5.
「はぅ…ぁ…」
「奇麗事を述べた所でお前も同じ下種.体はすっかり悦んでいる.どうしようもない牝犬だ」
「違ぁ…違ぁああ!!嫌,嫌だぁっ…」
なまあたたかい舌が中心の窄まりに当り,解すように蕾の周りを動く.涎と汗に濡れた身体はロープを軋ませながらもがくが,もう力が入らない様子だった.
「違わんよ.さぁトール,ヘイムダル,フレイ,テュール,ローゲ,お前達もヴォーダンを手伝ってやれ.この牝犬を味わうがいい」
命令に従って,斑,黒,尨毛,赤毛,鹿毛の犬が次々に鼻面を押し付け,足の裏や指の間,胸や背筋,うなじを徹底的に嬲っていく.やがてヴォーダンの舌が,緩んだ菊門の奥に入って内部を穿ると,哀れな”牝犬”は肢体を狂ったように痙攣させた.
その間に主人は鞍から火酒の皮袋を降ろし,軽く呷ると,つかつかと犬たちの間に割り込んで,料理の味を引き立てるシェフのように,滑らかな肌へ中身を注いでやった.
「ひ゛ぃぁ゛ぁぁぁっ!!!!」
「どうだ,火照って来るだろう.犬には勿体無いほど上等な酒だ.ヴォーダン,また少し退いていろ.お前がこれから使う孔を少し広げてやる」
乗馬鞭を持ち直すと,いきなり少年の尻穴に捻じ入れ,抗う暇を与えず奥まで届かせる.痛みに固まった口を抉じ開け,皮袋から火酒を垂らすと,鞭に沿ってゆっくりと流しいれた.ロビンはもう,べそを掻きながらうわごとを呟くばかりで,括約筋を閉じることさえできない.
「冷たいよぃっ,お腹,お腹がっ」
「大丈夫だ.これはお前の苦痛を和らげ,淫乱な牝犬としての本性を目覚めさせる儀式だ.ほう,全部飲んだな.慣れない者は一口で腰が立たなくなるが.大した酒豪だ,お前のここは.」
ぐいと意地悪く中を掻き混ぜてから,鞭を引き抜くと,折角入れた液体が溢れそうになったので,尻朶をぴしゃっと平手打ちして栓を締めさせる.吸収の早い直腸に大量のアルコール分を受けてか,双眸は忽ち譫妄と官能に濁り,口からは涎の滴が止め処なく滴り落ちている.両腕はだらんとロープにぶら下がったままで,何処にも覇気は残っていない.
「だらしの無い奴」
「あ゛ぇ…っ,お腹…ぐるぐるして,お姉ちゃ,お兄ちゃ…助けて…」
ヴォーダンが,酒を零す菊座に近付き,中味を啜る.慎ましやかだった秘部は,開発され尽くした男娼のように寛いで,何の抵抗も無く長い舌を受け入れてしまった.