獣医療過誤訴訟の歩み

獣医療過誤訴訟

ペット医療過誤裁判 −真実への歩み−

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獣医の医療ミスを追及しペット医療過誤訴訟を提訴

■ 動物医療の社会的システムの欠落

■ 獣医療・獣医師に対する法律の不備

■ 動物に対する国、行政の取り組み意欲のレベルの低さ

■ 飼い主の認識の低さ

■ 命ある動物は物ですか?



  ある日悲劇は突然に・・・

仙台である一家が、家族に愛犬すみれちゃんを加え幸せに穏やかに平凡に暮らしていました。

ある日、すみれちゃんの小さな異変に気づいたのは、 このご家族の娘さんですみれちゃんの飼い主の青木瑠香さんでした。

愛犬すみれちゃんのほんのわずかな異変も見逃さなかった瑠香さんは、 一刻も早くという思いから、夜遅くまで開いているという動物病院に駆けつけました。

そして、思わぬ悲劇がここから始まってしまったのです。

異変はあるものの、全く元気そのものだったすみれちゃんは、 この駆け込んだ動物病院の獣医師が下した「子宮蓄膿症」という診断に基づき、翌日、即手術をすることに。

「早く気づいて良かった」そう安堵する瑠香さん。

「良い子にしてたらすぐにお家に帰れるんだって。すみれは良い子に出来るよね?」
すみれちゃんと瑠香さんの約束は悲しい形で果たされることになりました。

この「子宮蓄膿症」の手術の直後、そしてこの獣医師曰く、「成功した手術」の直後、 すみれちゃんはその動物病院を変わり果てた姿になって家に帰ることになったのです。

せめて説明を、真実を話して欲しい。

家族のその願いは決して聞き入れられることはありませんでした。

話し合いを拒否され、調停には応じず、訴訟となり度重なる裁判の法廷にも、 その獣医師は未だ姿を現すことはありません。

ペット医療過誤に対しては未だ泣き寝入りを強いられることが殆どです。 今まで表沙汰にされることのなかった動物病院医療ミスを、 動物医療訴訟の厳しい実情を知って欲しい。

現在の法律上ペット動物はモノ扱い、獣医療に対する社会的システムは未整備、 獣医師に対する法的規制は不十分です。

ペットを飼う人が増え、これだけペット産業が発達する中、 大切な動物医療に対する社会システムは皆無です。
獣医師に対する法律も実質、何の効力も発揮しません。
動物病院獣医師治療ミス医療ミスに遭った可能性を疑っても 相談を受け付けてくれる窓口一つありません。

海外アメリカのように、獣医療トラブルに対し 公正な判断を期待できる中立の機関なども勿論ありません。
獣医師免許ライセンス更新制度研修制度などにより、 獣医師医療技術の水準を保つ仕組みもありません。
日本においては、獣医師の免許が剥奪されたケースもありません。

日本の獣医師会獣医師動物病院の営利を守り、 飼い主の権利を考慮してくれる仕組みは現状、全く無いのです。

動物裁判の中でもとりわけペット医療訴訟は引き受けてくれる弁護士がいない、 また、唯一家族の手元に残った証拠のペットの遺体があったとしても、 それを検死解剖して死因を調べてくれる病理機関を一般飼い主が探し出し、 受け付けてもらうことは困難です。

そして人医での医療訴訟にも必要な原告側証人、 いわゆる鑑定人として原告側について下さる医師がなかなかいないことと同様に、 ペット訴訟の場合は、獣医師さんがなかなかいないのが実情です。

高度専門職に分類される獣医師を被告として、獣医療の専門知識を持たない 素人の一般飼い主がペット動物医療裁判を闘うからには、同等の専門知識、 もしくはそれ以上の獣医療専門知識が必要になる場合が少なくありません。

しかしもし、良心を持つ獣医師さんが、いくら見過ごせないと思っても、 自分の生活の基盤を危うくしてまで 被害者側の原告側証人、いわゆる鑑定人として付いてくれる獣医師さんは極めて稀です。

公正を貫こうとする獣医師さんに、獣医師会の圧力がどれ程かかるか知っていますか?

風通しを良くしようとする獣医師さんが、 獣医業界を改革しようとする獣医師さんがどんな目に遭うか知ってますか?

獣医療界の改善を望まない、現在の獣医療界の仕組みを変えられてしまっては困る、 そんな獣医師も決して少なく無いと聞きます。
獣医師ライセンス更新制度や、獣医師医療技術の水準を守る仕組みを 導入されては困る獣医師も決して少なくは無いのです。

現状の獣医師会獣医師を監督するものでも、獣医師を指導するものでもありません。
現状の獣医業界の仕組みを維持し、自分たち獣医師の利益を守る、 そのためだけの存在です。

獣医師動物医療においても専門制度専門医を望む声は増えてますが、 果たして現状の日本の獣医療界において獣医師獣医療専門化スペシャリスト化は成り立つのでしょうか?

獣医師獣医療界でのペット医療専門化が成り立つためには、一般開業獣医師ジェネラリストとの連携は不可欠ですが、 専門医や該当の症例を得意とする獣医師動物病院獣医大学病院への紹介に積極的な一般開業獣医師はまだまだ少ないように思えます。

そして日本の獣医療界に「専門医制度」はありません。
某学会が発足した癌関係の機構に似たようなものがある程度だ、と聞いています。

海外、アメリカでのいわゆる「専門医」になるための専門医資格試験は 非常に高度で難関です。
日本の獣医師の中でもアメリカに渡り、「専門医」になるための修行をし、 この高度なアメリカ専門医獣医師資格を取得されている獣医さんはいますが、 まだまだ稀な存在に過ぎません。

日本の獣医療界で言う「専門医」とは、全て自称であり、 獣医師自らそれを得意とすれば誰でも名乗ることが出来てしまいます。
海外、アメリカで言う世界レベルの「専門医」とは大変な違いがあります。 獣医師のセカンドオピニオンの必要性もよく聞きますが、 現状の日本の獣医師動物病院の中で、他の獣医師への セカンドオピニオンを薦める獣医師動物病院、他の獣医師との連携に 前向きな姿勢は低いように思えます。

場合によっては、飼い主が希望しても他の獣医師獣医大学病院の紹介を拒否する、 該当の症例を得意とする獣医師の存在を隠す、 また他の獣医師のセカンドオピニオンに難色を示す獣医師が 少なくないのが現状では無いでしょうか?

そのような獣医師動物病院に気を使い、 セカンドオピニオンか転院かを悩む飼い主もいらっしゃるのではないでしょうか?

そして、獣医大学病院専門医は、 一般開業獣医師の紹介状を必要とする場合も多く、 この獣医師に紹介を拒否されてしまえば飼い主に術は無いのです。

また、カルテや心電図、エコーなどその他、レントゲンなどの診療データの提出を 獣医師に強制する法律は現在ありません。
そのため獣医師に拒否されてしまえば、手立てはありません。

いったん、他の獣医師動物病院へ転院し、 そこから獣医大学病院へ紹介してもらうことも可能性としてはありますが、 予め転院を前提をして獣医師さんの診察を受けることは心情的に困難です。

初期の状態の診断書も当然ありませんし、今までの病状の経緯や推移、 治療、投薬に関する説明は全て飼い主自身がしなくてはなりません。

また、経済的にも飼い主の負担は大きく余計な時間もかかるため、 ペットの状態によっては手遅れになる可能性もあります。 搬送の機会も増えるため病気ペットにも負担がかかります。

そして地域的に動物病院獣医師の数が限られ セカンドオピニオン転院、紹介が厳しいケースもあると思います。

また、日本の獣医療の現状を見てみると、飼い主はペットの病気を治すこと以上に、 別のことにかかる精神的負担も少なくないように感じます。
病気のペットの心配に重ねて、獣医さんとの付き合い方に悩んだり、 獣医さんとのやりとりに問題を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ですが、そんな現実を、今の獣医療を取り巻く環境と社会を変えるために、 飼い主の前に立ちはだかる大きな壁を破るために、 獣医師医療過失怠慢医療が見逃され、仕方無いで済まされる時代を終わらせるために 皆さんに小さなことから、出来ることから行動を起こしてもらいたいのです。

一人ひとりの小さな行動が、小さな声がやがて大きな力になって、 日本の獣医療の向上と全ての動物の地位向上に向かって いつしか路を切り開いていくことでしょう。

動物たちの未来のために・・・


動物医療過誤裁判「すみれちゃんのために出来ること」管理人 野上さやか






ペット裁判原告 ご挨拶

すみれのHPにお越しいただきありがとうございます。
おそらくこのHPを訪れてくださったほとんどの方は、 現在ペットを飼っていらっしゃるか以前飼われたことがある方なのであろうと思います。

ですがこのHPは、愛犬家が作る楽しいHPとはかけ離れた内容となっています。

私は、愛すみれの手術死をきっかけに獣医医療ミスの可能性を追求し、真実を求めて 「ペット医療過誤訴訟」を起こしました。
裁判は今現在も進行しておりますが、 動物病院で獣医療トラブルに遭遇した一飼い主の現状と ご理解いただきお読みいただければ幸いです。

近年、核家族化や少子高齢化を背景にペットと共に暮らす人が年々増加しています。
ペットと共に暮らすことは、人の生活に安らぎと潤いを与え、豊かな情緒を与えてくれます。

しかしながら、ペットの健康維持に必要な動物病院での獣医療ペット医療トラブルに関しては、公表されない様々な医療ミス医療過誤などの問題が手付かずのまま黙殺されているのが現状です。

すみれは、平成14年10月23日、 獣医師が施術した卵巣子宮全摘術を受けてまもなく、 十分な管理もされないまま苦しみながら他界しました。

私は、その医療トラブルという事態に直面して初めて、 ペット問題ペットトラブルでも特に動物病院医療過誤医療ミスに関する相談を 受けつける窓口や私的、公的機関が皆無であり、 何のツテも無い一般の飼い主には、獣医の医療ミスを証明し真実を明らかにするために 不可欠な検死解剖を引き受けてくれる病理機関を見つけることは不可能に近い、 という現実を知ることとなりました。

今回私は、愛すみれの死を決して無駄にしてはならないという一念から

この獣医療過誤訴訟を起こしました。
訴訟に至るまでの段階、そして審理が進行している今現在もなお、 そこには多くの社会的障害が存在していることを痛感しています。

この獣医療過誤裁判をきっかけとして、ペット動物 を取り巻く環境が少しでも改善されてゆくこと、 それが私の望みであり原動力となっています。

このHPを作ったのは、動物病院獣医医療過誤医療ミスの被害に遭い 泣き寝入りを余儀なくされている飼い主の皆さん、 そして今の日本の獣医療ペット動物を取り巻く社会的環境、法的対応や体制が 不十分であると感じる皆さんに私の医療過誤裁判を知って頂きたいからです。

今の社会の中で、ペット裁判は飼い主にとって非常に厳しく、 いざ起きた動物病院での獣医療トラブルに対しても獣医師に対する法的措置も 有効とは言えないものばかりです。
現状のペット医療、また獣医療に関する法律や社会の仕組みは、 ペットを飼う人の立場も考慮されているとは言えません。
ペットは家族の一員、命の大切さを、 と言った言葉が実質を伴っているとは言い難い現実です。

マスコミが獣医師会動物病院の、獣医医療ミス医療過誤獣医師怠慢について 苦情の有無の質問や情報開示を求めると、 獣医師会には「獣医師医療ミスの報告は殆ど無い」と言われるそうです。

動物病院における獣医師医療ミス医療過誤の情報が公開されないこと、 情報開示がされないことが、今のペット医療の土台の脆さを、 私達とペットの暮らしの危うさを分かり難くしているのです。

すみれの死は私に、現状を変えたいと願うだけではなく、 自らが行動しなければ何も変わらないのだということを教えてくれました。

私の闘いは、必ずや実を結ぶと確信しています。
私たちが守るべきすべてのペットそして動物の未来のためにも。

無念の思いでこの世を去った全ての多くの動物たちのご冥福をお祈りします。

末筆ではございますが、動物を取り巻く環境の現状を少しでも変えることが出来ればと思い、 僭越ながら獣医療向上と動物地位向上を願い「要望書」を作成してみました。
もしよろしければ一度ご覧いただき、皆さまのご協力を頂けたら幸いと存じます。

獣医療過誤訴訟 原告 青木瑠香

訴訟経過文などの転用・転記はお断りします

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