○ 5月7日



 東西戦のサーバーが開いたので、そちらへ一泊二日の出張をすることになりました。





 さっそくステータスを振ってみます。

 応募したときに、「戦争だったら体力にいっぱい振ってHP増やしてたほうがいいかも」という理由で、男性キャラを選んでいたはずなのですが…。



 ついつい癖で、プリキチンシェルアーマー+7を装備できる知力をしっかり確保してしまい、結局は筋力・体力・知力というプリにとって意味のあるステータスだけを見れば、レベル61になった本キャラと同じ数値になってしまってましたねぇ。

 うーん。女キャラだと、レベル4っつ下で実現するステータスが、65まで出来ないなんて、男プリはものすごい苦労をしてるんだなぁと思わされました。





 というか、男キャラにした時点で、知力重視の路線は捨てるべきだったのに、無理して知力に振っているから無駄なポイント消費が出てきてしまっただけか……。


 なんだか、いきなり最初から失敗してしまった気もしますが、お金がもったいないのでこのまま突き進むことにします。





 とりあえず、どこかのクランに入れてもらわないとなぁ、と、ピアナをうろちょろしていると、Thieselさんからお誘いがきたので、さっそく入団。






 入ってみて驚きましたが、「アドニスの花形プレイヤーたちが揃い踏み」、と言えそうなくらい豪華なメンツが集結していて、びびりました。



 開拓でレアが沸きまくってるということなので、応援に駆けつけてみると、いきなりレサスが本陣にいたり、




 見渡す限り、レアばかりという状況でしたが、みんな装備も店売りのを間に合わせで付けてたりするだけだから、思いもよらぬ苦戦をしたり、いつもとはちょっと変わった感覚でのプレイが楽しめました。



 レアが一段落してからは、ゴーレムやらラミロスやら、各地にばらけて狩りをして、キチンや武器をかき集めましたけど、+5アクセサリが出ただけでも嬉しい気持ちになるというのは、久しく忘れていた感覚で、なんだか懐かしい思いもしましたねぇ。





 ちょっと一休みがてら、クランのみんなで集めてきた武器を持ちより、アイテム交換会をしたあと、モラドンでアプグレタイムに入っていると、GMメッセージとともにゴブ素材の露店販売が始まりました。





 すごい人だかりで、どこにGMが居るのかも解りません……。



 とりあえずゴブは放置で、もらったプリキチンをノーマルアプグレで+5にしようと思いましたが、鎧がいきなり+4で燃えたので、恐くなってほかの二つは+4で止めておきました。


 続きは、明日ダンジョンで高級アプグレを買ってきてからやることにして、この日は眠りにつきました。







○ 5月8日


 ダンジョンで買った高級でも装備が燃えまくりで、結局キチン小手しか+6に出来なかったことに落ち込みつつ、開拓で最後のレア沸きタイムが始まるとのことなので、参戦しに向かいました。


 しかし、スキルの方もバフ/チャームと、本キャラと同じにしてしまったので、いつもと違うことといえばパラサイトとジャッジメントが使えるようになっている点くらいだったのですけど。それでもワクワク楽しめるくらい、この二つのスキルは魅力的でした。


 パラサイトは、みんな装備の整ってない状態ということもあって、「死の宣告」みたいな痛快感がありましたし、ジャッジメントも連打可能で途切れなく使える(まあ、モーションの長さで誤魔化されてる気もしますけど)プリ最強殴りスキルとして、エフェクトの派手さともあいまって非常に使ってると楽しい気分になれますね。



 まあ、あんまりはしゃいでいると、




 範囲魔法を一人占めして食らったりするようなことにもなりましたけど、ゲートマスターの腕は錆付いてませんから、大丈夫です。





 プリキチンチェルアーマーが手に入ったので、譲ってもらってアプグレを試みましたが、+4にすら出来ずに燃えてしまいました。


 あぁ、アプグレする前に一回装備して、SS撮っておけばよかったかも…(後悔



 意気消沈しつつ、戦争開始までの時間、残りの20Mをひたすらゴブ装備作成につぎ込んでゆきましたが、四段ブーツが一個出来ただけだったりしたので、「絶対に本キャラの方ではゴブに手を出さないでおこう!」と誓いをあらたにしましたよ。





 そんなこんなで、もう何も失うものはなくなった状態で戦争に赴きました。


 出だし、とりあえず倉庫のある方の砦を守りにゆこうと左へ走ってゆきましたが、途中で「あっ! 怪物のときとは左右が逆だった!」と、当たり前のことを思い出して右の守りを固めました。



 しかし、怪物が攻めてきてないので、こちらの方から怪物側の倉庫をつぶしに突撃をかけてゆきます。




 そして、失敗…。



 ちょっとまずい展開になるかなぁ、と一瞬思いましたが、すぐに差を縮めてゆけたので、まあ大丈夫そうだなと、この時点では思っていました。



 ところで、今回の戦争は、守門長不在で砦の落とし合いもないかわりに、なぜかあちこちでレアがわいていました。







 なんでしょうか、その場でユニーク武器を取って装備を揃えろということなのかもしれませんけど、こんな戦いのさなかにまでレア狩りするのもちょっとどうかと…。

 いちおうmanaofpainさんが倒したレアから、ログキチンシェルアーマーが出て私の懐に入りましたけど、誰も欲しがる人はいませんでしたよ(涙





 でまあ、戦況の方はというと。僅差で追いかけつつ、なかなか逆転は仕切れない状況が続いているなか。

 ふと、




 みたいな恐ろしい冗談を言い合ってたりして、頑張っていたのですが。


 開始から三十分経過したあたりから、戦場にまったく怪物の姿がなくなってきました。





 本陣立て篭もり作戦に入ったようです、怪物陣営は…。



 そりゃ、逆転されないためには最高の作戦かもしれないけど、まだ一時間半も残り時間あるんだから、ちょっとくらい負けてもええやんけー!

 と思うのですけど、冷徹なまでに怪物さんたちは篭城しつづけてくれました。



 まだ負けているから、こちらは攻めないとしかたありませんし、本陣前を取り囲みますけど、たまに痺れを切らして飛び出してくる怪物を狩れるくらいで、消耗度も考えると割に合わないし、





意を決して全軍で突撃していっても、入り口の一点に集中してノヴァの豪雨が降ってくるので、とてもじゃないけど攻め込めません。



 そのまま一時間くらい怪物が本陣にこもり続けてたので、わずかだった差はどんどん押し広げられて、ついに戦死者数に二倍の差が付いてしまいましたよ…。




 今回、アドニス側は関西ハンサム団、ジグエノン側は上方お笑い研究会と、それぞれの大所帯クランに別れてしまったので、SiNcさんやCrazyRaceRさんとは直接PTを組んで遊ぶ余裕もなかったのですけど。

 横目で存在を感じつつ、苦しい状況を戦い抜いた体験も、それはそれで一つの交流ですね。




 いろいろ奇襲作戦やら、レアMob爆弾テロとか、変則的なことで流れを乱してみようともしましたけど、本陣の中にびっしり集結して篭られている限り、絶対的優位を覆すことは不可能ですね。



 残り時間三十分を切ったあたりで、関西ハンサム団と上方お笑い研究会が集結して、本陣玉砕の思い出づくりでもしようかと話し合っていると、




 ようやく怪物の方もあちこち出歩いてくれるようになってくれたみたいで、逆に突撃してきました。


 これで、また少しずつ差を縮めてゆくことが出来はじめたのですけど、さすがにもう時間が足りずに、そのまま西軍の負けが確定しました。



 うーん、残念無念。



 けど、とりあえず、敵に回っていた団員たちとの思い出はSSに残すことが出来たので、貼り付けておきますね。




 nezalさんには射程が届かず、etanalさん、豆さんとは遭遇すらできませんでした。





 その後、アドニスの方に帰って、関西ハンサム団のみんなと再び集まることに…。



 ハンサム! ハンサム!


 全員集まりきらないうちにお開きになったのが惜しいですが。

 東西戦は、普段敵同士の人たちと協力し合い、普段味方同士の人たちと争い合うという、貴重な体験が出来て面白かったですし、なかなか交流する機会のない人間の人たちと垣根なく触れ合えたという点では、素晴らしいイベントだったと思います。



 なんとなく、一泊二日の合同キャンプ旅行みたいな余韻を残しつつ、なんだか開拓とかで再会すると不思議な感覚にとらわれそうな気もしてしまいますが。

 普段、容赦なくぶつかり合ってたからこそ、東西戦での協力関係に新鮮さがあったわけですし、お茶目な振る舞いは、ショボいダメージで挨拶がわりに殴り掛かったりする事ぐらいに押し留めて、敵対プレイに一層の磨きをかけることにいたしましょう。









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