「ん〜、闘犬八連覇制覇してたら遅くなっちった」
今日はサトっちのとこのベンが意外と戦るので苦戦した。
「モエの戦力もアテにしてたのににゃ〜さすがにマジ泣きしてたから仕方ないね〜」
おっと、ついでだから修行の成果を試してみようっと。
「毎晩、麻を飛び越えて鍛えたこのジャンプ力!今こそ発揮する時!」
「塀なんてなんだい!キャット空中3回転!」
だっ、だっ、だんっ!
くるくるくるくるくるっ ドンッ!
10点、10点、10点、10点、9点、10点 合計は!98点!
「うぅ〜 のり子先生は厳しいにゃ… まだまだ改良が必要だね」
それはともかく。
「たっだいま〜 寿司!鳥!風呂!寝ろ〜!ごっはん〜 肉〜」
「んっ……ふぅ……」
!?
現状確認。
ばしょいどう ここは縁側。
なにかしらべろ 目の前にはクーヤを膝枕して明らかにちゅーしてる要芽姉。
すいりしろ クーヤの寝顔にムラムラ来てやっちゃったと。
たいほしろ 
よべ 


って……混乱してるにもほどがあるぞ、わたし。
今一番はっきりさせとかないとイケナイのは。
「要芽姉、何してんのっ!!」
「くっ……!?」
「ず〜る〜い〜 要芽姉ばっかりクーヤとイチャイチャしちゃってさ〜 不公平だにゃーっ!」
「なっ……!違うわよっ……!空也の目にゴミが入ってたからそれを取ろうとして…」
「イチャイチャしてる事に変わりは無し!わたしもするーっ!」
クーヤが要芽姉の事を好きなのは見てるだけで解るんだけど。
なんだかすごく胸の辺りがムカムカする。
クーヤなら。
おとうさんも違うし、おかあさんも違う。
わたしより辛い境遇のはずなのに、そのことで泣いてる所を見た事がなかった。
それなのに、逆にわたしが泣いてる所を見つかっちゃって慰められた。
多分その時からもう好きだった。
あ、そうか。
わたしはクーヤにわたしだけ見て欲しいんだ。
「ん〜っ、ちゅっ、ちゅぅ〜」
「瀬芦里っ……!!よしなさいったらっ……」
「やーめーなーいー」
「ふぁ…んっ………わぁっ!
な、なにっ!?なにがどうなってるの?」
「いい加減にしなさいっ……!!」
要芽姉には負けない。
まだまだチャンスはあるし。
絶対こっち振り向かせてみせるからねっ、クーヤっ!

(作者・愚弟氏[2004/07/07])


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