「巴姉さーん、紅茶でも持ってきてよ」
「分かった」
「姉貴、自分で紅茶ぐらい入れろよ」
「うっさい!だいたいアタシ台所のどこに何が入ってるかわかんないもん。」
「・・・姉貴、その歳で家事とかダメっていうのは完璧な女を目指すものとしてどうなの?」
「口答えすんな、イカ!前やってみたけどアタシに家事なんて向いてないの。巴姉さんがいるからいいじゃない」
「ま、まあ落ち着いて・・・ふたりとも。はい高嶺、紅茶」
「ハァ、でもやっぱ家事できたほうが女性としてポイント高いよなぁ。姉貴よりはともねえと結婚したいもん」
「「!!」」
「く、空也・・・な、なにを」
「そ、そうよ!何でアンタと結婚考えないといけないのよ!」
「ものの例えだよ。姉貴よりともねえのほうが女として魅力的だってこと」
「そ、そんなこと・・・わ、私なんて・・・」
「そ、そりゃ、巴姉さんカッコイイし、家事できるけど・・・ア、アタシだって・・・」
「姉貴さ、一回ともねえの仕事やってみたら?どれだけ大変か分かるよ」
「だから何で家事しなきゃ・・・」
「た、高嶺がイヤならする必要はないよ・・・私好きでやってるんだし・・・」
「ともねえは優しいなぁ・・・そこも魅力的だよね」
「クッ・・・分かったわよ、一日やってやろうじゃない!巴姉さんの仕事」
「!!た、高嶺・・・あまりムリしないほうが・・・」
「なによそれ・・・アタシだって家事ぐらいできるんだから・・・!」
「そうか、そうか、やってくれるか。姉貴もこれで完璧な女に近づくね、ハイ、これ!」
「なにこれ・・・メイド服・・・ハア!?アンタなんでこんなの持ってんのよ!!」
「まあカタチから入ってみればいいじゃん、これはこの前ねぇねぇが俺にくれたんだ。」
「なんでこんな趣味の悪い服着ないといけないのよ!こんなフリフリのついた・・・」
「・・・か、可愛いな、その服・・・く、空也、高嶺がいやっていうなら私がもらっていい・・・?」
「うーん、仕方ないなぁ。でもともねえが着たほうが似合って可愛いかもね。」
「な・・・・・き、着ればいいんでしょ!!」
「へ?ムリにとはいわないけどぉ・・・?」
「よ、よこせ、イカ!これはアタシが着たほうが似合うんだから!」
「そうか!じゃあ姉貴、それ着て家事ガンバッテネ!」

(作者・名無しさん[2004/04/30])


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