ファーストキッスをまさか妹に奪われるとは思わなかった。
しかも女の体で、しかも執拗なディープキッスを受けるなんて…
「っんんふぅくぅ〜、くぁあぁっふんんん〜〜」
舞は容赦なく舌を口内に入れる。舌や頬の内側に歯茎、あちこちを嘗め回す。
ねっとりと、じっとりと、だが荒々しく口の中を犯してくる。
妹とこんなことしてはいけないと強く思うが、逆に相手が妹であり、
なまじ舌が潜り込んでいるため、皮肉なことに晶は相手の舌を気遣い下手に暴れられない。
この状態であまり動いたり、歯を使ったりし抵抗すれば舞の舌を噛みそうだった。
抵抗しないことをいいことに、舞は器用にキスで犯しながら晶の体を跨ぎマウントポジションのような体勢を取る。

「ふぅぅん、んんぅ…」
しばらくすると、強張っていた晶の体から力が抜け始め、
それにあわせて声にも抵抗だけではなく、艶やかさが混じってくる。
(だめだ…頭が溶けていくみたい…キスなのにすげぇいい気持ちになる)
寝ている間につけられたクーラーで冷えた体が、火照っていくのがわかる。
だが、甘ったるい快感に翻弄されながらも必死に抵抗していることもあった。
舞が晶の上に圧し掛かりながら行為をしているため、舌を伝わりどんどん舞の唾液が晶の口の中に注がれている。
晶は口に溜まっていく舞と自分の唾液を飲まないように、健気に抵抗していた。
それに気づくと、舞は飲み込めと言わんばかりにさらに唾液を送り込んでくる。
どんどん増えてくる量と激しい舌の攻めで、少しづつ唾液が喉に流れ込んでくる。
「んぐぅぅ…ううぅぅ…ふぅぅふぅぅ…」
中途半端に喉に流れてこんできているため、余計に苦しくなってくる。
苦しさと気持ちよさ、そして妹である自分との行為への罪悪感。
そんなごちゃまぜな感情で、悩ましげな表情を作っている晶をみて、
(本当に可愛いわ姉さん、舌だけでこんなにとろけちゃってる)
情けない兄、いや姉の姿で嗜虐心を煽られ、舞はさらに興奮していく。

とはいえ、この元兄が強情なのを知っていたので、少々強攻策をとる。
「ふぅぅふー!! んぐぅあ…んふぅんぐ、ゴクゥ…ゴクン、んふぅーーー」
舌で犯され惚けて油断したいた所に、一瞬だけだがいきなり両乳首を強くつねられる。
急な痛みと痺れに似た快感に襲われ、思わず我慢し貯めていた唾液を全て飲んでしまう。
(ああぁ、飲んじゃった…せっかく我慢してたのにあっさり飲まされた…)
一度我慢をやぶられると、抵抗する事無く次々送られてくる唾液を飲んでしまう。
「ふくぅぅ…あふぅん…ああ、っくぁぁ…」
反抗心も一緒に崩れたのか、されるがままになり声も大きくなっている。
素直になってきたことに気をよくした舞は口づけをいったんやめる。
「ん…? ぷはぁ…、はぁー、はぁはぁ…」
いきなり唇が離れたことに戸惑い、息を整えながら切なそうに舞をみる。
「あら、どうしたの? もっとして欲しかった?」
悪戯っぽく笑いながらそう問いかける。家族や友人だけに、たまーに見せる表情だ。
(いつもはまだ小悪魔みたいで可愛げがあるけど、今はまるで…悪魔みたいだ)
実際やっている仕打ちはいくら兄妹。例え姉妹でも洒落になってない。
結局逆らうこともできずに弄ばれることはわかってはいたが。
一応兄としてのプライドもある。先程の問いに対して、かろうじで顔を背けて答えた。
「…やっぱり強情、こんなに乳首立たせているのに…っね!」
そう言いながらシャツを一気に捲り上げると、ふっくらとした乳が姿を見せる。
「ひぃ…こ、こら馬鹿やめ…?! うわ…」
捲り上げたシャツをそのまま晶の頭にかぶせて、顔をシャツですっぽり覆う。
目の前の視界がシャツで覆われ、他が全く見えなくなる。
頭を何度か振るがはずれそうにない。振る動作にも力が入らず息もしにくい。
視界が塞がれたので、舞が腹に馬乗りになっていることしかわからないが、
間違いなく胸をせめてくると予想がつき、嫌でも神経が胸に集中する。
「ふぅー、ふぅー、ふぅ…ふひゃん、んふぅ」
しばらく何もしてこず、疑問に思うと、いきなり乳首に息を吹きかけられた。
「見えないから何をされるかわからないでしょ?
手足拘束されて、おまけに目隠しもされてるのにこんなに感じちゃって。
いじめて光線もだしているし、絶対マゾだと思ってたけど、やっぱりね」
「マ、マゾなんかじゃ…ない…この変態…妹め…」
「反抗してくれたほうが燃えるからがんばってね。じゃ胸を頂くわ」
「ひぃぃーーーーーー、くぁああ…んんんぅ…」
いきなり乳首を口に咥えられ、思いっきり吸われた。
そのまま乳首とその周辺も口に含まる。
さらにただ吸うだけではなくそのまま喉を鳴らし、まるで物を飲み込むような勢いで吸い付いてくる。
言葉どおり胸を頂かれた…食べられたようだ。

しばらく吸い続けると吸う力を緩め、今度は乳首を舌で転がしだす。
さらに空いているもう片方のおっぱいも指でせめる。
「はぁふぅ…ひぃぃい、ふぁぁん…ぁん」
両胸をいじくられ、だらしなく舌を出しながら涎を垂らす晶。
しかし、シャツがピッタリと顔を覆っているため、口の部分に涎が染みこみ息が苦しくなってくる。
そのまま数分、息苦しさと快楽の間で揺れ動かされる。
秘所が濡れ、もうベトベトになっていることを自覚しながらも、わざと無視していた。
しかしそこよりさらに奥が熱くなってきた。
この感覚は…
(ああ…イっちゃう、イク…このままじゃ胸で…イっちゃう)
なんとか歯を食いしばり耐えようとするが、
「くぅぅ…んん…ふぅぅ…あぅあぁ…いぃぃ…」
「あれ…まさかもういっちゃうの? まだ胸だけなのに。
ん〜、さっきから体触ってて思ってたけど、晶姉さんすごく敏感ね。
それでも、胸しか弄っていないのにイキそうなんて…淫乱ね」
いきそうなのを舞にあっさりと見破られ、さらにねちっこく攻められる。

「ゆるひへぇ…おねがぃ…やめふぇ…」
風呂場での自慰とは違い、他人によって絶頂に導かれることに、なんともいえない漠然とした不安がこみ上げてくる。
おまけに目隠しもされているため、さらに怖くなってくる。
それが恐ろしく、許しをこうように情けなく哀願する。
食いしばった歯からはすでに力がぬけ、カチカチと音を鳴らし震えている。
「そんなに怯えないで、大丈夫よ」
先程までと違う優しげな口調で言うと、体に暖かく柔らかいものが押し当てられてくる。
舞が抱きついてきて体を絡めてきたみたいだ。
胸への愛撫は相変わらず続いているが、舞の温もりと抱擁感が伝わり、心地よさと安堵感が生まれてくる。
「ひぃふぅぅ…あふぅぁぁ、もっと…強く…くっつい…」
「だいじょうぶ、ずっと一緒にいるから安心して」
舞はそう答え、さらに強く抱きしめる。
晶はそれに安堵し、舞から与えられる快感と安心感──それらに我を忘れてすがり、舞をどうしようもなく求めてしまう。

「ああぁ、イイよぉ…イっちゃう…ひっちゃふぅ…んん、イク!!」
最後、晶は全く抵抗することなく愛撫を受け、イってしまうと、舞の中で体をヒクヒクと痙攣させながら意識を失う。

舞は意識を失った晶の拘束をとき、シャツやパンツの後始末をしながら、
「今度はこっちもちゃんと使おうね」
そういいながら秘所をなで、寝ている晶に再度口付けをする。
「まいぃ〜、もうだめぇぇ…したはだめ…んん、ふぁああ〜あ」
目が覚めると目の前には壁。
いつも壁を向き、横になって寝る晶にとっては見れた壁。
「あれ、ああ…んん?」
記憶がごっちゃになっている。寝る直前のことがすぐに思い出せない。
(えっと、たしか今日は学校休みだったよな? で、それで…ああ、そうだ女になっちゃったんだな)
そう思いながら胸を見て、それが夢でないことを確かめる。
(それで…響も女になってて、飯食って…それで、それで…!!!)
そこまで記憶を呼び起こしながら考えると、先程の舞との出来事が脳裏にフラッシュバックする。
「あれも現実か…舞にあんなふうにされて結局…あああ、もう!!!」
色々な考え、感情が頭の中に浮かんでくるが、その中で妙な考えが浮かぶ。
舞は生まれた時から一緒で毎日見ている。
そのせいか、あいつが世間一般的に見て美人だというのは、まぁ…わかってはいた。
わかってはいたがそういう意識はなかった。だけど。

「だけど、改めてみるとやっぱり…あいつめちゃくちゃ色っぽいな」
「そうハッキリといわれると照れる」
「ひぃぃーーーーーー!!???」
背後からの声に悲鳴を上げて驚き、壁に頭をぶつけながらも振り返る。
「なんでおまえここに?!」
「体を拭いた後も晶姉さん、怯えたみたいに震えていたから添い寝したのよ」
「な、くっ、あんなことされたら普通おびえるわい」
「だから添い寝したのよ。抱いてあげたら落ち着いて寝てくれたし」
寝ている間にもそんなふうに、情けない痴態をさらしていた自分を恨めしく思う。
「とにかくベットからおりろ」
「最後はとっても素直だったのに」
ボソっと、わざと聞こえるぐらいの声で囁く。
「なにが素直だ。大体アレは…反則だ、反則!!」
「さっきから怒鳴ってばっかり。もしかして情緒不安定になってる?」
図星だった。とはいえ普通女になり、いきなり襲われたら普通はそうなる。
「だとしたら、半分はお前のせいだと思うぞ」
「だったら責任取るわ」

きゅぅぅ〜〜〜〜〜〜
責任をとるといって舞がしたのは、晶の顔を胸に抱きしめることだった。
「なあ!! お、おい放して…」
(──?)
てっきり突き飛ばすぐらいして、抵抗すると思っていたが、しおらしく抱かれるままになっている晶を、舞は不思議に思う。
(うわぁぁ、こいつノーブラか? 胸が顔に…)
妹とはいえ、女として十分すぎるほどに立派な膨らみ、薄いシャツごしに伝わる柔らかさ、温もりにうっとりしてしまう。
「そのままゆっくりと深呼吸して、気分を落ち着けて」
言われるがままに深く息を吸うと、とてもいい香りが鼻腔を通り抜ける。
胸の感触と香りにつられ、赤ん坊のように甘えて抱きついてしまう。
「おっぱいが母性の象徴だからかは知らないけれど、落ち着くでしょ?」
舞の言うとおりとても心地よく、気分が穏やかになる。
気持ちよさにまた眠気に襲われる。
「ふあぁぁ、ああぁぁ…」
「お休み、私も…眠くなっちゃった」
そのまま抱き合ったまま、姉妹そろって眠りに落ちてしまう。


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