secret feeling  (3)













「ティーダ・・・」
怒りに満ちたその顔を、見つめることしか出来ない。
「なんなんだよ、アンタ!俺をなんだと思ってんだっ!!馬鹿にすんのもいい加減にしろよ!」
凄い剣幕で叫ぶティーダ。歯を食いしばり泣きそうな蒼い瞳を揺らして、怒気をぶつけてくる。
「俺と母さんを置いていって、今度もまた置いていくのかよ!!アーロン達まで置いて!!」
ついに溢れ出した涙を拭きもせず、ティーダはまっすぐ俺を射抜く。
「・・・・・」
「自分の言いたい事ばっか勝手にしゃべってさ!俺の意見とかはどうでもいいわけ?!
アンタが一人転生したって何の意味もない!!」
「・・・俺は・・・お前を悩ませたくなかっ・・・」
「そーいうのを自分勝手って言うんだ!!」
思わず振り回してしまった左腕をティーダは見事に壁にぶつけた。
「ティーダ!!」
とっさに抱きかかえ、腕を見る。
「・・・大丈夫だ、折れてねぇな」
再び触れる事はないだろうと思っていた体は震え、瞳からはポロポロと大粒の涙が
溢れ出ている。
「・・・なんで、いっつもアンタは人の話を聞かないんだよ・・・」
ヒビの事も忘れ、両手で胸をなぐるティーダに慌てて止めさせようとするが、またひどくして
しまってはという不安から強く触れない。
それより、手が震えている。
微かな希望に期待している自分の体。
「・・・オヤジ・・・好きだよ・・・ずっと前から・・・」
「・・・あ?」
「オヤジがシンだってわかってから、ずっと・・・心の中で引っかかってるモンがあって、
それが何か全然わからなくて・・・でも・・・でも、オヤジの後姿見た時に、わかった。
ずっとずっと、追い続けてたんだ、俺。オヤジの事。飛空挺から飛び降りてオヤジの手叩いた
後、泣きべそかいてるオヤジに抱き締められたのも全部!・・・嬉しくて・・・」
体を衝撃が走った。まさか、と思った。
ティーダが起きていなかったら、俺はあのまま転生の輪に入っていっただろう。
また、コイツを不幸にするつもりだったなんて。
「ずっと、秘密にしておくつもりだった!実の父親が好きなんて、口がさけても言えないって
思ってた。だけどオヤジ、サラって言ってのけちゃうんだもん・・・ホント、勝てねーよ・・・」
泣きながら顔を上げて無理に笑うティーダを、愛しいと思った。
その頭を撫ぜてやる。
「泣き虫なのは、異界でも同じかよ・・・」
「俺、オヤジと一緒にいたかったから、ユウナの誘い、断った・・・オヤジと・・・離れたく
ないよ・・・だから、転生するなんて言わないでよ・・・」
再び顔をゆがませるティーダを、力の限り抱き締める。
俺は、こんな宝物を置いて転生する気だったんだな・・・。
つくづく馬鹿だわ、俺。なんて幸せモンなんだろうか。




「ああ・・・もういわねぇ。絶対いわねえよ」
「オヤジ・・・」
顔を上げさせ、優しく啄むようなキスを降らせる。
次第に深くしていく。歯列をなぞり、唇を甘噛みする。
目を思い切り瞑っているのが笑えて、口を離した。
「もっと楽にしろよな。んな緊張すんな」
「・・・んな事言ったって・・・無理・・・」
真っ赤な顔が可愛くて可愛くて仕方ない。
「ティーダ・・・・」
名前を呼び、顔をあげたところを再び捕らえた。
舌を入れれば、おずおずと這わしてくれるのが嬉しい。
そのまま絡め、吸い上げた。
「ん・・・・」
眉間に皺をよせて、真っ赤な顔に色気が漂う。
たまんねえな・・・・・・
「ティーダ・・・好きだ・・・っ」
それだけでは足りない感情が、ぐるぐると俺ン中で渦巻いて、俺の行為を深くする。
服を剥ぎ、あらわになった、少し日に焼けた健康的な肌に口付けた。
敏感な肌はすぐに反応して、俺の感情をさらに煽ってくれる。
「あ・・・やだ・・・」
恥ずかしいのか体を捩るティーダ。
・・・そういうのが男を誘うって、知らないんだな・・・。
無意識のティーダに見事に誘われて、俺はティーダにさらに覆い被さった。
胸の突起を弄くりまわせば、ティーダからはくぐもった声があがり。
手を下肢に伸ばせば、吐息になって俺の鼓膜に響く。
「ああっ・・・やだ・・っオヤジ・・・!」
すでに濡れている先端を指先で刺激すれば、声はどんどん高くかすれたものになっていく。
先端から出た先走りの雫を指に絡ませて、奥で妖しくうずく蕾へと指を這わせた。
「・・・力抜いてろよ・・・」
「あ・・・ああ・・・っ・・!」
一気に2本の指をねじ込んだ。ティーダの綺麗な背中が幾度となく跳ね上がった。
「・・・力抜かねえと、痛いぞ・・・」
「あ・・・抜けない・・よぉ・・・」
涙を流して抗議するティーダに、俺はため息をついて、すこし萎えてしまったティーダ自身を
擦ってやった。
「あ・・・あ・・・っ」
快感で身体から力の抜けたのを確認して、奥まで一気に差し込んだ。
きつく俺の指を締め付けてくるティーダの体内は、すごく暖かくて・・・・。
その暖かさに俺の理性が飛びそうになって・・・。必死で抑える。
「・・・どーだ・・・?」
「あ・・・なんかっ・・・気持ち悪い・・・っ・・・」
「すぐ慣れるから我慢しろ」
嫌がるティーダをよそに俺は遠慮なく抜き差しを開始した。
しばらくすれば、そこは俺を誘うようにひくつきだし、俺の指を離すまいと熱く絡み付いてくる。
指を3本にすれば、ティーダは痛いのか必死に顔をゆがめて耐えていた。
「・・・きついか・・・?」
「ん・・・大丈夫・・・」
眉を眉間によせながらもティーダは涙目で笑顔を作った。
・・・だめだ・・・もう我慢できねえ・・・。
「・・・わりぃ、もう、入れていい?」
返事も聞かずに指を抜き、自分の張り詰めたものをあてがい、そのまま挿入を開始した。
「いっ・・・!!くっ・・・」
痛さに顔をゆがませるティーダを少しでもよくしてやりたくて、その唇に噛み付くようにキスした。
痛みを和らげるように・・・優しく、丁寧に。
そして力を抜いた瞬間、一気に奥まで押し込んだ。
「あっ・・・」
「まだ痛いか?」
「ん・・・少し・・・」
涙目で言われて、また俺の理性が吹き飛びそうになった。
「・・・いいから・・・オヤジの好きなようにして・・・」
そんな事言われて、理性飛ばすなってほうが間違ってる。
そう思うよな??
俺は我も忘れてガンガン攻めまくったってわけだ。








「わりいな」
「・・・・・・」
ティーダは案の定、疲れきった体をベッドに投げ出し、顔だけこっち向いて、ジト―と俺を見た。
「つい・・・な」
つい・・・なんてもんじゃなかったけど。
もう腰が止まらなくなって、ガンガン攻めちまった。
肢を無理矢理開かせれば、血がべっとり。
濡れたタオルで拭いてやると、しみるだのなんだのギャ―ギャ―わめいて。
『オヤジは乱暴なんだよいつもいつも!!』
と言われた。そりゃガキの頃は、ガキの面倒なんかどう見ればいいのかよくわかんなかったし、
少しは乱暴に扱っただろうがよ・・・そんないつもいつもって訳じゃなかったよな?
なんて、コイツに言ったってコイツはいじめられてたとしか思わなかっただろうな・・・。
「少しは遠慮って言葉を学べよなっ!」
顔だけで叫ぶティーダに、ふと腕のことがよぎる。
腕、ひどくしてねえかな?
「って、おい!」
うるさいティーダをシカトして、左腕をあげた。
包帯が取れかかって、板も変に曲がってたから、きちんと直してやった。
「悪いな。俺にゃ遠慮なんて言葉は必要なかったもんでな」
腕・・・だって、俺が少し加減してやればよかったんだもんな。
「腕・・・悪かったな・・・」
めずらしく俺が謝ってんのに、ティーダの野郎、なんだか顔紅くして。
「あ、あのさ・・・オヤジ・・・腕さ、オヤジのせいじゃ・・・・ないかも・・・しれない・・・」
「・・・あ?」
「・・・朝・・・俺、階段から落ちただろ・・・?そん時から腕・・・痛かったんだ」
「・・・あんだと?」
ああ・・・思い出せば、やけに左腕を押さえてたな。じゃ、そん時か。
「お、俺!オヤジにウソついてたんじゃなくてっ!その・・・」
「なんだよ」
俺はいささか機嫌が悪くなった。だって、俺のせい、俺のせいってブラスカにもアーロンにも
言われて、監督にもこいつのチームメイトだって俺のせいだって思ってるんだぜ?
「・・・なんか、オヤジが急に優しくなったから・・・いいかなって思って・・・」
そのまま真っ赤になって俯いたティーダを抱き締めた。
可愛いこというな、コイツ。俺に構って欲しかったのかよ。
「は、ははははは・・・」
「な、なんだよ、オヤジ!!」
やっぱ俺様のガキだぜ。こんなに可愛くて。
「このくそがき!ウソ付きやがって!」
ぐりぐり頭をこねまくってやった。
よかった。こいつを手放さなくて。
秘密の想いにしたままじゃなくてよかった。
俺の早とちりで、こいつを不幸にしなくてよかった。
コイツが、こんなに俺を求めてたって、知れてよかった。
「痛いって、オヤジ!!」
ちょっとは痛い想いさせるだろうけど・・・愛情の裏返しっつー事で・・・。な?ティーダ。
まだごちゃごちゃ言ってるティーダにそっとキスをして、黙ったこいつを抱き締めた。



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