総合トップSS一覧SS No.6-023
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 ハッサム氏 クレス×ミント 2006/12/17 2006/12/17

 クレス率いるパーティは、いよいよダオスとの最後の戦いを控えていた
 過去、現代と死闘を繰り広げていたが、これが最後となる。
 時の剣によってダオスの時間移動を封じれば、彼はどこへも逃げることは出来ない
 既に時の剣を作りだし、後はダオスのいる場所を探すだけとなった・・・

「あ・・・・」
 そんな緊迫感の中、ミント・アドネードは我が目を疑っていた
 仲間であり彼女の想い人クレス・アルベインの首筋に、うっすらと血の充血が見えた
 ただの充血だったら彼女もそれほど気にしないでいたであろうが、その充血は唇の形をしていて、まだ新しいのかはっきりと残っていた
 唇を添えるだけでは、そんなものは出来ない。余程強い力が必要であり・・・・最悪、誰かと行為をしている可能性があった

「ミント、さっきから怒っているみたいだけど、調子が悪いの?」
 その疑いをかけられているクレスはミントが恐い顔をしていることを心配して、声をかけた。
 彼はいつもと変わらない態度で、ミントにも優しく接した
 ただ、ミントは一度思い込むと周りが目に見えなくなるところがあり(よく言えば一途)、「いいえ」 と、やや乱暴にクレスの心配を遠ざけた
「問題が無いならいいけど、あまり隠し事はしないでね
もうすぐ決戦なんだから」
「はい。
・・・・クレスさんも、私に隠し事をしないでくださいね」
 と、にっこり笑った。その笑顔が眩しすぎて、逆に単なる善意とは普通の人は思わないのだが、クレスは微笑み返した。気付いていないようだ。

 翌日

 ダオスの場所を知り、一刻も早く常夜の街アーリィにレアバードで飛ぼうとしたのだが、その日は運が悪いことに大雨だった。
 宿屋で、シトシトと決戦を遠のかせる雨を眺めて一同はまだ夕焼けの時刻で早めの夜食をとっていた
 クレスとミントは、食糧を買いに出かけたので、四人だけの晩飯だった

「早く行こうぜ、飛ぶことなら問題ないだろ?」チェスターは急かすが、すずが「電気は感電します。今出て行くと危険です」といって止めた
 実際にヴォルトの洞窟で感電していたので、説得力があった。
 電源(ヴォルト)を持っているクラースも「ま、そういうことだな。今日はゆっくり休んでおこう」と言って高級そうなグラスに注いだ酒に口をつけた
「はぁ、アミィの仇を討つのがまた一日遅れるぜ・・・」
「慌てなくともいいだろう、ここのところ寒い地方へ行ったり暑い地方へ行ったりとで、私達の身体も十分傷ついている
今日のところは、身体を休めることに専念しておいた方がいい。特にクレスとすずは最前線で戦うのだから、しっかりと疲れを取った方がいいぞ
―――といっても、クレスはここにいないか。」
 一番の年長者のクラースは、もっともな意見。
 炎の塔や凍りの洞窟など、環境が真逆の場所での激戦など、この数日の疲れは今までの比ではない、ダオスと戦うときには万全でなければ厳しい
 特にクレスは攻めも守りも誰よりも多く、毎日が筋肉痛と生傷の嵐だった。
 すずも幼いながらクレスと同じく前線。11歳の柔肌に刻み込まれた傷の数は年相応とは言えないものだった。
 アーチェが一緒に風呂に入ったとき、一番に驚いたことがミントの胸の大きさ、次にすずの傷の数だった程・・・

「・・・・分かったよ。
しゃあねえ、俺は弓の練習でもしてる」
 仲間の現状を考えると、一分でも早く妹や村人の仇を討ちたいチェスターも渋々認めた
「さっすが年の功! どっかの感情だけの馬鹿とは違うって感じがするね」
 ↑は、クラースと同じく酒を飲んでいたアーチェの一言。酔いで、ちょっとすわりかけた目はチェスターに向けられていた。
 当たり前だ、チェスターに言ったのだから。
「は、お前なんかこの天気の中、酔っ払って箒で飛んでいって、雷にうたれちまえよ」
「なによ、アンタこそ外で特訓しててそのまま風で飛ばされればいいのよ!
なんなら後であたしがやってあげるわよ!」
「ふざけんな!」
「何よ!」
 アーチェはチェスターの顔目掛けて、持っているカラス製のグラスを投げつけた!
 紙一重でチェスターは避け、ガシャン! と大きな音を立てて、グラスが砕け散った。
 いつもの二人の喧嘩といってしまえばそれまでだったが、どうもクラースには少し違う気がした。
 この日のアーチェはなんというか、荒れていた。いつもの彼女は酒のグラスを投げつけたりはしない筈だ。
 まだそれほど酔っていないはずだから、これは彼女の気分というものだろう。
 二人の喧嘩が下手に続くと、怒ったアーチェはチェスターを宿屋ごと呪文で消し飛ばしそうだ。

「やれやれ・・・・喧嘩するのは構わないが、ダオス討伐が終わってからにしてくれないか? 休む場所である宿屋で体力を消耗したくないんだ」と言って、クラースは一応仲裁した。
 とはいえ、この二人がそう簡単に自分の非を認めるわけはなく、お互いに「顔も見たくない!」といって、それぞれの部屋に帰っていった
 二人が周囲の迷惑を考えずに階段をがたがた鳴らして、バタンという音が聞こえるまで、そのフロアは物音一つしなかった。
 乱暴にドアが閉じる音が聞こえても、数秒間は沈黙したままで、時間が止まったようでもあった。

 行儀よく魚の骨を取り除いていたすずは、アーチェの喜怒哀楽がいつも以上の激しさであることが気になった
「アーチェさんが荒れているのは気のせいでしょうか?」
「いや、気のせいじゃないだろうな。おそらく、私情のもつれだろう。私もミラルドにああいう態度を受けたことがある。
包丁投げられて、家に入れてくれなくなったよ」
 クラースは何か知っているようだが、それよりも酒瓶の残りを気にしていた
「やれやれ……せっかくの酔いが醒めてしまいそうだ。おーい、熱燗をもう一杯くれないか!?」
 クラースの酔いは既に頭にまで回っているのか、それとも面倒くさいのか、私情のもつれということを詳しくは教えなかった
 ただ、「君にもいつか分かる日がくるんじゃないかな?」と言って、再び酒を飲み出した。
「?」
 私情のもつれの意味も分からないすずは首を傾げた。

「うわぁ〜〜すっかり濡れちゃったなぁ」
 びしょ濡れになったクレスとミントが戻ってきた。手には買い物袋がこれまたびしょ濡れで握られていた。
「ただいま! ・・・・あれ、チェスターとアーチェは?」
 そんな中でもクレスは元気だった。そして、さっきまで喧嘩していた二人がいないことに服を乾かすよりも先に気付いた。
「先に・・戻ったんでしょうか?」
 ミントは濡れた法衣の端を搾り、水を出していた。彼女の呟きにすずは一連の流れを説明した
「喧嘩をしていました。アーチェさんは虫の居所が悪く、いつもよりも感情の起伏が激しいようでした
近づかない方がいいと思います。私情のもつれというのが関係しているようです。」
 説明が終わると、クレスの表情は仲間を心配する以上に真剣になっていた
「アーチェが・・・」 表情は何か思い当たる節があるものだった
「クレスさん、ちょっと………」
 女の勘は鋭いとはよく言ったものだ―――ミントはクレスの表情が変わることに気付くとほぼ同時に、彼の腕を引っ張って自分の部屋へと連れて行った
 衣服は二人とも濡れたままだったので、階段を登る最中にばしゃばしゃ音がした。

「やれやれ・・・若いってのも結構だが、明日のことに支障を来たさなければいいが…」
 といって、クラースは再度酒を注文した。


ミントの部屋


 先ほどの雰囲気からして、クレスは尋問させられている――――というわけでもなく、クレスは浴室の中でシャワーを浴びていた。
 どういうわけか、ミントが譲ってくれた(クレスも「ミントに譲るよ」といっていたが、ミントが一歩もひかないので仕方なく先に入った)。
 雨の中で冷えた身体に、湯気のたつお湯は染みるように気持ちよかった。
 買い物の疲れだけでなく日々の戦いの疲れも取れるという感じがした
「ふぅ〜」
 湯船に浸かり、ゆったりとして先ほどのことを考えていた
(アーチェの気が荒れているのか・・・やっぱり、この間のことが・・) 体の疲れは取れていくのに、頭の疲れをためるように先日のことを考えていた
 シャンプーで金髪の髪の毛をもしゃもしゃしていたとき、急に後ろの扉が開く音がした
    ガラ・・
「クレスさん、最近疲れていると思うから背中流してあげます」
「ミ、ミント??」
 今度は頭が混乱した。ミントが風呂という密室に入ってきた。
 思わずどんな格好をしているのか妄想して、バスタオル一枚の格好を予想すると股間が膨らんできた。
 普通なら全裸を想像してしまうところだが、バスタオルどまりなのはクレスだからだろう。
「せなか、流してあげてもいいでしょうか?」
「うううううん! ・・・あ、ありがとう」
 シャンプーしているから目を開けられない。開けられても正義感から見ることは許されない。
 すぐ後ろでボインの美女が・・・なんとも損な状況にただただ我慢するクレスだった
 これほどぎこちない風呂は初めてだ、身労は取れるのに心労は溜まる。

    ごし・・・!  ごし・・・!!

「ミ、ミント、もう少し弱くしてくれないかな?」
 非力な彼女なのに、恨みでもあるのかの如く強い力で擦っていた。注意すると、ほどよい力になって垢や血の汚れも取れそうなぐらい気持ちよかった
 今までは腰ばかり洗っていたミントは、徐々に上にずれて肩の辺りを拭いて来た。それもどこか一部分だけを、皮が剥げるぐらい強く。

「クレスさん、このキスマーク、誰のです?」

 五七五でリズムよくミントは聞いてきた。クレスはお湯をかぶったのに、背筋が凍りそうだ
「あ、それは・・」
 嘘を着くのは容易いが、彼女を騙すことが出来る嘘は思いつかない。
 それにこれ以上彼女に隠しておくのは彼自身、正義感の限界だと思った。

「この前、アーチェと二人で買出しにいったときにアーチェが僕のこと好きだって言ってきたんだ
僕は断ったんだけど、アーチェはなかなか離れてくれなくて・・・・・・『一度だけでいいから抱いてくれれば忘れるから』って言うから」
 ミントの表情は真剣そのもので、きりっとしているが怖いものになっていた。
「それで・・・アーチェとどこまでやったんです?」
「さ、最後まで。でも、中には出してないよ」
「そうですか。相変わらずクレスさんは優しいですね」
 この優しく、ゆったりとした口調がかえって恐かった。
 ミントは感情を表面に出すことはないタイプだと思うが、普段大人しそうな人が怒ると恐いという、そんな気分だ。
 ルナとの契約を結ぶときも、アーチェがクレスにキス未遂をした後、やけに近寄りがたいオーラを出していた。
 人の恋愛も好きな彼女は、自分の恋愛となるとイノシシさながら直情的になるようだ。

「僕のことはどれだけ責めてもいいから、アーチェを責めないでよ
僕が断ったから、今は気が荒れているみたいだから・・・」
「・・・ええ、アーチェは責めません
でも、クレスさんには」

     むにょ

 クレスはそのとき、背中に大きな膨らみが当たったのを感じた。布の感触はない、生胸だった。
 法衣を纏わぬミントの裸体・・・想像すると鼻血がぷしゅ! と出そうだった。
「きっちり謝ってもらいます。アーチェにはしてくれたのに、私にはしてくれないなんて不公平ですし・・・」
       する・・する…
「うわぁ!!」
 ミントの手が前に滑り、クレスの膨らんだ棒を包み込んだ
「私だってクレスさんのこと好きなんですから」
「・・・僕もミントのことが好きだから断ったんだけど…でもこんな形で君と初めて」
 といいつつも、股間の棒はしっかりと膨らんでいた
 ミントの手がクレスの肉棒を上下にしごき、その感触は快感としてクレスに伝わっている
 アーチェとやって以後は、自分の反省あって自慰行為もしていない彼の精巣には、大量の精液が溜まっている。
 僅かな刺激でもクレスは射精してしまいそうだった。そこは彼の強靭な精神力で我慢するが。

 ミントとセックスするのは構わないが(むしろ嬉しい)、風呂場ではどうも嫌だった。
 初めてなら、ベッドの方が雰囲気もいいし、彼女にも幾分いい思い出になるだろうと気遣ってのことだが・・
「ミ、ミント! お願いだから少し待って!」
 肉棒を扱くのを中止してもらい、「どうせならベッドで…」と言おうとしていたのだが、ミントの扱きは止まらなかった
 徐々にお湯と我慢汁の混ざり合ったものがクレスの肉棒から出はじめてきた
 それが先端を刺激していた手につき、ミントにはいい気はしないものだった。それでもクレスに気持ちよく感じて欲しいが為に続けている

(クレスさんのが、こんなに大きくて熱くて・・)
 ミントはクレスの後ろから手を伸ばしているのでまだ見ていないが、おぼろげながらその形が予想できた。
 子作りという神聖な儀式に使用するにしては、不釣合いなほどグロテスクな形で、
 熱血が詰まっているのかと思うほどの熱さの、
 不気味なものなのに、大切に触れなければならない弱々しさに、ミントは必死になって手を動かした

 やがてクレスが「うぁ!」と呻いて身体を震わせた!

     ポタ  ポタ・・

 床だけでなく、ミントの手にもやや精液がかかっていた。しばらく溜めていたためか、濃い精液は手から垂れることなく手についたままであった
「ミント、大丈夫?」
「なんとか・・・」
 愛する人の精液だと分かっていても、精液は精液だ。気持ちのいいものではない、熱いスープでも落としたかのような気持ち悪さがあった。
 世の中にはこれを飲む人もいるらしい、自分には到底そんな勇気は出ないだろうと思いながら、シャワーでその精液を流そうとした。
 ・・・・粘着力が強く、なかなか手から流れ落ちてくれなかった。
 困った顔をしたミントだったが、クレスがその状態に気付くのには2秒もいらない
「ティッシュで拭いた方がいいよ、ミントはここで待ってて。僕が部屋にいって持ってくるから」
 優しさをきかせていたクレスだったが、ミントは「はい」と言わない
 精液のかかっていない方の手で、クレスの手を握って離さなかった。
「クレスさん…」
 呼ばれても、振り返るとミントが全裸でいる。そちらを向くわけにも行かず・・・クレスはどうしたらいいのか分からなくなってきた
 唯一分かることがある、ミントの誘いを断るわけにはいかないと。
 ミントの手が伝えていた。弱いが一生懸命に掴んでいる。

 彼は、震える手でつかまれて拒むことが出来る性格をしてはいない

 考えを巡らわせていたまま数分が過ぎ、風呂場の湯気も一割ほど減っていた
 ミントは手についた精液を取り除き、そのままずっとクレスが切り出すのと待っている。
 彼女もクレスにリードして欲しいという乙女の思いがあり、虫のいい話だがそれをずっと待っていた。
 クレスにも同じくミントをリードしたい思いがあり、性欲を満たしたいという思いも強い

 我慢をするにも限界がある・・・

 クレスは深呼吸をしてから、ゆっくりと後ろを向いた。
 愛しい人の身体は、想像していたものよりも、記憶に新しいアーチェの身体よりも艶かしく、妖美とも思えたほど美しい
 日焼けのない白い肌は、常に身に纏う法衣が日差しから身体を守っていた賜物だろう。
 掴んでいる手はそのままで、クレスはミントの肩を掴み自分の方を向かせた。
「ミント・・・・僕もそんなに上手いわけじゃないから、君が満足できるかどうかは分からないけど」
 ようやく放った言葉は、謙遜するわけでもなく半場震える口調であった。
 今まで女性経験は数日前のアーチェのみ。彼女は処女ではなかったが、童貞を手解きするほど慣れているわけでもなかった。
 ほとんど無知のまま、手探りで抱いていったに過ぎない。そんな彼の自信の無さが、ミントの肩を掴んでいる手の震えに現れていた
「精一杯、頑張ってみるよ」
「はい・・・私もこういうのは初めてですから
慣れていないのはクレスさんと一緒です。一緒に、勉強しましょう・・」
 震えは肩を通じてミントも感じ、彼があまり緊張しないようにそっと言った。クレスの手を掴んでいる彼女の手もまた、震えていた
(こ、恐いんだ・・ミントも。
そうだよなぁ、女の人の初めては痛いらしいし・・・妊娠することだってあるんだから…)
 クレスは彼女の顔を自分の方へ引き寄せると、ミントに軽くキスをした。

 あまりの突然に、ミントは悲鳴をあげた!
「きゃぁああっ!!!」

 許しも得ないで行ったからか、ミントの目には数秒で涙が溜まっていた。
 クレスは、ミントの緊張を除くためにしたことが、かえって悪いことしたのかなと思うと、どうすればいいのか分からなくなり、頭を働かせた
 考えた結果、力の限りミントを強く抱き締めた!
 肩にあった手は、しなやかな腰に周り、顔はミントと頬が触れるように横に添えられていた
 クレスに抱き締められると、ミントは安心して話しかけてきた
「ご、ごめんなさい・・・キスも初めてでしたので、驚いてしまって」
「僕の方こそ、ミントの了解を得ていないのに勝手にキスをして・・ごめん」
「もう大丈夫です。クレスさんとでしたから、むしろ喜ばしいことです」
「じ、じゃあ、続け…ようか?」
 ミントが頷くのを待ってから、クレスは彼女を抱えゆっくりと倒れこんだ
 床についていた水滴がミントには冷たく感じ、小さな悲鳴をあげさせた
 何か自分に不備があったかといらぬ心配をするところだったクレスと、もう一度キスをして「やさしくしてください」と言った。
    ドクドクドクドクドクドク…
 二人とも心臓が破裂するように強く鼓動している、風呂場というリラックスする場所でこんな状態になるのは初めてだ
 リードする立場のクレスはともかく、誘い手だが今は受け身のミントまでも、受け手なりの恐怖があった。


「・・手を離してくれないかな?
このままだと僕なにも出来ないから」
「は、はい!」
 今まで握られていた手を離されると、クレスの視線はミントの顔から胸へ下りていった
(ミントのおっぱい・・柔らかそうだけど、いいのかな)
 これほど大きいと触っていいものかどうかという無駄な悩みをした。
 アーチェの場合はただの仲間+ぺちゃぱいあってかあまり躊躇なく触れたのに、相手が想い人+巨乳となったら勝手が違った

 逆にミントの立場としては早くどうかしてほしかった。クレスの視線が胸にいってから、ずっとそのままだった。
 背中にまわされた手で抱かれている暖かさはとても心地よいものであったが、じっと胸を見られるのはウブな彼女には少しきついようだ

    むにゅぅ

「あん!」
 クレスの指がミントの胸に埋まったとき、ミントは声を出した!
 風呂場の中だとその声も反射でよく響く、恥ずかしくなってミントは口を覆った
 かまわずにクレスはミントの胸をもうちょっと強く揉んでみた、濡れているミントの胸はマシュマロのようにふにゃふにゃだ
 弱い力で押すだけで簡単に形が変わり、アーチェの胸とは同じ力でも全然違った感触だ
 ほどよく胸を揉むと、乳首をきゅっと摘みあげた
「ひゃぁあ!」
 声をあげたミントは、また口を覆った、あられもない自分の声に、少々嫌気がさしたようだ
 クレスはそんな彼女を可愛らしく思いながら乳首を指で捏ね回してみた
「んん! んんーーー!」
 覆われている口から少し声が漏れる
 彼女の感度はどこを触っても傷口のように敏感だが、特に乳首は弱いようだ
 痛みや苦痛を伴わないのならクレスも容赦はせずに胸を扱った
 手は一本しか使えないので唇と同時進行だった
 むにっ! と鷲掴みし、反対側の胸を舌で舐めあげた。舌で舐めると波打つほど柔らかかった
 ミントが声を我慢していても、きちんと感じていることに嬉しくなったクレスは、赤ん坊のようにミントの乳首をちゅうちゅう吸いはじめた
 母乳が出るわけもないが、ミントが感じてくれるならそれで十分
 吸い付きは弱くなったり強くなったり、吸わずに舐めるだけや軽く噛んでみたり、舌で先端をくりくり舐めたり・・・
 そのかいあって、彼の口から出たときにはミントの乳首は固くなり、上を見ていた

「はぁ、はぁ…」
 クレスが再びミントの顔に目を向けると、彼女は涙目になって荒い息をあげていた
 荒い息は快感によってだが、目尻に溜まった涙が映えて苦しそうでもある

「ミント、もう一度キスするよ。目を瞑って・・・」
 彼女の頬に手を添えると、クレスはまたキスをした。今度は深く長いキスを・・・
 慣れないとはいえ、舌を入れることは誰にでも出来る。入れたら後はミントの舌と絡ませ、お互いに舐め合った
 最初は、ミントが恐怖心によって舌が逃げていて中々上手くいかなかったが、数十秒入れている間に徐々に変わり始めた
 逆に自分から舌をクレスにのばしてきたり、一度クレスが唇を離しても首に手を回して引き寄せたり…普段の彼女からは想像できない大胆さがあった
 ここに至るまでの過程で大胆なところもあったが。

「んぐ、はぁ、あぁあ!」
 普段は大人しい彼女が声をあげて喘いでいた
 ユニコーンに会えるほどの清楚な彼女が、こんな乱れた面を見せるとクレスも驚きだった
 唇を離すと、ミントは力が抜けたようにぐったりとしていた。足が開き、太股の間から大切な処が見えていた。

    ヌッ!

「きゃぁああ!」
 指を押し込むと、ミントの悲鳴とともに強い弾力がかかった
 オナニーすらしたことが無い新品の状態、他人に見せたことがないミトは、足を開かれてからは恐怖を感じていた。
 生理でもないのに侵入してきた異物を歓迎していないのか、それとも歓迎されすぎで押し潰されそうなのか、指を出すのが億劫になる締め付けだった

 もう少し奥まで入れてみると、指が風呂のお湯とは違う液体に触れた
 アーチェのときも出てきた・・・クレスが無知だったのでアーチェが顔を赤くして教えてくれたことを今度はクレスが言った
「ミント、きみの愛液でてるよ・・・」
「は、恥ずかしいから言わないでください」
 性知識の乏しさ故、愛液なる単語の意味はよく分からないが、クレスの言葉を聞いたミントは恥ずかしさから顔を隠した
 クレスらしからぬ強引さで秘所に入ってきた指は、彼女の膣内を擽るように触れた。
     ちゅちゅぷ ちゃぷ 
 触れているうちに、彼女の膣内からは愛液が溢れ始め、クレスの指を濡らした
 気持ちいい以外の何ものでないミントの顔は、恥ずかしさからほんのり赤くなっていた。
     ぬるっ
 指を膣内から引き抜くと、糸がひいていた。
(うわぁ、濡れてる!
いつもきりっとしていたけど、ミントにもこういうエッチな一面があるんだ)

 クレスはミントの股を大きく開き、ひくひく弱く動くその場所に舌を入れた
 次の瞬間、ミントの顔が真っ赤になった!
「ひゃああああんん!!」
 股間が急に熱くなり、未体験の快感が走った!
 焼けたように熱いというのに、くすぐったいような感覚もあり、その感覚が電気のように頭の頂点まで上り詰めた
「ぅあん!ひゃああうん!」
 恥ずかしさも消し飛ぶ気持ちよさに、ミントは再び理性が飛ぶように大声で喘いだ
 風呂場の至るところに声が反響し、ミントの声が狭い風呂場を満たした
 舌をくにょくにょと動かしミントの膣内をまわすと、奥から愛液が溢れ出てきた
 軟体生物のように軟らかく無軌道に動くクレスの舌は、知識に薄い彼女にはこの上ない快感・・・・
 気がついたら、小さな声でも済むような弱い快感も大声で喘いでいた
   ピシャッ!
「わっ!」
 クレスの顔にミントの愛液がかかった!
 驚いたものの、自分の行為によってミントの快感が最高に高まった証だ、クレスも嫌な気はしない
(もうそろそろ……いいかな)


 舌を抜くと、ミントは魂が抜けたようにぐったりした
「ミント、もういいよね?」
 クレスが聞いても、ミントはうんともすんとも言わないで、目を瞑っていた
 息はマラソンでもしたかのように荒く、頭の中は真っ白だった。股間にクレスの舌が入っていた余韻をジンジン感じていた
 何回名前を呼んでもミントは返事をしない・・・了解を得ないで挿入するような性格ではないクレスは、
 ミントの意識がはっきりするまで、両手で胸を触っていた
 腰に回していた手は、長い時間ミントを支えていたからか痺れていたが、そんな手でもミントの胸の柔らかさは分かった
(やっぱり、ミントのおっぱいの触り心地は凄いや!
ふにゃりとして骨まで簡単に届くし、片手じゃはみ出るぐらい大きいし!)
 クレスは感動しながら、胸を揉み続けていた。頭がくらくらするぐらい柔らかかった
 巨乳がたぷたぷ動く様は、目が乾いて瞬きするのを恨みたくなるほど、目を離せない光景だった。

 クレスがミントの胸を満足いくまで堪能すると、ミントの頭も少し冷静になっていた
 諮らずに二人の目がピタ、と合った。
 目を逸らすことは出来なかった、二人の目は、相手の目をしっかりと見つめていた

「ミント・・・いい? 
やめるならこれが最後だよ。僕も今なら…」
 お互いの性器がチョンと触れ合っている状況で最後の最後、これ以上は頭を冷静に保つのは無理だという予感がしたクレスの忠告だった
「大丈夫…大丈夫ですから」
 ミントは、自分の胸に置かれているクレスの手を掴み、しっかりと握った
 クレスの手を掴む手は小刻みに震え、彼女の破瓜への恐怖が伝わってくる
「大丈夫ですから……抱いてください。
私をクレスさんの………」
「ミント・・・」
 彼女の名前を呼んだクレスは、ゆっくりと、おおきく、息を吸って、吐いた
         ズ・・!
 少し入った…
 処女を相手にすることは、クレスは初めてであり、愛する人となればなおさら痛くさせたくはないので慎重に入れていった
 一刻も早く押し込めたいという彼の欲望を抑え、確実に少しずつ・・・
 その優しい侵入であっても、ミントには身が裂けるような痛みだった
(痛・・痛い!!!)
 クレスに心配させたくないという思いで苦痛の声を押し殺し、膣内に異物が入り込んでくる不気味な気分を訴えもしなかった
 快感の声を我慢するのは苦手だが、嫌悪感と破瓜の痛みを我慢するのはなんとかなるようだ
        ズムム!!
「………!」
 クレスの肉棒が半分ほど入ると、急にミントの顔が険しくなった
 目と唇はギュッと閉じられ、痛みを堪えるように身体をくねらせた。苦痛の悲鳴をあげるのは我慢したが、表情までは我慢しきれない。
 先ほどまでの痛みが、全体から見ればほんの序章に過ぎないことが分かり、これから先の痛みに備えて決意を強く固めた
 狭いところに無理に入る先ほどとは違う、ぶち破って入る痛みは、我慢の限界を超えて苦痛の涙を流した。
 その涙はクレスの目に入る前にミントが拭き、余計な心配はさせなかった

(く・・・き、きつい!)
 ミントの膣内は、彼女の破瓜への恐怖によってかなりの圧があった。
 その強い圧迫は、クレスが無理にでも押し込めようとしなければ、到底入りきらないほどの強さだ
 3分の2ほど入ると、肉棒は膣内で圧迫され、痛みと快感が入り混じっていた。
 クレスはその痛みを我慢することは出来たが、
 ミントはもっと痛いのかと考え、無理に入れる考えはやめた―――彼女の体の振るえと目に溜まる涙がそれを促した

 緊張を解すために彼女に軽いキスをして、手に自分の手を添えた
 その手を弱く握ってくるミントがとても可愛かった
「クレスさん・・・?」
 改めて見ると、彼女は非常に痛そうな顔をしていた。
 ほっとしたのか、涙がぽろりと流れた。すぐにそれを拭ったが、クレスは既にしっかりと見ていた
「ミント…正直に答えて、痛いの?」
 優しい声で聞いた。ミントが手を握る力が少し強くなった
「はい・・・でも気にしないでくださいね
処女ですから、痛いことは当然です。クレスさんのお心遣いは嬉しいのですけど、自分のことだって考えてください」
「やっぱり、痛いんだね。我慢しなくていいよ、初めての挿入が痛いのは、処女の症状だから」
・
・
・
「わ、私のことは気にしないでいいですから!」
 すぐにフォロー(になっていない)を返すミント、
 クレスは頭をかいて「あ、あれ?僕何かおかしなこといったかな?」といっていた。多分、外ではカラスがカァと鳴いていることだろう。
 ミントは、自分の一度きりのロストバージンのときなのに、しょーもないダジャレを言う彼のデリカシーの無さに怒ってもいいものだが、怒らなかった。
 今回はそれが幸いした。なんだか分からないが、今の一言でミントの緊張感がほぐれて、それから来る膣の圧もずいぶん落ち着いている
「そ、それじゃもう一度いくけど、力は抜いたままでいてよ」
 クレスが言うと、ミントは頷いていた
 その表情は、今までのものとは違って微笑んでいた。

       ズズズ…

 ズボズボとは行かないものの、先ほどまでとは全然違う膣内へとなっていた
 入れるクレスにとっても痛みは無く、程よい気持ちよさだ
 抵抗はあるものの、クレスが無理に押し込まなくても少しずつ入れていけばさほど痛みも生じないぐらいだった

 自分の快楽を抑えた末、クレスはミントの一番奥までもう少しで入るというところまで来た
 おそらくミントは今が一番痛いときだろう、処女膜が千切れ、
 その傷口とも言えるところに熱の滾った肉棒が接しているのだから・・・それでも痛みを訴えないとは、大したものだ
「ミント………」
「クレスさん……」
 お互いの目を見つめ・・・唇を重ねあった
 そして、クレスは最後の一突きをした。
 思っていた以上にすんなり入った―――彼女が処女ではなくなった証に、膣口からは僅かに血が流れていた

 最後まで入ったのが分かると、ミントはクレスに抱きついて、耳元で何度も彼の名前を呼んだ。
 ようやくクレスと一つになれた喜びで、泣きながら何度も、何度も・・・

 クレスは、彼女のことを考え挿入後すぐには動かないようにしていた
 しかしミントが「もう動いていいですよ」と言ってくると、クレスも遠慮がちに腰を動かし始めた
「ミント、痛くないかい?」
「へ、平気です。クレスさんが入ってくるまでの方が、何倍も痛かったので、これぐらい」
「でも、今は少し痛いんだね?」
「・・・それ以上に……………気持ちいいです」
 ミントは、女神のように微笑みを返した。その表情にクレスはほっとした
「ちょっと強く、動くよ……」
 クレスは、ゆっくりと腰を動かした。押し込むと、入っている肉棒がその動きに連動してミントの奥へ入っていき、腰を引くと戻ってくる
 単純なその動作が、クレスは天国にいるような気持ちよさだった。
「はぁ・・・ひゃう……」
 ミントも同じく快感の中に溺れていた
 中をゆっくりと動く肉棒によって与えられた快感は舌を入れられたときよりも強く、声を我慢することができないほど理性が薄まっている
 自分がクレスにされている行動の一つ一つに、ミントは淫らな表情になって喘ぎ、快感の甘い声を流した
 行為が続くにつれ徐々に痛みも薄れ、声も艶かしく大きいものへと変わっていった
       ズン ズン ズン ズン ズン…
 クレスの腰の動きが、大きくゆっくりしたものから、膣の奥を小刻みに刺激するものへと変わった
「あぁん! クレ・・スさん!
そこ・・・そこ………! うっ! うあっ!!」
 ミントの声は壁の反響も加わり、更に大きくなっていた
 彼女の声で、クレスは更に興奮し、腰を深く、強く、早く打ち付けた!
 押し込むたびに双方の快感は増していき、高まった快感は更なる快感を求めてお互いの身体を貪るように求めた
「ミン…ト! もう・・無理
これ以上我慢は・・・わ、うわわ!」
 クレスに限界が近づいてきた。精巣内では大量の精子が今か今かと射精のときを待っていた
 一瞬の激しい震えがクレスに生じ、快感の絶頂が訪れようとしていることを予言した
(やばい! 中に・・・)
 子供ができる恐怖も考え、クレスは腰を引いて肉棒を外に出そうとした。
      きゅ・・・
 だがミントは、引き抜かれた肉棒を優しく掴み、自身の中に戻そうと弱く引っ張った。
「大丈夫ですクレスさん………私の中で、出してください」
「でも、それじゃ赤ん坊が」
 そこまで言ったとき、クレスはまた震えが来た
 もう我慢できない。ミントが掴んでいるものを無理やり引く時間はないし、彼だって中に出したい思いはある
「い、いくよ!」
 クレスの問いに、ミントは頷きという答えをした・・・

      ズン!

「あああぁーーー!」
 ミントの頷きとともにクレスは肉棒をミントの最奥まで押し込んだ!
 二人の陰毛が触れたのを皮切りに、クレスとミントは身体を抱き合い密着し、抱き合った。
 クレスも獣のようにミントの身体に絡みついたまま絶頂へ到達した・・・・

クレスが射精すると同時に、ミントはクレスの腕の中で失神した


「はぁはぁはぁ…はぁ、はぁ・・・ふぅ、」
 最後の一滴まで射精し終えると、クレスは腕の中で失神しているミントの額に軽いキスをして、身体を離した

 セックスが終わったことにより緊張と使命感から解き放たれ、ほっとして肉棒をミントから引き抜いた。
 射精を終えたそれは、先ほどまでの固さは消えて、ふにゃりと下を向いている
 ミントの破瓜の血がうっすらとついており、今頃ながら罪悪感がどこかから湧き出してきた


 いつまで経っても目を覚まさないミントに、クレスはバスローブを着せてベッドの上に寝かせた。自分はバスタオルで
 ベッドの上で寝顔を眺めていると、ミントはうっすら目を開けた
「・・・クレスさん」
 まだ物足りなそうな表情のミントだった。これから二回戦――――と行きたいがそういうわけにもいかない、明日はまた戦いがあるのだから・・・
「僕はもう寝るよ。ミントも起きたばかりだけど、もう一度寝た方がいいよ」
「ええ、クレスさんもゆっくり休んでください」
「じゃ、おやすみ!」
 といって、クレスは外に出ようとしたが・・・・自分の格好を思い出すと、出るに出れなかった
 バスタオル一丁で外に出たら、どんな顔をされるかわかったもんじゃない。かといっていつも着ている服はずぶ濡れ。
「あ、あのさミント、もうちょっとここにいていいかな?
服が乾くまででいいからさ・・・」
 といっていたが、クレスは次の瞬間ドキッとした
 ミントがクレスの腕をつかみ、ベッドの方へと引っ張っていた
「添い寝してください・・・」
「そ・・添い寝!!
あと・・・あの・・・・・ぼ、僕は」
「し・て・く・だ・さ・い・ね?」
 えもいえぬ迫力、それでいて顔はおねだりするようなものだったので、クレスは抵抗する気がなくなりずるずると引き摺られていった
(二回目はまずい・・・)
 と考えていたクレスも、バスローブに包まれたミントの身体を考えると理性のたがが外れそうだ

 しかし、クレスもミントもベッドに横たわるとすぐに寝息を立て、寝始めた。
 連日の旅疲れに、先ほどの性行為は、彼らには何よりも睡眠を優先させたようだ
 愛する人が隣にいる安心感が手助けしたためだろう・・・二人とも狭いベッドで気持ちよさそうな表情で寝ていた。


 翌日、仲間達の前に現れた彼らは、「いよいよ最後の戦いに望む」・・・そんな風には見えないほどリラックスしていた。

No:6-024へ続きます。

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