ROUND.5 困った時の跡部頼み

「跡部、ちょっとええか?」
「あぁ?俺様は忙しい。とっとと用件言いやがれ」
「実はカクカクシカジカで…」
「ハン、くっだらねぇ」
「(むかー鼻で笑いよったで今)」
「てめぇら暇だな」
「跡部、頼むわ。ジブンだけが頼りやねん」
「…フッ、まあいいだろう。鳳のサーブが速くなってるか試してやるのも悪くねぇ」
「やっぱりテニス馬鹿…けど、ホンマはそれだけやないくせに」
「てめぇ何か言ったか?」
「言ってませんて。よろしゅう頼むな?跡部」
「上目遣いすんな、気持ち悪ぃ。じゃあな、俺は帰るぜ」
「俺は気持ち悪ないでー」
「うるせぇよ、バーカ」
「どいつもこいつも、ホンマ腹立つわ」



跡部、コートに降臨
「鳳、跡部さんが呼んでる」
「何だろう?珍しいな、跡部さんがコートに顔出すなんて。」
「ウス」
「お前なんかやらかしたのか?」
「記憶に無いけど…」


「跡部さん、俺に用って何スか?」
「鳳、お前サーブ改良してるんだってな」
「はい」
「俺様にその成果を見せてみろよ」
「えええ?跡部さんにですか?」
「お前のサーブを取れるヤツなんていねぇから、レベルアップしてるか
 他のヤツじゃわかんねぇだろ。練習台になってやる」

「ありがとうございます。お願いします!(まだそんなに効果出てないと思うんだけど)」
「俺が取れなかったら、前に欲しがってたモンをやるよ」
「!本当ですか?」
「ああ。ただし」
「(やな予感)」
「余裕で取れたら俺の言うこと聞いてもらうぜ」
「何でですかっ」
「俺様が練習を見てやろうっていうんだ、タダってわけにはいかねぇな。別に無茶な要求する気はない」
「跡部さんが勝手に練習相手になってくれるって言ったんじゃ…モガッ」
「ウス(鳳、やめろ。跡部さんの機嫌を損ねるな)」
「でも、樺地…」
「…ウス(頼む、鳳)」
「…わかったよ、樺地」
「鳳、てめぇが負けなきゃいいだけの話だろ」
「簡単に言ってくれるよなぁー日吉」
「下克上だ」
「…わかった」



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