朝、目を覚ますと姫になっていた。
隣にはスヤスヤと心地よさげに眠る俺がいる…恐らく今は姫の意識が入っているのだろう。
そう思うと自分の間抜け面も愛おしく思えてくる。

俺(姫?)を起こさないよう、ゆっくりとベッドから身を起こす。
そうすると、目の前にある姿見−姫が持ってきた−に自分の身体が映る。
昨日も一戦…六戦くらい交えた後、お互いそのまま眠ったので、当然のことながら全裸だ。
何度も見ている筈なのに、いつもいつもドキドキさせられる。
何度も見ている筈なのに、いつもいつもドキドキさせられる。
「(う…やば、少し興奮してきた)。」
と、本来なら愛息がエレクチオンする筈なのだが、悲しいかな現在、そこは金色の野に咲く一輪の華しかない。


「(…つーか、さっきまで俺がここをいじったり、舐めたり、挿れたりしてたんだよなぁ)。」
そう思いながら、後ろを見やる。そこにはまだ深い眠りにある俺本来の肉体が…て、あれ?いない?
「お嬢様ナイトスクープっ!!」
「うおっ!?」
いきなり、ぐわしと胸掴まれ思わず姫らしくない言葉をだしてしまう。
案の定、どこに潜んでいたのか、俺(IN姫)が俺の胸を揉みしだき出す。
「うーん、やっぱり自分で揉むのと他人として揉むのとでは感覚が違うのね!これは大発見ね!」
「ちょ、姫ぇっ!?」


「私、前から自分の肉体には自信があったんだけど、やっぱり素晴らしいわ!特にこの胸!!嗚呼、理想のおっぱいを探して早幾年、まさかこんな近くに答えがあるなんて、正に幸運の青い鳥は庭にいましたって感じね!?」
ダメだ、完全にトリップしている。しかも俺の声のせいか、なにげにムカついてくる。くそう、そのおっぱいは俺のなのに!…いや、現在揉んでるのは俺(IN姫)なんだから、俺なのか?そもそも俺とは…、
「あ、乳首勃ってきた。うわー、コリコリしてるー。」
「ちょ、姫自重を!」
「いいから、いいから、自分の身体は、自分が一番よく知ってるし。損はさせなうから。」
「そーいう問題じゃ…あんっ!」


「ホラホラ、対馬くんもせっかく女の子になったんだから、もっと楽しみなさいっ。えいっ!」
「あおっ!?」
突然の下半身への衝撃に、またもや姫らしくない声を上げてしまう。
「うーん、やっぱ私ってお尻が弱点なのか…ちょいショック。」
「ひ、姫ナニヲ…?」
「いや、対馬君よくお尻いじってくるから。たまには自分でもやってみようかと。」
「ちょ!ん!あん!」
やば、だんだん頭がボンヤリ…。
「うわっ、少しいじっただけなのに、こんなに濡れてきた!複雑な心境だわ…。」
「だ…、だめ…んんっ!!」
「うわっ!?」


全身に稲妻が走るような感覚の後、俺の意識はそこで途絶えた。
消えゆく意識の中、「潮」とか「失禁」とか聞こえたが、最早何もできない。
以前誰かが女性の絶頂は、男性とは比べものにならないほど強いらしい。
つーか、お尻いじられただけで達するとは、やはり姫はソコなのか…。
つか、これからどうすりゃいいんだ…?


(作者・名無しさん[2007/08/29])


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