1-1/紅葉
1day/October 20(Mon.)
シャーロック&ルイ合作
残暑が過ぎ、気の葉は紅葉へと色を変える。
その日は外の風が心地よく、私は外に出ることにした。
私の友人に電話をかけ、一緒に行こうと誘う。
お気に入りのベストを着て、ウエストポーチをつけると、その中に財布、家の鍵などを入れる。
私はエレイス・ステアー、三咲町にある高校に通っている。
名前から、よく外国人と間違われるが、れっきとした日本人である。
私の曽祖父が、欧州から日本へ移住し、そこで日本人の曾祖母と結婚したのが始まり。
家系にこだわりがあるのか、代々、日本名を持った人はいない。
何でかな〜…………
さっき電話した友人の家は近くにあり、歩いて5,6分の距離だった。
外へ出ると寒くもなく、暑くもないちょうどいい気温。
道路には赤や黄色の落ち葉が落ちており、秋だなと思わせてくれる。
友人の家に着くと、ベルを押す。
『は〜い、どなた〜?』
「私よ」
ちょっとそっけなかったかなっと思うが、気にしない気にしない。
『あっ、待ってて、すぐに行くから』
数分して、私の一番の友人ユイ・キサト、が出てきた。
眼鏡をかけた、どこかすこし抜けたとこが印象的な優しい彼である。
背は高く、よく黒の服を着る。
パソコンなどを使い、小説やらインターネットをよくする。
最近は、CGを勉強し始めたと以前聞いた。
「ゴメンゴメン〜お待たせ、ステアー。いこうか」
「大丈夫、イコっか」
私達は公園に行くことにした。
紅葉を見ながらお互いの趣味を話すのだ。
時刻は、夕方の4時半。
夕日がさらに紅葉を美しくさせる時間だ。
私達は、公園のベンチに座ると、話し合いのスタート。
まぁ、お互いにはまっているゲームのばっかだけど・・・。
私達は、こうやって趣味の話をしたりして盛り上がっている。
でも、私の方がその知識はユイより超えており、よく、彼は悔しがることが多い。
どうだ、勝つなんて10年早い。
ユイの悔しい顔を見るのが愉快でたまらない。
いつまにかクセになってしまっている。
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