秋の夜長
わかっていながら俊は放置した、どういうふうにでてくるかを知りたい。
「・・あ・・あああ・・あん・・いやぁ・・・ああ・・・ん・・・・・あ・・・」
断続的にあがる蘭世の喘ぎ、俊の脳天を刺激し、下半身に血液が集中する。
蘭世はシーツをはぎ、その中へ逃げようとする。
「・・それはだめだ・・・」
俊はシーツを自分の腕の中で丸め、蘭世の逃げ場を奪う。
「いやぁ!!お願い・・・ねぇ・・・・しゅん・・・・!!」
あまりの仕打ち、そうして全身を襲う恐ろしいほどの快感。その波に翻弄されながら蘭世は耐えていた。
・・・・限界か・・・・・
俊は蘭世の横へ立ち、そっと抱き上げる。
「さぁ、行こうか?」
スイッチを切り、蘭世を抱えたまま、階下のバスルームへと運ぶ。
「ゆっくり入れよ。ただし、それを自分で取るなよ?」
蘭世を先にバスルームへ入れると自分はキッチンからワインを取って来ていた。
「・・・いいか?」
扉越しに声をかけ、蘭世に心の準備をさせる。狂乱の時間はまだ続いている。
バスルームで湯船に浸かるでもなく、所在なさげに蘭世は待っていた。
「入っていないのか?」
「・・・だって・・・・」
「・・・!・・ああ・・・そうだなぁ・・・・」
俊は得たりといった様子で蘭世の足を割る。
「・・やっ・・・だめ・・・・」
「・・・・そんなこと言っていいのか?とって欲しいんだろう?」
あきらめたようにおずおずとなされるがままにする。
胎内からそれがぬるりと抜き取られる。
「・・・ん・・・・んん・・・・」
・・・へぇ・・・・感じるんだな・・・
その反応に気が付かないふりをして、俊はそのままそこへ口付ける。

「・・やぁ・・・やめて・・・・こんな・・・」
「ここはそういってないぜ。ほら・・・・」
ぐっしょり濡れた指先を蘭世に見せつける。あとからあとからあふれ出る愛液が俊に滴り落ちていく。
太ももに力を入れて足を閉じようとするもすでに時遅し、俊の体がしっかり入りこんでいた。
・・・くちゅん・・・ぴちゃ・・・・ぺちゃ・・・・ぴちょん・・・・
バスルームに響き渡る2種類の違う水音。湯気の落ちる音と・・・蘭世の・・・・。
・・・我慢・・・するなよな・・・・・
俊の心の声は蘭世には聞こえない。
「・・・ああ・・・・・あふ・・ふ・・・・くぅ・・・・・」
蘭世のせつなく甘い喘ぎ声が反響し、俊の耳へ入り込む。
俊の腕は蘭世の足を持ちあげ肩に担ぎ、腰を抱え込む。
「・・・やぁ・・・だめぇ・・・こんなぁ・・・・」
蘭世の指先が俊の肩口に食い込み、それが快感を伝えてくる。のけぞり逃げようとする蘭世の自由になるところはもうない。
・・・逃げるほど・・・攻めたくなるんだが・・・・
男の心理を読むことなど出来ない蘭世にはわからない、俊の気持ち。
俊の舌先は蘭世のためらいなど容赦せず、深くえぐり、その甘露な蜜をすする。
わざと音がするように、蘭世に聞かせるように派手にやり散らかす。
「・・いやぁ・・・・ああ・・・やめてぇ・・・ああ・・・あう・・んん・・・」
煽るような蘭世の声。
煽られる俊の愛撫。
「・・あ・・ああ・・・ああん・・・ふっく・・・うう・・ん・・・やぁ・・・・」
蘭世の声が変わり、絶頂を迎えようとしていた。

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