スポーツマン俊の日課
夜。
今日は入浴が後であった。
「お前も入るか?」
「・・・・あ・・・え〜と・・・その・・」
「イヤか?」
好きな人にそんな風に言われていやといえる人がいるなら教えてほしいといったような状態で蘭世はうんと小さくうなずく。俊が入っているところへ蘭世が着替えを届けにきたところであった。
「じゃぁ・・・・ちょっと待ってて。」
バスルームの扉を小さく開けると入浴剤の袋を俊に渡して、
「・・これ・・・入れて・・・」
「わかった。」
苦笑しながらそれを湯に注ぐと全体的に乳白色に染まり、ほのかにベルガモットとラベンダーの香りが漂う。すりガラス越しに衣擦れの音とほのかに蘭世が脱いでいる姿が映る。それだけで俊の下半身は鎌首を持ち上げてしまうほどだ。必死に違うことを考えてそれを少し落ち着かせる。が、長い黒髪をまとめあげた蘭世がバスルームに入ってきた瞬間にはいっぺんにそんなことを忘れてしまう。
「・・・あんまり・・みないで・・ね・・・・」
小さく言った蘭世の声が反響して大きく聞こえてしまう。
シャワーをかけると急いで俊の入っている湯船へ飛び込む。湯がにごっているためしっかりと見えるわけではない。俊にもたれかかるような体勢で蘭世は浸かっている。俊は蘭世の背中越しに見え隠れする可憐な乳房に釘付けになっている。なんだか落ち着かない感じで蘭世は腰をもぞもぞ動かす。
「・・・ん・・・どうした・・・」
「・・・あの・・・なんだか・・・その・・・」
いいにくそうな蘭世は顔をのぼせよりも赤くしてうつむき加減になる。
・・・・・俊の下半身が蘭世のちょうど背中に当たって自己主張しているのだ・・・・
「・・・ああ・・その・・なんだ・・・・・まぁ・・・」
ぽりぽりと照れ隠しに頭をかきながら俊は逃げようとする蘭世を抱き寄せた。
「動くと・・・もっとやばいぜ・・・」
「・・・え・・・あ・・・・」
その言葉に動きが不自然に固まる蘭世に俊はいたずら心が芽生えた。抱き寄せていた腕を少し緩めると両手で蘭世の乳房をつかむ。
「・・や・・・だめ・・・こんな・・・とこ・・・・で・・・・」
身を捩り外そうとする蘭世のそこをやさしくつぼをついたようにもみしだくと蘭世から抗いの動きが消える。力を入れすぎないようやさしく蘭世を攻める。
「・・やぁ・・・あ・・・・・・あん・・・ふ・・・・・」
湯気でけぶるバスルームでのいたずらは俊にとってはほんの序章でしかないのである。むくりと自己を押し付ける形になる下半身が蘭世のゆれと相まって湯と蘭世の肌に擦られる。
・・・・・・・いいなぁ・・・・・・
俊の手が緩やかに蘭世の下腹部へとすべる。揺らぐ茂みを掻き分けながら感じる部分へと到達する。
「あ!・・ああん・・・だめぇ・・・そこ・・・」
「…気持ちいんだろ?」
耳元で聞こえる熱い吐息と台詞は蘭世の全身を電流のように駆け巡る。答えないことが答えになる。俊はしばしそこを指先で捏ねる様にいたぶりを続けた。断続的にあがる蘭世の嬌声が湯煙に消えては新たなものが唇からあがる。
「・・や・・やぁ・・・あ・・・はぁ・・・あ・・・ああん・・・・・」
少し先に進めるとそこには湯と違ったぬめりを帯びたものを感じることが出来る。後もう少しで蘭世が絶頂に達すると思った瞬間、俊は指を離した。
「・・・あ・・・・ふぅ・・・」
蘭世が大きく息をつく。それでいて名残惜しそうにも聞こえる吐息。俊はそんな蘭世を見やると立ち上がりバスタブから出て行った。
「ゆっくりあったまってこいよ。」
そう言って蘭世を置いてけぼりにする。
・・・・・さぁ、どうくるかな・・・・
ひそかに楽しみな俊であった。

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