諏訪大社上社御柱・建御柱

2004. 05. 03
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おそい春の4月初旬に始まった御柱祭もいよいよグランドフィナーレの「建御柱」を迎えました。まず、前宮の4本の柱が本殿を取り囲む様に建てられ、翌日には本宮の4本の柱が建てられて、上社の御柱は終了します。先頭を切って建てられる前宮の「建御柱」を体験してきました。熱く燃えた1日をごらん下さい。

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前宮境内は大勢の人が「建御柱」を見ようと集まってきました。

昨日の静寂とはうって変って先に進めないほどの混雑です。

人ごみを掻き分けて行って見ると、御柱の先端を三角錐状に切り落とす「冠落とし」という儀式が行われています。
人間が冠を戴くと同じ様に神木となる御柱の先端を三角に整えて威儀を正す意味らしいです。切り落とした際に出た切りくずを拾って名前を書いて奉納すると厄除けになるそうで、皆争って拾っていました。

もっと近づいてみると柱の先端が三角に整えられています。

前宮一之柱はすでに準備が整って、
観衆は今や遅しと待ち構えています。

御柱には若衆の足場が取りつけられました。

子供木遣りの一声が後の守屋山に響くと、いよいよ「建御柱」が始まります。
「あ〜あ〜!皆様ご無事でお願いだ〜♪」

1.5mもの大きな御幣を持った若衆を先頭にオンベを持った若衆が位置に着いて、

氏子達が力いっぱいワイヤーロープ巻き上げると、ゆっくりと御柱は建ち上がって行きます。

観衆の拍手と、もう一声子供木遣りの声が響き、
「あ〜あ〜!皆様〜力合わせて〜お願いだ〜♪」

御柱は徐々に垂直になって座っていられなくなった若衆達は柱と平行に立っています。

ついに柱は垂直になり、天辺に御幣が取りつけられた瞬間、モミの大木は神となったのです。

それで、祭礼の終了となり神官の退場です。

これからがお楽しみ!観衆の拍手とラッパ衆の威勢の良い応援と、天に届とばかりの木遣りの響く中、御柱に取りつけられた垂幕が下され、花火が上がり、風船が空に舞い・・・・・鳩は・・・?

金銀のテープが打ち上げられ、今までの長かった道のりを労うように万歳の声がいつまでも響いていました。
その後ニ之柱、三之柱、四之柱と建てられ、後ろ髪を曳かれるようにその場を立ち去る者、いつまでも立ち去り難く最後まで見届ける者、様々な人々の気持ちを残して「建御柱」は終了しました。まだ本宮の「建御柱」も有るけれど、Nonkyにとっては「建御柱」初体験。感動と元気と古代への思いと、色々いっぱいもらったような「御柱際」でした。帰り道、畑のあぜ道を歩きながら振り返ると、守屋山山麓に佇む前宮は、マダマダ興奮冷め遣らず、打ち上げられた花火の煙に霞んでいました。七年後に、又見れるかな〜!
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