4.

 腕拉ぎを決める書記が冷静に答えた.委員長はかなり凶悪そうな機器を受け取ると,愛用の刀を磨く武士のように,そっと硝子の表面を撫でた.

「ちょっ!それは馬用でしょ!」

「詳しいな♪やはり作家は違う」

「死ぬ,絶対死ぬ.無理に決まって…」

 他の風紀委員が二人掛かりで大きなバケツを運んでくる.中には少し粘性を帯びた透明な液体が入っていた.

「グリセリン濃度15%です.量は…3リットルくらい?」

「多っ!」

 思わず肩を起こしかけて突っ込むと,また無理矢理押さえ込まれる.書記は裸の背をつつーと指でなぞりながら,落ち着き払って囁いた.

「君の小説には1リットル以上入る子も出てくる,そうですよね.委員長」

「うむ,作家にもそれが可能だと証明して貰わねばな」

「あれはフィクションだって断ってるじゃないですか,実際にあんな事できるわけ…」

 勿論,彼女達はするつもりだった.美味しそうな少年の尻に嘴管を当てると,小型の電動ポンプにスイッチを入れる.

「嫌だ!止めろ!あぐうぅぅっ!!!」

 細い先端が食い込み,ゆっくりと直腸内部に入り込んで来る.両肢を左右から別々の委員が抱き抱え,動けないようにした上で,躊躇無く土踏まずや指の間を舐り始めた.

「んむっ,この前のサッカー部の子と違って匂いがないね」

「れろっ,むっ,流石委員長のお気に入り〜」

「あひゃひゃひゃっ!ちょっ,くすぐったいよっ…うぐぁ…って入らな…あひゃひゃっ…」

 もう泣いていいやら笑っていいやら,錯綜する感覚に少年は混乱状態だった.その間,委員長は,かなり底意地悪く浣腸器をねじり,奥深くまで押し込んで,括約筋のすぐ裏に当る部分を膨らませた.続いて付属の革ベルトを両腿と双臀に食い込ませ,きちんと留め付ける.

「入るものだな.もしかして執筆中に自分で実験した経験があるのかな?」

「あ…がっ…はひっ」

「委員長」

「よし,書記,離してやれ」

 腕が解放されると,さらに二人が飛びついて,掌の汗を舐め始めた.余った残りの生徒は,脇の下や乳首に吸い付いて,甘噛みする.まるで母猫の乳を啜る仔猫達のようだ.

「かっ,あきぃっ!きゃぅっ!」

「あはは,ステキな声で鳴くね?」

「この前の合唱部の女の子より高い声出せるか試してみようか.ね,いっせいのせで噛むよ」

「ひぁあああっ!!」

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