Bousou - Honey.

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!!!  R-18  !!!

時臣師に首輪つけていちゃいちゃソフトSM(仮)する話です。
THE ヤッてるだけ。
軽い絞首、スパンキング等の描写を含みますのでご注意ください。
あくまでプレイの範疇ですが。
貴族が首輪をつけるとき
「本日はありがとうございました」
「ええ。それでは、また是非」

時臣の言葉に、客の男はにこやかに微笑んで帽子を少し上げた。従者を伴い門を出て車に乗り込むまで、時臣は綺礼を後ろに控えさせたままそれを見送る。
冬木のセカンドオーナーとしての、表の顔。深山に近い空いた土地を駐車場にするというそれだけの相談ではあったが、相手に気を使いながらも相手の優位には進めさせないように話をするのは気が疲れるものだ。客が見えなくなると、時臣は大きくふうと息をついた。

「―――疲れていらっしゃいますね」
「そうだね…、今日は、客が多かったから」

心配そうに語りかける綺礼の声に、時臣は情けない苦笑を返す。
なぜだかこの日、時臣には来客が多かったのだ。先ほどの客は予定された訪問ではあったのだが、その前にも三人。
二人は、近くに寄ったついでに顔を見に来たのだとかいう話で、茶を出して少し話したらすぐに帰ってくれたのだが、もう一人は少し面倒だった。一度断った、どこぞで食事でもしながら商談をという話を蒸し返してきたのである。その商談自体は、電話でもできるような簡素なものだから、実質時臣と食事をするのが目当てなのだろう。大方下心を抱いてのことなのだろうが、なまじ相手も権力がある相手だっただけに、断るのも面倒だった。結果、次の来客の予定があるからと半ば無理やり帰してしまったが、その時の渋る様子からして、またすぐに来ることだろう。気が重い。
首を回しながら屋敷の中に戻る時臣に、綺礼は付き従う。

「茶を淹れますか」
「ああ…そうだね。―――でも、それよりも」

ふいにくるりと、前を行く時臣は振り返った。

「…久しぶりに二人きりになれたんだ。君と、もっと色んな事をしたいと言ったら怒るかい?」

まだ、こんなにも明るい時間だ。なのに、既に時臣の碧眼は濡れたような深い色をして、綺礼を見つめていた。す、と体を近付けてくるのを避けずに迎えその瞳の中の意図を探ろうとするが、欲以外のものは見当たらない。我が師はこんなにも堪え性のない人間だっただろうか。綺礼はため息をつく。

「…久しぶりと言いますが、三日前にもしたでしょう?」
「あの時したのが逆にいけなかったんだ」

綺礼の言葉に、スネたように時臣は返す。

「あんな場所だったから、全然集中できなかっただろう。あれから、ずっと疼いて仕方ないんだよ…」

聖杯戦争に関しての打ち合わせだった。だが予定していたよりも早くそれは終わり、どちらからともなく唇を重ねた。なし崩し的に行為に及んだのは鍵もかかっていない時臣の執務室で、廊下を誰かの足音が通りすぎるたびに、机に乗せられあられもない格好にされた時臣は体をこわばらせたものだ。綺礼にとっては、柄にもなく怯える師を見ることができるという、思わぬご褒美であったのだが。

「だから、綺礼………」

さらに距離を詰め、時臣の手が綺礼の胸にそっと触れる。濡れた瞳が綺礼を見上げた。

「今日こそ、私を満足させてくれるね?」
どうにも逃してくれる気はないらしい。綺礼は聞えよがしに、はあ、と大きなため息を付いて、わかりましたと答えた。

もちろん、綺礼も期待していなかったわけではないのだ。



 *



うきうきとした足取りで、綺礼の腕を掴んだ時臣が向かったのはもちろん自分の寝室だった。大きな窓からは夕方と呼ぶには少し早い太陽が差し込んでいるが、期待に胸を高鳴らす時臣にとってはどうでもいいことらしい。
寝室に入るやいなやもう待てないとばかりに唇を重ね合わせ、互いの体をまさぐる。ベッドに向かうまでの道にジャケットや靴がぽいぽいと放り捨てられた。いつもならば皺を気にして几帳面にハンガーにかけるスーツも放り捨てられ、既に時臣はその他のことが眼中にない状態になっていることがうかがい知れる。

「ん…」

唇を触れ合わせ抱き合ったまま、時臣がベッドの上へ仰向けに倒れる。当然綺礼はその上にのしかかる形になるが、時臣の頭の横に手をついて、全ての体重をかけて潰してしまうことだけは避けた。

「潰してくれたっていいのに」
「嫌ですよ」

くすくすと笑う時臣の、シーツに散らばった髪の一房を取って口付ける。シャツの上から胸板を探ろうとすると軽い力で払われた。嫌ではないが、まだ、ということだろう。
シャツの前は開き蝶々結びだったタイは崩れベルトは引っこ抜かれて放られた。普段人前で見せることのない――恐らくは家族にすら見せたことのない、乱れた姿。それでも余裕を湛えた微笑みを浮かべ優雅を保つ彼の雰囲気は変わらず、綺礼は一度体を起こす。

「それで、今日はどうして欲しいのですか?」
「あ…、」

問いを投げれば、初めて彼は羞恥を見せた。それだけは何度体を重ねても変わらない。自ら言葉にする、という行為が恥ずかしいのだろう。もごもごと何か言い訳をするようにつぶやき頬を淡く染め、視線はちらちらと綺礼を避けて定まらない。

「時臣師。こちらを見て、言って戴けますか」
「っ………」

顎を掴んで無理やりに視線を固定すれば、一瞬泣きそうに顔が歪んだ。だがそれは苦痛からではない。これからの快楽を期待する、欲情した顔だ。

「い、いつもみたいに」
「いつもみたいに?」
「………っ、これを」

ベッドサイドテーブルに手を伸ばし、時臣は素早く引き出しの中からあるものを掴んで無造作に綺礼に押し付けた。羞恥が臨界点に達したのだろう、首まで真っ赤に染め目をぎゅうと閉じている。

「これを?どうすればいいのですか?」
「あ………」

時臣がようやっと望みの一端を伝えられたというのに、それでも綺礼は問い続けることをやめない。全てをその口から伝えさせるまでは。受け取ったものを時臣の開いた胸元に滑らせると、ひくり、とその胸筋から繋がる腹が震えた。冷たさにか期待にかはわからない。そしてはくはくと唇を戦慄かせた後、時臣は覚悟を決めたように綺礼に視線を合わせた。深く、碧い色。口付けに濡れた唇が開く。

「わ、私に」
「貴方に?」
「私のくびに、それを―――嵌めて、して、ほしい」

目を閉じて、喉をさらけ出すように仰向く時臣。良く言えましたね、綺礼は返し、頬を撫でてやった。
そして青いリボンタイを引く。既に形の崩れていたそれは、片方を引っ張るだけでしゅるりと簡単に解けた。代わりとばかりに、時臣に渡されたそれを、時臣の言うとおりに彼の首に巻く。首に負担がかからないようにそっと片手で頭を支え、髪が絡まないよう細心の注意を払いながら。
息が止まらないように、苦痛を与えないように気をつけながら、慎重にベルト部分を引っ張る。そして最後に正面に金具が来るように見栄えを調整し、かち、と小さな音を立てて錠をかけた。
かちり、という小さな音。

「―――出来ましたよ、時臣師」
「…あ………」

深い湖のような瞳がぼんやりと開き、ゆらゆらと波のように揺れる。綺礼を映したままそっと自分の首筋に手を伸ばし、そして期待したものがそこにあることを理解して安堵したような吐息を漏らした。
銀色の金具と赤く染めた皮で出来た、首輪が。












《《以下R-18部分(シーンは飛んでいます/軽いスパンキングを含みます)》》



黒い目が眇められ、間は一瞬。

「―――ありがとうございます、師よ」
「ひっ!?あ、―――ッくぅうッ…!!」

途端、体をひっくり返された。挿入ったままだったから、内臓が拗じられるような衝撃に悲鳴をあげ、手に触れる何かにしがみついた。多分シーツだろうそれに、必死に爪を立てる。
そのまま腰を強く掴まれ引き寄せられる。爪を立てたシーツが引きずられて波打つのがぼんやりと見えた。腰だけを持ち上げたうつ伏せのような状態にされると、そのままずるりと引きぬかれて、次の瞬間勢い良く打ち込まれた。

「うああっ!!」

欲しかったものをいきなり与えられ、逃げるように時臣は背を丸めた。動きにつられて鎖がじゃらりと鳴る。しかし綺礼が容赦する気配はなかった。強く腰を掴まれて、再度打ち付けられる。
唐突に始まった蹂躙に、緩み始めていたはずの内壁がぎゅうぎゅうと締まり出したのに苛立ったのか、珍しく小さな舌打ちが背中越しに聞こえ、

「ひ、ッ!?」

尻に感じた熱い痛み。一瞬後に、それがパシンという乾いた音を伴っていたことに気付く。綺礼が、平手で時臣の尻を叩いたのだ。

「…さらにキツくなりますか」

小さくつぶやいた綺礼は、時臣の腰を強く掴み力任せに引き抜く。内蔵が引きずられるような感覚に、時臣は次に来るであろう衝撃を予想した。果たしてそれは的中し、再度最奥を叩かれる感覚に嬌声を上げる。
ずるずると引き抜いて、勢い良く押し込めて。引き抜かれる時の排泄のような快感、押し込まれた時に胎内の弱いところを掠められる快感。そして時々、それに尻たぶを打たれる痛みが混じる。
シーツに頬を押し付けて喘いだ。

「あっ、あ、あっ………っ、あうっ!!」

叩かれたところが熱い。子供の頃、親にさえされたことのない行為に、時臣はそれがもたらす感覚に名を付けあぐねていた。リズムをわざと乱した平手は、背後から与えられるせいでタイミングも場所も予想がつかない。来るかと身構えた時には来ず、緊張を解いた瞬間叩かれる。痛みと衝撃に翻弄される時臣にはその回数など数えることは出来なかったが、鍛えることの難しい柔い尻肉は、数度のうちに真っ赤になっていた。

「…あつい、ですね」

吐息混じりの綺礼の声。律動が一旦中途半端なところで止められ、打たれひりひりと痛む肉を両側から揉まれる。割り広げたり、寄せたり。綺礼はそんな行為を楽しんでいるようだが、弄られている肉の持ち主である時臣の方はたまったものではない。触れられるだけでひりひりするところを、無理に持ち上げたり引っ張られたりするのだ。しかも、その中央には綺礼を咥えさせられたまま。
尻たぶを動かされれば後孔の縁やその内側にも作用する。引っ張られれば咥えたものよりも口が大きく開き、寄せられれば触れていなかった内側に押し付けられ。普段とは違う動きに、時臣はむずむずと腰を揺らした。

「きれい…、それ、嫌だ………」
「好きにしていいと仰ったのは師の方では?」

片手の動きは止めないまま、もう片方の手で綺礼が軽く尻を打つ。痛みを与えるでもなく触れただけのようなものだったが、時臣の体は反射的に大きく震えた。
確かに、そう言ったのは自分である。言い返すこともできず、時臣にできる抗議と言えば、腰を揺らして続きを催促することくらいのものだった。






とりあえず時臣師に首輪嵌めて色々したかった話
ブラボーM臣さん!!
もっとお道具いろいろ使いたかったので
そのうち似たような話を書くかもです

タイトル、貴族じゃなくて紳士だったよなあと
悔やんでも悔やみきれない

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