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投稿小説

緑色の彗星(第11話〜第12話)
制作者:ろってぃーさん



第11話・レッドアラート

ゼロ「いくぜ ! 」
 ゼロは斬りかかっていく。
 アクセルも銃で攻撃する。
 ムシャロイド達はひるまずに突進してくる。
ゼロ「ちっ ! なんて数だ…。ラミウ達…まだこないのか ! ? 」
 そのころラミウ達は、エックスの話を聞いて、援護に駆けつけようとしていた。
作業員A「オーライ ! オーライ ! 」
作業員B「カタパルト、準備 ! 」
ガルバ「なにもわざわざカタパルトで飛ばさなくても…」
作業員A「勢いをつけた方がかっこいいだろ」
ガルバ「…(汗」
 ラミウ以外の二機隊は、ハンターベースの高いところからカタパルトで発進しようとしていた。
 その時、
 ピー ! ピー !
作業員B「ん ? げげー ! カタパルトが故障 ! ? 」
作業員A「おいおい ! これじゃライデン2とネオキメラは飛ばせるけど、ゴウデンは重すぎて飛ばせない ! 」
ガルバ「何だって ! ? おい、ラミウ ! 」
ラミウ(無線)「聞こえた ! ガルバ、仕方がないからお前はそこから援護射撃してろ ! それとリアン ! 発射されたら空中で空戦形体にチェンジして空対地攻撃しろ ! いいな ? 」
ガルバ「了解 ! 」
リアン「こちらも了解 ! 」
作業員A「よし、まずはアルゴ ! 」
アルゴ「はい ! 」
 アルゴはライデン2を発射台に乗せた。
アルゴ「システムG、F、A、L、M、揃って快調です ! 準備良しです ! 」
作業員B「よし、ゲートオープン ! 」
 ウイィーン…ガコン !
作業員B「3、2、1、発射アァ ! ! 」
 シュドオォ ! !
 アルゴのライデン2が勢い良く空中に放り出された。
 そして着地。
 その頃、他の部隊のハンターたちも集まってきた。
ゼロ「ようやく来たか…」
 ムシャロイドの乗っている馬型メカニロイドの脚をスライスしたゼロが言った。
 そして、
リアン「システムG、以下略 ! 準備OK ! 秒読み無しでいいわ ! 」
作業員B「よし、発射アァ ! 」
 リアンのネオキメラも飛んでいく。
リアン「ガーゴイルにチェンジ ! 」
 リアンのキメラが空戦形体のガーゴイルにチェンジした。
 そして、腕からレーザーを発射してムシャロイド達を黒焦げにしていく。
 とはいえ、リアンは出力を調整しているので、死に至るほどのダメージではない。
ムシャロイド「く…ならば…」
 ムシャロイドの大将がアクセルの腕を掴んで引きずって行こうとする。
アクセル「は、放せよぉ ! このヘボ武者 ! 」
ムシャロイド「うるさい ! もともとお主がレッド殿を…」
 と、その時、閃光が走り、アクセルを掴んでいたムシャロイドの腕が切れた。
ムシャロイド「なっ… ! ? 」
 閃光の正体は…
ラミウ「グリーン・コメットのラミウ、見参 ! 」
ゼロ「遅いぞ ! この悪ガキ ! 」
ラミウ「すんません。ちょっとドラ○ンボールのビデオを…」
ムシャロイド「くっ…者ども、避けぇ ! 」
 そんなこんなで、ムシャロイド達は逃げていった。
アルゴ「ふう、行きましたね」
リアン「ええ、よいしょっと」
 リアンはネオキメラから飛び降りた。
 そして、アクセルの顔を見ると…。
リアン「ああーっ ! あたしの入浴シーンを覗いた人影と同じバッテン傷がある ! ! 」
ラミウ「なんだって ! ? 」
アクセル「 ! ! 」
 アクセルもリアンに気づいて「ゲッ ! 」と思った。
アルゴ「痴漢容疑で逮捕します ! お縄頂戴しなさい ! 」
アクセル「ちょ、ちょっと待ってよ ! 話せば分かるってばー ! ! 」
ガルバ(無線)「いいから大人しくしろ ! キャノンショットでぶっ飛ばすぞ ! 」
 ハーネットMk−2に装備されている無線からガルバの声が聞こえてきた。
アクセル「だ、だから ! 言い分聞いてよ言い分をっ ! 」
ラミウ「はいはい、詳しい話は署で聞こう ! 」
アルゴ「では手錠を」
 カチャッ
 アルゴはアクセルの手に手錠をした。
 こうして、痴漢行為の現行犯、アクセルは見事に逮捕されたのであった。
アクセル「違うってばー ! ! ていうか勝手に閉めるな ! 」
ラミウ「はいはい、さっさと歩く ! 」
リアン「歩こー♪歩こー♪私はー元気ー♪歩くのー大っ好きー♪どんどん行ーこーう♪」
ラミウ「坂道ー♪トンネルー♪草っ原ー♪一本橋にー♪でこぼこー砂利道ー♪」
アルゴ「蜘蛛の巣くぐってー♪下りー♪道ー♪」
 ラミウ達はのんきに歌を歌いながら、ギャーギャー騒ぐアクセルを引っ張り、ハンターベースに入っていった。
ゼロ「…(汗」
 そして総監室。
 手錠をされたままのアクセルを囲んで、シグナス、エイリア、ラミウ、リアン、ガルバ、アルゴ、エックス、ゼロもいた。
シグナス「…で、アクセル。お前が何者なのか、話してもらおう。ハンターベースまでムシャロイドと馬の大群を連れてきたり、それを追い返したらいきなり痴漢行為の現行犯で逮捕されたり…」
アクセル「…じゃあ、まず最初に、この手錠を解いてほしいんだけど…」
シグナス「分かった。アルゴ、手錠を解いてやれ」
アルゴ「はい」
 カチャッ
アクセル「ふう」
シグナス「さて、本題を」
アクセル「うん。実は僕、レッドアラートの9人集のアクセルなんだ。でも最近、レッドの様子がおかしくなったんだ…」
シグナス「おかしくなった ? 」
アクセル「うん…あの優しかったレッドが、ただの戦闘マシーンになってしまったんだ…」
シグナス「そういえば最近、レッドアラートの悪い噂を聞くが…」
アクセル「それで僕は、思い切ってイレギュラーハンターに入ろうと思ったんだ…」
シグナス「成る程…。で…その…痴漢の件は ? 」
アクセル「あそこに風呂場があるとは思わなくて…」
シグナス「…そうか…」
 と、その時…。
 バリン !
 窓ガラスが割れて、矢が飛び込んできた。
 幸い誰にも当たらなかった。
ラミウ「あ、手紙がついてますよ」
 ラミウは手紙を手にとって読んだ。
ラミウ「『イレギュラーハンター、通称イレハンへ』…変な略しかたするなっつーの ! 『アクセルを返す気がないなら、こちらにも考えがある。1週間まて…byレッド』…」
シグナス「1週間か…」
ゼロ「なにかありそうだな…」

 つづく…。


第12話・怪音波の刺客

 中央アルプス・不動岳…。
 ここにあるUMAハンター(未確認生物調査隊)支部で、事件は起きた。
 いきなり現れたレプリロイド5人によって、未確認生物の調査データが盗まれ、さらにその一人によって隊員6人が殺害されたのだ。
レプリロイドA「フフフフフ…」
レプリロイドB「UMAハンターのレプリロイドなど、恐れるにたらん…」
レプリロイドC「リーダーも、『気を付けて行け』なんてオーバーだよなー」
レプリロイドD「それにしても、なんでまたツチノコの調査データなんか盗まなくちゃいけないわけ ? 」
レプリロイドE「さあね」
 そんなことを言いながら、レプリロイド達は山の麓に走っていった。
 そして10分くらい走ったその時…。
? ? ?「まちな ! 」
レプリロイド達「 ! ? 」
 いきなり何者かがレプリロイド達の行方に立ちふさがった。
 それは片目のヘビ型レプリロイドであった。
レプリロイドA「だっ…誰だ貴様は ! ? 」
ヘビ型「だ〜れ〜だ〜ぁ ? この糞たわけ ! 人の物かっぱらって、人の同僚を殺しといて、誰だもへったくれもあるか ! データをさっさと返して貰おうか ! 」
レプリロイドB「 ! UMAハンターか ! 」
レプリロイドC「へへ…仲間の敵討ちか ? やめといたほうが…」
 ブスッ !
レプリロイドC「 ! ! 」
 ヘビ型はレプリロイドCの腹部に自分の尾を突き刺した。
 尾はレプリロイドCの腹部を貫通し、レプリロイドCは地面に倒れ込んだ。
レプリロイドA「き、貴様ぁ ! ! 」
 レプリロイドAはセイバーを抜こうとしたがそれよりも早く、ヘビ型がレプリロイドAの腕に噛みついていた。
 ヘビ型の牙からウィルスが流し込まれ、レプリロイドAは気絶した。
レプリロイドE「こ、ここは 私たちに任せて、データを持って逃げなさい ! 」
レプリロイドD「わ、分かったわ ! 」
 レプリロイドDは走っていった。
レプリロイドE「さーてと、あなたもお友達と同じ姿にしてあげるわ」
ヘビ型「他の奴らは生かして置いて、後でハンターベースに連れて行くが、お前は仲間の仇だ。この場でスクラップにしてやる」
 ヘビ型は尾を突きだした。
 そして…。
ヘビ型「ソニックブラスト ! 」
 ヘビ型は尾を振動させた。
 一瞬空間が歪み、それがレプリロイドEに当たると、レプリロイドEは粉々に砕け散ってしまった。
レプリロイドB「う…うわー ! ば、化け物だー ! ! 」
 レプリロイドBは逃げ出したが、脚にソニックブラストを受けて、倒れてしまう。
ヘビ型「ただのガラガラヘビ型レプリロイドさ」
 ヘビ型…ガラガラヘビ型はそう言うと、逃げたレプリロイドDを追って、林の中に消えていった。
そして3分後…。
レプリロイドD「遅いわね…。まさか、レッドアラート二人が、UMAハンターなんかに…」
ガラガラヘビ型「レッドアラートなんて、聞いたこともねえなぁ」
レプリロイドD「なっ ! 」
 ガラガラヘビ型はレプリロイドDに忍び寄っていた。
ガラガラヘビ型「うん、じぇーんじぇん。まーったくしらねぇなぁ 」
レプリロイドD「お、お前、私の居場所をどうして…」
ガラガラヘビ型「大抵のヘビ型には、熱センサーや高性能レーダーが装備されているのさ。所でレッドアラートってなんじゃらほい ? ヤクザか ? マフィアか ? コソ泥か ? 過激派か ? 」
レプリロイドD「ふ、ふざけないで ! ! 」
 レプリロイドDは銃をむ構えようとしたが、低出力のソニックブラストを受けて、気絶してしまった。

 ハンターベース、医療ルーム。
シグナス「うーむ…」
 治療カプセルに入っているレプリロイドA〜Dと、ただのスクラップと化したレプリロイドEを囲んで、2機隊、エックス、ゼロ、アクセル、シグナス、そしてさっきのガラガラヘビ型…ソニックテール・バイパードもいた。
ラミウ「バイパード、確かにレッドアラートと名乗ったんだな ? 」
バイパード「ああ、あんちゃん。俺、レッドアラートなんて、聞いたこともないぜ」
アクセル「……」
 ↑ 少しショック。
アクセル「…確かにこいつらは、レッドアラートのメンバーだよ…」
ゼロ「なんでまたツチノコの調査データなんかを…」
ラミウ「ツチノコ型メカニロイドでも作る気だったんじゃ…」
シグナス「とにかく、裏で何かが動いているようだ…。レッドアラートが戦争を仕掛けてくるかもしれないし…」
ガルバ「もしかしたら、レ…イズが、裏で手を引いているのでは…」
ガルバ以外「(あ、今レディシグマって言おうとした…)」
シグナス「直接関係していなくても、この事件のドサクサに紛れて、何か仕掛けてくるに違いないだろう」
バイパード「じゃ、俺はこれで…」
ラミウ「おう、サンキューな。俺の部屋にバーボンが置いてあるから、持っていっていいぞ」
バイパード「ラッキー」
 バイパードは部屋から出ていった。
ゼロ「それにしても見事に粉々だな。一体どうやったんだろうか」
アルゴ「おそらく、特殊な音波で空間を振動させ、粉々に分解してしまったんでしょう」
ラミウ「そう、それがあいつの特殊武器、ソニックブラストだ。それであいつは怪音波の刺客と呼ばれている」
ガルバ「なるほど…あれ ? そう言えばリアンは ? 」
アルゴ「リアンさんなら、昨日アクセルの歓迎会で酔っぱらって、そのままラミウさんの部屋で寝ちゃって…」
ラミウ「ああっ ! 」
 ラミウは突然医療ルームを飛び出し、自分の部屋へ向かっていった。
 ガルバとアルゴは訳の分からないまま後を追う。
 そして…。
ラミウ「ま、まて ! バイパード ! 」
 バイパードはラミウが止めるのも聞かずラミウの部屋入っていった。
 その時ちょうどリアンが目を覚ました。
リアン「ふにゃ ? 」
バイパード「…」
ラミウ「あ…」
バイパード「ひ、酷いやつだなっ ! あんちゃんは ! 俺というものがありながら、いつのまに女なんかと… ! 」
                     ・・
ラミウ「い、いや、そうじゃなくて、これには事情が…」
      ・・
バイパード「情事なんて聞きたくない ! 男の友情は地に落ちたーっ ! ! 」
 バイパードはもの凄い速さでハンターベースの出口に走っていった。
アルゴ「…」
ガルバ「…お前の友達って、そうとう変わってるなぁ…」
ラミウ「俺もそう思う。あいつと俺は道化仲間だったんだが、あいつはイレギュラーに右目を潰されて、道化をやめた」
ガルバ「そのイレギュラーはどうなったんだ ? 」
ラミウ「跡形もなく、たぶん原子レベルまで分解」
ガルバ「…」
リアン「ねーねー、なんの話 ? さっきのヘビさん何 ? 」
 ラミウ達の話は盛り上がっていったが、シグナス達はそれどころではなかった…。

第13話に続く…




制作者コメント
なんかメチャクチャになってきたような…。
アクセルを逮捕しちゃったし…。
俺としては丁寧にやったつもりなんですが…。
ゼロ「丁寧にやってメチャクチャになっちゃうのが問題なんだろーが」
ごもっともです…。


管理人コメント
アクセルが痴漢で逮捕っすか・・・!(・◇・)
いやはや、今回もぶっとんでいましたね。
今度のオリボスはヘビ型なんですね。ガラガラヘビかぁ〜。
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