御 柱 祭  
下社木落し

2010.04.09
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去る2004年、諏訪大社上社御柱祭の木落とし、里曳き、建御柱のフルコースを体験し、あれからもう6年の月日が過ぎ、数えの7年目の2010年に巡ってきた御柱大祭。御柱祭を待ちわびる気持ちに7年は長いけれど、過ぎ去った年月を思うとあっという間の7年に感じます。兎に角今年は、御柱祭りのハイライトとも言える、下社山出しの木落としを、なんとしても見たい物と・・・・しかし、座席がチケット購入制だとか、一抹の不安を胸に前日から長野方面にスタンバイ。しかし、同じ旅館に観光バスで押し寄せてきた団体さんも明日は御柱祭に乗り込むと聞いて、ギョッ!これはチケット無しでは厳しいかも〜!と初めて危機感を感じた始末。まあ、兎に角その顛末をご覧下さい。


木落とし前日、
会場の様子を見に行きました。

階段状の席は有料席で¥4000らしい。
報道櫓も嵐の前の静けさといった感じ。
白いシートの部分は当日券(¥1000)席。

 
  

観覧席の対岸、砥川を挟んで、国道142号線に落ちてくるように作られた木落とし坂。
斜度35度、長さ100m有るらしいけど、こうして見ると別にどうって事の無さそうな斜面だけど、
一夜明ければこの景色が豹変してるんだろうな・・・・
 
 

国道の下の河原には売店や、舞台が設置されています。
 
 

木落とし坂側面の建物。酒樽が凄いよ!中身は?
 
 

10:10
いよいよ、山出し当日、木落とし会場まではマイカー乗り入れ禁止なので、諏訪湖畔に設けられた、
駐車場に車を止め、会場まではシャトルバスで移動する。
もうすでにシャトルバスを待つ人が長蛇の列。
 
 

半纏の種類もいろいろですね。
紫色の半纏が由緒正しいとか・・・・小耳に入ってきました。
そういえば、紫の半纏には背中に諏訪大社の御紋が・・・・
 
 

 バスを待つ間には、大型画面で木落とし会場の中継が流れています。

”本日の当日券はすでに完売になりました〜”
シャトルバスは二時間待ちです〜!
木落とし会場には通行止めとなっていま〜す。
大型拡声器が怒鳴っています。
エーーーーーッ!!

それでも、バスはひっきりなしに、定員を詰め込んで会場まで運んでいきます。

整理係りの人が二人でぼやいていました。
係A:通行止めになっているつうのに、まだこんなに並んで待っていてどうするんだよ〜
係B:しゃああんめ!俺らバスに乗せるのが仕事なんだからしてよ〜〜・・・・・・・・・・・・・

バス代¥100を握り締めていた手に冷や汗が・・・・

 
  

やっとシャトルバス乗車の順番が巡ってきました。
不安を胸に乗り込みます。
 結局一時間45分待ちだった。
 
 

 会場到着 12:45
バスを降りて人の波に流されながら会場まで 歩きます。
木落とし坂の上に来ました。一目坂の上から見てみたかったのですが、
制服の警官に阻まれてやむなく断念。
何も、4人もココに居なくても良いと思うんだけど・・・・・
 
 

 観覧席を見下ろすと・・・・
まだ時間が早いので観客はまばら、入場券を持っている人は余裕を持ってやって来るのでしょう・・・
しかし、木落とし坂から観覧席まではかなり離れていて、遠すぎないのかな?
これは望遠で撮った写真で、実際には蟻んこみたいに見えるのだけれど・・・・
 
 
 

アーーラ!
通行料¥100?下の道路に降りられるの?私道?誰も通って無かったよ!

前を歩いていた半纏を着た二人組の会話
男C:俺ぁよ〜!市長に言ってやったんだ!こんな遣り方して、遠くから大勢来るのに、
   せっかく来てもこんなんじゃ何にも見えないで帰る人が一杯出るぜ!ってよ〜!
男D:ヤメレ!大声で市長の悪口言うな!今更そんな事言っても始まらん・・・・・・・・・・・

つい、小耳に入ってきた。

益々不安はつのる・・・・
  
 
  

公衆トイレに並んでいる間にすっかり遅れを取ってしまって、これ以上前にいけなくなった。
畑のあぜに腰掛けてコンビニで買ったおにぎりを食べて腹ごしらえ。
案の定、木落としの進行状況はまるで見えない。

画面左上が、警官に阻まれて引き返したところ、
木落とし坂の斜面には水色の半纏を着た氏子衆が今や遅しとスタンバイしている。
ああ、7年毎に思うのは・・・・氏子になりたい・・・・
 
 
 

大御幣が坂の上から下りて来ました。いよいよかな・・・・

狭い谷底に、甲高い木遣の声が響き渡り、嫌がおうにも興奮は高まって・・・・

 
 

13:00
一段と大きく響いた歓声と、どよめきと一緒に春宮四の柱が滑ってきました。
アレ!誰も乗ってないじゃない?乗り手は何処に?
 
 
 

やっと止まった柱にめがけて、黄色のシャツを着た乗り手が我先に走り寄ってきます。
そうか、途中で振り落とされたんだ。
怪我人はいないのかな?大丈夫かな?

群集の頭の上から背伸びしてカメラを高く上げて
闇雲にシャッターを押した数枚の写真を拡大しました。
自分の目では何も見ていません。 
 
 
 

見物人の頭ばっかりで全く見えないし、帰りのバスが混んでこないうちに引き上げる事にしました。
トラックの荷台に里曳き用でしょうか、福がやって来そうな飾りが・・・・
 
 

13:40
最初の一本の木落としだけで引き上げる人も大勢いますね!
 
 

これも里曳きの準備でしょうか?ほのぼのします。
帰りのシャトルバスの窓から見かけた光景です。  
 
 
シャトルバスから下りると、駐車場に儲けられた大画面では、
今まさに、二本目の木落としの瞬間を写していました。
会場の熱気と興奮が伝わってきます。

サア!満を侍して

15:13
綱が切られます。
 
 

無事おとされた柱に氏子衆が駆け寄って・・・
 
 
下社の木落とし会場は、谷状になっているので視界が狭く、場所が悪いと全然見えないこともあります。
下社の木落としを是非にも見たいと思って行ったのですが、良い場所を確保出来ず、全然見えませんでした。会場に到着したのが遅かったのでしょう。やっぱり観覧席チケットをゲットするべきなのでしょうね!
見えなくても、こんな面白い祭り、他には無いでしょう・・・・・今年一年、各小宮でそれぞれの御柱祭が、執り行われるそうですが、そちらの方も是非見て見たいものです。

後日、テレビで木落としの特番を見て満足しました。
いやはや大変な祭りです。7年後も見ることが出来るのでしょうか

・・・・・・・・・・完・・・・・・・・

後述:5月8日下社春宮一の建御柱の事故で亡くなったお二人のご冥福を心よりお祈り致します。
合掌

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