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姉、ちゃんとしようほっ!SS&AAネタスレ part3
1 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/18 19:40 ID:Uscnngbh
「きゃんでぃそふと」から好評発売中の「姉、ちゃんとしようよっ!」の
SS&AAネタ投稿スレッドです。

マターリsage進行で。

姉、ちゃんとしようよっ! SS&AA保管庫
ttp://yellow.ribbon.to/~nechan2/
★本スレ
姉、ちゃんとしようっ!きゃんでぃそふとスレ48
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1089980538/
★関連・過去スレ
姉、ちゃんとしようよっ!SS&なりきりネタスレ(前スレ)
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1079724057/
こんな柊姉妹は嫌だ!2
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1088017525/
柊雛乃だがお前らに一言いいたい事がある(dat落ち)
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1057137971/

2 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/18 19:41 ID:2sZXiu6M


3 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/18 19:42 ID:hmEslEX2
うほっ!

4 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/18 19:44 ID:Uscnngbh
タイトルうほっになってるよ・・・orz

ちょっとねーたんにお仕置きされてきます

5 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/18 19:47 ID:SuF9gABM
>>1
うほっ!いいスレタイ・・・

6 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/18 19:53 ID:PL7SqI9p
uholtu

7 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/18 19:53 ID:M57DRJ9b
やらないか

8 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/18 20:02 ID:QYIpFbLU
>>1は確信犯だぁーっ!

9 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/18 20:51 ID:vgSWQReP
>>1
これでネタスレ、本スレ、ともどもタイトルが誤字になったわけだな_| ̄|○

10 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/18 21:03 ID:T9CiF+lj
>>8
本来の意味でそうだな

11 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/18 21:10 ID:SRLaDkXB
ちゃんと立てれんのか?わざとらしくスレタイ間違えやがって

12 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/18 22:17 ID:UVvfOAAW
>1
飴(シュールストレミング味)をやろう

13 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/18 22:39 ID:FEWprJb2
>1
乙雛のん

>>11
いいじゃねぇか、弟はグチグチ文句垂れない

14 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/18 22:51 ID:5C8lrPja
>>1
や、受け狙いのつもりか荒らしか知らないけど不快なだけだから

15 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/18 23:31 ID:U12PXqLa
これでホントのネタスレになったな…

16 名前:愚弟 :04/07/18 23:34 ID:1iJao3LI
>1 さん乙。
ぬぅ…自分で言った以上頑張って書きますぜ?<犬神家の夏
で、俺はこのシーンが見たいんじゃぁ〜ってのがあったらヒントくだせぇ。 ネタが思い浮かばねぇっす…
団長との出会いのシーンとかは書きたいんですけど。


17 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/18 23:59 ID:O/RxRSlD
>>16
姉ではないが、空也と京との馴れ初めはどうだろう?

   ____
 γ    ヽ
 (' ノ)ノ)ヽ )ヽ<>>1 Cool Job!!
 ヽbl ´ー`ノ      n
  ̄    \    ( E)
 フ     /ヽ ヽ_/ /


姉をやろう♪

   〃 ,^i^ ヾ
   |、ノノ八)〉
 .つ!リ(l#゚д.ノリ
    / ヽソ´|)
   レ~/==トJ
.    〈/l_ゝ

18 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/19 00:00 ID:s1PtYXce
質問、スレタイがpart2になってるけど、
パート2ってどのスレ?

19 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/19 00:05 ID:obPjPIyq
>>18
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1089980538/228
参照汁。

20 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/19 09:37 ID:GrGNlQ4I
お姉さまがロリノート拾ってとりあえず空也の名前を書くイベントきぼんぬ

21 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/19 09:55 ID:nZrJA/ZZ
うほっ!いいスレ…

22 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/19 13:46 ID:unJ9kxW5
>>20
むしろお姉ちゃんが拾った方が面白くなりそうだ。ガクガクブルブル

23 名前: ◆Rion/soCys :04/07/19 20:00 ID:kY2n8MH2
家を出た玄関先で、要芽は足下に何か落ちていることに気が付いた。
(ノート?・・・)
自分がメモを取っているノートが、こんなデザインだった。
いつのまにバッグから落ちたのかもしれない。
まだ少し寝ぼけた頭でそう考え、とりあえずノートを拾い上げると
バッグに放り込んで摩周といるかの待つ車に向かった。
車に乗り込むと再び睡魔が襲ってきて
要芽はそれっきりノートの事は忘れていた。

ノートのことを思い出したのは、仕事を終えて帰宅し
夕食を終えて自室に戻ってからだった。
(あら?・・・ああ、朝でがけに拾ったのだったわね。結局、私のではなかったけれど・・・)
何の気なしにぱら、とノートをめくったときだった。
「こんばんは、お姉様〜♪」
「・・・いるか。何をしているの」
突然、部屋に先ほど別れたはずの秋山いるかが現れた。
が、よくよく見れば着ているものがおかしい。
頭には奇妙な帽子をかぶり、手にもまた奇妙な形の飾りが付いた棒を握っている。
たとえて言うなら、いわゆる魔法少女のようなスタイルだった。
「え?いるか?違いますよ〜、私はこう見えてもですね・・・」
何事か、いるかが喋ってはいるが、疲れた要芽の耳にはろくに入っていない。
(新手のおねだり、なのかしら・・・ふふ、まあ、たまにはいいわね)
「・・・おいで」
「へ?いえ、あの、おいで、ではなくてですね?」
「・・・いいから、来い」
要芽はいるかの手をつかむと、ぐい、と引き寄せた。
「え?あ、あの、ちょっと・・・や、あ、だ、ダメですそそそそんな、ぁああぁっ!?」
「ふふ・・・可愛いわよ、いるか」
いるかの抵抗は、空しかった。

24 名前: ◆Rion/soCys :04/07/19 20:02 ID:kY2n8MH2
「うっうっ・・えぐっ、うっ・・・ひ、ひどいです・・・こんな、いきなり・・・」
脱がされた魔法少女のような衣装をノロノロと身につけながら
泣きながら要芽に抗議をしている。
実を言うと、要芽は途中でこの女がいるかではないことに気づいていた。
自分が奪ったはずの純潔をまだ保っていたからなのだが
(今更・・・やめてもしょうがないわね)
というよくわからない理論で、そのまま処女を奪い、弄んで楽しんだのだった。
「それで、あなた誰なの」
抗議には答えず、自分の疑念を要芽は口にした。
「・・・さっきの私の話、聞いてませんでしたね・・・」
「聞いてないわ。だるかったから」
「うう〜・・・私はですね、こう見えても、神様なんですよ?」
「・・・」
無言のまま、こめかみを押さえて要芽はため息をついた。
これは119番か。
「あ、信用してませんね?ほらほら、見てください〜ほらほら〜」
女がしつこいので、仕方なく首を向ける。
「見たけど」
「ほらぁ、私、宙に浮いてるでしょう?」
言われてみれば、確かに女の足は床から20cmほど離れ、ふわふわと宙に浮いている。
「変わった特技ね」
「違いますよぉ。こんなこと、人間にはできませんよ〜」
「なら、化け物。保健所・・・はもう閉まってるわね」
「うー。どうして神様って認めてくれないんですか?」
「悔しいから」
いるかそっくりの存在が神だなどと、認めたくない要芽だった。

25 名前: ◆Rion/soCys :04/07/19 20:04 ID:kY2n8MH2
「まあいいわ。あなたが神だとして、いったい何の神だというの?」
「はい〜、私は、全てのいとけなく幼き者とそれを愛する者の神、ロリ神なのです」
「・・・」
やはり保健所か。110番のほうが相応しいか。
「・・・それで、そのロリ神とやらが私に何の用?」
「それはですね、貴方がロリノートを拾ったからですよ〜」
「ロリノート?それは・・・これのことかしら」
要芽は朝方拾ったノートを差し出す。
「はい、それがまさに!私たちのロリワールドから、選ばれた人間に授けられるアイテムで、拾った人のところに我々は派遣されるのです」
「で・・・具体的には貴方、何ができるわけ?」
「え〜と、私が何かするのではなくて、貴方がそのノートを使ってロリパワーを振るえるのです〜。私はそのガイドのようなものですね〜」
「ロリパワー・・・?怪しげな・・・」
「怪しくありませんよー。名前のわかっている人なら、誰でも愛らしい少年少女時代の姿に戻せるすごいアイテムなんですよ?」
「そうなの?・・・はっ!?」
いつの間にか女の話に引き込まれている。
「・・・とにかく、私には必要のないアイテムね」
「え〜?これは、幼き者を愛する心の持ち主にしか持てないアイテムですよ?誰か、昔の姿に戻って欲しい人がいるんじゃないですか?」
「う・・・」
言われてみれば、もう一度幼き日々の姿に戻して愛でてみたい人間を何人も思いついた。
「ほらほらぁ、自分に素直になった方がいいですよ?使い方、知りたくなったんじゃありませんか?」
「・・・どうすればいいの?」
「簡単ですよ〜。このノートに、名前と何歳ぐらいまで姿を戻したいか、書き込めばいいんです」
「そう・・・素敵なアイテムね、ありがとう。そういえば、貴方の名前をまだ聞いていなかったわ」
「私ですか?私はドルフィンちゃんですよ〜」
結局いるかである。
「そう・・・ドルフィンちゃん、ね・・・12歳ぐらいでどうかしら?」
「はわわわわわ!?な、なぜ私の名前をノートに!?」
「とりあえず、お前で試す」


26 名前: ◆Rion/soCys :04/07/19 20:07 ID:kY2n8MH2
「・・・ごちそうさまでした」
「うっうっ・・・えぐえぐ・・・」
12歳に戻ったドルフィンちゃんを美味しくいただいた要芽であった。
「ところで、使い方だけど・・・ずっと幼いままでは困るわよね?」
「あ・・・それは、持続時間を書いておけば、時間がくれば戻ります」
「私本人は、昔の姿に戻れるのかしら?」
「それも、そういう趣向の方がいるのでOKになってますー」
「なるほど・・・使えるわね、これ」
最初は空也。自分も少し時を戻して、青い性のめくるめく快楽に溺れるのも悪くない。
力が強くて、なかなか無理矢理に押さえ込めない巴や瀬芦里も、これで幼くしてしまえば・・・
「・・・何か邪悪なことを考えてますね?」
「 黙 れ よ 」
「ひぃ、ゴメンナサイゴメンナサイ!」
「ふん・・・もういいわ。だいたいわかったから、ロリワールドでもどこでもお帰りなさい」
要芽がドルフィンを追い払うようにひらひらと手を振る。
「あー・・・それがですねー、ノートが人間世界にある間は、私は持ち主のそばにいなければならないんですよー」
「邪魔ね」
「うう、ひどいです・・・」
「だいたい、そんな格好をしたの、そばに置いておけないわ。人に見られたら何を言われるか・・・」
「あ、それは大丈夫なんですよ。私の姿は、ノートの持ち主にしか見えないんです」
「そう・・・他の人には・・・見えないのね?・・・ふふ・・・」
「・・・また邪悪なことを考えてますね?」
「 黙 れ よ 」
「ひぃ、またしてもゴメンナサイゴメンナサイ!」
「学習しないところは、いるかと同じね・・・」

27 名前: ◆Rion/soCys :04/07/19 20:09 ID:kY2n8MH2
「それにしても、ずっと視界の中に貴方がいるのも落ち着かないわね。私にも見えなくなることは出来ないの?」
「一応できますよ・・・はい!」
パッ、と要芽の視界からドルフィンが消える。
「そのまま消えていなさい」
「はう〜、そんなこと言わないでくださいお姉様〜」
声だけは聞こえてくる。
「まあ、たまには出てきなさい・・・気が向いたら可愛がってあげるわ」
「え、えへへへ・・・」
ぽん、と再びドルフィンの姿が現れる。
「・・・なに?まだ出てきていいとは言っていないわよ」
「あの・・・元に戻していただけないかなー・・・なんて・・・あは、あははは・・・」
「あなたロリ神なんでしょ?その姿の方が相応しいわよ」
「はう〜・・・」
「それとも、元の姿でするほうがよかったのかしら?」
「えっと、どちらかといえば・・・・・・ってそうじゃなくて!」
「ふふ・・・まあ、おかげで楽しくなりそうね」

こうして、不思議アイテム「ロリノート」を手に入れた柊要芽の活躍が始まるのであった。
To be continued!

28 名前: ◆Rion/soCys :04/07/19 20:12 ID:kY2n8MH2
・・・と、書いてはみましたが多分続きません
ゴメンナサイゴメンナサイ・・・


29 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/19 20:17 ID:vBuFVgyH
>>23-27 続きが待ち遠しいSSですね〜GJ!
ロリねぇねぇを味わったり、オカルトパワーでねーたんと戦ったり、
間違ってひなのんの年齢を戻しすぎて、真の姿(前世)に戻ったりするわけですね(*´Д`*)ハァハァ

30 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/19 20:19 ID:vBuFVgyH
リロードすりゃ良かった_| ̄|○ 無理言ってすいません⊂⌒~⊃。Д。)⊃

31 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/19 23:22 ID:0RQNJEhA
うほっ!やらないか


32 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/20 01:17 ID:Jrz1KmKP
そういえば、1で透子先生に初めて会った時
空也が「うほっ、いい女!!」って言っていた気がする

33 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/20 03:46 ID:YjPjEfRC
ちり〜ん。

雛「今日も暑かったなぁ、ぽえむ。」
歩「…こっちは湿気が多い。ちょっと苦手。」
雛「だが、夕方は風が良く通る。…ほれ、日暮も鳴いている。」
歩「ほんとだ。…夏の風情。」
雛「うむ。…本来ならば“くーらー”の効いた部屋でもてなすべきなのだが…」
歩「縁側、好きだよ。風が気持ちいい。それに、冷えすぎは良くない。」
雛「…ぽえむは優しいいい子よなぁ。」
歩「…」
雛「何だ、眠ってしまったのか?しようのないやつだ。…ふふふ。」
歩「zzz」
雛「…何だか、我も…ふわぁ…。」

空「縁側で寝てる二人、そろそろ起こした方が良くない?」
巴「…もう少し眠らせてあげようか。」
空「そうだね。」

34 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/20 05:07 ID:5OLfWIzw
おっ、いい雰囲気ほのぼのしますな、GJ

35 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/20 06:30 ID:pw9u4mhN
柊家のある日の夕食

巴「おい!おまえら!」
 「夕食が出来ますた。リビングに集合しる!」
雛「詳細キボンヌ」
巴「カレーですがなにか?」
セ「カレーキターーー」
海「キターーー」
高「カレーごときで騒ぐやつは逝ってヨシ」
巴「オマエモナー」
雛「終了」
セ「再開」
高「再開するなDQNが!それより肉うpキボンヌ」
巴「じゃがいもうp」
海「誤爆?」
要「タマネギage」
雛「ほらよ飴>家族」
セ「神光臨!!!!」
要「タマネギage」
巴「糞タマネギageんな!食べろ!」
要「タマネギage」
海「たまねぎage厨Uzeeeeee!」
巴「ageといってればあがるとおもってるヤシはDQN」
翔「痛い姉妹がいるのはここですか?」
セ「氏ね」
雛「むしろイ`」
要「タマネギage」
海「姉、 必 死 だ な (藁)」

36 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/20 07:48 ID:aQtkSJW9
前スレの最後に乗ってる途中まで(?)のSS書いた人!正直に言いなさい。
先生怒らないから。



続きキボンヌ

37 名前:はじめてのひなのん 1 :04/07/20 14:07 ID:/gFMJFzs
「ちょっと要芽姉。どうするのあれ」
「どうするも何も、命令に従うしかないでしょう」
「なんかわたし達を目の敵にしてないかにゃ?タカやうみゃをこき使えばいいのに」
「心当たりは、ある?」
「いや、ないね(きっぱり)」
「私は一応あるわ。だから、多少理不尽な命令をされても仕方ないとは思っているけど」
「くぅ……我慢するしかないかぁ」
そう。あるのだ。心当たりは。
間違いなくアレだと思う。

………………………

「いい風ですね………姉さん」
「うむ、いい夏の宵よな」
その日は姉さんが起きていた。
早寝早起きの姉さんにしては珍しい。
「めずらしいな、かなめ。いつもならこの時間は夢の中であろう?」
「ふふっ……そうですね……たまには夜風に当たりたい時もありますよ」
「他の皆はもう寝たようだな……ふむ、久しぶりに酒でも飲むか。かなめ、つきあえ」
「わかりました。お付き合いします」
とくとくとくとく………
姉さんの杯にお酒を注ぐ。
こくり。
それを姉さんは一気に飲み干す。
こう見えて、かなりの酒豪だからタチが悪い。
「ふぅ。妹に入れてもらう酒はまた美味いなぁ」
「ほれ、かなめも飲め飲め。片方がしらふではつまらん」
「えぇ。いただきます……」

38 名前:はじめてのひなのん 2 :04/07/20 14:09 ID:/gFMJFzs
1時間後。
「で、あるからな……ひっく。瀬芦里と高嶺はどうも我をうやまわん傾向にある……ひっく。」
目が据わって来た。
「ひや、我とて妹達をへめたいわけではないのら。ひっく。ただもうふこし……うぅ…長姉をだいじにするように……」
ろれつもそろそろおかしい。
「ひいておるのか!?はなめ〜」
「聞いてますよ……姉さん」
「われは……ほねえさんで…いたいのら…そして…みなに……ほんがえしが…ひた…」
ぱたり。
あ、潰れた。
「すぅ……すぅ……」
1時間か………今日は少し手こずったわね。
後は姉さんを部屋に運んで……
「すぅ…くぅ…………」
「それにしても……可愛い寝顔……」
ふと。
邪な考えがよぎる。
しかもどういう訳かそれを止めようとする気も起きない。
私も酔っているわね。
プルルルルル……
「もしもし、いるか? 今から言う物を買って今すぐ家に来なさい。鍵は開けておくから。」
「……無理?出来るか出来ないか聞いてるんじゃないの。さっさと来いよ」
プツッ……

39 名前:はじめてのひなのん 3 :04/07/20 14:12 ID:/gFMJFzs
……………
「ぜぇ……ぜぇ……おまたせしましたー」
「遅い」
「!?」
「と…とりあえずっ…お…お姉様……言われたもの…買ってきましたけど……こんなもの、何に使うんですか…?」
「あぁっ!?まさかまさかまさか!?これを私に着せて、羞恥責めとか!?」
「もしくはお姉様自ら!?でもそれはさすがに…おミ…」
「黙れよ」
「馬鹿な事を言ってないで、手伝いなさい。ソレは雛乃姉さんに着せるのよ」
「????」
「え……えぇぇぇぇーーーっ!?」
「前から一度やってみたかったの。姉さんに可愛い服を着せてみるのをね。普段言っても絶対に着てくれないでしょうしね」
「なるほどなるほどー。あ、それは面白そうですね〜。わたしも昔健太にやりましたよ〜」
「スカートだの!、口紅だの!」
ああ、また暴走しだした。姉さんが起きてしまったら元も子もないでしょうに。
「それはどうでもいいから。始めるわよ?まずは……コレから行きましょうか」
そう言って私はフリル付きの子供服を取り出した。

…………
「ふぅ……堪能したわね」
「そうですねー♪こんなに似合うとは……これであと10年は戦えますよ〜」
「いるか。フィルムあと何枚?」
「えっと…あと10枚ちょっとですねー」
「そう……なら後一回着替えて終わりかしらね…」


・園児服を着せる
・ベビーウェアを着せる

40 名前:はじめてのひなのん 4 :04/07/20 14:14 ID:/gFMJFzs
・園児服を着せる←

これは………まるで………!!
「はややややー。違和感ゼロですねー」
「……完璧ね」
園児帽もかぶせてみよう。
いい考えだ。
「ぷっ………くくっ………お…お姉様…私……もうダメですっ……おかしくて……」
いるかがプルプル震えている。
「笑うんじゃないの……いるか……ぷっ……ふふっ……」
そういう私もプルプル震えていた。
「ん………うゆ?」
っ…………!?
「おお、すまん……眠ってしまったか…今は……何刻だ…?」
しまった……!?
「む。何やら足元がスースーするが………」
「な、何だ!?これは!?かなめ!どういうことか説明せい!」

その後、朝まで正座させられたまま説教が続いたのは言うまでもない。

41 名前:愚弟 :04/07/20 14:16 ID:/gFMJFzs
姉様はやってそう。
昨夜書き上げたので仕事場から送信してしまった。だが私は謝らない。

42 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/20 14:22 ID:pw9u4mhN
>>41
堪能させていただきました(*´Д`) GJ!

43 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/20 14:24 ID:X/25hp32
   ____
 γ    ヽ
 (' ノ)ノ)ヽ )ヽ<>>41 Cool Job!!
 ヽbl ´ー`ノ      n
  ̄    \    ( E)
 フ     /ヽ ヽ_/ /


姉をやろう♪

   〃 ,^i^ ヾ
   |、ノノ八)〉
 .つ!リ(l#゚д.ノリ
    / ヽソ´|)
   レ~/==トJ
.    〈/l_ゝ

44 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/20 14:38 ID:OZDnJ4Up
うほっ!

45 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/20 16:01 ID:UNVWTKAC
前スレは512KB越えて書き込みできなくなりましたね

いや、それだけなんですけどね

46 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/21 06:13 ID:MdKVlI0d
>>41
堪能しますた(・∀・)GJ

47 名前: ◆Rion/soCys :04/07/21 19:44 ID:lmjNt5ps
買い物のために家を出たところで、ねーたんと鉢合わせ。
「はい、クーくんに質問」
「会うなりいきなり何?」
「私でも、巴さんの僕(しもべ)になれる?」
「・・・はい?」
「私も、巴さんが纏身したときの僕になりたい」
「な・・・なんでそれをねーたんが知ってるの!?」
「・・・私たちの間に、もう何も隠し事は、ない」
「なにぃい!?何時の間にそんな関係に!?」
「関係だなんて・・・(ぽっ)」
うわぁ・・・二人の間にはもう俺が入り込む余地はないですか?
「クーくんなら、二人の間に入れてもいい」
心読まれてるし。
「それで、どうなのかな。私でも、僕になれる?」
「それは・・・なれるとは思うけど、ともねえがウンって言わないんじゃないかな。かなり危険なんだよ?」
「それは、承知の上だから」
「うーん・・・だいたい、なんで僕になりたいわけ?そりゃあともねえ一人戦わせておきたくないのはわかるけど」
正直、ねーたんが僕になったところで戦力になれるかは疑わしい・・・
「・・・何か失礼なことを考えているね」
「イエメッソウモ」
「・・・僕になれば、クロウという怪物の出現を察知できるんだよね」
「ああ、奴らが出ると変な耳鳴りがして・・・クロウのいる方角が漠然とわかるんだけど・・・」
「私は、そういうのと戦うことは出来ないと思う。でも・・・巴さんの戦いを見ておきたい」
「見ておきたい?」
「好きな人が、今夜どこかで命がけで戦っているのかもしれない、そう思うと寝ることも出来ない」
なるほど・・・
「言っておくけど、本当に危険なんだ。だから、行動は俺やともねえと一緒にするって言うなら・・・俺からもともねえに頼んでみるよ」
「ありがとう・・・よろしくね、僕の先輩」

48 名前: ◆Rion/soCys :04/07/21 19:45 ID:lmjNt5ps
「あう・・・だ、だめだよ、そんなこと」
案の定。ともねえは話をちょっと聞いただけでブンブンと首を振って拒否している。
「クーくんはよくて・・・私はダメ?」
「く、空也のときは、酷い傷を負って仕方なく血を分けた結果僕にしてしまったけど、歩笑ちゃんはそんな必要ないし・・・」
「・・・」
「そ、それに・・・歩笑ちゃんに、ギチギチした姿を見られるのイヤだな・・・」
「いやアレはアレでそれなりにカッコイイよともねえ」
「あう・・・と、とにかく歩笑ちゃんまで巻き込みたくないんだ・・・お願い、わかって」
むう、ともねえのお願いポーズ・・・萌え。
「・・・私が酷い傷を負えば、巴さんは私を血で癒してくれて、その結果、私は僕になれる」
「・・・え?」
すっとねーたんが出刃包丁を目の前にかざす。
「うわ!?ねーたん、今どこからそれ出したの!?」
・・・いや、そうじゃないだろ俺。
「覚悟は、出来ている。即死しない場所も、調べてある」
「や、やめて歩笑ちゃん!」
「そ、そうだよねーたん!ここ、掃除したばかりなんだよ!」
・・・いや、それも違うだろ俺。
「近寄らないで。私も、痛いのはイヤだけど・・・近寄ったら、刺す」
ヤヴェエ目が本気だ。
「わ、わかった!し、僕にするから、包丁はしまって!」
「・・・本当?」
「ぽ・・・歩笑ちゃんに、嘘はつかない・・・」
「ありがとう・・・」
ぽとり、とねーたんの手から包丁が落ちたのを慌てて拾い上げる。
・・・あれ?
なんだか・・・刃が柔らかいですよ?ゴムの刃?これ・・・オモチャですか?
顔を上げると、ねーたんが俺を見ている。
(喋ったら、お仕置き)
ぐお、無言の圧力が・・・ねーたんの黒い一面を見てしまった・・・

49 名前: ◆Rion/soCys :04/07/21 19:46 ID:lmjNt5ps
「それじゃ・・・く、空也は部屋を出て・・・」
「え?別にいてもいいじゃん」
「あう・・・歩笑ちゃんにも、僕になった直後の後遺症が出るかもしれないし・・・」
ああ。そういえば僕になった直後って、まるっきり発情状態になっちゃったっけ・・・
・・・ねーたんが発情?・・・ハァハァ・・・ハァハァ・・・ハァハァハァ!
いかん、俺が発情しそうだ。
「ともねえ・・・ねーたんに後遺症が出たら、俺がいたほうが都合がいいよね?」
そこまで事情を聞いていなかったのか、ねーたんが怪訝な顔をしている。
「・・・後遺症って・・・なに?」
「あう・・・そ、それは・・・(ゴニョゴニョゴニョ)」
「・・・・・・・・・(ぽっ)」
理解したらしい。
「ね、ねーたん?俺がいたほうが・・・イロイロ都合がいいですよ?」
「あう・・・そ、それは・・・わ、私がしてあげるから・・・」
うわぁ。
俺とともねえで、ねーたんを奪い合いですか?
「・・・二人ともいてくれたほうが、楽しそう」
「・・・あう?」
ともねえはよく理解できないらしい。
「ともねえ、つまりね・・・(ゴニョゴニョゴニョ)・・・ということですよ(ニヤリ)」
「あう!・・・歩笑ちゃんは、そ、それで・・・いいの?」
「・・・・・・(こくり)」
「あう・・・い、いいのかなぁ・・・」
「そういえば・・・敵がいないから、纏身するとマジカルともえになるんだよね?」
「あ、うん・・・そのつもりだけど・・・」
「じゃ、ねーたんを僕にした後も、纏身はそのままで!」
「・・・そのままで」
「あう〜・・・」

50 名前: ◆Rion/soCys :04/07/21 19:49 ID:lmjNt5ps
超纏身を終えて、魔法少女になったともねえの血を舐めてから数分後。
突然、体の奥にムラムラとしたものが燃え上がってきた。
俺は前に一度経験してるし、二度目ってこともあるのかそれほど苦しくはない。
ただ、ねーたんは初めてだし、別に怪我を負ってそのために血の力を使っているわけでもない。
その分、影響は大きいようだ。いきなりブラウスを脱ぎ捨て、下着姿で悶え始める。
息を荒げ、ブラジャーの上から手を当ててつつましい膨らみを揉み、人差し指は先っちょを引っ掻くようにうごめいている。
ぎゅっと閉じた太股の間に手首を挟み、もじもじと左右の足を足踏みするように動かしている。
「・・うう・・・うっ・・ん・・・」
そのままゆっくりと後ろに倒れ込むと、もう止まらなかった。
ブラジャーをたくしあげ、充血して尖った乳首をせわしなく指で転がす、
足はもう大きく広げられ、ためらいもなくパンティに差し込まれた右手が激しく上下に動く。
ぬちゃ、にちゃ、とあえぎ声とともに聞こえてくる淫靡な水音。
「ああ・・・はっ・・・う、う、う、ううぅっ・・・んっ!と・・・巴さ、んっ!・・・とも、え、さ、んぅっ!」
何度も
何度もともねえを呼び、息を荒くして体をうねらせる。
ともねえは見つめている。纏身した姿そのままで、魅せられて、食い入るように。
ため息を漏らし、ため息がうめきに変わり、そしてねーたんの名前を叫ぶ。
「はあ・・あ・・・ああ・・・ぽ・・・歩笑ちゃんっ!」
そして、うねる体にしがみつくように抱きついていった。
「んっ・・・う、ん・・・は、ぁっ・・・歩笑ちゃ、ん・・っ・・・好きっ・・・好きだよっ!」
唇に、顔に、首筋に。
ともねえが口づけの雨を降らせ、ねーたんがその度にぴくぴくと体を振るわせ歓喜の呻きを上げる。
両手はねーたんの体を乱暴とも思えるほど無茶苦茶にまさぐる。
足をねーたんの又に割り込ませ、互いの秘部を密着させ、ぐりぐりとこねるように腰を振る。
「ああ・・・んっ・・あ・・ああっ・・・は、ぁっ・・・・・・く・・・クーくん・・・クーくんも・・・来て・・・来て・・・」
「空也っ・・・く・・うあぁっ!・・・き・・・来てっ!・・・う、あっ!・・・く、くう・・・やぁっ!」


51 名前: ◆Rion/soCys :04/07/21 19:50 ID:lmjNt5ps
二人の姉が。
今は既に全裸になって、汗まみれで絡み合い、貪り合う二人の姉が。
俺を誘う。
来て、と。
半ば放心状態で二人の有様を見ていた俺は、その言葉で吸い寄せられていった。
横になって抱き合う二人に覆い被さっていく。
二人が擦りつけ合う裂け目と裂け目の間に手を差し込む。指先に感じる熱くドロドロになった柔肉の感触。
前戯は必要なさそうだった。
ねーたんの体を仰向けにし、足を大きく開く。
「あん・・・」
口を開けた亀裂はすでに蜜であふれ、太股まで濡らしている。
ともねえはねーたんの横に回り、抱きかかえるようにして胸を愛撫している。
俺は、ぴと、と先端をぬかるみにあてがう・・・
ねーたんの目が訴えている。早く、早く、と。
「ねーたん・・・欲しいの?」
こくり、とねーたんがうなずく。
「ダメだよ・・・何が欲しいのか、ちゃんと・・・言ってごらん」
「え・・・や、やだ・・・は、恥ずかしい・・・よ・・・あ、んっ!ふ、ぅっ!」
俺は先端の裏の筋で、くにくにとした肉芽をさすりながら、もう一度訪ねる。
「言って。何が欲しいの?」
「んっ!・・・く・・・クーくん、の・・・お・・・おチン○ン・・・」
「・・・どこに欲しいの?」
「お・・・わ、私の・・・おマ○コに・・・ぅあっ!・・・く、クーくんの・・・おチン○ン・・・欲しい、の・・・」
「・・・もう一回・・・言って?」
「・・・・・わ・・・私のおマ○コにクーくんのおチン○ン入れてっ!欲しいの、早く・・・入れてぇっ!」
「よく・・・言えまし・・・たっ!!」
ずじゅぶぅっ!!
「ひ、うぁああっ!?く・・・はぁあぁっ!!」
一気に奥まで、ぶち込むと、ぶるぶると体を震わせる。
ねーたんが最初の絶頂を迎えた瞬間だった。

52 名前: ◆Rion/soCys :04/07/21 19:52 ID:lmjNt5ps
その後
ねーたんを3回。纏身したままのともねえを2回。纏身を解いたともねえを1回愛した。
二人は普段からは考えられないほど積極的で
時に俺を奪い合いさえしたかと思えば
俺が萎えている間は二人で登りつめたりしていた。
そして、俺はといえば、すでに6回も放っているのにまた高ぶっていて
その強ばりを二人の姉が口で責め立てている。
「ちゅ、、んむ・・・んはっ・・・」「あむ・・・ん・・・んぐ・・・ん・・・」
限界を感じ、二人の頭を離すと、それでも二人は手で愛撫を加え続けてくれる。
「う・・・ぐぅっ・・・で・・・るっ・・・行くよ、行くよっ!!・・・い、く、あっ!!」
ドプッ!ドク、ドク、ドク・・ドク・・・
二人の姉の顔にぶちまけられる白い粘液。
「すごい・・・まだ、こんなに・・・」
これも僕になった影響なのか、何度も出したのにまだ濃さを失わず、大量に注がれていくその粘液を
二人は舐め合い、時に俺の肉棒を飲み込み
俺もまた口づけを雨と降らせ
こうして饗宴は終わりを迎えていった。

「ねーたん、もうムラムラしてない?」
「うん、とてもスッキリ」
「それはよかった」
余韻に浸りながら3人で抱き合い、寝物語を交わす。
「そういえば・・・さっき、Hの最中に、耳鳴りがした」
「・・・え?」「・・・あう?」
「あんまり気持ちがよかったので、そのせいかと思ったけど・・・あれが、クロウの出た合図?」
気が付かなかった・・・ていうか、本来の僕になった目的忘れてませんか、ねーたん。
「気持ちがよかったから、よし」
「あう」

53 名前: ◆Rion/soCys :04/07/21 19:54 ID:lmjNt5ps
今回のテーマは「淫語を強要する」でした。
ゲーム中にそういうのなかったっぽいし、個人的に好きなので(w

54 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/21 20:30 ID:hepFJWpM
鼻血が出るほどGJでした

ねーたん、俺も発情しそうです・・・

55 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/21 20:43 ID:XrnyZ1bb
よよよよぉーし俺もともねぇの血を舐めるぞぉーっ!

56 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/21 20:48 ID:8/u6Yw3f
>>1さん
乙です。…「ほ」?
…僕だったらねぇねぇかお姉様ですね。
お仕置き受けるなら(論点違い(w)
>>47-53 作者氏
面白かったです。
(特に49の、ねーたんの黒い一面をみてしまった…。 が(w)

57 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/21 20:50 ID:Jr5bDOFV
   ____
 γ    ヽ
 (' ノ)ノ)ヽ )ヽ<>>53 Cool Job!!
 ヽbl ´ー`ノ      n
  ̄    \    ( E)
 フ     /ヽ ヽ_/ /


姉をやろう♪

   〃 ,^i^ ヾ
   |、ノノ八)〉
 .つ!リ(l#゚д.ノリ
    / ヽソ´|)
   レ~/==トJ
.    〈/l_ゝ

58 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/22 02:40 ID:JeXxvSqE
たったひとつの命を捨てて生まれ変わった不死身の体。
愚弟の玉を叩いて砕く、ツインがやらねば誰がやる!

       
               |::::::〆ヽ
        _ |::::::|_.. -‐  " ´  ̄ ̄ ` 〈   \
      /  フ'"              ):::ヽ  ヽ
       /   イ             _.. '´l::/    \
     /   く/!` ‐‐‐‐ -- ‐‐ "´  : : : lヽ     ヽ
.    /     /!            ___ : : : l \    \
   / /    / l  , -‐ 、     (´  ___): : l  ヽ     ヽ
   ,'  l   ,'  l  !.___ ノ       ̄  : : : : l_   ヽ   ;  ',
   l  l   l.  l              / />'""ヽ',.  lヽ l  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   l  l   l _r'`'' ‐- ...______ ..... .... '´ /: i´    ',  l. リ < ナメンジャ、ナイワヨ
   l. l|   / \` 、     /〈二<"´ /: : : :l.     } l   \_______
   l. /l  l´    ヽ: \ //! !\ゝ/: : : : : :ゝ、__.. --〈| /
   l/ ',  l     >‐-、ヽ' : : Ll\ ゝ : : : :r'"ニヽヽ_____.)リ
     ヽ `、__......i  r'"゙: : : : : : :〉 : : : : : :└' : : )ト-'ヽノ
      ヽ!ヽ、‐ ゝ ヽ-'`i : : : : :l : : : : : : : :ヾニソ‐''"
         ヾ-个‐‐ '゙: : : : /::\ : : : : : : : :/::::::ヽ
             |::l\ : : : :/|:::::::|:\ : : : : /:::|:::::::::',
             |::l::::::\ /:::|::::::::l::::::\ /:::::::l:::::::::::〉
             |::l:::::::::::|::::::|::::::::::l:::::::::::ヽ:::::,、┬--'
            丶-┬┬r-‐‐‐----‐'''''' | | l-- 、
          / ̄ ̄|__|_| ̄/!     K ヽ-┘   \
         /        / !     ! \        ヽ
        l 二二二二二 l /      \ l 二二二二 l



59 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/23 07:38 ID:brK56olJ
粗品ですが、予告編ネタということで一つ。
 

 『何だか、嫌な予感がするんだ』




恐慌状態に陥りもはや前後不覚になった空也は乱れた息もそのままに
ひたすら手足をばたつかせる。

突然に空也を襲った謎の衝動は、彼の心に人間にはあってはならない感情を植付けた。
そしてそれを受け入れたくないと元からある人間の心は抗うが
結果としてそれは自分自身に恐怖と混乱をまねく事にしかならなかった。
何が起こったのか、そして今はどうなっているのか、と必死に考えようとした。
しかしすぐに固まりかけた思考はバラバラに崩れていく。
次第に考えようと試みる事すら出来なくなる。
後はもう、恐怖のなすがままに暴れ、やがて意識を失った。

60 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/23 07:39 ID:brK56olJ



 『空也の身体がどんどん人間離れしていってるって事は・・・・・・―――』




先程のクロウとの戦いで折れた空也の腕と裂けた肩はみるみるうちに治っていく。
巴はその間、ただそれを呆けたように眺めていた。

「うーん、治っていく様もグロいなぁ・・・」

と空也は困ったように笑った。
傷痕一つ無い体、ついさっきまで血に塗れて戦っていたとは思えない姿容だった。
名残といえば所々さけたTシャツとジーンズだけである。

61 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/23 07:41 ID:brK56olJ
「・・・空也、その・・・大丈夫?」

「うん?俺は見ての通り平気だよ」




ううん、そうじゃなくて―――・・・・・・

 
 『体がバケモノになったら、あとは心がバケモノになっていくんだろう』
 

敵の数の多さに巴のコンディションの悪さもあって防戦一方だった。間が悪いにも程がある。
クソッ!と吐き捨てるように毒づき、空也は必死でもがれた腕を復元させようと意識を集中させる。

正に腕を構築させようとした、その時

ドクン、と心臓が跳ね上がる。そして――――――・・・・・・なにかが混ざる感触。

柊空也と、それ以外のモノの意識が混ざりあう。

それは彼の心に根付き、殺せと本能に命令する
彼はそれによって新しく生まれた感情に
およそ人間が持つ感情とは思えない程怖ましい殺意に

自分が飲み込まれていく感覚を見た。

62 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/23 07:43 ID:brK56olJ


 『―――だから、これ以上空也は戦ったら駄目だ』



「あっ、イカ!?・・・・・アンタ、今どこにいるのよ」

「いやぁ、ともねえと一夏のアバンチュールを楽しもうと海岸でおっかけっこしてましたら
 いつの間にかデッドヒートとなって百億の銀河を駆け巡りそんなこんなで・・・・見知らぬ土地に」

「はぁ!?何わけわかんない事言って・・・」

「あ”〜!突然原因不明のジャミングを受けた!一時通信を中断します!」

「ちょっと・・・!!」

「明日には帰ります、それじゃあね・・・・・・・と」


携帯を切り、地面に座り込む。
ふぅ、と一息つき夜空を見上げる、空は曇っていて星は見えなかった。
しばらくそうして脱力したあと

もうちょっとましな言い訳あるだろう・・・・・・なあ空也。

ひとり頭を抱える。きっと帰ったら皆から総攻撃を受けることを請け合いだろう
とくに姉貴はやる、あいつはもう本気でくる!
それこそ「ツインテール怒髪天を突く」って感じに!
そうだ、それで皆で笑うのだろう
俺がともねえを助けて、つれて帰って、家族全員そろって笑える日々が続くのだ
いつもみんなで笑っていなければいけない。一人も欠けてはいけない。

63 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/23 07:44 ID:brK56olJ



『――――――大丈夫、お姉ちゃんが助けてあげるから』




「あなた、本当にひとりで行くつもりだった?」

「もちろん」

「腕は一本しかなくて、傷を治そうと『力』を使えば怪物化してアウト、そうでなくても徐々に怪物化してる
 おまけに腕の傷で出血多量も時間の問題」

「ははは、そうなるともう手の打ちよう無いですね」

「それでも、行くの?」

「もちろん」

「・・・・・・・はぁ、OKOK。好きにしなさい」

「はい、行ってきます」




――――――――――俺が、助けます。


          『姉、ちゃんとしようよっ!外伝』

64 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/23 07:48 ID:brK56olJ
という感じで、ともねえのルートはもしかしたら某ニトロくらいまで燃える
展開には出来ないだろうかと思って、予告編風に書いて見ました。

駄文すいません。

65 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/23 08:41 ID:IfktgW8Z
グッジョブ!
やべ、続き見たい奴がココニイマス。


66 名前:530 ◆530SPECaOc :04/07/23 09:30 ID:3ZslSB2P
>64
\ひ、雛乃姉さん! /
          。 ゚ 。.  __)___
  Σ/^▽⌒▽ 。 ゚ 。〃 ,^i^ ヾ
    l 〈从レ从〉    i ,ノノ八)〉 
   ノw(li;"ロノリ  .  ゙ヾl*゚ヮノゝi^ヽ < ツインテール(R)をやろう。
      (lつ'lつ      /ヽソ´|つ |
       /_j_,〉       l_/==トJ `w'
      (_/ l_)    .   く/l_ゝ

67 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/23 10:39 ID:5dqUht5F
na,nandatte-!!!!!!!!!!!!!!

68 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/23 12:10 ID:tqyfnFQ3
>>66
ワラタ

雛乃姉さん豪胆すぎw

69 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/23 12:30 ID:rH9q3+nx
>>66
ワラタ




がそれはツインテール(L)じゃないのか?

70 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/23 13:08 ID:L4UBgS9Y
ひなのんは英語が苦手なのれす

71 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/23 13:24 ID:Sjxa3kEZ
   ____
 γ    ヽ
 (' ノ)ノ)ヽ )ヽ<>>66 Cool Job!!
 ヽbl ´ー`ノ      n
  ̄    \    ( E)
 フ     /ヽ ヽ_/ /


姉をやろう♪
          
   ε ⌒ヘ⌒ヽフ
 つ(   (  ・ω・) みーみー  
   しー し─J

72 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/23 19:50 ID:l6nkURGw
前スレの951(最後のやつ)の続きです。
中途半端はよくないので一応最後まで乗せます。
36さんありがとうございます。リクエストがあれば
自分でよければ書きたいと思います。なんでもいいですよ。

要「ちょっと待って早すぎるわ。一緒にいきましょ空也。」
空「もう限界だよ。」
要「ああ、後ちょっとなのに、。」
実は要芽も限界に近かった。しかしこの瞬間をやめたくはなかった。
要「あーー、あーー、空也、空也、クーーヤ。」
要芽は画面の空也と同時にエクスタシーを迎えた。
画面はそこで切れた。
海「やっぱ空也はおきないよ。睡眠薬つよすぎたかなーー。
しぼむー。」
雛「おー、海。いいところに来たな。今要芽がお前のビデオで
えくすたしいを迎えたところだ。ほれっ、要芽の顔を見てみい。」
海「ああ、すごい幸せそうな顔してる。これだと妹冥利に尽きるなぁ。」
雛「ところで海、何で突然画面が終わったんじゃ?故障か?」
海「いや、そうじゃなくて、ただ私が鼻血出してノックアウトしただけなんだ
よん。」
雛「そうか、そうだったのか」

隣の家では、爆睡している姉を尻目に歩笑が
笑「写真の代わりにいいものもらったわ。ああ、くーくんのたくましい。」
妹はいつまでも画面を見入っていた。      
             Fin


73 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/23 20:40 ID:65kQUddl
>>72
乙。 ん〜…感想は正直微妙かなぁ
なんかキャラつかめて無い印象を受けるんで本編をもうチョイプレイしてから
もう一度ガンガレ

74 名前:弟はつらいよ :04/07/24 02:55 ID:ALfhmVjE
どうせおいらは おバカな弟
わかっちゃいるんだ 姉さんたちよ
いつか姉さんたちの よろこぶような
えらい弟に なりたくて
奮闘努力の 甲斐もなく 今日も一人で
今日もひとりで 空太郎 もてあそぶ


75 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/24 03:12 ID:TY0JEKif
一応、移動してはっておきます

よいか空也。
貴方が私たちを裏切るからいけないのよ…。海は今居ないわ。
背の高い巴が後衛、
両脇を瀬芦里といるかが固める。
貴方は私の前に立っていなさい。
高嶺のポジションはギャグ担当ね…。
覚悟して釘をうたれなさい空也。




というか、あっちのスレにまさか姉しよ住人がいるとは・・・


76 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/24 07:58 ID:GizcUa+h
>75
インペルアルクロ(ry  のスレ?

77 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/24 12:03 ID:TY0JEKif
>>75
そう、それ

78 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/24 16:11 ID:rNa4k2aI
>>77
レス番間違ってると思うが、それより繋ぎっぱなしとはすごいな

79 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/24 16:20 ID:TY0JEKif
いや、つなぎっぱなしじゃないがアホーBBだから…


80 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/25 02:01 ID:Hxhs0Dya
PC切ってもID変わらんプロバイダーもあるんです。

81 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/26 01:25 ID:ZwiUWBs8
姉貴が空也ぶっ飛ばすAA見つけたので貼っておきますね。

                    このイカー!

                     ヽ,.ヽ.、_
  \●・,,‘・,‘・,             .ヽ、 ` ̄`゙゙''ヽ、
 ・,―■  ,‘                .゙''―-、,   ゙ヽ
   //・・,‘ >空也                 ゙ヽ,  .゙i
   ,‘  ・,‘・,                     :i   !
     -.、              ,、/‐--、.,_    ./   ,i
      ゙i ゙i         ,.、r'"i゙!´ .!     ,>-、/   ./
i、     | :!       /゙=" :|i  :|.,,ニ∧ :i,  i    ./
 \    | :!       /\ O i.i,/,、イ ゙i,゙i, ゙i, .ヽ, ,/
  \,、.,_ | :i、     /゙ヽ,,=i、_,、r' ;/゚ノ゙-‐//  ヽ、,゙フ
   ,イ, `゙゙'ヽ、.,_   ,ノ .//,-。-i゙´:)゙´´  i i,    .゙i,                ./
 /´ i,ヾ;::::..... `゙ヽ< i'、.i゙i,゙''"ブi;  ,r''⌒i,i,゙i,    .゙i,          __,,,,∠゙"⌒'
    ,イ  \:::::::::.... `ヽ,ヾ゙ヽ, ,、ン''゙ _,r''"゙i;゙i,゙i,    :i;   _   .,、-‐'"´   ``゙゙'ヽ
  / i,   ゙i,ヽ;、::::::::... `ヾi゙i,ヽ-‐'"__゙i .〉i;、-i;;;フ //'"゙゙/ ./      .,r‐''''''‐、
,/  ,/ii,   ゙i, ゙i,ヽ,''‐-、;... ゙ヽ,-゙‐'´    ゙'v゙,   i,// /'|,,/       / /⌒ヽ
   /./i:|   | i, :iヽ,  ゙ヽ、, .\‐'" ゙̄ヽ、, ゙ヽ、,r―'、 λ゙i, `゙゙'ヽ、,    i i,、. /゙´
 ./ ././j    | :! :゙! ヽ,   `ヽ、,ヽ,     ゙'ヽ、,,_.|  Y i, ゙i;゙'ヽ,  ゙ヽ,  i,  j | !
/ ///    i :! :|  ヽ     ゙ヽ,i_       ゙ヽ, ゙i, i、,) .,,、>、  ゙ヽ, ゙ー゙ .i, :i,
,;/.//    ,! j  i   i,   .,、-―''""'''''―---、、,,_.i  ヽレ‐'゙ ,、、r'ヽ,   ヽ,  .ヽ,

82 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/26 02:09 ID:Zx/SdZlI
こんな力強い姉貴がいてたまるか!w

83 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/26 08:02 ID:9/4d9RZC
いや、姉貴だろ
ほらツインテールだし

84 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/26 08:53 ID:xACxWY6m
そーいえば姉しよにセイントセイヤのネタってあったっけな・・・・

85 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/26 22:29 ID:6KhCY6UZ
「ふぁあああ〜、今日もよく寝た。」
このごろ、起きるのがだんだん遅くなってきたような気がする。
平和ボケか?
ふと時計を見る、もう9時半だ!!
「あっ!今日、朝食担当だった!!ヤヴァイ〜〜!!」
急いで半ボケの脳を、洗面所で起こしてから居間へ向かった。
「お、おはようございますぅ」
怒られるのが怖かったのか、変な言葉遣いになってしまった。
巴「あ、空也、おはよう」
瀬芦理「おっはよー」
海「う〜ん、ク〜ヤ〜、おはよ〜」
「えっ?」
意外な返答だった。
もっと、ガンガンしかられるかと思った。
居間を見渡してみると、何故か分かった。
「そうか、姉貴とお姉様がいないのか。」
巴「?」
瀬芦理「要芽姉さんなら、もう仕事に行ったよ〜。」
「え、あ、うん」
そうか、今日は平日か・・・ん?姉貴は学校へ行ってるんだよな?
「海お姉ちゃんは学校に行かなくていいの?」
海「実はね〜すごいもの発明しちゃって、空也に見せたかったんだ〜、だから今日は学校休んだの」
い、いいのか?そんなに簡単に学校休んで・・・
海「うふふ、すごいよ、びっくりしちゃうよ、腰抜かしちゃうよ〜〜」
そんなに嬉しがらなくても・・・


86 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/26 22:32 ID:6KhCY6UZ
・・・学校休むぐらいの発明で、俺に見せたい・・・・・ん?・・・俺実験台か!!??
しかも、かなりやばそうな雰囲気だし
「えっ、いや、その、なんと言うか・・・」
ヤバイ、本能が海お姉ちゃんの実験は危険だと言ってる。
実際、海お姉ちゃんの実験でこの前、左手の親指だけ異常に成長したことがある。
まあ、それはそれで、いろいろムフフで役に立ったけど・・・
「い、いや〜、ちょっと今日は用事がありまして・・・」
「ち、ちょっと、実験に付き合うのは無理かなぁ〜なんて」
・・・
海「う〜ん、コレはもうちょっと入れといた方が良かったかな〜〜?」
海「味はバッチシだし、昨日自分で試したし、一日で元に戻るし〜」
聞いてないっ?!
瀬芦理「ねえ、空也〜」
ん?
瀬芦理「実験の話、さっき聞いてたんだ〜、面白そうだよ?やってみれば〜?」
クッ!完全に人事だと思われてる。
巴「こ、怖そうだけど、海も試したって言うし、あ、安全みたいだよ?」
ともねえまで何を言うか・・・
「と、ところで、その実験って、どんなんなの?」
海「ちょっと、こっちに来てくれる?」
「?」
海「実はね、この薬の詳細は、本当のとこ皆にはウソついてるのよ〜」
「えぇ?」
海「本当のこというと、止められるからね^^」
なぜ笑顔・・・
海「巴姉さんには、クーヤがお人形さんみたいになってとってもかわいくなるって言ったんだ」
なるほど、ともねえは人形好きだから、さっきこの話に乗ったんだな
海「瀬芦理姉さんには、クーヤが、どんな命令にも素直に従うようになるって言ったんだよ〜」
うっ、マジですか
本当にそんなことになったら大変だ。
でも、そこまで言って、もっとヤバイことなんだろうか。


87 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/26 22:32 ID:Qg1nLODX
   ____
 γ    ヽ
 (' ノ)ノ)ヽ )ヽ<>>85 Cool Job!!
 ヽbl ´ー`ノ      n
  ̄    \    ( E)
 フ     /ヽ ヽ_/ /


姉をやろう♪
          
   ε ⌒ヘ⌒ヽフ
 つ(   (  ・ω・) みーみー  
   しー し─J

88 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/26 22:33 ID:6KhCY6UZ

「で、で、その薬本当はどんな効果があるの?」
海「ウフフ、それはね・・・ゴニョゴニョ・・・」
「〜〜〜〜〜!!!」
巴「?」
お姉ちゃんに口をふさがれて、声を出せなかった。
「ま、まさか、そんなこと、ウソでしょ?」
海「コレが、本当なのよ〜」
た、確かに、それは、男のロマンであり、一度はやってみたいと思ってたこともできる、夢のような話だ。
・・・だけど、実際あればの話だ。
それを、お姉ちゃんが作ったと・・・
これまでの、お姉ちゃんの作品からすれば十分想像できた。
「すごい・・・すごいよお姉ちゃん尊敬する」
海「そうでしょ〜、よかった〜クーヤに喜んでもらえて^^」
海「で、早速なんだけど、私の部屋に来て試してくれない?」
「もちろんですとも!!」
二人で、お姉ちゃんの部屋へ向かった。
巴「あ、ああ、空也朝ごはん食べないの?」
「ゴメン、後でいいや」
巴「あぅ」
なんか、今日はともねぇが張り切ってたみたいで腕によりをかけて作ったらしい。
後でありがたく食べておこう
って言うか、今日の朝食当番俺やん!!
あ〜もう、それよりも、何よりも、まずはこっちからだ!!

89 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/26 22:34 ID:6KhCY6UZ
姉ちゃんの部屋に着くと、なにやら、すごいものが散らばっていた。
塩やら、しょうゆやら、何かの薬品やらナイフやらドリルやら・・・
「す、すごいね・・・」
海「コレだよ、名づけて「スケルトンソルト!!」」
透明な塩??いや、骨格塩?勘違いか?
海「味は心配ないよ〜お姉ちゃんが確かめたから。」
海「それと、コレを飲んだら、本当に見えなくなるけど、声だけは聞こえるし、音もちゃんと聞こえて、物を運んだりもできるよ」
海「タイムリミットは1日とちょっと」
そのちょっとは何?
気になることをまとめてみた
1,お姉ちゃんが味を確かめたということ。
2,試した=透明になった=さっきの説明=全部試した
気になるな。
海「よし、それじゃあ、Let'sChallenge!!」
「よしっ!!パクッ!!ゴクッ・・・・・!?」
( _o_)ばた
海「キャアアアアー、クーヤー!?クーヤー!クーヤー!!クーヤー!!!クーヤー!!!!」






「・・・・・ん、ん?あれっ?!」
「ここは・・・お姉ちゃんの部屋・・・だよな?」


90 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/26 22:58 ID:jnzA1rln
てゆーか、くーやは透明人間どころか別の世界に。。。


91 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/26 23:41 ID:DWOJqKeg
アウターゾーンの透明人間の話、思い出したよw

92 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/27 03:27 ID:tbTWAXWp
空也妹化イベントキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!


93 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/27 12:54 ID:dB51FBLh
え−っと・・・
「俺は、確かお姉ちゃんに薬を飲まされて・・・?何の薬だったっけ?」
「まあ、とりあえず、ここから出よう、腹減ったし」
ガチャ、ゴン!!
巴「え?っあた!!」
「うわ!!ビックリした!!」
巴&空也「え?え?」
巴「な、なんで、ドアが急に開いたんだろう・・・」
「えっ?ともねえ俺に気づいてない?」
「ともねえ、こっちだよ」
巴「えっ?だれ?」
えっ?はっ?ん〜〜?
あっ!!!思い出した!!!そうか、俺は透明になってるんだ。
薬を飲んで、息ができないほど辛くて、気絶したんだ。
ってことは・・・(解析中・・・)
ほっほう、実験は成功だ、誰にも見えないぞ!!
本能OK?
「じゃあ、ともねえ、ちょっと失礼」
ともねえのお尻を触ってみた
巴「あぅ!!?」
ふふふ、誰にも見えないし、やりたい放題だね!!
そのまま、ともねえの胸を指でツン!と突いて居間へ向かった。
巴「あ!ぅぅ・・・」


94 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/27 12:55 ID:dB51FBLh
居間には、瀬芦理ねえねえと海お姉ちゃんがいた
瀬芦理「〜でさー、すっごい面白かったんだよー」
海「ふ、ふーん、それは良かったね〜^^」
なんか、流してないか?
ともかく、実験の成功をお姉ちゃんに伝えなくては
そっと、お姉ちゃんに近づく。
「実験成功しました」
海「!!」
一瞬びっくりしたようだがすぐに状況を理解し、嬉しそうにこっちを向いた。
海「よかった〜、あのまま、クーヤ死んじゃうかと思ったよ〜」
とかいって居間でくつろいでるじゃん。
海「おかしいなぁ、ちゃんと試したのになぁ?」
苦笑いする
瀬芦理「うみゃ〜誰としゃべってんの〜?」
海「い、いやないでもないよ〜、それよりさぁ〜」
ねえねえとお姉ちゃんはまた話に戻った。
ねえねえは俺には気づいていないようだ。
「ちょっと、悪戯しちゃおっかな〜」
ササッとねえねえに近寄る
そして、ちょっとポニーテールを引っ張ってみる
「そらっ!」
グイッ!
瀬芦理「にゃ!?」
ねえねえが不思議そうな表情で後ろを見る。
もちろん俺は見えてない。
ねえねえはキョロキョロしている
まあ、無理もないか。
ふと見ると、お姉ちゃんは少し笑っていた。

95 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/27 12:57 ID:dB51FBLh
そうこうしていると、ともねえがやってきた
少し、顔が紅い
「あれだけで紅くなるのか!?」
少しびっくりした。
ともねえもすぐに話の中に入っていった。
でもやっぱり落ち着かないようだ。
こういうのを見ると、悪戯したくなる
正座しているともねえのお尻を触ってみる
すると
巴「(ビクッ!!)」
ともねえの体が少し震えた
さっきのだ、とでも思っているんだろうか。
そのまま、揉んで見る
巴「あぅ!!はぁはぁ・・」
瀬芦理「?どうしたんだにゃモエ」
巴「えっ!?あっ!いや別に何でも・・・」
瀬芦理「?」
まったくともねえはかわいいなぁ
脇あたりをスリスリしてみた
巴「うう・・・ぐすっうう」
今にも泣いてしまいそうだ
うーんこの顔を見ると心が痛むな
よし、ターゲット変更!!

96 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/27 12:59 ID:dB51FBLh
瀬芦理ねえねえに近寄る
気配に気づいたのかねえねえがこっちを見る。
ちょっとびっくりした、本当に侮れんな慎重に行かんと
慎重かつ大胆にお尻を揉み上げる
瀬芦理「にゃにゃ!?」
大きな声を出す
巴「(えっ?まさか瀬芦理姉さんも?)」
巴「ど、どうしたの?」
瀬芦理「ん?いんや、ちょっとお尻になんか触れたよう気がして」
なんだかんだ言ってもねえねえも女なんだな
巴「そ、そういえば海の実験はどうなったの?」
うっ!!ヤバイ、うまく騙して海お姉ちゃんっ!!
海「実験?ああ、失敗しちゃったよ〜残念」
巴「あぅ・・・そ、そう。残念」
巴「(く、空也の人形姿見てみたかったなぁ・・・)」
瀬芦理「ありゃーそりゃ残念、今夜いろいろ遊ぼうと思ったのににゃ〜」
巴「え?」
巴「(瀬芦理姉さんも、人形好きなのかな?)」
瀬芦理「そのとき、巴も誘ってあげたかったのににゃ〜」
巴「えっ、あ、うん。私も、姉さんさえ良ければ、い、いつでも」
巴「私は、いつでも、部屋でやってるから」
瀬芦理「(んにゃ?巴もこっち方面に目覚めたのかにゃ?)」
「すごいな、ある意味すごい。会話が成立してる」
こんなところで、感動してたら時間がもったいない・・・と海お姉ちゃんが机をたたいている
巴「?」
よし、今を楽しもう。


97 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/27 23:41 ID:tnWGmChD
ディ・モールト!イイ感じです。もしかしてまだ続きがある?

98 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/28 18:32 ID:B/YcRKwY
そういって、上着を捲り上げた
巴「あうぅぅ!!?ダ、ダメ・・・な、なんで、誰もいないのに・・・怖いよ・・ぐすっ・・」
綺麗な白い肌と、可愛い緑のブラが丸見えになった。
うっ、心が少し痛む
でもここは、しっかりやろう
にしてもやっぱ、ともねえは肌綺麗だよなぁ
ぼそぼそ言っていると、ともねえがビクッ!と震えた
「?」
巴「ぇ?く、空也?」
!!!
まずい、声が大きかったか・・・
巴「空也?な、なんでこんな事す、するの?・・・うう、ぐすっ・・・え〜ん」

巴「ひどいよ〜、うう・・・く、空也、ひどいよ〜ぐすっ、ぐすっ・・・」
あああ、やってしまった、どうしよう・・・
ひ、ひとまずここは離れよう。
すると、ともねえは泣きながら自分の部屋に閉じこもってしまった。
「と、ともねえ、ゴメンよ・・・こ、これには深〜い訳があって、その、あの」
巴「うう、ぐすっ、なんで?・・・ぐすっ・・・」
そのまま、2時間くらいずっと誤り続けて、何とか機嫌を直してくれた。
居間に戻ると、ちょっと不機嫌そうな、海お姉ちゃんがいた。
海「ちょっと、いくらなんでも、やりすぎかな〜〜?」
海「でも、初日だし、興奮してるんだよね。お姉ちゃん分かってるよ〜〜」
この人はどこまでやっても味方でありそうな気がする。
海「じゃあ、お姉ちゃんは、ちょっと出かけてくるし、後は自由に楽しんでね〜〜^^」
「あ、うん」


99 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/28 18:35 ID:B/YcRKwY
再びともねえの背後に詰め寄り、胸を持ち上げる
巴「!!あっ・・・ぅん」
そのままタプタプ揺らす。
う〜んこの重量とやわらかさがたまりませんなぁ
巴「あぅ・・・んぅ・・はぁぅ・・・んっ!」
あまりに気持ちいいのでそのまま揉んで見る。
巴「ぅん・・・はぅ!!・・うう・・ぐすっ」
ここまでやると、きづかれたかな?と思ってねえねえの方を見ると・・・
瀬芦理「Zzz」
見事に寝てる!!
これで
もうちょっと大胆にいけるな

スマソ、これ96と、98の間に入れて

100 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/28 19:22 ID:B/YcRKwY
ともねえを泣かしてしまったとはいえ、こんな能力を持ってるのに使わないのは非常にもったいない「でも、ともねえ、なんで透明になってることは突っ込まなかったんだろう?」
ま、いいか
「う〜ん、いつも見ている風景でも、他から見えないと、雰囲気変わってくるよな」
またぶつぶついって、廊下を歩く。
天気がいいときは、外に出よう!!
ということで、商店街へ行ってみた。
その途中、いろんな人とすれ違ったが、手を振っても、踊っても、何も反応はなかった。
当たり前か・・・
ちょっと寂しいかも?
そうこうしているうちに魚屋ところまで来た。
魚屋のおっちゃん「よう、まいど!!いつもありがとうっ!」
と威勢のいい声を上げている。
透明なんだし、バレないだろ・・・と悪魔がささやく
だめだよ!いくら透明だからって犯罪はしちゃいけない・・・と天使が言う
・・・ここは
やってみるか!!
そう決断すると、メラメラ好奇心が沸いてきた。
「まずは品定めだ」
う〜ん、やっぱり、鯛かな?いやここは鰹かな?
よし!ここは思い切ってマグロだ!!
といっても、今おいてあるのは、切り身だ。でも特大だ。
値段を見ると相当高い。
ちょっと気が引ける。
「ダメだダメだ、やるといったらやるんだ!!」
腹を決めて、マグロにアタックした
気づかれないように、そーっと、持ち上げて、一気にふところい入れる。
「ふぅ、これできづかれないな」
と、思っていたが・・・
魚屋のおっちゃん「ん?」
魚屋のおっちゃん「ああ、落ちちまってたか、よいしょっと」
俺が持っているマグロを持ち上げる
空也&おっちゃん「え?」

101 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/28 19:27 ID:B/YcRKwY
「うわぁぁぁ!!」
とっさに、おっちゃんの手を振り解いて、走り出す。
魚屋のおっちゃん「ド、ドロボーー!!マグロ取りやがった!!!」
と叫びながら、おっちゃんからは浮いてるように見えるマグロ・・・いや俺を追ってきた。
俺は必死に逃げる。
「はぁ、はぁ」
おっちゃんも必死で追う
「こんのぉ!!許さんぞぉ!!!」
足には、自信があるほうだが、マグロを追うおっちゃんのスピードは半端ではなかった
「やばい追いつかれる・・・」
どうしようかと思っていると
「あれ?あれはいるかちゃんと摩周さん?」
猛スピードで近づいてくるマグロとおっちゃんにビックリして摩周さんたちもこっちを振り向いていた。
「ごめん、摩周さん」
そういって、摩周さんが手に持っていた、書類のようなものとマグロを入れ替えた。
摩周「え?あ、あれ?」
おっちゃん「コラー!!万引き野郎め!!またんかぁ〜〜!!
摩周「う、うわーーーー!!」
いるか「え?え?な、何が起こったんですかぁ?」
いるか「う〜ん、ここは、風になれ私!!!」
といって、まさに風のように逃げていった。
残された摩周さんは・・・恐ろしくていえない。
「おっちゃんって、キツイな」

102 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/28 23:08 ID:0vzaNgN1
100-101は正直イマイチ。
もっと修行すべき。

103 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/28 23:22 ID:TXHGeWet
>>102
イマイチっていうなら、どこがどう悪いのか言った方がいいかと。
個人の趣味の問題なのか、技術的な問題なのかすら分からないし。
その批判が的外れか否か抜きに、読んでる人間の礼儀として。
>>100-101
俺は結構楽しかった。
ただ、空也が透明になったからといってすぐに万引きなんてするかなぁ、というのがひっかかった。
空也がDQNすぎて、ギャグに走り切れてない(のれない)気がした。

104 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/29 01:14 ID:yA6+SoR9
マグロは食べるとどうなるんだ?
見えなくなるのかな?

何はともあれ、透明空也VS姉様がみたいな・・・

105 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/29 11:56 ID:/d07Snjz
って言うか服まで透明化するのか?
そうじゃないとしたらマッパ、フルチンで町を駆け回る空也・・・w
その場合、効果が切れるのは当然街中とか、公衆の面前でとなる訳だが。

まあどちらでもいいから、普段のお返しとばかりに姉貴にエロイことしろと。

106 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/29 13:39 ID:3VFNfQFw
いやぁ、ここの職人さんたちがレベル高いので、
ほんと皆さんの目に適うものを作るのは大変ですわ。
ネタとしてアイデアは出るものの、書いてるうち冗長になってしまう。
もう少し、推敲して出せるようになったら出したいけど、自信がない。

107 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/29 15:36 ID:mX9/oLkj
>>100-101
今回は先が見える展開だったから、あまり賛同はできないなぁ。
ある意味、空也のドラえ○んののび太的な行動が。
もうちょっと、この先どうなるのかなぁってくらいのストーリーに仕立てて欲しい。
とにかく、ガンガレ!

108 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/29 16:18 ID:L/3aEpTa
SSでも整合性は大事ですからねー

>100 だと
空也クンが懐に入れたマグロは胸元の高さに浮いているはずなのに
魚屋さんが驚きもせず「拾おう」とするのはおかしいですね

「げっ!?マグロが・・・浮いてる!?」

>>101 では
マグロが浮いているようにしか見えないはずの魚屋さんが
「ドロボー」と判断しているところとかがちょっとおかしいので

「う、うわぁ!?マグロの切り身が・・・飛んでる!?」

というようにしたほうがいいでしょう
えらそうなこと言ってスイマセン

109 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/29 18:22 ID:ctxW/dSo
俺は薬なんか嘘っぱちで
からかって姉達が見えない芝居して
空也キュン大暴走のお話だと思ってしまった。
さいごイルカじゃなくて摩周っちなのは新鮮でよかったです。 

110 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/29 19:55 ID:VgWuUeI0
魚屋のおっさんよりねえねえが追いかけてきたら最高だった。

でも笑ったからGJ!

111 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/30 02:43 ID:8Elo+sqB
空也の性格を考えると透明になれば
素っ裸で海岸とかでオナニーしてそうだけどな

112 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/30 07:23 ID:JcQbKQks
>111
アイナブリッジでな

「すごいよぉぉ、すごいよ姉さまぁぁぁぁ!」とか絶叫しながら

113 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/30 09:18 ID:TGmbwYQa
なんだかんだ言ってともねえ萌え。

114 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/30 11:22 ID:rcY5zcli
なんだかんだで続きを待つ俺ガイル

115 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/30 12:07 ID:Ngy5zifr
>>111-112
オマイラ空也をなんだとw

116 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/30 16:22 ID:jFe1wY9C
イカの分際。

117 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/31 00:51 ID:oFVhST46
朝になってかれは、そうぞうしいざわめきと泣き声とで眼を覚まされた。
高嶺が寝台に顔をふせて、鼻をつまらせすすり泣いていた。
そのまわりに海と、要芽と、瀬芦里とが立っていた。
―なにを泣いているんだい?―
雛乃が蒲団から首をだして、しわがれた声できいた。
―ツインを壊しちゃったのよ。コップなんかからとりだそうとして、床へ落としてね、
割ってしまったの。―
同情するというよりも、いい気味だというような口調で瀬芦里が答えた。
日本に帰化したドイツ人の、あるツイン商人が、愛国的な興奮にかられて、
自分の商品を全国のツインたちに無償で提供したのであった。
それでつい前の晩のこと、高嶺も適当なのを選んで、
ツインを刺してもらったのである。
実に精巧な細工で、ほんものそっくりの色つやをしていた。
ずいぶんよく注意してみても、本物か偽物か見分けがつかないほど
巧みにできていた。
高嶺はすっかり喜んで、子供のように笑っていたものだ。
―アタシ、家に帰ったらね……―
彼女は目を輝かせ、いった。
―どんな男でも騙して見せるわ。そうして、いっしょになってから
アタシのツインはガラスなのって白状してやるんだ。―
―それなら騙せるよ。うまいことやったね!―
さっきから歌っていた巴が、 大声をあげて笑った。

118 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/31 03:51 ID:0HURVhgX
ねえねえは嗅覚で気づきそうなもんだがw

119 名前:名無しさん@初回限定 :04/07/31 15:57 ID:HUZox6vJ
>>117
元ネタとかあるのん?

120 名前:犬神家の夏 〜第1話〜 前編1 :04/08/02 00:48 ID:RP1+7P68
犬神家の夏 〜第1話〜 「よろしくね、弟ちゃん」前編

走っている。

走っている。

走っている。

はぁ…はぁ…はぁっ…

……ああっ、もう!

なんだってワタシがこんなに走らなくちゃならないんだろう。

つかれたー。うごきたくないー。むぎちゃのみたいー。

いつもだったら、こんなに急いだりなんかしないのに。
ことの起こりは先週。お父さんのとんでもない一言から始まったのだ。

「あぁ、二人とも。突然だが、近々家族が一人増えるかもしれん」

………………………はい?
「隠し子?浮気?」
「わかさゆえの……あやまち?」
「サラリと酷くないかね。マイ娘ズ」
今のセリフに対しては適切な返しだと思うけど。
「うぅぅ……パパは……パパは悲しいぞっ……パパが愛しているのは母さんだけだぁっ!」
また始まった。
「おおぅっ!マイスウィーツハニーッ!娘が……娘が冷たいよぅっ!」

121 名前:犬神家の夏 〜第1話〜 前編2 :04/08/02 00:49 ID:RP1+7P68
すちゃっ。
懐から写真を取り出す。
「いいかげん妻離れしなさいよっ」
「お父さん……かっこわるい……」
このまま行くとエンドレスで続きそうなので強引に話を元に戻す。
「で、なんの話なの?ちゃんと詳しく話してよね」
「ウ、ウム。あのな。たまーにウチに来る翔。あいついるだろ」
翔オジサマ?
翔オジサマっての言うのはお父さんの古くからの友達であと、ウチの遠い親戚だとかなんとか。
「あ、会って1秒でワタシを口説きだしたあの?」
「そう、”あの”翔だ」
忘れるハズはない。なんというか……インパクトだけはある人だったから。

………………………
「お邪魔しま〜すっと。お、なんだなんだ。あいかわらずインテリアのセンスだけはいいんだな。若葉」
「だけ、は余計だ。落花生野郎」
「で、娘さん達はいずこだ。ん?隠すとタメにならんぞ?」
「くっ…イヤイヤだがウチのおひめさま’Sを紹介しよう。ほなみーーーぽえむーーーちょっと来てくれ」
「どしたの?お父さん」
キランッ!
「第一印象から決めてました!」
「?はい!?」
「この街は美女しか住んでないのかい?それとも美女は君だけなのかい!?」
「おぼえていますか?目と目が合ったと………ぐわっ!?」
ゴスッッッッ!!
「ウチの宝に何をしとるかっ!!この歩くセクハラっ!!」
「がはっ……マジでやりやがったな……チッ、ちょっとしたオチャメだろ?」
「ええぃっ、まだ言うかっ!かくなる上はこの掃除機で貴様の周りの空気全部吸い取ってやる!!」
「まずい!!考えたな!!大気が薄くなってきた!!」


122 名前:犬神家の夏 〜第1話〜 前編3 :04/08/02 00:51 ID:RP1+7P68
以下、こんなのが延々と続くので回想終わり。

「で、その翔オジサマがどうしたの?もしかしてこっちに住むとか?」
「まさか。もしそんなこと言われたら全力で断る」
「じゃあなんなのよ。家族が増えるって」
「まぁ、最後まで聞いてくれ。アイツの家は女の子ばっかりに恵まれてな。だもんで跡取りが居ない。
それで養子に男の子をもらったそうなんだが……6人も姉が居る状況だろ。何というか……甘ったれだそうでな」
「ウチで預かって鍛えてくれないか………だと」
「もちろん、帆波がイヤなら断るぞ?というかイヤだと言ってくださいお願いします。たとえ子供といえどパパ以外の男が
この家にいつも居るなんてぇっ!」
なにも鼻血を出しながら泣かなくても。
でも、なるほど………………ふっふっふっ。
「了承」
(1秒)
「………はい?」
「オッケー、賛成、Yes I am! 大歓迎よん♪ ワタシ、前から弟って欲しかったんだーっ」
「つ……遂に最後の砦まで……こうなったら素手で飛行機を落とすしか………」
「何物騒な事言ってるのよ」
あながちお父さんなら出来ないとも言い切れないとこが怖い。
ピルルルルルルルッ………
「ん、こんな時間に……誰だ? はい、もしもし。犬神ですが」
「ワシ参上。よぉ若葉、久し振りだなぁ。そろそろそっちに空也を連れて行こうかと思ってるんだが……帆波ちゃんたちの了解は取ってくれたか?」
「ぐぬぬぬぬぬぬ………」
「お前が歯ぎしりしてるって事はOK取れたみたいだな。それは何より。あ、飛行機を撃墜しようとか考えるなよ?
高校の時の”一番俺がエロいと思うシチュエーション発表会”のお前のページが全世界に送信されるだけだぞ」
「くっ……」
「空也がアイツの実の息子だってんで警戒するのはわかるがな。大丈夫。どこから見てもヘタレだ。ワシが保証する」

123 名前:犬神家の夏 〜第1話〜 前編4 :04/08/02 00:52 ID:RP1+7P68
翔オジサマ!?
ぱしっ。
「はいはーい、お電話かわりました。犬神帆波で〜すっ♪ オジサマ?こちらは全然OKですんでいつでも連れてきてくださいね〜」
ぴっ。
よし、これでOKっと。
「ほなみぃぃいぃぃいいぃぃ〜〜!!!!」
弟なら歩笑ちゃんの人見知りも軽くなるかもしれないし。
なによりワタシとお父さん以外の人とも話せるようにならないとね〜。
今年の夏は、ひと味違いそう♪

124 名前:愚弟 :04/08/02 00:52 ID:RP1+7P68
待ってくれてる人がもし居たら大変お待たせしました。
犬神家の夏、第1話でございます。前編だけなので最初の部分が意味不明かもしれんですが
後編を気長に待ってやってくだせぇ。
犬神父さん軽ーい気持ちで出しちゃいましたが………
姉しょの男連中は全員どっかキてるので若葉さんもそーなんだろーなーと思ってたらこんなんなっちまいました。
他の弟殿達の若葉さんイメージと違ってないか心配でございます。
大丈夫ですかね?
次回は後編。出会いの防波堤までの道のりをお楽しみ下さいませ。


125 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/02 01:07 ID:Jzf+DQrw
GJ!!
本編でパーソナリティが確保されてないキャラを書くのは、賛否両論あるかも知れないけど、

>「まずい!!考えたな!!大気が薄くなってきた!!」

で、ムチャクチャワラタw キャラとしても自然な感じでした。
とてもいい感じです。後編、頑張って下さい(`Д´)ゞ

126 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/02 01:40 ID:RG56Ek6s
GJ!!
マスターワカバは資料ないと思うので大変だったと思いますが、
翔の友人なんて真人間はいないのできっとこんな感じでしょう。
それぞれいい感じでまとまっていて楽しませていただきました!

127 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/02 01:41 ID:5MIZUKS4
>>124
グッジョブ。
あまりの下らなさにワラタw

128 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/02 01:55 ID:D/0rFX8x
   ____
 γ    ヽ
 (' ノ)ノ)ヽ )ヽ<>>124 Cool Job!!
 ヽbl ´ー`ノ      n
  ̄    \    ( E)
 フ     /ヽ ヽ_/ /


ウチの宝をやろう♪
          
    ε ⌒ヘ⌒ヽフ
 つ(   (  ・ω・) みーみー  
   しー し─J


129 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/02 03:17 ID:sR+9SxeP
翔、壬生、そして若葉・・・
揃ったらコワイナァ


130 名前:保管してる人 :04/08/02 03:44 ID:V7jFS0A6
久しぶりに更新しました。待ってた奇特な人がいたら待たせてすみませそ。

ところで前スレ>>878-879>>881
あと>>117の元ネタご存知の方いますか?
知らないネタだとどうもタイトル付けにくくて…。

131 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/02 04:08 ID:BKGa1luB
そーいえば翔の顔ってGS美神の横島の父に見えて仕方ない。キャラクターも似てるような。
ついでにいうとねーたんの呆れ顔の立ち絵が海皇紀のニッカに見えてしまう。

132 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/02 10:07 ID:sR+9SxeP
>>130 乙〜

前スレ>>878
漫画「ヘルシング」でヘルシング卿が娘インテグラに吸血鬼の恐ろしさを教えるシーン。
長いですがよくコピペ改変されます。

>>881はこのスレを参照
アメリカ人のバーベキュー のガイドライン 2
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1088420514/

133 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/02 14:36 ID:N/GlZ9sc
881書いたの漏れなんだがスルーされてたので
元ネタだしてくれただけでも嬉しいよ・゚・(ノД`)・゚・

134 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/02 14:41 ID:wKuveA5R
本スレの方のSSでわろてしもうた。

135 名前:保管してる人 :04/08/03 01:38 ID:JF9tDE/0
>>132
dクスコ。
やぱり最初のはヘルシングでしたか。なんとなくそんな感じはしてたんだけど。

>>133
・゚・(ノД`)ヽ(゚Д゚ )

136 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/03 02:16 ID:0QA1fRmA
歩「…雛乃さん、これ、ちょっと暑い。動きにくいし。」
雛「そうか?慣れてしまえばそんなこともないのだがな。」
歩「ううぅ…。」
雛「しかし、ぽえむは朱袴が良く似合うておるな。」
歩「…えっ?…そんなこと、ない。」
雛「いやいや、なかなかどうして様になっておる。空也も連れてくるべきであったなぁ。」
歩「クーくんは、ダメ。…だって、雛乃さんの方が、似合う…。」
雛「えへん。我が着慣れておる所為もあるがな。」
歩「…でも、私が着ても大丈夫?」
雛「なぁに、今はさほど参詣客のいる時期でもない。それに、ぽえむの小咄の為に必要なのであろう?」
歩「…こばなし…ちょっと違う…。」
雛「まぁ、かわいいぽえむの頼みとあれば、我はいくらでも手を貸そう。」
歩「ありがとう。」
雛「…何なら流鏑馬でも試してみるか?それとも、倉の国宝の太刀を特別に…」
歩「雛乃さん、それ、ちょっとムリ。」
雛「ぽえむは欲がないなぁ」
歩「……私は、雛乃さんとこうして境内を歩いていれば、それでいい。」
雛「…ほんにぽえむはいい子よなぁ。」
歩「もう少し、歩こ。」
雛「うむ!」

夕陽で真っ赤に染まる境内。二人の影だけが長く長く伸びていた。


137 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/03 11:18 ID:Mvnqo1WX
>>136
   ____
 γ    ヽ
 (' ノ)ノ)ヽ )ヽ< Cool Job!!
 ヽbl ´ー`ノ      n
  ̄    \    ( E)
 フ     /ヽ ヽ_/ /


138 名前:オヤジの一番長い日01 :04/08/04 04:10 ID:zTpicuKT
デーンデーンデーン!デデデデデーン! ぴっ。
「おう、久し振りだな。ピーナッツ」
ぷちっ。 ツーツーツー。
デーンデーンデーン!デデデデデーン! ぴっ。
「いきなり切るんじゃない!愛する父からの電話じゃないかよう」
「何の用だよ、コノヤロウ」
「聞いたぞ。帆波ちゃん、ついに映画にまで出るそうじゃないか」
「エスパーか、アンタ」
地獄耳にもほどがある。
「いや、それの製作発表会の招待状がこっちにも届いてな。へへーん、うらやましかろう」
「マジか」
「落ち着け。当たり前だろう、これでも柊グループのトップなんだからな」
なるほど。主演女優の親戚が企業のトップ。確かに呼ばれる理由としては十分だろう。
「しっかし帆波ちゃん…なんつーの?輝きが出てきたなぁ。匂い立つエロスが……」
「やらんぞ」
「ふっ……薔薇は気高く咲いて………美しく散る」
「なんか格好いいこと言ってるつもりだろうが、要約するとスキあらばもってくぞって言ってるだけじゃないか」
「エスパーか、オマエ」
伊達に一年引き回されてないわい。
「ま、ちょうど帰国する日程と合ってるしな。出席はするぞ。オマエはウチで畳の目でも数えとれ」
ぷちっ。
……………………うっ………うわぁぁぁぁぁぁんーーーー!! だだだだだだだだだっ!
一足飛びで玄関まで辿り着き、犬神家へと飛び込む。
「ひどいよーーー!ねぇやーーー!!」
「わ、びっくり」
「あらあら、ナニゴト?空也ちゃん」
「ねぇやの製作発表会、ボク呼ばれてないよぅ〜〜〜〜!!」
「あれ、ドコから聞いたの?秘密にしといて驚かそうと思ったのに」
「かくかくしかじかでですね……」

139 名前:オヤジの一番長い日02 :04/08/04 04:11 ID:zTpicuKT
……………………………………………
「そーなのよー。ウチの社長さんが宣伝効果もあるからぜひってねー」
うう、やっぱりか。恨むぜ、社長さん。
「歩笑ちゃんもホントは挨拶とかしないとダメなのよー?」
「う……でも……」
あ、そっか。なんと、今回の映画の原作はねーたんの小説なのだ。
「そう言えば、タイトルなんだっけ」
いかん、ど忘れしてしまった。
「もう……ちゃんと覚えててね。”踊るJR線”だよ」
なんでも鉄道業界の真実をコメディ&ドラマタッチで書いた作品だとか。
「ねーたん、やっぱり人混みはまだダメ?」
「やっぱり……ちょっと怖い…」
けっこう根深いらしい。
「ふっふっふー。空也ちゃんさえ良かったらその場で婚約発表とかしちゃおうかなーっと」
「すいません、さすがにそれはやめてください」
「え〜〜!?」
そんな事されたら全国のねぇやファンに付け狙われて外すら歩けないって。
「ぶーぶー。ならパーティ終わったら迎えに来てよー。三人でちゃんとお祝いしたいしねっ♪」
「うん、わかった」
上機嫌で犬神家を後にする。しっかしオヤジの動向はちょっと気になるな。
…………? そういえばオヤジが仕事してる姿って見た事ないな。ふむ。
いい機会だし、一日観察してみるのもいいかもしれない。弱味とかあれば今後の武器にもなるしね。

次の日。俺は成田空港にいた。
親父の来るゲートは前もって海お姉ちゃんに調べて貰ったから間違いないハズだ。
ん、あれは……… シックなベージュのスーツに身を包んだいかにも秘書って感じの女性が立っている。
あの人は確か………んなっ!?
「おー!出迎えご苦労さん!クロサキくん!」
親父が来た。しかも、横にスチュワーデスさんを二人も引き連れて。

140 名前:オヤジの一番長い日03 :04/08/04 04:12 ID:zTpicuKT
「ふふ……じゃ……これ、電話番号ね……」
「……必ず電話するよ…!」
おお……大人の会話だ。
スチュワーデスさん達が行った所でクロサキさんが声を掛ける。
「社長。お戯れはほどほどに」
「この後は12時より会食会。13時半に幹部総会。15時より新製品のコンベンション。その後は映画の発表会に出席ですね」
思い出した。クロサキさん。オヤジの第一秘書なんかをやってくれている人だ。そういえば、修行帰りの時も空港に居たよなあの人。
「あーあーもう。仕事仕事でめんどくさいなぁ………どーかね?今夜あたり。覚めないユメを見せてあげるよ、ジャスト1分で」
「仕事を今日中に全て終わらせる事が出来ましたら喜んでお付き合いさせていただきますわ」
「無理だと分かって言ってるね、キミ」
「ご想像にお任せします。表に車を回してありますのでこちらへ」
「へーいへい」
お、てことは次は会社か………先回りしなくては。
…………………
海お姉ちゃんからもらった清掃員変装セットに着替えてオヤジを待つ。
見つかったらいろいろうるさそうだし。でもなんでお姉ちゃんはこんなの持ってるんだろう?
(くーやを影ながら助ける時とかに使ってるんだよ〜)
すーはーすーはー。深呼吸なぞをしているうちにオヤジがやってきた。
「それでは社長。各方面とのブッキングがありますので一旦これで。会食会が終わった頃お迎えにあがります」
「ウム、頼んだよ」
む、意外とちゃんと社長っぽい事してるんだな………昼間のパパはちょっとちがうってヤツか?
「…………柊社長!?」
「おお……久し振りだね。美奈子君!」
受付のOLさんが声を上げる。なんだなんだ?
「いつ…日本にお戻りに……?」
「ついさっきだよ。急用の為の一時帰国だがね」
「社長……こ、今夜……あの……」
OLさんがオヤジを潤んだ目で見つめている。これはつまりアレですか。
ふっ……。

141 名前:オヤジの一番長い日04 :04/08/04 04:13 ID:zTpicuKT
「君とはもう…終わったんだよ………私の事は忘れてくれたまえ……」
そう言ってOLさんに背を向けて歩き出すオヤジ。
「社長………」
はらはらと泣き出すOLさん。
前言撤回。 男としてはカッコいいかもしれんが人として間違ってやがる。
そのままオヤジを追って、オフィスの階へ。
「社長!」「いつ日本に……!?」
「啓子君!冴子君に真理子君!良子君!」
「あの……今夜は……」
ふっ……。
「君達とはもう…終わったんだよ………私の事は忘れてくれたまえ……」
ぼーぜん。
な……なんちゅう底知れんオヤジだ………家に帰った時は猫かぶってたのか。さすがねぇねぇの父親。
くっ………見に来てよかったぜ………ねぇやがあぶない!ここは俺が守らなくては。

そしてパーティも終わり夜も更けた頃……
「帆波ちゃんめぇ……手紙でワシを呼ぶとは……初々しいなぁ……」
オジサマへ
お話ししたいことがあります。パーティが終わったらワタシの部屋まで来てねっ♪ 1056号室です。
ほなみ
「こういう手紙を貰って断れる奴がいるだろうか!いや、いない!」
ガチャリ。
「帆波ちゃん……待たせたね……貴女の愛の狩人、参上つかまつりました」
「…………」
「どうしたのかな……緊張しているのかい? 大丈夫。優しくするから…」
「……………」
「さぁ……こっちを向いて……顔を見せておくれよ……」
くるり。
「なっ…!?」

142 名前:オヤジの一番長い日05 :04/08/04 04:16 ID:zTpicuKT
「ふっはっはっはっは!ひっかかったな!このエロオヤジ!」
「く…空也……キサマ……!!」
「”ねぇやは守る。””アンタもぶちのめす。”両方やらないといけないのが弟のツライ所だな………
オヤジ。覚悟はいいか?俺はできてる」
「空也……ここまでやったからには覚悟は出来てるんだろうな……いさぎよく父に倒されろっ!!」
オヤジの闘気が膨れあがっていく。こ、こいつ……感情によって戦闘力がガラリと変わりやがる……
俺も負けじと南方不敗と言われたマスターワカバ直伝の構えを取る。
「行くぜ!クソ親父〜〜〜〜!!」
「殿をつけろよ!!ピーナッツ野郎!!」
「おおあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
カッ!!!!!

………………
「空也ちゃん、おーそーいー」
「お料理……冷めちゃうね……」
ガラガラガラガラ……
「来た」
たったったっ………
「もう……遅いじゃないのー……ってどうしたの?そのカッコ」
「クー君……そういう趣味………あったの……?」
うぁ。着替えるの忘れてた………予定より遅れちゃったから急いで来たのがアダになったか……。
「ま、まぁ詳しい事は後でゆっくり説明するよ。ねぇやに迫る悪漢を退治してきた結果だから」
「でも、空也ちゃん。かなり似合ってるわよ?ソ・レ♪」
「うん……姉としては複雑だけど……結構いいかも……」
「お願いだからヤメテ」


143 名前:愚弟 :04/08/04 04:20 ID:zTpicuKT
>>131 >>翔の顔ってGS美神の横島の父に見えて仕方ない。

こうですか?わかりません!!

こんなん書いてないで早いとこ後編書こうぜ。俺。

144 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/04 09:18 ID:sY9GY88q
親父は強いんだけど弱点が多すぎるんだよなーw

このあと親父はいろいろ遅れてクロサキさんにSMプレイでいじめられるわけですね

145 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/04 09:42 ID:9Owsi7YI
GJ!

>「”ねぇやは守る。””アンタもぶちのめす。”両方やらないといけないのが弟のツライ所だな………
オヤジ。覚悟はいいか?俺はできてる」
ハゲワロw

146 名前:131 :04/08/04 22:25 ID:PkDavU4v
>143
良い感じ、ぐっじょぶ
しかし原作を知りすぎているのでどうしても空也の顔が浮かばず横島の顔が浮かんでしまう(w

147 名前:愚弟 :04/08/05 00:07 ID:kbHA4Ae8
実は俺もそーだったり。
下書きでは翔が海外行ってる間に社長の座を掠め取った副社長をぶん殴ったり
「メリケン・エクスカリバー・ゴールデン・スペシャルカード!出かける時は忘れはせん!」
とか言ってました。まぁ、そこまでやっちゃうと姉しょじゃなくなっちゃうんでやめましたけど。

けど、ネタ出しのために横島母帰るの巻も読んだら 翔×凛ママの過去話も書きたくなっちゃったり。
ダメじゃん。俺。 次回こそ後編書け、俺。


148 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/05 01:37 ID:ZI2Kzg5i
壬生:「ふん、しかしなんと他愛のない・・・鎧袖一触とはこの事か・・・」
空也:「壬生ーーー!!!」
壬生:「いつぞやの息子か」
空也:「満足だろうなオヤジ!!でもそいつはツインを奪われた俺たちにとっては屈辱なんだ!!」
壬生:「フン、わからんでもない・・・ずいぶん肝をなめたようだな」
壬生:「戦いの始まりは全て怨恨に根ざしている。当然の事!」
空也:「クッ・・・いつまで減らず口を!」
壬生:「しかし怨恨のみで戦う者に私は倒せぬ!私は尻によって勃っているからな!」
空也:「くそぉぉ!」
壬生:「便利君2号機となって戦う男には判るまい!」

149 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/05 13:21 ID:EeNE4f+P
空也は「姉、ちゃんとしようよっ!!」をプレイしている
 →釘エンドに到達
  →空也は怯えている!!

要芽が現れた!!
 →空也は逃げ出した!!
  →しかし回り込まれた!!
   →要芽は冷たい視線を放った!!
    →空也は失神した!!

要芽は実行中の「姉、ちゃんとしようよっ!!」を見つけた
 →要芽は「姉、ちゃんとしようよっ!!」をプレイしている
  →ゲーム中に柊姉妹が登場した!!
   →要芽は柊姉妹を呼び集めた!!
    →要芽は「姉、ちゃんとしようよっ!!」を再開した
     →釘エンドに到達
      →柊姉妹は突き刺さる視線で、要芽を集中攻撃!!
       →要芽は怯んでいる!!

柊姉妹(要芽含む)は、空也を立ち直らせる相談をしている
 →何故か、「化け物を見るような目で姉を見た罰として、毎晩空也を姉妹で輪姦す」という結論に到達
(バッドエンドになっても、この程度で済むので、生命の危険はない。と思わせる為)

空也は目を覚ました!!
 →柊姉妹、早速空也を輪姦す。
  →以降、毎晩、一晩中空也を輪姦す
   →空也、その生活に適応する
    →柊姉弟、毎晩の7Pなしでは生きられなくなる

……いや、突発的に思いついただけですけどね。

150 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/06 02:14 ID:uudT8lrb
ぴんぽ〜ん♪
「…はい?」
「我である!」
「…雛乃さん!?…ちょっ、ちょっと待って。」
ガラガラガラ…
「どうしたの?雛乃さんがうちに来るなんて、珍しい。」
「うむ。美味しそうな水羊羹が入ったので、ぽえむにも食べさせようと思ってな。」
「ありがとう。…でも今はちょっと…。」
「締め切りであろう?それくらい存じておる。邪魔はせぬゆえ、安心せい。」
「…ごめんね。上がる?」
「うむ。」

…カタ、カタタ、カタカタカタ…。
カーテンを閉め切った歩笑の部屋。キーボードを叩く音だけが静かに響く。
「ううぅううぅ…」
ばんばん。
軽く、キーを叩く音。
「ダメ、、、こんな文章じゃ…。」
ぶんぶんと大きく首を振る歩笑。
普段の歩笑からは決して想像できない取り乱し方。
眉間に寄せられた皺、真っ赤な瞳と眼の下の濃い隈が、端正な顔を痛々しく彩っている。

151 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/06 02:14 ID:uudT8lrb
「…ぽえむ。」
唐突に、ずっと黙って見ていた雛乃が彼女を呼ぶ。
「…何?ちょっと今は…」
「ぽえむ、少しこちらへ来い。」
「雛乃さん?今は…」
「こちらへ来いと申しておる!」
珍しい雛乃の強い口調。
彼女は少し驚いて、自分より年上の、外見だけは小さな少女の前に歩み寄る。
「…はい。」
「ここへ頭を乗せい。」
「雛乃さんの膝の上?」
「うむ。」
膝枕、ということだろうか。黙って彼女は言われるとおりにした。
ふわ、と小さな手が瞼の上に乗せられる。暖かい手だった。
「…ぽえむ。」
「なに?」
「大丈夫だ。ぬしに出来ぬことはない。」
「…雛乃さん…?」
「大丈夫。ぽえむには才がある。力がある。我には全てお見通しだ。」
「…雛乃さん。」
「ただ、今は少し根を詰めすぎておる。それでは書けるものも書けまいよ。もう暫し、こうしておれ。」
きゅっと塞がれた瞼。なのに、微笑んでいるであろう雛乃の顔が鮮明に浮かんだ。
「…ありがとう…。」
「なぁに。これも姉の務め。気にするでない。」

「…ありがとう。」
声にならぬ声で、彼女は続ける。
「……お姉さん。」

152 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/06 02:16 ID:uudT8lrb
>>150-151
二人しかいないので「雛」「歩」表記をやめてみました(蛇足)。

153 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/06 02:35 ID:DTgRSXRe
>>152
GJ!
最後を「……お姉…さん…。」
にすると、ぽえむ感がより出てくると思う。

154 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/06 11:04 ID:cDSBl3oQ
AA職人の人に依頼したい
是非ほなみんのお仕置きAAを作ってやってくれないか…
本スレでネタにしているやつらに、そろそろ粛清をかける時期だと思うんだ
もちろん人間体AAで

155 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/06 11:42 ID:OfZM+f2Y
>もちろん人間体AAで
チッw

それはそうと、>>150-151、グッジョブ

156 名前:530 ◆530SPECaOc :04/08/06 12:05 ID:/1H7Mzkn
      __)___   ♪
    〃 ,^i^ ヾ
♪  i ,ノノ八)〉
   ゙∩l*゚ヮ゚ノゝ     オーレー オーレー♪
 ((  ヽ ゾソ´|つ ))  \マツケンサンバ♪  /
  .   レ/==トJ           ┏┓
      く_ノl_〉ゝ         [(#)ロ(#)]

>154
ん?たとえばどんなのがよろしいですか?
基本的なAAは置いておきますね。

       _
    '´, '^V^ヾ  \\
    l i リリ'゙从》   | |
    j レ!#゚ヮノリ、  | |
   ノノ⊂)水)f)   人
   ( (( く//l〉'   <ガッ>__Λ∩
     ._//'ノ.  //V `Д´)/
    〔_彡           /

157 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/06 12:11 ID:mORaEqks
>>156
ねぇやのお仕置きといったら「尻での圧殺」ではないか?
激しく難しそうだが……

158 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/06 12:39 ID:rBdwtvd6
>>156
松健サンバキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
蝶盲点付くよな〜

159 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/06 12:40 ID:rBdwtvd6
hage忘れスマソ

160 名前:530 ◆530SPECaOc :04/08/06 12:40 ID:/1H7Mzkn
>157
圧殺か…
さて、どういう形にしようかな…
とりあえず、ヒップアタックAAを投下しておきますね。

                   _
              '´, '^V^ヾ オリャア!!
           / l i リリ'゙从》
        /    j レ!#゚ヮノリ、∴;, ドガ!!
              'ノ⊂) とl)} 人∧_∧
         / ( (( く/_lソ<; ',>)`Д゚)
      /   /  (^(^/ ;;;'∨ つ つ
                  /  /
  >\从//( バッ      (/ し'

161 名前:1 :04/08/06 14:48 ID:cDSBl3oQ
それは星の綺麗な夜のことだった

東南アジアでの修行中、
親父のごく個人的な都合でホテルを強制退去させられた俺たちは
海岸近くの空家で野宿をすることになった

(寒い・・)
こんな夜は、昔の自分を思い出す
常に自分の周りには、自分を守ってくれる姉達がいた
でも、あの頃の自分は、いつもなにかが欠けている…そんな気がしていた。
周りにはあって自分にはないもの……父親という存在
翔、今隣にいる親父は、当時よく家を空けていた。
(だから、もしかしたら自分は本当の子供ではないのではないか)
一人で寝る寒い夜には、とくにそんなことを考えることが多かったのだ
壬生という男、あいつが本当の父親と言ったときも心のどこかでやっぱりかと思った自分がいた。
「俺は…やっぱりあのオッサンにとっては…いらない子供だったのかな…」
つい親父にそんなことを聞いてしまったのも、きっとそんな心持ちからだったのだろう。

親父は少し体を起こしたあと、目線を左斜め下におとした
星の光が逆光となっていて、その表情まではわからない
波の音がかすかに聞こえた
「俺と、あいつと、3人で…か、それもいいかもしれないな」
やがて、なにかを決心したのか、親父は静かに語り始めた

162 名前:2 :04/08/06 14:49 ID:cDSBl3oQ
「海というのは母親を思い出させるものらしいな」
「え?」
「海洋学者になると決めた時、あいつがそう言ってたよ」
親父は遠い目をしていた
「あいつにも、母親がいないんだ」
「!」
「あいつがまだ2歳のころだったそうだ、だからあいつは、母親の顔も知らない」

「そんなあいつが、初めて私に紹介してきた女性がいた」
「すべてを包み込むような強さと優しさを持つ、そう、海のような人だった」
「それが…」
「そう、おまえの母親だ」
風が止まったのか、いつのまにか波の音が聞こえなくなっていた
しぃんとした静寂が、どこまでも続いているようだった
「だが、彼女も、おまえを生む代わりに…」
そこで親父は少し目を伏せた。
なにか大切なものがあるかのように、自分の左手をじっと見つめた。

「幸い私には愛する妻がいた、多くの娘たちがいた」
「壬生は、おまえを引きとって欲しいと言い出した」
「ここならきっと自分には与えられないものを
おまえに与えることが出来ると思ったのだろう」
「私は生まれて間もないおまえを引き取り、息子として育てることに決めた
そして私は、おまえと歳の近い娘に、「海」となずけた」

「自分は一人でいい。
自分の愛した人間はみな、自分の元から去ってしまう。
でも、おまえだけは……もしかすると、そう言う気持ちがあったのかもしれないな」
親父は深いため息をついた
「……壬生という男は、そういう男なのだよ」

163 名前:3 :04/08/06 14:50 ID:cDSBl3oQ
俺は外に出て風に当たっていた
波の音のなかで、誰かの声が聞こえたような気がした
かぼそく、助けを呼ぶような、少し寂しげな声
「きっと…気のせいだろう」
(そう、もう振り返る必要はないんだ。父親がいなくても、
俺にはお姉ちゃんたちがいる。俺には帰る場所があるのだから…)

海からの風が、すこし柔らかくなったような気がした
星の綺麗な夜だった


164 名前:2と3の間 :04/08/06 14:51 ID:cDSBl3oQ
「…的なことを空也に伝えておいてくれ、もちろん後で要芽さんにも伝わるようにだ」
「………あん?」
「あの手のタイプはちょっと影があって愛情に飢えてるタイプに弱い。
翔、うまくいったあかつきには俺が後ろ、おまえが前でいっしょに楽しませてやる 誠」
「……おいクソ親父」
「おっと読みすぎた。まったく、あいつもちゃんと段落わけくらいしとかんといかんな」
そう言って左手に隠していたメモらしきものをすばやく外に捨てると
何事もなかったかのように親父は遠くを見つめて言った

「……というわけだ、もしかすると、あいつも寂しかったのかもしれないな」
「それが遺言か?」

165 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/06 15:28 ID:J1BdfXk8
柊名作劇場「トモエレラ」

あるところにトモエレラという心のキレイで優しい女性が住んでおりました。
いじわるな継母と姉妹たちにいじめられていたトモエレラは馬のラスカルだけが友達でした。
そしてある日のことです
継母「トモエレラ。我はこれから舞踏会に参加してくるぞ。
   お前もしっかり働けば、土産の一つも考えないわけではないぞ。」
姉1「フフ・・・お母様、トモエレラは殿方など必要ありませんわ。
   それに何人もの殿方を連れ込むのは控えていただきたいですね。」
継母「我を満足させるには一人ではちと足らぬようでな。オーホッホッホ」
妹 「フフン、トモエレラ姉さんはせいぜいお掃除がんばってね。
   私たちは大人の時間をたのしんでくるんだから。」
姉2「ご飯の準備もよろしくねー、さぇて舞踏会でも食うぞー」

トモエレラ「あぅ・・・私も舞踏会に行ってみたい・・・王子様にお会いしたいなぁ・・・」
「それなら行けばいいよ〜」

166 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/06 15:28 ID:J1BdfXk8
気がつくと後ろに魔法使いの女の子がたっているではありませんか。
トモエレラ「あぅ・・・でも私舞踏会に来ていける衣装ないし・・・」
魔法使いウミ「そんなの私の魔法ですぐだよ〜」
 くーやくーやらぶりーくーやはおねえちゃんにくびったけ〜
ウミが魔法を唱えるとトモエレラは素敵な衣装に変わっていました。
トモエレラ「あぅ・・・魔法使いさん・・・これ、タキシード・・・」
魔法使いウミ「トモエレラにあうサイズのドレスがなかったんだよ〜それよりもはやく舞踏会に行かないと」
トモエレラ「そうだ、でも馬車がないとお城にいけないよ」
ウミはラスカルとカボチャに向かって魔法をかけました。
魔法使いウミ「これを使えばあっという間だよ。料理は私がしておくから心配ないよ〜」
するとラスカルはバイクに、カボチャはヘルメットになったではありませんか。
トモエレラはラスカルに飛び乗りお城を目指しました。しかしカボチャのヘルメットは視界が悪くまっすぐ走れません。
気づかずにとなりのイヌガミ王国にたどり着いてしまったのです。

変装好きの女王様が統治するこの国では仮面舞踏会が行われておりました。
トモエレラはそこで見初められて第二皇女のぽえむ王女と幸せに暮らしましたとさ。

めでたしめでたし



167 名前:154 :04/08/06 21:11 ID:daNKg5yZ
>>160
乙!
圧殺のほうも期待してます

>>161-164
なぜか俺と同じID…
にしても登場が空也と翔のみってえらいニッチだな
感動系かと思ったら鬼畜だしw


168 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/06 22:33 ID:B+2p7RFY
>>152
それも考えたんですが、
寝惚けて言ってしまったみたいに思えるのと、
ねーたんの確固たる意志の顕れ、ということで
敢えて言い切り口調にしてみました。

が、貴重な御意見ありがとうございます。
次の参考にします。精進精進。

169 名前:168 :04/08/06 22:34 ID:B+2p7RFY
>>168
自分にレス。ばかでー。
>>153 でした。失礼。

170 名前:保管してる人 :04/08/07 01:06 ID:KO7HzqLP
ttp://yellow.ribbon.to/~nechan2/baseball.jpg

前スレ>>882以降の流れを今頃妄想具現化。
もう1ヶ月近くたってるじゃないか_| ̄|○

171 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/07 01:29 ID:ULAIEhFc
>>170
おつかれさん。
よし、んじゃオレもチャチャッと作ってくるねー!


172 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/07 03:41 ID:ULAIEhFc
ttp://rivernet.cool.ne.jp/upmini/200407j/20040807034025_.jpg
ちょっとがんばってみた。疲れるね・・・コレ

173 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/07 19:25 ID:2wEVa3PC
1人で旅立つ空也坊や
1人きりで世界へ出ていく
1人きりで世界へ出ていく空也坊や
世界への旅に出発だ
杖と帽子がよく似合う、大喜びの空也坊や
でも別れを悲しむお姉ちゃんは泣き出した
“よい旅をして戻れ”とお姉ちゃんの瞳が語ってる
1年間、空也坊やは異国にいた
ある日、彼は考えた。大急ぎで家へ帰ろう
でも彼はもう大人。立派な若者になっていた
日に焼けた手と顔、お姉ちゃんは空也と分かるかな
故郷の人々も誰も彼だと分からない
空也だと分からず珍獣も言う“この人、誰なの?”
するとお姉ちゃんが来て目を合わせた瞬間に叫ぶ
“空也、私の弟! よく帰ってきたわね!”

174 名前:保管してる人 :04/08/08 00:16 ID:yDX29BKD
>>170の詳細。特殊技能を上手く合わせるのは難しいです。
        ミート パワー 走 肩 守 他
1 5 空也  C  C  C  C  C 回復○
2 4 雛乃  D  D   D  E  A 人気者、4番○
3 3 要芽  A  C   D  E  C 
4 2  巴   D  A   E  B  A ムード○
5 8 帆波  D  B   C  A  D
6 9  海   E  C   D  B  C 牽制○
7 6 高嶺  B  F   B  D  B チームプレイ×
8 7 歩笑  D  D   C  C  C 
..456 いるか D  E   A   D  D 逆境○


      球速 コントロール スタミナ 他
瀬芦里  151    E    A  重い球

175 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/08 00:19 ID:KcbmqJ2B
>>170,172
ドルフィンやメカすらいるのに透子せんせーがいない・・・_| ̄|○

176 名前:171-172 :04/08/08 00:55 ID:aNahPaPr
センセはいれようかとおもったけど、姉ではないのでやめた・・・
いるかも、センセも好きさ・・・でもメカ高嶺っていう名前を使いたかった、スマソ。

オレも詳細値ちょっとだしてみる


177 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/08 01:42 ID:aNahPaPr
打順・名前・ポジ・ミート・パワー・走・肩・守
1 海    遊 C D90  A18 C11 C11 / 神速・粘り男・守備職人・内野安打・AH・走塁,盗塁○
2 帆波  外 D B125 D8 B13 D9 / 豪力・ムードメーカー・体当たり・流し打ち・PH・広角打法・人気者
3 巴    捕 A A140 A14 A14 A15 / チームプレイ○・慎重盗塁,打法/ミート多用・逆境○
                         流し打ち・AH・キャッチャー◎・威圧感・安定感・ムード○・バント○
4 瀬芦里 投 C A170 A20 A15 B13  /投手能力等は下記参照
5 メカ高嶺 外 D B110 A15 A15 C11 / 奪力・チャンスメーカー・対左◎・守備職人・HS・体当たり・連打○
                          AH・PH・走塁○・盗塁×・チャンス×・バント○                     
6 要芽  三 C D90 E7 D9 B13 / 緊縛・チームプレイ○・粘り男・固め打ち・連打○・威圧感
7 歩笑  二 E F55 E6 E6 E6 / 奪力・チームプレイ○・慎重盗塁,打法・ムードメーカー・粘り男・逆境○・バント○
8 雛乃  外 F F20 G3 F4 E6 / 奪力・チームプレイ○・人気者・ムード○
9 高嶺  一 F G10 E6 F5 G3 / 対左◎・HS・体当たり・連打○・AH・チャンス×・バント○

瀬芦里投手データ 右投げオーバー
158km/h スタミナA220 コントロールE110
Hスライダー LV3●SFF LV7●Hシンカー LV2
テンポ○・速球中心・完投タイプ・四球・重い球・打球反応○・勝ち運
打たれ強い・ピンチ○・ノビ○・ムラっ気・剛球


人気者とかはファン投票とかじゃなくて、ゲーム内での・・・で入れた。
なんか厨くさい・。。なオレ...orz

178 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/08 02:36 ID:Ea/Bxifl
>>177
乙。というかこれは力作ですな。
個人の特徴と言うか良くとらえてるよ。姉様の威圧感とか
ねぇやの体当たりワラタ

そして、ともねえ&ねぇねぇ強!超強っ!!

179 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/08 02:37 ID:kE/xKetL
>>177
ねぇやの体当たりにワロタ

180 名前:保管してる人 :04/08/08 04:01 ID:yDX29BKD
>>177
モツカレー。
GB版ってステータス自由にいじれるのですか?
瀬芦里とかとんでもないプレイヤーですが。
下位打線3人との対比で特にw

181 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/08 13:26 ID:aNahPaPr
ごめん、チートした・・・w
ってかピッチャーは昔の1なら成長させられたんだよね(野手能力も)
だから、リメイク版の1.2には期待してたのにしょんぼり・・・



ってか一番困ったのがパワー。姉様とかあるのかないのか分からないw
姉貴は完全にネタにするつもりだったんで良かったんだけど(笑)

182 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/08 13:57 ID:d1HG9eqC
姉様は握力はあるようだが

183 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/08 20:09 ID:Q+gzBmNW
ともねえに人気者が無い!

184 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/08 21:19 ID:Ea/Bxifl
想像の域だけれど握力は

セロリ>巴>ねぇや>姉様>海>ねーたん≒高嶺≒ひなのん

位だと思う。フラットスリーの中ではねーたんが一番力あるかな。



185 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/08 22:10 ID:0/lkPqR+
んーねぇねぇはノーコンってイメージはどうかなぁ
ともねえとのキャッチボールでかなりの速球・重い球を投げるってのは当然わかるわけだが
そーすると草野球でもたぶんポジはピッチャーを任されているだろうし…。
130〜140前後でキャッチボールやってんだからEではちとおかしくないか?
Aは贔屓すぎるだろうけどB,Cあたりでいいんでないかい?

ねぇねぇスキーの戯言でした。

186 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/08 23:01 ID:7LyMXkg2
>>184
お姉ちゃんはリミッターが解除されればぶっちぎりだと思う。

187 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/08 23:53 ID:z3QDXsd/
ツインは「短気」持ってる。間違いない

188 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/09 01:00 ID:Bshf9M9R
いろいろ意見トンクス。
海は空也かかったらとかかってない時…で全く違うので困った。
結局平均に足が抜群にしてしまった。


あと、短気とか姉貴につけたかったんだけど、投手じゃないと短気は無理。
逆にねぇねぇには野手特殊はつけられないし…
それと、ねぇねぇのコントロールはあえて下げた…CとかDでもイイかと思ったけど
ムラのある感じにしたかったんで…ねぇねぇ好きの方スマソ。

189 名前: ◆Rion/soCys :04/08/09 16:22 ID:78JEIr6E
夕食後。雛乃姉さんと部屋で将棋を指しているときだった。
突然鳴り響くのは水戸黄門の着メロ!?
「むう!仕事か!」
雛乃姉さんが懐からすっとケータイを取り出す。
「柊雛乃である・・・うむ・・・うむ・・・うむ、承知いたした!・・・場所は・・・あいわかった!すぐに参る!」
電話を切ると、姉さんはすっくと立ち上がる。
「勝負はお預けであるな、空也」
「雛乃姉さん、いつの間にケータイを?」
「ふふ、いつ除霊の仕事が舞い込むかわからぬのでな、つい最近求めたのだ。すぐに迎えの車が参る・・・来るか?」
「は!お供いたします!」
「うむ!」

「雛様、つきやした!」
「ご苦労!下がっておるがよい!参るぞ、くうや!」
人力車に揺られること数十分。到着したのは、倒産して打ち捨てられた病院の前だった。
月に照らされ、白い建物が闇に浮かび上がっている。
「ここか・・・確かに、強い霊気を感じるな」
姉さんと交わるようになって、わずかながらも霊感を備えるようになった俺にもそれは感じられた。
周りの空気が、ひんやりとしているのに・・・何というか、濁っている、そんな感じだ。
ゆっくりと建物に近づくと、姉さんは体に見合わぬ、よく通る大きな声で呼びかける。
「出て参るがよい!話を聞こうぞ!」
・・・ぉぉおおぉぉぉん・・・
地の底から響くようなうめき声とともに
姉さんの前に、薄いもやのような物が現れ、やがて渦を巻きながらその濃さを増していく・・・
渦が・・・二つ?
「姉さん!」
「うむ・・・二体、おったようだな・・・」
「大丈夫ですか?」
「案ずるな。二体であっても、我がなす事に変わりはない・・・ただ話を聞き、慰め、舞を舞ってまつろうてやるだけよ」
やがて・・・二つのもやの渦は人のような形を取り始める。一つは、若い男のようで、もう一つは若い女の姿。
姉さんは臆することなく、二つの霊と対峙していた。

190 名前: ◆Rion/soCys :04/08/09 16:23 ID:78JEIr6E
(うあぁぁ・・・俺たちの声が・・・聞こえるのかぁぁ・・・)(聞いて・・・私の話を・・・聞いてぇ・・・)
ビリビリと頭に直接響くような声。
これだけ強い念だったら、霊感のない人間にもな「何か」を感じさせるだろう。
「うむ・・・何を迷っているのか、何が心残りなのか、話してみよ・・・」
(私は・・・子供の頃からこの病院から出ることなく・・・恋も知らないまま死んでしまった・・・)
(俺も・・・事故で死ぬまで、恋人もいなかった・・・)
(この病院で迷っているうちに・・・この人と知り合って・・・)
(愛し合うようになったのに・・・肉体がもうない・・・)
(体が・・・欲しい・・・)
(愛し合える体が・・・欲しい・・・)
・・・幽霊同士で恋に落ちたってわけか。
「そうか・・・だが、肉の交わりだけが愛ではないぞ。心通い合わせることこそが肝要なのだ。お前達はもうそれを手にしておろう」
(わかっている・・・わかっているが・・・切ないのだ・・・)
(体を・・・体を貸して・・・)
・・・イヤな予感がする。前にもこういう展開があって、そのときは雛乃姉さんは、半ば無理矢理霊に乗り移られたわけだが・・・
「よかろう。それでお前達の気が済むのなら、我らの体、使うがよい」
決断はやっ!?・・・っていうか、我らって俺も入ってますか!?
(では・・・私がお嬢ちゃんのほうに・・・)
(おおぉぉ・・・そちらの男も、それでいいのかぁ・・・?)
「いやちょっとあの心の準備がそのってちょま待って待ってて・・・ぐえ!?」
もやのような人型が俺に覆い被さってくる!何かひんやりした物が全身の皮膚から染み込んでくるような・・・
あれ?・・・俺の方に・・・女の霊が来てませんか?
(ううぅぅ〜・・・・・・間違えたぁぁ〜・・・)
「間違えるなぁぁっ!!」
ドクン!
うあ、なんだか・・・体が・・・熱い!
見れば雛乃姉さんも顔に苦悶の表情を浮かべている。
「ね、姉さん・・・しっかり!」
「く・・・うぅっ・・・か、体が・・・」
くそっ、どうなっちまうんだ一体!?

191 名前: ◆Rion/soCys :04/08/09 16:24 ID:78JEIr6E
しばらくその場に倒れていた。
燃えるような体の熱さに耐えていると
不意にすーっと熱気が引いていく。
・・・収まった・・・か?
胸の中に、何か別の意識が宿っている感覚。
これが乗り移られた、ということなのだろうか。
そうだ、姉さんは!?
姉さんの様子を見るためガバと跳ね起きる。
ゆさ
・・・おや?
何か重い物が俺の胸で揺れた。ていうか俺の胸が揺れた。
見下ろしてみる。
おお、Tシャツがはち切れそうな見事な爆乳。しかもノーブラ。
・・・って何故それが俺の胸にぃぃぃっっ!?
霊か!?女の霊に乗り移られたからなのか!?
慌ててズボンの中に手を突っ込む。
・・・ほ、空太郎は無事か・・・
って、おや?その後ろになにかクニッとした感触が・・・
そっと指を這わせてみる・・・そこには、少し湿り気を帯びた、柔らかな肉の裂け目が・・・
「あふん」
「何をしておるか」
ふと目を向ければ・・・そこには俺とほとんど身長の変わらない雛乃姉さんが立っていた。
「うわ、またみらくるひなのんに!?」
「うむ・・・ただし、ただのアダルトではないぞ・・・ほれ」
ぴら、と姉さんが着物の裾をまくる。
「・・・不自然にパンティーが盛り上がってますが?」
「うむ。どうもその・・・アレだ、男の・・・ナニが生えてきておるようだ」
姉さんはあまり動じた風もない。
「男の霊に乗り移られたせいであろうな。こういうのを、ふたなり、というのであろう?」
「どこでそんなこ言葉覚えたんですか・・・」

192 名前: ◆Rion/soCys :04/08/09 16:25 ID:78JEIr6E
「さて・・・思いを遂げさせるためには・・・いたさねばならんな。一度家に戻って・・・我の部屋でするとしようか」
「・・・はい?・・・あの・・・俺と?するんですか?」
「他に誰がおる。お前も、女に乗り移られてふたなりとやらになったのであろう?」
「え・・・いや、そうですけど」
「ならば仕方がなかろう。我に取り憑いた男の霊は、お前に取り憑いた女を抱きたいのだ。我の男で、お前の女を犯すしかあるまい?」
「で、でも・・・・俺・・・・・・・・・初めてだし(ぽ)」
「ええい、ごちゃごちゃ言うな!戻って我の言う通りにすればよいのだ!」
「アアン」
雛乃姉さんに強引に手を引っ張られ、俺は暗い病院を後にした。

こっそり、他の姉さん達に見つからないよう雛乃姉さんの部屋に戻る。
姉さんはアダルトになってるし、俺、胸とか膨らんでるもんなぁ・・・
「あの・・・もう一度聞きますけど、マジでこんむぅっ!?」
振り向いた雛乃姉さんが俺の首に素早く腕を回し唇を奪う。
Tシャツがめくり上げられる。
ぶるん、と飛び出した俺の胸に
胸元をはだけ剥き出しにされたアダルトひなのんの、はち切れそうに盛り上がった胸が押しつけられる。
うあ・・・な、なに・・・これ・・・胸が・・・じんじんする・・・
姉さんの固く尖った乳首が、同じように固くしこった俺の乳首をクリクリと弾く。
「うぁ・・・んっ!」
「ふふ・・・どう、だ・・・女の感じ方は?・・・んぅっ・・・」
雛乃姉さんの股間が押しつけられる。
固くなり、熱く脈打つものが、いつの間にか同様にそそり立っていた俺の陽物にぐりぐりと擦り付けられる。
同性の・・・男の勃起したペニスを自分の物に押しつけられているというのに
不思議と嫌悪感はなかった。
唇を吸い合い、体をこすり合わせているだけで、どうしようもなく高まっていく・・・
いつの間にか雛乃姉さんは着ていた物を全て脱ぎ捨て
俺もTシャツをはぎ取られて今は下半身を脱がされていた。
二人とも一糸纏わぬ姿になると、うねうねと体を蠢かし
敏感な部分を擦り付けて抱き合っていた。

193 名前: ◆Rion/soCys :04/08/09 16:27 ID:U+uSFahL
「ほれ・・・見てみるがよい・・・」
雛乃姉さんが、ふ、と体を離し俺の背後を目線で指し示す。
そこには姿見の鏡があり、月に照らされて、同じような姿の二つの裸身が映っていた。
なだらかな首から肩の曲線。豊かに盛り上がった胸。くびれた腰。バン、と張った尻。
そして股間にそそり立つ男根。その下にわずかに覗く肉色の秘唇。そこから太股にしたたり落ちる淫水。
同じような姿の二つの姿の、一つは俺だった。
「これが・・・俺?」
顔つきまで女っぽくなって鏡を見つめる俺を
姉さんが後ろから抱きかかえるようにして体を密着させ、耳元で囁く。
「ふふ・・・なかなかよいスタイルではないか・・・」
背中には柔らかなバストが
尻には熱く固くなったペニスが押しつけられる。
姉さんがゆっくりと俺の胸を揉みしだきながら
少し膝を屈め、そそり立つ物を俺の又の間に滑り込ませる・・・
ずりゅ
途端、今まで体験したことのない感覚が稲妻のように背筋を駆け抜ける。
「う、あっ!?な・・・なに、こ、れっ!」
「ふ・・・濡れているぞ・・・初めて女の体になった割には、順応が早いではないか」
背後から姉さんがゆっくりと腰を振り、俺に新たに生まれた女の部分を姉さんの男根がズリズリと往復していく。
ずりゅ、にちゅ、ぐちゅ
姉さんが肉茎を滑らせるたび、俺の花びらが立てる音は湿り気を帯びていく。
そして、そのたびに突き上げてくる快感は大きくなっていく・・・
「はぁっ!だ、だめ・・・お、おかし、くなっちゃ、うっ、よっ!」
たまらなくなって叫ぶと、姉さんが耳元で熱く囁く。
「ふふ・・・わ、我も・・・よい、ぞ・・・なかなか、男の体というのも・・・悪くないな」
姉さんの左手を伸ばし、後ろから胸を弄りはじめる。
むにむにと形を変える俺のバストから熱がじんじんと伝わってくる。
固くなった乳首を指で弾かれ
「ひ・・あっ・・・!」
たまらず声が漏れる。
そして姉さんの右手が・・・焦らすように腹をさすりながら、ゆっくりと下へ降りてくる・・・

194 名前: ◆Rion/soCys :04/08/09 16:28 ID:U+uSFahL
きゅ、と固くなった物を握りしめられ、前後に擦りたてられる。
「ああ!あっ・・・!すご、な、何これ何これ!?く、あ、ちょ、姉さ、ん!・・・うあっ!」
慣れ親しんだペニスからの刺激に加え、女の部分からの快感が同時に脳を灼く。
膝がガクガクと震え、立っていることもままならない。
そのまま崩れ落ちそうになるのを、力強く姉さんが抱きとめる。
「ふふ・・・まだまだ・・・こんなものではないぞ・・・」
どさり、と布団に投げ出された俺の体に、ゆっくりと雛乃姉さんが覆い被さる。
膝で足を広げられ、そそり立つペニスの下の裂け目がぱっくりと口を開いたのが自分でもわかる。
「な・・・なんか・・・恥ずかしい・・・」
「お前が我を初めて貫いたときも、我はそんな気持ちになったものよ・・・ちょうど、こんな格好をさせられたな」
そう言うと、姉さんが俺の膝を手で押さえたままゆっくりと体を下にずらしていく・・・
乳房の周りを、丸くなぞるように舌が這う。舌が描く円はだんだん小さくなり、やがて先端に取り付く。
「・・ん・・・・ふ、ぁっ・・・」
俺も手を伸ばし、重く下がった姉さんの乳房に手を当て、先端を掌に包み込んでこねる。
やがて、姉さんの体はまた少し下がっていく。
這い回る舌は腹を過ぎて、反り返った俺の肉茎の先端を、しゃぶる。
「う・・・」
ひとしきり先端をねぶると、舌は竿の裏側をなぞるように根本へ降りていく。
その先には、まだ俺自身もよく見ていない、肉の花びら。
ちろ、と舌が差し込まれた瞬間
「う・・うあ・・・ね、姉さ、んっ・・・!」
「・・・痛いか?」
「ちが・・・あ、熱くて・・・こんな・・・こんな、なんだな、って・・・」
「ふふ・・・」
膝を押さえていたいた手が上に上がってきて
舌と指の両方が花びらをかき分け、差し込まれ、かき混ぜてくる。
「うわ・・あっ!あ、ちょ・・・ひぃっ!?ね、姉さん、も、も・・・もすこ、し・・・ゆ、ゆく、ゆっく、りっ!」
だが姉さんは聞いてくれない。そればかりか、もう一方の手で先走り汁の出ている俺の肉棒までしごかれ始める。
「ひ、ぃっ!?・・・ね・・・い、うあ、ぁっ・・・!んん〜〜〜〜〜〜っっ!!」
ビクビクとのたうちながら、もうちょっとで絶頂というところで、すっ、と姉さんが離れていく。

195 名前: ◆Rion/soCys :04/08/09 16:29 ID:U+uSFahL
「あ・・・はぁ・・・はぁ・・・・・姉さん・・・もうちょっと・・・だから・・・」
イきたい。男のほうも、女の方も、もうイきたくてたまらないのに、姉さんはじらすように動いてくれない。
艶然と笑って、己の新しい男の証を、手で俺に誇るように向ける。
「イくなら・・・我も、楽しませてもらわねばな・・・我の、コレをな・・・」
そう言って、膝立ちになった姉さんは、肉茎からも蜜壷からも淫蜜を滴らせていた。
「・・・いくぞ」
姉さんが自分のペニスに手を添え、先端を俺の入り口で前後させる。
ぬちゃぬちゃと俺の裂け目が音を立てる度に
気の遠くなるような快感が背筋を走り抜けていく。
「う・・・うあ・・・ね、姉さ、ん・・・じ、じらさない、で・・・んっ!」
「・・・欲しいか?・・・これが?」
言われてみてふと考える。
このまま女として抱かれてしまったら、この先普通に男として生きていけないような気がする。
だがその反面、雛乃姉さんに全てを委ねてしまいたいような気もする。
そして・・・結局、俺は雛乃姉さんの物だった。
あの日、俺が姉さんを奪ったと思った日。本当は、奪われたのは俺の方だった。
「・・・ください・・・姉さん」
「うむ・・・くうや・・・どんな形であれ・・・我は、お前を・・・愛しているぞ」
ず、ず、ず・・・
「ふっ!・・・あ、あ、あ、ああ・・・・・・は、あっ!」
姉さんがゆっくりと腰を沈めて、熱い杭が俺に打ち込まれる。
・・・覚悟していた痛みはなかった。
ただ、頭が真っ白になるほどの快感が下半身から突き上げてくる。
姉さんが俺を埋めていくほどに、埋められた肉が快感にわななく。
ずんっ!と最後は勢いよく姉さんが打ち込んできて、俺はすっかり満たされる。
「う・・・ああぁぁっ!は、あ、ね、姉さんっ!姉さ、んぅっ!・・・あ、つ・・・いっ!熱いぃっ!」
「く・・・・・・うあ・・・こ、これが・・・う・・・」
「ね、姉さんっ・・・俺・・・俺の、こ、こ・・・気持ち、いい、ですかっ・・・」
「う、む・・・よ、よいぞ・・・く・・・う、動いて、よい、か?」
「んっ・・・し、してくだ、さ、いっ!好きなように、してっ!」

196 名前: ◆Rion/soCys :04/08/09 16:30 ID:U+uSFahL
姉さんが腰を叩きつけるようにして激しく抜き差ししてくる。
「んあっ!はっ・・・ああ・・・ああっ!」
「うっ、ふっ、んっ・・・よ、よいぞ、くうやっ!ふ、ふふ、こ、腰が、止まらぬ、わっ!」
もっと深く欲しくて、夢中で腰をせり上げる。
確かな感触を求めてささまよっていた両手が姉さんの尻を掴むと
濡れた柔肉の感触が指先に届く。
ドロドロになった姉さんの花園に、俺は乱暴に指を突っ込む。
「ふあぁっ!?あ、そ、そこ・・・うあぁっ!い、いい、ぞ・・・うあぁっ!」
姉さんが滅茶苦茶に腰を振り、自然と俺の指が肉壷への出入りを繰り返す。
二人とも、かつて体験したことのない快楽に酔いしれ
互いにしがみつくように抱き合い、夢中で腰を振り続けた。
「は、あっ・・・ど、どう、だ・・・よい、か・・・?わ、我は、我の男は、よい、か・・?」
「い、い、ですっ・・・!!すご、く・・・いいぃっ!い、い・・・も、い、いき・・そ・・・うぅぅっ!」
「ど、どっちが・・・いいのだ?・・・どちらが・・・イきそうだ?」
柔らかな胸同士がもみくちゃになって、先端がこすれ合うのが気持ちいい。
激しく揺すられる体に挟まれ、すべすべした腹に擦られるペニスが気持ちいい。
そして、熱いペニスがガンガン打ち込まれる女の体が気持ちよかった。
何もかもが気持ちよかった。
その気持ちよさは、際限なく膨れ上がっていく。
「ど・・・どっちも、い、いきそ・・うぅっ!」
姉さんが泣きそうな顔で大きくのけぞる。
「わ、我も・・うあ、あ・・・な、何だ・・何か・・・で、出る!出るぞ、くう、や、あ、ああぁっ!出るぅっ!く・・・・・・うああぁぁっ!!」
「ひ、あ・・・ああああっ!・・・・・・く・・・んあっ!!」
ドクン!ブビュ!
「く・・・ぁっ!!」「あ・・・ふあぁぁっ!ね、姉さんっ!」
姉さんの熱い精が俺の中に迸り、秘裂からは愛液をほとばしらせ
俺もまた精液を二人の腹の間にぶちまけながら、初めての女としての絶頂を感じていた。


197 名前: ◆Rion/soCys :04/08/09 16:30 ID:U+uSFahL
二人分の精液と愛液にまみれながら、姉さんを上に二人重なったままぐったりしていた。
「すごかった・・・」
「うむ・・・」
ぼうっとしながら姉さんの柔らかな体に触れる。
「これで・・・成仏してくれるのかな・・・」
「だと、よいがな・・・」
やがて
俺達の体から染み出すようにもやのような物が出てきて
再び渦を巻いて形を為し始める。
だが、それは最初に見たときと違い
寄り添い合い、一つに絡まり合うようにして
ゆっくりと上へ・・・天へ、上っていく。
「逝った・・・ようだな」
「そうですね・・・仲良く成仏してくれたようでよかった」
「あれだけ満足させてやれば、成仏もするであろうよ」
気が付けば、もう姉さんも俺も元の姿に戻っていた。
裸で抱き合ったまま、小さくなった体を俺に預け、姉さんが笑いながら問いかけてくる。
「どうであった?女の体は?」
「いやー・・・なんか、すごかったっす」
「で、あるなぁ・・・我も、あの感じは・・・なんというか・・・よかったぞ、くうや」
体を伸ばして、ちゅ、と姉さんが口づけをくれる。
「・・・けど、やっぱり・・・」
姉さんの体を、ゆっくりとなで回していく。
「・・・ん・・・これ・・・まだ・・・足りぬの、か?」
まだ熱の引ききらない体が、もぞもぞと俺の上で蠢き始める。
「やっぱり、男の俺が女の姉さんを愛したいな」
固さを取り戻し始めた俺に手を添えて
艶めかしく姉さんが微笑む。
「・・・我もな・・・今そう思っていたところだ・・・」

198 名前: ◆Rion/soCys :04/08/09 16:34 ID:N1awAKnp
ども、ご無沙汰〜。
すいませんね、昼間っからアレな話でw
祭りの準備も終わって、当日に向け英気を養っております。
英気を養うには姉しよSSだ!(違

199 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/09 16:49 ID:n8Qb0Rex
夏バテにはやっぱり姉しよSSだぜ。
ってことで、
   ____
 γ    ヽ
 (' ノ)ノ)ヽ )ヽ< >>198 Cool Job!!
 ヽbl ´ー`ノ      n
  ̄    \    ( E)
 フ     /ヽ ヽ_/ /

200 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/09 17:46 ID:spOXKXxF
      __
    i<´   }\   , - 、
   ヽ.._\./  .ンく r-兮、 __
    ∠`ヽ.! /   ヾニEヲぐ ,ゝ->  さすがのゴッグも前かがみだぜ!
   l´__,/l\、_ ̄0¨0)゙@Yヘ, -┤    >>198 GJ!
.    l'___|⌒ヾ''ー==、ーr='イ i二| そして200ゲットだ。
   / .」   i   /./7r‐く  lー!
.   f.  ヽ‐i人.∠'<   _i. l,.-ゝ.
    トiヘヘ「ト〈      `X  トレi7__|
   〉ト:トハj`! i.    /  トー┤lルj,リ
  /‐+----+‐l    iー--i---ヾ'〃
.  l_i____i__|   |___i,__i_|


201 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/09 20:00 ID:xLaoXuAq
>>198
GJ!
でもついハァハァしたけど、片方は空也なんだよな・・・
爆乳で腰くびれてて尻バーンでちょっと女顔になったフタナリ空也が
同じくフタナリ化したアダルトひなのんにズップリと・・・・・・ハァハァ

あれ?俺、変態になっちゃったのかな・・・でもいいや・・・ハァハァハァハァ

202 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/09 22:58 ID:AZhjQ45k
      ∧∧
     (・A・)っ
     (っ ,r どどどどど・・・・・
.      i_ノ┘

       ∧_∧
    ⊂( ・ A ・ )
.     ヽ ⊂ )
     (⌒) |どどどどど・・・・・
        三 `J

     /ヽ     /ヽ
   /  ヽ___/  ヽ
  /           \
  |  ● ヽー/ ●  | >>198GJ♪
  \     ∨    /

203 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/10 01:05 ID:jAo10wZS
ぽろぴろぽよーん♪
「やった!最強の盾ゲッート!」
「…」
「…よ〜し、次はぁ、なになにぃ、『南の洞窟にひそむ竜を…』って、楽勝ぉ〜♪」
「…邪魔をしたな、ほなみ。」
「あれ?ひなのちゃん、もう行っちゃうの?もう少し見てけばいいのにー。」
「うむ、ちとな。用を思い出した。またな。」

数分後、歩笑の部屋。
「ぽえむ、我はほなみとは打ち解けられぬかもしれぬ…。」
珍しく弱気なことを口にする雛乃。
「帆波姉さん?うーん…そうだね。難しい。すごく難しいかも。」
「そうなのか?」
「姉さん、ああ見えて外ではあんまり自分を出さない。その代わり、自分の部屋=テリトリーでは好き勝手してる。」
「うむむ、底知れぬ…。」
「…姉さん、昔から優等生で、何でもよくできた。でも、誰からも嫌われたことない。」
「うむ。ほなみを嫌うのは難しいな。」
「でも、それは嘘。…姉さん、相手に合わせて立ち居振る舞いを変える。」
「そうなのか?」
「うん。私に対してすらそうだし。…だから、姉さんは要芽さんが羨ましいんだって思う。」
「かなめ、が…?」
「うん、そう。不機嫌な時は不機嫌でいられて、それでいて皆から慕われている要芽さんが羨ましいんじゃないかな。」
「…ほなみも、不憫、よな。」
「うん。そう思う。」
「うむぅ。なかなかに難しいやつよ…。」

204 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/10 01:05 ID:jAo10wZS
歩笑の顔が伏せられる。
「私しか、いなかったから。こんな私しか、傍にいられなかったから…。」
ぽろぽろ、ぽろぽろ。白い頬を伝って透明な滴が落ちる。
「…クー君が沖縄に来るまで、私たち二人きりだった。いつでも、どんなときも。」
溢れ出す涙は堰を切ったようで、最早留めるべくもない。
「昔から、私が、こんなだから、姉さん、もっとしっかりしなきゃって、思っ、」
しゃくり上げる声が、慟哭に変わろうとしたその瞬間。

唐突に、ぐいと引き寄せられた、かと思うと、雛乃に抱きしめられていた。
「…あっ!?」
見上げると、雛乃が慈愛の笑みを浮かべて彼女を見つめている。
歩笑の頭を胸に抱きつつ、雛乃は囁く。優しく、優しく。
「うむ、だがな、ぽえむ。お前がいたからこそ、帆波はあんなにもまっすぐで、他人を思いやれる人間になったのであろう?」
「でも!私がもっとしっかり…」
「ぽえむはぽえむなりの優しさで、ほなみに接してきたのであろう?ならば何ひとつ卑下することはない。むしろ誇ってもいいことだ。」
「…ひなの、さん…」
「自慢の姉、なのであろう?」
「…うん。」
瞼を閉じて身を任せてみる。
自分よりも薄い雛乃の胸の感触が少し痛々しい。
が、歩笑はその少女のような胸を、誰よりも暖かいと思った。
その小さな身体からは想像も付かないほどの包容力が溢れていた。
「よしよし、いい子だ。飴をやるからもう泣きやめ。」
「…子供じゃ、ないんだけどな…。」
「まぁよい。不器用な妹と器用過ぎる姉。二人まとめてこの我が面倒を見てやろう。」
ぽんぽん、と歩笑の背を軽く撫でつつ、彼女は少し誇らしげに続けた。

「何より、我の可愛い妹たちなのだから。」

205 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/10 01:07 ID:jAo10wZS
>>203-204
ひなのん、意外に手が速い。
…少し帆波のキャラを間違えていそうな悪寒。


206 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/10 01:48 ID:wM3T/NMV
>>203-204
GJ!
帆波ねぇやのキャラについてはあながち間違っていないやもしれん。
ネクラを覆い隠すためのネアカとでも言うのかな?・・・それじゃネアカじゃないか。
こういうねぇやもアリかな、と思う。

207 名前:犬神家の夏 〜第1話〜 後編1 :04/08/10 19:53 ID:o9j9bx7K
そして、今朝。
「だってさー。もしさー。なにかマチガイがあったらさー」
「うちのおひめさま達がキズモノになんて……パパ耐えられないっ」
お父さんはまだウジウジ言っていた。
「もぅ………オトナなのにウジウジちゃんはダメダメよー?お父さん」
「帆波……まだ分からんのか…このワシの気持ちがぁ…」
あ、マズい。一人称が”パパ”から”ワシ”に変わっちゃった。
「ぁ……………」
歩笑ちゃんがワタシの後ろに隠れる。
お父さんは感情が高ぶるとこーなる。武道をやってたせいかもしれない。
若い頃はおだやかな心をもちながら、激しい怒りによって目覚めた伝説の戦士だとか言われたとかなんとか。
すっごいめーわく。
まぁ、表に「娘ラブ」 裏に「娘命」なんて書いてあるTシャツ着てるから威厳とかぜーんぜんないんだけど。
歩笑ちゃんの人見知りって多分にお父さんのせいでもあると思うんだけどなぁ。
「えぇいっ!ワシが正しいかお前が正しいか決着をつけてくれるわぁっ!!」
「ゆくぞっ!流派ぁ!南方不敗が最終奥義ぃっ!」
お父さんに気が集中していく。
「まるっきり台風ね…」
「万!国!吃!…」
あ、スキだらけ。
「エイ、あて身♪」
首筋に一発。
「ぐおぅっ!?」
「だめ押しにもう一発っ!」
「がふぅっ!!」
「ず……ずるいぞ…帆波……男と男の勝負は必殺技同士のぶつかり合いだろう……ふつう…」
「ワタシ、女の子だもんっ☆」
「ぬかったわぁぁ!!」
びしぃっ!!お父さんを指差して言う。

208 名前:犬神家の夏 〜第1話〜 後編2 :04/08/10 19:54 ID:o9j9bx7K
「南方不敗、マスターワカバ!!アナタは間違っているわっ!」
「なにぃっ?」
「お父さんのやろうとしていることは過保護と偏見にすぎないわっ!」
「なぜならば、アナタが排除しようとする弟ちゃんもウチに居候する以上はウチの子……いわば家族の一部!!
それを忘れて、なにが家族の平和よ!そう、共に生き続ける兄弟を抹殺しての理想郷など愚の骨頂!!!」
ががーーーん!!
「ぐ……ぐぅっ……」
がっくりと肩から崩れるお父さん。
「うぅ………帆波の言うとおりだ……弟もまた家族の一部……それを抹殺するなど家族を破壊するも同じ……
パパはまた同じ過ちを繰り返すところだった……」
そーなの。前に学校の友達(男の子含む)を連れてきた時も怒って追い払っちゃったしね。
「ああ……そうだな!新しく家族が増えると思えばなんて事はないな!目が覚めたよ、帆波」
「で、その子の名前とかは?そろそろ教えてほしいんだけど……」
「ウム、そう言えば教えていなかったな。名前は柊 空也。写真も見るか?」
「見る見る!ほら、歩笑ちゃんもいらっしゃいよ!」
こくり。
写っていたのはちょっと色素の薄い髪のちっちゃな男の子。
「わー。可愛い〜。女の子みたいねぇ……なんか」
スカートとかはかせても違和感なさそう。
じーっ。
「いつごろ来るの?」
「アイツは今週中とか言ってたがな」
じぃぃぃぃぃっ。
……………なんか後ろからヒシヒシと感じるんですけど。
ふっふっふ。そっかぁ。
「歩笑ちゃん。気に入っちゃった?もしかして」
ビクッ!
「あ……姉さん……ちがっ………」
「照れない、照れない。やっぱり姉妹ねー。好みがいっしょ♪」

209 名前:犬神家の夏 〜第1話〜 後編3 :04/08/10 19:55 ID:o9j9bx7K
へー、めずらしい。歩笑ちゃんが気に入るなんて。これで歩笑ちゃんも人見知りが治ってくれるといいなぁ。
「さてと。そろそろパパは出かけてくる。知り合いに出稽古を頼まれてるんでな」
「今度はどこ?」
「今日は沖縄シーサイドジムだ。なんでも有望なのがいるそうでな。じゃ、いってくる」
「いってらっしゃーい」
「……いってらっしゃい」
バタバタとお父さんは行ってしまった。
でも、あの服装で外に出るのはやめてほしい。ほんとに。
「んーっ」
一つ伸びをする。
「ワタシはお昼寝するけど、歩笑ちゃんはどうする?」
「私は……お洗濯して……そのあと図書館行ってくる…」
「ん。じゃあがんばってねー」
そう言って窓際の日陰にごろんと横になる。外からの風が気持ちいい。意識を手放すのにそう時間はかからなかった。

……………………

ぷるるるるるる………
ぷるるるるるる………

うるさいなー。
電話の音がする。
「歩笑ちゃ〜ん。電話よぉ〜」
夢心地のまま言ってみるけど返事はナシ。あ、そうか。図書館に行ってるんだっけ。
「うー、めんどくさ〜い」
床をずりずり這いながら電話機を目指す。
ガチャ。
「もしも〜し。犬神で〜す」
「お!帆波か。よかった。ウチにいてくれて助かったよ」


210 名前:犬神家の夏 〜第1話〜 後編4 :04/08/10 19:56 ID:o9j9bx7K
「お父さ〜ん?どうしたの?」
「また寝てたな、オマエ……まぁそれはいい。いや、ちょっと困った事になった」
「何?」
「さっきアイツから電話があってな。あのバカこんなこと抜かしやがったんだ」

「よぉ、若葉。待たせたな。今さっき、そっちに送ったぞー。うちのバカ息子」
「ん……!?お前が送ってくるんじゃないのか?」
「間違いなくそっち行きの飛行機には乗せたから心配すんな。今日の午後には着くだろう」
「ちょっと待て。一人で乗せたのかっ!?まさかっ!?」
「獅子は我が子を谷底に突き落とすのにも全力を尽くすと言う……」
「その、なんかかっこいいこと言ってごまかす癖なんとかしろ」

…………えーと。て、ことはもしかして。
「まさか、空港で一人居るかもしれないって事!?」
「そうなるな……」
なんでこう非常識な人ばっかりなんだろう。お父さんのトモダチって。
「帆波……こっちがちょっと長引きそうでな。すまないんだが迎えに行ってやってくれんか?」
「ハイハイ。もー。しょーがないわねぇ……」
「すまんな。頼んだぞ。タクシー使っていいからな。よしっ、これで心置きなくガゼルパンチが伝授できる」
がちゃり。受話器を置く。
「はぁ……ほーんと世話が焼けるなぁ………ウチの中年愚連隊は…」
急いだほうがいいかもしれない。早速家の前でタクシーをつかまえて那覇空港へと走った。

………………

タクシーが遠ざかっていく。さーて。顔知ってるって言ってもこの広い空港の中、どこから探せばいいやら。
とりあえず港内放送で呼び出して貰った方がいいかも。


211 名前:犬神家の夏 〜第1話〜 後編5 :04/08/10 19:58 ID:o9j9bx7K
いない。呼び出しても、搭乗口にも、乗客降り口にも、ぜーんぶいない。
「もぅ……どこ行っちゃったのかしら」
全部回ってくたくたになってきた頃。
ぴーんぽーんぱーんぽーん。那覇市からお越しの犬神帆波様……お電話が入っております…いらっしゃいましたら
中央ロビー受付までお越し下さい……
「?誰だろう」
受付まで辿り着き、お姉さんから受話器を受け取る。
「お電話かわりました〜犬神で〜す」
へろへろになりながら電話に出る。
「やっほー。久し振りだね、帆波ちゃん。相変わらず綺麗なお声だ……」
誰だか一発で分かった。
「さすがにこれはやりすぎよっ!?オジサマ!?」
ちょっとムカッと来たのでキツめに言い放つ。
「うわ。マズかった?ゴメンナサイ」
「空港全部捜しても居ないし……どうしようかと思ってるんだから……!!」
「あわゎ……いや、マジでゴメン。一応地図も持たせたんだがな……」
「最初からオジサマがちゃんと連れて来たら済むことじゃない」
「それを言われるとツライんだが………でも、こんなこともあろうかとアイツには発信器が付いてるんだ!!」
あーもう。頭が痛くなってきた。
「発信器によると……お!?帆波ちゃんちの方の港かな?ペンションからすぐの海岸沿いをフラフラしてるぞ……
よくあの地図であそこまで行ったなぁ。すごいぞマイサン」
「オ・ジ・サ・マ!?」
「あ…いや…すいません」
「ぐぁ。反応が消えた……ワシが渡したお守り投げ捨てやがったな、アイツめ」
「スマン、アトヲタノム」
……ぷちっ。電話は切れた。
「なんですってぇぇぇぇーーー!?」


212 名前:犬神家の夏 〜第1話〜 後編6 :04/08/10 20:00 ID:o9j9bx7K
はぁ……もうヤダ。つかれたー。足いたーい。
残った気力を総動員して空港を出てタクシーをつかまえる。
「すんごい二度手間………」

………………
家の前に降り立つ。
海岸沿いって言われても。船着き場もあるし、漁港もあるし、波止場もある。
「めんどくさ〜い……でも、そうも言ってられないわよねぇ……家族だし」

と、言う訳で今現在。

はぁ…はぁ…はぁっ…
……ああっ、もう!
なんだってワタシがこんなに走らなくちゃならないんだろう。
つかれたー。うごきたくないー。むぎちゃのみたいー。
「見つけたら……は……もぅ……叱ってあげなくちゃ……」
砂浜を走りながらつぶやく。
大体は捜した。後はこっちの方の波止場だけなんだけど………
あ。
いたーーーーーっ!!
波止場の先っぽにちょこんとちっちゃな男の子が座り込んでいる。
もぅっ!!よくもここまで手こずらせてくれたわねぇ………
いや、別にこの子が悪い訳じゃないのは分かってるんだけど。
そう思って男の子に向かって歩き出そうとした時。
風に乗って声が聞こえてきた。
「えぐっ……ううぅ……お姉ちゃん……オネイチャーン……」
あ………
「寂しいよう、寂しいよう」
そっか……

213 名前:犬神家の夏 〜第1話〜 後編7 :04/08/10 20:01 ID:o9j9bx7K
忘れていた。
今まで大家族の中に居たのにいきなり知らない土地に一人だものね……
そりゃぁ、泣きたくもなるわよねー。
…………うん!決めた!
ここはワタシがあの子のお姉ちゃんになってあげるしか!
あの時、歩笑ちゃんに言った通り。
「照れない、照れない。やっぱり姉妹ねー。好みがいっしょ♪」
やっぱり私達は姉妹なのだ。だって、ワタシも一目見て気に入っちゃったんだから。
そうと決まれば深呼吸をひとつ。
ダイイチインショーは大事だものねっ♪
そうして。

「あっ!いたいた。 チャオ! あなたが空也ちゃんね♪」

ワタシは親愛なる弟ちゃんに”はじめまして”の挨拶をした。



214 名前:愚弟 :04/08/10 20:02 ID:o9j9bx7K
オマタセターーーー!!
てか、長くてスンマセン。
はぁ………意外に難産でございました。後編。
なんかねぇやがしっかりしすぎちゃいましたねぇ。
まぁ、甘えられる相手が居てこその自堕落だと思うので
この当時はまだしっかりしてたと言うことでご勘弁をw

次回は遂に!!奴が!!僕らのダンチョー馴れ初め編でございます。
期待せずにお待ちくださいませ。

あ、ちなみに翔が空也に渡した地図は日本地図の沖縄にいーかげんに○してあって
「ここらへん」って書いてあるだけです。
そりゃあ息子も尊敬せんわな。オヤジ。

215 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/10 20:26 ID:+9QjNu+w
   ____
 γ    ヽ
 (' ノ)ノ)ヽ )ヽ< >>214 Cool Job!!
 ヽbl ´ー`ノ      n
  ̄    \    ( E)
 フ     /ヽ ヽ_/ /

216 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/11 00:16 ID:0xA+53SG
      ∧∧
     (・∀・)っ
     (っ ,r どどどどど・・・・・
.      i_ノ┘
       ∧_∧
    ⊂( ・ ∀ ・ )
.     ヽ ⊂ )
     (⌒) |どどどどど・・・・・
        三 `J
     /ヽ     /ヽ
   /  ヽ___/  ヽ
  /           \
  |  ● ヽー/ ●  | >>214GJ♪
  \     ∨    /


217 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/13 00:39 ID:klasUNbc
ほ・・・保守いる?

218 名前:愚弟 :04/08/13 01:24 ID:WrF4+N4H
ほ・・・保守もいいけどダメ出しでもいいから文字で感想欲しかったかな・・・_| ̄|O
AAで感想くれた方には贅沢言って申し訳ないんですけど;;
次回書く気力が出ますんで。

219 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/13 08:39 ID:f7F89ZFJ
ガムバッテくだせぇ。
コレを機に犬神家好きになりそ。

220 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/13 11:20 ID:898MUjJ1
次は犬神家の一族ネタを・・・

221 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/13 20:36 ID:tAl8WEIX
八月十日

今日から、柊家の総合警備を任された…
まず、この大家族ぶりにびっくりした。
長女の方から飴をもらったが、セロリ…とかいう美人に奪われた…すごい動きだった…
しかし、泊まり込みで三食昼寝付きだが…いままでSS等をやってきているから、民家の警備なんてはっきり言ってスリルがたりない。

要芽という方に、『なかなか綺麗な面構えをしているじゃない…』と言われたのが印象に残った。
先程、要芽様の部屋に呼び出されたので、今から向かおうと思う…
それにしても何でこんな夜に…







八月十一日

かゆ、うま。

222 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/13 21:15 ID:klasUNbc
↑本スレからのコピペじゃねーか

223 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/13 22:10 ID:tAl8WEIX
八月十二日

一昨日は、いきなりの出来事で生死の境をさまよった…
雛乃様が発見なさってくれたおかげで、言語を取り戻すことができた。飴をもらった。
はっきりいって、この仕事に対しては、プロ意識がある…なのに初日からプライドをズタズタにされた…惨めに思う
空也様とは、うまくやっていけると思ったら、掃除機相手に喘いでいた…惨めに思う
まるという謎の生き物に、攻撃を受けた。スタンガンよりは弱いので、軽く無視をした。
そういえば、犯罪者顔の男が近所に現れたらしい…警備システムのレベルを少し上げた。
風呂を覗いていたクリーチャーが罠にかかっていた。哀れに思う

224 名前:姉、ちゃんと麻雀しようよ :04/08/13 23:00 ID:umyk5VMS
八月○日

朝起きると部屋の外から聞こえてくるのはセミの大合唱。
ただでさえ暑いのに、真夏名物のセミの大合唱
殺虫剤で、周りのセミを殲滅したくなるが多勢に無勢
殲滅する前に、こちらが熱で干からびる
「チッ・・・命拾いしたなセミ共」
セミに愚痴をぶつぶつ言い眠い目を擦りながら居間へ向かうと
なにやら、こちらも騒がしい。
一体何?と思い襖を開けてみると。
ガラッ
「おは・・・・」
!!!!!!
お姉様と、ねぇやが中心に残り
後は全員距離を取っている、まさか、これは。
「うるさい、黙れよ・・・」
「あ〜ら相変わらず短気なのね〜☆」
え〜と、いきなりお姉様とねえゃの修羅場ですか?
「あ、空也ちゃんおはよう♪遊びに来たわよ☆」
と言うなりいきなりねえやが抱きついてくる
「ね、ねぇや!」
「ウフフフ・・・相変わらず可愛いわね〜」
その光景を見たお姉さまはすかさず。
「弟を放しなさい!犬神帆波!!」
・・・これも、確か前に

225 名前:姉、ちゃんと麻雀しようよ :04/08/13 23:06 ID:umyk5VMS
「や・だ☆」
!!!
「な・・・」
その時俺は見た、お姉様が怒りに震え早く離れろ!さもないと・・と訴えかけている瞳を
流石に、このままでいる訳にもいかないので
「ねぇやも、もう放してよ」
「んもう・・・しょうがないわね」
ようやくねえやの胸から開放される。
「はぁ・・・相も変らずよくやるのぅ」
雛野姉さんも呆れ気味だ。
「まあ、喧嘩するほど仲がいいって言うしね〜」
と言いつつ海お姉ちゃんから、なんか黒いオーラを感じるのは気のせいか?
「あうぅぅ」
ともねえは、相変わらず二人を止めようとしてオロオロしている
「しっかしこれじゃ埒あかないよね」
とセロリねぇねぇ
「ふむぅ何か、良い手立ては・・ん?そうか、その手があったか!」
何か雛野姉さんが閃いたらしい。
「取りあえず要芽・帆波お互いここは引くが良い。我に良い考えがある
皆!我の話を聞くが良い」
!?
雛野姉さんを囲んで、全員が正座をして座る
すかさず要芽お姉さまが切り出す。
「姉さん、考えと言うのは?」
「うむ・・実はなこれだ」
「麻雀?」
「そうだ、これで仲直りと行こうではないか」

226 名前:姉、ちゃんと麻雀しようよ :04/08/13 23:10 ID:umyk5VMS
「あはっ、賛成。皆仲良く」
「・・・姉さんがそうおっしゃるなら(勝てばいいのよ勝てばね)」
「麻雀か・・・面白そうじゃない☆」
「ふ〜ん面白そう(・3・)(イカサマで楽勝)」
「麻雀・・・・」
「なるほど、いいかもね(フッ・・・私の立場引っくり返してやるわ!)」
「ギュギュギュッ(脱衣か?脱衣なのか??)」
「にゃっは・・・勝てば儲かるにゃ」
「これ、賭け事は禁止である!これは、あくまで両家の親睦を深める意味で行う物であり
賭博は禁止、よいなセロリ」
「ふにゃぁ〜(でも・・まあバレなきゃいいにゃ)
でも、もっとメンツがいた方が賑やかで面白くない?」
「それもそうだね、それじゃあ他の知り合いとかにも声をかけ・・・」
と、楽しそうに満面の笑みでともねえが喋っている最中に
「待てい!」
突然の大声に皆が辺りを見回す。
「な、何!?」
ツインが周りを見回す
「あ、あそこ」
よく見ると、庭の壁の上に逆光になって見えにくいが一つの人影
「両家の親睦を深める場で、このワシを置いてきぼりにするとは・・
人それを無視と言う!」
雛野姉さんが現状に戸惑いつつも叫ぶ
「お、おのれ、何奴!?」
「貴様らに名乗る名などない!」

227 名前:姉、ちゃんと麻雀しようよ :04/08/13 23:15 ID:umyk5VMS
が、ある事に気が付いた要芽姉様が刺すように
「お父様・・何をやってらっしゃるんですか?」
「・・・・」
間の悪い空気が漂いだす
そして、俺を含めた全員の呆れ冷たい視線がバカ親父を貫く。
こんなのが義理とはいえ親父だと思うと胃が痛くなる。
「というわけで・・お父さんも参加するぞ!ダメだと言ってもダメだからな」
一同が沈黙する中、バカ親父が柊・犬神家の中心でバカを叫んでいる
正直・・・バカ親父は来なくていい。

その後・・要芽お姉様からいるかちゃん・磨周くん
ともねえから透子さんと、出番が激減してしまい、ここで
存在をアピールしておきたいクロウと壬生さんが
そして・・俺からは団長とベアが

姉しよキャラオールスター

ねえ、ちゃんと麻雀しようよ!○月×△日脳内発売予定!

228 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/14 00:35 ID:gUi4V3Ju
雛野

229 名前: :04/08/14 01:44 ID:+No0VAGK
みんなすごくいい作品、だね

230 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/14 03:58 ID:WSon+GhY
あ、ウンコ付きのトイレットペーパーコレクターの
ともねえだ!

231 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/14 10:09 ID:yX8+niUa
>230

「パ − プ ル ス ト ラ イ ク ! !」

232 名前: :04/08/14 12:06 ID:Kxbv5Tco
>>230
あう・・わ、私はそんなこと、しないよ

233 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/14 16:29 ID:2euWxjfM
ともねえ、漏れのうんち付きもコレクトして下さい!

234 名前: :04/08/14 17:16 ID:MOESFpDt
あう・・い、いらないよ・・・・・

235 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/14 18:03 ID:+QvOVgDK
>234
をを!IDがMOEだ( ゜∀゜)

236 名前: :04/08/14 18:19 ID:wPo2R/BS
あは、ほんとうだ・・

237 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/14 22:25 ID:CmDHOc4s
ともねえ、うんこの臭い嗅いじゃあダメだよぅ!

238 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/14 22:28 ID:sYYhvfSz
>>235
残念。一回だけだったな。

そーいやここってなりきりスレも兼ねてたんだっけな。

239 名前:ひなのん ◆b.mB1.4dGA :04/08/14 22:29 ID:JvO3LVxB
うむ。我がきたぞ

240 名前: :04/08/14 22:59 ID:vsr9IBuP
>>237
わ、私嗅いでないよ!・・うう・・

あ、雛乃姉さんだ
雛乃姉さん助けて・・
みんなが変なこと言ってくる・・

241 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/15 01:44 ID:jzy4CAAr
八月十四日

警備システムのチェックをしていると、雛乃さまに飴を貰った…ミント味だ…
巴さまから、差し入れとして素麺をいただいた…旨かった

高嶺さまから蹴りを喰らう。初日と態度が違うので、結構ショックだ

セロリさまから襟を直してやると言われ、巴投げをされた。海さまが笑っていた。

空也さまは、掃除機をみがいていた…

クリーチャーは、様々な場所で覗きをしているが、カメラを気にしない所は凄いと思う。

要芽様が…首輪を買ってきた。プレゼントと言われたが、俺を追い出すつもりなのか?

242 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/15 03:42 ID:/OBKxlbo
いつからなりきりスレになったんだ?

243 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/15 03:44 ID:ICCwuErI
>>242
てめえがnyで姉しよを落としてずうずうしくスレに居座る前だよ

244 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/15 04:17 ID:qeLmKoVO
>>242

姉、ちゃんとしようよっ!SS&なりきりネタスレ(前スレ)
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1079724057/

若造が、>>1から出直せぃ。

245 名前:>241 :04/08/15 04:21 ID:jzy4CAAr
ここはてめえの日記帳じゃねえんだ!

って言われてないのがさみしくもある

246 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/15 14:08 ID:8SruvujC
いや、普通に面白いし。

247 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/15 16:05 ID:jzy4CAAr
サンクス!これからも書いていいのかな…

248 名前:◆bkZ.Gy3YLQ :04/08/15 17:32 ID:kl/17IrE
>>241
わ、私は面白いと思ったよ・・
あは・・これからも書いてね

249 名前:誠一郎 ◆uv.ajTGp8o :04/08/15 17:37 ID:jzy4CAAr
空也様と買い物にでた。普通にしてると、気さくだが…電気店で掃除機を吟味している姿は、事情を知る私には、目にとても痛かった。

ミントアイスを大量に購入…この量が一週間で無くなるのだから、みんなミントアイスが好きなのだろう…

と、思っていたら。帰宅後、しばらくして冷凍庫を見ると…『要芽の、食べたら脳を犯す』と書いてあった。
私は、冷蔵庫に近づくのをやめようと誓う。自室に小型の冷蔵庫を購入することにしよう…

部屋に戻ると…セロリ様が、私の部屋で仕事道具を漁っていた。催涙スプレーを強奪される。彼女ほどの美人だと、やはり危険が付きまとうために、それくらいは必要なのだろう。
数分後、高嶺様の悲鳴が聞こえた…
大惨事だった…

巴様と、日記について語った。やはり良い人だ。

はぁ…プロのボディーガードととしての仕事を全くこなしていない私は、日に日に自信を失っていっている…傭兵としての経験も役にはたたない…

警備システムのチェックだけなら、一般の企業で十分なはずなのに…

翔様は…なぜ私を雇ったのだろうか…
平和な事は、ボディーガードとしても嬉しいが…私は使用人に成り下がってしまった…

だが…この生活も悪くないかもしれない…

250 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/15 18:49 ID:79Km1WU9
>>241, 249
新しい試み(?)、第三者からの視点は
成功している様に思える。
なかなか面白い。

続くといいなぁ。

251 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/15 19:58 ID:3YgOf1Ux
>『要芽の、食べたら脳を犯す』
(;´Д`)ハァハァ

252 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/15 21:01 ID:lUB+iTdX
>>249
面白いです。イイヨイイヨー(・∀・)

過去に短慮な弟が、ついつい出張したあるスレに
貴方と同じ名を冠する勇者がおられたのだが……いや、まさかな。何も言うまい。

253 名前:誠一郎 ◆uv.ajTGp8o :04/08/15 21:26 ID:jzy4CAAr
俺ではないですね…

柊家はいただいた

254 名前:◆bkZ.Gy3YLQ :04/08/15 22:06 ID:YkuGxmap
>>249
あは、すごくおもしろいよ・・

255 名前:誠一郎 ◆uv.ajTGp8o :04/08/16 00:05 ID:uRMXAb3u
追記

ミントアイスが一箱無くなったらしい…犯人は命が惜しくはないのか?大体のカメラの映像を繋いでみると、容疑者は三人と一匹だが…私はあえて何も報告はしなかった。

要芽様に、台所に隠しカメラをセットするようにと命令された…

大体のカメラは目立つ所と庭などに設置して、柊家の方々のプライバシーを侵害しないようにしているのだが…

ちなみに、この前の首輪に引き続き…ネコミミを頂いた…逆らってはいけない…


隠しカメラは、他のシステムと隔離して、事件発覚後に二重のパスを入力しなければ見れないようにしておこう…
一つ目のパスは私が保管
二つ目は要芽様に登録、保管してもらえば大丈夫のはずだ。


厄介なのが海様だ…この前もセキュリティーシステムがハッキングされそうになり乗っ取られる所だった…
よし…指紋認証も追加しておくか…

256 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/16 00:41 ID:/LnCTCsf
>>252
その勇者なら皇帝になったお方…ほ ほぎー

257 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/16 00:51 ID:KrnBSsPK
>256
アリだー!

258 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/16 00:58 ID:uRMXAb3u
何のことかさっぱりだなぁ…
レイプスレで淫ホスと戦った誠司しかわからない…

259 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/16 01:48 ID:/LnCTCsf
>>258

柊空也ガ板集結事件だな。
姉様のAAが張られてたり、なにかと弟潜伏率が高い。

260 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/16 01:52 ID:uRMXAb3u
ありがとう!
これでやっと眠れるよ…

261 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/16 11:00 ID:Tuw300v4
>256-257
おまえらのしょうありがしんぱいだー

262 名前:犬神家の夏 〜1.5話〜 空也ちゃん観察日記1 :04/08/16 20:12 ID:wlPyZKt2
「しっかし寝付きいいコねー、空也ちゃんって」
疲れてるとはいえすごい。
「すー………すー………」
あのあと。帰って部屋に案内したらこの通り。
疲れが出たのかすぐさまばたんきゅ〜。
「ま、あれで疲れない方がオカシイけどね」
寝顔を覗き見る。
むむ。寝顔もカワいいわね……この子……
えい。
ぷにぷに。つねつね。ほっぺびろーん。
起きない。
一度寝たら起きないタイプなのかも。
「う……うぅん……」
あ、起きるかな?
「海お姉ちゃん……雛乃姉さん……寂しいよぅ……」
ぽろりと涙がひとしずく。
「要芽姉さん……絶対……立派になって帰ってくるから……そのときは…」
う……ちょっときゅーんと来た。
抱きしめてあげたくなる。
「うっ……うぅ……」
今度はなんだかうなされ始めちゃった。
「う……だめだよ……瀬芦里お姉ちゃん……それは姉貴のどらや……食べちゃダ……
わぁ……うっ……姉貴……違うよ……ボクが食べたんじゃ…ううっ……やめてとめてやめてとあqwせdrftgyふじこlp 」
うわ、すごいうなされっぷり。よっぽど怖いのね……

263 名前:犬神家の夏 〜1.5話〜 空也ちゃん観察日記2 :04/08/16 20:13 ID:wlPyZKt2
やっぱり添い寝してあげますか。
ぎゅっ。
「すぅ……すぅ……」
よかった。落ち着いたみたい。
「うーん……ともねぇの胸……きもちいい……」
ぴきっ。
ちょっとムカっときた。
でもガマンガマン。
寂しいんだもん。しょうがないわよねっ。
「海お姉ちゃん……そんなにスリスリしちゃあ……」
ぴきっ。
「瀬芦里お姉ちゃん…そんな所触ったらっ……ダメ…だって…」
ぴきぴきっ。
ガマン……ガマン……
「要芽姉さん……でへへへ……」
ぴきぴきぴきぴきっ!!
「空也〜!?添い寝してあげてるのに他の姉の名前ばっかり呼ぶとは何事かな!?」
「ねぇやー、ねぇやー言うのがスジってもんでしょーっ!?」
ほっぺをつかんでぶんぶん振り回す。
弟ちゃんとの初夜はこうして更けていった。


264 名前:愚弟 :04/08/16 20:18 ID:wlPyZKt2
コミケ疲れにてこんなんで許して下さい_| ̄|O
前回の変な要求に答えて下さった>>219>>220様ありがとうございます。
感想もらう事で何とか生きてますんで今後も懲りずにお願いします(ぉ

2話を待っててくれた方はすいません。
もうちょっとお待ちを。次から空也視点になるのでこれだけは
書いておきたかったんで。

265 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/16 20:33 ID:3RpFbfEX
いいよ〜これ、結構心温まるよ。

266 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/16 21:11 ID:Wp+A+wvQ
>愚弟殿

どこかのWeb漫画で・・・同じようなネタがありましたから!残念!

267 名前:◆bkZ.Gy3YLQ :04/08/16 21:19 ID:7ZGG4VWH
>>262-263
あは、面白いね
空也・・Hな夢はだめだよ・・・

268 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/16 21:27 ID:rTS9K0mf
スカトロともねえキター!!!(AA略

269 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/16 22:01 ID:NzPqDcUk
>>266

そういうのは気づいていても「言わぬが華」というものですよ

270 名前:愚弟 :04/08/16 22:02 ID:wlPyZKt2
>>266
言われて思いだしたよ…マジ、ゴメン_| ̄|O
イトマルさんは俺が姉しょSS書こうと思った原点ですんで本当に申し訳ない。
やっぱり疲れた時にSS書いちゃダメですね。

271 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/16 22:03 ID:koDHR8fb
>>266
アレよりも万倍おもしろい。
作者様ですか?

272 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/16 22:27 ID:Jf822sqo
愚弟たんの作品は好きだよ、俺。

273 名前:◆bkZ.Gy3YLQ :04/08/16 23:28 ID:+no0vLm/
>>270
あう・・そ、そんなこと言わないで・・・
わ、私愚弟さんの作品、すごく好きだよ・・

274 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/17 00:06 ID:dDkO/Rpg
>271

あーあ〜(゚з゚)
しーらね〜

275 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/17 00:13 ID:zKbqebLA
>>270
プロの人でもたまに自分の思いついたアイデアがどっかで見たことのあるものだったりするという。
まして自分の心に残ってるものならなおさら。
だから貴方に言えることは俺には一つしかない。

愚弟さんGJ!

276 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/17 00:15 ID:u4HI/QK7
>>274
何だお前死ねよ

277 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/17 00:19 ID:dDkO/Rpg
>276

死ねとか気軽に言うなよ〜

278 名前:177 :04/08/17 01:48 ID:fyzxVkb/
セーブデータ欲しい人居る?
パワポケの1.2なんだが

279 名前:266 :04/08/17 01:52 ID:ho7dMcH/
>269-271>275
いや、俺もよく考えないでカキコしてしまった。ほんとに申し訳ないです。


とりあえず釘にさされて逝ってきます

280 名前:愚弟 :04/08/17 02:18 ID:F87we9v/
いぇいぇ。お気になさらず。
お詫びと言っちゃあなんですが書いて欲しいシチュリクでも有ったら受け付けますぜ?
>279さん。
ついでに大判ブルマいだ!チンチンのでけぇ人先着2名様のリクも請け負うぜ!
あ、お願いだから無茶なのやめてね?w

281 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/17 02:45 ID:R9wTr57F
とりあえず、ともねえがクロウに襲われるシチュを頼んだ。
できたら先生も出してやってくれぃ(´▽`)

282 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/17 03:12 ID:ZIF8UmTv
>>281
そんな鬼畜じみた物より純愛だろ?これ最強
ねぇやものが見たい!ノシ
お呼びでない?こりゃまた失礼
〜@('A`)@〜ごめんねー素直じゃn(ry

283 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/17 08:56 ID:JkUD130l
>>280
姉貴のヌーブラ体験記お願いします。

284 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/17 14:32 ID:jpt1eI9L
というか>>266は某侍ネタですよ皆さん、わかってあげて。

姉貴関係で純愛物を望む(ベタだな、俺)、ねーたん付きでもいいです。

285 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/17 16:10 ID:8YQhotFG
あの・・・触手・・・

286 名前:愚弟 :04/08/17 17:06 ID:utOC8jqd
とりあえずここで締め切りー。
二名様までって言ったじゃん・・・・w
まぁ最初の一名様は書きますよ。
特撮スキーなんで書くのが早まるだけですわ。

姉貴ツンデレは・・・ともねぇも絡んでもいいなら早めに書けますな。

ねぇやは犬神家の夏早めに上げるのでお許しくださりませんか・・・?

ヌーブラと触手は・・・ちと時間くれ・・・_| ̄|O

あ、あと>279さんのは強制的に受け付けますんで。
見てたらリクくださいなー。


287 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/17 22:58 ID:hKrNPnWF
>まぁ最初の一名様は書きますよ。

キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!

みんなの反応からして「やっぱり弟は純愛スキーが多いんだなぁ……」
と、しんみりしてたから凄く嬉しい。
鬼畜系じゃなくて、戦闘に重きが置かれたSSになりそうな気もするけど……
どの道、無茶苦茶期待してます(*´Д`*)

288 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/18 01:44 ID:Qvr4N14j
>ねぇやは犬神家の夏早めに上げるので
ワ━━━━━━ヽ(・∀・) ノ━━━━━━イ
愚弟氏クス。

>>287
スマンね。まさかともねえや、先生がクロウに犯されるやつk(ry
取り敢えず釘打たれてきます

289 名前:保管してる人 :04/08/18 02:06 ID:kfRgfLTU
保管庫の鯖、無料でアクセスログ(リファラだけですが)を参照できるサービスがあるので、
時々眺めてたりするんですが。
と、珍しくとあるSSへピンポイントのアクセスがあるのをハケーン。
飛んできた元は↓ココ。
ttp://search.yahoo.co.jp/bin/query?p=%a5%af%a5%ef%a5%ac%a5%bf%bc%e8%a4%ea&hc=0&hs=0

………(;´Д`)

まあ3回もアクセスしてきたところを見ると彼ももうすっかり弟の一員になったことだろうw

290 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/18 07:09 ID:4CtsuIYu
こんなん見つけた

263 名前: 水先案名無い人 投稿日: 04/08/16 13:38 ID:i3qjqQah
―――――体は姉で出来ている。

血潮は他人で 心は家族。
幾たびの添い寝を経て不敗。
ただの一度も権限はなく、
ただの一度も放置されない。
彼のものは常に複数 シーツの海で快楽に酔う。

故に、戸籍に意味はなく。
その体は、きっと釘を打たれていた。


291 名前:仮面ライダージガ EPISODE 21 「応戦」1 :04/08/18 19:07 ID:LIpKS2em
トントントントン…………
野菜を切る音が耳に心地よく響く。
「ともねえ、野菜切り終わったけど。今日は何にするの?」
「うん……きょ…今日は…野菜炒めと…ミックスフライと…お肉のお浸しと…西瓜の煮付けかな…」
ほう。なんだか見たことも聞いたことも無い料理ばっかりですな。特に後半の2つが。
まぁ、そこはそれ。中華の覇王の異名を取ったともねえならば俺の知らないレパートリーがあっても不思議ではない。
でもなんか気になる。いつものともねえならそんな「もしかしてこれ料理?」みたいな前衛的な料理なんか作らないはずだし。
「じゃあ……揚げ物からやるから……空也は野菜炒めをお願いしていいかな?」
「らじゃー」
て、ともねえ。
たまごを冷蔵庫から出す。
割る。
そしてそのまま、熱した油の鍋にっ…………
「なんとぉぉぉぉぉっ!!」
すんでの所で受け止める。
「ぁっ………!?」
ふぃーーー。ギリギリセーフだったぜ………
「ともねえ!どうしたのさ、ぼーっとしちゃって……これは、衣にするヤツじゃないの?」
「あ、あはは……そうだよね……ごめん、うっかりしてたよ……」
むーん。これはもしかして。さっきからの微妙におかしい言動。ぼーっとするほどの意識。
これらを総合して導き出される答えは………

1.(今夜……空也の部屋に行っても……あぅ……いいかな…)のお誘い
2.流行性感冒

俺の比較的よく当たる勘に従うと………1だな。
ファイナルアンサー? ファイナルアンサーでお願いします。
ざんねん!わたしのぼうけんはここでおわってしまった!
なんて小ネタは置いといて。

292 名前:仮面ライダージガ EPISODE 21 「応戦」2 :04/08/18 19:08 ID:LIpKS2em
ぐいっとな。
「ともねえ、ちょっとおでこ借りるよ」
「あっ……く、空也!?」
やっぱり。
「と〜も〜ね〜ぇ〜!?」
「あ、あぅ!?」
「なんで俺が怒ってるかわかるよね?」
「う……うぅ……」
「まったく……無茶しちゃダメって言ったでしょ?具合悪い時は素直に言う!」
「ごめん……空也」
「はーい、回れ右。ほら、エプロンも外す」
「で、でも、ご飯の支度が……」
「大丈夫。後は俺が全部やっとくから。とりあえず今日はもう寝ること!いいね!」
抵抗するともねえを部屋まで連行する。 はぁ。なんでこう無理ばっかりするかな、ともねえは。
…………少しは頼ってくれてもいいのに。
今まで俺はともねえに甘えっぱなしだった。晴れて姉弟から恋人になってもその図式はあんまし変わっていない。
なので、まぁ、その。ちょっとは頼られる男になりたいワケで。とりあえず今は気合い入れて夕食をば作りますか。
そして夕食後。
「ともねえ、大丈夫?」
「あ…空也……ご飯の支度……大変だったでしょ…?」
「それはもーいいから。おかゆ持ってきたけど食べられるかな?」
「ありがとう……うん、食べられそう…」
「食べたら薬飲んでね、置いとくから」
「やっぱり……優しいな……空也」
う。ともねえはこういうところは凄くまっすぐだ。だから困る。照れてきちゃってしょうがないのだ。
「ほら、食べたら薬飲んですぐに寝る!病人の仕事は寝ることだよ?」
ぴしゃり と。ふすまを閉めて部屋を出る。よかった。そんなに大したことはなさそうだ。
さてと。明日も大変そうだし俺も早めに寝るとしよう。

293 名前:仮面ライダージガ EPISODE 21 「応戦」3 :04/08/18 19:10 ID:LIpKS2em
…………!?
キンキンキンッ!!
耳鳴りみたいな共鳴音。
くそっ………なんだってこんな時にっ!! ともねえの部屋に向かって走り出す。
部屋の前まで来たが反応はない。ともねえの性格だと這ってでも行きそうなもんだが。
あ。さっきの薬で眠っちゃったのか。どうするか……放っておく訳にもいかないし……
透子先生に頼むって手もあるけど、見返りに何を言われるか分からないし。
「………決めた。俺がやってやるっ!!」
僕としてのパワーが発揮されてる状態でならけっこうやれたんだ。
勝てないまでも、一般の人を巻き込まないように追い返すぐらいならできると思う。
俺も何かの力になれないかと、いろいろ武器になりそうなものも買ってある。
そうと決まれば善は急げだ。もう誰かが襲われてるかもしれない。
ありったけの”武器”を装備してオンボロ原付に飛び乗った。

ぃぃぃぃぃぃん……… 頭の中に響く例の音が強くなってくる。こっちか!
音に従い原付を急がせる。しめた!こっちの海岸ならなんとかなる!
そして原付を止めてゆっくりと近づく。
……………いた。しかも。
「4対1はさすがにヘヴィだぜ……」
普通の色のが3匹、そしてなんかやたらと羽根飾り?が豪華な赤いのが一匹。
アレはもしかしなくても通常の三倍強かったりするんだろーか。やっぱし。
けどもうここまで来たらやるしかない。覚悟を決めろ。相手がクロウなら人間じゃないんだ!俺だって!
「行くぜ、相棒」
手の中のモデルガンを握りしめる。たかだかモデルガンと侮るなかれ。ガスは最高圧力のに換装したし、
なんせ弾丸は雑誌の目次横によくある通販で買った神経断裂BB弾(500発8000円[税込])に変えてある。
目とかの急所に当たればそれなりには効くと思う。
やることは一つ。最初に全力攻撃。しかるのちに逃げ回るっ。
一匹でも戦闘不能に追い込めれば上等だろう。

294 名前:仮面ライダージガ EPISODE 21 「応戦」4 :04/08/18 19:11 ID:LIpKS2em
5……4……3……2……1……GO!
カウントダウンをして岩陰から飛び出す。
「食らえぇぇっ!!」
「ギィッ!?」
「ギシャァァァァ!!」
予想通り、羽根を広げてガードされる。 しかし、不意の対応に反応が遅れた一匹の顔を銃弾が直撃する!!
「ギャグァァァァアァ!!!???」
よっし!そこそこ効いてるみたいだ!続いて怯んだ一匹に向けて倉庫にあった日本刀を振りかぶる!
「でやぁぁぁぁっ!!」
いけるっ!そう思った一瞬。
パキィンッ! 刀が澄んだ音を立てて折れ飛んだ。
「なっ……!?」
防いだのは後ろに居た例の赤い奴。しかも素手でだ。
やっぱりコイツは別格か……
ばっ!
隙を突いて間合いを取る。
初撃は不意を付けたから成功したようなもんだ。気づかれた以上乱戦なんて出来るハズがない。従って残された策は………
「やれやれだ……こいつはマジにヤバいかもしれん……だが柊家にはひとつだけ伝統的な戦いの発想法があってな……」
「ギィ?」
「逃げるんだよォーーーーッ」
全速力で駆け出した。僕パワーも加わってるから原付までギリギリ行けるはずっ!
だが。
「なんで追いつかれてんだーっ!?」
やっぱり3倍だからなのか?大佐だからなのかっ!?
ドスッ。首筋に痛みが走る。
意識を手放す前に浮かんだのは
「で、でも僕が力を発揮できるのは私が姿を変えている時だけだから……普段はいつもと同じだから、無茶はできない」
忘れてた。ゴメンよともねえ。
そして、俺の意識は闇に落ちた。


295 名前:愚弟 :04/08/18 19:16 ID:LIpKS2em
次回予告

「俺は、ともねえを支えたかったんだよ」
「空也……お姉ちゃんなら大丈夫だよ、こんなの…はっ!うぁぁ……」
「ゴメンよ……俺が無茶したばっかりに……」
「真打ちは遅れて現れるのがメキシコ式よ?OK?」

次回、EPISODE 22 「姉弟」にご期待しないでください。

はい、長くなったんでとりあえず前編です。
しっかし俺の好きな特撮バレバレな内容ですな。ホントに。
後半は明日中にでも。エロエロよー!

296 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/18 21:21 ID:gyCFbomh
ダブルライダー来るのか?来るのか?(・∀・)!!

GJです!

297 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/19 00:34 ID:D+WFau1+
>3倍だからなのか?大佐だからなのかっ!?
ワラタw

愚弟氏GJ

298 名前: ◆Rion/soCys :04/08/19 13:54 ID:YDfOnMhW
「ただいま」
「あ、お帰り要芽姉・・・どしたの?なんか疲れてるね?」
「・・・そうかしら?・・・・・・そう、かもね」
「・・・元気出してよ、もう・・・ね、久しぶりに、一杯どう?」
「お酒?・・・そうね・・・酔って一時でも忘れる、か・・・頂物だけど、いいウィスキーがあったわね」
「じゃ、要芽姉の部屋いこっか?私、グラスとか持ってくよ」
「ええ、お願い」

「それじゃ、乾杯でもしましょうか」
「そだね・・・それじゃ、クーヤの幸せに、カンパーイ♪」
「・・・空也の幸せ、ね・・・もう・・・私には関係ないわ・・・」
「へ?・・・まだ・・・こだわってるの?」
「瀬芦里は・・・平気なの?あんな・・・帆波なんかに空也を取られて・・・」
「・・・平気ってわけじゃないけど・・・今更しょうがないじゃない・・・」
「たとえ私の物にならなくても・・・あなたや雛乃姉さんが空也に選ばれたのなら、まだよかったのだけれど」
「わたしは・・・要芽姉がきっと・・・って、思ってたんだけどね」
「私たちになくて、あの女が持っているものなんてあるのかしら」
「なんかあるんだろーね」
「ふっ・・・馬鹿ね、私って・・・自分から手放して・・・失っておいてから、こんな・・・」
「要芽姉・・・まだだよ・・・まだ、要芽姉も私も、空也を全部失ってない」
「・・・何がまだ、なの・・・もう空也は帆波に・・・」
「それでも・・・まだ、空也は私たちの弟だよ・・・可愛い、大事な・・・弟。それに、まだ・・・可能性なくなったわけじゃないよ」
「そう・・・かしら・・・」
「そうだよ・・・最後の最後まで・・・私、あきらめない」
「・・・あなたは、いつも前向きでいられるのね・・・そうね・・・少なくとも・・・もう、うつむいているのは、やめるわ」
「そうそう・・・っと、つまみがもうなくなっちゃったか」
「ああ・・・そこにナッツの入った缶があるから、それ開けていいわよ」
「サンキュー・・・ぐ・・・ンギギギギギ・・・」
「どうしたの?」
「うー・・・なにこれ、ずっと放ったらかしだった?蓋が固くて開かないよ?」
「・・・・・・・・・誰、あなた」

299 名前: ◆Rion/soCys :04/08/19 13:55 ID:YDfOnMhW
「へ?・・・誰、って・・・」
「瀬芦里がその程度の缶の蓋を開けられないはずがないでしょう。巧く化けたものね・・・帆波!」
「あん、バレちゃった。要芽ちゃん鋭い〜」
「そう・・・こうして、負けて落ち込んでいる私を見て嘲笑いにきたというわけね・・・いいわ、好きなだけ笑いなさいよ!」
「あ、ち、違うのよ!そんなつもりで・・・」
「うるさい!・・・この・・・泥棒猫!」
「そ・・そんな言い方ないでしょう!?私は、ライバルが意気消沈してるって聞いて、それじゃ張り合いがないからって・・・」
「励ましに来た、とでも言うの!?それこそ大きなお世話だわ!」
「な、何よ!さっきまでメソメソしてたくせに!」
「う、うるさい!だいたい、あなたに励まされたって嬉しくないわよ!そんなことするぐらいなら、空也を返しなさい!」
「ふーん・・・返せ、ってことは、空也ちゃんはもう私のものって認めてるわけねー」
「くっ、ああ言えばこう言う・・・いいわ、今はあなたがほんのちょっとリードしてるのは認めてあげる。でも、これからはそうはいかないわよ!」
「・・・ふふ〜ん♪」
「なによ、嫌な笑い方して」
「別に〜。ま、とりあえず元気にはなったみたいだから」
「う・・・まあ、やる気になったのは事実だけど・・・でも、いいのかしら?」
「なにが?」
「こんな、敵に塩を送るような真似をして、後で泣く羽目になっても知らないわよ」
「うーん・・・そのときは、きっと要芽ちゃんが励ましてくれるわよねっ?」
「甘えるな」
「あん、他人には厳しい〜。ま、私が空也ちゃんを奪われるなんて、ありえないけどねっ」
「ふっ・・・せいぜい、今だけ笑っていなさい」
「イーだ。ずーっと私は空也ちゃんと笑ってますよーだ。それじゃ、今日のところは帰るわねっ」
「・・・あ、ちょっと・・・待ちなさい」
「うん?まだ何かあるの?」
「ボトルが・・・まだ、少し残ってる・・・その・・・つきあいなさいよ、最後まで」
「・・・ま、たまにはいいか」


300 名前: ◆Rion/soCys :04/08/19 13:56 ID:YDfOnMhW
「空也ーっ!」「空也ちゃーん!」
「うわあぁっ!?な、なに!?姉様!?ねぇや!?何故揃って俺の部屋に!?」
「うふふふふ・・・可愛い・・・」「うふ・・・愛してる、空也ちゃ〜ん」
「な・・・・・・酔ってる?・・・いやちょ、なんで脱ぐの!」
「・・・したいんだもん」「空也も・・・脱ぎなさい・・・」
「え、や、ちょ、俺にも準備というものが!」
「離さない・・・」「逃がさない・・・」
「うあ・・・」
「駄目よ・・・もう・・・」「空也ちゃん・・・あったかい・・・」
「・・く・・・仕方がないなぁ・・・って・・・あれ?」
「・・・すー」「・・・・・・すぴー」
「・・・もしもし?・・・寝てますか?」
「う・・ん・・・」「・・・むにゃ・・・」
「裸で抱きついてきたあげく、既に戦闘態勢に入った俺を置き去りにして、二人で先に寝ましたか?」
「・・・ん・・・」「むにゃ・・・すー・・・」
「・・・やれやれだぜ」
「空也・・・いかない・・・で・・・」
「・・・へ?・・・あ、寝言か」
「いや・・・行っちゃ・・・いや・・・」
「姉様・・・どこにも行かないよ・・・」
「空也ちゃん・・・ずっと・・・一緒・・・」
「ねぇや・・・そばにいるよ、ずっと」
「うふふ・・・ふふ・・・ん・・・」「すー・・・うふ・・・むにゃ・・・」
「・・・二人が仲良くなってくれたら・・・ずっと、一緒にいられるのかな・・・」
「・・・う、ん・・・帆波・・・・・・殺す・・・」
「・・・要芽ちゃん・・・なんか・・・死んじゃえー・・・」
「・・・・・・・・・無理かな」


301 名前: ◆Rion/soCys :04/08/19 13:58 ID:YDfOnMhW
コミケ明け肩慣らし
でもまだ疲れてるからHなし

・・・Hシーン書くのって消耗するのよねw

302 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/19 14:05 ID:PMwiM75/
>>301
GJ!!
普段ありえない組み合わせだけにこれは(・∀・)イイ!!
でも空也は俺のモノ!!

303 名前:愚弟 :04/08/19 14:14 ID:MpPLQLON
>>301
ナーイス!
相変わらず熟練の技っすねぇ………
本編にあってもおかしくない違和感の無さ。
修練足りねぇなぁ、俺。

そして俺は今現在消耗中でござんすw (クロウとのエロってムズい……ぐはぁっ)

304 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/19 15:12 ID:w2GMD52p
>>301
GJ!
ゲーム中帆波ルートでは姉様があまり出しゃばらないでいたけど
高嶺×海みたいな「喧嘩するほど仲がいい」二人になると面白いよね


305 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/19 16:22 ID:D+WFau1+
>>301
GJ!
最後のオチ好きですノシ

306 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/19 18:15 ID:+R1bvS/t
>>301
面白い!!
今後も期待してるよ。

307 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/19 21:16 ID:99iGAgdX
 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。   
      +    。  |  |
   *     +   / /    >>301GJ!
       ∧_∧ / /
      <´∀` / / +    。     +    。   *    
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +
     〈_} )   |
        /    ! +    。     +    +     *
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
――――――――――――

308 名前:仮面ライダージガ EPISODE 22 「姉弟」1 :04/08/19 23:09 ID:MpPLQLON
……クイ……ル……ヌ……ガ…イ………ゴ……アァァ……
声がする。あ、やっぱり俺死んだのか?
ゴメンよ、ともねえ。俺が無茶したばっかりに。また、泣かせちゃうかなぁ……
…ニ………ユル……ヌ…ジ……イド…エ………ギシャァァア………!!
でも死後の世界ってこんなんなのか。うわー、予想してたよりホラーだ。
俺としてはもっとこう……スケスケの羽衣纏ったお姉様達が出迎えてくれるもんだと……
…ニクイ……ユルサヌ…ジガ…イド…エゴ…ガァァァァッ……!!
違う。これは………まさか……!?
…ユルサヌ……ワレラヲ…ウラギリシ……オンミョウジ……
クロウ達の意識?
……ユルサヌゾ……ワレラカラ……ユビワヲウバイ……ジガ……イド…エゴォォォォ!!
そうか。指輪は元々アイツらのモンだったのか。
キロリッ。!?
悪寒が走る。射抜くような視線を感じる。
…キサマ……メザメタノカ……?
考えを読まれたっ!?
…キサマ…マダ…コロサナイ…ジガ…オビキヨセル……エサ…
うわ。とりあえずは一安心だけど…よりヘヴィな状況になってるな…やっぱり知能は高かったのか。こいつら。
……タカダカトリフゼイ……カ……?
あー、そー思ってたよ。
…ツイデダ…コノジダイノ…チシキ……イタダク……
がっ!? 頭の中がシェイクされるみたいな感覚。吸われていく。知識が。言葉が。記憶が。
「ふむ……まぁこんなものか。貴様らの言語は」
そんなっ…声まで変わって!? おいおい、カギカッコもついてるよ。
「誰にでも出来る訳ではない。こうなる前は陰陽道の心得があったからな」
なるほど。それで赤いのね。
「赤さは関係なかろう、赤さは」
で、お前らともねえを誘い出してどうしようってんだ。
「知れた事。ジガが貴様の姉とは好都合だ。徹底的に嬲り、犯し、殺し尽くしてくれるわ」

309 名前:仮面ライダージガ EPISODE 22 「姉弟」2 :04/08/19 23:10 ID:MpPLQLON
ふざけるな!アンタらが憎んでるのはアンタらを追いやった人たちだろう!?ともねえは関係ないはずだ!
「確かに貴様の姉は関係ない。だが貴様の姉がジガであることに変わりはない。
それにだ。貴様は目の前で姉を殺されたことがあるか?」
え。
「貴様は目の前で姉、両親、親友を殺された事があるかと聞いているのだ」
………………。
「無かろうな。私ですら今でも悪夢である事を願っている。だが、いくら願っても覚めてはくれん」
………………ふざけんなよ……だからって……奪われたから奪っていいなんてこと……あるはずないだろっ!!
ふっ。そいつは自嘲的に笑ったような気がした。
「分かっているさ、理不尽な事を言っているのは。だがな。我らにはもう、これしか生きる目的がないのだよ」
だからってっ……!!
「しょせん我らと貴様らは相容れぬ者同士。我は我の道を行くのみ」
ぐっ………!
「ああ、それと」

「記憶を見たので行っておくが………10歳まで寝小便はどうかと思うぞ」
ほっとけや、アンタ!
「そろそろお喋りも終わりだ。共振音を最大にしておいたからな。そろそろジガが来る。」
ともねえが!?まずい。あんな体調じゃあ勝てるものも勝てない。その上俺が人質に取られているんだから。
くそぉ………なんて馬鹿なんだ、俺は。逆にともねえをピンチに追い込んじまった。
「空也ーっっっっっ!」
ともねえの声が聞こえる。それと同時に視界が開け、段々とハッキリしてくる。だが体はガッチリと押さえられて動けない。
そこには纏身したともねえがいた。だが、やはり見るからに辛そうだ。息も荒い。
「ん?……来たな、ジガ。精神感応も楽ではないのでな。貴様の口を借りるぞ、青年」
なんだと……? その言葉の意味はすぐに分かった。なんと、俺の口が勝手に動き始めたのだ。
「よく来たな、ジガ」
「く、空也!?何を言って……」
「この青年の口を借りている。喋っているのはこの私だ」
赤い奴が前に出る。

310 名前:仮面ライダージガ EPISODE 22 「姉弟」3 :04/08/19 23:12 ID:MpPLQLON
「こちらの言う事を最後まで聞けばこの青年は助けてやろう」
「ほ、本当に……!?」
「約束は守る。こちらはお前の命さえもらえればそれでいい」
「わかった……でも、話せるのなら…一つだけ聞いてもいいかな…」
「何だ?」
「文献を見て、昔の人達があなた達と戦争をしたのは知っています……でも、もうその人達は死んでしまってるのに……!!どうして……今の人達に酷い事をするんですかっ……!?」
「一つ誤解があるようだな。訂正しよう。先に裏切ったのは陰陽の戦士のほうだ」
「な……!?」
「奴らは古くからこの地に住んでいた我ら一族と陰陽道の技術を取引し、利用したあげく滅ぼしたのだよ。あまつさえ我らの秘宝である指輪を奪い、いくさの中で使いおった。アレは戦争などではない。一方的な殺戮だ」
「それが……あの絵巻…」
「そういうコトだ。我らが恨んでいるのはそやつらだけではない。憎むべきは我らを追いやったこの国全て」
「そんな……」
「もういいだろう。まずは纏身を解いてもらおうか」
「うっ…」
ぱぁぁぁぁっ!周囲が一瞬光に包まれ、ともねえが纏身を解く。
「あまり私は気が進まんのだがな……同胞達の願いだ、仕方あるまい。動くなよ、ジガ」
ぶんっ!! 赤い奴の爪がともねえに向かって振るわれる!
「ともねえーーーっ!!」
「きゃぁっ……!?」
ともねえのコートと服がひらひらと舞い落ちる。
「ギギッ……」「ギァァァ……」
ともねえに2匹のクロウが近づいていく。
「抵抗はするなよ、ジガ。分かっているな?」
がしいっ!クロウの手がともねえの豊満なバストを握りしめる。
「うぁっ……」
優しさなんかカケラもない荒々しい愛撫。ぐにぐにとおっぱいを握り、潰し、こねまわす。
そんな愛撫でも人間の体ってものは悲しいもので。次第にともねえの体が汗ばんでくる。
「やぁっ……!!」
「ギッ…ギッ…ギッ…!」

311 名前:仮面ライダージガ EPISODE 22 「姉弟」4 :04/08/19 23:14 ID:MpPLQLON
首筋、胸、乳首と。蛇みたいな長い舌でともねえの全身を舐め回して行く。
「ふっ……んっ……!!」
声を出すまいと必死に耐えるともねえ。
だが、無情にもクロウの舌が下の方へ伸びてゆく。
「そこはっ……ダメぇっ……!」
チロ……チロチロ……
「ふぁっ!ああぁっ!」
ともねえの秘裂を舐め上げていく。胸を触っていた方も攻めのスピードを上げる。
「んっ……はあぁぁぁっ……うあぁぁっ……」
ぽたり、と。ともねえの秘所から蜜がしたたり落ちるのにそう時間はかからなかった。
「う……うぅ……うぇぇぇぇん…」
ついにともねえも泣き出してしまった。
[やはり……解っていても気分のいいものではないな……] 頭の中に赤い奴の声が響く。こいつ……!!今更何をっ……
[単なる感傷だ。あの少女は私の姉の面影がある] じゃあ、やめさせてくれよ。今すぐに。
[その程度の事と一族の悲願を天秤に掛ける訳にはいかん] 畜生。なら最初からそんな事言うなってーの。
「そろそろ頃合いか……」
また、俺の口が勝手に動く。
「少女よ。これからお前を陵辱する訳だが、一つくらいは猶予をやろう。我らに犯されるか、それともこの青年に犯されるか選ぶがいい」
「なっ……!?」「ギィィッ!?」
他のクロウまで当惑している。そりゃそうだ。何を言い出すんだろう。コイツは。
[気にするな。単なる私の感傷だ。もちろん、体の自由は奪わせてもらうがな]
ともねえは少し考え………
「だったら……空也と。空也と…させてください…」
泣きながらそう言った。
「いいだろう。そこの壁に手を付き、尻をこちらに向けろ」
俺の体が勝手に動き出し、ともねえのほうへ歩き出す。そして両手が器用にもズボンを降ろし、俺のペニスを取り出した。
「お前達は手を出すな」
赤い奴が他の奴らを制止する。

312 名前:仮面ライダージガ EPISODE 22 「姉弟」5 :04/08/19 23:15 ID:MpPLQLON
畜生………もうどうにもならないのかっ!?このままともねえが殺されて俺が助かるなんて死んでもイヤだ。
力を振り絞って奴の支配に抵抗する。しかしよっぽど強力な力で縛られているのか、体はびくともしない。
頼む!誰でもいい!誰か助けてくれ!誰かぁぁぁぁぁぁっ!!
「お待ちなさいっ!」
!?
思わず声をした方を見上げる。
「行く手に危険が待ち受けようと守りたいと願う物があるならば……例え自らを犠牲にしてでも守り通す者…人、それを姉という……!!」
「誰だっ!!」
うわ。付き合いいいなぁ。コイツ。
「貴方達に名乗る名前はないわっ!!」
雲が晴れて月明かりが差し込む。電柱の上に立っていたのは………
「透子さん!!」
「真打ちは遅れて現れるのがメキシコ式よ?OK?」
「纏・身!!」
透子さんが光に包まれる。そして次の瞬間には指輪の戦士、イドがそこにいた。
[イドだと!?まさかっ!!]
アイツの気が逸れる。チャンスだ!
うおぉぉぉっ!体の中に残っている精神力を総動員して体を動かす。
……よしっ!動いた!
「あぅっ!?」
急いでともねえをひっかかえて走り出す。心臓が壊れたっていい。とにかく今はここから離れるんだっ!
はぁ………はぁ……はぁ……はぁ……
これだけ離れれば……ジャケットを脱いでともねえに掛ける。
「ともねえ……大丈夫!?俺のせいでこんな……こんな事にっ……」
ともねえは下を向いていて表情がよくわからない。
「…………った」
やっぱり……怒ってるよな……
「……よかった……ひっく……空也が……無事で……うっ……よかった……ごめんね……空也……迷惑かけて……」
な。

313 名前:仮面ライダージガ EPISODE 22 「姉弟」6 :04/08/19 23:16 ID:MpPLQLON
「なんで……なんでともねえが謝るんだよ!……悪いのは…勝手に飛び出して行った俺なのに……」
あーもう。この人は……
「よかった……本当によかった……」
ぎゅっ…………。
ともねえが俺を抱きしめてくれる。ゆっくりと心が落ち着いていく。
…………しばらくそのまま二人で抱き合っていた。
「ともねえ、大丈夫?ズボンきつくない?」 「うん、大丈夫」
ほぼ素っ裸だったともねえには俺のシャツとズボンを着てもらった。
俺のほうはジャケットだけでもなんとかなるけど、ともねえはそうは行かないし。
「透子さん……大丈夫かな?あの赤いクロウ……かなり強そうだったし……わ、私、助けに行ってくる!」
「ばっ…何言ってるんだよ!ともねえ!まだ具合悪いんでしょ!?顔も青いし」
「空也に…心配かけちゃって……危ない目にも遭わせちゃったから…はは…お姉ちゃん失格だね…私だから…ここで逃げちゃったら……もう空也に顔向けできないよ……」
「ともねえ……」
「大丈夫……うん。だから見ていて。私の纏身」
すっ。ともねえが背筋を伸ばして立ちあがる。ものすごい気迫だ。
「超纏身っ!!」
ブワァァァァッ!!目を開けていられないぐらいの光がともねえから立ち上がる。
「くっ!!」
そして光が止んだそこには………
「黒い……ジガ?」「く…黒くなった…」
変化はそれだけじゃなかった。
「うわっ!?」
「ど、どうしたの!?空也!?」
「力が……力が溢れてくる!まるで体に生命のガソリンを入れられたみたいだ……」
すごい。ともねえがジガになった時は俺のパワーも強化されるんだけれど、これはいつもとは桁違いだ。
「わ、私も……確かに…凄いパワーを感じる……うん……これならいけるよ!空也!」
「ああ!行こう!ともねえ!」
俺達は走り出した。そして、現場に戻った俺達が見たのは意外な光景だった。
「ギシャァァァァァッ!!」

314 名前:仮面ライダージガ EPISODE 22 「姉弟」6 :04/08/19 23:18 ID:MpPLQLON
「くっ……なかなかやるじゃない…合格よ……アナタたち!」
透子さんが守勢に回っている。僕の蜂も相手の攻撃を捌いてはいるけどなにせ数が違う。押されているのは明白だった。
「たぁぁぁっ!」
そこにともねえが飛び込んで行き、慌てる一匹の横っ面を殴りつける!
ドガァッ!!
「ギュガァッ!!!」
殴られたクロウはすごい勢いで吹っ飛んで行く!うわ、凄い。5mぐらい飛んでんじゃないか?アレ。
「はっ!いやぁぁぁぁっ!!」
圧倒的じゃないか!我が軍は!
「すごい……何なの…?アレ?」
突然の事に呆然としながら透子さんが言う。
とにかくともねえは強かった。今ならライオトルーパーが1万人来ようが倒せるだろう。スタンディングバーイ。
あっという間に3匹を倒し、残るは赤い奴一人。
「透子さん!」
「アレをやるのね。ええ、よくってよ」
なんだ、アレって。
バッ!ともねえが赤い奴の後ろに回り込む。こっちから見ると透子さん、赤いクロウ、ともねえの順だ。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「射ャァァァァァァァッ!」
二人の気合いが爆発的に高まっていく!!そして同時に地を蹴り、クロウ目がけて走り出す!

「ダブル」「ダブル」
「パープル」「ホワイト」
「ストライク!!」「スティング!!」
二人の声が重なり、閃光が爆裂する!
ドグォォォォォン!!!!



315 名前:仮面ライダージガ EPISODE 22 「姉弟」8 :04/08/19 23:19 ID:MpPLQLON
クッ……!?舞い散った埃でしばらく目が開けられない。
しばらくして目を開けると。そこにはともねえと透子さんが立ちつくすのみ。なんてぇ破壊力だ……
「透子さん、今日は本当にありがとうございました……空也を助けてくれて……」
「礼には及ばないわよー。OKOK。トモちゃん、今日のは貸し5でいいわ」
「あう……」
(ぼそ)「……実は貸しを作るためにピンチになるまで出待ちしてたんだけどね」
「透子さんっ!!なんか今すごい聞き捨てならない事言いませんでしたかっ!?」
「何も言ってないわよ?」
「うっ!……そうスか…まぁ助けてくれてありがとうございます」
「それじゃあ、帰りましょうか。あ。もしかして……替えの服とか必要?」
「……スイマセン、お願いします」
「じゃあ、取りあえず人目に付かない場所で待機してて」
「はぁ……じゃあ、行こうか?ともねえ」
「うん……」
とりあえず海の家の陰に向かって歩き出す。と、その時。
[ふふ…今回は我らの完敗だな。だが、我らは近く動き出す。自らの姉だ。しっかり守るがいい。我の様な思いをしたくなければな]
アイツの声が聞こえた。言われなくてもわかってるさ。もうこんなヘマはするもんか。ともねえは俺が守る。
「……どうしたの?空也」
ともねえが不安そうな顔でこっちを見る。
それに俺は笑顔で答える。
「なんでもないよ。俺はともねえの側にずっと居るから」
二度とこの人の心を曇らせないと、俺は心に誓った。


316 名前:愚弟 :04/08/19 23:20 ID:MpPLQLON
次回予告

「まさか……第三の戦士……エゴ……!?全然OKじゃないわね…」
「ねーたん……!?なんでこんな所に…」
「どうしたの……?もっと私を笑顔にしてよ…?」
「もう……誰にも悲しい思いはさせたくない…空也……見ていて…私の……纏身っ!!」

次回、EPISODE 48 「自我」

執 筆 予 定 ま っ た く 無 し ! !

いや、書きませんよ?
うわー、なんとか今日に間に合った。
>>287さんおまたせー。相変わらず長すぎですいません_| ̄|O
どうも鬼畜っつーより燃え×萌え×パロになっちまいましたが('A`)
俺の貧困な発想力だとこーゆー状況しか思いつきませんで。どうでしょうか?
そして今回初エロ込みSS書いたー。童貞喪失だね、俺!
ともねえ関係で鬼畜は難しいなぁ。
だって1でのともねえの空也に対する態度のほうがよっぽど鬼畜なんだもん。(遊園地でのアレとかね)
後これもう姉しょじゃなくなっちゃってますねー。書いてる内にノリノリになっちゃってかなーり俺の脳内設定炸裂しちゃってます。
イメージ違う方もいるかもしれませんがご勘弁を。

あと、頑張ったんでまだこのスレにともねえがいるのならばおっぱいにすりすりさせてください。
なぁ、エエやろ!?一回すりすりするごとに5セントあげてともねえを大金持ちにしてあげるからさぁ!

犬神家は明後日以降でごんす。いい話っぽいの書いたのにダイナシですね。俺。

317 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/19 23:48 ID:PMwiM75/
>>316
ヽ(゚∀゚)ノ GJGJ!!
大佐はかっこいいこといってるのに変態に見えるのはナンデダロー
とりあえず俺のおっぱいでスリスリドゾー

318 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/20 00:43 ID:UrScRJmW
>>316
愚弟氏GJ!!
ともねえがクロウに挿れられなくて良かったw
犬神家はねぇやのエロ期待ですノシ

>>317
通常の3倍だからさ!

319 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/20 00:44 ID:i1dNSeix
>>316
あう・・え、Hなことはだめだよ・・
でも、SS執筆頑張ったからなでなでしてあげる・・


320 名前:◆bkZ.Gy3YLQ :04/08/20 00:47 ID:i1dNSeix
あう・・名前入れるの忘れてた・・
ご、ごめんなさい・・・

321 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/20 01:02 ID:LZjiqzw1
>320
駄目だよともねえ!具合悪いならすぐに言って、なるべく休む!

322 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/20 01:09 ID:xw9LliGy
ともねえ!
愛なんていらないよ!とっちゃえよ!
iなんてさっさと捨てちゃえよ!!

323 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/20 01:28 ID:3QwJMUt8
ともねえのIDに愛なんていらねえよ 夏

324 名前:◆bkZ.Gy3YLQ :04/08/20 13:35 ID:TwgGrHkr
>>321
ありがとう・・ただぼーっとしてただけだよ・・
もう大丈夫

325 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/20 18:18 ID:0cFM+MT8
しかしなりきりOKスレとは言えともねえしか居なくてしかもトリップ付きで
頻繁に出てこられるといい加減キモイと思ってしまったよ、ごめんね。

326 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/20 20:23 ID:cZU9fkgD
>325
ではおまいがほかのキャラになればいいではないか。













団長とか

327 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/20 21:29 ID:QY56CDRB
職人の方へ
団長の二頭身AAを作成して下さい。
おながいしまつ。

328 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/20 23:56 ID:xw9LliGy
>>327
こうですか?わかりません!
   ,r-‐、              r、_
  /  .ハ     __          ). `ヽ
. i'   / 弋‐r-´- ミ、___      ノ :.    i,
. 'i,  /.   ヽl _,-= _`ヽミー--‐''´  ;    i,
  ヽイ    ' , ,r==ニ、,ヽ、    .:;    |
   i,     ; __ ,r‐'´-‐ニヽ、 ;       l
.   i,      ';. ‐-、´r'´-‐=ニヽ、    i
.    ヽ     ';. -‐´- -ニ-_=.ヽ、   ノ
    ヽ、    ;: ´ ,r ,.--‐ニニ'`_ヽ、 /
      ヽ、,    ':;.  ,-'r' ,-‐‐=`‐-、X、
        `ヽ、,_  ' :;..    _,,r- ‐ ‐-、' _
           ``'ー‐-、  .i',ri,、  ,r‐-、 ヽ、
                `ヽィ七フ) ´  、ヽ `ヽ、
                  `ヾ゙, ` 、ヽヾ i,ヽ `ヽ、
                    i, ', `、.\',.i, `ヽ、ヽ、
                     i、`、 ';,  ヽ ', i,. ヽ, '!
                     ヽ、ヾ,ヽ  i!.ミ ', 'i |
                       `ヽ、 '、 .'ii!)l .リ ノ
                         ` ミ、 i,l,i,',.{y
                           ヽ、リ'゛、j



329 名前:愚弟 :04/08/21 00:09 ID:2avm2C0J
>>328
モンゴウイカ吹いた

330 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/21 01:13 ID:kbyUExtz
>328
このイカ!

331 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/21 01:37 ID:xUu/CGIl
   ,r-‐、              r、_
  /  .ハ     __          ). `ヽ
. i'   / 弋‐r-´- ミ、___      ノ :.    i,
. 'i,  /.   ヽl _,-= _`ヽミー--‐''´  ;    i,
  ヽイ    ' , ,r==ニ、,ヽ、    .:;    |
   i,     ; __ ,r‐'´-‐ニヽ、 ;       l
.   i,      ';. ‐-、´r'´-‐=ニヽ、    i
.    ヽ     ';. -‐´- -ニ-_=.ヽ、   ノ    うわぁぁぁん
    ヽ、    ;: ´ ,r ,.--‐ニニ'`_ヽ、 /
      ヽ、,    ':;.  ,-'r' ,-‐‐=`‐-、X、
        `ヽ、,_  ' :;..    _,,r- ‐ ‐-、' _
           ``'ー‐-、  .i',ri,、  ,r‐-、 ヽ、
                `ヽィ七フ) ´  、ヽ `ヽ、
                  `ヾ゙, ` 、ヽヾ i,ヽ `ヽ、
                    i, ', `、.\',.i, `ヽ、ヽ、
                     i、`、 ';,  ヽ ', i,. ヽ, '!
                     ヽ、ヾ,ヽ  i!.ミ ', 'i |
                       `ヽ、 '、 .'ii!)l .リ ノ
                         ` ミ、 i,l,i,',.{y
                           ヽ、リ'゛、j


332 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/21 11:41 ID:lcQlwfV0
職人の方へ
団長の二頭身AAを作成して下さい。
おながいしまつ。

333 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/22 00:04 ID:lOK+pp4A
<=:≡

334 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/22 00:23 ID:+VE0BuDA
コノ、イカ

335 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/22 04:55 ID:AvlniU7m
<=;≡ウワァァァン

336 名前:犬神家の夏 〜第2話〜 前編1 :04/08/23 16:01 ID:s9gbcTPV
犬神家の夏 〜第2話〜 「全ては妄想のために」前編

暑い。寝苦しい。鎌倉の夜ってこんなに暑かったっけ?それにとても息苦しい。なんだろう。薄く目を開けてみた。
ああ。なんだ。瀬芦里ねーさんとともねえに抱きしめられていた。「ク〜ヤ〜」すりすり。「よしよし…」なでなで。
ぱたぱたぱたぱた。何か上の方で音がする。見ると姉貴がツインテールで飛び回っていた。
「姉貴はなんでとぶのんー?」
「尿モレですけどー」
あ、そうか。それなら納得。なんてったってツインだし。それに尿モレも加わってれば天下無敵だね。
「出力安定〜、メガネ粒子砲!発射〜!」
「あがぁぁぁぁぁぁっ!!」
海お姉ちゃんが姉貴を撃ち落としていた。さすが空気中に漂うメガネ粒子を圧縮して放つ大砲。姉貴もイチコロだ。
どすぅっ!
「うわぁっ」
雛乃姉さんがお腹の上に乗っかってくる。
「ふふ、くうやの愛のぱわぁで我の病気は治った。天晴れであるぞ」
「ひ、雛乃姉さん。そんなに乗ったら重いって……」

…………重い?(ぴくり)

ん?今なんか殺気を感じたような。まぁ気のせいだろうけど。
「………空也?」
振り向くとそこには要芽姉さんが立っていた。
「ね、姉さん……」
胸がときめく。もう会えないと思っていたのに。
「要芽姉さん……俺、立派になったよ!もう情けなくなんかないさ!」
「空也……立派になって…」
姉さんが涙を流しながら抱きついてくる。
「本当はね……私も好きだって言おうとしたの……でも、姉弟だからってためらってしまって…」
「そんなの関係ないよ!俺はずっと姉さんだけを…!」

337 名前:犬神家の夏 〜第2話〜 前編2 :04/08/23 16:02 ID:s9gbcTPV
ギュッと抱きしめ合う二人。
「これからはずっと一緒に居ようね!夢、ふくらむなぁ」

………………ふくらむ!?(ぴきっ)

あ、また殺気。なんだろう。でもこんないい場面でそんな事ある訳無いし。気のせい気のせい。
「空也……もう離さないわ……」
ぎゅううううっ。要芽姉さんが俺を強く抱きしめてくれる。ちょっと痛い。
ぎゅうううううううっ。あの、さすがに苦しくなってきたんですけど。
ぎゅううううううううううっ。ぐおぅっ!これはもはやベアハッグ!
「姉さんっ………痛いよぅ……このままだと王大人に死亡確認されちゃうよぅ」

………………脂肪ですってぇ!?(ぶちぃっ!)

ぎりぎりぎりぎり。
「ギバーップ!ギバーップ!」
「ダメよ……離さないわ……!!私はずっと待ってたのに……あなたは沖縄でよろしくやっていたと言うワケね……待っていた私が馬鹿だったわ……」
違うんだよ!姉さん!俺はそんな事!
「壊れなさい、空也」
「ウボァー」
急速に意識が遠のいて行った。

「痛い痛い痛いっ!要芽姉さんっ!!ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイッ!!」
「すぴ〜………脂肪……膨張……」(ぎりぎりぎりぎり)
目を覚ましたら見知らぬお姉さんに絞め技掛けられてましたよ?
「やめてとめてやめてとめてーーっ!!」
「くか〜………ふくよかなのは女性らしさの証なのよ………」(バキバキバキバキッ!)
「あー、もっ……なんか破滅の音っぽいのも聞こえてきたからやーめーてー!!」
渾身の力を込めて絞めをほどく。

338 名前:犬神家の夏 〜第2話〜 前編3 :04/08/23 16:03 ID:s9gbcTPV
「はぁ……はぁ……はぁ……」
やばかった。危うく「ひでぶっ!!」とか言うハメになる所だった。あと、なぜかほっぺもヒリヒリする。
(ぴくり)「デブ……?」
「ひぃうぁぁぁぁっ!?」
慌てて飛び退く。
……あれ?この人……確か…そうだ。俺はオヤジにアホみたいな地図と飛行機の券だけ渡されて空港に置き去りにされたんだっけ。
当然のように迷って波止場でメソメソ泣いていたのをこの人……帆波さんに見つかって。
その場で姉弟の契りを交わしたんだった。ちなみに姉弟と書いてスールと読む。
外を見ると眩しいぐらいの太陽。俺寝ちゃったのか。この場に居るって事は……添い寝してくれたんだな……帆波さん。
それにしてもなんつー夢を……あの優しい要芽姉さんがあんな恐ろしい事言うはずないのに。予知夢とかだったら嫌だなぁ。
昨日帆波さんにデレデレした天罰かも。ごめんなさい要芽姉さん。
「すぴ〜……ぴょろろ〜………」
うわ。帆波さんの寝姿はすっごくだらしなかった。瀬芦里ねーさんといい勝負かも。てか、そろそろ起きないとマズイんじゃ。
とりあえずゆさぶってみるか。Lボタンとかで。
「帆波さん……起きてよ……」ゆさゆさ。「起きてったら……」ゆさゆさ。「ううん……」
お、反応アリ。これならなんとかなるかも。
「ねぇ、起きてよぅ」ゆさゆさ。「おきろよぅ」ゆさゆさ。
ちなみにさっきっからゆさゆさしてるのは帆波さんのおっぱい。絵にすると大変けしからんのでお見せできません。残念。
「ん……ふぁぁぁ〜……」
やっと起きてくれた。
「あ、おはよう……空也ちゃん?………なんか……寝てる時にワタシの悪口言わなかった?」
「言ってないよぅ、そんな事。第一俺も寝てたじゃないですか」
「それもそうよね………じゃあ歩笑ちゃんが枕元で囁いてたのかな……確かに聞こえたのよね……膨らむだの重いだのって。これはあとでオシオキねっ」
さっきも反応してたし。体重関係は禁句なのかな。注意しよう。
「おはよう……えっと、帆波さん」
「あー、ダメよ?昨日言ったでしょっ!?ね・ぇ・や! もう、マリア様の前でロザリオを交わした中なんだからっ!遠慮はナシっ!」
「ごきげんよう、お姉様」
「んー。そっちでもいいんだけどねー。ねぇやのほうがなんか禁断〜って感じがしていいじゃない♪」

339 名前:犬神家の夏 〜第2話〜 前編4 :04/08/23 16:04 ID:s9gbcTPV
なにがいいんだか全然わかんない。けど言わないとヒドい目に合いそうなのは分かる。弟ゆえの勘とでも言おうか。
「え、えっと………ねぇや……」「もう、照れ屋さんねぇ。もっとー」
「ねぇや」「イヤん」
「ねぇや」「あハンっ」
…………十分後。
「いいわねぇ……男の子にそういう風に呼ばれるのってすっごく新鮮でゾクゾクするわ〜」
あの、こっちは言い過ぎて疲れてるんですけど。あと空太郎が大変な事に。
「さてと、充分堪能したしっ。朝ご飯食べに行こっか?空也ちゃん」
「いや、もう時計的には昼前……だよ?」
「え〜!?もうそんな時間!?……この時間だと歩笑ちゃんは多分あそこね……空也ちゃん、取りあえず付いてきて〜。ワタシの妹紹介するから」
「うん、ねぇや!」「はぅン」
いや、それはもういいから。ねぇやに連れられて外に出る。うぁ、あっつい……さすが沖縄。
「すぐに慣れるわよっ。風も吹いてるからそこまで暑くもならないしっ」
「あ、暑くなんてないやい」
「顔見れば分かっちゃうわよ♪」
そんな事を話ながら歩いてる内に景色に緑が混じってきた。ちょっとした林みたい。
「たぶんここだと思うんだけど………歩笑ちゃーん。恥ずかしがってないで出てらっしゃいよー」
じーっ。視線を感じる。そっちの方を向いてみる。………なんだろう、アレ。黒いひらひらが木の影からはみ出している。
「歩笑ちゃーん」ひらひら。「ぽーえーむーちゃーん」ひらひら。「ねぇや、アレ」
「あ、あんなところに……歩笑ちゃーん!この子が今日からウチの子になる空也ちゃんよーっ!」
………こそこそ。あ、ちょっとだけ顔出してくれた。木の影から覗いてるのは線の細い気弱そうな女の子だった。今もなんだかおどおどしている。だがそれよりも一番の特徴は。
………フリフリ?上もフリフリ。下もフリフリ。全身黒のフリフリで固められていた。なんか、昔見たロボットアニメのヒロインみたいな格好。たしかエセルドなんとかとか言う。
「えーと……あそこにいるのが妹の歩笑ちゃんなんだけど……」
じーっ。なんか、木の影から見られてる……
「歩笑ちゃんは内気だからね、少しずつ仲良くなって欲しいな」
「う、うん、分かった」
「あれでも空也ちゃんよりは年上だから姉ってことになるわね」
「そうなんだ。挨拶してくるね」

340 名前:犬神家の夏 〜第2話〜 前編5 :04/08/23 16:13 ID:s9gbcTPV
たったったっ……(俺)
たったったっ……(歩笑ねーさん)
「こ、こっちが近づくと向こうが逃げる?」
じぃぃーーっ。う、また木の影から見られてる……
「別に空也ちゃんを嫌ってるわけじゃないの。初対面の人にはたいていこうなのよ」
うーん、どうしたもんか。しかたない。今の所はここから大声で挨拶しておこう。
「こんにちはーー!今日から犬神さんちにお世話になる柊空也ですー!よろしくー!」
ささっ。ああ、隠れちゃった。
「最初の内はこんな感じかもしれないけどくじけないで頑張って。ちょっと……かなり内気だけどいい子だから」
「うん、もちろん!」
ねぇやの妹でしかも姉とくれば仲良くしていくしかないじゃないかっ!俺はお姉ちゃんには絶対服従なのだ。
「さてと。ワタシはこれからちょっとひと泳ぎしてくるけど。空也ちゃんはどうする?」
「うーん。じゃあ俺は家の周りを見て回ってくるねー、昨日は無我夢中で覚えてないし」
「そう。あんまり遠くまで行っちゃダメよ〜?歩笑ちゃんー!儀式の植物採集だかなんだか知らないけど暗くなる前に帰るのよーっ!」
ひらひら。答えの変わりに木の影のフリフリが縦に揺れる。
「うん!いい返事ー。空也ちゃん!明日は街の方案内してあげるからねー!」
ねぇやは走って行ってしまった。視線も感じないと言う事は歩笑ねーさんもどこかに行っちゃったんだろう。
俺は……とりあえずプラプラしてみますか。俺は当てもなく歩き出した。
…………………………
同時刻。空也を見つめる2つの影があった事はまだ誰も気づいていなかった。
「アイツが帆波さんの家に居候するってやつか………なんだよ、あのヒョロヒョロ」
「オレらの憧れ、帆波さんの家に居候なんざ………あいつはメチャゆるせんよなぁぁぁぁぁ。バックブリーカーでもかけたい気分だぜ」
「その通りだ!帆波さんには俺が将来プロポーズするんだからなっ!そして幸せな家庭を築いて子供にパパ大好きとか言われるんだっ!」
「何言ってやがんだ!交通事故で意識不明になった彼氏を思って落ち込んでいる帆波さんを俺が慰めてあげるんだ!まぁ、その彼氏が2年後に目覚めて三角関係になっちゃうんだが」
「くっ……さすがイエヤス……今の妄想…やるな」
「あんまり俺を過小評価するなよ、団長」

どーでもいいが空也追えよオマエラ。


341 名前:愚弟 :04/08/23 16:14 ID:s9gbcTPV
はい、第2話です。
本編とちょっとかぶってますな。
>>318
う〜ん。ねぇやエロはちょっと難しいんですよね。2しょっぱなでねぇやとHしたのあの一回だけって言っちゃってるし。
まぁ、空也の思春期にありがちな淫夢とかでいいならいくらでも書きますがw

あと、ザ・今更ですが俺のSSはタカヒロ兄貴イズムに毒されてますんで必ずなんかのパロディが入ります。
ヒマつぶしに元ネタ探しもいいかも。

後編は団長VS空也。ダメな闘いになること必至ですな。

342 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/23 20:47 ID:KZS21LGh
愚弟乙!!
続きを待ってたから嬉しかったよ!
このまま続くとしたらまさか京編も!?

343 名前:愚弟 :04/08/24 19:23 ID:jqTBfqPM
>>342
小説とかとネタがかぶんない限りは鎌倉に帰るまで書きたいですな。

しっかし過疎ってきましたねこのスレ_| ̄|O

344 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/24 19:51 ID:xbpVli86
>343
ROMってるだけでちゃんといるから安心汁。

あと、アテネが終わるまで我慢汁orz

345 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/24 19:59 ID:w3Eouc7e
SSスレは静かにROMってる奴が多いと思われ。
無反応でも安心汁。

346 名前:愚弟 :04/08/25 21:06 ID:fBnvXU5L
>>344
五輪っての忘れてたよ_| ̄|O ありがトン。
見てくれる人居ないのに書いてもなーと不安になっちまったもんで。
9月になったらss書く人も増えてくれたらいいなぁ。

あと、2話後編忙しいのでちょと遅れます。ゴメンナサイ。

347 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/25 23:09 ID:kOS6ur4d
>>346
楽しく読ませて頂いてるのでこれからも頑張ってくださいな。

普段はROMですが応援だけ。
SS書くのは文章力無い自分には無理

348 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/26 00:40 ID:3hSFAheA
…あの、雛ぽえの需要はありますでしょうか…?

349 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/26 00:50 ID:0aj2Bp3/
>>348
むっちゃあります。

350 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/26 17:05 ID:ps8eTs1x
需要のない姉などいない!
何故なら・・・我らが弟だからだ

351 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/26 18:31 ID:EzJI12L/
>>350
いいこと言うねぇ〜

352 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/27 19:25 ID:3Sllm9ma
ぬるぽ

353 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/27 19:32 ID:itvU2HO7
ガッ

354 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/27 21:00 ID:sMAnkpxJ
歌だけのゲーム?

355 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/27 22:46 ID:suz/cGkw
巴&歩笑カップリング投票V・ピンナップ化決定〜
(*^▽^)/★*☆オメデト♪

356 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/28 10:54 ID:BF37TuuN
トモポエコンビはぶっちぎりの一位だったねぇ〜

357 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/28 11:14 ID:Qc8PP7Va
おっけーおっけー

358 名前:保管してる人 :04/08/28 11:26 ID:O+qDU5+s
トップ10ならずか…orz

いや11位だったのだが、
このカップリングに投票したのはここで投下されたSSが
きっかけという弟は漏れのほかにもきっといるはずだw

359 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/28 19:34 ID:9FNzb3Ij
>>358
(・∀・)人(・∀・)ナカーマ!

360 名前:犬神家の夏 〜第2話〜 後編1 :04/08/29 01:06 ID:Ec5Vva/Z
じりじりじりじり………。
「うう、あっつい」
さすが沖縄。半袖でも暑い。
さて、まずはどこから見て回ろうかな。
「う〜ん、海は昨日見たしなぁ。こっちの高台の方行ってみよっと」
方向転換して歩き出す。その途端。
ぞくり。
!?
この感覚!……誰かから見られているような感覚。さっき歩笑ねーさんに見られていた時とは全然違う。
まるでケツの穴にツララでも突っ込まれた気分だ……しかしすぐにそれは消えた。
「何だ今の………」
姉貴に睨まれているかのような感覚だった。嫌な記憶が思い出される。
あー、気のせい気のせい。気のせいって事にしとこう。なんか怖いし。早めに見て回らないと遅くなっちゃうしね。
………………
「思ってたより勘のいい奴だな……ぜー…もう少し離れて尾行するか……はー」
「はぁはぁ……団長が俺の妄想にケチつけるから遅れちまったんだよ!息が乱れてるから気づかれたんだっつーの」
「いや、そのりくつはおかしい。その場合だと迷っている彼女を説得して彼氏の所へ帰れよって言ってやるのがカッコイイ男だろう!?」
「ハッ、これだから。そこはそんな奴より俺の方がお前の事好きだぜって言うんだよ!そしてゴールを決めるのさっ!」
「何だとぉっ!?……………それもいいなぁ」
「だろう?」
「よし、今回はお前の勝ちだ。イエヤス。気持ちを切り替えて任務を遂行するぞ!」
「了解だ、ダンチョー」
「しっかしよぉ。あいつを倒すったって具体的に何をするんだよ?」
「安心しろ、俺に作戦がある。それはな………」
ごにょごにょ。
「ふむふむ……なるほど、さすが団長!オレにできない事を平然とやってのけるッ。そこにシビれる!あこがれるゥ!」
「褒めてないだろ、お前」
……………………草を踏みながら歩いていく。潮風が焼けた肌に気持ちいい。
「家ばっかりだねー、ここらへんは」

361 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/29 01:08 ID:HZomsQp+
>>360
ぬるぽ

362 名前:犬神家の夏 〜第2話〜 後編21 :04/08/29 01:09 ID:Ec5Vva/Z
店とかも全然ない。繁華街と住宅地がキッチリ分かれてるのは鎌倉と似てるかも。
あ………鎌倉の事を思い出す。向こうは騒がしかったなぁ………お姉ちゃん達大丈夫かな……泣いちゃったりしてないかな…
ちょっとしんみり。………だめだ、泣かないぞ。もう決めたんだ。あの時。要芽姉さんに叩かれたあの時に。
うん。ウジウジしてないで他の所に行こう。
と、その時。ん……?なんだろう。草むらに何か転がっているみたいだ。………まさかアレはっ!?
もしやアレは噂に伝え聞く路上エロ本っ!? 知っているのか雷電!
路上エロ本。エロ本の処分に困った青年がこっそり捨てた物。カピカピか雨でベチャベチャな事が多い。(民明書房刊 〜思春期の光と影〜より)
鎌倉の友達に自慢気に見せてもらった事はあるけど、実物を見るのは初めてだ………心臓の鼓動が高まっていく。
どくん。どくん。どくん。俺の中のDNAがざわめく。目の前のエロ本をモノにしろとはやし立てる。
だが待て。落ち着け、柊空也。アレをあのまま家に持って帰ったらどうなる?
歩笑ねーさんやねぇやに見つかりでもしたら言い訳のしようがない。シャツの下に隠して持って帰るか………いや、ダメだ。
考えろ。考えるんだ、柊空也。思考を疾走させろ。はるか地平の向こうまで。………ぽく、ぽく、ぽく、ちーん。
ひらめいたーっ。これしかない。この場で読んで出来る限り脳に覚えさせるのがベストだ。そうと決まれば行動は迅速に。
「COOL!!COOL!!COOL!!COOL!!COOL!!COOL!!」
レンタルボディーガードのごとく意識を集中させながらエロ本へと走る。そしてエロ本に手を伸ばしたその瞬間!!
「今だっ!!」
ずぼぉっ!!どすーん!!
「おわぁっ!」
……っ………いったぁ……なっ、なんだぁっ!?エロ本に触ろうとしたら急に足元の手応えが無くなった。
見てみると目の前は土一色。もしかしてコレ………落とし穴?
「っしゃぁ!流石だな、団長!」
「あの人に聞いた策がここまで決まるとは……何者だ?あの男……」
上から声が聞こえてくる。この落とし穴を掘った奴らか……?
「うぉぉぉぉっ!」
気合いを入れて落とし穴から這い上がる。幸い、落とし穴はそんなに深くなかった。

363 名前:犬神家の夏 〜第2話〜 後編3 :04/08/29 01:11 ID:Ec5Vva/Z
「ヒューッ、見なよ団長!!え・も・のだ!!」
「あの身のこなし……かなりの使い手だな……」
登り切った先には二人の男が立っていた。
片方はバカっぽそうな感じのするひょろ長い男。けどそんな事よりも一部分が気になってしかたない。なんだ、ありゃ。
マゲ。力士がやってるようなのじゃ無くてぶっきらぼうに束ねただけみたいなマゲ。服装がTシャツとジーンズなだけに珍妙さがさらに極まっている。
そしてもう片方は………なんと言うか………ヤンキーだ。出る話間違えてませんか、アナタ。
「!?……死ぬまでやってやんよ…”オナニー”の”向こう側”が見えるまでよ……!?」みたいな。
二人とも俺と同じぐらいの年に見える。肌が焼けている所を見ると地元の奴らしい。
「いっ、いきなり何をするだァーーーーーッ!ゆるさんッ!」
勢いこんで二人に言い放つ。初対面の人間にいきなりなんて事してくれるんだ。ヘタしたらエロ本を取ろうとして死んだ男として教科書に載っちゃう所じゃないか。
………ん?でも、初対面にしてはイヤに俺のツボを突いた罠だな。実はどっかで会ってるのか?
「ふん、何をするだと……それはこっちのセリフだぁっ!!お前みたいな奴が帆波さんの家に居候だとぉ!?帆波さんが許しても俺が許さんっ!!」
「そうだそうだ!!”俺の”帆波さんの家に居候してアレヤコレヤだとうっ!?うらやましいじゃねぇかよぉ!ちくしょぅ!!」
あー。そーゆーことね。
「ちょっと待てイエヤス。どさくさに紛れて”俺の”とか言うんじゃない!」
「うるせぇな。帆波さんは俺の母親になってくれるかも知れない人なんだよ!」
「とりあえず君達が帆波ねぇやのファンで俺が居候すると言う話を聞いたがそれが気に入らないために俺を襲撃した事は分かった」
「なにぃっ!!な……何故俺達の秘密がっ!?」
あれだけ喋られて分からないのはともねえぐらいだと思う。
「ふ、ふん!だがそれだけじゃあないぜ!?お前が帆波さんの家に居候するって教えてくれた人がいるのさっ!!」
何だとっ!?
「そう………あれは昨日のことだ………」
あ、何か遠い目をしだしましたよ?このヤンキー。


364 名前:犬神家の夏 〜第2話〜 後編4 :04/08/29 01:12 ID:Ec5Vva/Z
昨日、俺が本屋のショーウィンドウに飾ってあるBOMBをガラスに顔をくっつけながら見ていた時の事。
「おい、坊主。なんだ?そのグラビア雑誌が欲しいのか?」
後ろから声を掛けてくる人がいた。
「そうなんだ。けどチェリーボーイの俺には恥ずかしくて買えないから、見てるだけなんだ」
「そんなに、この雑誌が欲しいのか?」
「もちろんさ!俺はゆくゆくは一流のエロ本ソムリエになろうと思ってるんだよ!その夢のためにも一刻も早く練習を始めたいんだ……」
「そうか……それはステキな夢だな……じゃあ、ワシが買ってやろうか」
「えっ!いいのか!?」
驚いて後ろを振り向く。そこに立っていたのは。
「だ、誰だアンターーーー!?」
真っ白なゴムのマスクをかぶったガッチリした男。正直言って怖い。
「なぁに、単なるお節介なオヤジじゃよ……ふぉっふぉっふぉっ」
「怪しいにも程がある……そうだ!怪しくないってんなら名前を言ってみろ!」
「ぬ……ワシの名は……マスターワカ……ゲフンゴフン!いや……青沼・スーザン・しず馬じゃ!」
「ほう、名前を名乗ると言う事は少なくとも怪しい人ではないんだな」
「そうじゃ。それに太っ腹だぞ。その本だけではない。エロ雑誌とエロマンガも付けよう」
「ま…マジですか!?うわーい!」
「だが、タダでやる訳にもいかん。世の中等価交換だからの。かわりにワシの願いも聞いてくれんか?」
……………回想終わり。
「その条件が柊空也!お前を倒す事だったのさ!!しかも詳しく聞いたら帆波さんの家に居候するって話じゃないか!ますます闘志が湧いてくるってもんよ!」
うわ、こいつバカだ。
「ちなみに俺の方は入院してた病院にそのオッサンがやってきてホームランを打ってやるから代わりにお前を倒して来いって言われたんだ!!」
いや、聞いてないし。ていうかそんなアホな理由聞きたくない。
「と、言う訳だ。俺のエロ雑誌のために死ねっ!柊空也!我が奥義……食らうがいい……!」
くっ……どうやらアイツ、マジみたいだな。明らかにさっきとは感じるパワーがダンチだ………
「行くぞっ!!」
来るっ!!とっさに身構える。
…………来ない?団長とやらの方を見る。すると奴は視線を俺の後方へと向けていた。
そっちに何があるって言うんだ?と、俺も後ろを見ようとしたその時!


365 名前:犬神家の夏 〜第2話〜 後編5 :04/08/29 01:14 ID:Ec5Vva/Z
「あぁっ!?きれいな女の子のスカートが風でめくれてパンツ見えてるっ!!」
何だとぉぉぉぉっ!!??パンツですとっ!?超反応で後ろを振り返る。
て………誰も居ないじゃないかっ。しまったっ!
「もらった!」
気づいた時にはもう遅かった。目の前で奴のパンチが炸裂する!
「ギャラクティカ・ボンバーッッッ!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
俺は2ページ見開きでぶっとばされていた。しかも背景のベタフラッシュ+隕石効果付きと言う豪華版。
「フッ……どうだ、俺の拳は。体内の小宇宙っぽい物を燃焼させて放つスーパーブローの味は」
「ぐっ………なかなかやるじゃないか……」
「なっ……あの技を受けて立ち上がっただと?」
「上手く急所を外せたみたいだな。俺の気を逸らしておいて必殺の一撃か………着眼点は悪くないぜ、アンタ。ちょっとヤバかった」
ほんとは”女の子”と聞いてちょっとだけ後ろを向くのが遅れたから反応できたんだ。さっき、もし”お姉さんのスカート”って言われてたら負けていただろう。
「けど見直したぜ。生っちょろい貧弱野郎かと思ったらなかなかやるじゃないか」
「………ありがとうよ」
柊空也は思った……鍛えられたからな………ここに来る前に姉貴に出会ってさんざんイジメられた時に恐怖に対して鍛えられたからな……
姉貴はビビっている俺を見てこう言ったんだ……やさしく子供に言い聞かせるように……
「失礼ね、イカ……ゲロを吐くぐらい怖がらなくたっていいじゃない……恐れる事なんかないのよ……姉弟になりましょう」
俺は自分を呪うっ!それを聞いて心から安心してしまったんだ……まだまだ生きられるんだ……そう思った…
しかし、これは屈辱だ……姉貴に精神的に屈した自分を呪ったよ……
もう、二度とあの時のみじめな柊空也には絶対に戻らないっ!おまえらとの闘いから逃げないのはそれが動機さ!だから……
「この闘いで柊空也に精神的動揺による敗北は決してない!と思っていただこうッ!」
「ほう、大きく出やがったな。じゃあ、見せてもらおうか。お前の技を」
「応よ!」
精神を研ぎ澄ます。奴にスキを作るには……これだ!俺は今、奴から目を逸らし違う方を凝視している。
察しの通り、今やられた事をそのままやり返すつもりだ。

366 名前:犬神家の夏 〜第2話〜 後編6 :04/08/29 01:16 ID:Ec5Vva/Z
奴が自分の手に掛かるハズがないって?まあ、普通ならそうだろう。
だが、俺には勝算があった。奴は100%このフェイクにかかる。行くぜっ!
「ああっ!?お前の友達が帆波ねぇやに抱きついてキスしてるっ!!」
「なんだとぉっ!?なんて事してくれやがんだ!イエヤスっ!」
ほーら、かかった。だってバカだもん。
ごすっ!!
「うぐぉっ………テメ……団長……俺がそんな状況だったら……もっとすごい事してるぜ……」
ガクリ。
「し、しまった!すまん、イエヤス…ちぃっ、この見事な手腕……空也っ!きさま、妄想をやり込んでいるなっ!」
「答える必要はない」
「くそっ……こうなったら実力行使だっ!君がッ 泣くまでっ 殴るのをやめないッ!」
やっぱりそう来るか。けどこっちもそれは望む所だ!これぐらいで逃げるようじゃぁ要芽姉さんに誇れる立派な男になんてなれない。
「かかってこいよ!俺はお前との闘いで一皮剥けてレベルアップしてやるぜ!」
「誰がムケてないんだ!俺はムケてるぞ!」
いや、そーゆー事言ってるんじゃなくて。
…………………
そんなヒートアップしていく二人の妄想バカの闘いを物陰から見つめる影ひとつ。
「ぬぅぅ………作戦失敗か……いろいろイジメて穏便に鎌倉に帰ってもらう気になってもらうハズが………次はワシが直々に……」
「直々に、何するの?お父さん?」
「それはもう、毎日毎日生きてるのがイヤになるくらいの地獄の特訓をして自分から帰ってもらうんだよ。やっぱり、ウチには弟なんていらないもんねー」
「へー、そうなんだ。空也ちゃんがくる前に改心してくれたと思ってたんだけどアレ、ウソだったのね?」
「ははは、あたりまえじゃないか。ウチのお姫さまに近づく男は例え誰であろうと容赦しないよ。パパ、容赦せん!」
「そーなんだ………」(ぷっちり)
「ははは……は……ところでどうしてキミはこんな所にいるんだい?」
辺り一帯に殺気が渦巻いていく。もの凄いプレッシャーだ。
「空也ちゃんの帰りが遅いから心配で探しに来たんだけどねー。そしたらワタシのコレクションのスケキヨマスクを被った変な人がいるじゃない。
コレお気に入りなのよー。昨日コレクション箱探したら見あたらなかったからおかしいと思ってたんだけどね。まさかお父さんが盗んでたなんて……ほなみショック」


367 名前:犬神家の夏 〜第2話〜 後編7 :04/08/29 01:17 ID:Ec5Vva/Z
「な…何の話ですかな?ワシは謎の気の良いオヤジ”青沼・スーザン・しず馬”ですよ?」
「悪いけどバレバレよ、お父さん。右がいい?左がいい?」
「ひ……ひと思いに右で…やってくれ」
「ノーノーノー♪」
「じゃあ……左で……」
「ノーノーノーノーノー♪」
「もしかしてオラオラですかーッ!!」
「イェスイェスイェスイェス♪」
どかぺきぐしゃばき。
「あン、また悪が一つ滅びたわ………じゃあ空也ちゃん拾ってかーえろっと♪ お父さん!スケキヨマスクはちゃんと洗って返してねー」
………………………
「はぁ…はぁ……」「ぜぇ……ぜぇ……」
二人とももう限界が近かった。
「これでもう打ち止めだな……」「こっちもそろそろだ……」
俺は団長に。団長は俺に向かってダッシュをかける!
「おぉぉぉぉぉっ!!」
互いの拳がぶつかろうとしたその時!
「空也ちゃーん!こんな遠くまで来ちゃダメでしょーっ!探しちゃったじゃなーい!」



368 名前:犬神家の夏 〜第2話〜 後編8 :04/08/29 01:18 ID:Ec5Vva/Z
「ねぇや!?」「帆波さん!?」
ピタリと拳を止める。
「もぅ……ケンカなんかして。痛い所ない?大丈夫?」
「う……ごめんなさい……」
「団長ちゃんも!ウチの弟イジメないでよねっ!」
「ち、違うんですよ帆波さん!イジメていたんじゃなくてですね、これは男と男の決闘だったんですってば!
「ほんとに?」
「本当です」
「じゃあ、団長ちゃん。空也ちゃんを団長ちゃんの友達グループに入れてあげてくれる?」
「もちろんですともっ!!」
わかりやすいなー、コイツ。
「そう言う事で今度俺達の仲間を紹介するぜ!じゃあ、俺はこのへんで失礼します!」
団長は仲間を担いで素早く去っていった。
「じゃあワタシ達も帰りましょっ♪歩笑ちゃんが夕ご飯作って待ってるからね。歩笑ちゃんの料理は美味しいわよー。もーどーなってるのかってぐらい」
「うん!ねぇや!」
ねぇやと夕暮れの歩道を歩き出す。
「空也ちゃん、なんでニコニコしてるの?」
「へへ、なーいしょ」
「何隠してるのよっ!教えなさいっ!」
「ひーみーつっ!」
秘密だよ。さっき、団長が俺の横を通る時に小さな声で言った。
「腕っぷしも根性も結構あるじゃないか。帆波さんの事を抜きにしたら結構嫌いじゃないぜ、お前の事」
姉と帰る新しい道。
長い影が2つ。南の風に吹かれて伸びていった。

369 名前:愚弟 :04/08/29 01:19 ID:Ec5Vva/Z
遅くなりましたー。
男率高くて萌えなくてスイマセン。あと年がバレるネタ多すぎ。
今回の話を読んで「あるある」とか「俺もこーゆー思春期だったよ_| ̄|O 」って方は俺と魂の兄弟です。嫌でも。
逆算してくとこの時点で空也たちは○学校中学年ぐらいです。ちょっとビックリ。そりゃあダメになるはずだね、キミタチ。

次回はぽえぽえ打ち解け編〜。本編とだいぶ被るけど書いてもいいカナ?いいカナ?

370 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/29 02:14 ID:94iprZNd
GJ(・∀・)

371 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/29 08:30 ID:HAE0x+rT
ノーノーノー♪ に禿ワロタ。愚弟氏GJ!!
打ち解け編…おっけーおっけー(・∀・)

372 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/29 10:30 ID:3zWhiOYA
「ひ……ひと思いに右で…やってくれ」
「ノーノーノー♪」
「じゃあ……左で……」
「ノーノーノーノーノー♪」
「もしかしてオラオラですかーッ!!」
「イェスイェスイェスイェス♪」

ワロタ!
GJ!
次の作品にも期待!

373 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/29 11:47 ID:h/Ot7Hda
マスターワカバだめだーw
マサルさんネタでくるとは思わなかった・・・・腹イテェ・・・

374 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/29 15:30 ID:RaE29bAM
二回言うな

GJ(・∀・)

375 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/29 17:01 ID:HJQluc0G
ジョジョーーーーー!スタッフもjojo好きっぽいけど、こういうのも(・∀・)イイ!!

376 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/29 19:24 ID:hBcYIvnw
 う〜ん今回のは微妙だな…と思ったんだけど
今の団長とイエヤスから考えると、こんな調子だったんだろうな。でもなんか成長しすぎのような気が。
空也はお姉ちゃん達と離れる時にあれだけ泣いてたくらいだから、こちらも同じく…
10年前と今の状態が同じじゃ空也は柊の家で皮かぶりまクリマクリス(ry なんだと!俺はムけ…ゴホン
 「そんな細かい事気にしてたらネタなんて書けるか!このはらん野郎!」なんておっしゃるならアリですが。
まぁんな事言ってても毎回楽しく読ませてもらってるので次作も期待してます

377 名前:愚弟 :04/08/29 22:01 ID:Ec5Vva/Z
んー。マスターワカバとジョジョネタに引っ張られて暴走しちゃったのは認めます。ゴメン。
はじめてのエロ本ネタ書いてたあたりからノっちゃいまして。
後半は壬生のDNAの作用で穏やかな心を持ちながら激しいエロによって目覚めたスーパーサイヤ人モードと言う事でご勘弁を。………ダメ?
当初の予定だとねーたん紹介の後、9月の始業式の日まで飛ぶハズでした。
そこで学校初登校>空也10年前はショタ顔&気弱(まぁ今でもだけど)>そこをクラスの女子にイジられて女装させられる>ハマりすぎてて女の子と間違えられて団長に惚れられる
みたいな展開を考えてたんですが……お約束過ぎたのとDIO様っぽい姉貴を思い付いちゃったのが運のツキw
あー、でもあらすじ書いてたらそっちもいい気がしてきたなぁ。


………………アナザーバージョン後編書いていい?

378 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/29 23:30 ID:VVOnDGMK
早い方キボンヌ

379 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/30 11:47 ID:YBWAprug
アナザーバージョンにも期待!

380 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/30 23:38 ID:mfKNnrTp
空也と京のお話キボン


381 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/30 23:38 ID:mfKNnrTp
空也と京のお話キボン


382 名前:名無しさん@初回限定 :04/08/31 23:44 ID:u+5+DxV7
今このスレを初めて見たが
>>1の所の「きゃんでぃそふと」が「ぎゃらんどぅそふと」って見えた

383 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/01 21:31 ID:UL1D5YTR
日記はないよりあった方がよかったな

384 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/02 12:40 ID:Osn4C/Fr
日記щ(▼ロ▼щ) カモ-ン

385 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/02 13:41 ID:m87KXz20
>271
が悪い

386 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/02 14:14 ID:qlsgiokJ
|      ___/:::::::::::::::::::::::::::;:::`゙゙''ヽ、               |
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| ,':|;:.l:;:;.:|:;:i:.|::;:;:|;i:;;i:.l:;l:.|;.l:.l;;;|l;l::|l:;lト`,ヽ、|::;トく!:;l:;l::ヽ:;:`'ー--__|
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| `゙''ヽ、!|:.l:.||:;|:;| '" -、  ヽ \  丶'´  ,. イノ:.     ..:.:.::|
|    \!;||;|;;|    \ \ 〉‐---‐ '"ヽ、|/:. .     ..:..:.:.:::|
|   // ̄ト、|;;|、 ヽ  ヽ ヽ':;|:;|:;|:;ト、ヾヽ;/:.:..   ..:.::.:.:.:::.:.:|
|r‐-ト、i'  l \!::ヽ ヽ  | /ゝ:|:;|:;|:;ヾヽ;/:.:...  .:..:..:.:.:::::.:.:/|


387 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/02 16:02 ID:DVo3Vxy1
>361
     ,,・_^
 へ(`Д((☆    ___
   , ’,∴ ・   / 〉〉〉〉  __
     ,,・_   { ⊂) ,'´===ヽ  ==
      ∴、   |  !(("( ( ( 〉! < ガッ
       .・、   ヽ 人゚ヮ ゚# !i(y)  ==
            ヽ_ヽ_水フっ(y)  ==
               〈/_i_`、_フ ¢ ==
               ヽノ ヽ_)    ==

388 名前:アナザーバージョン後編 「空也キュンチェンジ」 :04/09/03 01:23 ID:z4hyTGXv
「さてと。ワタシはこれからちょっとひと泳ぎしてくるけど。空也ちゃんはどうする?」

周りを見て回ってくる

>先に荷物を片付ける

「うーん、俺は一回帰って荷物片付けてくるよー」
「そう。ワタシはめんどくさいから手伝えないけど頑張ってね♪歩笑ちゃんー!儀式の植物採集だかなんだか知らないけど暗くなる前に帰るのよーっ!」
ひらひら。答えの変わりに木の影のフリフリが縦に揺れる。
「うん!いい返事ー。空也ちゃん!明日は街の方案内してあげるからねー!」
ねぇやは走って行ってしまった。視線も感じないと言う事は歩笑ねーさんもどこかに行っちゃったんだろう。
じゃあ、取りあえず家へ戻って荷物を片付けちゃおうっと。

そして、夜。
「で、空也ちゃん。この人がウチのお父さんでーす!」
「ヤァ、クウヤクン!ハジメマシテ!ワシガイヌガミワカバダ!」
すっごい棒読みですよ?この人。右手を差し出される。うわ、なんか悪意に満ちた右手ですッッ、悪意に満ちた笑顔ですッッ。
怖々と右手を差し出す。その途端!
グッ!ギリギリギリギリ………
うぁっ………凄い力で握られている。ちょっとでも力を抜いたらあちら側に体を持って行かれそうだった。
「信じていた。必ず握ってくれると」(くそう………さっき外に出たままで居てくれればいくらでもイヤガラセが出来たハズだったものをっ……!)
ギリギリギリギリ………こうなったら!昔マンガで読んだ合気を駆使して!渋川先生!今こそボクに真の護身を!
「……お父さん、ごはん……」
!? 急速に力が抜けて行く。
「う……うむ……スマンな……歩笑……あー、オホン…翔から話は聞いている、これからよろしくな」」
ふぅ、助かった。もしかして俺、歓迎されてなかったりする?

…………それから一週間。
「ふっふふのふ〜♪いよいよ今日から空也ちゃんも学校デビューねっ♪」

389 名前:アナザーバージョン後編 「空也キュンチェンジ」 :04/09/03 01:24 ID:z4hyTGXv
「う……うん……そうだね……ねぇや……」
「? なんでそんなに疲れてるの?空也ちゃん?」
分かってて聞いてるんだろーか。この人は。
日中は若葉さんが
「翔から言われてるんでな。悪く思わんでくれよ。くっくっくっ……分かったら口でクソたれる前と後に「サー」と言え!」「サーイェッサー!」
みたいな事になってて地獄の特訓(亀の甲羅を背負って牛乳配達とか耳穴に耳たぶをしまい込む練習とか)させられてるし。
そして憩いのハズの食事は
「かっ………辛いッ………!?だっ…けど……コレはっ…!!ンまぁーいっ!!」
そう、歩笑ねーさんの料理は辛かったのだ。ウマいんだけどね。でも辛いので残そうとすると
じぃぃぃぃーーーーっ。ポエムネェザン!ナズェミテルンディス!
斜め45度から悲しげな表情で見られるのだった。
これが一週間続いて疲れない人がいたらこっちが見てみたい。
「あン。歩笑ちゃんの料理はガマンしてあげて。あれでも手加減してる方なのよ? それと、お父さんには後でキツ〜く言っておくわねっ!イジメないって言ったのにっ!」
「うん……ありがとうねぇや……じゃあ行ってくるね……」
よろよろしながら玄関に向かう。
「ランドセルは持った? ノートの確認は? 学校までに迷ってウジウジ震えて泣いたりしない準備はOK?」
「だ、大丈夫だよぅ。行ってきまーす!」
学校はすぐ近くみたいだし、案内してもらわなくても行けると思う。
それになにより。じぃーっ。道はずれたりすれば。じぃぃーっ。多分この視線が途切れると思うから。
…………「じゃあ、説明はこれくらいかな。ハイ、コレがこっちの教科書」
「は、はい」
担任の先生から教科書を受け取る。
「本土からの転校生なんて珍しいから、最初の内は色々あるかもね。ま、挫けないでがんばんなさいな。じゃー、教室行きましょうか」
「あ、はい」
先生の後について教室へと向かう。その途中。
「あ、あと一つだけ忠告。保健室には、なるべくなら行かない方がいいよ?キミみたいなカワイイ子は特にね」
「?はい……」
保健室に何があるんだろう?
「ハイ、着いたよ。緊張してるんなら今のウチに深呼吸でもしときなさい」


390 名前:アナザーバージョン後編 「空也キュンチェンジ」 :04/09/03 01:27 ID:z4hyTGXv
と、言いつつもうガラリと扉を開ける先生。どーゆー性格してるんだろう、この人。
「おはよーう。ガキンチョどもー!静かにするー!今日は本土からの転校生を紹介しまーす」
おおおおおおっ!!転・校・生!転・校・生! 女・の・子!美・少・女!教室がざわめく。うわ、ちょっと怖いかも。
(ぼそり)「男だけどね」
ブーブー!ブーブー!カ・エ・レ!カ・エ・レ!おお、早くも帰れコールですよ。なんだこの学校。
「まー、入っといで。転校生」
覚悟を決めて教室へと入る。こつ、こつ、こつ。先生の横でくるっと回って黒板を背にする。
うわぁ……みんな日に焼けて黒々としてる。それに何というか………健康的だ。分かりやすく例えるなら全員瀬芦里ねーさんみたいな。
「やっぽー!あそぼー!クーヤ!」「おねーさんをかまえー!かまわないと昨日覚えたパロスペシャルかけちゃうぞー」「クーヤのアイス食べかけでいいからちょーだい」
………やめよう。我ながら恐ろしい想像をしてしまった。それは流石に身が持たない。
「本土から転校してきた柊 空也君。都会っ子だからって物怖じせずに仲良くやってってー」
「柊 空也です…よろしくお願いします…」
ビビりつつぺこりと挨拶。………顔を上げる。するとなぜか教室はしーんと静まり返っていた。
あ……あれ…?どうしたの?もしかしてすでに無視イジメ?空気のような存在ですかボク?そう思った時。
っきゃああああああっ!?カワイー!肌白ーい!男・の・子!美・少・年!
キンキンする声が響く。歓声は主に女子からだった。ほっ……よかった。実は鎌倉でも女の子受けはよかったり。もっともそのせいで男子グループにいじめられてたんだけどね。
「席は………あそこの空いてるトコに座って。うん、そこ。よし!じゃあこれで今日の連絡事項はしゅーりょー!残り時間は自由時間にしたげるから転校生と話してみたりしなさいな」
すたすたと先生は去っていった。
ふぅ。ランドセルを置いて一息つこうとした途端。すざっ!!女子に周りを囲まれた。バックアタックだ!
「ねぇねぇ、どっから来たの?」「いくつ?って同い年か……」「かわい〜♪ホントに男の子?」「趣味は?好みのタイプは?」「空也くんハァハァ」
ワイワイガヤガヤと一気に質問攻勢。わっ…わっ…なんかスゴイ事に。

391 名前:アナザーバージョン後編 「空也キュンチェンジ」 :04/09/03 01:31 ID:z4hyTGXv
「あ、あの……落ち着いて……ちゃんと答えるから……」
きゃーっっっっっっ!また歓声が上がる。ちょっと嬉しいかも。だが同時にギラギラした視線も感じる。
ドドドドドドドドド…………ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………
ちらりと男子の方を見る。!?何”チョーシ”こいてんのよ……!?(ビキッ)”全殺し”ダベ!?(ピクッ) 空也キュンハァハァ……
ひしひしと身の危険を感じる。うわーん。やっぱりこっちでもイジメられ街道決定!?
キーン……コーン……カーン……コーン……キーン……コーン……カーン……コーン………………チャイムだ。しめたっ!
「ごっ、ゴメン!ちょっとトイレに行かせて?質問はお昼休みにでもゆっくり聞くよー!」
だっしゅっ!よしっ、脱出成功!このままぐあい悪いとかなんとか言ってお昼まで保健室で休ませてもらおうっと。
その頃になれば少しは男子の怒りも収まるだろうしね。長年弱虫やってるとこういう知恵が付くもんなのよ、ええ。
でも、保健室ってさっきなんかあるって言われたような気が…?
………ま、思い出せないから大した事じゃないよねー。
階段を駆け降り、保健室に着く。
「すいませーん………」
扉を開けつつ中を見回す。
あ、らっきー。誰も居ないみたい。じゃあ、お昼まで眠らせてもらおうっと。
ばふっ!っとベッドに潜り込む。おやすみなさーい。幸い風も涼しいし、すぐに眠くなってきた。


392 名前:アナザーバージョン後編 「空也キュンチェンジ」 :04/09/03 01:31 ID:z4hyTGXv

………………がららっ。扉を開ける。
帰ってきました、わたしのお城。やっぱり消毒薬の匂いって落ち着く〜。
「長引いたわね〜。職員会議。さてと、アルバム整理でもしよっかな〜」
ポイッと机の上に書類を放り投げる。こんなのの処理は後でいいのだ。マル秘アルバムの整理をしないとね。
「………う〜ん」
ビクゥゥッ!
誰!?誰かいるの!?
恐る恐る声の方へ行ってみる。するとそこには嘘みたいに可愛い子が眠っていた。
わーっ!!何!?何この子!?女の子みたいなあどけない顔、さらさらの髪!抱きしめたら壊れちゃいそうな線の細さ!
ま・さ・に・パーフェクトっ!!てゆかど真ん中ストライクゾーンっ!最高級の素材だわ……
………アレをしたい。
うー。でもさすがに見知らぬ子にアレをやっちゃマズいかも。大事になるとナニだしね……
でもしたいっ!ダメよっ!したい!ダメよっ!理性と欲望が葛藤する。
オラオラオラオラオラオラオラっ!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!ロードローラーだっ!
はい、理性がペチャンコになったので欲望の勝ち。
「と、言う事でっ!レッツビギンでございます!」
さぁ!お着替えの時間よ!ベイビー!


393 名前:愚弟 :04/09/03 01:32 ID:z4hyTGXv
こんなんでましたよ?
うわー、我ながらお約束の固まりですな。あかほり先生か、俺は。
変な所で終わってますがもーちょっとだけ続きます。
止めた理由はちょっと選択肢でも付けてみようかと思いまして。
つーわけでこの後女装させられちゃう空也に着せたい萌え衣装でもレスしてやってください。
理由も添えてよろしく。そのコメントがハートに来たものでオチ書かせて頂きますんで。
期限は今日の21時まで。それまでにレス無かったらてきとーに書きますね。


394 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/03 04:37 ID:28X1P3Lh
愚弟乙!!
空也ってたしか17歳設定だから7歳ってこと?
7歳にしてはいやな奴ですな。

395 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/03 09:52 ID:29AQ/Ha6
>>394
子供と年寄りは素人じゃうまく描けないもんなの

396 名前:アナザーバージョン後編 「空也キュンチェンジ」 :04/09/04 01:13 ID:ZfulTqbj
ん………なんか……涼しい……すーすーする……
寒気がして目が覚める。
わー!本気で寝ちゃったよぅ!
時計を見ると12時45分。そろそろ昼休みも終わっちゃう。急いで戻らないと………
と、その前にトイレ行って顔洗ってねむいのをとってから………ぼや〜っとしながら保健室を出る。
トイレは………あった。とっとと顔洗っちゃおうっと。
ふー、すっきり。ハンカチどこだっけ………? ごそごそとポケットを探る。
……あれ?……ない? というかポケット自体見あたらないんですけど?
下を見てみる。…………はい?一瞬思考が止まる。ナンデスカートトカハイテルノカナ?
な、何!?何があったのっ!?鏡も見てみる。そこには女の子女の子したレースの付いた服を着た髪の長い美少女がいた。
アレ?アレアレ?首をかしげてみる。すると鏡の中の少女も同じ事を。
ってやっぱり俺なの〜!?これ!?うわ、いつのまにかカツラまでかぶらされてる。
………忌まわしい記憶が蘇ってくる。
「うわぁん!やめてよぅ!姉貴〜!」
「何言ってんのよ。アンタ、女顔だから似合うわよっ。それとも裸にむかれる方がいいのかしら?ホラホラ、観念しなさいよっ!!」
「うぅぅ……ともねえー!要芽姉さん!助けてよー!」
「く、空也……この服とかどうかな……?」
「ふふ……それとも私のおさがりでも着てみる?」
「二人ともノリノリっ!?瀬芦里ねーさんは止めてくれないだろうし……海お姉ちゃーーん!!」
「クーヤっ!今のセリフはおねーさん傷ついちゃったなぁ……くらえっ、岩斬両斬波っ!!」
「ああ……くーや……くーや……くーやかわいいよかわいいよくーや」
「わぁ〜ん!味方0!?」
そう。実は柊家でもやらされてました。しかも写真まで取られてます。
眠ってる間に着替えさせられたのかな?とりあえず保健室に戻って服を探さないと……
考えながら廊下に出る。
パシャッ!
でも今回はなんで……?まさかここまでお姉ちゃん達が来たわけじゃないだろうし………
パシャッ!!
さっきからパシャパシャうるさいなぁ………

397 名前:アナザーバージョン後編 「空也キュンチェンジ」 :04/09/04 01:14 ID:ZfulTqbj
そっちの方を振り返る。目が合った。…………怪しい人が構えるカメラと。
「あ、見つかっちゃった?」
見つかったも何もバレバレなんですけど。そこにいたのは白衣を着た女の人だった。
「いやー、すごいわねー。君。そこまでハマる子ってそうそういないわよ?うん!私の目に狂いはなかったわ!」
そんな断言されても。ってまさか………?
「もしかして……俺をこうしたのってお姉さんですか?」
「うふふっ、あ・た・り♪」
やっぱりですかっ!
「さっき保健室で寝てる君を見てムラムラしちゃってね〜。色々試させてもらったわよ?ブルマとかぁ、スク水とかぁ」
そ、そこまでぇっ!?うう……お姉ちゃん……ねぇや……ボク、汚されちゃった……汚されちゃったよぅ……
よよよ、と廊下にへたり込む。
「あ、そのポーズイイ!すごくイイ!アルバムのお気に入りになっちゃうわねっ」
パシャッ!パシャッ!フラッシュが光る。
「撮らないでくださいったら〜!」
「ハァハァ………フィルム全部撮り切っちゃった……」
「服返してくださいよぅ……」
「うーん。実は……窓際に置いといたら風で飛んでっちゃった。てへっ♪」
あ………あんですとーーっ!!!
あまりの衝撃に俺は固まってしまった。
「アノ、カエノフクトカハ………?」
「あーーーーっ!!私、用事があるのよねっ!それじゃあまたっ!」
どひゅんっ!お姉さんは風を切ってダッシュして行ってしまった。
……………はっ!しまったぁぁぁぁぁっ!固まってるうちに逃げられたっ!なんてヒドいおねーさんだっ!
「ぐすっ……どうしよぅ……こんな格好じゃ教室にも戻れないよーっ!!」
今クラスに戻ったら100%変態扱いだよぅ………
なにかいい手はないかなぁ…………………ピポーン!あ、豆電球!
うん。ねぇやが帰ってくる前に急いで家に帰って着替えるしかないかも。誰にも見つからないように………そーっと急ごう。
周りに気を張りつつ玄関に向かう。どきどき。どきどき。すっごい怖い!授業サボろうとしなければこんな事にならなかったかなぁ……
うわーん!ごめんなさい。もうしないよぅ……。こーゆー所も直さないと立派にはなれないよね。うん!反省しよう。

398 名前:アナザーバージョン後編 「空也キュンチェンジ」 :04/09/04 01:16 ID:ZfulTqbj
ぬきあし、さしあし、しのびあし。よし!後はあの角を曲がれば校門まで一直線!あとは全速力で駆けていくだけ!GOー!
そして角を曲がろうとしたその瞬間!
ごつんっ!☆
目の前に星が舞った。
…………「う〜〜トイレトイレ」
今 トイレを求めて全力疾走している俺は小学校に通うごく一般的な男の子。
強いて違うところをあげるとすれば女の子にすごく興味があるってとこかナ――
名前は団 長(だん おさむ)。こんな名前なんで仲間からはダンチョーって呼ばれてる。
そんなわけで学校にある校舎のトイレ目指して走っているのだ。
よし!後はあの角を曲がればトイレまで一直線!あとは全速力で駆けていくだけ!GOー!
そして角を曲がろうとしたその瞬間!
ごつんっ!☆
目の前に星が舞った。
…………痛ぅ………たた……目の前がチカチカする。どうやら曲がり角で誰かにぶつかったようだ。
「ゴッ、ゴメン!急いでたもんだから………」
今のは間違いなくこっちの不注意だった。相手を見ながら謝る。
「こちらこそ……ごめんなさい……」
その時………心臓が………止まるかと思った。俺がぶつかったのは女の子だった。それもとびきりの可愛いコ。
ウホッ!いい女の子…!
細い眉。つやつやした唇。色素の薄い長髪。夏らしい爽やかな服装も彼女の細い体によく似合っていた。
どうしよう。思いっきりストライクだよ、この子。
「あっ……」
彼女が慌ててスカートを隠す。しまった!あんまりジロジロ見るからスカートの中を見てると勘違いされたかもっ!
「ち、違うんだっ!パンツを見ようとしてたんじゃなくって………その……君があんまりカワイイから見とれちゃって……」
慌てて言いつくろう。
「………っ……!!」
たったったったっ。彼女は走って行ってしまった。
俺はそれをぼうっと見送るしか出来なかったワケで。
……………また会えるかな……名前も聞けなかったよ………

399 名前:アナザーバージョン後編 「空也キュンチェンジ」 :04/09/04 01:19 ID:ZfulTqbj
…………
…………痛たた……目の前がチカチカする。どうやら曲がり角で誰かにぶつかったみたい。
「ゴッ、ゴメン!急いでたもんだから………」
ぶつかった誰かが謝ってくる。俺も反射的に謝ってしまう。
「こちらこそ……ごめんなさい……」
その時………心臓が………止まるかと思った。今人に会うのはすごーくマズい。俺がぶつかったのは男の子だった。それもけっこう美少年。
………ヤンキーみたいな珍妙なカッコを除けばだけど。
じろじろ。じろじろ。うぁ………なんかスッゴイ見られてる。
どうしよう。もしかして女装してるのバレてる……?
下の方を見る。やばいっ!スカートがまくれてるっ!下着はブリーフのまんまなんだよぅっ!
「あっ……」
慌ててスカートを隠す。しまった!見られなかったよね………?
「ち、違うんだっ!パンツを見ようとしてたんじゃなくって………その……君があんまりカワイイから見とれちゃって……」
男の子は慌てて言う。
「………っ……!!」
たったったったっ。男の子の前から急いで走り去る。
バレた。ぜーーーーったいバレたーーーーっ!!!うわーん!転校初日からもう学校いけなーいっ!!
全速力で校門を走り抜けながら泣いた。でもその後は無事に家にたどり着けた。

次の日、学校に行くのがイヤでねぇやに引きずられて行ったのは、また別の話。

400 名前:愚弟 :04/09/04 01:20 ID:ZfulTqbj
ゴメン、オレってネタ絡めないと書けない男みたい('A`)
ちびっこを書くのは難しいです………精進精進。
後半のこの展開の為にサボらせちゃったのよ………
ちょっとヤな奴に見えちゃったね。ゴメンよ。
変な事考えないで一気にUPしたほうがよかったですね。
>>380さん 空也と京話は5話ぐらいに書くかも。期待せず気長にお待ちを。
ああ………次こそはねーたん編だ………

401 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/04 01:44 ID:YcJPeqxO
プ

402 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/04 02:03 ID:ZtXUld0O
ウホッ

403 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/04 07:50 ID:VcjmwAwu
くーやかわいいよくーやにハゲワラw

404 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/05 15:25 ID:a7p5jDp6
ネタ投下。

        ___
        , ´   ヽ
.       i/ノ从从リ
       ||l ゚ ー゚ノli     < これからも、柊要芽を応援して下さいね(^^)。
 ピュ.ー  ⊂)i个)つ[ミントアイス]
    = 〔 ̄ ̄ ̄〕
    = ◎――◎   ▲                       柊要芽






            ガシャン
                 ◎ ̄|   んげっ!
              ミ  |  |ー― 、
                 |  |三   l  ミ       ベチョッ
              ▲ ◎__|つノノノ ノつ  [ミントアイス]

405 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/05 18:20 ID:2l6Nx7mO
女装空也がこの後、家で姉達に見つかって虐められるシーンが見たいほど面白かったよ!>400

406 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/07 01:08 ID:f072jgZu
保管庫更新キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

407 名前:保管してる人 :04/09/07 01:42 ID:HUGpPrkn
>>406
(゚Д゚;≡;゚д゚)

更新したの 一 週 間 前 だよ!

それともアレか、「もっと頻繁に更新しろゴルァ」という叱咤ですか_| ̄|○

408 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/07 02:45 ID:qt0BNdAD
気にするな
週一回でチェックする人もいる、
人それぞれ色々だよ・・・

409 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/07 06:32 ID:ihlAQ7PF
いつも乙です♪>保管してる人

410 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/07 22:48 ID:9S1rREg/
翔の若い頃の凛とのお話キボンヌ
詳しくは本スレ500前後を見てください。
たたかれてなかったらお願いしまつ(´・ω・`)

411 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/08 00:57 ID:Sswo5669
>>407
ゴメソ
1週間、仕事忙しくてチェックできなかったんだ(´・ω・`)

自分の書いたのでも保存されると何か嬉し。

412 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/08 14:13 ID:Uw+7dkPq
                 |
                 h
              冊冊冊冊
              〃〃〃〃
                 |
                 |
                 |  ぬるぽ
            ____..   |
         .γ    ヽ |
         .(' ノ)ノ)ヽ )ヽ | クイッ
          ヽbl ´ー`ノ づ
           /  _ノ⌒⌒⌒`〜、_
        ( ̄⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
       ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃



             ||| || |
             ||| || |
           ガッ   h
          γ  冊冊冊冊
          (' ノ)ノ)ヽ )ヽ
          ヽbl `Д´ノつ
           /  _ノ⌒⌒⌒`〜、_
        ( ̄⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
       ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃

413 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/11 01:45:36 ID:2mhOLRqZ
いかん、SS分が不足してきた。

414 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/11 03:17:29 ID:dJvaHb+p
警備日記嘉門

415 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/11 11:03:14 ID:XHOKr0Sx
          〃⌒
           || __
       , '´ ̄`ヾ ミ  `丶、
      /    /´⌒`ヽv' ⌒`ヽ、
      /  /   /      i ヽ    \
    /// /  / /  /   | || i     ヽ
    /// / // //// ji | | l l | iヽ    ',
    i il |i/彡 //// /j iト、| | l | |i ! ili !i|
    | il彡ィ ///〃//i/ || ! | | |!| 川 | |
    |ー=彡_彡ィ土工メ、/〃 |┼i十|ij 川i|/            
    | |ll| |川 ||「lir;:cj`  /   f{さj /j」从ij       おお くうや よ
    レ从l 川 || `┴'      ゞマ.jr-⊥__          今宵も我とハメハメしようぞ 
   [二二二二]ヽ, ""  r-ァ`   ./i| /   `ヽ、
   |三 三 三| l| `丶、 ゝ'  ,/川/__      Y-r-、
   |三 三 三| i| `ヽ、7ーイー、Liリ/ ゚    __   |_|/
   [二二二二] \  `ー/,、_,、ム_\ ー'、  ゚  /
    ヽ      |__ ``ー /j:.:.:.:.:.:.:rー、ァー- __,」
     ハ,r─‐┤ `ヽ ,ィ彡'i.:.:.:.:.:./ O /f⌒i  |
     | ∧ l} |〉、 ||:.:.:.:.:ィ彡彡ィ;∠ |O.|rニニヽ、
     | ヽ ー、|  / |!:.:.:./:.:.:.:.:.::./ (l  |ー、`゙  ',
     |   「ー'‐っイ |`了_,、_,/\  |  |   |   |
     |   Y二、 j | |     !  \ |  |  ハ  ,イ
    /   ^!||イi  | |    |`ヽ、_ハ  _/   V_j|
    |ミ、.   |||_/  /~ |    |   _/j ̄l__   |




416 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/11 12:02:35 ID:R5vJbrWk
            、-‐'' ̄ ヽ ヽヾェ|ヾi.lヽ i
           /   ヽ ヾ、 \ヾ、ヾi゙リ゙i ゙i茎 /
            仮、ヽ、 |  ゙、\ヾ、ヾ、ヽ|リ || リィ /,
         /ミ、ミヾ、ヽ、ヽ/__ヾ\ヽヾ| レレノ///
         |ミ ミヽヽヽV   ゙\ヽヽレ//;;ノ包
         |ミ 、二ニZ┘     ヾ、V/ノヾミ|
         | ヽ-、ニ/ ‐‐、ヽ     ゙   |リ
            |ミ|/ヽ| |  _  ゙ヾ;、_ 、    _ リ
          || トヽ| |   ゙ー-  ~゙' /‐''゙ /
          ヾヽ-|彡        lー-'./ノ     残念 それは私のおいなりさんだ
          ||ヽ┐         l  /
       ,r一‐┤::::゙、       _、 l /
      /    |:::::::Λ   'ー--- ''゙∠_
    /     性| |::::ヽ、      /    ̄ ー-、_
  /       | | |  \    /          /
  \     /_  ヽ  ゙'ー一'゙|         /
    >、    \  ゚o  丶    8 ゙ヽ、     /
  /  \    \ %   、   8   ヽ   └

417 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/11 18:05:30 ID:MU0q0yG6
コピペ乙

418 名前:同ネタ多数げきぢょうそのいち :04/09/12 01:33:10 ID:l/IHnnGH
「う〜。く〜や。く〜や。く〜〜や〜。くーやくーやくーや〜」
また海の病気が始まった。
「あー、もぅっ!うるっさいわねぇ、海!たかだかイカごときが帰ってくるってだけでそんなに浮かれるんじゃないわよっ!!」
そのとおり。アイツが帰ってくるのなんて大したことじゃない。10年も会ってないんだからもう他人みたいなもんよね。
「えぇぇ〜〜!?くーやが帰ってくるんだよぉ〜?ほんとだったらこの家どころか町をあげての歓迎パーティを………」
「ア……アンタねぇ……」
この子ならやりかねない所が怖い。はぁ………なんでこんなに弟バカ一代なんだか、この子は。
「あぁ………く〜や〜……はっやく帰ってこないかな〜っ♪」
はっきり言ってアタシには理解不能である。まぁ、専門の下僕が帰ってくるって意味では喜ばしいんだけど。
「ふぅ………」
だらけて居間のお膳に突っ伏す。
イカねぇ………そーいえばアイツ、アタシの事をいつから姉貴って呼ぶようになったんだっけ………?
いつだっけ………アレ………?

………………アイツはいっつも要芽お姉様の周りをちょろちょろしてた。
勉強も要芽お姉様に聞きに行く。
遊びに誘うのもお姉様。
なんでもかんでもお姉様。
何よ、要芽姉さん要芽姉さんって。アタシだって……アンタと……遊んだり……一緒に……
だいたいアイツが悪いのよ。巴姉さんやお姉様ばっかと遊んで。アタシが一緒に遊ぼうと思ったらドラ猫がかっさらって行くし。
外でイジメられたら海に泣き付くし。なんでアタシの方を、アタシだけを見てくれないんだろう。アイツは。

419 名前:同ネタ多数げきぢょうそのいち :04/09/12 01:35:06 ID:l/IHnnGH
「空也っ!な・ん・でアタシには何も聞いてこないわけっ!?」
「アタシは天才なのよっ!?この超天才が教えてあげるんだから感謝、感激、雨アラレで教わりに来なさいよっ!!」
「うぅ……だ、だってぇ……タカねーちゃん……おしえてくれてる時……なんかコワいし……よくわかんない……」
怖いですってぇ!?アレのどこが怖いってのよっ!!
「ハァ!?アンタこんな問題も分かんないの!?いい……?ジャガイモはヨウ素液に付けると青紫色になんのよ!なぜかってーとジャガイモにはデンプンが入っててね。
で、デンプンはポピュラーな多糖類でアミロースとアミロペクチンの2種類に……(以下3分間有機化学の基礎知識を延々と)」
「う、うん(ちんぷんかんぷん)」
ほら、懇切丁寧な解説付きじゃないの。こんな高度な事を教えてあげてるのに何を言うか、コイツはっ。
「あれじゃぜんぜん分かんないよぅ……(ぼそり)」
!?
「聞こえたわよ……アンタ、いい度胸してんじゃない……このっ!じっくりかわいがってやるわ………泣いたり笑ったり出来なくしてやる! 」
「ホラホラホラホラァッ!!」
「うわーん!やめてよぅ!タカねーちゃん!」
「いつもいつも要芽姉さん要芽姉さんって!甘ったれ!グズ!シスコン!バカ!バカ!バァーカ!!」
「うぇーん……なんかよくわかんないけど悪口言われてるのはわかるぅ……」
「ハッ!もう泣くの!?この軟弱野郎!グズの家系を絶ってあげましょうか!?」
ついついイジメの手に熱が入ってしまう。だって、この時だけはコイツはアタシだけを見る。
アタシだけを見て、アタシの電気アンマで泣いて、アタシのなすがままになる。
その時、アタシは空也を自分の物にしている気がして……なんかこう……ゾクゾクしてくる。
歪んでるのかも、アタシ。
この前読んだフロイトの本に載ってたサドとか言うのなのかも。

420 名前:同ネタ多数げきぢょうそのいち :04/09/12 01:36:24 ID:l/IHnnGH
「もうアンタみたいな弱虫にねーちゃんなんて呼ばれるのもゴメンね。もっと尊敬と畏怖をこめて呼びなさい………そうね。”貴い姉”で姉貴。今からアタシはアンタの姉貴よ」
「あ……姉貴……?」
「ん〜?聞こえないわねぇ!?」
「うぅ……高瀬姉貴……」
ゾクゾクゾクゥッ………また。あ……これちょっと気持ちいいかも……
「フンッ!まぁいいわ!次からちゃんとそう呼びなさいよっ?」

………………そうそう、確かこんな感じ。って。
あれ、こんなのだっけ?コレじゃあアタシがイカの事好きでイジメてたみたいじゃないのっ。
まぁ、記憶は大体劣化したり混乱するものだし。んなハズないわよね。今アタシが好きなのは壬生さん。
アイツは単なる下僕で奴隷で家来でオモチャで弟。それ以上でもイカでも無いのよっ!
「う〜ん……10年ぶりだもんね〜。どうやって歓迎しようかな〜」
海はまだやってた。
「遊び相手増えるからわたしも嬉しいなっ。クーヤおっきくなってるだろーねー」
いつのまにやら瀬芦里姉さんまで。
「歓迎………他の家には絶対に真似出来ない事とかないかなぁ〜………」
「この家にあってよそにはないもの………といえばタカかなぁ」
な。
「なんでそうなるのよっ!!」

421 名前:同ネタ多数げきぢょうそのいち :04/09/12 01:40:03 ID:l/IHnnGH
「むむ……じゃあこんなのどうかなぁ……ザ・高嶺お姉ちゃんショーーーー!!」
「みんなで高嶺お姉ちゃんになります!!」
「タカになるのっ!?」
「ちょっと……アンタら何言って………」
しゅるり。リボンを解き、海が髪をほどいていく。そしてそれを左右に握って………ってまさか……!?
「ほーら、ツインテール〜。こーんな髪にして〜(・ε・)」
海はアタシの髪型を真似してきた。ナメられてる………絶対ナメられてる!!
「なめんじゃないわよ〜」
「アタシは天才なのよ〜」
「ぐ……うぅっ……!!」
「お、楽しそうだねぇ〜。わたしもやってみよっと」
「成功したら、アンタのパンチのスピードは倍になるのよ!!このイカ!!」
「ん!? まちがったかな…………捨ててきなさい!アタシの求める北斗神拳はまだ遠いわっ!!」
こ……このドラ猫&腹黒メガネコンビーー!!
ぷるぷるぷる………
「あー、タカ。ムカついてる。ムッカついてる〜♪」
「キェェェェェーーーーーーッ!!!!!!!!」
「わっ!?高嶺お姉ちゃんが壊れたぁっーー!」

あーもぅ!アイツなんか帰ってこなきゃいいのよーーっ!!

422 名前:愚弟 :04/09/12 01:40:38 ID:l/IHnnGH
いかん、柊分が不足してきた。
柊分が足りなくなると疲労や集中力の低下・犬神家SSを書きたくなくなる・セイバーガチャのジェダを姉様に塗り替え始めるなどの症状が現れる。
なので>>284さんご依頼の姉貴分を今更書いてみる。

きゃんでぃそふとHPのゲンガー最神さんの日記を見たらこれしか浮かばなかった。安直で反省している。

犬神家は来週にでも〜。

>>410 暇が出来たら書く…………かも?

423 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/12 02:58:42 ID:8AwNyoP4
毎回毎回お疲れさんです!
GJっす!

424 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/12 03:51:05 ID:MsDeD5mv
さすが
GJ
その具合でともねえ分も供給して欲しい
もちろん犬神分も

425 名前:284 :04/09/12 15:48:57 ID:nLqwmcPm
ひゃっほぅ!いつもGJです、愚弟どの。
まさか願望を聞き届けていただけるとは、ありがとう。

やっぱ姉貴はいいなぁ…空也があとホンの少し、
ちゃんとした奴だったら意外と小さい頃からラブになれただろうに…。

426 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/12 18:15:58 ID:dOW43vFd
ねぇねぇ・・・それはツインじゃなくてアミバだよ・・・w

427 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/12 21:35:05 ID:/3Cg5/x/
パソコン資格とるならアミバ!!

428 名前:愚弟 :04/09/12 23:01:43 ID:l/IHnnGH
しまった!北斗神拳の所を焼きソバに変えるのを忘れてたっ!てへっ♪
まー、でも全然違和感無いからいいや・・・w

429 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/13 16:55:41 ID:vJJgKsNA
>>420
>「うぅ……高瀬姉貴……」

天才が故に凡人には理解できない基礎知識をダラダラ説明してしまう姉貴に萌え
姉貴を家庭教師にすると、もれなく無駄知識がついてくるな(ワラ

430 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/13 22:17:13 ID:8afgVWGO
高瀬?

431 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/14 00:35:46 ID:t1AP1SYn
いきなり次回予告
ともねえの仕掛けた甘い誘惑に抗えないドルフィン。
カナちゃんという大切な人がいるのに…。
愛は憎しみに変わり、悲劇が訪れる。
次号、怒涛の急展開!!妖しい魅力のともねえの正体、そして真意は?!

432 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/14 00:39:18 ID:u1RSbvyh
あしたま!明日の情報をお届け!
明日は癒し系グッズカナちゃんが渋谷パルコにて日本初公開!
コ悪魔的魅力が人気ドルフィン主演映画がリバイバルされるよ
明日のリリース予定はともねえ『カローラIIにのって2001』限定盤
みんな明日の予定はたったかな??あしたまっ!

433 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/15 00:57:57 ID:qQ+7ha0Z
「変身っ!」突然変身したともねえ。
ともねえの正体は、カナちゃんだった?
木の陰でこっそり見ていたくーやは大ショック!
自分の恋人、ともねえがヒーローだったとは…。
次回、ともねえ大ピンチ!!

434 名前:犬神家の夏 〜第3話〜前編 :04/09/18 01:20:13 ID:mu2kYmmE
犬神家の夏 〜第3話〜 「クー君と呼ばれた日」前編

「また明日なー!」
「うん!また明日ー!」
みんなに手を振って夕暮れの歩道を走り出す。
そろそろ暗くなってくるから急いで帰らないと。
こっちに来てからもう二ヶ月。

団長たちと探検隊結成してみたり。

「南海の怪物、キジムナーを追え!」
「このタイトルでいいよな、団長!」
「いや、それじゃあインパクトが足らないなぁ。俺はこんなのがいいと思うんだが」
「怪奇!日本最南端の島に妖怪は実在した!!夜毎響き渡る怨念の叫び声!!ガジュマルの木の下で特派員が見た物は!?」
「おぉっ!!スゲェ!それだとグッとミステリー感が出るなぁ、団長!」
「………あのさ。さっきから探検テーマのタイトルばっかり考えてるみたいだけど実際に探検には行かないの?」
「ははは。何言ってるんだよ空也。もし行って本当に出てきたら怖いじゃあないか」
「意味なーーーーい!!」

若葉さんにシゴかれたり。

「空也くん!ほらココにもソコにもホコリがたまってるぞっ!!ウチはペンションなんだからなっ!!掃除やりなおしっ!」
「どこの姑よっ!お父さんはっ!!」
どげしぃっ!!!
「ぐぉっ………腕を上げたな……帆波……さすがにパパ三十二文ロケット砲が来るとは思わなかったよ………ぐふっ」
「いつもだったら清掃の業者の人呼ぶくせにっ……もうっ……なんで空也ちゃんイジめるのよっ」
「だってさぁ!だってさぁ!最近空也ちゃん空也ちゃんって、パパの事全然構ってくれないしさぁ!」
「もぅ……お父さん、ホントに大人………?」

435 名前:犬神家の夏 〜第3話〜前編 :04/09/18 01:21:20 ID:mu2kYmmE
ねぇやにいろいろ連れてってもらったり。

「ほらほら!空也ちゃん!ちんすこう!ちんすこうよ〜♪おいしいから食べてみてっ!」
「なんかクッキーみたいだね……もぐもぐ………あ、おいしい」
「材料は大して違わないしね〜。味もいろいろよっ。黒糖、紅いも、パインにマンゴ味っ☆」
「うわぁ……いろいろあるんだねぇ………」
「で、こっちがウコン茶、ウコン茶よー。体にいいから飲んでみて」
「う、うん」
ごくりとお茶を飲み干す。
「ーーーーーーーーっ!?に………にがぁ………」
「あははははーっ!!ひっかかった〜♪ホントはそのままだと苦いから他のお茶と混ぜて飲むのよね〜」
「うわーん!ひどいよねぇや!」
「あの………」
「ゴメンねっ☆ちょっとイジワルしてみたかったのよ〜。スキンシップスキンシップ」
「うぅ……」
「あのっ!!」
「はいっ!!」
ビックリして振り向く。
「お店の中で騒がないでもらえます……?それに……試食品なんだから………バリバリ食べないで………!!」
うわっ!?店のおねーさん!?しかも体から怒りのオーラが立ちのぼってる気が………
「あのっ……そのっ………」
「空也ちゃんっ!!ダッシュよっ!!」
う、うわぁっ!!」
……………………………
「はぁ………はぁ………あはは……しばらくあのおみやげ屋さん行けないわね………」
「しばらくどころか二度と行けないよぅ………」
「これで国際通りは大体回ったわね……うん、今日はそろそろ帰りましょっか」
「じゃあまた後ろ、乗ってね」
「うんっ!」

436 名前:犬神家の夏 〜第3話〜前編 :04/09/18 01:23:05 ID:mu2kYmmE
ねぇやの自転車の後ろにぴょんと飛び乗り、いいにおいのするねぇやの腰にぎゅっとしがみついた。
「レッツゴーっ!しっかり捕まっててねーっ!」」
ぐん、と風を切って自転車が走り出す。
「明日はどこ行こっか?首里城とか見てみる?」
「うん!いろいろ見てみたいー!あ、ねぇや。そーいえばこっちに来る時におっきなみずうみあったけど、あそこはなんて言うの?」
「えっ……!?あ………あそこはね……うーん」
「あ。あそこのカンバンに書いてある……えっと……漢字分かんないけど………漫……湖……?まんみずうみでいいのかな?」
「うー………ホントはそうじゃないんだけどね………今はそう覚えてて……(出来ればずーっと知らないままでいてほしいけど………男の子だからムリよね〜)」
結局ねぇやはホントの読み方を教えてくれなかったけど。

うん、いろいろあった。最初は不安だったけど友達もできたし今は毎日楽しいなぁ。
でも………まだ一つだけ悩みがある。それは………
……っと。気がついたらいつの間にかもう家の近く。取りあえず部屋にランドセル置いてゆっくり考えよっと。
表はペンションの入り口なので裏口から家に入る。そして階段を上がって自分の部屋へ。
扉を開ける。…………うーん、素敵に違和感。少しゆっくり考えさせてくれないかなぁ………
「出てきてよ、いるんでしょ?ねぇや」
返事はない。けどもうバレバレなので押し入れを開ける。
そこにはクラッカーを持ってスタンバってるねぇやがいた。
「わっ!?く、空也ちゃん………何故ワタシが押し入れの中にいると分かったのっ?」
やっぱり頭脳がマヌケだったりするんだろーか、この人は。
「ねぇや……さすがにこれはわかるよー。押し入れの中身を外に出して片付けてないじゃないかよぅ!!」
部屋の中洋服とかマンガとかでぐちゃぐちゃになってるってーのに分からないはずないでしょーに。
「あン♪よくぞ見破ったわねっ!ポルポルくぅ〜ん」
「それはいいから。どうしたの?ねぇや。別に今日は俺、落ち込んでないしイジメられてもないよ?」
「うん………でも空也ちゃん……最近なんか悩んでるみたいだし……元気付けてあげたいかなぁって……」
あ……ねぇやに分かるぐらい悩んでたんだ……俺。
「もしかして……歩笑ちゃんのコト?」

437 名前:犬神家の夏 〜第3話〜前編 :04/09/18 01:26:38 ID:mu2kYmmE
!?
ズバリ言われたのでビクっとする。そう。こっちに来てから二ヶ月もたってるのにまだ歩笑ねーさんと一言もコミュニケーションが取れてないんだ。
「そっか……やっぱり………まだダメ……?」
「うん……話しかけようとすると逃げられちゃう……でも結構視線は感じるから嫌われてはいない……のかな?」
「空也ちゃんの事は嫌いどころか多分好きよ。もう……歩笑ちゃんの恥ずかしがり大将軍っ!………我が妹ながらいくじなし〜」
そのまま二人でう〜んと考え込む。
………五分後。
ポン!とねぇやが手を打った。
「よし!ここはお姉ちゃん権限を発令します!」
?何を思い付いたんだろう、ねぇや。
「姉の威厳で歩笑ちゃんに空也ちゃんと二人っきりでお話するように言うのよっ♪」
わー、力技だよぅ。ねぇや!
「そうと決まれば急いで歩笑ちゃんを呼んで来るわねっ☆」
ねぇやが歩笑ねーさんの部屋に行こうと立ち上がる。
………!ちょっと待った。がしっとねぇやの腕をつかむ。
「……どうしたの?空也ちゃん。まだ心の準備が出来てない?」
「ねぇや……気持ちはうれしいんだけど………押し入れの物しまってから行ってよぅ」
「ちぇ〜……バレた……」

438 名前:犬神家の夏 〜第3話〜前編 :04/09/18 01:27:47 ID:mu2kYmmE
で、結局ワタシは空也ちゃんの部屋の片づけを手伝わされてしまった。
「あははっ!コーレ面白〜い!」
「ねぇや!マンガ読んでないで手伝ってよぅ〜」
………まぁ、ちょっとだけサボったりもしたけど。
そのせいで大幅に遅れちゃったけど、今ワタシは歩笑ちゃんの部屋の前にいる。
コンコン。
「歩笑ちゃ〜ん………いる?」
返事がない。いないのかな?
ノブを回してみる。
…………かちゃり。あっけなくドアが開いた。
珍しい。歩笑ちゃんはキチッとしてる子だから外に出る時は大体ちゃーんと部屋に鍵をかけて出る。
という事は……
「歩笑ちゃ〜ん。寝てるの?」
中を見回してみても歩笑ちゃんの姿はどこにもない。
「あらら……ほんとに珍しいわね………カギかけないで行くなんて」
ぴんっ!
「あっ!でもこれって………チャンスかも〜……」
そう。歩笑ちゃんの部屋には去年の誕生日にお父さんに買ってもらった小鳥がいるのだ。
ワタシには触らせてくれないのよねー。歩笑ちゃんったら。
「帆波姉さん……逃がしちゃいそうだし……」
とかなんとか言ってくれちゃってるのよね〜、この妹ったらもう。
ふっふっふ〜。と、言うワケで。歩笑ちゃんが帰ってくるまで小鳥と遊んで待ってよーっと。
まず、エサでもあげてみましょっか。
ピッ……ピュルィ?
ポッキーを鳥に向けて差し出す。
………あっ!食べた食べた!チョコの部分はダメだけどビスケット部分は食べるのねー♪
あー………かわいー………やっぱり直に触りたいなぁ………でも逃げちゃうかもしれないしぃ………
でもでも!ちょっとだけなら………
ワタシは誘惑に負け、部屋のドアを開けっ放しなのも忘れてカゴの出入り口を開けた。

439 名前:愚弟 :04/09/18 01:28:39 ID:mu2kYmmE
最初に言っておきますが漫湖は実在します、マジで。
漫湖公園もあるそうです。デートスポットにしたら100%フラれますな。
取りあえず犬神家は豊見城市あたりにある事にして書いてます。沖縄行った事無いんでなんか間違ってたらごめんね。

後編は小鳥大捜査線。
「事件は作者のせいで起きてるんじゃない!ねぇやが後先考えなさすぎなせいで起きてるんだ!」
「押し潰すわよ?アナタ!?」
ごめんなさい、嘘です。

440 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/18 01:33:36 ID:oXsRblch
おっつ!
うう・・・相変わらず萌えるなぁ・・・

441 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/18 02:21:47 ID:8p1E1Z67
>>439
GJ! たしか漫湖の近くの学校の校歌は「漫湖のほとりに・・・」って歌詞だった気ガス

442 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/20 15:22:57 ID:cLXzrwdc
鳥をつかまえた団長って大人じゃなかったか?
この話はまだあとでイクナイ?

443 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/20 17:44:33 ID:eNjpAWMP
…立ち絵がないから大人だった事にしとけばいいじゃない?
ねぇやだって最初空也と遭遇した時と2本編中で制服着た時とで姿かわらないでしょ。

444 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/20 17:46:52 ID:utNrrqnR
まぁ、その辺は弟たちの脳内フィルターでどうにか汁w

445 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/20 21:10:16 ID:Gp9WR4/3
団長はまだ 子ども です

446 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/20 21:19:02 ID:7oaYchMJ
なんだと、俺は剥けている!

447 名前:愚弟 :04/09/20 22:28:06 ID:/BV8flFh
>>443
ねぇやは○学生高学年でムチムチですからなぁ・・・w
世が世なら生ダラのセクシー○学生のコーナーに出れたね、アレは。

でも、>>442さんの疑問ももっともなんでこのエピソードをここに持ってきたワケも。
本編の小鳥エピソードの所でねーたんが
「お礼を言ったのをきっかけに話すようになって良かった」って言ってますので、このイベント前はずーっと
 |
 | . ⌒ヽ´|
 |.《`"》〉┘ 
 |!゚ -゚从_ゝ
 ⊂)] \ノ
 |_i_)
 |゙ノ       人 ナズェミデルンディス!!
       Σ(w0; )ノ
        ( ヘ)
         く

だったワケで。
空也の人なつっこさとねぇやの強引さっぷりからして
1〜2年も会話のないなじめない日々が続いてたとは考えづらいんで。
沖縄に来て二ヶ月ぐらいかなぁ・・・と。
それでもダメなら脳内フィルターのツマミを弱から強に切り替えてご覧になってくれると有り難いですorz


448 名前:保管してる人 :04/09/21 01:17:42 ID:FnHzAhmq
「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
「タイが(ry」

初めて昨日1冊読んだら面白くて、今日7冊一気に買って一気に読んだら
更新する時間が消えました_| ̄|○
でも姉しよ本編や一部SSの元ネタが理解できて良いです。
なんとか祝日までにに既刊分読破して週末更新したいところではありますが。

449 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/21 07:29:28 ID:wKmtvaX6
お姉さま「高嶺、ツインが曲がっていてよ」

450 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/21 13:22:21 ID:PHE0CuES
姉貴「そう言うお姉さまは、根性が曲がってらっしゃいますわ」

451 名前:530 ◆530SPECaOc :04/09/21 14:18:17 ID:HqD7CLDw
     人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
   < そう言うお姉さまは、根性が曲がってらっしゃいますわ! >
    VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
 
      从    从                    _   ,、ピキッ
      |l ▽⌒▽ l!                   , ´  `ヽ ^
      レ〈从レ从〉、i                 リ从从ル i
       `(li*゚ロノリ                   il、ー゚#l| |!
       く)ー'lつ                   ⊂(个i(⊃!
     .  /_j_,〉                    |!|_:_」 i!|!
         (_ハ_i                     !_ハ_l


  

                         ぎゃああぁああぁあ〜(高嶺)>
自分は根性もツインも
曲がっているくせにね
      _       __(__
    '´,r‐Mヽ     '´i^ 、 ヽ いや、これは
   l 从i'"リ)〉   〈(八从、 i 曲っていると言うレベルを
   ノリ(l| ゚ヮ゚ノリ    li、ヮ゚;lッ" 超えてはいないか…?
 .  (yf(つ/ ̄ ̄ ̄/'ヽソ/ヽ
 ̄ ̄ ̄ヽ/ Umi /  ̄(l[_ノ ̄ ̄ ̄
        ̄ ̄ ̄

452 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/21 17:43:24 ID:fbTAzT4J
お姉さまはやっぱり黒薔薇・・・?


ってそんな薔薇ねーよ

453 名前:愚弟 :04/09/21 18:53:25 ID:FOlHRCKN
「なめんじゃないわよ!」
「この、イカ!」
さわやかな外交モードの挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
ツイン様のお庭に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な
笑顔(化けの皮)で、URLをクリックしていく。
汚れまくった心身を包むのは、黄色いワンピース。ツインテールの結び目は
乱さないように、青い2つのリボンは翻らせないように、ゆっくりレスを返すのがここでのたしなみ。
もちろん、掲示板を荒らされたら荒らし返すなどといった、はしたないツインなど存在していようはずもない。

焼きソバチェッカーズ!。
去年の12月創立のこのサイトは、もとは姉貴の趣味で作ったという、
伝統もない自己満足系お嬢さまサイトである。
鎌倉市下。武家の時代の面影を未だに残している緑の多いこの地区で、神にすら見放されて、
ソース焼きそばから堅焼きそばまでのレビュー一覧が見られる乙女のサイト。
1から2に移り変わり、ツインがツンデレからギャグキャラに改まった平成の今日でさえ、
一週間も通い続ければスルー技能と荒らし耐性の付いた強化培養ネットソルジャーが箱入りで出荷される、
という仕組みが未だに残っている貴重なサイトである。

見てたら浮かんじゃった。改変所要時間10分。うーん、我ながらアホ。

454 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/21 22:41:50 ID:uUjKxlci
姉しよの漫画本って出てないの?

455 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/22 04:38:24 ID:hSIZtQwi
>454
公認アンソロとか?面白いの出来そう
ネタにしやすい作品だよなホントw

456 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/23 16:15:23 ID:ljU7yZiq
いのちのふるさとのたぽさんが同人誌で宣伝してたな

457 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/24 00:49:06 ID:vUcCtJ2T
そういやアンソロ本の作家ってどうやって決めてるんだろ
有名な人はともかく「誰?」ってのが書いてたりするから
原画家さんとかの横の繋がりで頼むんだろか?

458 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/24 09:05:09 ID:ijMYnAXl
どうだろね。
ジャンルが大きいと人気のあるサークルから選ぶんだろうけど…
担当の趣味で選ばれるんじゃないの?

で、ちゃんとやってないもんだから、ありえない名前呼び間違いをして萎えると。

459 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/24 16:19:29 ID:dD4EtN3S
もういっその事最神氏に頼んじまえw

460 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/24 19:10:46 ID:VnUm3heX
>>458
姉ちゃんは主人公の呼び方も呼ばれ方も多種多様ですからいろんな人が間違えそうですね。

461 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/24 21:34:07 ID:kCE+7AGs
ともねぇとかねえねえとかありそうだな。

462 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/24 23:53:18 ID:Z22XoQKd
>461
まだその辺は許せるが、ひなのん以外の姉たちが、
要芽お姉さまを全員が「お姉さま」って呼んでたりなんてことに・・・

463 名前:保管してる人 :04/09/25 12:23:22 ID:Z46G3BZC
言ったそばからアンソロコミック決定で砂。
個人的にアンソロってあんまり好きじゃないので微妙な気分。でも買うんだろうな…

464 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/25 19:18:55 ID:hkXudPgE
>>439

クイズ・雑学版
沖縄にはマンコという湖がある
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/quiz/1079438082/l50


1 :( ・∀・)つ〃∩ヘェーヘェーヘェー :04/03/16 20:54
ソースhttp://www.google.com/search?q=%E6%B2%96%E7%B8%84%E3%80%80%E6%BC%AB%E6%B9%96&ie=UTF-8&oe=UTF-8&hl=ja&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=

ちなみにラムサール条約に登録されている

465 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/26 05:17:21 ID:LF+57pOg
>448
本日そのアニメ版最終回。たぶん。

466 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/26 18:23:45 ID:08JK1SVf
そりゃあラムサールさんも必死さ

467 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/27 03:13:13 ID:Q7fbbmbF
♪叫ぶ空也〜 要芽は寝てる
事件だ ねえねえ お散歩中だ( ・ ε ・ )
ケツとボインは穂波の印
空也を悪に染める者
探せ 邪魔しろ ロボット高嶺
ロボットその名は 高嶺 高嶺 廃品ロボット 高嶺

468 名前:ようやく更新した保管庫の中の人 :04/09/27 04:03:12 ID:iyH8O2cm
いかん、頭の中の姉しよ分が完全にマリみて分に駆逐されている…_| ̄|○
結局祝日を待たずして既刊分読破しますた。3日で17冊か…久しぶりにハマって読んだなぁ。
まぁ板違いなんでこれくらいにしときますが…

>>465
そうだったようで。見ませんでしたが。
あの作品は小説ならではのウジウジとした独白があってナンボの話だと思うのでアニメ・漫画は手を出さないつもり。つもり。

469 名前:犬神家の夏 〜第3話〜 中編 :04/09/30 02:13:48 ID:nAXYYZcX
「歩笑ねーさーん……今日、学校から帰ってきたら一緒に遊ぼうよーぅ」
ささっ。今日もまた隠れてしまう。
……ダメだなぁ……わたし。
今年の夏。うちに新しい家族がやってきた。
………正直わたしはすごく困った。大人の男の人はお父さんがいたけど………同じぐらいの男の子って……はじめてだし。
でも、ほっそりしてて女の子みたいだったし………話しやすそう。
いつまでもこのままじゃいけないし……頑張って仲良くなろう。
空也くんはわたしより年下なのに明るくていい子で、わたしにも遠慮せずに接してくれる。
わたしとしてはすごく嬉しいんだけど……
話しかけられるとドキドキしちゃってどうしていいかわからない。
そう。もう二ヶ月もたってるのにまだわたしは空也くんと話せなかった。
恥ずかしいなぁ……わたしのほうがお姉ちゃんなのに。
何かキッカケでもあれば話せるのかなぁ………
ずーん。落ち込みながら家を出る。
うぅ……学校も……行きたくないかも………
………でもお父さんが泣くから頑張って行こう……。

「……ただいま」
………………買い物してたら遅くなっちゃった。
姉さんと空也くんがお腹を空かせてるかもしれない。あとネフェルにエサもあげないと。
ネフェルって言うのはわたしが飼っている小鳥。去年の誕生日にお父さんに買ってもらった。
人なつっこくてすごくかわいい。姉さんにも触らせてあげたいんだけど………逃がしちゃいそうでちょっと怖い。
とりあえず野菜を冷蔵庫にしまって………
「きゃあああああああっ!?」
………!?今のは……姉さんの声………?
わたしの部屋の方から聞こえた。………姉さんっ!? わたしは急いで部屋へ走った。

470 名前:犬神家の夏 〜第3話〜 中編 :04/09/30 02:14:41 ID:nAXYYZcX
………………うーん。
ねぇやが歩笑ねーさんを呼びに行ってもう30分。これはもうアレだね。
歩笑ねーさんの部屋まで行ったけど、いなかったんでそのまま居間でプレステ2とかしてるなぁ………絶対。
ねぇやと付き合って早二ヶ月。もう大体行動パターンが分かってきた。
ふぅ………とりあえずおふろでも沸かしにいこうっと。
犬神家では若葉さんが家にいない事が多いので家事はみんなで分担なのだ。
ねぇやだけは担当決めのくじ引きでいつも勝ってるんで全然やらないんだけどね。
お風呂か………お湯ためて今のうちに入っちゃおうかなぁ………
ご飯食べた後だと、「空也ちゃ〜ん!ワタシと一緒に入りましょっ♪」
みたいな事になるのだ。ねぇやと一緒に入るとドキドキしてきてなんだかおちんちんがヘンになっちゃうんだよぅ………
なーんて事を思いながら廊下を歩いてたその時。
「きゃあああああああっ!?」
………!?今のは……ねぇやの声………?
歩笑ねーさんの部屋の方から聞こえた。………ねぇやっ!? 俺は急いで歩笑ねーさんの部屋へ走った。
階段をかけ降り、部屋へとたどり着く。すると、そこには!
「あ………」
ボーゼンと立ちつくす歩笑ねーさんと
「えっ……えっとね?窓と遊ぼうと思って歩笑ちゃんの小鳥を開けたら部屋のカゴが開いてるの忘れててそのまま廊下のドアから飛んで行っちゃってっ!?」
パニクってるねぇやがいた。
そしてねぇやの後ろには扉が開いた鳥カゴがひとつ。
もしかしなくてもこれは………
「ほ、ほらねぇや。深呼吸して……。何があったの?」
まずはねぇやに落ち着いてもらわないと。
「そっ……そうね!すーはーすーはー………ううっ!?」
「ねぇやっ!?」
「ごほごほ……深呼吸しすぎてくるしいー」
「だあぁっ!!」
あーもうっ!
「ううっ……歩笑ちゃん………お…怒らないで聞いてね……?」

471 名前:犬神家の夏 〜第3話〜 中編 :04/09/30 02:15:58 ID:nAXYYZcX
ねぇやが人差し指を付き合わせながら恐る恐る切り出す。
……無理だと思うなぁ。付き合いの浅い俺から見てもこの空間に怒りのオーラが渦巻いてるのはわかるし。
「歩笑ちゃんの小鳥と遊ぼうと思って鳥カゴを開けたんだけど………部屋のドアが開いてるの忘れてて………
そのまま窓から飛んでっちゃって………」
………やっぱり。期待を裏切らないと言うかなんとゆーか。ねぇやらしいといえばらしいんだけど。
「ぽ、歩笑ちゃん。ごめんなさい。今度ばかりは反省してます」
今までは反省してなかったんデスカ、やっぱし。
で、当の歩笑ねーさんはと言うと………ふるふると震えている。
あ。これって………どっかで見たような………思い出したっ!ともねえが姉貴にぬいぐるみ壊された時にっ……!!
「帆波姉さん……嫌い(ボソ)」
「がーーーーん!!!!」
ショックのあまり帆波ねぇやが固まる。
やっぱりぃっ!?
たっ………。それだけ言って歩笑ねーさんは走り去って行った。
「ぽ……歩笑ねーさんっ!!」
だめだ!このままだと姉妹の絆にヒビがはいっちゃう!これは食い止めないとっ!
歩笑ねーさんを追って家を飛び出す。小鳥さえ見つければなんとかなる。歩笑ねーさんの役に立つんだっ!
と、俺がそんな決意を胸に走り出したそのころ。
部屋に取り残されたねぇやはというと、
「ポエムチャンニキラワレタポエムチャンニキラワレタポエムチャンニ……」
部屋の隅で床に”の”の字を書いていた。

472 名前:愚弟 :04/09/30 02:18:57 ID:nAXYYZcX
ごめん、長引きそうなんで中編('A`)
>>461
俺も最初の頃に書いたSSでともねえ>ともねぇの間違いやってます。
こーゆーの間違えると一気に萎えるんで書く方も気を付けたいもんですな。
>>467
ゴメン、ライトは回る=要芽は寝てるでツボったw
ちょっとカラオケで歌いてぇ………
>>468
いつも乙っす。
最近俺しか書いてないから他の人の姉しょSSも読みたいなー。◆Rion/soCysさん来てくれんかなぁ……orz、とか言ってみるテスト。

473 名前:名無しさん@初回限定 :04/09/30 02:30:35 ID:iNKYj4uD
>>472
乙〜♪

>部屋の隅で床に”の”の字を書いていた。

ワロタ。探しに行けよw

>最近俺しか

このあいだSS投稿スレにデモベのSS書いてたぞ>Rion/soCys

474 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/01 21:15:17 ID:wgmhs7Bd
帆波守

475 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/03 00:03:00 ID:wtzD9wcF
      __)___   ♪
    〃 ,^i^ ヾ   < 最近のあにめ音楽は、「のり」がよいのう。
♪  i ,ノノ八)〉
   ゙∩l*゚ヮ゚ノゝ     ヤンマーニ   ヤンマーニ ♪
 ((  ヽ ゾソ´|つ ))  \ヤンマーニ  ヤーイヤー♪/
  .   レ/==トJ           ┏┓
      く_ノl_〉ゝ         [(#)ロ(#)]

476 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/03 18:31:44 ID:mrh95aJA
すげぇ、ヤンマーニの音楽にのって銃撃ったり避けたりのトンでも活躍する(非ミラクル)ひなのん超見てみてぇ。

477 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/06 12:53:53 ID:aMMX7icv
ひなのんハァハァ

478 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/07 01:27:54 ID:LXhroTFx
 
〈> くノ
    〃 ,^i^ ヾ   < 最近のあにめ音楽は、「のり」がよいのう。
♪  i ,ノノ八)〉
   ゙∩l*゚ヮ゚ノゝ     ネコミミモード ネコミミモードでーす♪
 ((  ヽ ゾソ´|つ ))  \ ネコミミモード ネコミミモード ♪/
  .   レ/==トJ           ┏┓
      く_ノl_〉ゝ         [(#)ロ(#)]


479 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/07 02:40:39 ID:5eOPn8Mg
ひなのんハァハァ

480 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/07 08:39:10 ID:mKAMuUzL
ネコミミがえらいところにw

    ___)___  ♪
    〈> ,^i^ くノ   < 最近のあにめ音楽は、「のり」がよいのう。
♪  i ,ノノ八)〉
   ゙∩l*゚ヮ゚ノゝ     ネコミミモード ネコミミモードでーす♪
 ((  ヽ ゾソ´|つ ))  \ ネコミミモード ネコミミモード ♪/
  .   レ/==トJ           ┏┓
      く_ノl_〉ゝ

481 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/07 14:15:16 ID:grjmWJ1q
ひなのんハァハァ

482 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/07 21:23:07 ID:ZukA5nz9
ひなのんかわいいよひなのん

483 名前: ◆Rion/soCys :04/10/08 02:02:52 ID:iW9Ac/Bw
日課の早朝ランニングを終え、台所に向かった巴が見たのは
割烹着姿で忙しげに動き回る要芽の姿だった。
「あう?・・・要芽・・・姉さん?」
「あら、おはよう巴。いつも早いのね」
「ど、どうしたの・・・?」
「どうした、って・・・朝ごはんを作ってるのよ?ああ、ちょっとお醤油とってちょうだい」
「あ、うん・・・はい」
鍋に醤油をさしたところで、要芽が一息ついた。
「ふう・・・人数が多いから作るのも大変だわ。巴は、毎日えらいわね」
「あ、あははは・・・わ、私、こういうことが・・・好きだから」
「そう・・・巴がいてくれて、よかったわ。本当によかった」
要芽の手が、すっと巴の頭に伸びてくる。
「・・・え?」
そして、そのまま戸惑う巴の頭をゆっくりと撫でる。
「・・・あう・・・」
その掌が何故か嬉しく、何故か優しく、そして何故か切なくて
巴は不意に涙が出そうになった。
「そうそう、久しぶりだからお味噌汁がちょっと自信がないの。巴、味を見てくれる?」
「う、うん」
小皿に取られた味噌汁を啜った途端
巴は、自分でもわからない何かがこみ上げてきて
「う・・・うぁ・・・うあぁぁん!」
小皿を握ったまま、声を上げて泣いた。

484 名前: ◆Rion/soCys :04/10/08 02:03:57 ID:iW9Ac/Bw
「わぁ、いい匂い・・・って、あれ?要芽お姉ちゃん?」
要芽と巴が朝食の準備をする居間に入ってきたのは海だった。
「おはよう、海。もうすぐできるわよ・・・空也はまだかしら?」
「あ、うん・・・まだ眠ってた。眠そうだったから起こさなかったけど」
「海、あまり空也を甘やかしてはダメよ」
それはいつも要芽が海に注意していることだったが、今日の要芽は穏やかだった。
「でも、空也は弟だから〜」
いつものように海が返すと、要芽が手を止めて海を見つめる。
「そうね。でも、空也も男の子なんだから、本当はあなたに甘えてもらいたいかもしれないわよ?」
「・・・え?私が、空也に・・・甘える?」
「そう。甘えたい気持ちと、甘えてもらいたい気持ち、両方あるんじゃないかしら?」
「そ、そう・・・かなぁ」
「空也にはあなたが本当に甘えられるような、しっかりした子になってもらわなくちゃ、ね」
「えへへっ・・・」
「だから、甘やかすだけじゃなくて・・・海?」
すでに海は空也に甘える妄想で頭がいっぱいなようで上の空だった。
苦笑いしながら、要芽もまた朝食の支度を続けていった。
「おはよう・・・はっ・・・!?・・・ど、どうして!?」
「・・・おはようございます、雛乃姉さん」
続けて居間に入ってきた途端、驚きのあまり固まっている雛乃に要芽が微笑みかける。
「今日は事務所も休みですし。たまには・・・いいでしょう、こういうのも?」
「・・・あ・・・そ、そうで・・・あるな」
その後も、要芽は居間にきては自分を見て驚く家族たちに微笑み続けていた。

485 名前: ◆Rion/soCys :04/10/08 02:04:36 ID:iW9Ac/Bw
「高嶺、いいかしら?」
「あ、はいお姉さま、今開けます!」
慌てた様子で部屋の扉を開けた高嶺に、要芽が朝と変わらず微笑かけながら
「久しぶりに、あなたのピアノが聞きたくなったの。いいかしら?」
「は、はいっ、もちろんです!どうぞ!」
高嶺はピアノの前に立つと、ベッドに腰を下ろした要芽にたずねる。
「何を弾きましょうか?」
「そうね・・・『猫踏んじゃった』」
「・・・はい?」
思わず聞き返す高嶺に、きっぱりと要芽が答える。
「『猫踏んじゃった』がいいわ」
馬鹿にされているのかとも思ったが、要芽の眼差しはもっと真剣で、それでいて優しげだった。
高嶺は椅子に座り、リクエストの「猫踏んじゃった」を弾き始める。
最初はゆっくり、だんだんと早く、ときにアレンジを加え。
そして思い出す。せがんでピアノを買ってもらった頃のことを。
いつのまにか立ち上がっていた要芽が、高嶺の後ろに立っていた。
そのまま、そっと覆いかぶさるように高嶺の肩に両手を置く。
「上手になったのね・・・高嶺」
高嶺の手が止まる。
「・・・はい・・・ありがとうございます」
「頑張ったわね・・・あなたは頑張りやさんだものね」
固まっていた何かが、高嶺の中で溶けていった。
「さあ、続けて・・・今度は違う曲も聞かせてちょうだい」
「はいっ!」

486 名前: ◆Rion/soCys :04/10/08 02:12:36 ID:IPY6IB33
居間でファッション雑誌を眺めている瀬芦里の傍に
いつの間にか要芽が座っている。
「退屈そうね」
「んー・・・遊びに行く気もなんかしないしねー」
「そう・・・ねえ、瀬炉里?」
「なに?」
「あなた・・・この家に来て、幸せだった?」
突然の質問は瀬芦里には奇妙にしか思えなかった。
「はあ!?・・・どうしたの要芽姉、今日ちょっと変だよ?」
「そうね・・・でもね、時々気になるのよ・・・」
要芽の問いかけが真剣なことに気づき、瀬芦里もまた眼差しを改める。
「私は・・・幸せ、なんじゃないかな・・・少なくとも・・・」
瀬芦里が遠い目をする。
「あのまま、あっちにいるよりは、ね」
「そう・・・」
「それに、こうして気にかけてくれる人もいるしさ。それだけでも幸せなんじゃない?」
突然、要芽は瀬芦里ににじり寄り、ぎゅっと抱きしめる。
「え!?ちょ、か、要芽姉!?・・・ど、どうしたの・・・?」
「・・・ごめんなさいね・・・」
「やだ、何で要芽姉が謝るの?」
「・・・しばらく、こうさせて・・・」
要芽の手が、抱きしめた瀬芦里の背中をあやすように撫でていく。
「・・・あ・・・」
空也を抱きしめるのとは違う。抱きしめられている。
久しく感じなかった気持ちが、瀬芦里を満たしていった。

487 名前: ◆Rion/soCys :04/10/08 02:13:27 ID:IPY6IB33
落ち着いた風情の和室。
雛乃がゆったりした動作で茶をたてている。
「お邪魔します、姉さん」
静かに襖を開け、要芽が入ってきた。
雛乃は答えない。
「私にもいただけるかしら」
黙ってもう一つ茶碗を出すと
二人分の茶をたて始める。
チンチンと茶釜の湯が音を立てるだけで
部屋は静まり返っていた。
雛乃が立て終わった茶を要芽に差し出す。
差し出す手が、かすかに震えていた。
要芽は黙って茶碗を受け取り、一口啜る。
「・・・おいしい、ですね」
雛乃がギュッと、自分の膝頭を握り締める。
「・・・ッ!・・・ここは・・・我らしか・・・」
雛乃が、涙に潤んだ目で要芽を見つめる。
訴えるように。
ゆっくりと茶碗をおろし、要芽は小さくため息をついた。
「そう、あなたにはわかるのだったわね・・・雛乃」
「はい・・・母上・・・」

488 名前: ◆Rion/soCys :04/10/08 02:14:17 ID:IPY6IB33
「気がついたら・・・寝ている要芽の体が目の前にあってね。ちょっと借りてみたの」
いたずらが露見した子供がするように、ぺろりと舌を出す。
「乗り移るのって、結構簡単なのね。実の娘だからかしら?」
「要芽が寝ていたからでしょう。母上とは霊の波長も近いようですし」
「元気になったわね、雛乃・・・」
「はい・・・」
「・・・よく・・・頑張った・・・わね・・・」
「は・・・はは・・うえ・・・母上ぇっ!!」
雛乃の小さな体が、要芽の・・・いや、要芽の中の凛に飛び込む。泣きながら、母の胸に。
抱きしめる凛もまた、涙を流していた。
二人の嗚咽が、静かな部屋に響いていた。

「雛乃・・・そろそろ・・」
胸の中の雛乃の肩をそっと押しやって、凛が体を離す。
「・・・はい」
「舞を・・・見せてくれるかしら」
「・・・!・・・い・・・いや・・・いやですっ!まだ、まだよいのでしょう!?」
ふるふると、悲しげに凛が首を横に振る。
「いつまでも、こうしてはいられないのはあなたが良く知っているでしょう?」
「それは・・・だけど!」
「雛乃・・・お願い・・・これ以上は・・・私もつらい」
やがて、意を決したのか雛乃がすっと立ち上がる。
「舞います・・・お送りいたします、母上・・・」

489 名前: ◆Rion/soCys :04/10/08 02:16:30 ID:1lcSfOJ7
部屋の中央。
扇を広げ、ゆっくりと雛乃が舞う。
くるり、くるりと。ふわり、ふわりと。
舞の動きに、滴る涙が零れ落ちる。
はらり、はらりと。きらり、きらりと。
凛は壁にもたれかかって、それを見ている。
誰に聞かせるでもなく、つぶやく。
「雛乃・・・要芽・・・瀬芦里・・・巴・・・高嶺・・・海・・・空也・・・」
雛乃は舞をとめない。流れる涙をぬぐうこともない。
「翔・・・あなた・・・」
やがて。雛乃の目に、還っていく凛が映る。
要芽の体を離れ、高く、高く・・・
まだ舞はとめない。
だが、もう涙はなかった。
やがて、雛乃にも凛の気配がわからなくなって
舞は終わった。
雛乃は要芽を・・・今は戻っているはずの要芽を見る。
壁にもたれ、眠っている要芽の目から
つ、と一筋の涙が落ちた・・・

490 名前: ◆Rion/soCys :04/10/08 02:18:09 ID:1lcSfOJ7
お久しぶりです。ちょっと思いついたんだけど
落ちがいまいちかなぁ・・・

491 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/08 02:25:46 ID:/BE0mPXG
リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
乙です!

492 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/08 02:26:52 ID:sNvjViit
涙がデタ

493 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/08 05:59:14 ID:mo6k1I09
翔 「ワシに合わないなんて淋しいなぁ…」


494 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/08 11:14:28 ID:NW3444lR
>Rionさん
 いえいえ。いまいちも何も、傑作やないですか。
 感動系のBGMをプラスすればもう涙が止まらないです・・・。

495 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/08 11:28:13 ID:+W+JbMV7
>>490
ヤベェ・・・電車の中で読んでて泣きそうになったよ・・・
GJ!

496 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/08 11:41:39 ID:Sp7cej59
>193
あんた出すとSEXしちゃうだろ。

497 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/08 11:42:44 ID:Sp7cej59
アンカー間違えた・・・・orz

498 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/08 14:49:04 ID:bHuaxqHD
 (´・ω・`)?

Σ(´・ω・`)

  (´・ω・`)・・・

 (´;ω;`)ブワッ

>>490
GJでした・・・ 。・゚・(ノД`)・゚・。 

499 名前:愚弟 い…犬神家は今週中には…… :04/10/08 18:46:09 ID:2xbNulh5
うわ〜い!Rionさんキタ━━━(・∀・)━━━!
俺はこーゆーシンミリしたの思いつきすらせんかった・・・
海シナリオでも思ったけどやはり母は強しですなぁ。


500 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/08 19:26:49 ID:qUNPnfw5
しかし乗り移ったのが要芽で良かった。

巴に乗り移っていたら、違う一面を見せつけられただろう>母


501 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/09 18:11:38 ID:iuSGeODz
>>499
今週って今日のこと?

502 名前:犬神家の夏 〜第3話〜 後編 :04/10/10 01:58:33 ID:7aY2Znep
−−探した。
「おぅ!どうしたんだよ空也?やっぱり森の廃屋探検行く気になったのか?」
「イエヤスっ!ここらへんで小鳥、見なかった?」
「小鳥?ああ………俺のカワイイ小鳥ちゃんならいつでも募集中だぜ………!」
「はぁ……わかった、もういいよ………」
−−−−探した。
「先生っ!学校内で小鳥、見ませんでしたっ!?」
「おー、女装転校生。元気?」
「うわぁん!な………なんで知ってるんですかぁっ!?」
「なんでって………保健室の魔女、アタシのダチだから。まぁ、喋んないどいたげるから安心しなさいな」
「うう………ありがとうございます……」
「小鳥ねぇ………たぶん校内にはいないと思うよ?勘だけど」
「勘ですか」
「失敬な。アタシの勘は当たるんだぞ。ん……ホラ、当たった。これやるから信じなさい、ガリガリ君の当たり」
「いらないですよぅ……」
−−−−−−探した。
「く・う・や・く・ぅ・ん!?修行の旅から帰ってみれば歩笑ちゃんの愛鳥は逃げてるわ、
帆波ちゃんは再起不能でリタイアしてるわで……どーなってるのかなぁっ!?」
「わーん!若葉さん!なんてタイミングの悪いっ!今は説明してるヒマがないんでまたあとでー!」
「あっ!?こらまてぃっ!!やっぱり翔の息子は油断ならぁーーーんっ!!」
−−−−−−−−探して、探して、探して。
「はぁ………ふぅ……はぁ……」
だめだぁ………見つからない。
「俺は甘えるだけでお姉ちゃんの役には立たないのかな……」
お姉ちゃんに甘え放題の俺がちょっと真剣にやったところでうまくいくはずがないのかもしれない。
………うう、この考えもまた甘えだなぁ。
あ、ヤバい。ちょっと泣きそうかも。
ぐっ………っとこらえてまた歩き出す。探してるうちにもう辺りは暗くなってしまっていた。
さすがにもう歩笑ねーさんもあきらめて家に帰ってるよね……

503 名前:犬神家の夏 〜第3話〜 後編 :04/10/10 01:59:20 ID:7aY2Znep
ねぇやにこれ以上ストレスかけるわけにもいかないし。俺も一回家に帰ろう。
はぁ……。落ち込みながら帰り道を進んでいく。………すると。
「ふたり〜を〜ゆ〜うやみがぁ〜♪」
変な歌が聞こえてきた。
「つ〜つむ〜〜こ〜のまどべに〜〜♪」
この声は………?そっちの方へ行ってみる。
「(セリフ)幸せだなぁ………僕は友達と"カワイイと思う女の子のセリフって何?"って話題で盛り上がってる時が一番幸せなんだ………」
うーん。これだけで誰だか分かるのがスゴイなぁ。
「団長、何やってるんだよぅ」
「よぉ、空也じゃないか。俺は嬉しい事があったんで喜びの歌を歌ってたんだ。ほら、この鳥見てくれよ」
………っ!?まさかそれって!?
「人なつっこい奴でさぁ。俺のとこに来るとは飛んで火にいるなんとやらさ。このまま焼き鳥にして食べちまおうかと………」
…………あんですと!?(ビキッ!?)
「団長………いつからここにいたの?」
「ん?日が暮れる前からずーっと。ここで釣りしてたんだけど全然かからなくってなぁ」
つまり、アレですか。俺が市内中走り回ってたってーのに………コイツはぁっ!!(ぷっちん)
「………………お前が捕まえてたんかーーーーいっ!!!!」
「いやしかし、ここで見逃してやればいつか美少女に変身して恩返しに来てくれるかも………はぐぅぅぅっ!!」
ボッチャーン!!
団長を海に叩き込む。

504 名前:犬神家の夏 〜第3話〜 後編 :04/10/10 02:00:06 ID:7aY2Znep
ちゃらららっちゃっちゃー♪

だんちょう をたおした!

だんちょう はたからばこを おとしていった

くうや はたからばこを あけた
なんと ぽえむねーさんのことり をてにいれた!

「ブラボーだよ、団長。この鳥は飼い主に返却しておく」
うわぁ………ドッと疲れた………。
「はぁ……やっと歩笑ねーさんの役に立てた……よかった……」
なにはともあれ任務完了!ダッシュで帰って姉妹の絆を修復しなければっ!!

………………
「歩笑ちゃーん………出てきてよぅ………今回はお姉ちゃん、本当に反省してるからぁ………」
「……………」
ドアの向こうから帆波姉さんの声が響く。
わたしは自分の部屋で電気も付けずに落ち込んでいた。
外を探し回ってた所をお父さんに見つかって連れ戻されてしまったのだ。
「ぽーえーむーちゃーん………うぅぅ………」
とたん………とたん………
遠ざかる姉さんの足音を背にばふっと布団をかぶる。
今は………ダメ。
頭では姉さんのいつもの悪気のない事故だってわかってるんだけど、心の方は全然ダメで。
今顔見たらまたさっきみたいにヒドい事を言っちゃいそうな気がする。
だから今は出られない。
………姉さんの事本当に嫌いになりたくないし………
……このまま寝ちゃって明日になればすこしは落ち着けるかなぁ………と思ったその時。

505 名前:犬神家の夏 〜第3話〜 後編 :04/10/10 02:02:33 ID:7aY2Znep
だだだだだだだあぁぁっっ!
誰かが廊下を走ってくる。
「歩笑ねーさん!小鳥見つけて来たよーっ!!」
……えっ!?
「あーけーてー!!歩笑ねーさんの小鳥、見つかったよーっ!!」
どんどん。どんどん。空也くんがドアを叩いている。
わたしは驚いて飛び起き、急いでカギを開けた。するとそこには………
「えへへ……はいっ……これ」
ピュルィ…ピッ……ピィッ……
泥だらけの笑顔で両手でネフェルを抱えた空也くんがいた。
「ぁ………」
「う……も……もしかしてちがう鳥だったりする!?」
………
……………
…………………………しーん。
ぽろり……ぽろり……
「あ……あぁっ!歩笑ねーさんが泣いてるっ!や……やっぱりちがうんだぁっ!?」
くるっと後ろを向いて走り去って行こうとする空也くん。
「待って……!!」
それを服のスソをつかんでひきとめる。
「ぐすっ……空也くん……あ………あり……あり……がと……」
全然話した事もないわたしなんかのために、こんなになるまで探してくれたのに。わたしはそれだけを言うのがやっとで。
なんだか恥ずかしくて、申し訳なくて。空也くんの前でぽろぽろと泣いてしまったのでした。

506 名前:犬神家の夏 〜第3話〜 後編 :04/10/10 02:04:24 ID:7aY2Znep
………………………
「うわぁん、イタタタ……しみるよぅ……」
「動いちゃダメ……うまく塗れない」
鳥を無事カゴにベントインし、歩笑ねーさんが落ち着くまで待つ事30分ほど。
「はい、おしまい。……次はばんそうこう」
で、今は歩笑ねーさんたっての希望で傷の手当てをしてもらってる。
「ここと……ここ……ここも……」
ぺたぺたとばんそうこうが貼られていく。
「これでOK……」
「ありがとー!歩笑ねーさん!」
「あっ………」
歩笑ねーさんはうつむいてしまった。
でも、普通にしゃべってくれるし……いつもみたいに避けられてるわけでもない……のかな?
………うん。これはいいチャンスかもしれない。思い切って聞いてみよう。
「あの……歩笑ねーさん………俺の事……嫌いかな?」
「………!?」
あ、びっくりしてる、びっくりしてる。
「いつも話しかけようとすると逃げちゃうし……ごはんの時もテーブルの端と端だし……」
そう言うと歩笑ねーさんは首をぶんぶん横に振りながら
「ち、ちがうの。わたし……空也くんが話しかけて来てくれるのはすごく……嬉しい」
おぉっ。
「わたし、すごい人見知りで……姉さんと違って………お父さんに逆らうのも怖かった」
そ……それはねぇやが特殊で歩笑ねーさんが普通なんじゃないでしょーか?
「趣味も……話が合う友達とか全然出来なくて……家に閉じこもりがちだったの」
うーん。確かにこの部屋のセンスは独特かも。俺は好きだけどなぁ。
「だから……同じぐらいの子と話すのなんて初めてで……どうしていいかわからなかった」
ということは………もしかして……

507 名前:犬神家の夏 〜第3話〜 後編 :04/10/10 02:05:04 ID:7aY2Znep
「じゃ……じゃあ!」
「う……うん。わ…わたしも話したかった」
その言葉を聞いて一気に気が抜けた。
「はぁ〜〜〜〜〜。よかったーーー。嫌われてたんじゃないんだぁ…………」
「ごめんね。どうしても勇気が出なくて……」
「それじゃあしょうがないよね。じゃあ今日から………普通に話してもいいかな?」
「うん……頑張ってみる……」
あー、よかった。ずいぶん回り道しちゃったけどこれでやっとねぇやと歩笑ねーさん。二人のお姉ちゃん達と仲良くなれた。
「よぉしっ!いっぱい話そうねっ、歩笑ねーさんっ!それじゃあ改めてよろしく!歩笑ねーさん!」
「わたしもよろしく……」
ぎゅっ……と。
差し出した俺の手を握り返してくれた歩笑ねーさんの手が心地よくて。しばらく二人で手を握りあっていた。

………………
「え……えっと……空也くん?」
「何?歩笑ねーさん?」
「一つ………お願いがあるんだけど………」
「うんうん!いいよー!なんでも言ってみて!」


「……………………クー君って…呼んでいい……?」


508 名前:愚弟 :04/10/10 02:05:52 ID:7aY2Znep
>>501
今週っていまさッ!

これにて犬神家の夏 幼年編一巻の終わりでございます。
いわゆる「〜先生の次回作にご期待ください!」ってやつですな。
読み終わった後に「ねぇ、…しようよ!」 なーんか流すとエンディング&オープニングっぽくていい感じかも。

やー、時間かかったかかった。
遅くなってごめんなさいねぇ。
続きは犬神家の春夏秋冬をちょこちょこと書いてから中学の京ちゃん編へと行こうかと。
あ、でもいいかげん柊のお姉ちゃん達も書きたいなぁ。

509 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/10 06:46:25 ID:XGu0S9Xz
ひなのんxねーたんでの台詞がそのまま出てきたのはちょっと変だと思ったけど
乙乙乙。

510 名前:柊〜野生の食卓〜 前編 :04/10/10 07:38:38 ID:oQhx4Vyp
俺の名前は柊空也。突然だけど今、大変な危機に陥っている。
いつもと変わらぬ夕食の風景。だが・・・
(なんでこんなメニューにしちまったんだ・・・)
今日の夕食のメニューは鶏のから揚げ・焼きそば・マグロの刺身・たまご焼き・サラダ・ご飯・・・
以上。
見る人が見ればわかるだろう。
テーブルの上には手を伸ばした瞬間に命を落としそうな料理ばかり並んでいる。
そう、このままでは俺はご飯をオカズにご飯を食べるという荒技に挑戦しなければならない。
控えめにから揚げに手を伸ばしてみる。
「にゃっ!」
ハ ー ト ブ レ イ ク ・ シ ョ ッ ト
「ぐはあっ!」
やはりダメだった。
しかし焼きそばは姉貴が、マグロの刺身は姉様が、もう自分のものだと言わんばかりの勢いで食べている。
とてもじゃないが「ちょっと分けてよ」なんて言える雰囲気ではない。
(そういえばともねえはちゃんと食べれてるのか?)
柊家においてヒエラルキーの位が比較的低いともねえが心配になる。
見るとともねえはたまご焼きをおかずにご飯を食べている。
心なしか涙ぐんでいるように見えた。
この状況でともねえに助けを求めることは不可能だろう。というかやっちゃいけない気がする。
雛乃姉さんと海お姉ちゃんはいつの間にかちゃっかりと自分の分を取って食べている。
(くそっ!何か・・・何かないのか?!)
生野菜のサラダでご飯を食うというのも考えると自分がか弱い草食動物になったようで悲しくなってくる。
一縷の望みをかけてテーブルを見渡す。

511 名前:柊〜野生の食卓〜 中編 :04/10/10 07:39:54 ID:oQhx4Vyp
・・・・・・あった!
テーブルの隅に煮物が置いてある。しかも誰も手をつけていないようだ。
(でも俺こんなの作ったっけ?ともねえが作ったのかな?)
どっちにしろ最悪の事態は回避できたようだ。
俺は煮物に箸を伸ばす。だがその瞬間俺のDNAが何かを訴えてきた。
(・・・危険?煮物も危険?!・・・・・海お姉ちゃんか!!)
「(・ε・)」
お姉ちゃんの方を見るとさっと視線を逸らされた。
(どうしても俺に手料理を食べさせたかったんだな・・・でもごめんよお姉ちゃん。俺はチキンなんだ・・・)
しかしこんだけ料理があって煮物にだけ誰も手をつけないとは凄いな。
さすが柊家だ。殺人料理が並べられててもなんともないぜ。
海お姉ちゃんの助けが期待できない以上今日はベジタリアン空也になるしかなさそうだ。
俺はあきらめてサラダを食うことにした。
その時だった。
「かなめ、お前の皿を見せい」
今まで静かに食事をしていた雛乃姉さんが急に口を開いた。
「やはり野菜が少ないな・・・。よし!このさらだはお前にやろう!全て食べ終えるまで席を立つことは許さんぞ」
(こ、この期に及んで何を言い出すんです雛乃姉さん!!)
「姉さん・・・鬼畜ですね」
要芽姉様・・・今日ばかりは同じ気持ちだ。
雛乃姉さん。あんた鬼畜だよ・・・。
ふう、わかったよ。俺も男だ。
炭水化物をオカズに炭水化物を食えるってところを見せてやるぜ!!
訳のわからない闘志が燃え上がってきた。


512 名前:柊〜野生の食卓〜 後編 :04/10/10 07:40:27 ID:oQhx4Vyp
「何よイカ、辛気くさい顔しちゃって」
助け舟は突然、思わぬところからやってきた。
「そんなにアタシの焼きそばが食べたかったの?仕方ないから半分あげるわ。死ぬほど感謝しなさい!」
あ、姉貴?あの姉貴に限ってそんなバカなことが!!
「何よヘンな顔しちゃって。アタシの施しなんかうけないってこと?!」
「と、とんでもない!ありがたくいただきます!」
ああ・・・今だけはそのツインテールが後光のように輝いて見えるよ・・・。
「仕方ないにゃー。ツインテールだけにいいカッコさせるのもシャクだからわたしのから揚げも分けたげるよ」
ねぇねぇ・・・そのから揚げ、かじったあとがついてるんですけど・・・。
「はい、空也。たまご焼きひとつあげる」
ともねえ・・・どこまでいい人なんだ・・・!
「ふっ、仕方ないわね。空也、皿を貸しなさい」
姉様・・・俺の皿が野菜で埋まっていくんですが・・・。
「はい、くーや。この煮物おいしいよ〜」
「ごめんねお姉ちゃん、それは遠慮しとく・・・」
「しぼむ〜」
しぼんだ。
「うむ、柊家も安泰よの」
雛乃姉さんがお茶を淹れてくれた。
「やっぱ俺って愛されてるんだな〜」
「ギュ」
そんなことを実感してなんかちょっと嬉しくなったひとときだった。

513 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/10 07:41:33 ID:oQhx4Vyp
突然湧いてきての駄文申し訳ない
でも感想もらえたらうれしいかも

514 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/10 09:48:36 ID:4ch5jzRk

中編にハゲワロタ

515 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/10 11:13:49 ID:776S1N7r
>>513
GJ!
おもしろかったよ!

516 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/10 11:27:15 ID:1Cimx0xk
>513
ゴッグネタで噴出してしまった。
メカ高嶺がゴッグみたいな格好して「ナントモナイワ」って言ってるの想像しちゃった

517 名前:513 :04/10/11 06:23:14 ID:8CyC3tm4
皆様感想ありがとうございます
また何か思い浮かんだら書き込むのでそのときはよろしくお願いします

518 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/11 14:13:58 ID:WDDHnuqP
うお〜!!猛烈に私怨!!

519 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/11 16:04:54 ID:KbvkRbE1
ttp://cgi2.tky.3web.ne.jp/~smdw/su2_diary/su2_diary/17_1.jpg
ttp://cgi2.tky.3web.ne.jp/~smdw/su2_diary/su2_diary/3_1.jpg

最神扇道氏の雑記さぐってみますた。

520 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/11 16:06:19 ID:KbvkRbE1
ごめんコレ本スレにはろうとしたんだ・・・

521 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/11 17:22:28 ID:dK1HLRFE
>520
ともねえがかわいいじゃないか

522 名前:530 ◆530SPECaOc :04/10/12 01:13:10 ID:wAIrq01x
   ___  __
   ヾ>'´ ̄ヾソ
   l ノリ从从〉
   |(lリ゚ ー゚ノli <ネ、ネコミミモード…
    l く)i个)〉l!
    |l|〈__:_|liリ
     i_ハ_i

523 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/12 01:35:51 ID:fJfaWRaD
どっちかって言ったらリボンぽい。

524 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/13 14:54:21 ID:BbgxKXLF
>>522
イイね


525 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/13 22:14:34 ID:yHKxfQ/d
          /V!
      ! ゚・゚)
    ミZ)__ノ
   〃 ,^i^ ヾ
   |、ノノ八)〉
   !リ(l*゚ヮノリ  <>>522飴をやろう♪
    / ヽソ´|)∞
   レ~/==トJ
.    〈/l_ゝ


526 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/14 01:58:38 ID:6BPEMzvi
>522
可愛い。

527 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/16 00:15:31 ID:JJSjKxyL
弟争奪戦うpチン☆⌒ 凵\(\・∀・) まだぁ?
と、言ってみる
orz
スマソ
柊家|彡ニャッ

528 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/16 00:45:10 ID:yqc5Z98D
あぅ…更新がと、止まってるな…。

529 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/16 10:32:20 ID:W7h+1dtw
更新されてるよ、ともねえ。
じゃああっちで一緒に寝ようね。

530 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/16 11:30:43 ID:yqc5Z98D
ご、ゴミは黙ってて欲しい。

531 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/16 14:16:43 ID:8b9L3xJ2
ねえさんageるよ

532 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/16 19:23:06 ID:JJSjKxyL
ねえさんsageるよ
メガストアうpチン☆⌒ 凵\(\・∀・) まだぁ?


533 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/16 21:20:10 ID:yqc5Z98D
ところで俺もSS参加していい?

534 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/16 21:23:35 ID:PdgU929i
ご自由にドゾー(`・ω・´)

535 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/16 21:25:26 ID:8b9L3xJ2
「ねぇねぇやめてよっ・・・・こんな格好恥ずかしいよっ・・・うぁっ」
「にゃっははっ そんな事言ってもこ〜んなにおっきくしてるコレはにゃにかにゃ〜?」

536 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/17 21:06:10 ID:/QXIv9c4
>513
(・・・危険?煮物も危険?!・・・・・海お姉ちゃんか!!)
兎ってマージャン漫画思い出した。いやGJ!


537 名前: ミッドナイトシティ  前編 :04/10/18 03:23:05 ID:r6A33JXI
歓楽街の片隅にある安宿に高層ビルの明かりが差し込んでいる。
空也は慣れない土地の寒さにただただ震えていた。
ここの女主人も売春婦らしく多分いないだろう。いたところであの巨漢には頼みづらい。
「ぢぐじょーーーっ、オヤジのやつ何処行きやがったんだ。もう
三日間も帰ってねえじゃんか。、、おねえぢゃーーん。」
オヤジにこの旅に引っ張り出され1ヶ月、もういつ死んだっておかしくなかった。
今も凍え死にそうである。
(くそっ。絶対に日本に帰ってやる)へっくっしょん!

そのころ翔は売春婦にだまされ、カジノでいかさまが見つかり、
有り金を全部失ったところだった。
「ちくしょーーっ。このままだとここにいれないな、明日空也を
つれて隣町まで逃げないとな。こんなときは逃げるに限る。
うん、逃げよう。」
翔はぶつぶつ独り言を言いながら歩いていた。
道路に目をやるとここでは珍しく高級車が
翔の横を通リ過ぎた。
後ろの席には金持ちの女が乗っていた。
翔はその女がなぜか見覚えのあるような気がした。
「、、まぁ、いいか、ナイスガイというものは抱いた女を
いちいち覚えてはいられないへっへっへ、、へっくっしょん!」




538 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/18 20:59:29 ID:wFozKxl9
俺もSS書きたいけどネタ切れなのでIDEAキボン

539 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/18 22:56:43 ID:GqphRRRu
お姉ちゃんズの抵抗が激しくてくーやがずーっと柊家で
甘やかされて・・・ていうのは?

540 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/18 22:59:33 ID:dWXWtRGH
マッチ売りのいるかちゃん

541 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/19 00:09:05 ID:T1vyRj9u
ロリノート

542 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/19 19:52:13 ID:nJLMKeec
お姉ちゃんズで音楽はじめるとか<IDEA

543 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/20 00:16:26 ID:adWh9/9S
皆さんアイディアサンクス。とりあえず今度書くのはさっき思いついた
やつ書きますorz。出して頂いたアイディアはいつか使いたいと思います。

544 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/20 00:18:39 ID:adWh9/9S
あ、でもまだ下書きすらしてないので明日以降になる…かも。

545 名前:ちょっとした好奇心 第一話 :04/10/20 16:40:28 ID:adWh9/9S

 今日はともねえと一緒に酒のツマミを買いに近くのコンビニに来ていた。
 でも今のともねえの様子はいつもとは何か違っていた。
空「大丈夫?ともねえ。」
 とわざとらしく肩を叩くと、ともねえは「ビクッ!!」と体を震わせて、
「あ!あうぅ…。」
と言いつつ涙目になっていた。
 もう何となく気付いたと思うが、ともねえにバイブを装着させておいた。
どうしてこんな事になったかというと・・・

546 名前:ちょっとした好奇心 第二話 :04/10/20 17:07:28 ID:adWh9/9S
 事のおこりは夕飯後に一人で晩酌していたねぇねぇが原因だった。
瀬「おーい、くーや、ちょっと来て。」
空「何?」
瀬「ちょっとこれ飲んでみて」
 と言って渡されたのは一見普通のお酒だった。
(絶対に怪しい…)そう思った俺は一応聞いてみた。
空「ねえ、これ変なも…」
瀬「飲んでみて」
くっ、やはり拒否権は無いのか…。まあそんなにヤバい物は入ってないだろう、
とりあえず飲んでみる事にした。
「ゴクッ…ゴクッ…ぷはっ」
瀬「どう?なんか来ない?」
空「…いや特に。」
瀬「ちぇっ、つまんないの。」
ねぇねぇ、何飲ませたんだ…?

547 名前:ちょっとした好奇心 第三話 :04/10/20 17:24:25 ID:adWh9/9S
 そんなこんなで部屋に戻ると
「(ドクッ!)・・つっ!?」
なんだか俺のハートが暴れ始めた。
(何だこの感じは…)
どうやらさっきのお酒に何か入れられてたらしい。さらに悪いことに
空太郎も反応し始めてしまった。
「やれやれだぜ」
マズい、理性が飛んでく!理性が…
巴「空也、ちょっといいかな…ってどうしたの?顔色悪いよ?」
空「ともねえか…(ちょうどいいや…)」

548 名前:ちょっとした好奇心 第四話 :04/10/20 18:02:12 ID:adWh9/9S
ともねえ「?空也?ど、どうしたの。そんなに怖い顔してん・・っ!?」
 俺はいきなりキスをした。
ともねえ「んっ・・ふっ・・ん・・はあっ、く、空也ぁ・・?」
 突然のキスにかなり驚いたのも含んで目がトローンとなっている。
空「ともねえ、俺の事好き?」
ともねえ「えっ?あう…う、うん。空也の事…好きだよ。」
よし、それなら…
空「じゃあ俺のお願い聞いてくれるよね?」
ともねえ「う、うん」
よっし!
空「じゃあこれつけて買い物行こうか」

549 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/20 18:42:10 ID:adWh9/9S
すみません、今日はとりあえずここで止めます。

550 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/20 22:12:45 ID:NjuziHrR
生殺し 乙

551 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/20 22:41:35 ID:kCeoNvhk
続きがみたいです

552 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/21 00:03:36 ID:IGYD1dQH
読んで頂ける方がいるなら又書かせて頂きますね。それでは。

553 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/21 00:09:57 ID:jwJQN6cV
たまにレスが無いときがあるけど、実はROMってるだけだから気にしないでどんどん投下イボンヌ

俺は
「ともねえか…(ちょうどいいや…)」
の空也が黒いなー、と思ったw

554 名前:ちょっとした好奇心 第五話 :04/10/21 10:22:11 ID:IGYD1dQH
 そう言って俺はあるものを渡す。
ともねえ「えっ……っ!く、空也!?これっ…て…」
 そう、リモコン付きバイブである。
空「ん?どうかした?」
口元を弛ませながらかなりわざとらしく聞く。
ともねえ「む、無理無理!こんなのつけて、しかも買い物なんて無…」
空「さっきはお願い聞いてくれるって言ったよね?」
ともねえ「あぅ…」

555 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/21 11:14:41 ID:YR+Y4wrJ
空「ともねえ、俺の事好きなんでしょ?お願い・・・」
目元を潤ませて懇願してみた。泣き落とし作戦ってワケだ
ともねえ「で・・・でも・・・す、すきとこう言う事って
      か、かんけい無いんじゃないのかな・・・」
 ともねえも、辱めを受けないように必死で食い下がってくる
どうしよう・・・

・愛するともねえにやっぱり頼めない
・愛するともねえにしか頼めない
・平謝り

12:00までに投票汁!

556 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/21 11:38:19 ID:p2Xg4oa9
>>555
・愛するともねえにも頼む

557 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/21 11:43:06 ID:MMXFYkCS
>>556
あ、じゃあ漏れもそれ

ぬっちゃけどれ選んでもともねえなら着けてくれそう

558 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/21 11:48:13 ID:6dpkV/KC
>>555その中なら
・愛するともえねえにしか…だが理想は
・仕方がないからねぇねぇにたのむ
が理想(≧∀≦)

なんでねぇねぇメインの奴は少ないんだ_| ̄|〇

559 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/21 11:51:31 ID:2oC4g9hx
もちろん頼む(・∀・)

560 名前:ちょっとした好奇心 第六話 :04/10/21 11:53:28 ID:IGYD1dQH
 それから二十分程押し問答をしていると、遂にともねえが
「こ、今回だけだからね…」ということでOKしてもらった。
 そして今、ともねえと一緒にコンビニに来ている。一応ねぇねぇへのお礼にと
ハムを買ってくる事にした。ねぇねぇは「?」という顔をしていた。…絶対何したか忘れてるな…

561 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/21 11:56:55 ID:IGYD1dQH
すまん、リロードすればよかったなOTL

562 名前:ちょっとした好奇心 第七話 :04/10/21 19:20:29 ID:IGYD1dQH
 …とまあこんな事があって今に至る。
空「ねえ、ともねえホントに大丈夫?」
 と言いつつもバイブのスイッチを強くする。
ともねえ「ふあ…っ!お、お願い空也っ…!少しよ、わ、めてっ…んっ!」
 …なんかめちゃめちゃそそるな。このままイかせてもいいけど…そうだ。
空「ともねえ、そのままレジ行ってきて。」

563 名前:ちょっとした好奇心 第八話 :04/10/21 20:37:43 ID:IGYD1dQH
ともねえ「あう!お、お願い…空也ぁ、もうゆるし…」
空「ともねえ。」
ともねえ「あう、ううっ…」
 無理矢理レジに向かわせる。俺も念のためについてく事にした。
 他に考えがあるしね…。
店員「いらっしゃいませ〜」
ともねえ「あうぅ…」
店員「えっと〜ハム2つとビール3つで1060円になります〜。」
ともねえ「じ、じゃあ1100円から…」
店員「はい〜では40円のお釣りです〜。」

564 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/21 21:28:38 ID:/gwGTvuZ
途中ですが"ちょっとした好奇心"グッジョブです。
断れないともねえが可愛い。続きの執筆頑張って下され。

565 名前:ちょっとした好奇心 第九話 :04/10/21 22:34:34 ID:IGYD1dQH
ともねえ「あっ…ど、どうも」
 ともねえが手を出してお釣りを受け取ろうとする。

空(今だ!スロット全開!)

ブイィィィィィン!!
 途端ともねえの体が跳ね上がる。
ともねえ「!!ふああああぁーーーっ!!」
そのまま気を失ってしまう。
 …ちょっとやりすぎたかな?
店員「あれ〜どうしました〜?顔が真っ赤になっちゃいました〜。お〜い。」
 …この店員大丈夫か…?普通感づくだろ…。

566 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/21 22:52:36 ID:YR+Y4wrJ
むぅ いきなり選択肢入れてみたけど
話がちゃんと続いてる・・・
作者殿勝手なことして スマソ

567 名前:ちょっとした好奇心 第十話 :04/10/21 23:02:41 ID:IGYD1dQH
空「すみません、ちょっと今日風邪気味で調子悪いみたいなんです。」
 言ってから余りの稚拙さに気づく。しかし、
店員「はあ〜大変ですね〜。じゃあこの風邪薬あげますから〜」
空「ど、どうも…(この店員…尊敬に値する…)」
 と、かなりビビりながらともねえをおんぶして店を出る。周りの好奇の
視線がかなり気になったがそれもまた心地いい。
店員「お大事に〜」
ブゥゥーン、ガシャッ。

568 名前:ちょっとした好奇心 第十一話 :04/10/21 23:50:00 ID:IGYD1dQH
 店を出て、しばらくともねえを背負って夜道を帰っていると…
ともねえ「……ん……」
空「あ、ともねえ。気がついた?」
ともねえ「…え?な、何で空也が私の事おぶって…あっ」
 どうやら理解したらしい。
空「凄かったよ、ともねえの声。店の中にいた人皆見てたから。」
 実際気づいたのは1〜2人ぐらいだけどね。でもともねえには
かなりのショックだったらしい。
ともねえ「あう…ふ、ふ、ふえぇぇん…」
 何と泣き出してしまった。

569 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/21 23:53:37 ID:IGYD1dQH
今日はこのへんで
…何か間が空きすぎですね。もっと早く練って早く書かないと駄目ですね。
期待してらっしゃる方すみません。ではでは。

570 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/22 00:09:57 ID:JtEnowWM
あやまれ!ともねえにあやまれ!GJ!

571 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/22 00:26:56 ID:h5+jwn93
空也ちゃんったら、き・ち・く(はぁと

572 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/22 00:30:00 ID:rPMUMJ4o
>>571
豚は豚小屋へ逝け

573 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/23 03:52:24 ID:59KcGoX9
あのー、今サスペンス的なネタを考えているのですが、投下しちゃってもよろしいでしょうか?
まだ完成してませんが。

574 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/23 06:33:56 ID:TOb5dovz
いいよ。お好きにどうぞ。

575 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/23 18:47:08 ID:x2jqFmYg
ロンリー グローリー 最果てから声がする

選ばれなかった名前を呼び続けてる光がある

オンリー グローリー >>580だけが貰うともねえ

特別じゃないその手が 触る事を許されたともねえ

576 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/23 19:28:55 ID:Q5jVoWIQ
二人で歩くには少しコツがいる〜♪

君の歩幅は広い〜♪

577 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/23 19:47:29 ID:x2jqFmYg
時間はあの日から 止まったままなんだ
遠ざかって消えた背中
ああロストマン 気づいたろう
僕らが丁寧に 切り取った 
その絵の名前は 思い出

あの日=1年前(1→2の1年な)

578 名前:ちょっとした好奇心 第十二話 :04/10/23 21:50:15 ID:ML2KV4cT
ともねえ「ぐすっ…ひ、ひどいよ…空也…あんな…あんな事…」
 そう呟くとともねえは俺の背中から逃げる様に降りた。
空「あっ、待ってともねえ…」
ともねえ「先に…帰るね。」
 途端、もの凄い速さで走り始める。
空「(くっ…マズい、止めなきゃ。でもどうやって…あ!リモコン!)」
 俺は0.1秒でリモコンを取り出すとスイッチを全開にした。
 (ブウゥゥゥゥン!!)

579 名前:ちょっとした好奇心 第十三話 :04/10/23 22:23:33 ID:ML2KV4cT
 どうやらともねえはバイブが入ってたのを忘れてたみたいで、
その場に座りこんでしまった。急いで近づくと、ともねえに睨まれてしまった。
ともねえ「く、空也…止めて…んっ!」
 顔を真っ赤にしながら言ってくるのがあまりに可愛くて、
思わずともねえを立たせてキスをした。
ともねえ「んっ!?…んっ…はっ、や、やめっ…ん…うん…ぷはっ!」

580 名前:ちょっとした好奇心 第十四話 :04/10/23 22:38:38 ID:ML2KV4cT
 …うーんやっぱりともねえが嫌がる姿ってなんかそそるな。
ちょうど近くに人が来ない空き地もあるし…いいよね?
空「ねぇ、ともねえ。」
ともねえ「な、何?」
空「ちょっと一緒に来て欲しい所があるんだ。来てくれるよね?」
ともねえ「えっ、ど、どこって…うわゎ!手、引っ張らないで!」
 聞こえないふりをして無理矢理連れていく。
ともねえ「ね、ねぇ空也?こんな所に連れてきてなにする…ってもしかして!?」

581 名前:ちょっとした好奇心 第十五話 :04/10/23 22:57:54 ID:ML2KV4cT
空「多分そのまさか。」
ともねえ「あう…こ、こんな所でなんていやだ!しかももし人が来た…きゃっ!!」
 有無を言わさずともねえを壁に押し付ける。
空「もう我慢できないよ。それに…ともねえもでしょ?」
 そう言いながらバイブのスイッチを強くする。
ともねえ「あっ!だ、だめっ!外でなんっ、かだめぇ!」
空「ふーん?でも体はそうじゃない、って言ってるよ?」
 片手で器用にともねえのジーパンのボタンを外して脱がせ、
溢れ出た液をすくってともねえの顔にぬりつける。

582 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/23 23:10:25 ID:MKeYfZEm
プッ

583 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/23 23:29:50 ID:5qbBVvXT
支援 頑張れ〜

584 名前:ちょっとした好奇心 第十六話 :04/10/23 23:49:20 ID:ML2KV4cT
 ともねえはそれを見て顔をさらに赤めながら、
ともねえ「そ、それは空也のせいだ、よっ!空也がヘン、な事するから、あうっ!」
 俺はいきなりバイブのスイッチをMAXにして、さらに前後に動
かし始めた。
空「ともねえ…凄く可愛いよ。それに、あんまり我慢すると体に悪いよ?」
 もう体がヒクヒクし始めてるからそろそろイくみたいだ。
ともねえ「だめっ!そっ、んな事言わないっで…あっ、だめっ!イくっ!イっちゃうっ!」

585 名前:ちょっとした好奇心 第十七話 :04/10/24 00:29:30 ID:Qz6UcMK8
 ともねえがイきそうになったので、わざとバイブを引き抜いてみた。
ともねえ「あうっ!?あ…く、空也ぁ…なんで…。」
空「だってともねえがだめって言ったよ?それとも…やっぱり欲しいの?」
ともねえ「あ…あう…。」
 やっぱりこういう事はともねえの口から言って欲しい。
空「どうなの?俺物分かり悪いからはっきり言ってくれないとわかんないよ?」
 バイブを入れたり出したりしながらじらす。
 ともねえがイきそうでイけないまま、30分ぐらいたっただろうか。遂にともねえが折れた。
ともねえ「…ほ、欲しい…。」

586 名前:ちょっとした好奇心 第十八話 :04/10/24 00:54:17 ID:Qz6UcMK8
空「えっ?聞こえないよ?」
 いかにもわざとらしく聞き返す。
ともねえ「あうっ…だ、だからっ…空也のが…欲しいのっ!」
 と言って、これ以上無いほど顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
空「よくできました。じゃあいくよ?」
 俺は0.5秒でズボンから空太郎を取り出すとともねえの中にうずめる。
ともねえ「ふあっ!うああぁっ!く、空也ぁっ!」
 実は俺もそろそろヤバかったから一気に貫く。

587 名前:ちょっとした好奇心 第十九話 :04/10/24 01:17:11 ID:Qz6UcMK8
ともねえ「うあっ!ああっ!ああっ!」
 じらされてた分だけ快感も凄いのだろう。とても気持ち良さそうだ。
中も中で溶けてしまいそうな位熱い。それにズッ、ズッと突く度に
かなりの締め付けがある。
空「ともねえの中…凄いよ…熱くてうねってる。」
ともねえ「だっ、てっ、く、うやのがっ凄いからっ!」
ともねえもちょっと、てゆうかかなり大胆になってる
空「(…これはこれで何か新鮮でいいな。)」

588 名前:ちょっとした好奇心 第二十話 :04/10/24 01:28:04 ID:Qz6UcMK8
 あまりの気持ちよさにもう限界が近い。もうもちそうになかった。
空「くっ!ともねえ!中に、中に出すよっ!」
ともねえ「う、うんっ!私もっ、もうだめっ!」
「わ、わかったっ。ふっ!」
 最後に一番深い所に打ち付けて出した。
 ドクッ…!ドクッ…!
ともねえ「ふあっ!!ふあぁぁぁぁっ!!」
 俺が出した直後にともねえもイったみたいで体をビクビク震わせていた…。

589 名前:ちょっとした好奇心 最終話 前編 :04/10/24 01:51:59 ID:Qz6UcMK8
ともねえ「ねぇ、空也…。」
空「何?」
 あの後、ちょっとだけぬるくなったビールを持って家路を急いでたら、
急にともねえが聞いてきた。
ともねえ「今日は…い、いつもと違ったけど…何かあった?」
空「えっ?いや…特に何も…ねぇねぇにお酒飲まされた位かな?」
 途端ともねえの顔が引きつる。
ともねえ「も、もしかして…『バッカス』ってお酒じゃなかった?」
 ああ、確かそんな名前だった気がする。
空「ともねえ何か知ってるの?」
 ともねえが『やっぱり』と言った顔つきで話し始める。

590 名前:ちょっとした好奇心 最終話 後編 :04/10/24 02:09:39 ID:Qz6UcMK8
ともねえ「この前要芽姉さんが買ってきて…飲んだらいるかさんと高嶺連れて
自分の部屋に入って、そ、そのまま朝まで出てこなかったから…そんな風になるお酒かなって…」
 あぁ、なるほど。で、ねぇねぇは俺で試してみたと。
空「でも…」
 足を止めて呟く。
ともねえ「で、でも…?」
 俺はともねえの目を見て言う。
空「ともねえが俺の事好きなように、俺もともねえの事好きだ。」ともねえ「えっ…あ、あう…。」
 ともねえは恥ずかしそうに顔をうつむける。
空「ともねえ。」
ともねえ「な、何?」
空「ずっと一緒にいょうね?」
ともねえ「!うんっ!」
 …俺はともねえを一生大切にするよ…。その言葉を聞いていたのは空に浮かぶ星達だった…

〜fin〜

591 名前:ちょっとした好奇心 後書き :04/10/24 02:13:31 ID:Qz6UcMK8
お、終わった…。こんなヘタレな文章ですが最後まで読んでくれた方、
ありがとうございます。
また機会があったら書きます。ではでは。

592 名前:保管庫の中の人 :04/10/24 10:19:29 ID:IaLlmA3X
|  | _
|  |__ _ヽ
|_|・ω・`)   ・・・・・・・・・・・・・・・・。
|姉|o乙o.
| ̄|―u'
""""""""""

|  |  _
|  | /__ _ヽ
|_|(´・ω・`)
|姉|o   ヾ
| ̄|―u'   乙  コトッ
"""""""""""""""""""""""""

|  |
|_|  ピャッ!
|姉| ミ
| ̄|    乙
""""""""""""""""""""""

593 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/24 13:25:11 ID:y5qsepa+
いるかさんと高嶺つれて・・・・
いいね!

594 名前:sage :04/10/24 23:11:16 ID:Y+AgIBey
面白かったよー
最高

595 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/25 02:53:43 ID:nRsWsqdJ
最後がアロンアルファでくっ付けたような...
投下はある程度書き溜めてからの方がいいんじゃないカナ?いいんじゃないカナ?

596 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/25 13:28:57 ID:zPyuCCa4
こんなまったく関係のなさそうな話の裏でもやっぱりアレな目に遭ってる高嶺にワロタ。

というわけで今度は姉貴に好奇心を抱く話をキボn(ry

597 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/25 21:01:11 ID:gTIfa6hZ
>>595全くその通りです…OTL
言い訳…いや…何か新しくサスペンスが始まるって聞いたんで被るの
嫌だなって思ったんで…あぁ、向いてないな。さらばっ!

598 名前:573 :04/10/26 03:22:14 ID:6YHiAiu5
>>597
あの、たぶんかぶらないと思います。
というか、私文章力へっぽこなもので・・・。

思いつくまま書いたので、思いっきり流し目で読んでください。


599 名前:part1 :04/10/26 03:24:33 ID:6YHiAiu5
ふと、目が覚める。・・・ん、あれ。まだ夜だ。
月が、紅い。紅い月なんて、出るんだ。
なんか、血の色に近い・・・。
ふと、人の気配がした。
「・・・姉さん?」
部屋の戸口には雛乃姉さんが立っていた。
「おお、くうや。おこしてしまったか」
「いや、大丈夫だよ」
「そばへ行ってもよいか?」
「うん。いいよ」
姉さんが僕のそばに座る。
「どうしたの、姉さん。こんな時間に」
「くうやよ、お前は我のことをどう思う?」
「それは、大切な姉さ・・・」
「そうではない」
「?」
「我を、女としてどう思うかと聞いておる」
「女として・・・?」
「うむ」
唐突に言われて、僕は少し考えてしまった。
「どうなのだ、くうやよ」
姉さんが顔を近づけてくる。
「す、好きだよ。とっても」
「それは誠か」
「も、もちろん」
「我以外の女には目もくれぬことを誓うか」
姉さんが真剣な顔で聞いてくる。
その表情に、何かとてつもないオーラを感じた。
「この命に変えましても」
ちょっと大げさに言っちゃったかな。

600 名前:part2 :04/10/26 03:26:41 ID:6YHiAiu5
「我のために、その身を捧げる覚悟はあるか」
?!
「な、なぜそんなことを・・・」
「覚悟はあるか」
「も、もちろんでございます」
凄みのある声に押され、思わずそう答えてしまった。
「そうか・・・」
姉さんからオーラが消えていくような感じがして、僕は体の力が抜けてしまった。
「皆のもの、聞いたか」
そういって、姉さんが手をたたくと、ほかのお姉ちゃんたちが部屋に入ってきた。
ただ、なんか様子がおかしい気が・・・。
「これで、くうやは名実ともに我のものである。わかったな?」
「はい・・・」
「決して誰も、手を出すでないぞ」
「心得ております、姉さん」
そう答えた要芽姉様の目を見ると、生気が感じられなかった。
「姉様?」
「ほかのものも、よいな?」
「はい、わかりました・・・」
そう答えたほかのお姉ちゃんたちも同様だった。
「どうしたの、お姉ちゃんたち?なんか変だよ。具合でも悪いの?」
そういって、近寄ろうとする僕を姉さんが制した。
「姉さん?」
「案ずるな」
「でも・・・」
「我が術をかけたのだ」
「?!」

601 名前:part3 :04/10/26 03:33:19 ID:6YHiAiu5
「・・・やはり6人もいては、我とお前との接する時間が少なくてな」
「だからって、何で術なんか・・・」
「我の力を持ってすれば、造作もないことよ。それに・・・」
姉さんが一息あけて、続けた。
「それに、愛というのは、独占せねば、その価値は高まらぬであろう?」
そういって僕を見た姉さんの目は、・・・いつもの姉さんの目じゃなかった。
ものすごく深くて、冷たい感じ・・・。
「姉さん、どうしちゃったの?いつもの姉さんじゃないよ」
「何を言うておる。我は我であるぞ」
「違うよ!姉さんはこんな事しないよ、いつもの姉さんに戻ってよ!」
「では、いつもの我とは何なのだ?」
「え?」
「人間には、それぞれいろんな面を持っておる。他人が知らない面をな。それを他人が見ることは、偶然でないとあり得んのだ」
「じゃあ、今、僕が見てるのは姉さんのひとつの面・・・?」
「で、あるぞ。これも我の持っている面のひとつなのだ」
パン、と姉さんが手をたたくと、あっという間に要芽姉様が僕の手足を革ベルトで縛ってしまった。
「な、何をするんですか!姉様」
「悪く思わないでね。これも姉さんのご意向よ」
「な」
ふっと見ると、姉さんはいつの間にかミラクルひなのんになっていた。
「ふふ、これでお前をじっくりゆっくりと愛でてやるぞ」
「姉さん、やめてよ!・・・っ、姉様!」
僕の呼びかけに姉様は答えない。
「姉様!ねぇねぇ、ともねえ、姉貴、お姉ちゃん!!」
何でこんな大声で叫んでるのに、誰も答えてくれないんだ?!
「くうや、じたばたするでない。男なのだから覚悟せい」
「そんなんじゃないよ!こんな形で愛でられても、うれしくないよ!」
「で、あるか?体はちゃんと応えておるようだが」
空太郎はしっかりと立ち上がっていた。

602 名前:part4 :04/10/26 03:35:32 ID:6YHiAiu5
「くっ」
「こんなにはれるとは、我の魅力も罪なものよのう」
そう言って僕のモノを取りだし、しごきはじめた。
「我が楽にしてやるぞ。何度でもいくがよい」
「やめてよ、やめてったら!」
そんな僕の哀願にも、姉さんは耳を貸さず、僕のモノを攻め続ける。
「や、やめろぉぉぉ!!」
僕は渾身の力を込めて叫び、同時に何とか起きあがった。
「はぁはぁ、・・・ん?ふぅ、なんだ、夢か・・・」
外を見ると、まだ闇があたりを支配していた。
「そうだよな、姉さんがあんな事するわけ、ないもんな」
そう言い置いて、横になり寝ようとしたら、
「・・・うや、・・・くうやよ」
「・・・ん?」
扉の向こうから声がした。
「誰?」
「我だ、雛乃だ」
「ねえさん、どうし・・・!?」
「どうしたの、入ってきてよ」と起きあがって言おうとした。が、起きあがることが出来ない。
「あ、あれ?」
おまけに、手や足、自分で動かせる部位すべてが動かない。
「ちょ、ちょっと待ってね。今起きるから」
僕のその言葉を聞いていなかったのか、姉さんはふすまを開けて入っていた。
そして、僕に見える位置に立った。
「ねえさん、どうしたの?」
「くうや、我とひとつにならぬか?」
「・・・え?」


603 名前:part5 :04/10/26 03:38:13 ID:6YHiAiu5
「同じ事は二度も言わぬ」
「ちょっと待って。あの、心の準備が・・・」
「体も、心も、魂も、ひとつにならぬか?」
3つめ、なんて言ったんだ?魂とかって・・・。
「どうなのだ、なるのか、ならぬのか?」
「ね、姉さんとひとつになれるなら、喜んで」
「本当か?」
「本当だよ」
「そうか。我はうれしいぞ」
スッ。
姉さんが手に持っているものを振り上げた。
ズブッ!
「がっ!?」
胸に一瞬の痛みが走った。何とか無理矢理首を少し動かし、痛みのする方向を見てみる。
姉さんの手にしっかりと握られた短剣が刺さっていた。


604 名前:part6 :04/10/26 03:42:48 ID:6YHiAiu5
「・・・ねえ、さん?」
姉さんが短剣を引き抜く。
「ぐっ」
引き抜いた後から、血があふれ出てくる感じがした。
「お前の血を、我の体に入れることで、ひとつになれるのだ」
そう、なのか、な・・・。
「おお、飴を授けていなかったな。口を開けよ」
「ね、・・・さん」
「口移しの方がよいのか?この甘ったれの弟め」
そう言って姉さんが、口に飴を含み、僕の唇を覆った。
飴を姉さんが、舌で入れてくる。
甘さと、血の、少し鉄っぽい味・・・。
「空也、どうしたのだ。顔色が悪いぞ?」
「ねえ、さん、こそ・・・。か、おに、血が、つい、て、る・・・」
「ん?おお、すまぬな」
血をぬぐった姉さんは、僕の胸からでてる血を、舐めてるみたいだ。
でももう、舐められてる感覚がしない。
姉さんの、声も、聞こえなくなってきた。視界も、なんだかぼやけてきた。
「んん、お前の力が我の体を満たしてゆく感じがするぞ」
外を見てみる。
あ、月が、紅くなってく。
これも、夢、なのかな・・・。
だったら、さっきの方が、よかった、かな。
はやく、さめ、ないか、な・・・。
そう思いながら、僕は目を閉じた。
夢で、あることを、願って。
また、姉さんの顔が、見られることを、願って・・・。


605 名前:あとがき :04/10/26 03:47:15 ID:6YHiAiu5
ども、初投下でした。
最後までじっくり読んでくださった方、ありがとうございます。
なんかもう、思いっきりあり得ない内容で・・・。
すんまそん。

606 名前:597 :04/10/26 07:16:26 ID:1BZJMJHT
イィ!ダークな感じ凄くイィ!これが俺との違いかっ…!怖かった…OTL

607 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/26 07:41:27 ID:S1m2kSp1
あわわわわわわわ

608 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/26 12:33:41 ID:cjqPHDcs
はわわわ…>605さんGoodJob!サスペンス!!ていうかなかなかない
バッドエンドの予感にハラハラ…続きが気になる〜
ひなのん・ともねえが好きな私としては神秘的なネタは好きなんですが
怖かった…

609 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/26 12:41:29 ID:cjqPHDcs
はわわわ…>605さんGoodJob!サスペンス!!ていうかなかなかない
バッドエンドの予感にハラハラ…続きが気になる〜
ひなのん・ともねえが好きな私としては神秘的なネタは好きなんですが
怖かった…

610 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/26 12:45:23 ID:YoBPJi6M
はわわわ…>605さんGoodJob!サスペンス!!ていうかなかなかない
バッドエンドの予感にハラハラ…続きが気になる〜
ひなのん・ともねえが好きな私としては神秘的なネタは好きなんですが
怖かった…

611 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/26 13:40:08 ID:1BZJMJHT
>>608-610とりあえずもちつけ。

612 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/26 16:15:26 ID:faQCOc0F
>>598
思いつくまま書いたので、思いっきり流し目で読んでください。

正解!

613 名前:608 :04/10/27 18:30:01 ID:4RvP3DUK
あれ?一回しか書き込んでないはずだったんですが…リロードして
しまったんだろうか…?
ごめんなさい。荒らしじゃないのでスルーして下さいm(_ _)m

614 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/27 18:32:19 ID:FFfq21OE
はわわわ…>605さんGoodJob!サスペンス!!ていうかなかなかない
バッドエンドの予感にハラハラ…続きが気になる〜
ひなのん・ともねえが好きな私としては神秘的なネタは好きなんですが
怖かった…

615 名前:608 :04/10/27 18:41:55 ID:4RvP3DUK
あれ?一回しか書き込んでないはずだったんですが…リロードして
しまったんだろうか…?
ごめんなさい。荒らしじゃないのでスルーして下さいm(_ _)m

616 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/27 18:51:23 ID:uTzH6lFL
…わざとじゃない、わざとじゃないと思いたいが…。

とりあえず、月臭かったZE!
新伝奇?ってなんでこう自分の文に酔ってるように見えてしまうんだろうな?

617 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/27 21:49:07 ID:CeNCYa87
>>608-616
全員落ち着け。な?ageとくから。

618 名前:605 :04/10/28 02:35:49 ID:wFOGwIS1
そういえば、タイトルなかったorz
うーん、ネーミングセンス悪いんだよな自分。
とりあえずふっと浮かんだやつ。
「妖しの夢、闇の夢」
ってことで。


619 名前:名無しさん@初回限定 :04/10/28 11:51:15 ID:E4rrOeSd
いや普通にセンスいいぞ?

620 名前:>>618 :04/10/30 03:11:14 ID:LEEui10a
じゃあ、正式にタイトルは>>618のやつで。

621 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/02 00:05:09 ID:cp5DHu3h
まあマターリいきますか。

622 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/02 22:33:11 ID:5HfUfx65
よくわかんないけどなんで空也殺されてんの?

623 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/03 00:25:49 ID:DqVw9RcO
>>622
空也だけに・・・

624 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/03 01:21:17 ID:uSbDSrgp
(おくうやみもうしあげます、か?)○Oo。(´_` )

625 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/03 01:23:22 ID:0d+OzO5u
(お悔やみ申し上げます?)

626 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/03 10:07:45 ID:gPmZpfxj
うまうま

627 名前:保管庫の中の人 :04/11/03 11:51:32 ID:EOY0IlpE
(おくやみ申し上げます……なのお姉様?)

628 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/03 12:12:43 ID:sJPa/KTX
(新球団が楽天に決定!?)

629 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/03 12:16:37 ID:xRGaTbAF
(まさかお悔やみ申し上げます、なんてベタなギャグじゃないよね〜)

630 名前:623 :04/11/03 15:29:09 ID:sJPa/KTX
(・ε・)おくうやみもうしあげます。

631 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/05 13:58:10 ID:o+3AOK8Z
おっぱい占いのうた→改変→お姉ちゃん占いのうた キボンヌ


既出だっけ?

632 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/05 14:10:22 ID:9kPlgt/b
>>631
本スレの方で確か2回ほど出てるね。
そのうち一つ目は俺が作ったようなそんな気がする。

と本物の>>623が言ってみる。
>>630
成りすましはいくないよぉ〜(・ε・)

633 名前:20 years ago[ 1] :04/11/06 02:18:31 ID:VRNbNQ6L
 あれから20年も経つのね・・・。
 でも、あたしたち姉弟7人は相変わらず一つ屋根の下で生活している。
 38歳になった空也も一緒に暮らしている。
 いまだに寝起きの悪いあたしを毎朝起こしにやってくる。
 40近くなのにあどけなさが残る横顔がかわいい。
 本当は空也はあたしのものになるはずだったのに・・・。
 結局、空也はあたし以外の女性を選んだ・・・。

634 名前:20 years ago[ 2] :04/11/06 02:19:22 ID:VRNbNQ6L
 20年前、あたしは沖縄から帰ってきた空也を犯した。
 それは、あたしから空也を離すため。
 あたしみたいな後ろ向きな女を好きになっちゃいけないの。
 予想に反して、空也はあたしに擦り寄ってくる。
 生意気にも昔のあたしに戻ってと。
 あたしは冷たくあしらったけれど、
 本当は、頭の中は空也のことでいっぱいだった。
 心の奥底では、空也があたしを選んでくれることを期待していた。
 だから、夜中になぜか泣きたくなったり、いつも以上に衣瑠香を攻めたり・・・。
 
 でも、あの日・・・。

635 名前:20 years ago[ 3] :04/11/06 02:20:27 ID:VRNbNQ6L
 秋の気配のする、8月も終わりに近いある夜。
 あたしは見てしまった。
 ふたりが口づけしているところを。
 空也が海にするお出かけのキスとまったく違う。
 あたしは全身が硬直した。
 なぜ、彼女なの・・・?

636 名前:20 years ago[ 4] :04/11/06 02:53:07 ID:VRNbNQ6L
 要芽姉様から受けた辱めは、確かに俺のプライドを傷つけた。
 でも、要芽姉様を好きなことには変わりなかった。
 ただ、沖縄に行く前と何かが変わっていた。
 姉様を変えたのは何だったのか?
 俺はそれが知りたかった。

637 名前:20 years ago[ 5] :04/11/06 02:54:14 ID:VRNbNQ6L
 俺はお姉ちゃんたちが好きだ。
 恥ずかしいけど、40近くになってもそう思う。
 ただ、愛しているのは要芽姉様ただ一人。
 だから、要芽姉様の心の闇を取り除いてあげたかった。
 でも、姉様以外の人に恋するなんて思いもしなかった・・・。

638 名前:20 years ago[ 6] :04/11/06 04:02:59 ID:EZpr92WQ
 我は正しい。
 しかし、誰と結ばれるのが正しいかなど、大岡越前守でもわかるはずもあるまい。
 我はそう長くはない。
 そう言いながら四十を軽く越えてしまった。
 空也は我の夫となる男であったのに・・・。
 それが心残りであるぞ。

639 名前:20 years ago[ 7] :04/11/06 04:06:11 ID:EZpr92WQ
 あたしはその辺の予備校の教師なんかじゃ終わらないわよ。
 見てなさい、今にカリスマ予備校教師になるんだから。
 それから、何年経とうがアンタは一生あたしの奴隷なのよ、空也。
 結婚しているからって大きな顔するんじゃないわよ。
 誰と結婚しようが、アンタはあたしから逃れられないんだから・・・。

640 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/07 02:33:15 ID:v3dlqcuf
誰と結婚したか気になるけど…
20 years agoだと
20年前ってことになるけど
OK?

641 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/07 02:47:35 ID:g4xZkISj
afterの間違いで結婚相手は俺な

642 名前:20 years ago[ 8] :04/11/07 12:35:18 ID:2WdFOA7n
 20年前を思い出しているんだから、20 years agoでもいいんじゃないかしら?
 まあ、犬神のゴスロリ娘だったらもう少し気の利いたタイトルにしていたと思うけど・・・。
 ・・・よく見たら、あなた、美味しそうね。>>640
 もう何年も食べてないから、久しぶりに鳴かせたくなったわ。
 あたしみたいなオバさんでよかったら、・・・骨抜きにしてあげるわ。


643 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/08 09:16:27 ID:ZGqoPo/Z
見栄張るなよ誤爆が

644 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/08 16:29:23 ID:clVSzTXu
>>643
魚味の飴でも舐めて寛大になれ

645 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/08 19:10:57 ID:iaVddbo7
いるかちゃん味ならもらってもいいですよ(´Д`;)ハァハァ

646 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/08 20:51:43 ID:21c/fqiL
磯臭いのだな

647 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/08 21:03:39 ID:Qse51EPd
>>646
いるかちゃんは臭くない、きっと・・・

648 名前:行け空也!C3、起動! :04/11/08 23:08:02 ID:zCvL4WFF
「はぁぁぁぁぁぁっ!!」
ともねえの拳が光り輝き、クロウを貫いた!
「グギャァァァァァ!!」
凄まじい爆音と共に、消え去っていくクロウ。
やっと倒したともねえは纏身を解き、少し苦悶の表情を浮かべた。
「大丈夫、ともねえ?」
「あは、大丈夫だよ。
 でも、最近になってクロウも数が増えてきたな。」
「うん…」
そう、ともねえの言うとおり、最近になってクロウが出てくることが多くなった。
そのたびに俺たちは夜中に出かけ、クタクタになって帰り、そのまま眠りこけてしまう。
俺の投石によるサポートも限界が来ていた。
「ごめんね、ともねえ。
 もっと俺が1対1でも戦えるぐらい強かったら…」
「空也…いいんだよ、そんなこと考えなくても…」
俺たちはゆっくりと帰ろうとした。
ふとその時、ともねえが何かに気づいたようだった。
「ん…?」
「どうしたの、ともねえ?」
「いや、何か音がしたような…気のせいかな?」
「虫が何かじゃないの?
 さあ、帰ろう。」
「うん…」
こうして俺たちは『ラスカル』で帰ることにした。

…一方、柊家の一室では…
「くーやに巴お姉ちゃん、夜中に出て行って帰るのが遅いと思ってたら、こういうことだったんだね〜。
 あんまり怪しいものだから『メカ高嶺・ミラージュコロイド装備型』で見張ってたけど…
 くーや、そのお願いはお姉ちゃんがかなえてあげるよ〜。
 もうちょっとで完成のアレを装備すれば、これでくーやもヒーローの仲間入り〜。」

649 名前:行け空也!C3、起動!(2) :04/11/08 23:09:48 ID:zCvL4WFF
1週間後の夜、俺とともねえは雛乃姉さんに呼び出された。
その席には要芽お姉様たちもいた。
「空也に巴よ、お前たちは我らに何か隠し事をしているだろう?」
「あぅ…そんなことは…ないよ。」
「巴、正直におっしゃいなさい。
 調べはついてるのよ?」
「あぅ…」
「だ、誰が最初に知ったんですか?」
そう聞くと、明らかにわかりやすい反応をした人が一人。
なるほど、海お姉ちゃんか。
「ふむぅ、やはりな。
 もうよい、お前たちの口から言ってもらいたかったんだがな。」
「す、すみません。
 でも俺たちはみんなを巻き込みたくなくて…」
「何を言っておる。
 お前たちがいなくなれば、一番悲しむのは我らなのだぞ。」
「巴姉さんたちがいなくなったら、誰が掃除とかをするっていうのよ。」
「そうそう、遊び相手もいなくなっちゃうしね。」
「くーやが戦っているなら、お姉ちゃんも黙っていられないよ〜。」
「み、みんな…」
感激のあまり泣きそうになるともねえ。
俺ももらい泣きしてしまいそうだ。
俺たちがここまでみんなに大切にされ、愛されているなんて。
「そこでね、くーや。
 ちょっと見せたいものがあるの〜。
 お姉ちゃんについてきて〜。」
案内されたのは海お姉ちゃんの部屋だった。
その秘密基地のような部屋に入ると、そこにはゴツゴツしたスーツのようなものが
たてかけられてあった。

650 名前:行け空也!C3、起動!(3) :04/11/08 23:10:42 ID:zCvL4WFF
「こ、これは何なの、お姉ちゃん?」
「これはくーや用に開発された強化装甲服だよ〜。
 その名も『C3システム』!
 これを着ればあんな化け物なんて目じゃないよ〜。」
ハッキリ言って頭がついていかない。
『C3システム』?何ソレ?
「ど、どういうことなんですか、雛乃姉さん?」
「うむ、我が海に頼んで作らせておいたのだ。
 まあ、我が言う前にほとんど完成しておったのだがな。
 巴ばかりに無理をさせるワケにはいかんからな。」
「へぇ〜。
 確かにこれさえあれば俺も戦いに参加できるね。
 ありがとう、お姉ちゃん!」
しかし、ともねえは困った顔をしていた。
そりゃ、ともねえの性格からすればそうだろうけど。
「雛乃姉さん、私は別にいいんだよ…
 戦うのは、私一人で十分だから…
 空也、別にこれを着て戦う必要はないんだよ。」
ともねえはこう言っている。
でも、俺は…
「戦うよ。」
「え?」
「俺だって戦うよ、ともねえ。
 クロウがどんどん出てきて危ないってのに、いつまでもサポートばかりじゃどうにもならないよ。
 だから俺、戦う。
 みんなを守るために。」
「空也…ありがとう…」

651 名前:行け空也!C3、起動!(4) :04/11/08 23:11:23 ID:zCvL4WFF
次の日の夜…
キンキンキンッ!
「はっ!」
「こ、これは!
 出やがったな!」
いつものクロウの気配を感じ取り、俺たちにとてつもない緊張が走る。
俺は居間に飛び出して、みんなに知らせに行った。
「みんな、奴が出たよ!」
「…その前にイカ、パンツぐらいはきなさいよ!」
「へ…?…おわぁぁ!!」
しまった、風呂に入る直前でした。
シリアスなムードだってのに、しょうもないことをしてしまったぜ。
さっさと服を着て、いざ出陣!
「クーヤ、こっちこっち!」
「ねぇねぇ!?
 このトラックは一体…?」
「説明は後!
 みんなもう乗っちゃったよ!
 クーヤも早く!」
そのまま俺はトラックの後ろに乗った。
運転席にねぇねぇ、助手席には姉貴が乗り、あとの3人は『C3システム』と共に
後ろのコンテナの中に乗っていた。
どうやらともねえは先に出発していたらしい。
「準備はいい?そんじゃ、行くよ!」
ねぇねぇの声と共に、トラックは出発した。
「発信機の動きが止まったわ、瀬芦里姉さん!
 わりと遠いわよ!」
「オッケー!まかしとき!」

652 名前:行け空也!C3、起動!(5) :04/11/08 23:11:56 ID:zCvL4WFF
移動の間、俺は『C3システム』を装着することにした。
専用の防護用タイツを着て、その上から強化服を身につけていく。
「ところで、どこに行けばいいかわかってるの?」
「安心しなさい、空也。
 巴のバイクにはあらかじめ発信機をつけてあるから。」
「空也よ、今は自分を落ち着かせておくのだ。
 戦に行くのに、余計な事を考えてはならん。」
「は、はい。」
そうこう話している間に、残る装備はヘルメットのみとなった。
「くーや、このヘルメットに内蔵されたスピーカーから指示を聞く事ができるからね〜。
 小型マイクで、くーやの声もこっちで聞く事ができるよ〜。」
「うん、わかったよ。」
不意にトラックが止まった。
どうやら目的地付近まで来たらしい。
コンテナ内のスピーカーからねぇねぇの声が聞こえた。
「そろそろ到着するよ!」
「うむ。
 空也は到着してからすぐに出撃、瀬芦里は空也が出撃した後、
 トラックを我らごと安全なところへ。
 空也よ、指示はそこから出すぞ。」
「わかりました。」
「空也、気をつけなさいよ。」
「危なくなったら、逃げていいからね〜。」
「う、うん。」
背中のバッテリーパックのスイッチをONにしてもらい、『C3システム』が起動を開始した。
俺は颯爽と改造原チャリ『クーヤチェイサー』に乗る。
「準備ができたました、雛乃姉さん。」
「うむ。
 『クーヤチェイサー』発進!」

653 名前:行け空也!C3、起動!(6) :04/11/08 23:15:35 ID:zCvL4WFF
「くっ…こんなにいるなんて…」
「さすがにこれはOKじゃないわね…」
まさかこんなにも隠れていたなんて。
完全なワナだった。
クロウに人が連れて行かれそうだったから、途中で一緒になった透子さんと一緒に追っていたのに…
まさかその人もクロウだったなんて。
気づいた時はもう遅くて、5匹ぐらいに囲まれていた。
「ねえトモちゃん、降参する?」
「そうしたいけど…」
それは無理だ。
最近のクロウは目の色が違う。
怒りとか、憎しみとか、そういうのに狂っている目だ。
話し合いができればいいけど、もうそれが通用する相手じゃない。
少なくとも、私たちの目の前にいるクロウたちは。
「グァァァァァ!!」
2匹が一斉に襲い掛かってきたその時、一筋の光線がクロウを襲った。
「ギャァァァ!」
「な、何なの?」
クロウは吹っ飛び、他のクロウも慌てふためいている。
一体何があったのかわからなくて慌てていると、ガシャンという足音と共に、
装甲服を纏った一人の戦士がやってきた。
「ともねえ、透子さん、お待たせ!」
「え…あれってもしかして…空也君?」
「う、うん。
 そうなんだ…」
それは、海の部屋に置いてあった『C3システム』を装備した空也だった。
手には銃のようなものを持っている。
「さあ、クロウはまだいるよ!
 一気にやっつけちまおうぜ!」

654 名前:行け空也!C3、起動!(7) :04/11/08 23:16:41 ID:zCvL4WFF
ともねえが叩き、透子さんが切り裂き、俺が撃つ。
初めてなのに、これほどまで息の合ったコンビネーションができるとは、俺自身も驚いていた。
しかし、クロウたちは全然息切れする気配がない。
これじゃ消耗戦になるだけだ。
「海お姉ちゃん、何かドカンと一発ってのはないの!?」
スピーカーからお姉ちゃんの声が聞こえた。
「くーやの使ってる『ライトニングボルト』の設定を変更するよ〜。
 これでチャージショット『ライトニングプラズマ』が撃てるけど、
 一回で5発分のエネルギーを使うから慎重にね〜。」
俺は銃の残弾表示を見た。
『残り5』
「1回だけかい!
 しかももう無駄撃ちできないじゃん!」
そんなツッコミをしているとクロウが俺の横っ面にパンチを食らわせてきた。
「ぐわぁ!!」
見事に吹っ飛んでく俺。
ああ情けない。
今度は要芽姉様からの通信が来た。
「いい、空也?
 一度しか撃てないから、その瞬間が来るまで使ってはダメよ。
 発射の瞬間を私が指示するから、あなたは『エクスカリバー』を使いなさい。」
確かあれは…そうだ、原チャリの後ろにセットされていたんだったな。
「空也をよくも!はぁぁぁぁぁぁ…!」
ともねえが怒りの声を上げ、必殺の一撃を打ち出した!
「グギャァァァァァ!!」
クロウが爆発する最中、俺は乗ってきた『クーヤチェイサー』の後ろから取り出した
『エクスカリバー』を右腕にセットした。

655 名前:行け空也!C3、起動!(8) :04/11/08 23:17:16 ID:zCvL4WFF
「銃はとっておきだ!
 今は肉弾戦でいくぜ!」
しかしこれが扱いづらい。
パワーはあるはずなのに、腕にかかる負担が大きくて、満足に当てることもできやしない。
すると、目の前から襲い掛かってきたクロウの動きがとたんに鈍くなった。
「空也君、あいつの動きを止めたわ!
 一緒にいくわよ!」
「そうか!よぉぉし!」
透子さんの僕がクロウの動きを鈍くしてくれたから、この重い武器でも簡単にしとめられるぜ!
「おりゃぁぁぁ!」「つぇぇぇい!」
動けないクロウに俺たちは十字に切り裂いた!
クロウは苦悶の表情を浮かべた後、爆発していった。
「見たか!必殺『ブラッディークロス』!」
うーむ、やっぱりこれを着ていると、不思議とヒーロー番組の主人公になった気分になるぜ。
とにかく、2匹を倒したからあとは3匹だ!
一気に仲間が倒されたから奴らもかなり動揺している。
すると、要芽姉様から通信が入った。
「空也、敵はひるんでいるわ。
 撃つなら今よ。」
「わかりました、姉様!
 ともねえ、透子さん、行くよ!」
「うん!」
「ええ、いいわよ。」
俺はエネルギーチャージを開始し、ともねえと透子さんは必殺技のための力を溜め始めた。
「パープル・ストライク!」「ジェノサイド・フロウジョン!」
「よし、エネルギーチャージ完了!いっけぇぇ〜!!」
3人のそれぞれの技が、3匹のクロウを捉えた!
「グワァァァアァ!!」
凄まじい爆音と共に、クロウは完全に消え去った。
周囲にも、敵の気配はしない。
安心した俺たちは、ともねえと透子さんは纏身を解き、俺はヘルメットをとりはずした。

656 名前:行け空也!C3、起動!(9) :04/11/08 23:19:17 ID:zCvL4WFF
「まさか空也君がこんな姿で戦うなんて、思ってもみなかったわ。」
「いや、俺も急にこれをつけることになって…」
「空也、怪我がなくてよかったよ。」
そんなことを3人で話していると、急に俺の体が重たくなった。
歩くのもかなりしんどい。
おかしいと思った俺は、連絡を入れてみた。
「なんか急に重たくなったんだけど。」
「う〜ん、多分巴お姉ちゃんが元に戻ったからだと思うよ〜。
 トラックがそこに行くまで、もうちょっと待っててね〜。」
「だってさ、ともねえ。」
「うん、聞こえた。」
どうもヘルメットはいざという時のために取り外しができるけど、それ以外は無理みたいだ。
仕方なく、俺はその場に寝転がってみんなの到着を待つことにした。
さっきの戦いがウソみたいに、夜空は綺麗だった。
「さてと、今日はさっさと帰って寝るわ。
 それじゃ、バイ。」
「おやすみなさい。」
透子さんが帰って、しばらくしてからトラックがやってきた。
俺たちはそのまま家へ帰る。
これからはともねえだけが戦うんじゃない。
みんなで、一丸となって戦うんだ。
全員がそう心に決めた夜だった。

657 名前:次回予告? :04/11/08 23:21:48 ID:zCvL4WFF
どうも〜、いるかです〜。
空也さんがあんなの着て戦うなんてびっくりしました!
しかし、クロウさんたちも負けてはいません。
空也さんの戦闘中の不注意から『C3』は壊れちゃうんですね〜。
あれ?海さん、どうしたんですか?
な、なんか怖いです〜。
目が光ってます〜…
次回『蒼き閃光C3-X』です!
か、要芽お姉様…?…うあ〜!!

〜あとがき〜 
どうも、みなさんはじめまして。
シンイチという者です。
いろんな方々が書いておられる『姉しよSS』を見て、自分も書いてみようかなと思ったわけで…
文章表現力に乏しい自分ではありますが、よろしくお願いします。
(これが最初で最後のSSだったりして…)
予告どおりの次回には…なるかな?(ていうか次回やるのか?)
一応『C3』に関しての簡単な設定も作ってあるんですが…載せましょうか?
要望があったら載せます〜。

658 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/08 23:48:47 ID:j1CPMGjr
イィ!次回作がかなり気になります。


(・∀・)。〇(アニメみたいないるかちゃんカワイイ!!

659 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/09 00:58:58 ID:vffYkwr7
GJ!

ところでメカ高嶺ミラージュコロイド装備型のほうが強そうな気がs

660 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/09 03:46:10 ID:XMEY6mAG
>>659
元ネタ考えると確かに。

「空也離脱しなさい」とか「ただの弟だ」とか「柊空也として戦いなさい」とか出てきそうだw
まあ何はともあれGJ

661 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/09 13:43:35 ID:5ERo2gwj
そのうちC4着けた高嶺(断定)相手に
「もういい…もういいだろ〜!」とかってことになるんだろうか…。w

とりあえずグッジョ!

662 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/09 21:43:51 ID:l0S6KZYc
グッジョジョ!
ところでC3ってなに?
分からんので元ネタも載せて下さい

663 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/09 21:57:12 ID:rro6NPg6
漏れも元ネタがわからん
なんか取り残された気分・・・orz

664 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/09 22:49:06 ID:mVtU9lzT
俺も元ネタわからんけど面白いからオッケーオッケー!

665 名前:シンイチ :04/11/09 23:28:06 ID:L5Q3KB4+
皆さん様々な感想をありがとうございます。
ちなみに、C3の元ネタは仮面ライダーアギトに登場の『G3』です。
(『C』は『空也』の頭文字を使いました。『K』でもよかったけど、なんかしっくりこなくて…)
わかる人にもわからない人にも結構楽しめた…のかなぁ?
さてさて次回は…まだまだ構想中ということにしてください…

666 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/09 23:38:23 ID:1A7cy6aF
666get!!!!!!!!!!!!!!!!!!

667 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/10 00:08:20 ID:0Z5CaX2s
CはCOOLのCだって

668 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/10 02:10:16 ID:ovT92/VR
599-604書いたものです。
今、新しいネタ下書き中なんですけど、ちょっとアンケートを。
要芽姉様が着るドレスのスリットって片側だけがいいですか、それとも両方?
個人としては片側だけど、多い方にしようかな。

あ、ちなみにダークじゃないですよ。今書いてるのは。

669 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/10 03:26:47 ID:DaXGwJZW
片方に一票(=゚ω゚)ノ

670 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/10 13:54:12 ID:zD2SK0Zk
片栗粉Xに一票(=゚ω゚)ノ

671 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/10 17:28:41 ID:2BzF2tfn
まぁ本当に空也が乗ってる機体はこれなんだけどな。

ttp://whatever.say.jp/program/snap_shot/site/10949876998674/

672 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/10 19:17:32 ID:Zd20CY4t
俺はも片方に(=゚ω゚)ノ

673 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/10 22:16:51 ID:pSisyqJu
片方マンセー(=゚ω゚)ノ

674 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/10 23:25:20 ID:5OHMuV/6
>>671
ピーナッツガンダムキタ━━(゚∀゚)━━!!!!

675 名前:668 :04/11/11 03:58:38 ID:2gLc99mb
も一つアンケト。
スリットから覗く脚は、
ストッキングはいてたほういい?いくない?


676 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/11 04:26:50 ID:ehWBxZ1y
黒のガーターストッキングでよろしく

677 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/12 06:22:01 ID:tXXu4CkR
素足で

678 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/12 07:22:02 ID:EYUZSoGy
ジャリ道を

679 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/12 07:51:35 ID:y9YxW035
滑るように

680 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/12 08:37:47 ID:ZY7JLnoL
なんの修行だ

681 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/12 12:08:01 ID:jGE6cXC+
虚無僧

682 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/12 17:21:23 ID:0Syc8GAI
ちょっとお暇ならここで高嶺姉貴を支援してやっちゃあくれないか?
柊 高嶺に一票。と書いて頂くだけでよろしいのですが。

theツインテールキャラ世界一決定戦period1予選
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1099900597/

683 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/13 05:45:38 ID:pJbVENcE
VIPじゃねーかYO!
放置しろよ。可愛そうな奴らなんだからさ…

684 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/13 21:57:08 ID:zSK3RHXB
ちょっとお暇ならここで雛乃姉さんを支援してやっちゃあくれないか?
柊 雛乃に一票。と書いて頂くだけでよろしいのですが。

theアホ毛世界一決定戦period1予選
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1100331127/

685 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/13 22:00:29 ID:/k/HX6KW
調子に乗るな

686 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/13 22:26:21 ID:An0gY6w6
アホ毛ならともねえだって負けてないぞ

687 名前:530 ◆530SPECaOc :04/11/13 23:22:49 ID:5OlekRNF
      _,.'⌒
   , ´   ヽ
   l ノリ从从〉
   |(lリ゚ ー゚ノli アホ毛…
    l く)i个)つ
    |l|〈__:_|liリ
     !_ハ_i


      _,.'⌒
   , ´   ヽ
   l ノリ从从〉
   |(lリ゚ ー゚ノli  ……
    l く)i个)つ
    |l|〈__:_|liリ
     !_ハ_i


      _                _从_
   , ´   ヽ            '´, '^V^ヾ
   l ノリ从从〉           l i リリ'゙从》
   |(lリ#゚ーノli ヒュッ    .     、j レ!#"□ノリ、
    l く)i とl)〉彡  ≡  ≡,.'⌒'ノ {(lつフ)つ
    |l|〈__:_|liリ       プスッ ( (( ,く/_lj〉リ
     !_ハ_i               (_/し'

688 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/14 00:32:19 ID:R3LeoJvc
ちょっとお暇ならここで要芽姉様を支援してやっちゃあくれないか?
柊 要芽に一票。と書いて頂くだけでよろしいのですが。

the黒髪ロングキャラ世界一決定戦period1予選
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1100236752/

689 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/15 08:48:44 ID:BpGg1H2O
姉貴が風邪をひいて寝ていて様子を見に行ったら、
「座薬を入れてよ!熱が下がんないから!」と言ってきた。
「姉さんに言えよ!」
「姉さんは今いない。お姉様には見られたくない。」
姉貴は後ろ向きに四つん這いになって
「その下は見るな!」と半分ケツをペロリとだした。

ロケット型の白い座薬を姉貴の※にゆっくりと入れる。
が、直ぐケツの力で這い出してしまう。
「奥まで入れろ!このイカ!」
「汚ないから触れない!」と返すと、
引出しからコンドームを1つ渡し「これで!」と。
指に不自然にそれをハメると
姉貴は何度も「絶対に変な事するなよ!絶対に変な事するなよ!」
と言いながら
(省略されました・・全てを読むには ここ を押してください)

690 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/15 10:24:02 ID:F8h2sNdX
ヽ(`Д´)ノ

691 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/15 15:25:33 ID:Xz35CUmy
>>689
なんかのコピペか?違和感なくてオモロイけどw

692 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/16 21:14:12 ID:0NXB7l/s
なぁ、おまえらにちょっと聞きたい。
>>682のスレで、柊 高嶺っていうキャラがダントツの一位になってるんだ。

一体どんなキャラなのかと思って様子見にきたんだが…。
この柊 高嶺とやらは、そんなに凄い人気キャラなのか?
正直、不自然な気がして仕方ないんだが、このキャラを知らない俺には何とも言えない。
ぜひおまえらの意見を聞かせてくれ。

これぐらいの得票はありえるのか? ありえないのか?

693 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/16 21:26:58 ID:ks/DfCCq
(TДT)\(゚∀゚)組織票なんじゃない?

694 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/16 21:30:40 ID:y/gTfJ5E
>692
空也「姉貴、なんか細工した?」
姉貴「うっさいわね、私の人気のお陰に決まってるでしょ!このイカ!」
ひなのん「ふむう・・・みなはどう思う?」
お姉さま「・・・ZZZZ」
ともねえ「あぅ。。。。」
ねぇねぇ「(・∀・)」
うみゃ「(・ε・)」
姉貴「ぬううううううううう!!」

695 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/16 21:35:43 ID:28A6QJdZ
ただの嫌がらせだよ〜 ( ・ ε ・ )

696 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/16 22:19:44 ID:8HfJg0+e
おい!!お前ら、姉しよのキャラを現実に持ってこれるとしたら誰がいい?
微妙に三人までだ!

俺は、
ねぇねぇ
要芽姉
ひなのん(二人を鎮圧するため、ミラクルに期待)

697 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/16 22:27:05 ID:291jJsp2
ともねえも海お姉ちゃんも雛のんも漏れの布団の中に居るから
現実に持ってくるとかありえない

698 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/16 22:32:47 ID:8HfJg0+e
布団でけぇよ!!(゚д゚ )

699 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/16 22:42:30 ID:4vVd3J6p
ねーたん
姉貴
ひなのん
と素で答えてみたり。


…ダメだ、俺。・゜・(ノД`)・゜・。.

700 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/16 23:36:09 ID:9cP/w6Vo
ともねえ
うみゃ
いるかちゃん


もっとダメだ俺・・・・orz

701 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/16 23:59:27 ID:5P5FBOeV
あと一人!あと一人入れさせてくれ!

ひなのん
ともねえ
姉貴
ねーたん

ここからが絞れないんだよ!

702 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/17 00:11:59 ID:6exu9Ufy
ひなのん
マル
人力車のにーちゃん

ひなのんセット


703 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/17 01:53:26 ID:A+nDb3Q/
ともねえ
ともねえ
ともねえ

何か?

704 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/17 03:32:15 ID:TFg1s2C8
>>692
ありえる。ツイン笑える。
>>694
もえろツイン

705 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/17 04:14:07 ID:UqtbU9qp
ひなのん
姉様
ねぇねぇorいるかちゃん

ひなのんと姉様でいるかちゃんを・・・

ネタ浮かばないな、この組み合わせ

706 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/17 13:30:43 ID:vf98Mevw
姉貴とねーたんがいればそれでいい…
あと一人をひなのんとどちらにするか迷うところだがいるかちゃんかな。

・・・ねーたんが苦労しそうだな、色々と。

707 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/17 15:36:15 ID:3wq10eTb
ここまでの意見をまとめると、京と先生とおるかちゃんは俺のものってことでFAだな。

708 名前:蒼き閃光C3-X :04/11/17 22:58:42 ID:oscRsph3
別に戦うのが好きじゃない。
でも、最近になって自分がわからなくなってきた。
本当に嫌いなのか。
実際、私は今もこうしてクロウと戦っている。
「ふっ!はっ!たぁ!」
そして私は、クロウの命を奪っているのだ。
「パープル・ストライク!」
「グギャァァアァ!」
そう、こうして…。
「そりゃあ、くらえ!」
空也もそうなんだろうか…。
私と一緒に戦ってくれるけど…。
「ゲゲッ…」
空也が戦っているクロウが笑ったように見えた。
おかしい、何かが…。
クロウは岩の上に飛び乗り、空也をじっと見つめている。

709 名前:蒼き閃光C3-X(2) :04/11/17 22:59:29 ID:oscRsph3
「このー!下りてこいコノヤロー!」
するとクロウは小さく飛び上がり…
「はっ!まさか…空也、逃げて!」
「へ?」
「ガァァァァァァ!」
勢いよく岩を蹴りつけた!
破壊された岩が散弾銃のように空也に襲い掛かる!
「うわぁぁぁぁ!!」
「う…く、空也!」
そしてクロウは、岩で痛めつけられた空也の頭上から襲い掛かってきた。
手に持った岩を思い切り空也に…
「がっ…!」
叩き付けた。
ガチャンという大きな音が鳴り響き、空也はガクリとその場に倒れこんだ。
ヘルメットが破壊され、そのあとから空也の顔が見える。
「空也!空也!」
近くに寄って何度も声をかけたが、返事をしない。
まさか…まさか…。
「…お前…」
「ゲッ…?」
「許さない…絶対に許さない!
 うわぁぁぁぁぁぁあぁぁあ!!!!」
その後のことは、全然覚えていない。
私の体が暴走し、勝手に動いたような感じだった。
ただ、私が気がついた時、クロウはすでに死んでいた…。

710 名前:蒼き閃光C3-X(3) :04/11/17 23:00:28 ID:oscRsph3
「…!…ここは…」
どこだろう?
白い天井の部屋で、俺は目を覚ました。
「おお、気がついたか、空也よ。」
「おはよう、空也。
 体調はどう?」
「よかった〜。
 3日も寝てたんだ、心配したよ。」
「まったく、油断してんじゃないわよ、イカ。」
雛乃姉さんに要芽姉様、ねぇねぇに姉貴がそろって俺のそばにいた。
ずっと看病していてくれたのだろうか。
「医者の話では、骨とか脳には異常がないらしいわ。
 いつ退院しても大丈夫だそうよ。」
「そ、そうなんだ…。
 あれ?ともねえとお姉ちゃんは?」
俺の質問を聞くと、みんなが少し暗い顔になった。
あれ?俺何か変な事聞きました?
しばらくして雛乃姉さんが、
「海はあれから部屋にこもって『C3』の修理をしておる。
 巴は…ちと、な…。」
どうしたんだろう?
まさか、俺が怪我をしたことに責任を感じているのかな?
「そうですか…
 俺、とりあえず家に帰りたいんですけど。」
「わかったわ。
 手続きをしてきましょう。」
要芽姉様はそう言うと、足早に病室を出て行った。

711 名前:蒼き閃光C3-X(4) :04/11/17 23:04:42 ID:oscRsph3
俺は家に帰ってきたけど、ともねえはいなかった。
お姉ちゃんは出迎えをしたかと思えば、すぐに部屋に戻ってしまった。
部屋には『立ち入り禁止』の張り紙がされ、中からは不思議な音がしている。
「ご飯の時は呼んでね〜。」
と言っていたが、ちゃんと食べてるかどうか怪しいものだ。
なんだか少しやつれていたし。
「空也よ、ちょっと我の部屋に来い。
 話がある。」
雛乃姉さんに呼び止められ、俺は姉さんの部屋にお邪魔することにした。
「何なんです、話って?」
「うむ、巴のことだ。」
俺もそれが聞きたかった。
この体が無事だということは、ともねえが俺をかばって、クロウを倒してくれたからだろう。
でも、なんで俺の前に姿を見せないんだろうか?
「あれから巴の元気が無くてな。
 飯を作る姿を見ても覇気が感じられぬ。
 これを打開するのは空也、お前をおいて他にはおらぬ。」
「はぁ…。」
「巴は買い物に行っているはずだ。
 そばにいて、話を聞いてやるがよい。」
さすがは柊家の長女。
みんなの事を誰よりも心配してくれている。
こういうところは、他のお姉ちゃんたちには真似できないだろう。
「わかりました、早速行って来ます。」

712 名前:蒼き閃光C3-X(5) :04/11/17 23:05:53 ID:oscRsph3
「巴ちゃん、これはオマケだ!
 持っていきな!」
「ありがとう…。」
魚屋のおじさんはいつも笑顔だ。
でも、私は笑顔でいることができない。
とぼとぼと海沿いを歩いていたら、空也に呼び止められた。
「ともねえ!探したよ!」
「空也…もう大丈夫なのか…?」
「この通り、ピンピンしているよ。」
「よ、よかったな…。」
いつもなら、空也と話していると自然と笑顔になる。
でも、今の私は…。
「ともねえ、責任を感じているの?」
「え…?」
痛いところを突かれた感じだった。
「う、うん…。
 だって、空也を戦いに巻き込んだのは私だし…。」
それだけじゃない、私は今や柊家全体を戦いに巻き込んでしまった。
「空也はなんとか無事だからよかったよ。
 でも、ひょっとしたら今度は雛乃姉さんたちが…。」
自然と、涙がこぼれてしまった。
弟の前なのに…。

713 名前:蒼き閃光C3-X(6) :04/11/17 23:06:27 ID:oscRsph3
「いいのに、そんなこと。」
「え…?」
「ああなるのが嫌なら、今よりもっと頑張ればいいことじゃないか。
 俺みたいなことに、お姉ちゃんたちがならないように。」
「だ、だって…。」
「俺たちはともねえが戦っているのを知って、何か手伝える事はないか、
 自分にできる事は何なのか、それを考えて戦っているんだよ。
 ともねえと同じで、ともねえがいなくなったら、俺たちだって悲しいんだ。
 いなくなってうれしい人なんて、一人もいないよ。」
「く、空也…。」
「ともねえは俺たちを守る、俺たちはともねえを守る、それでいいんじゃないか。
 それが、今俺たちにできる事なんだから。」
自分にできる事…。
私は空也をぎゅっと抱きしめた。
「空也、ありがとう。お姉ちゃんが悪かった。
 私は自分に出来る事をするよ。
 誰も悲しまないように…空也、協力してくれるか?」
「もちろん!それはお姉ちゃんたちだって同じだよ!
 さ、家に帰ろう。」
「うん!」
そう、私は逃げない。
誰かが悲しむ顔なんて見たくない。
だから私は戦うんだ。
でも…あの力は…一体…。
あれは憎しみが生んだ力なのか、それとも…?

714 名前:蒼き閃光C3-X(7) :04/11/17 23:09:09 ID:oscRsph3
退院してから4日が過ぎた。
相変わらず海お姉ちゃんは部屋にこもったままだ。
「一体何をしてるんだろう?」
しかも、昨日はご飯の時に呼んでも返事がなかった。
ただ、中で音はしているから生きてはいるらしい。
晩ご飯も済ませ、食器を洗っていると…。
キンキンキン!
「ともねえ!」
「うん!」
「ど、どうやらあいつらが出てきたらしいね〜。」
クロウの存在をキャッチすると、海お姉ちゃんがげっそりした顔でやってきた。
「お姉ちゃん大丈夫なの!?」
「へ、平気だよ〜。間に合ってよかった〜。
 くーやはトラックに乗ってて〜。」
本当に大丈夫なのか?
とりあえず俺はみんなと一緒にトラックに乗り込み、ともねえは『ラスカル』で出て行った。
よく見ると、中にある『C3』の形が変わっている。
肩は横に突き出し、胴体はその形状が見事に変更され、カラーリングも一新されていた。
「お、お姉ちゃん、これは?」
「くーやは強い子だから、絶対戦うと思ってね〜。
 『C3』の修理をするついでに、大幅な改造をしたんだよ〜。
 名前は『C3-X』って言うんだ〜。」
蒼く光り輝くボディから、その力強さがひしひしと伝わってくるようだ。
「お姉ちゃん、これのために今まで…」
「えへへ…。くーやには頑張ってもらいたいからね〜。」
ああ、お姉ちゃん、俺なんかのために…。
「お姉ちゃ〜ん!」「くーや〜!」
ガシッ!
みるみるうちに海お姉ちゃんは生気を取り戻した。
「やれやれ…相変わらずだのう、お前らは。
 それでは出陣するぞ。空也はそれを身に着けい。
 瀬芦里、出発じゃ!」

715 名前:蒼き閃光C3-X(8) :04/11/17 23:10:05 ID:oscRsph3
俺が到着したころ、ともねえは苦戦していた。
2対1だし、何より敵のクロウが結構強い。
その戦いの中に、俺は猛然とダッシュして行った。
「ともねえ、お待たせ!」
「うん、空也はそっちをお願い!」
「さぁ、お前の相手はこの俺だ!」
なかなかすばしっこいやつが相手だ。
しかし、力比べではこっちのほうが上とみたぜ!
「そらそらぁ!」
「ガッ!!」
連続パンチを浴びせ、隙を見て掴みかかる。
「むんっ!」
俺は軽々とクロウを放り投げた。
すげぇ、確かにパワーアップしている。
クロウの攻撃を少しうけたけど、特に大きなダメージにもならない。
頬リ投げたクロウめがけて、即座に『ライトニングプラズマ』の発射体勢をとった。
「くらえ!」
しかし、ひらりとかわすクロウ。
当たらなければどうということはないってことか。
撃てども撃てども、全く当たる気配がない。
スピードを利用したヒットアンドアウェイで攻めてくる相手に、かなりの苦戦を強いられた。
接近戦ならパワーで勝るこっちのほうが圧倒的に有利なのに…。

716 名前:蒼き閃光C3-X(9) :04/11/17 23:10:44 ID:oscRsph3
「空也、新兵器の『ガトリングスマッシャー』を使いなさい。
 ロック解除コードは『98』よ。」
「よ、よし!」
要芽姉様からの通信が入り、俺は言うとおりにした。
『クーヤチェイサー』から『ガトリングスマッシャー』を取り出す。
こいつは大きいから折りたたみ式になっていて、組み上げるにはロックを解除しなければならない。
「9…8…と。」
コードを入力し組み上げた俺は、ヘルメットの『ロックオンモード』をONにして大型銃を構えた。
「ようし、避けれるものなら避けてみろ!!
 うおおおおおおお!」
放たれた無数のエネルギー弾になす術もないクロウ。
一度当たったらもう逃げることは不可能だ!
「ガガッ…グァァァァァァ!!!」
断末魔の悲鳴をあげ、クロウは爆発した。
「よっしゃあ!どんなもんだい!」
「倒したんだな、空也。」
「ともねえ。」
どうやらあっちも終わったらしい。
少し苦しそうだったが、無事で何よりだ。
それにしても、いつの間に倒したんだろう?
全然そんな気配が感じられなかったけど…。
ま、戦闘中にそこまで気が回るわけないか。
「作戦終了、であるな。
 今から迎えに行くぞ。」
雛乃姉さんからの声を聞き、俺たちは帰るべき場所に帰る。
海お姉ちゃんはさらに部屋で作業を進めていたが、今の俺はゆっくり休むことにした。

717 名前:蒼き閃光C3-X(10) :04/11/17 23:13:30 ID:oscRsph3
巴は布団の上で仰向けになりながら考え事をしていた。
自分の中で始まりつつある異変。
「新しい力、か…。
 私は…私でいられるのかな…。」

718 名前:次回予告(?) :04/11/17 23:14:22 ID:oscRsph3
みなさ〜ん、いるかちゃんです〜。
クロウを圧倒した空也さん、見事でした〜。
でも、気になるのは巴さん。
果たして新しい力とは?
巴さんは使いこなすことができるのか?
次回『新たなる纏身』!
それにしても今回は透子先生の出番は…はっ!?うあ〜〜!


〜あとがき〜
どうも、シンイチです。
相変わらずの表現力のなさですみません。
期待に応えることができたかどうか…。
前に「次回が気になる」という方もいましたので、予告通りの続編となりました。
さらに次回の複線とかも、今回は取り入れてみました。
でも、本当に次を書くかどうかはわかりませんが…。

719 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/17 23:16:29 ID:cxbnMMJ0
          _____
         / ヽ____//
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       |       力作        |
       |                    |
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     / キタ━━(゚∀゚)━━ !!!!! /  /   /
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720 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/18 00:09:06 ID:uKkuN5Uv
C-4とか盗まれるんだよね?

721 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/18 00:25:30 ID:peJG6Gpm
Cool Job!


C4が盗まれるって…敵の背中に付けるC4なわけないよな?

722 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/18 06:53:29 ID:T4k3M+B1
運命は決まってなどいない
未来は、自分の手で切り開くのだから

…そう信じたい

僕の名前は柊空也
子供の頃、犯されかけた
実家に戻った後にもう一度
血のつながらない、年上の姉に

父は「嵐が来る」と言い続けていた
`審判の日'…柊家の使用人が一瞬にして消え去り
後に僕が愛玩具となる日が…

だがそれも過ぎた
僕は屈辱に耐え抜き、地獄から開放された
…もう安心なはずなのに…そう思えない

僕は家を飛び出し、住所も、電話も、口座も持たず
まるで姉から逃げるかのように生活をしていた

…ところが、どう努力しても、あの頃の出来事が夢となって僕を襲う

―僕の、悪夢が―

723 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/18 11:08:01 ID:UQkhzezm
 ♪
   ♪ ヽ('A`)ノ   タカガRock’n’Roll〜
      へ)
       く





     ♪
   ♪  ('A`)ノ ♪  ロケンロ〜♪
       (\
       ┘>


724 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/19 00:29:32 ID:TZ6amzWf
「聞くがよい、皆の衆。」
それは、柊家のいつも通りの夕餉の一時だった。
六人姉妹の長女、雛乃が食事前の挨拶をする。
「重大な知らせである。」
雛乃は柔らかな銀髪をちょいとつまんだ。
雛乃はその年齢不相応な幼い外見とは裏腹に、口調がかなり仰々しい。
自宅にいる時は和服姿で、お茶とせんべいと時代劇が大好きな長女。
話だけをすれば、かなり年齢がいっていると思われてもおかしくはないであろう。
「喜べ、皆の衆。」
そう言って、雛乃は懐から紙束を取り出した。
「熱海温泉、二泊三日湯けむりの旅ご招待!」
大声で読み上げると、紙束を高々と掲げた。
「商店街の福引の一等賞であるぞ!」
「ふっ。」
「でかしたひなのん!」
「・・・おめでとう。」
「雛乃姉さん、さすがね!」
「やったね空也!温泉旅行だって!」
「むが、く、苦しい、お姉ちゃん・・・。」


725 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/19 00:30:26 ID:8NIckryo
プッ、キモ杉w

726 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/19 00:30:44 ID:TZ6amzWf
食卓が一斉に歓声と拍手に包まれる。
どこかズレた反応をしている人もいるようではあるが。
「まぁ待て、・・・実はな、一つ大きな問題点があるのだ。」
騒ぐ妹達を制し、雛乃は続けて紙束をばらし、福引の賞品の券を数えた。
「1,2,3,4・・・4枚しか無いのだ・・・。」
柊家には6人の姉妹と一人の末っ子の弟がいる。併せて7人。
旅行に行けるのは4人。
場が静まり返り、姉妹達と一人の弟はお互いに視線を送り合い、静かに牽制しあう。
「私は行けないわ。ちょっと大きな仕事が入ってね、泊りがけでやる事になりそうなの。」
長くしなやかな黒髪をかきあげ、次女の要芽が残念そうに告げた。
「ま、本来なら断る所だけれど、今回は報酬がね・・・ふふ。」
要芽はニヤリと不敵な微笑を浮かべた。
「で、あるか。ならばそちらに励むが良い。無理はするでないぞ、要芽。」
「はい、姉さん。」
「良い返事である。飴をやろう。」
「・・・ありがとうございます。」
雛乃は機嫌が良い時やご褒美に飴を差し出す習慣がある。相手は選ばないようだ。
沖縄から帰った空也にも既に見慣れた光景であったが、常にクールな要芽が素直に飴を受け取っているのを見てつい頬を緩めた。


727 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/19 00:31:49 ID:TZ6amzWf
「あと二人かぁ・・・どうする?私は行く気マンマンだよ。」
つまみ食いをしようとしては雛乃に目で制されつつも、三女の瀬芦里が低い声で呟いた。
既にその青い瞳には闘志がギラギラと燃えたぎっている。
たとえ骨肉の争いになろうとも温泉行きへの切符を手にするつもりのようだった。
「我も体がだいぶ良くなってきたし、出来ることなら行きたいものだが。」
「はいはーい!あとは私と空也で、これで4人ね!」
柊家の1番下の妹、六女の海が空也の手首を掴んで持ち上げ、溌剌と叫んだ。
「な、なんで俺の手をあげさせるの?」
「え?だって空也が行きたいって言うから。」
空也は何も言っていなかったが、海はけろっとした顔で答えた。
「ふざけんじゃないわよ!イカは家に篭ってスミでも吐いてなさい、スミでも!」
赤いツインテールが特徴的な五女の高嶺がヒステリックに喚く。
ちゃぶ台に手をついて身を乗り出し、今にも空也に飛び掛って蹴り飛ばしそうである。
「・・・高嶺、食事の席よ。」
要芽が鋭く言うと、高嶺はすぐに姿勢を正した。
「ご、御免なさい・・・。」
家の中でのヒエラルキーもあるのだろうが、要芽に憧れ、目標視している高嶺は要芽には大人しく従う。
少なからず対抗意識を燃やす部分もあるのだろうが、まだまだ上品な大人の女には遠いようである。


728 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/19 00:32:58 ID:TZ6amzWf
「わ、私は家で留守番してるよ、庭の事とかあるし・・・。」
男を含めても一家一番の長身。身体は大きいのに引っ込み思案な四女の巴が遠慮がちに言った。
雛乃と同じく、巴も見た目と中身のギャップが激しい。
180cmの長身で颯爽とバイクを駆るその姿は、そこらの男顔負けであるのだが、部屋の中はぬいぐるみだらけ。
家事全般を担当し、大学にも通い、いじめられ役で、一家の苦労人でもある。
特に瀬芦里や、巴からすると妹にあたる高嶺でさえもが、何かにつけて巴をからかって遊んでいる。
しかし、当の巴はそんな事を一切不満にも思わず、口にも出さない。
そんないつも通りの日常の中にいられる事を幸せに思っており、皆仲良く、が巴の信条なのであった。
「また遠慮しておるな巴。ふむ・・・そうだな、ここは平等にくじ引きで決めようではないか。・・・が。」
また一瞬場が静まり返る。
「その前に食事が冷めてしまう。済ませてからにしようではないか。『いただきます』」
『いただきます』
唐突に挨拶を済ませ、待ってましたとばかりに皆が箸を握り、皿の上に盛られた料理に手を伸ばす。
「にゃ、この唐揚げうまい!」
瀬芦里が言い終わる頃には、皿の上の唐揚げがほとんど無くなっていた。
「こらイカ!あんたにあげる焼きソバは無いのよ!あんたは刺身のツマでも食ってなさい!」
「お、俺が作ったのに・・・。」
空也が伸ばした箸を高嶺が器用に弾き飛ばし、刺身の皿からツマの大根を掴んで空也の皿に盛る。
偏食家の要芽を雛乃は許さずに厳しく諭し、巴は箸を伸ばしても隣に座った瀬芦里に先手を取ってつままれてしまう。
こんな騒々しい光景が、柊家のいつもの夕食であった。



729 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/19 00:33:57 ID:TZ6amzWf
食事を済ませ、後片付けを終え、7人は再び居間に集まった。
要芽は行かない事に決まっていたのだが、面白そうだと言ってそのまま居間で皆の様子を眺めていた。
「では、始めるとしよう。赤い線の入っていない割り箸がハズレであるぞ。」
それぞれが思い思いの割り箸を掴み、皆で息を合わせて引き上げた。
「当たりを引いた者は挙手せよ。」
雛乃、瀬芦里、高嶺、海が手を挙げた。
外れを引いたのは巴と空也だった。周囲の反応を見ると、巴と空也は目を見合わせて苦笑した。
「あら〜クーヤはハズレかぁ、残念残念。」
瀬芦里は笑みを浮かべて空也の背中をぽんぽんと叩いた。
「ふふん、残るべきが残るって感じになったわね。せいぜい頑張って留守番しなさい。」
そう言うと高嶺は立ち上がり、実に嬉しそうに満面の笑みを浮かべて空也を見下ろした。
こんな姉に対して空也は、本当に根性の曲がった人だと思い、ため息を漏らした。
「空也可哀想〜アレの分上げるから一緒に行こうよー。」
海は空也の腕に抱きつき、高嶺を指差して言った。
「いや、折角だけど遠慮しとくよ、姉貴だし。」
「やらないわよ!ていうか『姉貴だし』って何よ、『姉貴だし』って!そもそも姉をアレ呼ばわりすんなっ!」
鋭く、かつ的確な高嶺の突っ込みが入れられる。
なんだかんだで、高嶺も周りからはからかわれる事が多かった。


730 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/19 00:35:39 ID:TZ6amzWf
「でも公平にクジ引いたんだし、気にせずに楽しんできなよ。」
「空也・・・立派になって・・・お姉ちゃん嬉しいよ?」
そう言うと海は人目もはばからずにいつも通り空也を抱きしめにかかる。
が、雛乃がぴしゃりとそれを抑えた。
「そこまでだ。・・・出発は明朝。それぞれ自分の部屋に戻って支度を済ませておくが良い。」
では解散、と扇子を閉じ、雛乃を始め姉妹達はぞろぞろと自分の部屋に戻っていった。
居間に残ったのは外れを引いた二人のみが残った。
「あは・・・結局留守番になっちゃったね。」
巴は和やかに笑った。
「まぁ、運が悪かったって事だね。でも一緒に残ったのがともねえで良かったよ。」
空也がそう言うと、巴は一瞬表情を翳らせ右手の薬指を見やった。
そこには、一つの指輪があった。
再び視線を空也に戻し、巴は頷いた。
「あいつらの事もあるし・・・もし一緒に旅行に行ってたら、あいつらが出てきた時に、た、助けにいけないかもしれない。」


731 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/19 00:36:44 ID:TZ6amzWf
巴には、たとえ家族であっても言う事の出来ない秘密があった。
ひょんな事から、彼女は常人の歩まざる道を歩む事になってしまったのだ。
右手の薬指にはめられた指輪。その指輪は、遥か昔の遺産であるらしい。
クロウと呼ばれる謎の怪物と戦うための力が、それには封じ込められていた。
そして、そのクロウと呼ばれる者は、空也達の家の近くに出没する。
巴も空也も、その存在と何度かの対峙を経験した。
運命というのは時として非情なものである。
巴が身に着けた指輪は体と一体化してしまい、外す事が不可能だったのだ。
彼女は、力を持つことを義務付けられてしまった。
たとえそれが巴の望まぬ物であったとしても、手放す事すら出来ない。
更に、空也がクロウとの戦いに巻き込まれ、瀕死の重傷を負った。
幸い、彼女自身の血を分け与え、自らのしもべとする事で救う事は出来たのだが、また一つ、残酷な現実が突きつけられた。
----自分が守らなければ、家族が殺されてしまう。
巴は争い事を嫌っている。しかし、家族を守る為には強力な怪物と戦わなくてはならない。
とても常人で渡り合える相手ではない。巴が力を使わなければ対抗できない。それほどの相手である。
人ならざる領域に踏み込みつつある事を不安に思いながらも、巴はあくまでもそれを表に出さない。
「・・・あんまり考え込むと、悪い方向に向かっていっちゃうよ。もっとりラックスしようよ。」
空也は俯く巴の肩に優しく手を置いた。
ただ一人巴の秘密を知っている空也は、そんな姉の心境を思いやり、支えになろう、時には守ろうと努力している。
そんな姉と弟は、皆の目に見えない所で仲が良かった。

732 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/19 00:38:32 ID:TZ6amzWf
まだ書きかけなんですが投下してみました。
文章長いんで住民からの非難が多ければ控えておきます。

733 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/19 01:01:28 ID:0I3pIM+2
おお!正統派って感じで面白かったよ〜

くーやがお留守番というと、話が限定されちゃうから残念だったけどね

734 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/19 01:32:16 ID:pLuVGetO
確かに正統派といった感じだね。苦手な人はスルーでいいんじゃないかな
俺はこういうの好きだ

>>733
メインはそっちじゃないと思われ

735 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/19 04:39:32 ID:svQPr4ov
GJ d(・∀・)b

親指たててるように見えるかな・・・

736 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/19 12:28:39 ID:LvEkLAOK
(・∀・)bイイネイイネ〜!!

737 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/19 12:30:09 ID:Ye4ptdOc
>「私は行けないわ。ちょっと大きな仕事が入ってね、泊りがけでやる事になりそうなの。」
>長くしなやかな黒髪をかきあげ、次女の要芽が残念そうに告げた。
こっから先読んでない


738 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/19 18:07:40 ID:Mt1gzPzD
>>737
聞いてない


739 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/20 10:42:35 ID:IjtRmjPY
お姉様無視のSSなんて!

740 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/21 03:40:22 ID:HHyowCd9
どうしよう、4本同時に書いてるから2本も詰まってる・・・。
姉様、知恵かして。

741 名前:要芽 ◆/gmRxiaRoM :04/11/21 16:50:52 ID:TxoDTSAC
「とりあえず的を一つに絞ることね。あっちこっちに手を出していたら成功しないわ、
つまり恋愛と同じよ。わかったらさっさと仕上げなさい。わかったわね。」

742 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/21 18:02:00 ID:k1pK9Izl
   ____
 γ    ヽ
 (' ノ)ノ)ヽ )ヽ<cool Job!!
 ヽbl ´ー`ノ      n
  ̄    \    ( E)
 フ     /ヽ ヽ_/ /

743 名前: ◆Rion/soCys :04/11/21 22:07:19 ID:mTMvckgq
朝。
いつものように巴に起こされて
いつものように朝食をとり
いつものように摩周くんといるかが迎えにやってきて
いつものように仕事へと向かう車の中で
いつもと少しだけ違う窓の外の街の様子に気づく。
ああ、そうか。
もうすぐ、クリスマスなのね。
色鮮やかな飾り付け、チカチカと瞬く電飾に彩られて
街はすっかりクリスマスムード。
いるかが私の視線の先に気づき、嬉しそうにつぶやく。
「もうすぐですねー、クリスマス」
「そうね」
生返事をする私に、摩周くんが思い出したように尋ねてくる。
「要芽様、今年も事務所でどこかを予約しておきますか?」
事務所のメンバーで過ごす、いつものクリスマス。
「・・・そうね。お願いしておくわ。場所とかは任せます」
「ははっ」
車から眺める街並みを、人々が楽しげに通り過ぎていく。
家族連れ。若いカップル。若者の集団。
去年の自分のクリスマスを思い出す。
こんなにも自分は楽しげだっただろうか。
いつからか・・・私のクリスマスは楽しくなくなってしまった。

744 名前: ◆Rion/soCys :04/11/21 22:16:04 ID:mTMvckgq
別に摩周くんやいるかに不満があるわけではない。
彼らも大事な人であることに変わりはない。
ただ
特別な日に、そばにいて欲しい人は・・・
今年は、家に、いる。
「・・・摩周くん」
「はっ」
「やっぱり、予約はいいわ。今年は家で過ごすから」
いるかが驚いて情けない声をあげる。
「ええ〜!?今年は何もなしですか〜?」
「そうじゃないわ。家のパーティの方に出ようと思っただけ」
「でも・・・それじゃ、私たちは・・・」
「あなたも来ればいいでしょう。一緒に楽しみましょう。摩周くんも、ね」
「ははっ!お心遣い、感謝の極みです!」
嬉しそうな二人を微笑ましく思いながら
心はすでにクリスマスに飛んでいく。
そうだ、プレゼントを買おう。
何がいいかしら、何か欲しがってはいなかったかしら?
それとなく探ってみるのもいいかもしれない。
そして当日になってビックリする顔を見てあげよう。
車がトンネルに入り、窓の外が暗くなって
窓ガラスに顔が映る。
さっきすれ違った、楽しげな人たちと同じような顔がそこに映っていた。

745 名前: ◆Rion/soCys :04/11/21 22:17:41 ID:mTMvckgq
ご無沙汰ー。短いものですが。

746 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/21 22:20:33 ID:rRkTEbeS
>>745
GJ!!
要芽姉様のこういうクール&ウォームな心情、嫌いじゃないぜ。

747 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/21 22:29:05 ID:uXtNvP/f
>>745
GJ!!
空也が死んでるって設定が
涙を誘いますね

748 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/21 23:18:07 ID:P/POMpRC
>>745
相変わらずのGJ!です
日常のほんの一コマが、ちょっといい感じに仕上がってますね

>>747
死んでない死んでないw


749 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/21 23:46:49 ID:TxoDTSAC
(´∀`)マターリときてイイ感じ…


俺もここまで進化したいものだ。

750 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/22 15:32:59 ID:iFDgi1ii
>>745
GJ!今度はもっと長いのもキボンヌ

751 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/22 17:58:47 ID:ltNgatPp
>>743
ぐっじょぶ!短いながらもずぎゃーーーん!ときやがるぜ。
…ところでばあさんや、くりすますとやらは一体なんのことかいのう。

752 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/22 19:46:58 ID:nJL6XMIJ
>>745
オチの付け方とか、うまいなぁ・・・GJです

753 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/22 20:38:04 ID:/qaXxrR9
>>745
GJ!
短編には短編の良さってあるなぁ。

754 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/23 04:26:42 ID:+ey3vQwI
>>745
グッジョブです。
ほんのりと、暖かい感じ、いいす。
姉様の奥底の優しさ、ですか。とらえ方違ってたらごめん。

こんなうまいの、書けねーなぁ俺。
次から一応トリップつけて書こうかと。


755 名前:新たなる纏身(1) :04/11/24 16:15:04 ID:LwV44Vkl
このところ、体の調子がおかしい。
風邪をひいたとかそういうのじゃなくて、もっと体の奥深くのところ。
最近、纏身をすると体の奥底から何かが飛び出しそうになる。
本当に何でもないんだろうか。
私の中に、何か大きな変化が現れ始めてるんじゃないだろうか。
ひょっとしたら私は…

…所変わって犬神家…
いつものように、帆波姉さんがネットゲームをやりつつ私を呼んだ。
「ぽえむちゃ〜ん、おかしとジュース買ってきて〜。」
「めんどくさい。」
「おねが〜い。今いいところなのよぅ。」
「ふぅ…わかった、適当に買ってくるね。」
「ありがと〜!さっすがぽえむちゃん!」
やれやれ、こんな時間なのに…。
ま、シメキリはまだまだ先だし、気分転換に夜中の散歩もいいかもね。
それから私は駅前のコンビにで買い物を済ませ、海岸通りを歩いていた。
ふと気がつくと、うずくまっている人を発見。
なんか苦しそう…。
「あの…大丈夫ですか?」
そういって近づこうとしたら、急に背中がバリバリと割れてきた!
服から飛び出したものは黒い翼、その目は赤く恐ろしい光を放っている。
「あ…ああ…た、たすけて…」

756 名前:新たなる纏身(2) :04/11/24 16:16:41 ID:LwV44Vkl
「む!やつらか!」
「うん!空也は後から来て!」
「オッケイ!」
またクロウがやってきた。
しかもこの感じ…いつもと違う!
何か、これまでよりも強い力を感じる!
私は『ラスカル』にまたがり、フルスピードで出て行った。
現場に到着した時、私は目を疑った。
襲われているのは…ぽえむちゃん!?
ぐずぐずしている暇はない!
「ぽえむちゃん!」
「と、ともえさん…」
「はやく安全な場所に!」
私はぽえむちゃんを促すと、すぐに体勢を整える。
「はぁぁぁ…纏身!」
黒い衣に身を包む戦士ジガ、それが私。
いままでいくつものクロウを屠り去ってきたこの拳を、今日も見ることになるのか。
「え…巴さんが…?」
逃げたと思っていたぽえむちゃんは、物影からその光景を見ていた。
といっても、私は全く気づかなかったけど。
「はっ!ふん!」
突きを繰り出したが、このクロウには全く通用しない!
私の攻撃が止んだとたん、即座に反撃してきた。
「うわぁ!!」
クロウのパンチが私の肩を打ちつける。
あらゆる技の間合いを殺され、次第に追い詰められていった。
やっぱりこいつは、今までのクロウと違う!それなら…
「パープル・ストライク!」
私の持つ最強の必殺技。
渾身の力を込めた必殺の一撃を繰り出したものの、クロウの左腕に突如現れた盾に防がれてしまった

757 名前:新たなる纏身(3) :04/11/24 16:17:17 ID:LwV44Vkl
「何!?そんな…」
技が通用しない…大きなダメージを与えることができない…!
「ソノ…テイド…カ…ジガ…」
「えっ…?」
しゃべった…初めてクロウがこっちにもよくわかる言葉でしゃべった。
私にはそれが衝撃的だった。
今まで獣のようだったクロウにも、そこそこはっきりと言葉を話せるものがいるなんて。
「ナラバ…ソノ…ユビワ…イタダコウ…」
そういうとクロウは私を蹴り、投げつけ、拳を打ちつけた。
抵抗もむなしく、あっさりと倒れてしまう私。
もう…だめなのか?
(力が欲しいか…?)
え…?
(力が欲しいのか…?)
ほ、欲しい…ぽえむちゃんを守らないといけないんだ、その力が欲しい!
(ならば…我に任せるがよい…)
「う、う、うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

758 名前:新たなる纏身(4) :04/11/24 16:18:03 ID:LwV44Vkl
俺は到着してから驚いた。
纏身したともねえが光り輝き、何か進化を遂げているようだった。
ふと、物陰からその様子を見ているねーたんを発見した。
「ねーたん!」
「あ…クー君…?」
「え…うん、まあそうなんだけど。な、なんなんだよ、ありゃあ…。」
「わからない…。あれ…ともえさんなの?」
その輝きが終わったら、ともねえは猛然とクロウに突進していった。
「むん!だぁ!づぁぁ!!」
強烈な連続攻撃。
盾を持ったクロウも最初はもろに受けていたが、その荒々しい攻撃は正確さを欠き、
そのうちに当たらなくなってしまった。
これじゃあ敵の的になってしまう。
「この野郎、これでもくらえ!」
俺は狙いを定めて『ライトニングプラズマ』を発射し、光弾は見事に命中!
クロウはそのままどこかへと撤退したようだった。
ともねえはうずくまって動かない。
「ともねえ…大丈夫?」
心配になって近づいたとたん、なんとともねえが襲い掛かってきた!
「なっ…!?」
「がぁぁぁぁぁ!」
強烈なパンチをまともにうけ、俺は吹き飛ばされてしまった。
この恐ろしい破壊力と野獣のような雄叫び、本当にこれがともねえなのか?
さらに追い討ちをかけるかのように、ともねえは飛び掛ってきた。
「やめるんだ、ともねえ!」
「ともえさん、やめて!」
俺とねーたんの声を聞いたともねえはその場にがくりと膝をつき、纏身を解いた。
顔からは嫌な汗が流れ、目のまわりにはくまができている。
「あ…あ…あ…私…」
そのままともねえは倒れこんだ…。

759 名前:新たなる纏身(5) :04/11/24 16:26:36 ID:LwV44Vkl
とうとうねーたんにもジガへと纏身することがばれてしまい、それは当然ねぇやにも知れわたった。
俺が『C3-X』を装着していることも、俺たちがクロウと戦っていることも。
翌朝、俺は目を覚ましてすぐにともねえの部屋に向かった。
そっと部屋に入ったつもりだけど、すぐにともねえは起きてしまった。
「空也…おはよう…」
「お、おはようともねえ。」
どうしよう、会話が思いつかない。
「あ、朝ごはんは俺が作っとくから、ともねえは休んでていいよ。」
「うん…」
そういうと、俺はそのまま部屋をでてしまった。
ダメだな、ああいうときなんでもっと他の言葉をかけてやらないんだ、俺は。
でも思いつかないしなあ。
「イカ!さっさと朝食を作りなさい!」
「メシー!メシー!早く作れー!肉必須ねー!」
とりあえず、うるさい消費者どものために朝ごはんを作るとしますか。
結局、朝ごはんにはともねえはやってこなかった。
昼もそんな状態で、どうしようかと悩んでいる時…
「イカ!巴姉さんがいないわ!」
「えー!?」
「今、みんなが探し回っているわ!
 アンタも行ってきなさい!」
「う、うん!ねぇやとねーたんにも知らせてくるよ!」
一体どうしたっていうんだよ、ともねえ…

760 名前:新たなる纏身(6) :04/11/24 16:28:53 ID:LwV44Vkl
ワケもわからず『ラスカル』を走りまわしていた。
普段は速度を守るのに、今はそんなもの完全に無視している。
『ラスカル』を止めて休憩していると、もう夜だった。
どこか遠くに行きたい…そう思っているときに、二人乗りした自転車がこっちに向かってきた。
乗っているのは帆波さんとぽえむちゃんだった。
「ぜぇ、ぜぇ…やっと見つけた…」
「巴さん、随分と探したんだよ。」
「帆波さん…ぽえむちゃん…」
必死に自転車をこいでいた帆波さんはその場にぐったりしてしまい、私はぽえむちゃんと話をした。
「この前は…その…ごめん。びっくりさせちゃったよね。」
「ううん、そんなことないよ。
 私、巴さんが助けに来てくれたとき、すごくうれしかった。」
「…ぽえむちゃん、私、自分が怖いんだ。」
「え?」
「昨日がとくにいい例だよ。
 最近になって自分の力が制御できなくなってるんじゃないかって。
 ついには空也を襲ってしまった。
 もう…何がなんだか…」
「それで、家を飛び出したの?」
「うん…。今度は誰を襲うかわからない。
 ひょっとしたら、今この場でぽえむちゃんを襲ったりするかもしれないし…。
 みんなに迷惑をかけられないよ。」
話をしているうちに、私の顔は涙でくしゃくしゃになっていた。
自分がみんなを守るって決心したのに、私は自分でみんなを傷つけようとしているなんて…。

761 名前:新たなる纏身(7) :04/11/24 16:29:30 ID:LwV44Vkl
「巴さん、逃げてる。」
「あぅ?」
「巴さん、現実を目の当たりにして逃げてる。
 それでみんなを助けるなんて笑わせる。」
「そんな…」
「どうして向き合わないの?
 私が憧れた巴さんは、そんな人じゃない。」
「うう…」
ここまで言われるなんて…。
私は…私は…なんて情けないんだろう…。
「現実から逃げることはできないんだよ、巴さん。
 確かにクー君を襲ったけど、それは巴さんの体の中にある力だから、制御できるはずだよ。」
「ぽえむちゃん…」
「逃げないで、巴さん。それに…巴さんは巴さんだよ。」
「…」
「頑張って、巴さん。」
「…ありがとう、ぽえむちゃん。私、混乱して大切なことを忘れていたよ。
 誰も悲しませない、誰も傷つけない、そして…私が大好きなみんなを守りたい。」
私は最初の自分の意志を再確認した。
戦う理由、それが自分にとって何であるか。
その時、指輪が不思議な光を放った。
「あ…綺麗…」
「うん…」
そうだ、私はぽえむちゃんだけじゃない、他の人のこの笑顔を何よりも守らないといけないんだ。
「…はっ!ぽえむちゃん、やつらが…」
「巴さん、行くんだね…がんばって、ね。」
「うん!」

762 名前:新たなる纏身(8) :04/11/24 16:30:22 ID:LwV44Vkl
ねーたんたちがともねえを見つける数分前、海お姉ちゃんから緊急連絡が入った。
「哨戒任務中のメカ高嶺・飛行型が、クロウの姿をキャッチしたよ〜。
 雛乃お姉ちゃんから出動命令が出たよ〜。
 各員速やかに集合〜。」
ともねえを探すのは大切だけど、誰かが襲われるのを放っておくわけにはいかない。
全員がすぐに駆けつけ、トラックに乗って出撃する。
でも、今回は運転しているのは要芽姉様だった。
「って要芽姉様はトラックの運転できるの?」
「私に不可能はないわ。」
うーん、あんまり説明になってないぞ。
「瀬芦里おねえちゃんもくーやも準備完了〜。」
「今回はねぇねぇも出撃するんだ。」
「そーだよ。いつまでもかわいい弟ばかりに苦労させられないしねー。」
「瀬芦里お姉ちゃんの『C3-MILD』は巴お姉ちゃんの力を借りなくても100%のパワーが出せるんだよ〜。
 ただし、武器は使えないけどね〜。」
「まーアタシには必要ないよ。」
確かにそれは言えてる。
でも、クロウ相手に『C3-MILD』がどこまで通用するか、それが一番問題だ。
「準備はよいな。空也よ、今は巴がおらんから、あまり無理はするでないぞ。
 それでは『クーヤチェイサー』、『キャットスライガー』発進!」

763 名前:新たなる纏身(9) :04/11/24 16:38:17 ID:LwV44Vkl
さーて、アタシの鉄拳のサビになりたいやつはどこだ!
クーヤは全力で戦うことができないから、私が前線に出ないとね。
「先行ってるよ、クーヤ!」
「ちょっと、ねぇねぇ!」
クーヤの制止を聞かず、私は全速力で現場へと向かった。
現場に到着、そこは古くなった廃工場だった。
身を隠すにはうってつけの場所だね。
しばらくうろついていると、野生の勘が身の危険を察知する。
「にゃっ!お前か〜!」
「キサマ…タダノ…ニンゲン…カ…」
明らかに人間と違う格好をしているやつ、あいつがクロウか!
「たぁぁぁぁ!くらえ!」
渾身の力を込めたパンチを放ったけど、あっさりと受け止められた。
「なっ…」
掴んだまま凄い力で腕をねじられ、蹴りをまともに受けてしまった。
全く歯が立たない…クーヤやモエはこんなやつらと戦っていたのか…。
でも、姉として、ここでひくわけにはいかない!
「おりゃぁ!」
蹴りを放つも空振り、それにカウンターをあわせるように強烈なパンチをくらって、
アタシは意識を失った…。
「タダノ…ニンゲン…モ…ココマデ…チカラ…ヲ…モツ…ト…イウノカ…」
くそっ…アタシの力じゃここまでだっていうの…。

764 名前:新たなる纏身(10) :04/11/24 16:44:12 ID:LwV44Vkl
「ねぇねぇ!この野郎〜!」
俺が到着した頃、すでにねぇねぇはダウンしていた。
生きてはいるようだけど、やはりこのままでは心配だ。
あの盾を持った昨日の強力なクロウ、こいつが相手だったのか。
「これでもくらえ!」
『ガトリングスマッシャー』を発射したがあっさりかわされ、背後からの一撃を食らってしまった。
すると、急に全身が重くなっていく。
ともねえが纏身していないこととは理由が違うようだ。
「な、なんなんだよこれ!?」
「背中のバッテリーパックが破壊されたわ!
 そのままでは危険よ!空也、離脱しなさい!」
「いやだ!ねぇねぇを置いて逃げれるものか!」
追い討ちをくらっているその時、クロウが不意の一撃を受けてふっとんだ。
「透子さん!」
「ヒーローは後から出てくるものよ、OK?
 さあて、今度は私が相手よ。」
「イド…カ…オモシ…ロイ…オマエ…ノ…ユビワ…サキニ…イタダコウ…」
しかし、相手が強い。
あの透子さんですら歯が立たない。
これじゃあみんなやられてしまう…
「クーヤ、これをつけて…」
ねぇねぇが気がついたのか起き上がり、背中のバッテリーパックを取り外して手に持っていた。
「ねぇねぇ!」
「情けないねぇ、アタシ…せっかくクーヤのサポートに来たってのに…
 後は…任せたよ…」
「うん、わかった!」
俺はその場で交換をしてもらうと、クロウに向かって突進していった。

765 名前:新たなる纏身(11) :04/11/24 16:44:46 ID:LwV44Vkl
感覚でわかる。昨日戦ったあいつだ。
廃工場に到着し中に入っていくと、空也はうつぶせに倒れ、透子さんはクロウに首を掴まれていた。
「あ…トモ…ちゃん…。」
「ううぅ…とも…ねえ…。」
「ジガ…カ…スコシ…マッテ…イロ…コイツヲ…コロシテ…カラ…アイテ…ヲ…シテ…ヤロウ…」
「そんなことは…させない!絶対に!」
絶対に殺させたりなんてしない!
みんなを守るって決めたんだ!
私は全身の力を指輪に集中するように意識した。
奥底から力が湧きあがってくる…そんな気がした。
「超纏身!」
ジガの新たな姿。
形は変わってないけど、全身に金色の模様が浮かび上がっている。
力も今までと違う!
すごい…これが新しい纏身!
「ムウ…コレハ…」
「いくぞ!たぁぁぁぁぁぁぁ!」
拳がぶつかり、蹴りが交錯し、互いの力が奮い立つ。
前のように一方的な戦いにならないし、力に振り回されることもない。
「てやぁ!」
強力なパンチがまともにクロウの顔面をとらえ、大きく吹っ飛んだ。
パワーアップしたこの状態なら倒せるはずだ!
「はぁぁぁ…」
右腕に全身の力を集中させる。
いつもとは違う、強烈すぎるパワー。
「パープル・ストライク!」
放たれた拳からは炎が巻き起こり、盾のガードを見事に貫いた。
「グハァ!!!」
クロウの左胸に拳が突き刺さり、そのまま大爆発を起こした。
「やった…勝った…」

766 名前:新たなる纏身(12) :04/11/24 16:46:53 ID:LwV44Vkl
「トモちゃんに貸しを作っちゃったわね。」
「あぅ、そんなこと、別にいいですよ…。」
「もしかしたら、私にもあんな力が眠っているのかもしれないわね。」
「確かに…そうかもしれません。」
「じゃ、空也君によろしくね。バイ。」
透子さんはいつもの調子で、ちょっとほっとした。
空也はというと、瀬芦里姉さんの様子を心配していたけど、気がついてからはいつもと変わらない。
「ほっとしたらお腹すいたにゃー。帰ったらなんか作ってー。」
「はいはい。」
なんとか無事でよかった。
みんなも私の帰りを祝ってくれたし、やっぱり私はみんなから必要とされている。
心からそう感じた夜だった。

…帰宅後…
柊家の全員が寝静まってから、ただ一つの部屋だけに電気がついていた。
今日のデータのまとめをしてある六女・海の部屋である。
「『C3-MILD』はクロウに歯が立たなかったね〜。しぼむ〜。
 もうこれはやめといたほうがよさそう〜…
 これから敵も強力になってくるけど、かといって瀬芦里お姉ちゃんも危険と感じたアレだけは…
 アレはすっごく危険だから、封印してそのうち廃棄しないとね〜。
 雛乃お姉ちゃんに『PROJECT【C4】』は危険だからボツにしたって言っとこ〜。」

767 名前:次回予告(?) :04/11/24 16:51:51 ID:LwV44Vkl
どうも〜、いるかちゃんですよ〜。
巴さんはついに新しい力を手に入れたんですね〜。
あれあれ?新しい力といえば…『C4』ってなんなんでしょう?
私、とっても気になります〜。
次回『PROJECT【C4】』!
もしかして装着者…私!?…なわけないですよね。


〜あとがき〜
どうも、シンイチでございます。
ともねえの心の変化がちゃんと表現できたか微妙…。
さて、今回はともねえに重点を置いてみましたが、いかがだったでしょうか?
それにしても長いなぁ、今回のSSは。
多分次はもっと長くなりそう…。
おそらく前後編でわけると思います。
次回は色々と言われ続けてきた『C4』の登場です。
ちなみに装着者はいるかちゃんではありませんのであしからず。
まあ、装着者は大方の予想がついているとは思いますが…。

768 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/24 16:52:01 ID:2w1xiJH1
お疲れさま〜
GJ!!GJ!!

769 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/24 17:03:15 ID:mJyrznbY
(・∀・)bニヤニヤ

次はいるかちゃんか…。

770 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/24 17:34:29 ID:luv/QOYR
>>767
乙です&ジョッグブ!

ジガのジャックフォームキタ━━(゚∀゚)━━!!!!
じつはあんま良く知らないんだけどジャックフォームであってるよね('A`;)?

個人的にマメに登場するメカ高嶺がスキ。

771 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/24 18:59:25 ID:HVesCcgR
GJ!

もしかして次は>>661ですか〜?(笑
期待。

772 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/25 01:01:47 ID:T+wfB+Wy
>770
ビリビリの予感!
俺は、「姿は変わらず全身に金の模様」って辺りがライジングだとオモタ

773 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/25 04:14:18 ID:EoSRywZF
GJ!
元ネタ?知らないけど。
フジ、テレ東、朝日系列、入りませんから。

774 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/25 14:49:15 ID:ih64DShb
正直あんまり面白くないな。

775 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/26 07:30:13 ID:cO9r27Z7
万人が楽しめるモンがあったらみてみたいわ。
俺も元ネタワカランチンな人間だが話の流れを追ってるだけで
それなりに楽しい。もっとほかのお姉ちゃんズもからめてほしいが。

776 名前:530 ◆530SPECaOc :04/11/26 23:44:15 ID:w+bhQcEb
  気分転換についんてーるにしてみたぞ
   ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      __)__ _
   r》《´ ,^i^ヾl|、
   li ,ミノノ八)〉l
   |! li`l*゚ヮノゝi|
   i! il /ヽソi'´|)i!     !Vヽ
    ゙W l_/==トJW      (゚・゚;i .。oO(妹のお株を奪うなよ…)
   .  く/l_,ゝ        (__(Z彡

777 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/27 01:33:15 ID:aFkqrpSH
ツインひなのんキターー 職人さん乙です

778 名前:保管庫の中の人 :04/11/28 23:30:16 ID:C2REariG
最近月イチ更新が板についてますが。

ところで>>722の元ネタ(あると思うんだけど)ご存知の方いませんか…
ググってもそれらしいのが見つからなかったので。

779 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/29 00:19:59 ID:fBxfCSvv
>>778
T3ことタミネタ3。
冒頭で主人公のモノローグだったかと。

恐れるな。未来は変えられる。

とか言いつつ変わらなかったり。

780 名前:保管庫の中の人 :04/11/29 07:23:11 ID:uHJcfkx5
>>779
おお、早速どうもです。
そうか、映画からでしたか…

781 名前:名無しさん@初回限定 :04/11/29 16:47:19 ID:9B5ioC2k
まぁ、あれです
初回のサントラ聞きたい人は
これでも買ってください。
ttp://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g27615358
安いですよ〜♪
il||li ズ...

782 名前:◇04tipo/C32B :04/12/01 04:12:15 ID:hWIFSSpU
空也が要芽お姉様呼ぶときは、
姉様orお姉様のどっちが多いんだろう
これ悩んでて先進まない・・・orz

783 名前: ◆n4a1jp70g2 :04/12/01 04:37:51 ID:hWIFSSpU
トリップミスった・・・
釘打ってくる・・・orz
上のやつ誰か教えて

784 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/01 10:04:25 ID:r5ETwo4l
>>783
感覚的には直接要芽に呼びかけるときは姉様
他の人(特にいるかや摩周)と話しているときには
お姉様と呼んでいる気がするよ

785 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/01 15:22:57 ID:MU0Q9kIi
普段は姉様の方が多そうだね。

786 名前: ◆n4a1jp70g2 :04/12/02 02:53:14 ID:vWJdy82o
サンクス
その方向で書いてくよ

787 名前:PROJECT【C4】(1) :04/12/06 22:27:28 ID:69aQnHPt
「うみゃー、入るよー。」
その声とともに瀬芦里お姉ちゃんが入ってきた。
と言っても、いつも言う前に入ってるんだけどね〜。
「ねぇ、『C3-MILD』ってもう使わないの?」
「う〜ん、だってクロウには太刀打ちできなかったからね〜。
 雛乃お姉ちゃんも、もうやめとけって言ってたよ〜。」
「そっかー、じゃ仕方ないね。
 そう言えばさ、アレはどうなったの?」
「う〜ん、せっかく瀬芦里お姉ちゃんにテストしてもらったけど、やっぱりダメだよ〜。
 あんな危険なもの、ヘタしたら空也が死んじゃうよ〜。」
「やっぱダメかー。ま、アタシもありゃ危険だと思ったしね。」
そう…今は封印してるけど、そのうち完全にバラさないとね〜。
アレは…『C4』だけは…。
どたどたどた!
やかましい足音を出して部屋の戸をあけたのはくーやだった。
「お姉ちゃん!」
「あぁ、くーや、くーや、くーや〜。」
すりすり。
「お姉ちゃ〜ん…ってそれどころじゃないって!クロウが出てきたんだよ!」
「しぼむ〜。」

788 名前:PROJECT【C4】(2) :04/12/06 22:29:30 ID:69aQnHPt
クロウが出てきたっていうけど、今日のアタシは仮病でパス。
今日は深夜営業の焼きソバ屋、それも時間がメチャ限られているレア屋台のチェックをしないと。
助手席で瀬芦里姉さんのサポートするだけだし、そんなもん誰でもできるでしょ。
ていうか大体、最近あのイカがアタシに対して生意気になってきたのが悪いのよ!
この前だって買い物の荷物持ちをさせたげるって言ったのに、
「ヤダよ。姉貴一人で行ってこいよ。」
あいつアタシのこと何だと思ってんの!?
さーて、イヤなことはほっといて、みんなが出かけたみたいだし、私も行きますか。
下に降りて海の部屋の前を通ると、部屋の戸が開いてることに気がついた。
ちらりと中を覗くと、変な張り紙を発見。
『PROJECT【C4】開封ヲ禁ズ』
何かしら、これ?
張り紙を無視して中を見ると、空也が身に着けている『C3-X』に似たものがあった。
カラーリングは青ではなくて黒、そして何かとてつもない迫力を感じた。
あの『C3-X』よりも強そうな、威圧感みたいなものがある。
「そうだわ!これを身に着けて空也の戦いに割って入るのよ!
 で、空也ではなくアタシが倒せばアイツも文句言わなくなるでしょ!
 ヤキソバは大事だけど、こっちのほうがおもしろそうね。」
アタシはさっさとこれを身に着けることにした。
どうやらある程度サイズが合わなくても装着できるみたい。
いわゆるフリーサイズってことね。
最後にヘルメットを装着すると、クロウの現在地が指定された。
「すごい!ヤツらの居場所がわかるってことね!
 よーし、見てなさいよ、空也!ついでに猫にメガネ!」
ブゥ…ン…
「何かしら今の音?まいっか。」

789 名前:PROJECT【C4】(3) :04/12/06 22:31:16 ID:69aQnHPt
「なんなんだよ、この数!」
恐ろしいほどのクロウの数。
しかも、いくらふっ飛ばしても手ごたえがない。
「ど、どうしよう、ともねえ。」
「こいつらはどうやら実体のある幻みたいだよ。幻を作っているやつを叩かないと…。」
さっき打ちまくったせいで弾も残り少ない。
ともねえも長時間の戦闘で疲弊している。
ついには、こいつらに取り囲まれてしまった。
「くそ…こうなったら当たって砕けろだ!」
特攻しようとした途端、ドォン!という大きな爆発音が鳴り響き、クロウが一気に消滅した。
透子さんか!?いや、そんな感じじゃない。
俺たちがその方向を見ると、俺に似た黒い戦士が現れた。
手には大きなバズーカみたいなものを持っている。
「そ、そんな〜!なんでアレが動いてるの〜!?」
通信マイクの向こうから、海お姉ちゃんが珍しくうろたえているのがわかる。
「お姉ちゃん、アレは何なの?」
「アレは『C4』…強力すぎて、余りにも危険な代物だよ〜!」
『C4』!?そんなものがあったなんて…。
突然、その『C4』から声が届いた。
「空也、ちょっとどきなさい!まとめてブッ飛ばすわよ!」
「姉貴!?」
そう言うと姉貴はバズーカをクロウの大群に向かって構えて、俺たちは危険なので退避した。
「くたばれ、カラス野郎!『スパークランチャー』発射!」
強烈な大型のエネルギー弾が発射され、10匹近くいたクロウはまとめて消え去ってしまった。
「フフン、こんなもんよ!」
得意げになると姉貴は俺たちに
「見たかしら、空也に巴姉さん!もうこれからは、このアタシが戦ってみせるわ!
 別に二人が戦う必要なんてないわよ!」
と言い放った。

790 名前:PROJECT【C4】(4) :04/12/06 22:34:47 ID:69aQnHPt
トラックが到着すると、中にいた海お姉ちゃんとねぇねぇが一目散に駆け寄ってきた。
「高嶺お姉ちゃん、すぐにそれをはずして!」
「何言ってんのよ、こんなに清々しい気分なのに。ストレス解消にもってこいね、コレ。」
「タカ、うみゃの忠告を聞いたほうがいいよ。アタシもそれは危ないってわかってるんだから。」
珍しくねぇねぇが注意している。
そんなに危険なのかな?見た目はそうでもなさそうだけど…。
そう思っているとき、急に姉貴の様子がおかしくなった。
「な、なんなのよこれ〜!」
やたらと混乱しているが、俺からじゃヘルメットの中の様子なんてわかりっこない。
そして何を思ったのか、いきなり姉貴は俺たちに襲い掛かってきた。
「うわぁ!」
「高嶺、やめるんだ!」
ともねえの声に、姉貴は反応を示さない。
ただ俺たち二人に向かって攻撃をしてくる。
「なんとか食い止めて〜!私は『C4』のシステムをカットするよ〜!」
「ともねえ、姉貴を止めよう!」
「うん!」
お姉ちゃんはトラックにもどり、『C4』のコンピューターにアクセスしてシステムカットをし始めた。
しかし、動きが止まるどころかますますこっちを攻撃してくる。
凄まじいパワーの前に俺たちはなす術もなく、それでいてこっちの攻撃は簡単に受け流されてしまう。
「そんな〜、カットできないよ〜!なんで〜!?」
「空也、なんとかして高嶺を押さえ込みなさい!」
「そんなこと言ったって…ぐわぁ!」
強烈なキックをまともに受け吹っ飛ばされてしまった。
「高嶺、やめ…グハッ…」
ともねえもボディーからアッパーの連携攻撃を受け、さらに連続蹴りをくらって昏倒した。
「うう…姉貴…」
俺たちを一蹴した姉貴はそのままどこかに逃走、俺はその姿を見届けた後、意識を失った。

791 名前:PROJECT【C4】(5) :04/12/06 22:39:32 ID:69aQnHPt
俺が気づいた頃にはもう昼になっていた。
ともねえはダメージが大きかったのか、まだ布団の中で眠っている。
その傍では、ねーたんが必死の看病を続けていた。
俺はお姉ちゃんたち(ねぇや含む)が揃っている居間に行って、今後の対策を考えることにした。
「とにかく、高嶺がああなって行方をくらましている以上、我らも全力をもって探さねばならん。」
「そうですね…ところで海、あなたが開発したんだから、簡単に『C4』についての説明をお願い。」
「うん、アレは元々『C3』の強化体として作ったんだよ〜。
 結構前からできてたんだけどね、瀬芦里お姉ちゃんにテストしてもらったんだけど…」
「どういうことなの?」
「そもそも、アレは人間の限界を超えすぎているんだよ〜。
 性能はビックリするぐらい高いけど、全身にかかる負担も尋常じゃないの〜。
 巴お姉ちゃんが纏身した後の空也でも、無事ではいられないよ〜。
 昨日の戦闘では、まだ100%の力を出していないみたいだけど、それはAIが制御してるんだよ〜。」
俺たちの時はともかく、少なくともクロウと戦っていた時は全力じゃなかったのかな…。
「昨日の急に暴走した件は?」
「実はこのAIが厄介なの〜。それが前の起動テストの時、急に自我に目覚めちゃったんだ〜。
 多分AIが自分のような力は自分だけでいいと考えているのかも…。
 危険だからすぐにカットをして、もう大丈夫と思ってたんだけど…」
「まだ自我が残っていた、というわけね。」
「このままじゃ高嶺お姉ちゃんの体がボロボロになって、最悪の場合…」
「海よ、それ以上は申すでない。」
雛乃姉さんがぴしゃりと止め、部屋はしーんと静まりかえった。
一刻も早く見つけて止めないと…。
少ししてから要芽姉様が口を開いた。
「見つける方法は?」
「レーダーに反応が無いことを見ると、どこかで潜伏している可能性が高いよ。
 『C4』は強いエネルギー、すなわちクロウの存在をキャッチすることができるから、その時なら…」
高確率で出くわすってことか。
しかし、あんな強力なやつをどうやって捕まえるっていうんだろ。
「とにかく、昼夜問わず高嶺の探索におのおの全力を注ぐように。」

792 名前:PROJECT【C4】(6) :04/12/06 22:43:21 ID:69aQnHPt
「しかしお前と探すことになるとはなぁ。」
「ギュンパルス(訳:ひなのんの頼みだからしょうがねえだろ。)」
夜中の探索に俺は珍獣・マルを連れていた。
雛乃姉さんが行く時に、役に立つからと連れて行くことになったんだけど…
こんな覗き魔が役に立つっていうのかねぇ。
実際、何か発見したのかと思えば風で飛んできたパンティやブラだったりするわけで。
「お前なぁ、探してるのは姉貴なんだぞ。こんなんじゃないっての。」
「ギュイア(訳:まあそういうなよ。ほら、ひとつやるよ。)」
「む、これはどうもどうも。」
すぐに手にした下着をポケットの中にしまいこむ俺。
ダメ珍獣とダメ人間のダメダメタッグが完成してしまった。
「あいかわらずね、このイカ。」
「な…姉貴!?」
いつの間にか姉貴が俺たちの背後にいた。
もちろん『C4』は身に着けたままだ。
その迫力は、もはや姉貴とは違う別の人間のようにさえ感じる。
「ちょうどよかったわ。マルを渡しなさい。」
「な…なんでだよ。」
「さすがに『C4』も永久稼動じゃなくってね。それでデータからマルの放電能力の高さに目をつけたの。
 マルからエネルギーを供給すれば、とりあえずエネルギー切れの心配はなくなるし。
 公共機関でもいいけど、海がもし各地の電力消費をチェックしていたらアシがつくものね。」
「わ…渡すわけないだろ!こいつを危険に晒せるような真似はさせない!」
「わかってないわねぇ…アタシが命令してるの。
 アンタはそれに黙って従えばいいのよ!」
「どわぁぁ!」
俺は軽々と投げ飛ばされ、マルも少し抵抗はしたがあっさりと捕まってしまった。
「さて、マルには頑張ってもらわないとねぇ…。空也、ごきげんよう。」
「く…くそぅ…みんなに知らせないと…。」
俺は立ち上がると、家へと全力疾走した。

793 名前:PROJECT【C4】(7) :04/12/06 22:47:30 ID:69aQnHPt
「何!?マルが捕まってしまっただと!?」
「す、すみません…俺が頼りないばっかりに…。」
しかし、この訃報を聞いて雛乃姉さんはそれほど取り乱さなかった。
いや、そのように努力しているだけなのかもしれない。
悪い事の上からさらに悪い事が重なってくるような感じだな…。
「大ニュース大ニュース!高嶺お姉ちゃんを見つけたよ〜!
 町外れの廃工場にいたよ〜!」
どたどたと大きな足音とともに、海お姉ちゃんが血相を変えてやってきた。
「ほう、本当か海よ。」
「うん、偵察機からの情報だよ〜。その偵察機は潰されちゃったけど。」
「なるほど、潰されたことが何よりの証拠だな。
 今からでも遅くはない、高嶺とマルを救出しに行くぞ!」
みんながそれに賛同するものの、要芽姉様だけは少し暗い表情だった。
「ちょっと待ってください、雛乃姉さん。
 行きたいのはもちろんですが、どうやって救出するというのですか?
 それが一番大事なことではないのでしょうか?巴も起き上がってこれない状態ですし…。」
「むむ…しかし…」
ここで突然、ねぇやが割って入ってきた。
「な〜に言ってるの、かなめちゃん!」
「なんなの…この単細胞女!」
「アン、そんなに怒らないで。確かにかなめちゃんが言うのはもっともよ。
 でも、だからと言って手の届くところに目標があるのに、そのまま見過ごすの?
 ガンガンぶつかっていかないと!ね?」
「く…なんでこんなやつに…」
ねぇやの割には珍しくまともなこと言ってるな…間違いなく明日は天気が荒れるな。
でも、確かにそうだよな。すぐにでも行動に移さないと、取り返しのつかないことになっちまう。
「姉様、俺は一生懸命やるからさ。とにかく助けに行こうよ、ね?」
「…仕方ないわね。それじゃあ行きますか、雛乃姉さん。」
「うむ、出動するぞ!」

794 名前:PROJECT【C4】(8) :04/12/06 22:51:59 ID:69aQnHPt
「えっ!?みんな行ったの!?」
「うん…」
マルが捕まったっていうのは聞いていた。しかもクロウの存在を感じる。
空也も出撃したんだろうけど、私が纏身していない限り『C3-X』を限界まで使うことはできない。
「私も助けに行かないと…うぅ…!」
「だめ!巴さんはここで休んでないと…今行ったら巴さんが死んじゃう!」
ぽえむちゃんは私のことを本当に心配してくれているんだ。だけど…
「…ありがとう、ぽえむちゃん。でも、私は高嶺とマルを助けないと。
 今、高嶺もマルも…自分の居るべき場所にいないと思うんだ…」
「自分の…居るべき場所?」
「うん。高嶺もマルも、この家が自分の居るべき場所なんだ。
 それに…家族やみんなを守るために戦うなら、それが私の居るべき場所なんだ!」

「あらあら…何かしら、この嫌な予感は…。」
クロウの存在を知らせる耳鳴りのような感覚。今回はかなりの数がいるような感覚を覚えた。
その中に、力の強い存在が二つもある。
「やれやれ…今回は骨が折れそうね。」

「雛乃姉さん、大丈夫ですか?」
「これしきのこと、なんでもないわ。」
俺は『クーヤチェイサー』の後ろに雛乃姉さんを乗せ、現場まで急行していた。
雛乃姉さんは霊力でマルのある程度の位置を把握できるらしく、発見にはとても頼りになりそうだ。
不意に要芽姉様から通信が入ってきた。
「空也、現場でクロウの姿を別の偵察機が捉えたわ。それもかなりの数よ。注意して。」
「げ…そんなに沢山いるんですか?」
「大丈夫よ、空也ちゃんなら問題ナッシング!」
「こら馬鹿女!勝手に通信に出るな!」
通信機の前でも喧嘩してるのか、あの二人は。
そのやりとりに思わずふきだしてしまった。なんだか緊張がほぐれたぞ。
「まったく、あの二人は相変わらずよなぁ…空也よ、気を引き締めていかねばならんぞ。」
「はい、わかってます。」

795 名前:シンイチ :04/12/06 22:54:30 ID:69aQnHPt
以上、『PROJECT【C4】』の前半でした。
近いうちに後半も出せそうです。
…結局『C4』の装着者は姉貴になっちゃったなぁ…。

796 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/06 22:58:03 ID:NzdgkNKi
乙っ・・・!!

797 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/07 01:39:50 ID:vniLruYT
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!

アギトのストーリー追いつつ姉しよしてるのがイイネ。

798 名前:661 :04/12/07 14:05:54 ID:qm7x5WCW
C4@姉貴キター!

まさかホントに当たるとは…これはこの先のシーンにも期待が持てますね。

799 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/07 23:16:04 ID:OAk8Ihyg
透子先生大活躍の予感

800 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/09 04:17:18 ID:YtbQDe3E
GJ!!d(・∀・)b
後編は、姉貴が活躍?

801 名前:PROJECT【C4】(9) :04/12/14 23:08:49 ID:1Z8vTams
マルから電力の供給をし、とりあえずエネルギー切れの心配はなくなった。
しかし、どうやらクロウも私の危険に気づいたらしく、かなりの数をここに寄越してきた。
クロウが来るということは、おそらく空也に巴、そして『イド』もここに来るだろう。
まあ、誰が来たところで全てはこの究極戦士…『C4』の手によって倒される運命だ…。
高嶺というこの女の体はさほど頑丈なものではないが、動ければそれでかまわん。
この娘の精神はもはやこの『C4』が乗っ取った。
そして一時的な電力供給の手段もある。
ここですべての敵を倒し、この私が最強となるのだ!
…どうやらクロウどもが来たようだな…まとめて血祭りにしてくれる!

体が勝手に動く…言葉も勝手に口から出てしまう…
どうしてアタシはマルにあんなことを?
どうしてイカにあんなことを?
どうして巴姉さんにまで…
助けて…誰か助けて…
誰…か…

802 名前:PROJECT【C4】(10) :04/12/14 23:10:55 ID:1Z8vTams
俺たちが到着した頃にはすでに透子さんが戦っていた。
沢山のクロウを相手に勇猛果敢に戦っている。
相手はこの前の大量発生していたクロウだ。
実体のある幻…その幻を作っているやつを倒さなくちゃいけないんだけど。
とにかく、俺たちは別のルートからマルの監禁されている部屋へと近づいていった。
「空也よ、ここからマルの存在を感じるぞ。」
「よし、わかりました。離れてください。」
俺はドアを思い切り蹴破った。すると、すでにクロウが3体も部屋にいるではないか!
「こいつら…!雛乃姉さん、俺が引きつけているからマルを!」
「うむ!」
クロウたちを体を張って制し、そのまま壁を突き抜けて隣の部屋まで押し込んだ。
「今のうちに早く!」
「さぁマル、怖かったろう。」
「ギュ〜。」
マルは特に目立った外傷もなく、電気を無理矢理取り出されたものの、まだ元気そうだ。
戦っている途中で急に力が湧いてくるのを感じた。
まさか、ともねえも来て戦ってるのか!?あんな体だっていうのに。
「うおりゃぁぁぁ!!」
フルパワーで戦えるようになった俺はすぐさまクロウを一気につき飛ばし、銃の連射でしとめた。
こいつらは所詮は幻、大して強くはない。
『ガトリングスマッシャー』を使わなくても十分倒せる。
「とりあえずここは片付けたか…。
 雛乃姉さんはここから脱出してください。俺はまだやることが残っています。」
「高嶺を…止めに行くのだな?」
「はい。」
「空也よ、絶対に死ぬなよ。」
「大丈夫ですって!それでは柊空也、行って参ります!」

803 名前:PROJECT【C4】(11) :04/12/14 23:12:36 ID:1Z8vTams
それにしてもなんて数の多さかしら。一体一体はそれほど強くはないけど、消耗戦になったらこっちが不利ね…。
トモちゃんも来てくれたけど、これじゃジリ貧に…。
「ねえ、トモちゃん。空也君は来ているの?」
「はい、私より先に出たから今頃どこかに…。」
「そう…きゃぁぁぁぁぁっ!?」
「透子さん!?」
いきなり足元のマンホールから腕が伸びてきて、中に引きずり込まれた。
ここで戦力を分散されると危険が多すぎる!
私は床になんとか着地をしてまわりの様子をうかがった。とてつもなく強い力を感じる…。
長い間、意識を集中して注意深く探っていると、前から異質な気配を持つクロウが現れた。
「マズハ…イド…カラカ…」
「あなたね…私を引きずり込んだのは!レディに対して失礼じゃなくて!?」
私は先手必勝と言わんばかりに手刀を繰り出したが、簡単に腕を掴まれてしまった。
凄まじい力で、まるで万力のよう。
そして次の瞬間…ベキィ!という音とともに、私の腕はへし折られてしまった。
「ああ…うあぁぁぁぁ!!!!腕が…腕が…」
「ゼイジャク…ナ…ニンゲン…ガ…トドメ…ヲ…サシテ…ヤロウ…」
「うぅ…カハッ…!」
足蹴にされ、力も無くただ倒れているだけの私。
なんて惨め…そして許せないわ…自分自身が!ただやられているだけの自分自身が!
(力が欲しいか…?)
これは…指輪の声!?
(力が欲しいのか…?)
そうね…欲しいわ。こんな化け物に負けない圧倒的な強さが!
(ならば…我に任せるがよい…)
「!?あぁぁぁぁぁ!」
初めて訪れる感覚。
血液が逆流し、視界は物を捉えず、脳は左右に揺れ動き、全身の筋肉や骨がきしむ。
これが…新しい力を持つってこと?
トモちゃんは初めはこの力を持て余していた。だけど私は…違う!

804 名前:PROJECT【C4】(12) :04/12/14 23:15:15 ID:1Z8vTams
「はぁ!」
クロウを押しのけ、立ち上がった私は、その全身から力が湧きあがってくるのを感じた。
いつの間にか折られた腕は完治している。
私は全身の力を光り輝く指輪に集中するように意識した。
「全身に力が漲ってくるわ…いくわよ!超纏身!」
光の中から現れた私の体は、それほど外見に大きな違いは見られない。
でも、トモちゃんと同じく全身に金色の模様が浮かび上がっている。
パワーも今までとは段違いだ。
「ナン…ダト…マサカ…メザメタ…ト…イウノカ…」
「ちぇぇい!」
クロウが動じた隙に、私は素早く飛び込んで翼を切り裂いた。
「グァァァァ!」」
悲鳴を上げ、その場に倒れこむクロウ。
さらにそこから疾風のごとく切りつけ、反撃の隙を与えない。
クロウは勝てないと思ったのか、逃げ出すそぶりを見せた。
でも、ここで逃がすわけにはいかない!
「逃がさないわよ!」
手をかざすとクロウに向かって風が走り、小規模な乱気流を起こしてクロウを地面に叩きつけた。
トモちゃんが炎を使うことができるように、私は風を使うことができるようだ。
新たに得た力を認識した私は、空気の歪みを作り出してクロウを動けなくする。
「コレ…ハ…カラダ…ガ…ウゴカン…!」
「これで最後よ…ジェノサイド・フロウジョン!」
「グワァァァァァ!」
断末魔の叫びとともに、クロウは跡形もなく消え去った。
「フフ…これにて終了、OKOK。」
改めて、新しくなった自分の姿を見る。
「これが私の…真の…力…」

805 名前:PROJECT【C4】(13) :04/12/14 23:19:10 ID:1Z8vTams
透子さんがいなくなってしまったものの、私はクロウを次々と倒していった。
しかし、前と同じで手ごたえがあまり感じられない。
幻を作っているやつがどこかに…。
とりあえず見渡せる範囲のクロウを倒すと、今までのクロウと少し違う、赤い色をしたクロウが現れた。
「ミゴト…ダナ…ジガ…」
「お前が幻を作っていたやつだな!」
「サァ…コイ…ジガ…ワタシ…ミズカラ…アノヨニ…オクッテ…ヤロウ…」
強い、このクロウは強い。
迫力がここまで伝わってくるようだ。
手加減なんて…している場合じゃない。
ここは指輪の真の力で一気に叩く!
「はぁぁぁぁ…超纏身!」
声とともに、私の体には金色の模様が浮かび上がっていった。
対するクロウは棒状の武器を持っており、パワーで勝っていても私のほうが不利だ。
懐に飛び込もうにも、なかなかそのチャンスがうかがえない。
「トリアエズ…マアイヲ…トル…カ…ナラバ…コレナラ…ドウダ…」
棒を直角に折り曲げて、クロウは思い切り回転をかけて投げつけてきた!
一度かわすものの、その棒はもどってきて私の背中に重い一撃を食らわせた。
棒はいつの間にかブーメランのような形に変形している。
「うう…ブーメランか…」
「ユダン…シタ…ナ…クタバル…ガ…ヨイ…」
「くっ…!」
とどめの一撃をうけようかという瞬間、電撃がクロウを突如襲った。
電撃が飛んできた方向を見ると、マルと雛乃姉さんがいるのが見えた。
「巴、何をやっておる!お前なら勝てるはずだぞ!」
雛乃姉さん…マルも無理して…よし!
「だぁぁぁぁぁ!」
ひるんだクロウに向かってタックルをしかけ、そのまま馬乗りになる。
連続のパンチを浴びると、クロウは飛んで間合いをはかろうとした。
またブーメランで攻撃しようというのか。

806 名前:PROJECT【C4】(14) :04/12/14 23:21:46 ID:1Z8vTams
「逃がすものか!」
ジャンプしてガシッとクロウの足をつかむと、思い切り地面に叩きつけた。
クロウはボールのようにバウンドし、そのまま遠くまで吹っ飛んでいく。
かなりのダメージをあたえたようだ。
「グ…オ…オォ…」
「今だ、巴!」
「ギュビス!(訳:さっさとやっちまえ!)」
「うん!」
超纏身をしたことで、私は新たに炎を使役する力を得た。
腕にありったけの力をこめると、そこから炎が現れ、それをクロウめがけて投げつける。
投げつけられた炎はクロウの身を焦がすのに十分な破壊力を持っていた。
「ムォォォォォ!!」
「いくぞ…パープル・ストライク!」
「グオァァァァァァァ!!」
炎が巻き起こる拳はクロウを吹き飛ばし、そのまま爆発四散させた。
これでクロウの幻も全部消えただろう。
クロウを倒した私に向かって、雛乃姉さんがこっちまで足早にやってきて扇子を広げた。
「うむうむ。巴よ、あっぱれであるぞ。飴をやろう。」
「ありがとう。雛乃姉さん、空也はまだ戦ってるはずなんだ。
 もうクロウはいないだろうから、早くトラックに戻って。
 私は空也のところに行く。」
「わかった、無理をするでないぞ。」
「うん。」

807 名前:PROJECT【C4】(15) :04/12/14 23:24:12 ID:1Z8vTams
ようやく姉貴を、いや『C4』を発見した。
海お姉ちゃんによれば、なんとか回線をつなげて説得を試みたものの、姉貴は聞く耳を持たなかったそうだ。
どうやらAIがヘルメットを通じて姉貴の精神を支配してしまったようである。
ヘルメットを破壊、あるいは取り外すことができれば姉貴を元に戻せるようだ。
最後のクロウ(俺が見た限りではだが)を倒した『C4』はこちらに気づき、向き直った。
「姉貴!『C4』は呪われたシステムなんだ!早く離脱してくれ!」
「フフン…何を言っているのかしら。そんなこと聞くと思ってんの?
 アタシの答えはわかっているはずよ?せっかくこの力を手にしたっていうのに…。」
「…俺は力づくでも止めるぞ。」
「面白いわ…どっちが強いか、この場ではっきりさせてやろうじゃないの!」
かくして、『C3-X』と『C4』の激戦の火蓋は切って落とされた。
しかし、やはり性能差は歴然としている。
こちらの攻撃は簡単に防がれ、そして『C4』の攻撃は俺の体をどんどん痛めつける。
左肩のパーツは破壊され、ヘルメットの片方のカメラアイも潰された。
壁に押し付けられ、これまでかというときに要芽姉様から通信が入った。
ヘルメットが半壊しているためノイズは少しあったが、俺はわらをも掴む思いでその通信を聞いた。
「空也、性能の劣る『C3-X』では『C4』に勝ち目はないわ。『柊空也』として戦いなさい!」
「ね…姉様…だぁぁ!」
力をこめて『C4』を押しやり、よろけた瞬間に蹴りを浴びせて『C4』を転倒させた。
『C3-X』としてではなく『柊空也』として…か…。
俺はヘルメットを取り外し、自ら『C3-X』のコンピューターによるサポートを断ち切った。
「フン、それがどうしたって言うのよ…どうあがこうと『C4』に勝てるはずがないでしょ!
 くたばれぇぇぇ!」
「このぉ!」
パンチをしっかりと腕でガードし、隙を見てワンツーパンチをくらわせた。
「なっ…!」
そこから一気にハイキックを繰り出すが、これは受け止められてしまった。
「イカの分際で…調子に乗ってぇ!」

808 名前:PROJECT【C4】(16) :04/12/14 23:27:47 ID:1Z8vTams
俺は顔面には攻撃を受けないように注意して戦い続けた。
くらったらその瞬間にお陀仏だ。頭がザクロみたいになっちまう。
だれも邪魔は入らず、互い譲らぬ一進一退の攻防がしばらく続いた。
そして渾身の力をこめて頭にパンチを食らわせた瞬間、急に姉貴が苦しみだした。
「あううぅぅ!イ…イカ…た…す…けて…」
「姉貴!?」
途端に『C4』から煙が上がり、その場にガクリと膝をついた。
「くーや〜!今の攻撃で高嶺お姉ちゃんが意識を少し取り戻したよ〜!
 今のうちに『C4』のバッテリーパックを取り外して〜!」
「よ、よし!」
俺は言われるままに『C4』に飛びつき、背中のバッテリーパックを取り外す手順をとった。
見事取り外しに成功したそのとき、
「うぅぅ…あぁぁぁぁ!」
『C4』は組みつきを無理矢理解いて、強烈なパンチを俺の胸にくらわせた。
不意の一撃をくらい、思いっきり吹っ飛ばされて壁に激突する俺。
「グハッ…こ、この…。内部電源が稼動してるのか…?」
「はぁ、はぁ、はぁ…あぁ…。」
『C4』はドシャリと崩れ落ちた。まるで糸が突然切れた操り人形のように。
しかしこれで終わりかと思った瞬間、さらに起き上がってまだ戦おうとしていた。
どうしてこいつは…こんなに戦おうとするんだ?
姉貴をこれ以上どうしようっていうんだ?
もう…やめろよ…姉貴を…これ以上傷つけるなよ…。
「もういい…もういいだろ!」
右足に装着していた『ライトニングボルト』を取り外して構え、無我夢中でトリガーを引いた。
ヘルメットは砕け、姉貴の素顔があらわになり、そのまま仰向けに倒れた。
戦いの疲れと、やり場のない怒りに、俺はもう一歩も動けなかった。
「『C4』…活動を…停止しました…。」
「…ご苦労様。高嶺は確認したところ生命反応があるわ。命に別状はなさそうよ。」
「よかった…はぁ…」
全身の力が抜け切り、俺はその場で意識を失った。

809 名前:PROJECT【C4】(17) :04/12/14 23:31:02 ID:1Z8vTams
俺が気づいた時はもう朝だった。
どうやらともねえが俺を連れて帰ってきたらしく、海お姉ちゃんはすでに『C4』の解体作業を終えていた。
姉貴は衰弱していたが命に別状はなく、
「みんなに迷惑をかけて、本当にゴメンなさい…」
としきりに謝罪していた。
それからしばらく経って、仕事のある要芽姉様以外のみんなで久しぶりに姉貴のピアノの演奏を聴くことにした。
どこか悲しげ、しかし繊細なその音色は、いつしかみんなの心の奥に染み渡る。
マルを含め、全員がただ黙ってその音楽に耳を傾けた…。
姉貴は…自分の居るべき場所に帰ってきたんだ…。

810 名前:次回予告(?) :04/12/14 23:34:09 ID:1Z8vTams
いるかです。おはこんばんちわ〜。
高嶺さんが無事でなによりでした〜。
透子先生も超纏身を身につけ、3人ともパワーアップ!
そんな3人を待ち受ける次の敵とは!?
ああぁ〜指輪が〜!?
次回『指輪の主』!
はぁ…ちょっと『C4』装着してみたかったなぁ…なんて…。


〜あとがき〜
どうも、シンイチです。
え〜…予想通り高嶺姉貴が装着することとなってしまいましたね。
今回、一番悩んだのが『C4の装着員はだれか』でした。
話に使いやすくて装着しそうな人物は…すると最終的に姉貴に。
ねぇねぇ、姉貴、海お姉ちゃんで迷いました。
さて、次回についてはまだちょっとしか考えてないんですが…がんばろうと思います。
というか、タイトルと違う内容になったりするかも…。

811 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/14 23:44:33 ID:gh3BTdsL
後半キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!

次回も楽しみにシテルヨ〜

812 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/15 14:07:08 ID:lj0Wp/si
グッジョブグッジョブ。
まぁ俺もC4装着したって姉気なら死なんしナーとか思って断定したしね(w

813 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/19 04:12:02 ID:Tp7q2rVN
グッジョブでごんす。
姉貴にC4装着、なんかぴったりというか、心の葛藤がイイ!!(・∀・)b

814 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/21 08:21:25 ID:fgN0pTId
>>689
もう一度四つん這いに。
オレは無心でゆっくりと奥まで一気に入れる。
「アッ!」
姉貴が少しだけ悶える。
ところがそのまま指が穴から抜けなくなった。
「抜けない!」と焦って動かすと
(省略されました・・全てを読むには ここ を押してください)

815 名前:530 ◆530SPECaOc :04/12/24 22:21:11 ID:1HOVWFFa
                       |        |
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     , ´   ヽ  zzz…    | ★ |    | ☆ |
 ___l ノリ从从〉___      /. ̄~|   /. ̄~|
 |__|(lリ- _-ノli___|    (___/ . (___/
 |\_〃´ ̄ ̄ ヽ.__\     ↑      ↑
 | |\,.-〜´ ̄ ̄ ` ー〜\ 誕生日用 クリスマス用
 \|∫\   _,. - 、_,. - 、_ \
   \   \________\
    \  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
      \||________|



二つも用意してますよ…
 ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      _          /  ̄\
  〇<´ _\      , '   <⌒0
    γ,´-‐‐ 、)    ⊂ニニニ⊃
    l 从i'"リ)〉  〈(八从、 i < 要芽…
    ノリ(l|;゚ヮ゚ノリ    li、ヮ゚;lッ"
 .   (yf(つ/ ̄ ̄ ̄/'ヽソ/ヽ
  ̄ ̄ ̄ヽ/ Umi /  ̄ ̄ ̄ ̄
         ̄ ̄ ̄

要芽姉様誕生日おめでとう
そして、メリークリスマス…

816 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/24 22:44:04 ID:OtCI69JA
片方に空也が入って、もう片方にいるかちゃんが入ると・・・・なんだ、完璧じゃないか。流石はお姉さま。

817 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/25 01:57:10 ID:4YhL52dN
>>815 GJ

818 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/25 03:05:45 ID:T39aG5PI
>815
GJ&急な依頼、どうもありがとうございました。

819 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/25 06:51:12 ID:zjUmnIw4
省略サビスィヨ・・・('A`)

820 名前: ◆n4a1jp70g2 :04/12/28 05:35:35 ID:p3Rsnrdc
なんか、えらく微妙なSSができてしまった。
投下するか、別のやつをでかしてそれを投下するか、考え中。

821 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/28 10:21:55 ID:9aXVpmah
おながいします

822 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/28 19:02:16 ID:QLnVJ+p9
マッセ

823 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/28 19:13:31 ID:cYXXZ96y
オーケー、オーケー。アレよりかはましだろ。

824 名前:名無しさん@初回限定 :04/12/28 22:14:42 ID:qUVkv0bJ
>>820
マヂイラネ

825 名前: ◆n4a1jp70g2 :04/12/29 02:09:15 ID:/5DBAUxY
>>823
アレッてドレ

826 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/01 11:58:48 ID:syb1QqhJ
OP曲手に入ったから洋ナシ

827 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/03 13:37:34 ID:NRIis6/n
  _, ,_ ∩
 (´∀`)彡>>820マダー?
  ⊂彡

828 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/04 19:24:26 ID:Rp3Oobps
ごはっと判ってるんだが愚弟マダー?

829 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/06 21:24:22 ID:WOfQ9e2m
(´・ω・`)マダー?

830 名前:指輪の主(1) :05/01/08 23:31:15 ID:2AwdnIip
月の光に照らされる暗闇の中の、どこだかわからぬ名も無き荒野。
そこに倒れている人間と、傍らに立っている人間の二人がいた。
いや、立っているのは人ではない…クロウだ。
クロウの手は血に染まり、倒れている人間を殺したばかりだと見てとれる。
そして屍の手から指輪を取り外し、それを掲げてしばらくの間じっと見つめていた。
それをおもむろに自分の指にはめると、ニヤリと笑う。
「フフ…ツイニ手ニ入レタゾ!『エゴ』ノ指輪ヲ!チカラガ漲ッテクルワ!
 コチラニ来タ我ラノ数ハ残リ少ナイ…シカシ!コレサエアレバ恐レルモノナドナイ!
 我ガ同胞達ヨ!アノ次元ノ狭間ヨリ開放サレル時モ近イ!」
月の光がクロウを照らし、その狂気に満ちた顔をさらけだす。
「アトハ『ジガ』と『イド』の指輪…ソレラガ揃イシ時、我ノチカラデ次元ノ扉ハ開カレル!
 長キニワタリ受ケタ恨ミ、晴ラセル時モ近イゾ!
 フフフフフ…フハハハハハ…ハーッハッハッハッハッハッハ!!」

831 名前:指輪の主(2) :05/01/08 23:34:15 ID:2AwdnIip
俺たちは珍しく透子さんに呼び出された。
「ごめんなさいね、突然呼び出しちゃったりして。」
「い、いいですよ。急な話って何ですか?」
「実は指輪のことなのよ。」
透子さんは以前、指輪を狙ってともねえの命を奪おうとした。
今でも指輪を狙っているのかどうかはわからないけど。
当然のことながら、俺たちよりも指輪のことに関しては詳しい。
そんな透子さんから指輪の話が持ち上がってくるとは…。
「なぜクロウが指輪を狙っているのかが、ようやく判明したわ。」
そういえば最近、言葉を話すクロウから指輪をもらうとかどうとか…。
アレにはやっぱり意味があったのか。
「昔、クロウと人間の間で起こった合戦で、クロウは次元の狭間へと追いやられた。
 そして、次元の狭間へ追いやった陰陽師たちはそれぞれ指輪に封印の鍵を閉じ込めたの。
 どうやって次元の狭間にいたクロウが一部だけこっちにやってきたのかは不明だけどね。」
「ということは…」
「3つの指輪がそろった時、力あるものが使えば次元の扉は開放されるというワケ。」
「それってメチャクチャまずいじゃないですか!人間なんかあっというまに皆殺しにされちまう!」
「ええ。そこで問題になってくるのが『エゴ』の指輪のことよ。」
「確か…最後の戦士の?」
「ええ…実は最近調べて解かったんだけど、どうもかなり特殊な能力を持っていてね。
 どうやら『エゴ』は『ジガ』と『イド』の監督者らしいのよ。」
「ど、どういうことなんですか?」
「『ジガ』と『イド』の指輪を持つ資格がないと判断すると、
 『エゴ』に限り、魔法のようなものを使えば指輪をとりあげることができるのよ。」
魔法って…あ、ともねえがちょっとだけ目を輝かせたぞ。
「ひとつでも指輪がクロウの手に渡るのはまずいけど、それが『エゴ』の指輪ならなおさらよ。
 トモちゃん、十分注意することね。」

832 名前:指輪の主(3) :05/01/08 23:36:03 ID:2AwdnIip
俺たちは帰ってからこのことをみんなに話した。
最初は黙っておこうと思っていたが雛乃姉さんにバレてしまい、結局話すハメになった。
「ふむぅ、それは由々しき事態だな。」
「まさかそれほどまで大事になっていたとはね…」
「ちょっと、さすがにこいつはヤバイんじゃないの!?」
非常識揃いの柊家であっても、さすがにこれは全員が息をのむしかなかった。
ねぇやとねーたんは非常識すぎてついていけず、何も言うことができない。
「う〜む…よし、海。もう一つ『C3-X』を作ることはできるか?」
「パーツの関係で『C3-X』はちょっと無理だけど、『C3』なら作ることは可能だよ〜。」
「ならば早急に作業に取り掛かるがよい。『C3』は瀬芦里に装着してもらうぞ。」
「わかったよ、ひなのん。まー実際戦えるのはアタシぐらいなもんだからね。」
いや、それなら海お姉ちゃんも十分いけるような気もするんだけど…
「じゃ、早速作業に入るけど…
 瀬芦里お姉ちゃん用にカスタマイズしないといけないから、結構時間がかかるよ〜。」
「構わぬ。存分に腕をふるうがよい。」
クロウとの戦いに重大な意味を持つ事に、初めて気づかされた。
この戦い、勝つことはできるんだろうか…?

…そして数日後、これまでにない異質な力を持つクロウの気配をキャッチした。
足早に出発したともねえを追い、俺たちも出発した。

833 名前:指輪の主(4) :05/01/08 23:37:54 ID:2AwdnIip
すでに現場には透子さんが到着していた。
「透子さん!」
「トモちゃん。どうやらまだクロウは姿を現していないようね…」
そう、こんなことは今までになかった。
耳鳴りが起きると、その方向に行けばクロウに遭遇していたはずなのに…
すると、急にとてつもない悪寒が全身を襲った。
「クックック…マサカコウモ簡単ニ揃ウトハナ…」
「誰だ!?」
月明りが照らした先に、クロウが立っていた。
一瞬、全身が凍りついたように動かなくなった。
クロウが持つ絶対的な力というやつなんだろうか…
「あら、私たち二人が相手だというのに、かなりの自信ね。そんなに指輪が欲しいのかしら?」
「当然、指輪ハ喉カラ手ガ出ルホド欲シイナ…ダガ、モハヤ危険ヲオカス必要ハナイ。」
「どういうことだ!」
「我ハチカラヲ手ニ入レタカラナ…コノチカラヲ!」
そういうと、クロウは手をかざした。その指には指輪がはめられている。
「…!?まさかその指輪は!?」
「ソウ…コレコソガ『エゴ』ノ指輪ダ!アイニク我等デハ纏身デキンヨウダガナ。
 シカシ纏身ハデキズトモ、我ノチカラハドンドン高マッテイクノガワカル…」
「くっ…纏身!」
しかし、私たちの指輪は反応しなかった。それどころか、強い力に指輪が引っ張られていく。
『エゴ』の指輪の力で、私たちの指輪を取り上げようというのか。
「う…うあぁ…!」
「こんな…こんなことって…!」
「フフ…無理ハシナクテイイゾ…ドウ足掻コウト無駄ダ。
 キサマ達ノオカゲデ、我トトモニコチラニキタ同胞モ残リワズカ…
 ソノ恨ミヲ晴ラスタメ、キサマラハチカラヲ失イ、何モデキズ、来ルベキ日マデ恐怖ヲ味ワウガイイ!」

834 名前:指輪の主(5) :05/01/08 23:40:22 ID:2AwdnIip
ともねえのところまで、俺とねぇねぇは急いだ。
ねぇねぇはできあがったばかりの『C3〜Ver. Serori〜』を装着していた。
胸部の形状がねぇねぇのボディに合わせて作られており、姉貴や雛乃姉さん、ねーたんがうらやましそうに見ていた。
ねぇやに到ってははしゃぎだして「ワタシにも作って〜!」とか言っている始末だ。
「う〜ん、今はちょっと無理だよ〜。
 ま、あっちのほうの人ならくーやと同じタイプでもいけそうだね〜。」
と言いながら貧乳トリオをちらりと見つめる。
海お姉ちゃん、それは嫌がらせですか?
性能は俺が以前装着していた『C3』とそれほど差はないらしく『C3-MILD』に比べればこっちのほうが強い。
以上、簡単な説明終わり。
俺とねぇねぇは現場付近でとめてあった『ラスカル』を発見した。
周りはシーンと静まり返っていて、どこか不気味だ。
注意深く周囲に気を配っていると、倒れているともねえと透子さんを発見した。
「ともねえ!透子さん!」
「いたの、クーヤ!?」
「うん!ねぇねぇは周囲を監視していて!」
俺はそういうと、ゆっくりと二人に近づいていった。
近づくと二人は気づいたのか起き上がり、少しボーっとしている。
「あ…空也君…?」
「空也…」
「よかった…二人とも無事だったんだね。」
しかし、透子さんもともねえも暗い表情を浮かべた。
「いや…無事とは言えないわね。」
「え…?」
「…指輪、奪われちゃったんだ…」

835 名前:指輪の主(6) :05/01/08 23:42:30 ID:2AwdnIip
透子さんはその場をさっさと後にし、俺たちもとりあえず家に戻った。
3つ指輪が揃ってしまい、これでクロウが大量にこちらにやってくることが確実なものとなってしまった。
あれから3日が過ぎてからの夕方、またもや透子さんから呼び出された。
「まだ助かる道を見つけたわ。」
「え…まだ希望があると?」
「ええ。どうやら指輪が揃っても次元の扉を開くことはできないのよ。
 クロウが閉じ込められた場所まで行き、そこで新月の日に指輪の力を解放すると開くというワケよ。」
「新月の日…まだ余裕はある!場所は!?場所はどこなんですか!?」
「慌てないで…それがここよ。」
周辺地図を取り出して透子さんが指差した先は、古くなった誰も住んでない寺だった。
地元では隠れた心霊スポットとして有名である。
雛乃姉さんが以前この付近で仕事をした時、神聖な力が働いているのを感じ取ったと言っていた。
「方法はふたつあって、門となる場所を破壊するか、指輪そのものを奪い返すか。
 場所というのは、裏にある鳥居よ。これを破壊すればいいわ。」
「そんなバチあたりな…でもぐずぐずしているヒマはない!行きましょう!」
しかし、ともねえも透子さんも気乗りしない雰囲気だった。
「どうしたんだよ、ともねえ。透子さんまで…」
「せっかく教えてあげたのに悪いんだけど…トモちゃんも考えは同じのようね。」
「はい…」
「なんだよ、どういうことなんだよ!」
「もう私たちには力がないわ…」
「うん…あいつは『来るべき日まで恐怖を味わうがいい』って言ってた…
 力のない私たちは、もうそうするしかないんだよ…それに、それが私たちの背負う罰なのかも…」
「なんだよ…なんなんだよ、それ!力がなくなったからって、それでいいのかよ!」
このままでいいのかよ!じっとなんてしていられるかよ!
「もういいよ…だったら俺が一人で行ってやる!あいつらをこのままになんてしておけない!
 もう二人には頼らないよ!」
そう言って俺は飛び出した。
待ってろよ…ありったけの武器を使ってしとめてやる!

836 名前:指輪の主(7) :05/01/08 23:46:36 ID:2AwdnIip
お姉ちゃんたちの制止を聞かず、俺は単身家を飛び出した。
『クーヤチェイサー』に積めるだけ武器をのせ、目的地の寺に向かって出発した。
フルスピードで走行し、目的地まで大急ぎで向かう。
到着してから、周りを注意深く窺った。
誰もいないことを確認すると、鳥居に近づき、新兵器『メカ高嶺・自爆型』をセットした。
どうやらこれが海お姉ちゃん作の最強兵器らしい。
ツインテールを両方とも引っ張って、取れてしまうと20秒後に爆発する仕組みだ。
ツインがなけりゃ姉貴は自ら命を断つ…か…
「こいつなら跡形もなく吹っ飛ぶはず…」
しかし、突然『メカ高嶺・自爆型』が一瞬のうちに破壊された。
何か見えない力で無理矢理変形させられたようだ。
「ちくしょう、誰だ!」
『ガトリングスマッシャー』を構え、俺は叫んだ。すると、急に背筋が凍るような視線を受ける。
振り返ると、そのプレッシャーの元凶が立っていた。
クロウ、それも3つの指輪をはめたクロウだった。
「ヤハリ来タカ…甲冑ニ身ヲ覆イシ蒼キ戦士ヨ。サスガニソノ鳥居ヲ破壊サレルワケニハイカンナ。」
「くっそー…こうなったらお前を倒して指輪を全部もらっていってやるぜ!」
『ガトリングスマッシャー』を発射し、完全に捉えたと思ったが、目の前で光弾が四散してしまった。
「そ、そんな!?」
いくら撃ち続けても、全く通用しない。そのうちに弾切れになってしまった。
「フン、ソレデ終ワリカ?」
「これなら…どうだぁ!」
『エクスカリバー』を装着して切りかかったが、やはり目の前で力がかかって動かない。
バリアでも張っているのだろうか。
それから、衝撃波のようなもので吹っ飛ばされ、木に思い切り叩きつけられた。
「ううぅ…まるで歯が立たない…」
「指輪ヲ揃エタ我ハ無敵ダ。遊ビハ終ワリニシテ、トドメトイクカ…イヤ、ソノ前ニ…」

837 名前:指輪の主(8) :05/01/08 23:48:41 ID:2AwdnIip
空也がみんなの声を聞かず、家を飛び出したと聞いた。みんなも空也を追って行ったらしい。
原因はわかっている。私や透子さんが頼りないばっかりに…
これじゃいけないのはわかっているんだ。でも…どうすることも…
「…よし!」
『ラスカル』にまたがると、私は出発した。
何もできないかもしれない…でも、このままじっとしてなんていられない!
せめて指輪の行く末を見届けないと!
空也が向かっていったところまで大急ぎで向かう。
途中で透子さんを発見した私は、そこで『ラスカル』を止めた。
「透子さん…」
「あら、奇遇ね。あんな子にああまで言われて…黙っていることなんてできないわ。」
「そ、それじゃあ…」
「…後ろに乗せてもらえるかしら?」
「はい!」
透子さんは『ラスカル』の後ろにまたがり、それを確認した私は一気に発進させた。
しばらくして、透子さんが口を開いた。
「トモちゃん、あのときの約束は覚えているかしら?」
「…この地方に隠れているクロウを全部倒したら、私と透子さんとの決着をつける…ですか?」
「ええ、ちゃんと覚えていてくれたわね。やっぱり私はアナタと白黒つけたいからね。」

838 名前:指輪の主(9) :05/01/08 23:51:08 ID:2AwdnIip
私たちが到着した頃、すでにみんなも到着して、トラックはもぬけのカラだった。
全員が寺の裏手にいて、そこには例のクロウがいた。しかし、みんなを襲う気配はない。
空也は寺の屋根で十字架のようなものに縛り付けられ、まるで今から処刑でもされるような状態だった。
さらに2匹のクロウがその両隣にいる。
「空也!」
「巴お姉ちゃん!…それに…月白先生?」
「こんばんわ、柊さん。でも、そんな悠長なことを言ってる場合じゃなくてよ。」
意外な人物の登場で海は驚いていたが、今はそれどころじゃない。
「空也ちゃんをはなしなさいよ!」
「吠エルナ!…ヨク来タナ、待ッテイタゾ。キサマノ弟ニハ我ニ刃向カッタ報イヲ受ケテモラオウ。
 キサマラノ目ノ前デ、ヤツハ今カラ処刑サレルノダ!」
「そんな…空也…」
どうすることも…どうすることもできないなんて…。
すると、ぽえむちゃんの柔らかい手が私の手に触れた。
その手は恐怖で震えている。
「巴さん…戦って!もう一度、『ジガ』として戦って!」
「ぽえむちゃん…」
その声を聞き、何かが吹っ切れた私は、拳を固めクロウに向かって突進した。
空也を守りたい…みんなを…守りたい!
「うあぁぁぁぁぁ!」
「フン…馬鹿ガ。」
目の前で弾き飛ばされてしまった。でも、こんなことで諦めることなんてできない!
私は…私はみんなを、空也を守るんだ!
もう一度雄叫びをあげ、突進した。
「仕方ナイナ…ソレホド死ニタイカ…」
クロウが手をかざしたその瞬間、突然『ジガ』の指輪が光りだした。
「ナニ…!?」
「ああああぁぁぁぁ!」
私の拳は見えない障壁に邪魔されることなく、クロウの頬を殴りつけた。
何が起こったのか、自分でも解からなかった。

839 名前:指輪の主(10) :05/01/08 23:53:37 ID:2AwdnIip
まるでダメージはなかったけど、クロウは思いっきり混乱していた。
「ナゼダ!?我ニ触レルコトナドデキルハズガ…!?」
すると『イド』の指輪も光りだし、なんと2つの指輪がクロウのもとを離れていく!
そのまま指輪は私と透子さんの指に納まった。まるで刀が自然と自分の鞘に納まるかのごとく。
「ソンナ…ソンナ馬鹿ナ!」
取り返そうとする力をこめるクロウだが、指輪はもはや動くことはなかった。
理由はわからないけど、多分指輪は私たちが真の主であると認めたらしい。
新しい力を手に入れたことが関係しているのかどうかわからないけど、今は…
「透子さん!」
「ええ!」
「「超纏身!!」」
「月白先生も纏身できたんだ〜…」
「ええ、そうよ。他の生徒にはナイショよ、OK?」
この姿になり、再び戦う時が来た。空也は無事に取り戻す!
すると、急に屋根にいたクロウ2匹が落ちてきた。
見上げると『C3』を装着した瀬芦里姉さんが空也を助け出していた。
「モエ!遠慮はいらないよ!さっさとやっちゃえ!」
「うん!みんなは離れていて!」
さっとその場をみんなが離れ、あの指輪をはめたクロウはいつの間にか姿をくらましていた。
どうやら逃げていったらしい。
「ギシャァァァァ!!」
「さあて、いくわよトモちゃん!最初から飛ばしていくわよ!」
「はい!」
「ジェノサイド・フロウジョン!」
「パープル・ストライク!」

…そして数分後、戦いは終わった。クロウたちは私たちの敵ではなかった。
それから私たちは鳥居を破壊し、もうクロウが大量に来ることはなくなったというわけだ。
しかし、これがきっかけであのクロウが次にどんな手で来るか解からない。
近く訪れる、最終決戦の予感がしてきた。

840 名前:指輪の主(11) :05/01/08 23:55:15 ID:2AwdnIip
モウ同胞達ガコチラニ来ルコトハデキン…イヤ、指輪ヲ揃エルコトガデキレバアルイハ…
モハヤソレシカ手ハ残サレテオラン。
コチラノ数ハ我ヲ含メアト3人…ナントシテモヤツラを倒シ、指輪ヲ揃エナクテハ…
我ラニ望ミハ…ナイ。

841 名前:次回予告 :05/01/08 23:56:43 ID:2AwdnIip
いるかです〜。
指輪を狙う戦いもクライマックス!
ついに訪れる最終決戦!
その戦いに勝つのは人か、それともクロウか!?
次回『みんなのために』!
…あの〜…私の出番って本当にこれだけですか〜?
うぇ〜ん、健太ぁ〜…


〜あとがき〜
シンイチです、ごぶさたしています。
偉そうなクロウを出してみたり…『エゴ』を出してみたり…
自分の中で『やりすぎてしまった』感がちょっと出てしまいました。
戦闘シーンもメチャ少なくなっちゃったし。
さてさて、次回で『C3』から始まったこの一連のストーリーも終わりです。
一つの終わりの形、ということで…

842 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/09 09:00:19 ID:YfSwQHC0
更新キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
次回で終わり…か。面白かったのに(´・ω・`)ショボーン

843 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/10 01:28:32 ID:pXx+iEDq
グレイツです。
次回で最後ですか、ドキドキしますなぁ。

最後くらいは、いるかちゃんの出番もある・・・のか?

844 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/10 02:51:00 ID:4Y3YWT1i
一つ聞きたい。
細かいことだけどともねえが「・・・したら駄目だ」っていうとき、
「駄目」はひらがなの「だめ」だっけ?カタカナ「ダメ」だっけ?
誰か気が向いたらプレイして確かめてプリーズ。

845 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/15 02:24:22 ID:NlMI/5Go
オレもついでに聞きたい。
ねぇねぇが、ねーたんを呼ぶとき、なんて呼ぶんだ?

846 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/15 11:13:14 ID:/vIsYsQt
〜したら駄目はカタカナな気がする。
ねぇねぇ→ねーたんは「ぽえぽえ」じゃなかったか?

847 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/16 18:48:11 ID:l8sjbfwK
最終回期待age

848 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/21 23:35:33 ID:SjMlv+71
つよきすキャラのAA期待〜

849 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/22 00:13:02 ID:yS0pvxWH
いくらヒットするからって一年に一本ペースできゃんでぃそふとはやってけんのか?

850 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/22 00:26:53 ID:k62YkjPl
インターハート全体だと年に5.6本でてるぞ。
あとはファンブックやアンソロ、コミケその他のイベントでのグッズといった感じで
関連商品で相当稼げてると思われ。

851 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/23 05:46:30 ID:+XQEqNCw
つよきすのSS&AAスレたてんの?

852 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/23 06:04:48 ID:w95tqkAJ
まだ情報薄いし早計ではあるが・・・ここの進行状況見ても統合でいいとおもうが
「きゃんでぃそふとSS&AA&ネタ」だとなんか違和感あるし
「姉しよ・つよきすSS&AA&ネタ」が妥当か?

853 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/24 00:41:54 ID:nOAm5P+f
じゃあ、これからも、姉しよネタ浮かんだらここでいいのね?

854 名前:みんなのために(1) :05/01/24 22:25:21 ID:FL7vNtGE
超大型台風が接近し、海はかなり荒れていた。
夜中に通り過ぎると言われているが、先々で甚大な被害をもたらしているため、人々は不安を隠せない。
そんな中、津波と強風が吹きつける岸壁で戦い続ける2人の者。
クロウと、そして『イド』こと月白透子である。

「OK、なかなかやるじゃない。」
「フン…ウワサ…ドオリ…ダナ…」
お互いの戦力は互角、油断したほうが負けね…
「さっさと終わらせるとしますか!超纏身!」
金の模様が全身を巡り、大いなる力が全身に漲る。
「ホウ…ナラバ…コチラモ…ホンキ…デ…イコウ…」
そう言うとクロウは一気に筋肉を膨張させた。
その姿は一気に変化し、一回り巨大化したように見える。
「ムゥン!」
腕を振るだけで衝撃がやってくる。凄まじいパワーだ。
「力はあるようだけど…スピードはどうかしら?」
こちらは動き回って相手を撹乱する。
しばらくの間、一進一退の攻防が続いた。
長引かせるよりは、ここで一気に叩いたほうがよさそうね。
「行くわよ!ジェノサイド・フロウジョン!」
「オォォォォォ!!」
互いの超エネルギーがぶつかり合い、私とクロウは吹き飛ばされた。そのとき…
「!?」
突然足場が崩れ、私は高波が押し寄せる大荒れの海へと落下してしまった!
「あぁぁぁぁ!!?」
「ヌゥ…コレデハ…ユビワ…ヲ…カイシュウ…デキンナ…」

855 名前:みんなのために(2) :05/01/24 22:26:51 ID:FL7vNtGE
台風が通り過ぎた朝は快晴、雲を全部取り払ってしまったかのようだった。
実に清々しい。
例によってねぇねぇが俺にへばりついて寝ていたが、それを振り払い、居間へと足を運ぶ。
居間ではともねえがお茶を飲んでくつろいでいた。
ホントこの人は早起きだなぁ。
「ともねえ、おはよう。」
「おはよう、空也。」
それにしても昨日の台風は凄かった。
夜中に風の音で目が覚めちゃったし、姉貴は上でドタバタするし。
まあ昨日は寝るのが早かったから、今はそれほど眠くはないけど。
「空也、まだ朝ごはんまで時間があるし、TVでも見ないか。」
「うん。」
俺は机の上のリモコンに手をのばした。
俺達家事コンビは、『柊家ヒエラルキー』のほぼ最下層に位置づけされている。
こういうときしか、TVを自由に見ることはできない。
わりとデカイ家なのに、どうしてTVが1台しかないのかといつも不満に思う。
ともねえは動物番組を見てても変えられるし、俺に到っては自分でつけることもできない。
いつか自分の部屋にTVを置いてやるぜ!
…たぶん姉貴あたりにとりあげられるな。
「ポチっとな。」
TVをつけると、昨日の台風のことが早くもニュースで報道されていた。
やっぱり、ここでも結構な被害がでたのかな…
「…この台風による死者はありませんが、○○高校教師の月白透子さんが行方不明となっており、警察では…」
「な、なんだって!?」
アナウンサーの言葉を聞いた瞬間、この場が凍りついた。
台風が通り過ぎた清々しい朝は、衝撃的な幕開けとなってしまった。
「そんな…透子さんが…なんで…」

856 名前:みんなのために(3) :05/01/24 22:28:06 ID:FL7vNtGE
海お姉ちゃんの学校では大騒ぎになっていた。
透子さんは生徒の間でも実に評判が良く、そのファンは男女を問わない。
ま、俺から言わせれば『猫かぶってる』ってやつだ。
そんな一部の生徒の集団が透子さんを探すために行動しているらしい。
別にお姉ちゃんがそのグループに入ってるわけではないけど。
心配なので、俺達も手分けして探すことにした(要芽姉様は疲れて寝てるので参加せず)。
随分と外を歩き回り、ヘトヘトになって帰るころにはもう夕方になっていた。
その夜中、海お姉ちゃんが変な情報を入手してきた。
お姉ちゃんは自室で情報収集をしていたのである。
どうやっているのかはかなり気になるところだ。
「関係あるのかどうかわかんないんだけど…これを見て〜。」
いきなりみんなの前に出された地図には、赤で大きなマークをしているところがあった。
「実は、ここの磁場が急激に変化しているの〜。」
「むっ、ここは…」
「知ってんの、ひなのん?」
「うむ、かつて修行僧がここで荒行をしておったと言われているところだ。
 今では祠が設けられ、神聖な場所として崇められておる。」
「クロウに関係あるのかしら。」
「それはわからんが、霊的なものがあるのは確かだ。我が確認しておる。」
「…!」
一瞬、ともねえの表情が険しくなったかに見えた。
何かを決意したかのような眼差し。
一体、何を決意したっていうんだろうか…?

857 名前:みんなのために(4) :05/01/24 22:29:30 ID:FL7vNtGE
次の日から、ともねえは部屋にこもって古文書とにらめっこをしていた。
俺も横からちらりと見てみたが、何が書いてあるのかちっとも解からない。
たまに部屋を出ては雛乃姉さんの部屋に行き、そしてすぐに戻ってくる。
その表情はかなり思いつめていたようだったが、俺は今は何も聞かないことにした。
何日かそんな日が続き、ある日俺は突然ともねえに呼ばれた。
「なぁ、空也。今日はぽえむちゃんと帆波さんも呼んで、一緒に晩ご飯にしようかと思うんだけど。」
「おっ、いいね。他のお姉ちゃん達は?」
「要芽姉さんは渋々だったけど、みんな了解してくれたよ。」
「そっか。じゃあ早速呼んでくるね。」
「空也…」
「ん?」
「…ううん、なんでもない。」
「?」
俺はちょっと腑に落ちなかったが、そのままねぇや達を呼びに行った。
なんだか様子が変だけど…ま、いっか。
幸い、二人とも家にいてくれたおかげで話は進んだ。
こっちにやってきたねぇやは、いきなり要芽姉様と喧嘩しだした(姉様が一方的につっかかっていったんだけど)。
この二人は本当に相変わらずだ。ちなみに、今日は卓球勝負をするらしい。
姉貴が命令通りに物置から卓球台を持って来させられていた。
ねーたんは俺やともねえと一緒に準備をするといったんだけど、
「あは、私は大丈夫だから、二人とも手伝わなくていいよ。」
「いいの?」
「私、手伝いたい…」
「いいよいいよ。今日は私だけで作るから…」
そう言って断った。
俺達は仕方なく、海お姉ちゃんと一緒に夕飯まで遊ぶことにした。

858 名前:みんなのために(5) :05/01/24 22:31:11 ID:FL7vNtGE
少し遅めの夕飯になったけど、料理が運ばれてきた途端、全員が文句の一つも言わなくなった。
「おお、これはこれは美味そうなものばかりだのう。」
「肉!肉!とってもジューシー!!」
「ヤキソバ大盛りなんて、気がきいてるわね、巴姉さん。」
「これ、辛そうでおいしそう…」
何せ全員の好物ばかり。これだけの量を一人で作ったなんて、本当に凄いと思う。
「要芽姉さんには、デザートにミントアイスもあるから。」
「ふふ…ありがとう、巴。」
うわ、この人本当にうれしそうだ。
「それにしても、どうしたんだよ。急にここまでご馳走を出すなんて。」
「ムガ…ホントホント。おいしいからいいけど…モガ。」
「これ、ほなみよ。口に食べ物を入れてしゃべるでないわ。」
「アン、気にしない気にしない。」
「礼儀もなってないなんて、本当にどうしようもない馬鹿ね。」
「…かなめも野菜ぐらい食わんか!」
相変わらず騒々しい食事だ。
「あは、みんなへの感謝の気持ちだよ。」
「何言ってんのよ。こっちが感謝したいぐらいよ。」
「…ありがとう、高嶺。」
「何か巴お姉ちゃん、おかしくな〜い?」
「な、何を言ってるんだ。いつも通りだよ。」
「う〜ん、まいっか。はい、くーや。あーん。」
「あーん。」
ともねえはみんなの食べている姿を見て、本当にうれしそうだった。
でも、なんとなく後ろめたさを隠していたような…
嵐のような夕飯が終了してねーたんと後片付けをしていると、急に眠気が襲ってきた。
「ごめん、ともねえ。ちょっと部屋で横になってくるよ。」
「私も…」
「うん、いいよ。ぽえむちゃんは私の部屋を使って。」

859 名前:みんなのために(6) :05/01/24 22:33:13 ID:FL7vNtGE
夜も随分とふけた。
どうやらみんな寝たらしい。
市販の睡眠薬を使ってみたけど、全員に効いてくれて助かった。
瀬芦里姉さんに効くかどうか心配だったけど、食べた量が多かった分、よく効いたみたいだ。
ぽえむちゃんは私の部屋で、帆波さんと瀬芦里姉さんは空也の部屋で、あとは自分の部屋で寝ている。
ちゃんと確認をとった。
それから私はみんなを起こさないように注意して、そっと家を抜け出した。
『ラスカル』をガレージから引っ張り出し、音を立てずにそのままゆっくりと外に出る。
エンジンの音で目が覚めないように、家から少しはなれた。
「…ごめん、みんな…これは力を持つ私だけしかできないことだから…
 クロウは復活を狙っている。それをもう止めれるのは、力を持つ私だけ。
 透子さんだって…いないんだ。最後は…私の手で…」
目的地は、あの時に海が言っていた場所。古文書では、そこが霊力を増大させる場所だという。
異変があったということは、そこにクロウが集結して、次元の門をこじ開けようとしているだろう。
あの『エゴ』の指輪を手にしたクロウが中心になっていることは間違いない。
透子さんはそれに気づいて、その時にやられたのかもしれない。
なんとしても阻止しないといけない。
もっと多くの人が苦しむことになる。
それだけは…それだけはなんとしても…この命にかえても止めないといけないんだ。
それが私の使命だから。
指輪を手にしてしまった、私の…
「それじゃ…行ってくるね。みんな…空也…バイバイ。」

860 名前:みんなのために(7) :05/01/24 22:35:52 ID:FL7vNtGE
ほんの少しの眠りから覚めてからの柊家はあわただしかった。
ちょっと頭がボーッとする。
ともねえの姿がどこにも見えず、『ラスカル』もない。
こんな夜中にどこへ行ったんだろう?
するとねーたんが、台所から何かを見つけてきた。
ビンの中に錠剤が入っている。
「…これ…」
「なんだこりゃ?なんかの薬かな?」
「う〜ん、これは睡眠薬みたいだね〜。」
「そんなことわかるの、お姉ちゃん?」
「お姉ちゃんは何でもわかるよ〜。」
いや、全然説明になってないよ。
「むむっ!これはまさか…うみよ、前に異変があったと言っておったろう?」
「うん。」
「読めましたわ。雛乃姉さんは古文書の解読に協力していた…
 おそらく、ここのことが書いてあったんじゃありませんか?
 そして真相を解明した巴は、その場所に向かったと…
 私達について来させないために料理に睡眠薬を混ぜたんだと思います。
 自分は睡眠薬入りの料理を食べずによけて…」
「うむ。あそこは霊力が高まると言われる聖なる場所。
 クロウが集結していることを考えて、ともえは最後の決戦に…
 クロウはこちらとの次元の門を開ける手はずをここでとるやもしれん。」
「そ、それじゃ一人で行ったともえちゃんが危ないわっ!」
「よし、直ちに出撃準備にかかれ!各々方、気を引き締めよ!」
「了解!」
「くうやとせろりは装着後、直ちに現場へ向かえ!装備をぬかるでないぞ!
 我らもすぐに向かう!」

861 名前:みんなのために(8) :05/01/24 22:38:57 ID:FL7vNtGE
その場所はひんやりしていた。
ただならぬ雰囲気をかもし出している。
そしてその場所を探って30分ほどすると、奇妙な光を発見した。
「キタ…カ…」
「クルト…オモッテ…イタゾ…」
「久シブリダナ、『ジガ』ヨ。今ハ神聖ナ儀式ノ最中…邪魔ヲスルナ。」
「お前は…あの時の!」
「我ガ霊力ヲ極限マデ高メ、次元ノ門ヲ無理矢理開ク。
 『エゴ』ノ指輪ノ力ヲ利用スレバ、ソレモ容易ダロウ。」
「そんなことはさせない!この世界に生きるみんなのために!」
ここで全ての決着をつける。そう心に決めたんだ。
「纏身!」
「ワレワレ…フタリ…ガ…アイテ…ダ…」
「ユクゾ…」
「はぁぁぁぁぁ!」
2対1の死闘が始まった。私も必死だけど、相手も必死だ。
ここに全てを賭けた、戦士達の極限の戦い。
2匹の研ぎ澄まされたコンビネーションは、的確に私の体を痛めつけていった。
そして、2匹は私を挟む形で取り囲んだ。
「ノコサレタ…ノハ…ワレラ…サンニン…モウ…アトハ…ナイ…」
「シンデ…イッタ…モノタチニ…オマエノ…ナキガラヲ…ササゲテ…クレル…」
「う、うわぁぁぁぁ!」
それぞれの腕から放たれた電撃のようなエネルギーが私を襲い、そのまま私は膝をついてしまった。
「このままでは…やられる…」
攻撃が終わると、私の纏身は力の消耗からか自然に解除されてしまった。
もう…だめなのか…こんなところ…で…
「サテ…ドウ…スル…」
「イマハ…ダイジナ…トキ…コイツ…ノ…シマツ…ハ…イツデモ…デキ…ヨウ…」

862 名前:みんなのために(9) :05/01/24 22:40:44 ID:FL7vNtGE
俺とねぇねぇは急いだ。夜道を猛スピードで駆け抜け、ともねえの無事を祈る。
もうあと少しというところで、こちらを遮るように立ちつくす奇妙な集団を発見した。
全員がうつろな表情で、こちらをジロリと見ている。
どうやら邪魔をするつもりらしい。
「みんな普通の人間じゃないか!?」
「どうなってんの!?」
急に海お姉ちゃんからの通信が2人の耳に響く。
「み、みんな私の学校の生徒だよ〜!どうしよ〜!」
「私…わかる。この人達みんな…操られている。」
「そんな…なんてことしやがるんだ!」
クロウならいざ知らず、相手が人間となるとこの装備じゃ戦えない。
パンチ一発お見舞いするだけで、人間なら即あの世行き決定だ。
「クーヤ、ここは私に任せて。」
そう言うとねぇねぇは、自分から『C3〜Ver.Serori〜』の装甲を取り外していく。
最終的に、見事にアンダースーツのみとなった。スタイルのおかげでメチャクチャ色っぽいぞ。
「ねぇねぇ、いくらなんでもムチャだよ!50人以上いるぞ!」
「大丈夫だって。こいつら全員のしてから、後で追いかけるからさ。」
姉様たちの通信も通信も飛び込んでくる。
「空也、ここは瀬芦里に任せなさい。私達も到着したらすぐに加勢するから。
 それに、今助っ人を頼んだわ。強力なやつをね。」
「今ここで空也ちゃんがやられたら元も子もないわっ。」
「早く行くんだよ、クーヤ!」
ねぇねぇの瞳は決意の眼差しだった。もうこうなったらテコでも動かないだろう。
それにみんなが到着したら、ねぇねぇの手助けになってくれるはずだ。
誰かはわからないけど助っ人も来るって言ってたし。
「…ごめん、先に行くよ。」
「うん。早く行って、モエの手伝いをしてきな。」
俺は横をすり抜け、それを追いかけようとするヤツラにはねぇねぇのとび蹴りが炸裂した。
「さぁて、パッパと倒しますか!今日のアタシは、手加減を知らないよ〜!」
そういうとねぇねぇは集団に向かって飛び込んでいった。

863 名前:シンイチ :05/01/24 22:43:20 ID:FL7vNtGE
以上、『みんなのために』の前編をお届けしました。
後編はちょっと間を開けてからということで。
…なんか後編は題名とあんまり内容が合ってないなぁ…

864 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/25 02:27:55 ID:oDYDwsQ3
乙〜
後半期待。

865 名前:にんにん :05/01/25 03:14:41 ID:U1g96SC9
>817
      /V!
      ! ゚・゚)
    ミZ)__ノ
   〃 ,^i^ ヾ
   |、ノノ八)〉
   !リ(l*゚ヮノリ  飴をやろう
    / ヽソ´|)∞
   レ~/==トJ
.    〈/l_ゝ

866 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/25 10:41:04 ID:0Op8InpY
ワクワク

867 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/26 14:09:46 ID:CZKpBG5T

どうでもいいが津波は地震で起きた波のこと。
台風の風による波は津波じゃない・・・高潮?くらいかな・・・

868 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/26 17:13:58 ID:xWUpQQxP
誤爆乙。
そして津波は港に被害をおよぼす波のことで地震限定じゃないといってみる。

869 名前:名無しさん@初回限定 :05/01/26 17:16:04 ID:xWUpQQxP
そして姉しよスレの地震ネタにもかかわらず、
どっかの新スレへの誤爆かと勝手に思った自分の馬鹿。

870 名前:みんなのために(10) :05/01/31 22:54:36 ID:nYlBdGIf
俺は後ろを振り返らず、そのまま進んだ。
そして目的地に辿り着いたとき、ともねえはうつぶせに倒れていた。
「ともねえ!ともねえ!しっかりするんだ!」
「…」
ゆすってあげたけど、返事がない。どうやら気を失っているようだ。
そのまま俺が顔を上げた先にはクロウが3体、内1体は『エゴ』の指輪を装備しているやつだ。
「お前ら…お前らが〜〜!!!」
奴らに向かって左腕から高周波ナイフ『グラディウス』を取り出して特攻していく。
「キサマ…ハ…」
「うおぉぉぉぉぉぉ!」
不意を突かれたクロウに、ナイフを思い切り突き刺した。手ごたえありだぜ!
「グゥゥゥ!」
「ムゥン!」
もう1体のクロウがそれを見てすぐさま俺を投げ飛ばした。
しかし、俺は立ち上がってすぐにまた攻撃に入る。
「くそ…だぁぁぁぁ!」
「キサマ…ナンダト…イウノダ…」
「ただの人間だ!!そして、ともねえの弟だ〜!!」
相手のほうが強いかもしれない。でも、ここで後ろを見せるわけにもいかない。
ともねえが起きるまででいい、頼むからもってくれ!
「くそ、それならこいつで勝負だ!」
今度は『エクスカリバー』を『クーヤチェイサー』から取り出した。
クロウだって一撃で倒したことのある武器だ。こいつなら!
「でやぁ!」
「フン…イリョク…ハ…アル…シカシ…ソレダケ…ダナ…」
寸前のところで避けられ、カウンターパンチをまともに受けてしまった。
「ぐあっ!」
ちくしょう…こんなところで…負けて…!
「ヌゥ…!?」

871 名前:みんなのために(11) :05/01/31 22:57:06 ID:nYlBdGIf
突然クロウの攻撃が止んで、俺の後ろを見ていた。
俺もつられて後ろを振り返ると、なんと行方不明だった透子さんが立っていた。
その場にいる全員が、驚きを隠せなかった。
「透子さん!生きてたんだね!」
「バカナ…キサマハ…シンダ…ハズ…」
「残念だったわね。私は不死身よ!」
「はは…よかったよ。いなくなったって聞いたから…死んだのかと…」
「心配かけちゃったかしら?さあ、この前の借りは返してもらうわよ!超纏身!」
透子さんは『イド』の強化バージョンに纏身し、俺達に割ってはいる。
やっぱりこいつらが透子さんを退けたのか。
あとはともねえが起き上がってくれれば…
「トモちゃん、何を寝ているの!敵は目の前なのよ!」
「そうだ、ともねえ!みんなを守るんだろ!」
俺達が声を上げると、倒れていたともねえがふらりと立ち上がった。
少しうつろではあるが、戦う意志に揺らぎはない。
「空也…透子さん…ごめん。」
「何…飛び出して行ったんだよ!何でも勝手にしょいこんで!」
「説教は後よ。まずは目の前の敵を倒す。そうじゃなくて?」
「はい。いくよ…超纏身!」
ともねえの体は光に包まれ、『ジガ』の強化バージョンに纏身した。
これで役者はそろったぜ!

872 名前:みんなのために(12) :05/01/31 22:59:18 ID:nYlBdGIf
形勢は逆転した。
俺が銃を乱射し、それをバックにしてともねえと透子さんが攻撃する。
このフォーメーションで2体のクロウをどんどん追い詰めていった。
戦っているうちに、あのクロウは奥のほうへと姿を消していった。
このままじゃ逃がしてしまう。なんとしても、今回で奴を倒さないと。
俺の『C3-X』のエネルギーもこのままでは危ない。弾も残り少ない。
「よし、お姉ちゃんが言っていた切り札を使うか!」
『ガトリングスマッシャー』に『ライトニングボルト』をくっつけ、両手で構える。
すると、みるみるうちにエネルギーが増幅され、『ガトリングスマッシャー』の先端にチャージされた。
「全エネルギーをくらえ!ファイナルシュート!!」
高エネルギーの弾丸が発射され、透子さんが戦っていたクロウに命中する。
『ガトリングスマッシャー』はあまりのエネルギー量に耐え切れず、砲身が潰れてしまった。
クロウがダメージを受けたのを好機と判断した透子さんは一気に間合いを詰めた。
「とどめ!ジェノサイド・フロウジョン!!」
「ギャァァァァァ!!」
クロウは悶え苦しんだ後、灰になって消えた。
それを見たもう1体が動揺を見せる。
ともねえはその瞬間を逃さなかった。
「今だ!パープル・ストライク!!」
「ガハァ!!」
まともに受けて吹き飛ばされたクロウは、地面に落ちてから爆発した。
「へへ…どうだ、ざまあみろ。」
「OK、残るはあいつだけね。」
「急ごう!一気に倒すんだ!」

873 名前:みんなのために(13) :05/01/31 23:00:50 ID:nYlBdGIf
膨大な量のエネルギーがクロウに流れ込んでいた。
それらは『エゴ』の指輪に集まり、青白い光を放つ。
「ウムム…霊力ガ漲ッテクルノガワカルゾ…」
もはやクロウの姿をしてはいなかった。
まさに怪物、まさに化け物。
体は膨れ上がり、全身からは妖気のようなものを放出している。
その姿に変化させたのは、このクロウの執念か、それとも指輪の力か。
「今コソ…今コソ次元ノ扉ヲ!」
両手を天にかざし、ありったけの力をこめる。
しかし…
「馬鹿ナ…コレホドマデチカラガアルトイウノニ、マダ足リナイトイウノカ!」
何も変化は現れない。
「仕方アルマイ…ヤツラノ指輪ヲ使ウシカ手ハナイヨウダナ…」

874 名前:みんなのために(14) :05/01/31 23:02:14 ID:nYlBdGIf
「くそっ!このっ!はなせってば〜!!」
やっぱりこの人数相手にはきつかったね。20人は倒したけど、後から後から湧いて出てくる。
アタシは両手両足をつかまれ、全然身動きが取れない。
そして、敵の一人が棒切れを持ってきた。
「くっそ〜!!」
アタシの頭めがけて棒を振り下ろそうとしたそのとき…
「げはぁ!」
いきなりそいつが吹っ飛ばされ、さらに立て続けにアタシを捕まえていた奴らも吹っ飛ばされた。
アタシを助けたのはモエより身長の高い、見覚えのある男だった。
「大丈夫ですか、瀬芦里さん。」
「マシュー!」
「この摩周慶一郎、要芽様の命により助太刀に参りました。」
要芽姉の言っていた助っ人はこのことだったのか…
とにかく、これで百人力!もうこっちの勝ちは決まったも同然だね。
「さあて、それじゃ反撃開始と行きますか!」
「私は大丈夫です。瀬芦里さんは休んでください。」
「ジョーダン!アタシはまだまだこれからだよ!」
「…そうですか、わかりました。」
多分要芽姉から『なんとしても守れ』って言われてるんだろうけど、こっちもやりかえさないとね。
「さあ来い!我が名は摩周慶一郎!要芽様の家族を傷つける者、この私が容赦はしない!」
「第2ラウンド開始だよ!みんなまとめてかかってきな!」
「我らもいるぞ!」
「ひなのん!みんなも…」
「ゆくぞ皆の衆!かかれ〜!」

…そして数分後、アタシ達は全員を倒した。
さすがにマシューもこの人数相手では苦戦もしたけど、とりあえずは一安心。
全員が到着してからすぐに加勢してくれたのもあったけど。
うみゃは同級生もいるだろうに、一切手加減してなかった。
「よし!アタシはクーヤ達のところに行ってくるよ!」

875 名前:みんなのために(15) :05/01/31 23:03:35 ID:nYlBdGIf
ヤツらとの戦いでちょっとはなれてしまったけど、俺達は祠に辿り着いた。
そして、あのクロウが姿を現した。
いや、あのクロウだとわかるという程度で、その姿は今まで見たことがない。
全身から不気味なオーラが立ち込めており、圧倒的な威圧感が俺達を襲う。
しかし、それにおびえを見せる俺達ではなかった。
「…マサカアノ者達ガ負ケルトハ思イモヨラナカッタ。
 ツイニコチラニ来タノハ我タダ一人トナッテシマッタ…」
「あいにくだけどな、お前の思い通りにいくと思ったら大間違いだぜ!」
「あなたたちはここで生きることはできないのよ、OK?」
「命を奪っての支配なんて…絶対にさせない!」
「…モウ我ニハ何モ残ッテハオラン。儀式モ失敗ニ終ワッタシナ…」
「やはり無理があったようね。指輪一つでは、やっぱり無駄だったと。」
「ソウダ…ダカラキサマラノ指輪ヲ手ニ入レ、再度儀式ヲ行ウ。
 ソレデモ無理デアレバ、全人類ヲ根絶ヤシニシテ、我モ消エヨウ…」
「指輪は渡すことはできない。私は死ねない。みんなが待っているから…」
「サア来イ!コレガキサマラトノ最後ノ戦イダ!」
クロウは俺達に飛びかかってきた。
すぐに俺達は散開し、クロウを取り囲むように陣形をとる。しかし…
「ムハァ!」
クロウが腕を振り払うと、いきなり衝撃波が全員を襲った。
「あぅっ!」
「ちぃっ!」
「おわぁ!」
全員が吹っ飛ばされ、散り散りになってしまう。
「ドウシタ、ソンナモノカ?貴様ラニハ…真ノ地獄ヲ見セテヤロウ!」

876 名前:みんなのために(16) :05/01/31 23:05:08 ID:nYlBdGIf
俺達はすぐ立ち上がり、一斉に襲いかかる。クロウはそれに対してまっすぐ立ち向かう。
ともねえが火の玉を投げつけたが一瞬でかき消され、透子さんの竜巻も全く効かない。
素早い動きに翻弄され、的確な攻撃は俺達を完膚なきまでに痛めつけていく。
「ちくしょう、これでもくらえ!」
奴に狙いを定め『ライトニングプラズマ』を発射したが、なんと目の前でストップしてしまった。
「う、うそだろおい…」
「フフフ…ハァッ!」
しかも光弾をそのまま透子さんへ投げつけてきた!
「し、しまっ…うぁぁぁ!!」
透子さんは回避も間に合わず、まともに受けてしまう。
そのまま立て続けにクロウは衝撃波を放ち、俺を岩に激突させた。
「あがっ…」
凄まじいダメージは胸のパーツを破壊し、ヘルメットを粉々にするのに十分だった。
さらにクロウは飛び上がったかと思うと、急降下してともねえに蹴りを繰り出した。
「がふぅ!」
蹴りを受け、ともねえは木に激突し、その木は完全に折れてしまった。
「う…うぅぅ…」
「なんてパワーなの…」
「ち、ちくしょう…」
俺達の攻撃が、こいつには通用しない。
あまりにも強すぎる。
このままなす術もなくやられてしまうのか。
「くそ…なにかいい方法はないのか…」
せめてパワーの源である指輪を破壊するか、取り外すことができれば…
「…そうだ!こいつだ!」
思いついた瞬間、俺は急いで背中のエネルギーパックを取り外した。
多分これが効かなければ…俺達は負ける…
チャンスは一度きり、失敗はできない!

877 名前:みんなのために(17) :05/01/31 23:07:05 ID:nYlBdGIf
強い。本当に強い。手も足も出ないとはこういうことを言うんだろうか。
もう私も透子さんも限界が近い。
いや、もう限界はとっくに過ぎているのかもしれない。
「ともねえ!透子さん!離れてくれ!」
空也の突然の叫びに驚いたけど、私と透子さんはすぐにクロウから離れた。
その手には『C3-X』のエネルギーパックが握り締められている。
空也はそれをクロウに投げつけた。
しかし、クロウはそれを片手で難なくキャッチする。
「ドウイウツモリダ?」
クロウはニヤリと笑い、不可解な行動に馬鹿にしているようだった。
しかし、空也には考えがあった。
「こういうことさ!」
今度は『ライトニングボルト』をエネルギーパックに狙いを定めた。
エネルギーチャージは完了している。もうこれが最後の一発だ。
まさかアレを…
「いっけぇぇ〜!」
見事にエネルギー弾がパックに命中すると大爆発が発生、辺りは煙に包まれた。
これでうまくいかなかったら…
「ガァァァァァ!!」
煙が晴れると、そこには片手を失い、苦しむクロウがいた。
どうやら効果覿面だったらしい。
「どうだ、思い知ったか!」
空也はもう立ち上がることもままならないようだ。
大ダメージを負ったクロウの体からは、不気味なオーラは感じ取られない。
よく見ると、クロウの足元に『エゴ』の指輪の残骸が散らばっていた。
「ナゼダ!ナゼ指輪ガ腕ゴト消エウセタノダ!」
「…どうやら『人間』がはめたからではないからかもしれないわね。
 それとも…指輪がアナタにあいそを尽かしたからかしら…?」
「馬鹿ナ!ソンナコトガアルハズガ…」
「へへ…人間を見くびるからこうなるんだ!俺達の…人間の力を思い知れ!」

878 名前:みんなのために(18) :05/01/31 23:09:01 ID:nYlBdGIf
クロウに深手を負わせた今しかチャンスはない!
空也がせっかく作ってくれたチャンスを逃すわけにはいかないんだ!
「今だ、透子さん!今ここで全ての力を使って、あいつを倒す!」
「ええ!」
「「はぁぁぁぁぁぁ!」」
二人で腕をかざし、炎と風を巻き起こす。まるでそれは赤い竜巻のようだった。
クロウはそれに巻き込まれ、全く身動きがとれない。
「グゥゥゥ!」
必死に足掻こうとするけど、捕まってしまってはもはや無駄だった。
そして、私達は最後の力を振り絞る。
「炎よ、私の右腕に集え!」
「風よ、私の左腕に!」
私の右腕と透子さんの左腕に全エネルギーが集束されていく。
お互いが最後の一撃を繰り出す、まさにその瞬間。
クロウは何とか炎と風の力を振りほどき、私達に向かってきた。
「キサマラナンゾニィィィィィ!!」
「私達の力全てをこの一撃に賭ける!」
「つらぬけーー!!」
「「ファイヤー・ストーム・クラーッシュ!!!」」
私達は同時に一撃を繰り出し、クロウはそれをまともに受けた。
二人の腕は、確実にクロウの胸を貫いていた。
「グギャァァァァァア!!」
「私達のこの世界に!」
「アナタ達は必要ない!」
「ガハァァァァ!…コ、コレデ終ワッタト思ウナヨ!我ハ、我ハ必ズ…
 ウ、ウォォォォォォォォ!!」
…ピキッ…
閃光が走り、空が裂けるような爆音が響き渡る。
衝撃波が辺りを襲い、私達は吹き飛ばされた…

879 名前:みんなのために(19) :05/01/31 23:10:59 ID:nYlBdGIf
あれから数日が過ぎた。あの戦いでこちら側に来ていたクロウは全滅、もうクロウとの戦いはない。
あの時、傷ついた俺達をねぇねぇが運び出してくれたんだ。
そして…
「約束…果たせなかったですね。」
「しょうがないわ。ま、これも運命かな?」
ともねえと透子さんの指輪はあのときの一撃を最後に崩れ去った。
使命を終えたからだろうか、全ての力を出し尽くしてしまったからだろうか。
理由は誰にも解からない。
「私ね…トモちゃんとの約束、果たせなかったらいいなって思ってたの。」
「…え?」
「何故かは自分でも解からないんだけど…フフッ。それじゃ、また今度ね。バイ。」
透子さんはもとの教師に戻った。その人気は相変わらずだ。
ともねえも、いつも通り『みんなのお母さん』のような生活だ。
普通の女の子にもどれて、心底うれしそうだった。
そして俺は…今までが非日常的すぎたからか、もとの『普通の生活』が物足りなく感じている。
ご飯を作って、本を読んで、眠たくなったら寝て、ちょっと悪ふざけしたりして…
そんな『普通の生活』に馴染めなくなっている自分がいた。
ひょっとして、他のみんなもそうなんだろうか。
でも、それも一時的なものだろう。
俺に『普通の生活』がやってくるのは、それほど遠くないかもしれない。
「ああ〜、くーや、くーや、くーやぁ〜。」
「お姉ちゃ〜ん。」
こうやって海お姉ちゃんとすりすりするのも、なんだか久しぶりに感じる。
「あのね、くーや。実はちょっと実験に付き合ってもらいたいんだけど〜。」
「ど、どんな実験?」
「『C5』の起動実験なんだけど〜。」
「は!?」
「ダメかな〜?」
…訂正。俺に『普通の生活』がやってくるのは、まだもう少し先の話かもしれない…

880 名前:次回予告ではありません :05/01/31 23:12:56 ID:nYlBdGIf
ううぅ…いるかです…よかったですね、みなさん…これで平和が訪れました〜…
えっぐ、えっぐ…
なんで私の出番がないんですか〜〜〜!!??
最後くらいあると思ってたのに、それが摩周さんだなんて〜〜!!
うえぇぇ…あんまりです〜…
次からのお話は、私も登場しますよね!?ね!?
…何とかお願いします〜〜!!

〜あとがき〜
えー…シンイチです。
まずはこの一連のストーリーは終了、ということで。
頭の中では色々と話が膨らんできたりしたんですが、とりあえずここで一旦終了です。
こんな表現力に乏しいモノに最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
次の予定は…何になるでしょう?
またその時まで…

881 名前:名無しさん@初回限定 :05/02/01 04:17:06 ID:qpXj7zK7
超よかったよ!展開がすごくイイ!(・∀・)
結局いるかちゃん出てこなかったけど、まぁ、いっか。
次、気長に待ってますよ!

882 名前:名無しさん@初回限定 :05/02/01 20:06:49 ID:B5bLAFes
乙 ∧_∧
! (´∀` )
  /  /⌒ヽ
_/⌒/⌒/ / |
_|_|_/ /  |
_⊂__/  |
_| | |__/
_/ / (
(_(_/

883 名前:名無しさん@初回限定 :05/02/02 12:25:02 ID:HU3IXpXM
次は響鬼ネタでぜひ。

884 名前:名無しさん@初回限定 :05/02/13 09:39:26 ID:8W7rMZxC
hosyu

885 名前:530 ◆530SPECaOc :05/02/14 00:02:23 ID:ls6fSlNC
 | ∫’ー’ヾ  今日はあたしの誕生日よ!
 |  <( )>
 |   / \
/ ̄     ̄



             >「今日は、ばれんたいんであるな」
 | Σ∫’A’ヾ       >「ミントチョコ…」
 |  /( )ヽ       >「うにゃー♪チョコー」
 |   / \      >「あぅ…空也はどんなのが好みなんだろう…」
/ ̄     ̄ .     >「く〜やぁ、く〜やぁ♥(・ε・)」



               _  ホラ、タンジョウビオメデトウ…
  /^▽⌒▽^ヽ    '´   ヽ
  l 〈从レ从〉 |   〈从从リi l
  ノw(li*゚ヮノリw'     |i、ー゚ リl)|
   ⊂)ー'lつ    苗⊂(个i(>リ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           。
            ゚
         /´∫’A’ヾノ、 グスングスン…
        ノ`~`^''~''`ヽ. /
       /       i!./
        (_,.         //
       く.,_`^''ー-、_,,..ノ/
         `~`''ー--‐'
                          〜 糸冬 〜

何はともあれ、高嶺姉貴…お誕生日オメ!

886 名前: ◆n4a1jp70g2 :05/02/14 01:54:13 ID:E9uKolkQ
メーカー名って伏せ字しなくていいかな

887 名前:名無しさん@初回限定 :05/02/14 11:50:00 ID:E4hBt46m
だいじょぶ!ともねえはきっと覚えて・・・・あれ?

888 名前:名無しさん@初回限定 :05/02/15 21:09:58 ID:8YAMZtd6
   ,-::、_
   ノ./ζ⌒ヽ
   | レリ从从〉
   ヤ(lリ゚ ヮ゚ノ イェーイ!
   ノく)\Å)づ
      |::::|::|
     i_ハ_i

SDのねぇねぇが保管庫に見あたらなかったので、作ってみました。
下手くそで申し訳ないですが・・・。

889 名前:名無しさん@初回限定 :05/02/15 21:45:03 ID:E5xBzNND
さすが、脇毛がすごいな

890 名前:名無しさん@初回限定 :05/02/15 23:23:35 ID:xFD4vAcx
     ,r〜々、
    ,r'~ ,リil~ゝ^ヾ"フ <こういうのならあるにゃーっ!
   il ノリハiフリハヽ,)
  ノli,リ彡 kミi_゚ヮ゚ハ    ドガッ
  ( ル彡ハ, 6)_,i_と)  : .'∧_∧ ∴'.
   彡ノノ ,(_゛~'"ワ)∴)).`Д゚) .;:; ∴.'
        レ' ̄ ._/ つ_ つ∴.'∴.
           ,ノ ,, /  ←>>889
         .・.し'' し'
       .____


891 名前:890 :05/02/15 23:28:18 ID:xFD4vAcx
>ほかのAA

「柊雛乃だがおまえらにいいたいことがある」スレは倉庫に落ちてるみたいなので、
そっからみつけてきてもいいんじゃない?
http://www2.bbspink.com/erog/kako/1057/10571/1057137971.html

892 名前:888 :05/02/16 00:38:10 ID:N+Gjprq3
>>890-891
サンクスです。
最近このゲームには全く地なので、昔のスレなんか見たこと無かったので、
大変参考になりました。
でも、ねぇねぇのAAは少ない・・・

893 名前:888 :05/02/16 00:40:45 ID:N+Gjprq3
>>891
× は全く地
○ はまった口

894 名前:名無しさん@初回限定 :05/02/20 20:24:37 ID:OB+esMET
ほしゅ

895 名前:久遠の絆 1 :05/02/22 02:09:54 ID:7HTP1ics
(・・・ちょっと退屈だな)
俺はいつものように犬神家に泊まりに来ていた
いつものようにねぇやとねーたんと夕飯を食べてねーたんの部屋でのんびりくつろぐ・・・
はずだったのだがねーたんは明日までに書き上げなければならない仕事があるとかで今修羅場モードに入っている
「ごめんね、くーくん。もう少しで終わるから」
俺の退屈だオーラを感じ取ったのか急にねーたんが振り向いて言った
「気にしないでいいよ、ねーたんの仕事してる姿見てるのもけっこう好きだから」
「あ、あんまり見ないで・・・恥ずかしい」
ねーたんは顔を赤くして慌てたように俯く
やっぱかわいいよなぁ・・・
ねーたんのそんな仕草を見ていると自然に頬が緩んでしまう
おそらく今、俺は第三者が見たら思わず殴りたくなるようなだらしない顔をしていることだろう
「あ・・・インクが無くなっちゃった・・・」
ねーたんの声で現実に引き戻される
「インクってプリンタの?」
「うん・・・買い置きがなくなってたの忘れてた」
ねーたんにしては珍しいミスだな
「じゃあ俺が買ってくるよ、この時間ならまだギリギリ店も開いてるだろうし」
「え・・・いいの?」
「いいのいいの、ねーたん仕事まだ終わってないでしょ?」
「でも・・・もう暗いから危ないよ」
「だからこそねーたんに行かせるわけには行かないでしょ?こういうときくらいどんどん頼ってよ」
「・・・・・やっぱり頼もしい」
ねーたんにじっと見つめられて顔が赤くなっていくのが自分でもわかる
ていうか商店街にインク買いに行くだけでなんでこんなにテンションあがってるんだか
やっぱ俺達はバカップルなのかもしれない
玄関まで見送りに来てくれたねーたんに小さく手を振って俺は犬神家を出た


896 名前:久遠の絆 2 :05/02/22 02:14:18 ID:7HTP1ics
海岸沿いの道を歩いて商店街へ向かう
太陽は完全に沈んで当たりは真っ暗だ
月明かりに照らされた道を一人で歩くというのも考え方によっては風流なものかもしれない
「・・・ん?」
ふいに愛の視線を感じて振り返る
だがそこには誰もいない
「まさかな・・・」
一瞬ねーたんの視線を感じたような気がしたが気のせいだろう
さっきまでねーたんと一緒だったからのぼせてんのかな?
再び前を向いて歩き出す
「そういえば前もこんなことがあったような気が・・・
あれはまだ沖縄に住んでいる頃だった
あの日、中学生だった俺はマスター若葉に頼まれて買い出しに行っていた
「これで終わりか・・・結構な量になったなー」
なんでもペンションのお客さんにリクエストされた料理があるとかでその材料を買いに来たわけだが・・・
「ねーたんのことだから絶対辛口に仕上げるんだろうなー」
今日のお客さんが辛党であることを祈りながら帰ろうとしたその時だった
「おい!お前あのペンションの居候だろ?」
急に数人の高校生が俺の前に立ちふさがった
こういう状況は初めてじゃなかった
どこの学校にも帆波ねぇやの親衛隊みたいのがいて時々こうやって絡んでくるのだ
「おいおい、チョーシこいてシカトしてっと痛い目にあうぜ!」
「・・・急いでるんでどいてくれませんか」
こういうやつらは相手にしないのが鉄則だ
俺はこいつらの横を通って帰ろうとした
「おい!ちょっと待てや!」
いきなり腕を掴まれた


897 名前:久遠の絆 3 :05/02/22 02:15:38 ID:7HTP1ics
「離してください」
相手を睨み付けて言う
「こいつ礼儀ってのをを知らないみてえだな、やっちまうか?」
高校生達はにやにやしながらこちらを見ている
いつものやつらよりタチが悪いな・・・
逃げたほうが良さそうだ、よし!逃げよう!
そう思った瞬間だった
「くーくんから離れて!」
後ろから聞きなれた声がした
「ねーたん?!」
慌てて振り向くとそこには軽く息を切らせたねーたんが立っていた
「ね、ねーたん!危ないから早く帰って・・・」
ねーたんは力いっぱい首を横に振って俺の隣まで駆けてくる
「くーくんをいじめる人は・・・許さない・・・」
俺の腕にしがみついてねーたんは言う。
男性恐怖症のねーたんが知らない男にこんなことを言うなんてどれほど勇気がいることだろう
実際、ねーたんの脚はがくがくと震えている
それでもねーたんは目の前の高校生達をじっと見据えていた
「なんだぁ?女に守られて情けないヤツだなー」
「その歳でねーたんだってよ!女みてえなやつ!」
高校生達に笑われても俺は気にならなかった
これ以上ねーたんの男性恐怖症がひどくならないか心配だった
「ねーたん、帰ろう」
俺はねーたんの手を引いて歩き出す
「おい、誰が帰っていいって言ったんだよ」
高校生の一人が俺に向かって手を伸ばす
「きゃっ」


898 名前:久遠の絆 4 :05/02/22 02:16:20 ID:7HTP1ics
その手は俺ではなく歩笑ねーたんに当たった
ねーたんが尻餅をつく
ただ伸ばした手が当たっただけだ
ねーたんだって倒されたわけじゃなくて驚いて腰を抜かしただけだろう
でも・・・
その光景を目にした俺にとってそんなこと冷静でいられる理由にはならなかった
「てめえ!!ぶっ殺す!!!」
俺は目の前の高校生に殴りかかった
その頃はまだ琉球喧嘩空手なんて習ってない
ただ無我夢中で拳を振り下ろした
「おい!こいつなんとかしろ!」
いきなり後ろから両腕を掴まれた
そりゃそうだ
相手は一人じゃない
映画の世界みたいにかっこよく一人で何人も倒すなんてできっこなかった
「チョーシこいてんじゃねえ!!」
「死ねコラ!!!」
本気になった高校生達が全力で殴りかかってくる
必死で抵抗するが両腕を掴まれていてはどうしようもない
何本もの拳が代わる代わる迫ってくる
ねーたんの声が遠くから聞こえる
俺、ここで死ぬのかな?
高校生集団リンチ殺人なんて見出しが頭に浮かぶ
「ぐわぁっ」
急に拳の雨が止んだ
「空也、大丈夫か?」

899 名前:久遠の絆 5 :05/02/22 02:17:16 ID:7HTP1ics
腫れあがって半分も開かない目を見開いて俺を呼んだ人物を探す
「団長・・・」
目の前には団長とイエヤスが立っていた
「お前もムチャするやつだな、高校生に一人でケンカふっかけるなんて」
団長は笑いながら言った
「まぁ後は俺達に任せてちょっと休んでろよ」
イエヤスはそういうと団長と共に目の前の高校生達を吹っ飛ばしていく
「こいつらなんでこんなに強いんだよ・・・」
俺は泣きながらしがみついてきたねーたんを抱きしめながら目の前の乱闘騒ぎを呆然と見ていた
・・・・・
「これ、明日までにつけてこいよ」
高校生達が泣きながら退散した後、団長は俺に一枚の紙を差し出した
「なんだよこれ・・・」
「蛇の刺青だ、って言ってもペーパータトゥーだけどな」
団長に渡された紙を見ると確かに蛇らしきものが書かれている
ちなみに団長もイエヤスもあれだけの乱闘の後にもかかわらず傷ひとつない
反則的な強さだ
「この刺青は俺達がどんなことがあっても仲間だってことの証だ」
「お前が結構根性あるやつだってわかったからな」
団長とイエヤスが笑いながら言う
「あぁ・・・必ず明日までにつけてくるよ」
俺も必死に笑顔を作って言った
「まぁ根性はあるみたいだけどあまりに弱いからな、今度琉球喧嘩空手の師匠を紹介してやるよ」
団長とイエヤスはそれだけ言うと帰っていった
そのうち絶対あいつらより強くなってやる・・・


900 名前:久遠の絆 6 :05/02/22 02:18:50 ID:7HTP1ics
「くーくん・・・そろそろ帰ろう」
「あ、うん・・・」
ねーたんと肩を並べて歩き出す
身体中が痛くて歩くのもしんどかったけれどねーたんに心配をかけないように必死で足を動かした
「くーくん・・・ごめんね」
急にねーたんに謝られた
「な、なんでねーたんが謝るのさ?」
「だって・・・私のせいでくーくんがこんな目にあったから・・・」
ねーたんは今にも泣きそうな声で言う
「そんなのねーたんのせいじゃないよ、俺がちょっとカッとなっちゃっただけだからさ」
必死にねーたんを慰める
なんかさっきから必死になってばっかりだな俺
「それに結果として団長達に認めてもらえたわけだからこれはこれで良かったんだよきっと」
今までは団長たちとはそんなに仲が良かったわけじゃない
きっと今回のがきっかけで本当の友達として認めてくれたんだろう
「うん・・・」
ねーたんはまだ落ち込んでいるようだったがそれでも浮かんでいた涙は消えたようだった
俺達はまた黙って歩き出す
「くーくん」
「な、何?」
急に話しかけられてキョドる俺
むちゃくちゃカッコ悪い
「・・・ありがと」
「・・・・」
もしかしたらその時俺は既に決めていたのかもしれない
この人を一生守ろうって

901 名前:久遠の絆 7 :05/02/22 02:20:21 ID:7HTP1ics
・・・・・
なんか昔のことを思い出して懐かしむなんてガラにもないことしちゃったな
気が付くと商店街についていた
さっさとインクを買って店を出る
ふと視界の隅に黒いスカートが映った
「ねーたん?」
今度のはたぶん気のせいじゃない
一度後ろを向いてすぐに振り返る
あわてて隠れるねーたん
「いや、見えてるから・・・」
ねーたんが隠れたところまで歩いていく
「見つかっちゃった・・・」
やっぱりねーたんだった
「どうしてここにいるの?仕事は?」
「仕事はインクがないと進まないし・・・くーくんが心配だったから」
こちらの表情を伺うようにねーたんが俺を見上げる
そんな目で見られたらもうこれ以上の追求なんてできるわけがない
「じゃあ帰ろうか」
俺はねーたんの手をそっと握る
「・・・うん」
ねーたんも俺の手を握り返してくる
2人で歩く夜の海岸沿いの道
なんだか一人で歩くよりも月の光が優しいような気がした
「くーくん」
「ん?」
「大好きだよ・・・」
「・・・俺もねーたんのこと大好きだよ」
俺は何があってもこの手を離さない
この人と一緒に生きていく

902 名前:名無しさん@初回限定 :05/02/22 02:22:04 ID:7HTP1ics
久しぶりにちょっと書いてみようと思って書いたら意外と長文になっちゃいました、スマソ
一応ねーたんED後のSSです
楽しんでもらえたら幸いです

903 名前: ◆n4a1jp70g2 :05/02/22 02:30:20 ID:RWu8lTn7
d(゚−゚)GJ!

904 名前:名無しさん@初回限定 :05/02/22 14:24:12 ID:GkCxkVLE
なーいすグッジョブ♪

やべ、ちょっと団長達に惚れそうだ…でもそんなのイヤだ!w

905 名前:名無しさん@初回限定 :05/02/22 19:20:48 ID:hZ4f6tDD
団長に惚れたから団長は俺のもの

906 名前:名無しさん@初回限定 :05/02/22 22:13:53 ID:98RbM/wc
ねーたん、ねーたん!!!
  _  ∩
 ( ゚∀゚)彡
 (  ⊂彡
 |  |
 し⌒J

907 名前: ◆n4a1jp70g2 :05/02/23 04:13:46 ID:QKwOeh0g
非エロでいるかちゃんネタ欲しい人

908 名前:名無しさん@初回限定 :05/02/23 07:49:38 ID:ZnX2f+EJ
ノシ

909 名前:名無しさん@初回限定 :05/02/23 18:22:19 ID:25FQr/+t
ノシ
是非

910 名前:保管庫の中の人 :05/02/24 00:35:24 ID:IfceuCPK
>>907
ノシ

ところで気づいたらもう487kb。1000逝く前に終わっちゃいますな。
10レスくらいの長編だと入らないかもしれないくらいですが…
そろそろ次スレですか?

911 名前: ◆n4a1jp70g2 :05/02/24 04:49:22 ID:asM2FfWb
計算したら結構ギリっぽいんで、次スレ立つまで待ったほうがいいですかね?

912 名前:名無しさん@初回限定 :05/02/24 12:19:37 ID:UJXsI1rp
修羅場モードって。。。コミパかw

913 名前: ◆n4a1jp70g2 :05/02/25 04:23:35 ID:0/gAifvz
いるかちゃんネタは、途中で切れると困るので次スレの頭のほうに・・・。
代わりに短編どうぞ。
短時間で書いたからどうかな・・・。

914 名前:miss you 1 :05/02/25 04:26:02 ID:0/gAifvz
・・・空也。
なに、姉様?
ずっと、そばにいてくれるわよね?
うん。
ちょっとタイムッ!
帆波!
悪いけど、空也ちゃんは私と一緒に過ごすのよっ。
ふっ、ありえないわね。
そうかしら〜?空也ちゃ〜ん。
・・・ねぇや・・・。
・・・空也?空也、どうしたの?
こっちにいらっしゃ〜い。
・・・いま行くよ・・・。
どうしたの空也?しっかりしなさい!
無駄よ要芽ちゃん。
!?
空也ちゃんには催眠術をかけておいたの。ある言葉に反応するように。
まさか、さっきの・・・。
ぴんぽーん。じゃ、空也ちゃんはもらっていくわね。
ちょっと、待ちなさい!っ、空也!
無理よ。空也ちゃんには私の声しか聞こえてないわ。
空也!!
さっ、空也ちゃん。行こっ!
・・・うん、ねぇや・・・。
あなた、それで空也が喜ぶと思ってるの!?
手段は問わず、よ。それに毎日緊張しながらの生活なんて疲れちゃうわっ。
待ちなさい!空也、空也!!

915 名前:miss you 2 :05/02/25 04:31:45 ID:0/gAifvz
ハッと目が覚めた。
「夢・・・」
隣を見れば、空也が寝ている。綺麗な寝顔をして。
「ん・・・。姉様、どうしたの?」
「なんでもないわ。眠りなさい」
そういって、頬にキスをする。
「うん・・・」
・・・夢で当然よね。
あんな夢を見るなんて、疲れているのかもね。
でも、たとえそんなことになろうとも、絶対にあなたを離しはしないわ。
全力で守ってみせる。すべてをなげうってでも。私の命に代えてでも。
卑しい姉だと思ってくれてもかまわない。
それほどまでに、あなたのことを愛してるから・・・。

916 名前: ◆n4a1jp70g2 :05/02/25 04:38:44 ID:0/gAifvz
初短編でした。
ムズイ、短くまとめるの・・・。
展開もちょっと強引っぽい気が・・・。
読み流しで。

917 名前: ◆n4a1jp70g2 :05/02/27 23:58:31 ID:ttUdzNjC
保管庫の中の人
あの、できれば↑のやつ、収蔵はなしの方向で・・・。
自分であとで読み返したら、かなりの失敗作なので・・・。
勝手なこと言ってごめんなさい。

918 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/01 20:31:59 ID:bPp/6Lkv
少しもフォローしないおまいら好きだ

919 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/04 23:54:22 ID:W3Utgokv
適度に厳しく適度に甘く
それこそがツンデレ

920 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/05 18:43:36 ID:362PSe/W
今日はみんなに、姉萌えの教訓を話したいと思う。
姉、ちゃんとしようよっにお姉ちゃんではない者がいる。知っているな?
しかしイルカちゃん(*´Д`)ハァハァと言う奴は、意外と多い。
俺はつねづね、その欺瞞が許せなかった。何故だと思う?
そうだ。姉ゲーなのだからお姉ちゃんを攻略するべきだ。
姉萌え属性オンリーAVGをやりながら姉がイヤなどという弱音は、
柊家のお姉ちゃん達の尊厳を損なうものだからだ。
欺瞞だ。
だからオレは、あえて透子先生だけに(*´Д`)ハァハァしている。

「ほう、面白いことを言うではないか」
「どうやら死にたいようね・・・」
「なんかチョーシこいてるよこの弟」
「あ、あぅ・・・」
「死ね!このイカ!!」
「くーや〜」

「い、いやぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!」

921 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/06 02:06:35 ID:0vhhq2Lj
…悲惨だ…

922 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/06 22:36:23 ID:0vhhq2Lj
< `∀´>次スレまだニダ?

923 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/10 19:09:39 ID:xz++lIUC
町内会のお泊り会で、近所の子供たち数人が柊家に泊まる事になった。

その日一人の少年が要芽に政治とは何か尋ねた。
要芽は次のように説明した。
「1)私はこの家にお金をいれているから、私のことを"資本主義"と呼びなさい。
2)姉さんがこの家のトップだから、姉さんは"政府"。
3)私より下の姉弟は"労働者"と呼びましょう。
4)私たちはあなた達を短い間でも養わなければならない。つまりあなた達は"民衆"。
5)あなたの弟はまだ赤ちゃんだから彼は"未来"。
さあ、ここからは自分で考えてみなさい。」

少年は考えながら床についた。
夜遅く弟の泣き声で目をさました。見にいくと弟はたっぷりとウンコをしていた。
そこで、雛乃の部屋に知らせに行ったところ、安らかな寝息が聞こえてきたので
雛乃を起こしたくないと思い、要芽の部屋に行った。
するとドアには鍵がかかっていた。鍵穴から覗くと、要芽と空也がベッドで頑張っている。
仕方なく少年は自分の部屋に戻った。

次の朝少年は要芽に、政治とは何かが分かった。と言った。
「あら、どう考えたか教えて。」
要芽が尋ねると、少年は答えた。
「"資本主義"が"一部の労働者"相手に気持ちよくなってる間、"政府"は気持ちよく寝ている。
"民衆"は無視されて途方にくれ、"未来"はクソまみれだ。」

924 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/10 19:20:08 ID:7N0IKPVW
アメジョみたいだな…

925 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/10 23:26:11 ID:aqY8j0vr
ともねえはどうした。
絶対面倒見てくれるぞ。
……赤子泣くけど。
この場合ともねえは“社会主義”なのか?

ひなのん…政府
姉様…資本主義
ねぇねぇ…食欲優先
ともねえ…平和第一
姉貴…弱肉強食(ヘタレ)
海お姉ちゃん…幸運(一部の者に与えられる)
益々柊家が分からなくなってきたぜ。

926 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/12 12:23:40 ID:ozp0RYse
何か書こうかな…でもネタがないorz

927 名前:_ :05/03/13 14:57:47 ID:inY/PvRB
焼きそばの人がのび太って本当ですか?

928 名前:金の姉、銀の姉 :05/03/14 07:08:41 ID:RKYfhrPc
昔々、あるところに空也と言う若者がおった
ある日空也が姉と一緒に森を歩いていると突然姉が足を滑らせて湖に落ちてしまった
空也がうろたえているとそこに湖の精が現れてこう言った
「くーやが落とした姉はこの氷の弁護士な姉ですか?それともこの金髪グラマーな姉ですか?」
空也は正直に答えた
「いえいえ、僕が落としたのは家事が得意で優しい心を持った姉です」
すると湖の精は微笑んでこう言った
「正直な若者よ、あなたにはこの氷の弁護士な姉と金髪グラマーな姉をあげましょう」
「え・・・あの、ともねえは・・・」
「さらに〜、タイムサービスでちょっと歯がとがっててツインテールな姉もつけてあげましょう〜」
「え?え??」
湖の精はそれだけ言うと消えてしまった
後には空也と3人の姉だけが残されていた
こうして空也は残りの人生を姉達の下僕として過ごしたそうな

929 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/14 11:20:31 ID:RKYfhrPc
女と借金のあるガンダムだったらどっちほしいのよ?

930 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/14 11:21:09 ID:RKYfhrPc
ちょお誤爆吊ってきます

931 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/14 16:08:17 ID:WRYnc29z
借金のあるガンダムクソワロタw

932 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/14 16:37:50 ID:Mp3NWsA/
>>929
>借金のあるガンダム

そんなのあったっけ…?

933 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/15 00:07:01 ID:whAXzdyH
>>929
借金のあるガンダムだな。
間違いない。

934 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/15 16:17:09 ID:Te9X1YL/
ガンダムXか?それともGガンダム?

935 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/19 10:43:27 ID:XFF30WOv
エチシーンCGのいるかちゃんが立ち絵より断然可愛く見える件について

936 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/19 17:14:03 ID:ciK6WopK
愛です、愛がそう見せるのです

937 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/19 19:15:49 ID:Jq7wsYgz
あのかわいさは反則

938 名前:一応予告 :05/03/19 22:27:08 ID:Jq7wsYgz
高嶺「うるさいわねイカの分際で!!」
 ゲシッ!ゲシッ!
空也「い、痛い!姉貴ごめっ、痛い!」
 おーけーおーけー、毎日が楽しくて仕方ない柊空也だ。…嘘だ('A`)
 最近何か姉貴からの八つ当たりが激しくなってきた。
 いくら大人しい俺でも我慢の限界ってやつがある。
 そろそろ思い知らせてあげなきゃな…

ちょっとした好奇心 姉貴編

…頑張ろう。

939 名前:保管庫の中の人 :05/03/20 00:55:38 ID:Gjf3ZMVk
>>938
期待

明日の夜にでも新スレ立て試みてみます。
タイトルはどうしよう、姉しよのみでPart4にするか、
姉しよ&つよきすで立てるか。意見求む。
ちなみに保管庫にはつよきすも納める気満々です。

940 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 07:07:43 ID:l+LI0cVS
きゃんでぃそふとの〜にすりゃいいじゃん。

941 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 09:58:39 ID:D7y5LFNh
姉しよ&つよきすに1票

942 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 11:05:37 ID:PuFDHfwK
【姉しよ】きゃんでぃそふとSS&AAスレ【つよきす】
でどうよ。ついでに
ttp://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1109061859/l50


943 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/21 01:04:55 ID:07gXx/80
>>942
イッピョー

944 名前:保管庫の中の人 :05/03/21 01:33:33 ID:idX94tCt
タテタヨー

【姉しよ】きゃんでぃそふとSSAAスレ【つよきす】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1111336364/


945 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/24(木) 03:04:53 ID:kGMl6pbs
何でこんな進みの遅いスレで950もいかないのに立てちゃうかな…

946 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/24(木) 05:32:32 ID:DSczS5u8
今496KBなので結構ギリですよ?
500KB超えるとdat落ち


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