〜前回までのあらすぢ(?)〜
オッス! アタシ朱子!
びっくりしたわよ、マジで。
ついこの前、下男とハルが風呂場で裸で抱き合ってるの見ちゃったんだもん!
その前は下男がベッドの上でハルにケツを向けてたし!
これからいったいどうなっちゃうんだろ?
アタシ、すっげぇワクワクしてきたぞ!

「ということなんですけど」
「うわわ、本当にそういうことになっちゃってたんだね」
「レン君とハル君、進んでるねぇ…」
「くるっくー…レンちゃんが…レンちゃんが……」
「あの美鳩ですらこの調子…なかなか二人ともあなどれないわね」
「ふむ…別に個人の性癖や趣向に異論を向ける必要はないが……」
「そうね、姉さんが言うと非常に説得力があるわ」
「別に私は異常ではないぞ?」
「姉さんはどうやら自分がどういう人間か理解できていないらしいわね」
「何だか刺々しいぞミューたん。 だがそれも愛しい…」
「今はそれよりも、あの二人をどうすればいいのかな?」
「私としては、レンちゃんが元のレンちゃんに戻って欲しいのですが…」
「そうね。 いくらなんでも、ホモと一緒に仕事なんてやってられないわ」
「そ、それは差別だよ、ベニ」
「まぁ、同性愛かどうかで仕事を無理矢理辞めさせるわけにもいかんしな。
 それに、本人は否定しているんだろう? ならば問題は無いさ」
「な、なんかハルはそれっぽいかもしれませんけど…」
「でも、これはこれで色々なシチュエーションを考えられるのではないかしら?」
「ほえ? 例えばどんな?」
「そうね…例えば……」



「レン兄…今日はこんなものを持ってきたんですけど……」
「ん…これは半ズボンか?」
「はい。 それも皮製のやつです。 履いてみてください」
「どれ、早速…おおっ!? こ、これは…!」
「うわぁ…レン兄、すごくかっこいいですぅ!」
「この尻がキュッと引き締まる感触…なかなかいいじゃないか! 気合も入るってもんだぜ!」
「そうでしょう? これを見つけるのに苦労したんです」
「フィット感がたまらねーぜ! ところでハル、お前のはないのか?」
「もちろんあります。 ここに…」
「なんだ、まだ袋から出してないじゃないか。 よし、俺が履かせてやる」
「レ、レン兄…は、恥ずかしいです……」
「何言ってるんだ。 もっと恥ずかしい事、やってるだろ?」
「はぁぁ…レン兄のいじわる…」
「そら…それにしても、ハルもいいケツしてるじゃないか」
「レン…兄……」
「うほっ、いい半ズボン。 その姿を見てると、もう我慢できねぇよ…今日は半ズボンを履いたままやってみるか」
「えーっ!? 履いたままするんですかぁ!?」
「男は度胸、何でもやってみるもんさ」

「ぬへへへへへへへへへへへへへへ」
「あのー…ミューお姉ちゃん?」
「ダメね。 もうあっちの世界にいっちゃったわ」
「ま、まぁまぁ…」
「しくしく。 レンちゃーん…」
「うむ…だが読みが甘いな」
「と、言いますと?」
「私ならばこうだな」



「いやだなぁ、レン兄は。
もうこんなにギンギンにしちゃって」
「ハ、ハル…もう俺、我慢できねぇよ」
「ダメですよ。 この前、レン兄ったら大佐に熱い視線を向けてたじゃないですか。
 『 や ら な い か 』とか言われたらホイホイついていったんじゃありませんか?」
「そ、それは誤解だ! 俺はハル一筋だって!」
「本当ですか? それじゃその証として…僕のを舐めてください」
「わ、わかった…」
「ゆっくり、丁寧に…絶対に歯を立てないでくださいね」
「ああ。 それじゃお前のを…」
「僕はその間、レン兄のを足でいじめてあげますね」
(グリグリ)
「うあぁぁ! ハ、ハル……」
「あれぇ? レン兄ってば、足でされて感じてるんですか?」
「ハル…しゅ、集中してできねェよ……」
「ほらほら、もう出ちゃいそうですよ?」
「う、くあぁぁ!」
「レン兄が出したら、次はレン兄のお尻に挿れてあげますからね…」

「…とかな」
「下男受けなんですか!?」
「そうだ。 普段は強気なレンだが、夜はハルのほうが…というパターンだな」
「めそめそ。 レンちゃーん…」
「た、大佐も出てくるんですか?」
「大佐はナルシストだから、そういうのはないんじゃ…」
「いや、大佐自身はあんまり関係ないだろ、今の話では。 なら夢はどう考えるんだ?」
「ゆ、夢!? うーんと、そうだなぁ…」



「なぁ、ハル。 俺達はこのままじゃダメだと思うんだ」
「ど、どうしたんですか、レン兄!? ま、まさか僕のこと、飽きたから…」
「そういうんじゃねぇよ。 俺達は男同士だ。 このままじゃ結婚もできねぇ」
「そ、それは同性でも結婚できる国に行けば…」
「いや、それじゃダメだ。 何より俺は…お前との子供がほしい」
「レン兄…その言葉だけでも妊娠してしまいそうです」
「お前、男を捨てる覚悟はあるか? お前、俺のために女になれるか?」
「僕はレン兄のためなら何だってできます! でも、どうすれば完全な女性になれるんでしょうか…」
「心配すんな、ちゃんと手は考えてある」
「それはどんな?」
「大魔法少女ユメドリームにお願いするんだ。 あの方ならきっと方法を知っているはず!」
「あのユメドリームですか!? なるほど、それなら完璧ですね!」
「さぁ行こう! 俺達の未来のために、ユメドリームを探す旅に出発だ!」
「はい!」

「こうして二人は自分達の愛のためにユメドリームを見つける旅に出ました、と……」
「それは夢っちの妄想じゃないの」
「でもユメドリームは二人の愛なんか知ったこっちゃなくて、二人を奴隷のように…」
「…夢?」
「えへへ…ほら、二人ともさっさと馬になってよ……」
「か、完全にトリップしてるね、夢……」
「うるうる。 レンちゃーん…」
「なかなかいい流れだな。 それじゃ次はナトセがいこうか」
「えっ、私ですか!? でも、そういうのはちょっと…」
「いいのよ、この際何でも。 ほら、ちゃっちゃといってみよー!」
「そ、そうだなぁ」
「全然速く走らないなぁ、この駄馬…」
「ま、まだいっちゃってるよ…」



「ナトセさん、いい食べっぷりだったなぁ。 また今度もあげようっと…」
「レン兄、ちょっといいですか?」
「何だよ、ハル。 そんな怖い顔して」
「最近、ナトセさんにべったりじゃないですか? 今日もお肉をあげてたし…」
「そ、そうか? 俺としてはそうは思ってないんだが」
「そうですよ! レン兄、ひょっとして僕のこと、もう飽きたんですか!?」
「な、何言ってるんだよ! そんなわけないだろ!」
「それなら証拠を見せてください」
「わ、わかったよ。 目、閉じてろ」
「こうですか?……んっ!?」
「んんっ…ん……ぷはっ。 どうだ、これでもまだ俺がハルのことを嫌いになったと思うか?」
「い、いえ…ご、強引ですよ、レン兄…」
「悪い悪い。 お詫びに今度の休みの日、どこか一緒に行こうぜ」
「レン兄…疑ったりしてごめんなさい…」
「いいよ。 俺も誤解を持たせるようなマネして悪かったな」

「こ、こんな感じかな」
「アンタ、肉食いたいだけでしょ?」
「なるほどな。 ナトセもなかなかやるじゃないか」
「そうですかぁ? アタシはグッときませんでしたけど」
「るるるるるー。 レンちゃーん…」
「まだちょっと工夫が足りないわね。 全体的にソフトすぎ」
「ほう。 それならベニはどうするんだ?」
「アタシならこうですよ」



「ごめんなさい、レン兄…僕はもう、こうするしかないんです……」
「う、動けない! 何をするつもりなんだ!」
「レン兄は僕だけを見ていますか?」
「あ、当たり前だろ!」
「だったらどうして、朱子さんやナトセさんとデレデレしてたんですか?」
「そ、それはだな…」
「美鳩さんはともかく、森羅様にもミューさんにも夢お嬢様にも!
「お、落ち着けって!」」
「僕はね、幸せになりたいんですよ…ようやく幸せを手に入れたと思ったのに!」
「ハル…と、とりあえず縄を解け!」
「レン兄、行きましょう…」
「行くってどこへ?」
「誰もいない、どこか遠いところへ…二人だけで……」
「ま、待て! その薬は何だ!」
「きっと天国でも、僕達は一緒です。 愛さえあれば、神様も手出しできませんよ…」
「やめろー!! やめてくれー!!」

「狂った愛の行く先、そして本当の最後を迎える、と…」
「真・昇鳩拳!!!」
(ドグワシャァァ!!)
「ふんぎゃぁぁぁぁぁ!」
「ほほう、見事な技だな。 ゲージ3本消費といったところか」
「な、なんでアタシだけ……ガクッ」
「みなさんはレンちゃんのことを何とも思わないんですか!? あんまりですー!」
「落ち着け、美鳩。 ただ、いいイジリの対象というだけだ。 本気じゃないさ」
「でも…」
「だったら、美鳩ならどうするんだ。 どうせもうお前で最後なんだから、何かやってみろ」
「そうですね…」



「レン兄…いきますから、力を抜いてくださいね」
「ハル……(俺はこれでいいのか…? 俺には、やっぱり…)」
「危ないレンちゃん! 疾風鳩翼脚! 昇鳩裂破! 神鳩拳!」
「ウワアアアアアアー!!(ガクッ)」
「フゥゥゥ…これぞ奥義・九頭鳩裂破ですー。 レンちゃん、大丈夫でしたか?」
「鳩ねぇ…俺…何て言ったらいいか…」
「いいんですよ、レンちゃん。 でも、これは非生産的でよくありませんねー」
「ごめんよ。 もうちょっとで俺、自分を捨てちまうところだった。 鳩ねぇがいなかったら…」
「レンちゃん…もういいんですよ。 ところで、私の胸を見てどう思いますか?」
「すごく…大きいです……」
「私の愛の証、受け取ってくださいますね?」

「そして私達は本当に結ばれる…愛は障害があってそれを乗り越えてこそ、美しく輝くものですー」
「普通だな。 お前にしては」
「それは森羅様だからこそ、そう思うのではないでしょうか?」
「まあな。 我々は血縁者を愛する者同士、これぐらいは普通だろう」
「それに振り回されるほうはいい迷惑だわ…」
「お、ようやく妄想から帰ってきたのかミュー」
「ミューちゃんは迷惑かもしれませんが、レンちゃんは少なくとも違いますよー?」
「はいはい…」
「ところで美鳩、今からミューたんを可愛がろうと思うのだが、お前もどうだ?」
「ちょっと、どうしてこの流れでそうなるのよ!?」
「それも斬新でいいかもしれませんねー。 ミューちゃん、可愛いですからー。
 それに今の私、ちょっとハートブレイクですし…森羅様はそれでもよろしいのですか?」
「美鳩!?」
「たまにはな。 時には従者を慰めてやるのも主として必要だぞ。
さぁ、やろうかミュー…」
「ちょ、まっ…ウアー!」

「…どう思いますか、レン兄」
「一言で言うと…すんげぇ迷惑だな」
「でも僕、レン兄なら…」
「うおぉぉぉーい!! だからその眼差しはやめろー!!」


(作者・シンイチ氏[2007/10/18])


※関連 きみあるSS「誤解だ!


テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル