「宿題一緒にやらへん?」
そうタイガに言われてタイガの部屋に行ってみたのはいいけれど。
「…何でこうなるんだよー…」
「ええやんたまにはこういうのも」
レオンは、タイガと向かい合うようにタイガの膝の上に乗せられている。
「ヤロー同士で何がいいんだよ!!」
「俺がええからええねん。問題なー?○×やでー?
アカデミー賞の対象はロサンゼルスの映画館で
有料公開された作品に限る、○か×かどっちや?」
膝の上にレオンを乗せ、腰をしっかりと抱きかかえ
逃げられないようにした上でレオンの耳元で問題をささやくタイガ。
「……んなモンどっちだっていいから放せ…!!」
自分ほどでは無いがタイガのそこそこに逞しい胸板を押し返すようにしてレオンは言い返した。
「い・や・や。で、答えは?」
タイガはレオンの耳を甘噛みしたり息を吹きかけながらレオンに答を促す。
「…ま、○……」
身体の力が抜けてきたレオンはタイガに寄りかかるような
体勢になりながらも何とか答える。
「………」
「…違うのかよ…?」
「うちの寮長風に言うんやったら『正解でーす♪』やな」
「うぉっしゃ!!正解!!」
この屈辱的とも言える状態の中でもやはり正解すると嬉しいらしい。
レオンは両拳を握り、いつものポーズをとった。
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