○ 7月26日


 この日は久しぶりに最初から戦争に参加することができたので、もうやる気満々にルナゲート前へ赴きました。




 もちろん、勝つことしか考えていないので、ラブレターも忘れずに持参します。










 そうして、ルナ前へとやってきてみると、





 例のごとく寂しい人数ではありましたけど。




 やる気を出せばなんでもできるとばかりに、開戦五分前ごろからプロパガンダを展開し。







 ほどよくカルス国民を暖めたところで、ルナゲートが開きました。



 しかし、この時点ですでにラグがひどくなり始め、チャットの遅れも目立ってきてましたね…。







 こんな調子で大丈夫なのだろうかと、一抹の不安を覚えながらも、ルナ02マップへパイルダーイン!


 画面が切り替わると同時に走り出し、敵の砦へと向かいます。





 途中に見かけた、少数のhなどには目もくれず、一直線に守門長を狙いました。





 おらおらおらー、とアドレナリンを噴出させながら殴っているうちに、先のこちらの第一砦が落とされてしまっていましたが。



 負けじとこちらも落とし返して。






 見事予定通りに砦の数でイーブン状態を作り上げ、キル数勝負に持ち込む戦法を取ることができるようになりました。





 しょっぱい戦い方になろうが、勝ちは勝ちなのさと、本陣死守路線を皆に押し付けていましたが。



 そこはそれ、情緒的なアピールでしょっぱい行動であることををボヤかしてみせるのが、指揮官イリュージョンってもんです。





 ちなみに、隣に写っているrikiouさんの馬が輝いてるのは、装備がリバース状態だからなんでしょうか。


 深く考えると、リバースされた馬ってのも、なんかアレですが…。


 フランケンウィニーを髣髴とさせる、ティム・バートンなみのイリュージョンに思わずタジタジでしたよ。






 そんなこんなで、地味な防戦をみんなに強いながら、度重なるhの突撃にも押し潰されず、よく頑張ってくれているなぁと嬉しく思っていたわけなんですけど。



 この日は、カルス側に敗戦ボーナスが発動していたというのもあっての、粘り腰の強さだったのですね。







 たった一つの命を捨てて、機械の身体を手に入れたノリのカルスに、もはや死角はありません。


 常にダブルゲームぐらいのキル数の差を維持したまま、襲い掛かるエルモ勢をなぎ倒し。





 どんどんと、勝利を確実なものへとしてゆきます。






 そして、迎えた終了五分前。



 最後の特攻を仕掛けてくるエルモラドを、逆に蹴散らして、敵陣まで突撃し返してやろうと迎え撃ちます!







 まあ、さすがに勢いが激しすぎて、カウンターに転じるまでの余裕がありませんでしたが…。



 なんとか本陣の中へなだれ込ませない程度には凌ぐことができ。


 無事、勝利の美酒を味わう夢が叶いました。







 なんだか、経験値までもらえるようになってる!


 と、祝勝気分に酔いしれながら、エルモラド侵略に出かけてゆきましたけど。




 本当の勝負はここからで。



 いったいどうやったら、二倍以上の数で待ち構えられているキャンプで無事にクエストを遂行できるのだろうかと。


 内心、まったく活路が見出せないまま開始した、侵略戦でした。






 アップデートが行われてから初めて足を踏み入れるエルモラド本土で、まず一番に目に飛び込んできたのはこいつらでした。







 あまりにもやる気がなさすぎる避難民たち。



 不気味なほどのどかなこの光景に、なにかこれは宗教的含意でもあるのではないかと、逆にたじろぐようなものまで感じさせられながら。


 とりあえず、何事も一度体験してみなければと、殴りかかってみました。






 どうやら、通常攻撃で20の固定ダメージしか入らず、しかも殴られるたびに走り去ってゆくという。


 かつてのウサギとか雪だるまと同じ挙動をする、めんどくさい奴らだということが解ったので、あまり関わりたいものでもないなと放置することに。



 と言いつつ、ちゃっかり一人トドメをさしてみましたが。





 冷酷にも、馬上から一般市民を串刺しにする、悪の権化以外の何者でもないようなワンシーンになってしまっていて。


 なんだか寝覚めが悪くなりそうな、鬼将軍的疑似体験を味わうことができました。







 しかし、避難民のすべてが、あわれな半裸姿なのではなく。


 中には高貴に着飾った姿のまま捕縛されている人たちもいたりして。







 ちょっぴり背徳の世界を垣間見れそうな楽しみ方もできるところに、少し浮かばれるものがありましたよ。





 思わずイケナイ道にのめりこんで、地の果てまで追いかけ続けそうになりましたが。


 当初の目的であるラブレター配達を思い出して、いざキャンプへと出陣してゆきます。







 さすがにものすごい数のhが待ち構えてましたが。


 虎穴にいらずんば虎児を得ず、いまこそ勝負のときと突入してゆきます。





 しかし、結果は無情。





 あっさりとラブレターごと焼き払われてしまいました。



 なんだか、ばんちょさんの「とつげキー」の声も、あまりの敵の多さに、途中から歯噛みする叫びに変わってこういう表記になってるみたいに思えてきましたけど。



 これはさすがに、正面突破は無理だと諦め。


 モニュを落としたり、いろいろと陽動活動をしたりと、できるだけhを分散させようと試みます。



 しかし、かなりキャンプのhが減ったところで、まだ余裕でカルス全軍より多かったりするという厳しい現実の前に、どうにも歯が立ちません。




 なんとか望みをつなげることのできる道はないものか…、と悲嘆に暮れていたところ。



 ettanさんたちがイスル入り口付近へのワープ航法ラインを確立してくれたので、そちらから数をそろえてキャンプ潜入を図ってみることに。




 すべてのカルス国民のために、団結を呼びかける王様の猛々しい声に心を一つにしながら。






 今度こそはラブレターを届けるのだと、勇猛果敢に挑んでいきました。



 この突撃で、ちらほらラブレターを送り届けることのできた人もいたようですが。


 私は、重さに右往左往しているうちにいつの間にか死んでしまっていて、ミッションを果たせず残念でした。



 とにかく、少しでもhがキャンプから消えてくれれば!と、願うばかりでしたが。




 ひょんなことから、願いが叶いました。







 信じてたんだ…、夢はいつか叶うって。


 さあ、このラブレターを渡すよ、ヌスラム。


 あれっ、


 ヌスラム?


 どこに隠れているんだい?




 って、クエストNPCまで消えていたら何の意味もないというか、単にラグで周りのキャラクターが表示されてないだけじゃないですか。



 画面の表示が切り替われば、ホラこのとおり。





 孤立無援を絵に描いたような状況で、ぶちのめされてました。



 ヌスラム、ひどいよ。


 呼び出しておいて、この仕打ちかい?





 もはや涙も枯れ果て、残り時間も少なくなってきたので、がむしゃらに突入を繰り返してみますが。



 もはや周りの人は、敵も見方も表示されず、キャンプが無人状態に見えるのはデフォルトになってしまったらしく。







 大体このへんにヌスラムがいそうだなと思う場所で、ラグ明けに備えてヒールを自分にかけ続けることくらいしか生き永らえる術もないという、超時空ロマンスになってきてますよ。



 「いまに、ボクらの世界は、一つに重なり合うはずなんだ!

  待ってろよ、ヌスラム!!」



 と、祈りにも似たような気持ちで胸を熱くしながら、ヒールし続けていましたが。



 待てども待てども、一向に周りの様子が見えてくる気配がありません。



 そして、ヒールを連打し始めてから二分が経ったころ。






 無情にも、周りに何も表示されない状態のまま、きっちりダメージだけは食らいはじめて。



 そのまんま、未来へ向けてはなっていたヒールが間に合うこともなく、冷たく地に伏すことになってしまいました。





 こんなもん、どないせえっちゅうねん!!




 このままでは成仏できぬと、その場に魂を縛り付けられて、いったいどのくらいの時間経てばこのラグが晴れるのか、見届けてやることにしましたけど。



 結局、十分以上待ってみても、画面に何の変化も現れず。






 侵略の時間が終わるときまで、何も見えないままの状態が続きました。


 舞い散る桜が、無常感を引き立てすぎですよ。






 この後、普通にカルス本土へと転送されるローディング画面に切り替わったので、サーバーとの接続は最後まで途切れていなかったのだと推測しますが。


 もうここまでくると、サーバーから落とされなかったということでもって、あたかも正常なプレイが妨げられてなかったかのような既成事実を無理矢理作り上げてるだけのことで。


 実質的には、ラグで何もできない状況へとプレイヤーを陥れ、生殺しにしているだけという、普通に落ちるよりもなお悪質な状況が生み出されているように感じられますよ。



 多分、このラグについて報告や苦情を運営に送っても、サーバー増強の予定を発表してるんだから、それまで黙って待っててください的な空気を出されるのでしょうし。


 今回のことだけでなく、ほぼ確実に、これからも戦争の語とに同じ状況が生み出されるだろうと予想できるにもかかわらず。


 なにも事前に対処を行うことなく、プレイヤーに被害を押し付けて忍耐を強いることでのみ、やりすごしてゆこうという、そんな魂胆すら妄想してしまいます。







 とにかく、こうして今回もまた渡すことのできなかったラブレター。





 アイテムの説明文すら、狂おしいほどに切なく思えてきてしまいますが。


 恋の始まりですらここまで狭き門であったとは、まさしく「禁じられた恋」の名にふさわしいですね。





 今回それでも、何通かはラブレターが届けられたのは確かですし、それを思うと何とか気持ちが救われます。


 苦難に満ちた恋がステップアップしてゆけるよう、何度でも立ち上がり、勝利を掴んでゆきましょう!
 







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