ・・・ぁ・・・」
 輝は絶頂の声も出せないほど急激に昇り詰めた。京介も輝の痙攣するような肉壁の動きに輝をきつく抱きしめると輝の膣内の一番奥に射精した。
「ふっ・・・はぁ」
「はぁ・・・ぁ・・・ぁぁ・・・」
 輝の身体はグッタリとなってベッドに落ちた。
しかし、京介をくわえ込んだ肉壁はいまだに腸がぜん動運動をするようにペニスから体液を絞り出そうと動き続けていた。
その動きによる刺激に萎えかけた京介のペニスは活性を取り戻していた。そして輝の膣内で再び膨張を始めた。
「ふぇ?」
 京介は意地悪そうに笑うと輝の耳に口を寄せて軽く噛んだ。
「ひゃんっ!」
 京介を包む肉壁がキュンッと締まる。
「あ・・・ふぁ」
 輝の身体は今や全身が性感帯のようになっていた。京介のペニスは輝の膣内で、すっかり元の大きさと硬さを取り戻している。
京介は意地悪い顔のまま腰を蠢かせた。
「ひゃぅっ・・・京介君ダメぇ・・・」
 声とは裏腹に、輝は敏感に反応し京介をヒクヒクと締め付けようとしていた。
京介は『ククッ』と喉を鳴らすと輝の耳元で囁いた。
「輝、もう一回やるぞ」
 輝は顔を真っ赤に染めると小さく頷いた。

「おはようございます」
「お、輝君おはよう。今日も可愛いねぇ」
「あの・・・その・・・あ、ありがとうございます・・・」
「ちっ、色ボケ所長が。朝から盛ってんじゃねーぞ」
 木村探偵事務所。その小さな事務所の所員はわずか3人。
その事務所の窓際に置かれ書類が積まれた机に柔和な笑みを浮かべた男、所長の木村宗次が座っている。
その前に置かれた二つの机の一つに機嫌の悪そうな表情の京介が座っていた。
「コーヒーです」
「うん、ありがとう」
 宗次は輝の運んできた湯気の上がるコーヒーを受け取ると美味そうに
香りを嗅ぐ。
「京介君も」
「輝、お前今日大学はいいのかよ」
「うん、今日は午前中講義お休みだから」
 輝は京介と再会した次の日に輝は宗次から電話を受けていた。
その電話で京介が今探偵の手伝いをしている事を聞き、輝は宗次にアルバイトさせてもらえないかとお願いしていた。
当然京介は猛烈に反対したが宗次は二つ返事で輝を雇った。それから輝は大学の合間に京介たちの手伝いのため事務所に顔を出していた。
 その時の電話で、京介が輝の側から離れ荒れていたときに宗次に拾われ、探偵の手伝いを始めるようになったらしい事を聞いた。
詳しいことは京介に聞くといい、と宗次は言ったが京介は話そうとしなかった。
輝もそれ以上は聞こうとしなかった。
(きっと、京介君は僕のために居なくなったんだと思う・・・自惚れ過ぎかな?)
 そんなことを考えながら輝は微笑む。
「ちっ、輝お前いつまでここに来るつもりだよ。うざってぇ」
「ご、ごめん」
「京介、女性には常に優しくするようにと教えただろう。だからお前はバカなのだ。なあ輝君、このままうちに就職してくれたって僕は構わんよ」
「ふざけろ狸が。くそっ。こんなバカ所長にしてやられたかと思うと腹が立つ」
 どうやら宗次は京介と輝のことを調べたり、京介と輝が再会した日に京介を強引に休ませたり、
どこで調べたのか輝の携帯に連絡して京介の仕事のことや事務所の場所を教えたり、はてはアルバイトの事をそれとなく進めてみた
りと裏で色々動いていたらしい。
京介はこんな所長を尊敬してはいるが、それ以上に油断ならない相手だと認識し、食ってかかるような態度をとっていた。
宗次もそんな京介のことを可愛がっているらしい。
 二人がいがみ合い・・・片方はニコニコしているが、そんな中輝がおずおずと口を開いた。
「あの、僕はそのつもり・・・です」
 その言葉に二人は振り返った。
「なに!? 輝お前ふざけんなよ!」
「おお、そうかそうか。この事務所も賑やかになる」
 京介が輝に詰め寄ろうとしたとき事務所のドアが鳴った。
「あ、はい。今出ます」
「輝てめえ!逃げんな!!」
「こら京介、お客様だ」
 がなり合う二人を背に輝は深呼吸をすると事務所のドアを開いた。
「はい、木村探偵事務所です」

                                         ―END―


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