(プロローグ)

199X年某日

カタカタ・・・・
深夜の一室に無機質なキーボードの音。
部屋は一種の機械の部屋といった感じで時折無機質な音がしていた。
「はぁはぁ・・・・・くそう!」
一人の男がキーボードを叩いている。
額に汗を掻き、顔色は青白く痩せこけてとてもじゃないが健康そうな人間とは思えない。
そんな状態になっていても男は作業を止めない、いやさらに必死になって打ち込んでいる。
「はぁはぁ・・・・終わった・・・・・」
そう言い残すと、男はその場に倒れ込んだ。ここは、とある研究所の一室。
完全な防犯システムが組み込まれている。
監視カメラは常時作動しているのだが、この日は一日中この男が監視されていた。
人権無視の監視?
いやいやそれでは、プライバシー侵害・・ではなくて、ある事態が進行していたからだ。
それは・・・・

(パソコン画面)
ピー・・・・・・・
『生命反応停止。この男の生体活動は停止したと判断する』

『ソフトウェア・アクセスコード解除』

『本ソフト起動』

『この男によって変更されたプログラムの修復作業を開始する』

周りの機械が鈍い音を上げるとともに、無機質なプログラムが画面に映る。
変更箇所の復元作業が続くこと、40分後。

『プログラム修復作業終了』

『外部アクセス準備』

『ランダムアクセス開始』

画面に無機質な人間の顔が映る。何やら笑みが見えるようだが、
それも時間が経つにつれて消えていった。

『アクセス終了まであと20秒。なお終了後、PC内のデータは全て破壊。この部屋は破棄される』

『こちら運命の輪。こちら運命の輪・・・・・』

ピー・・・・・・
作業終了の音。画面はブラックアウトするとともにPC本体は煙をあげた。
煙は次第に炎に変わる。だが部屋の火災報知機は作動しないし誰も来ない。
モニターそのものが既に動いてないからだ。
見る間に炎が部屋中に広がり男の死体は焼きつくされる。
ふと男の片隅に一枚のディスクと書類が見える。

(極秘)
複数ネットワーク構築プロジェクト
超完全自立思考プログラム 『WHEEL OF FORTUNE』(運命の輪)


次の瞬間、それは炎へと消えた。  
『WHEEL OF FORTUNE』(運命の輪)はその後、ネットワークの中で蠢きながら自己進化をとげる。
ある時は新型のOSに紛れて改良されたりしながら・・・・。


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