空に愛を。あなたに、手向けの花を。(仮題)










オリキャラ 風切アカネの絡むお話です。






―――――:ACT3:


「人が任務で疲れて帰ってきて眠っている横で、ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー…うるさくてすぐ目が醒めました。 そうしたら起きてみて声のした方に来てみれば、イルカ先生が見知らぬ女に襲われているじゃありませんか。驚きましたよ」

疲れているところを起こしてしまった。

「…すいません」

「あなたが誤ることじゃない」

カカシは間髪いれずにすぱっと言い切る。
アカネは突然現れたカカシに驚きつつ、本物かどうか確かめるように全身を見回す。

「うみの中忍、あなた、はたけカカシとお知りあいだったの…?
火影さまのお気に入りかと思えば、里一番の実力の持ち主とも縁があるなんて、あなた一体何者?」

「うるさい女だね…」

カカシが一瞬の隙をついてアカネの右腕を取った。
そしてひねりあげる。その仕草は自然で、ぎりり、と骨の軋む音がする。
アカネは長髪を揺らしてうめいた。

「痛っ!うみの中忍!この人を止めさせて」

「…カカシ先生。止めてあげてください。その人は」

「ま、イルカ先生がそういうならとめてあげますけど、あんた、この人に余計なことしたら容赦しないよ?」

「っ!離しなさい!」

余裕のない声にあっさりと腕は開放され、アカネはカカシから距離を取った。

「…ずいぶん仲のよろしいことね」

赤くなった右腕をさすりながら、アカネは悪態ついた。

「仲いいよ。イルカ先生のうちはいごこちいいし、イルカ先生も最高だし」








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カカシ登場まで。ACT2は短く終わる。

(2007/3/20書)続く




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