to be continued
出迎え
『なぜ消えたの??』
翌朝、ゼオンに電話を入れた…
「すまん、どうしても別のパーティーにダンサーを連れて行かなくては行けなくなった。ところで、次に彼らが基地のある小惑星に行くらしいがそこのスタッフにダンサーとして来てほしいとの依頼だ。興味があるか?細かい打ち合わせをしたいのでこちらに来てほしい…」
3時間後、わたしはゼオンのオフィスの前にいた。昨日の踊りのあと、フラフラで何も出来なかったが何とかあのエレフィン星人グループの情報を仕入れられないだろうか?そんな思いでゼオンのオフィスのドアを開けたわたしを、おもわぬ先客が迎えた。オフィスに入ったら待っていたのはエレフィンの警察コマンド部隊だった。その真中でゼオンがわらっている。「協力を求めたんだ…ふしだらな女狐をかるためにね…」
次の瞬間尻に針が刺さる感触、そして目の前が暗くなった。
だんだん目の前が明るくなっていくざわざわとした声・・・
まわりにギャング団の一面がいる…
「なんなの・・・・?」
「おきたか?ヒトミ・コタニ中尉殿?いや、スペースガールと呼んだ方がいいのかな??」
下を向くとストリッパーの蓮っ葉な衣服は剥ぎ取られ、青いADDの制服を着せられている… これではしらばっくれようがない…でもどうして…??
「どうしてわかったか知りたいか?」
棟梁らしきやつをにらみつける。 次の瞬間、火のような痛みが私の臀部を襲う・・・
「AHHH!!!」
「これだよ!」後ろに回ったやつがぐっと私のお尻をつかむ… やつのがさがさした手の感触に顔をしかめる…
ビリっと言う音がしてユニホームが裂かれる!
「そのエッチな刺青だよ…!! ここにいるイルンが前に地球で逮捕されてな・…そのときもクラブで奴隷狩をしていたのさ…あんたはストリップをするのが好きらしいな?? イルンは覚えていたよ、あんたの尻に触ろうとして皆の前で手錠をかけられたらしい。赤っ恥を書かされた上に監獄星でくさい飯を4年間だ…恨みも募るってもんよ…」
うかつだった…しっかり隠したはずだったのに…でも、蛇と踊っている間にファウンデーションが溶けていたのに後で気がついた。でも、こんな辺鄙な星で私を知っているやつがいるなんて…
「イルン」
棟梁が横にいた若いエレフィン人に声をかける・・・口をマスクで隠して髪の毛を逆立たせた三白眼の男が立ちあがってこっちに向かってくる。手には電磁鞭を持っている。
「覚えているか女? あの時はずいぶんな目に会わせてくれたじゃないか?」そう言いながらマスクを取る…唇がずたずたに裂けた悲惨な顔があらわれる。その口から覗くとがった歯…思い出す…5年前、まだ見習だったころ…最初の逮捕・・・
「監獄星でこんな顔にされちまった。おまえのかわいいおケツに見とれたおかげでな!ズタズタにしてやるぜ!!」
ブンっと鞭に電源が入る。イルンが私の口に強引に唇を押し付け、うしろにまわりこむ。
そして次の瞬間
ビシィッ!
高圧電流に打たれたような衝撃が背中に走る。わたしは背中をそらせ体を痙攣させる…
ビシィッ!
ビシィッ!
「う・・…!」
ビシィッ!
「泣けっ! 叫べっ!!許しを請うんだぁっ!!」
ビシィッ!
(こ…こんなやつに!!…負けない!)
公開処刑
ビシィッ!
「う・・…!」
ビシィィィッ!
ビシィィィッ!
奴が鞭の電圧をあげてくる!まるでトラックにでも衝突されたような衝撃…耐えられない…
「まだか?まだかぁぁ!!」
ビシィィィッ!
ビシィィィッ!!!!!
背中とお尻に振り下ろされる鞭が体に絡み付いて先が胸や腿の前側にまで当たってくる!もう、私のユニフォームはズタズタにされてしまっているのだろう・・・
ビシィィィッ!!!
ビシィィィッ!!!
ああ…痛い! 傷口の上から…ああ…体中がびりびりして…もう…だめ……
「泣けっ、おんな!!泣いてお願いしろ!!」
ビシィィィッ!!
ビシィィィッ!!
「・…い……いい…」
「なんだぁ?」
ビシィィィッ!!!!
「ううううっ………!」
一瞬の沈黙… にわかに鞭の雨がやむ。背中やお尻がひりひりと痛む…傷のいくつかは切れ、わずかな血が流れる感覚が背中、尻、腿の裏側に感じられる。次は…いったい…
「はぁ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、…」
大きく肩で息をし、私は、がっくりと頭をうなだれて待つ。と、前髪が強く引かれ無理やり顔を上向かされる…
「わかってるのか!…ヒトミ、あんたのせいでどんな目に合ったか…ああ??あの惨めな監獄の中で、若かったおれは散々虐待されたんだよ!体中の皮をむかれてな!そして向きだしの皮膚を火であぶられて。どんな痛みかわかるかぁ? ああ?? わからしてやろうじゃねぇか!!」
ビュンッ! という激しい電磁音を発して鞭が更に明るく光り出す。イルンが電圧を上げたらしい…さっきの間までも・・相当な衝撃だったのに・・・あれじゃ、わたし…
ビイシィィィィィィッ!!!!!!
「キャァァァァァァァァッ!!!
強烈な痛みが左の肩から体の正面を斜めに横断して襲い、わたしは全身を硬直させる!
ビイシィィィィィィッ!!!!!!
「キャァァァァァァァァッ!!!」
ビイシィィィィィィッ!!!!!!
「キャァァァァァァァァッ!!!
い…痛い…!!
ビイシィィィィィィッ!!!!!!
「ギャァァァァァァァァッ!!!」
ああ…もう、だめ…あまりの苦痛に…気が…遠くなって…
と、次の瞬間、顎が上に向かって突き上げられる!
「気絶したいか?ヒトミ?したいよな?……じゃ、させてやるよ!」
イルンの醜い顔が直前に迫っている…あ、何かが…股間に押し付けられる!!
電磁鞭!!ダメェッ!!!
<ZZZZZZZZ!!!!!!!!>
「ヒッ………!!!!HUAAAAAHHHHHHHHHHH!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
悲鳴とともにわたしは失神した。全身を壊れんばかりに痙攣させて。