復讐のヴァヴァ
制作者:めっとーるさん
21XX年、イレギュラーウィルスも消え去り、人々は完全な 「平和」を手にしていた。
だが、最近流行っているウィルスがある。「スクラップウィルス」である。
レプリロイドに感染するウィルスで、かかったレプリロイドをあの「イレイズ」のような状態にしてしまう、恐ろしいウィルスである。その発生源が、V国Aポイントに発見された。エックスとゼロは、その発生源を絶つために、そのポイントに調査にきているのである。
―***―
エックス | 「それらしい物は何もないな」
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ゼロ | 「ああ、感じるのはわずかなウィルスだけだ」
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そのとき、ピピピピッ! ウィルス探知機が大きく反応した。
ズバァ! 2人のセイバーが扉を切り裂いた。その向こうには、無数のレプリロイドの残骸と、大きな機械が音を立てて動いていた。
エックス | 「感じるウィルスが強くなってくる…これが発生装置だね」
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エックスたちは、対ウィルススーツを着ているので、何とか耐えられるのである。
機誡は、大きな音を立てて崩れ落ちた。だが、地面の下から、それよりも大きな音を立てて、見覚えのある何かがせり出してきた。
??? | 「ひさしぶりだな……お2人さんよぉ」
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エックス | 「貴様は……ヴァヴァ!? 」
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酷く錆びついた黒いボディ、そして、その下にはライデンに似ている黒いライドアーマーがあった。
ヴァヴァ | 「てめぇらが来るまで、ずっとまってたんだぜ?チンケな調査員なんかよこしやがってよ……まぁ、暇つぶしにはなったがな」
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ゼロ | 「貴様がいるということは……まさか奴も!?」
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ヴァヴァ | 「安心しな、奴なんかにいつまでも頼る俺じゃねぇ、さあ、楽しいゲームの始まりだぜ! 俺の愛機、オーガにどれだけ傷をつけられるかな!?」
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オーガは、大きく腕を振り下ろした! だが、2人はそれを楽々かわす。
エックス | 「甘いな。でかいせいか、動きが鈍いぜ」
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ヴァヴァ | 「言ってな。武器が爪だけだと思うなよ!」
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オーガは、エックスたちの倍はあるだろうか、巨大な弾丸を発射してきた。
ヴァヴァ | 「そらそらァ、よけてみな!」
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ゼロ | 「クッ、ガードシェル!」
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エックスとゼロは、ガードシェルで何とか持ちこたえる。だが、シールドが割れるのも時間の問題だ。
炎の弾丸と電気の弾丸、このふたつがぶつかり合った時、オーガの片腕は破壊され、電気の弾丸は消えていた。
ヴァヴァ | 「これで勝ったと思うなよ、次に来る時は必ず…… 」
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そう言って、ヴァヴァは消えていった。
―***―
??? | 「……やはりヴァヴァだけでは戦力不足か……まあいい、計画は順調に進んでいる…いざとなれば、奴らを復活させればいいのこと…見ておれ、エックスよ……ククク、ファー−−−ッハハハ!! 」
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