ROUND.2 先輩風を吹かす

テニスコートにて
「おーい、日吉」
「何ですか、先輩達。邪魔するならコートに来ないで下さい」
「ジブン相変わらずやね」
「そうだぞ、日吉〜先輩は敬うもんだぞ」
「で、何か用ですか?」
「(スルーされた…)最近、鳳が腹筋マニアになってるって知ってるか?」
「…ええ(この人達何言ってるんだ)サーブの速度アップのために頑張ってるって
 言ってました。無駄な努力じゃないかと俺は思ってますけど」

「冷たいなあ〜チームメイトやんか」
「…(忍足先輩マジウザイ)だから何が言いたいんですか?練習に戻りたいんですけど」
「ああ、日吉悪ぃ。侑士、絡むなよ。」
「堪忍(岳人、日吉には何か気ぃ使いよるなあ)そんでな、鳳が突然腹筋鍛え出しんには
 ウラがあるんちゃうかと俺らは思ぉとるわけですよ」

「は?何言ってるんですか?(っていうかどうでもいいだろ)」
「それとなく鳳に聞いてみてくれよ、日吉。な?」
「何で俺が…(そんなどうでもいいこと)」
「カバジじゃダメだしよ。お前にしか頼めないんだ。絶対何かあるって。お前だって知りたいだろ?」
「俺は別に…」
「日吉、先輩の言うことは素直に聞いておいたほうがええで?」
「…(引退したくせにうっとおしい)」
「な、頼む。今度練習みてやるからさ、侑士が」
「俺かい。って何やその不満そうな顔は」
「いえ、別に」
「それによ、絶対宍戸絡みだと思うわけよ。面白そうだと思わねぇ?」
「(やっぱり。またこの人は…)宍戸先輩が絡んだ鳳のことに関わるのはイヤです」
「大丈夫やて。それとなく聞いといてくれればええんやし。
 俺が練習相手で不満なんやったら跡部も連れてったるわ」

「………!わかりました。でも期待しないで下さい」
「日吉、サンキュー」
「頼んだで(なんやコイツ〜跡部とやったら練習したいんかい。俺傷つくわ…)」
「練習戻りますんで、失礼します」

忍足・岳人家路を急ぐ
「俺、納得いかへんで…なんやねん。俺は氷帝の天才やで」
「何ブツブツ言ってるんだよ、侑士〜。しょーがねーだろ、お前。跡部にはかなわねぇよ。」
「…せやね(ガックンひどいわ)」
「さーて、早く日吉探ってきてくれねぇかな〜」
「…せやね……」



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