気付けば上には満点の星空が広がっていた。
その時だった。
「や、やっと見付けましたよ。マラリヤさん。」
「心配したよ〜。寮に帰ってもいないんだもん。」
びっくりして私は振り向いた。
そして、私はさらに驚いた。
「ルキアにカイル。それにみんなそろって何を…?」
「マラリヤさんがいないからみんなに声をかけて探していたんですよ。」「何故…?」
「何故って、それはマラリヤさん大切に思ってるからですよ。」
「ごめんよ。」
不意にレオンが謝ってきた。
「僕も配慮が足らなかった。すまない。」
続けてセリオスが謝った。
「みんな、きっかけを探してたんだ。最初の頃は転校の事で話のネタになったんだけどね。」
ルキアがうつむいて話す。
「申し訳ありませんわ、マラリヤさん。」
「ごめんね。今度、私のぬいぐるみあげるね。」「私、ちょっとマラリヤさんの事苦手でした。ごめんなさい…。」
シャロンとアロエとクララだ。
「私にも謝られて。ごめん。勝手に感じワル〜とか思ってた。」
この間の転校生ユリも謝ってきた。
更に男性陣も謝ってきた。
「すまなかった。軍人としての配慮が足りなかった。今後は貴君とも同盟を結び、作戦を立てていく所存である。」
とサンダース。
「すまへんわ、姐ちゃん。今度、うまいもん食わせちゃるから俺ん事、嫌いにならんといて。」
とタイガ。
「えっと…そのーごめんよ。」
とラスク。
不意に涙が出てきた。
さっきとは違う涙だ。
ルキアがどうしたのと声をかけてきたけど、何でもないと言って、みんなの前に向き直った。
笑顔でこう言った。
「私はマラリヤ…よろしくね。」
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