バイス設定資料 |
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数百年前に人間世界へ追放された夢魔。かつては、七色に透ける肌持つ少年の容姿をしており、美貌で名高かったが、呪いにかかってからは、食べ物である精気が吸えず、ゼリー状の軟体生物のような、みじめな存在に退化してしまった。 傲慢で己を恃む性格をしているが、情熱に溺れ易い面も持ち合わせ、愛する気持の激しさ故に周りが見えなくなる。愛されるにしても憎まれるにしても、恐ろしい存在である。 ちなみに男同士の恋愛など反吐が出る程嫌いで、年上のお姉さんに言う事を聞かせるのが好み。夏場の暑さは苦手な方らしい。 |
砂の男設定資料 |
夢と現の世界を自由に往来する、不思議な人物。小さなふくさに魔法の砂を入れて持ち歩いている。夜、明りを落とした家々を訪なうと、ベッドに横たわる人の瞼に砂をかけ、眠りに就かせる。 どうやら夢魔の仲間ではないらしく、栄養補給のために精気を吸う必要もないようだ。美しい外見をしていないのは、だからかもしれない。とはいえ、砂を使って夢魔に呪いをかけたりといった力を持つ以上、何らかの縁があるのだろう。 もしかしたら正体は大昔に夢の世界に迷い込んだ人間で、そこで暮す内に半ば夢魔と化してしまったのかもしれない、と噂する者も居る。どちらにせよ、バイスのような禍の種が出ない限り、夢魔は彼に頼みごとをするどころか、近付きたがりもしない。 |
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