百合
>262氏

私たちは互いに女同士、よもやホークアイ中尉がレズだったなんて知らなかった。
ロイ子は両手を合わせてカクテルジュースを挟み、ガチガチになりながら、背後でもたれかかる自分の部下のことを考えた。
ぴたりとリザが方頬をロイ子の背中にあてがう。
びくりとロイ子は反応した。
さわさわと部下の手が自分の両腕を優しくなでてきたのだ。
「ちょ、ちょっと中尉…やっぱり変じゃないか?」
「そうでしょうか」
「そりゃ、一緒に寝るのくらいいいっていったが…」
「泊まりにきてもいいって言ってくれたのは大佐です。何を今更」
「だから、それは…」
私はパジャマパーティのことだと思ってた。
女の子がよく友達を呼んで、深夜まで飲んで騒いで、お菓子につまみに…
正直、そういうのを経験したことがないからちょうどやってみたかったから応じたんだ。
女同士でいろんな悩みを言ったり、異性との恋愛話で朝まで過ごすっていうものだと思ってたんだぞ…
楽しい一泊旅行みたいなノリで、これで中尉とより親交を深めようとも考えていたからOKしたんだぞ。
寝巻きに着替えた私たちは、最初、乾杯したんだ。
そしたら中尉が、恥ずかしそうに話をしだしたんだ。
片思いの相手の話を持ちかけてきたんで、上司としても相談にのってやろうと思ってたら…。
黒髪で、自分より年上で、しかも上司で、今ここにいてる人とか何とか言ってて、その相手がずいぶん具体的で聞き入ってしまった私も迂闊だったが…
まさか、泊まりにきてもいいことを了解して、喜んでいる中尉の気持ちに、いつの間にか私が何かしなければならない流れになってしまうなんて思ってもいなかった。
生々しい手つきで彼女が見つめてくるんで妙だと思ったさ。
告白されたからって、私はどうしたらいいんだ。
「大佐、はやくこれを着て」
「……!」
後ろからロイ子は抱きしめられながら、自分に回したリザの手から服を受け取った。
ロイ子は手渡されたものに驚きの声をあげた。
「なんだ、この服!」
「パールピンクのレース、きっと似合いますよ」
「ちょっと待て、穴が、開きまくってるぞ…」
「きっと素敵だわ」
「穴…穴だらけじゃないか」
「色違いで私とおそろい。下着はつけないでくださいね」
羽織っているガウンの下にリザはすでにおなじものを着用しているという。
それをを知って、ロイ子は手が震えてきた。
なんて大胆なネグリジェ
こんな局部と乳首が開いてスケスケなもの着るのか?
私が?
それとも、パジャマパーティってこういうものなのか。
「そりゃ、ひらひらでふりふりのりぼんとかドレスとか、いろいろ女の子の服は可愛いって思うが、こんなエロい服なんてきたことがないんだぞ」
「これを着た大佐はもっと可愛いです」
「だ、だけど」
「着てみてください、そして私と…」
胸にまわしていたリザの手は気がついたらプツプツと着ているロイ子のパジャマのボタンを外していった。
高揚感に溢れるリザの声が、困惑するロイ子の耳に大きく響いた。
「大佐、大好き」
数分後、困惑しっぱなしの私は、切なげな中尉の訴えにゾンザイなことも言えずにいた。
そう、どうも流れに乗りかかってしまったのだ。
結局、おずおずと後ろから脱がされるのをかわし、多分パジャマ祭りの催しであろう
(中尉の用意した)ベビードールとかネグリジェとかいう類のものを身につけた。
だけど、ショーツを脱ぐのだけは勘弁してくれと頼んだ。
でも、異様な雰囲気だ。
中尉は素っ裸の上に、薄いレース付透明ネグリジェである。
一方、私は下だけはいて色違いの同じ格好でいる。
だから上半身は穴から互いに丸見えでいるし、中尉は下をはいていないから、…彼女は隠しもしないんで、丸見えなんだ。
だから、あんまり無防備に足を組んだり動かないでほしい。
見えるんだって、下の、あそこが…そういうの、本当に私に見せていいのか?
中尉だって未婚で、嫁入り前の大事な身体だろう?
「これ、本当にパジャマパーティか?」
「はい、私の告白でこんな流れになってますけど」
「だけど、君の気持ちには答えられない。私は女で、中尉も女…それに」
「それに、大佐は既に、彼氏持ちだっておっしゃるんでしょう」
「そうだ…ハボック少尉がいる」
「私が、…嫌いですか?」
「中尉、そうじゃなくて」
「本当に大好きなんです。大佐とおつきあいしたいです」
涙眼でホークアイは、ベッドに腰掛けるロイ子を下から覗き込んだ。
微塵に動くと密接した二人の胸が揺れてしまう。
透明な布地の穴から開いた乳首が、派手に姿を現してそれを知らせる。
ホークアイの桃色のバストが上から可愛らしく揺れるのをみて、ロイ子は怯む。
口が開いたままのロイ子に、ホークアイはさらにずずいと下から
上司の乳房に顔を近づけた。
「大佐は、私がいやですか?」
「中尉、息…息が近いって…」
「やっぱり、嫌い?」
「嫌いとかじゃなくて、う、わ!」
ホークアイがぎゅっとロイ子の胸の谷間に顔を埋めた。
いや、あたるんですよ。ホークアイ中尉の胸が私の腹に。
ほんと、彼女もEカップ以上だと職場の男性が噂してるの聞いてたことあるし、別に今更驚かない。
ただ、私もそれなりに邪魔なでかさなんで、4つの膨らみ同士があたりあうと
けっこう視覚的にエロい…
何より、男のごつごつした筋肉などと違ういい感触で、こっちが動揺してしまう。
「私、大佐が欲しいです!」
「欲しいって言ったって…」
互いに向きあう形で片手を繋ぎながら今、中尉が私の胸にキスしてくれた。
え?これでこのまま進行決定?
これが見ず知らずの男とかからで、強引に迫られてきたら、いつものように私は殴り飛ばしてるんだけど、相手は女の子だ。
殴るのもできないし、今にも泣きそうな顔してるし、どう断ったらいいんだ。
「大佐、お願い…私と寝てください。私があなたを守るから」
「あ、ちょっと…噛むなって…や、だ」
「赤くて、可愛い飾りだわ…」
歯でつまみ、舌を転がしながらホークアイはロイ子の乳首をついばんだ。
「んぁ…やあん!」
「愛しています」
駄目だ、はっきりしないと…断るんだ。
流されっぱなしで突入したら、中尉をいつか傷つけてしまう。
「…中尉、やっぱり駄目だ。私はハボックとつきあっているし…だから君とは」
「愛人でいいです」
「そういうのはしない主義だって!」
「玩具でいいです」
「そんなのいらない。中尉、そんなことを言っちゃ駄目だって」
「何でもします」
「やめなさい」
ロイ子は、迫る彼女をぐいと両手で押しのけた。
止められた部下は、悲しそうにこちらを見つめていた。
ロイ子は動作の止まったホークアイを見て、これで決着がついたと安心した。
だが、それも束の間、次のホークアイの行為に驚いた。
馬乗りになっているホークアイは、片肘で起き上がっているロイ子のもう片方の手を取ってほろほろと涙を浮かべた。
自分の頬にロイ子の掌をつけて、彼女は目を潤ませている。
ロイ子はとうとう泣かしてまったとうろたえかけた。
しかし、同時に胸がどきどきしてきた。
自分の手のひらを包む、彼女の柔らかい肌の感触に何か別のものを感じてしまう。
「大佐、…大佐ぁ」
ぽつぽつと指に振りこぼれだすホークアイの涙はとても綺麗に見える。
「それでも好き、あなたが好き…」
「……」
「ごめんなさい。迷惑でごめんなさい。だけど大佐しか好きになれない」
「中、尉…」
彼女はこんなに美しい姿で、自分に愛を請うている。
今まで自分へ告白してきた別の男たちには微塵も感じなかったものだ。
自分の拒絶に対する終息感が感じられない。
今までの男達は、がっくりと肩を落として諦めた姿で去っていった。
それに、格好付けか、はたまた潔い男を演じているかのような脱力感を漂わせる彼らの反応に、内心ロイ子は慣れきっていた。
だから、ホークアイのような追求感の強い姿はあまり見たことがなかったのも理由のひとつだろう。
どこか新鮮な感覚にロイ子はぞくぞくしだした。
女々しいと、そう表現しきるだけの情熱ではない。
自分だけに向けられた熱い告白は女ならではの美しさが備わって行われると何かが違う。
もっとも、最初から普通に告白してくる男たちは、今の自分の彼氏でさえ全裸で告白などしてはこないものだったが。
「せめて思い出をください。私、大佐しか心にきめていないです」
「…お、愚かだと思うぞ。彼氏持ちの女に関わって、こんなの君が傷つくだけじゃないか」
「大佐との傷ならかまいません」
「そんな不毛なことは良くない」
「だって、報われないのははじめからわかっているもの…。大佐を満たすのは男性の役割だから」
「中尉…」
「私は、女として大佐を満たしたい。その前提で大佐を抱きたいんです」
違う世界を目の前に提示されたような気分にはまったロイ子は、胸が早鐘を打ち出すのを感じた。
すっと起き上がったロイ子は、リザ・ホークアイに軽く唇を重ねた。
数秒の軽いキス、常ならハボックという男の恋人にじゃれてやっているものだ。
それを今、ホークアイに預けた。
驚いたように目を潤ませていたリザは、終始目を開けていた。
唇を離したロイ子が照れくさそうに頬を染めている。
「大佐・・・いいんですか?」
うつむき加減になって、ロイ子はそっとホークアイの滑らかな肩に頬を重ねてみた。
目を泳がせながら、彼女は金髪の部下にこう言った。
「中尉、わ、私は…どうしたらいいかあんまり…だから、ちょっと一緒に寝てみるだけだ」
「はい」
「た、ただ単に一緒に寝るだけだぞ・・・そのうち君もこういうのに飽きるかもしれないし!」
「はい!」
女同士、何をどうするか…方法も扱いも未知の世界だったことをロイ子は口にだせなかった。
とにかく互いに気持ちよくなれることを目標にするとホークアイはうれしそうに述べていた。
「抱きしめていいですか?」
「あ、ああ」
――大佐、いつも大きな存在感のある人なのにこんなに可愛らしいなんて思ったことないわ
凛としていて端正な姿も、どこかぼおっとしていて間の抜けた仕草も落差があって好きだけど、こんな風に戸惑ってるのは本当に意地らしくて素敵・・・
頬を染めて視線を流しているロイ子を見て、ホークアイは彼女に近づき両手を広げた。
その時、ホークアイの美しい胸の形を見て、改めてロイ子は顔を赤らめた。
うっすらと色づいた美しい彼女のふたつの果実、熟したようにその尖端はピンクに潤っている。
柔らかい肌のはりやきめの細かさは本当に綺麗だが、透けたネグリジェの穴から乳首がぴんと出ているので淫らな感じだった。
正視できなくなった反動で、より下に落とした視線は、さらにホークアイの下半身を映してしまった。
布を透けて通す裸身のすべてが目にはいる。
同じ格好でも、自分は下を着用している。
だが相手は透けた布以外が全裸である。
ふとももに隠されたホークアイの三角地帯をロイ子の目はまざまざと写してしまった。
「……っ」
たまらなく動揺したロイ子は、それより強く目を瞑った。
女同士なのだから、今更女の裸なんかに動じるわけもないはずだった。
しかし、ホークアイにどこか惹かれた今となっては、平静にはなりきれそうになかった。
ゆえに、彼女は心の中で言い訳する。
――だから、これはきっと可愛い妹とじゃれあってうようなもんだって
彼女らは向き合って座りなおした。
ロイ子はぎくしゃくした動作でろくに動いていない。
――寂しがってる妹だと思ったらいいんだ!ハボックと一度、姉弟プレイをしたことがある。だから似たようなもんだ
内心でそう考えているうちに、柔らかい肌で密着したホークアイが自分を包んでくれた。
向き合ったロイ子は耳の近くにキスを受けながら、ホークアイの背に手を回した。
自分の肩にかかるホークアイの滑らかなブロンドが心地よい。
だが…中尉って本当にいい香りがして、安心する。
「大佐って暖かい。…私、幸せです」
そう言ってロイ子の髪を撫でながら、ホークアイは上司の耳たぶをぱくんと噛んだ。
「ひっ・・・」
「猫がよくするんですよ。ハヤテ号も、小さいときに時々してきたの・・・」
「ど、動物が?」
「ええ、こうやって・・・お母さんのおっぱいを吸うみたいに」
ちゅうちゅうとホークアイがロイ子の耳を口に含み、しゃぶるようにしながら舌を転がした。
その反動でロイ子は背中の筋がぴんと張り詰めて、熱い波に浮かされてしまった。
ようやくホークアイが唇を離してくれたと思ったら、今度はうなじ、そして背面に向かって口づけを行われた。
「んっ・・・ぁう!」
ロイ子は噛み締めるように喘ぎをひとつもらしてしまった。
自分にこんなふうに触れてくる部下が女だという観念よりも、男の恋人が知らない弱い部分をここで発掘されたということにますます心臓が高鳴ったのだ。
ホークアイは次第に上司の背後に回った。
そして指を銜えて、行く波を鎮めようとするロイ子の大きく、ふくよかな胸を両手で揉んでいった。
「あぅ・・・あ」
愛する上官の背に自身の胸をくっつけながら、両手でロイ子の乳房を蹂躙していく。
ロイ子がか細い声をあげながら、柔らかい手の動きにだんだんと大きな乳首で反応していく。
女の身体を知り尽くしているホークアイの愛撫は、ロイ子がどこをどうすれば感じ入るのか的確だった。
ホークアイがロイ子の太股に手を滑らせ、内股に向かってその指が走ろうとしたとき、ロイ子は震える手でそれを制した。
「待て・・・そ、そこは・・・だ、駄目だ・・・」
「触っちゃ・・・駄目ですか?」
がくがくとしたロイ子の阻み手は、更なる覚悟にこらえようとしている感がいっぱいだった。
上司の蒸気した身体に自らの胸を擦り付けながら、ホークアイは懇願するような声をあげてロイ子のうなじをぺろりと舐めた。
「あぅ・・・」
ずるっと力が抜けたロイ子の手が、進入しようとしているホークアイの手を許してしまう。
すっとホークアイの指がロイ子の秘孔に触れた。
「やぁ、ん」
「大佐のここ・・・ずっと触れてみたかったの」
「はあ・・・っ」
――なんでだ!中尉の手が、気持ちいい・・・
「私、大佐のここを奏でてみたいです」
「ちょ、ちょっと・・・あ・・・待って、くれ・・・」
「すごく濡れてるわ・・・」
ホークアイの愛撫は、ロイ子からますます冷静な判断を流させていった。






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