愛の嵐【鏡プレイ編】
◆ryaPC79U8o 氏
←
車が停まった。
「大佐ぁ。ベタベタで気持ち悪い・・」
走行中、さんざんロイの指にかき回されたエド子の膣から溢れた淫液は、パンティとペチコートをグッショリと濡らしている。
「すぐに脱がしてやるから車を降りなさい。鋼の。」
ロイは自分の膝の上にいるエド子を立たせようとした。が、エド子はヘナヘナとロイの足下に座りこむ。ロイの指の愛撫で腰が抜けて立てないらしい。
「世話のやける子だな。鋼のは。」
ロイはぐったりするエド子に多少の征服感を感じながら、軽々とお姫様抱っこをして車から出た。
「目隠ししてたら歩きにくかろう。このまま秘密の部屋まで連れてってあげるよ。」
2人を降ろした軍用車が走り去る。
(運転してた人は目隠しされたままの俺を見てどう思ったかな・・。大佐に変な噂が立たなきゃいいけど・・)このごに及んでも、エド子はロイを心配した。
運転してた男〜第五研究室・副室長はバックミラーに映る2人を見ている。
私服からも軍人特有の雄々しさが抜けないロイに、目隠しされたまま抱きかかえられ、さらわれてくフリルたっぷりのドレスのビスクドール。
エド子の心配をヨソに、副室長は中世の絵画の1枚絵でも鑑賞するように2人を眺めていた。
「ふうん。あれが焔の大佐のお人形か。あんな可愛い子が今からあんな事やこんな事を・・。クックックッ羨ましいねぇ大佐。」
コツコツコツコツ。
エド子をお姫様抱っこしたままロイは長い廊下を歩いている。
(大佐・・どこまで行くの・・?)目隠しされたまま知らない場所へ連れてかれることにエド子は本能で怯える。
「大佐、秘密の部屋にはまだ着かないの?」
「・・・。」
「もう1人で歩けるから降ろしていいよ?」
「・・・。」
エド子の心細さをあおるかのようにロイは喋らない。エド子はロイの首にギュゥッとしがみついた。
そのしがみついた相手こそが自分を不安にしてる本人だというのに。
不安なのは連れ去られることだけではない。
ロイが無言なことが淋しかった・・。
ロイの腕に抱かれていても、ロイが自分と会話してくれないと淋しい。
どうせ視線だって自分を見ず、前を見てるに違いない。歩いてるのだから前方を見るのは当然なのだが、エド子は自分を見て欲しかった。
ロイの瞳はいつもエド子だけを映して欲しい。
ロイの唇はいつもエド子だけに愛を囁いて欲しい。
そのためなら鉄格子付の車でさらわれても、どんな陵辱的なセックスを強要されても我慢できるのに・・。
でもロイは将来、大総督になる男だ。15歳の少女が独り占めしていい相手ではない。だからこそ2人きりの時くらいロイの瞳を、唇を、舌を、指を、五感を・・全てエド子に向けて欲しいのに。
エド子がロイの五感を独り占めしたいと願うワガママは、実は、ロイがエド子に対して燃やす愛憎の焔とまるきり同じだ。
エド子には賢者の石を捜し、弟共々元に戻るという目的がある。ロイが毎夜、独り占めしていたら石を捜す時間が無くなる。
だからこそ2人きりの時くらいエド子の心も肉体も全てロイのものにしたい。
だがエド子は元々自分より弟を優先する気性だ。だからロイと2人の時も無自覚でロイよりアルを優先してしまう。
それが今日、アルと第五研究室を巻き込んだ、歪んだ計画をロイに企ませてしまった・・。
コツ。
ロイの足音が止まる。
「着いたぞ。鋼の。」
エド子をおろし、目隠しを外すロイ。エド子の目の前には殺風景な飾り気の無いドアがある。
(ここが大佐の言う秘密のスイートルーム?)
カチャ。ギィ・・。ロイはドアを開けた。
「・・えっ!何?この部屋?!」
エド子の大きな瞳がまん丸になる。
窓と床以外、天井も壁も一面の鏡貼り。まるでミラーハウスだ。
部屋の奥のダブルベッドの右側の大きな窓に重厚なカーテンがかかってる以外は何も無い部屋。
バタン。ガチャリ。部屋に気を取られてるエド子の背後でロイはさっさと鍵をかける。
そして乱暴にエド子の腕をつかみ、部屋の奥へ引っ張って行くとベッドに押し倒し、強引に唇を奪った。
長く熱いディープキスのあと、車内での言葉どおり服より先にパンテイをはぎ取られる。
ペチコートを腰までまくり上げられ、まだ産毛しか生えてないツルペタな丘が晒け出された。
チユルル!。チュウッ!。とわざと卑猥な音を立て、エド子のヘソや下腹部にロイのキスマークが付けられていく。
「あぁ!・・んぁっ!た・大佐・・!」
「気持ちいいかい?鋼の。ん?・・チュ」
「あ・・ぃやん!・・大佐ぁ・・ハア」
「鋼のはどこが1番気持ちいいのかな?」
「どこがって・・ぁ・・」
エド子の反応が楽しいロイはエド子の顔を観察しながらキスする場所をいろいろ試した。
ロイに強く吸われ、たまに甘噛みされ、エド子の白い肌にロイの跡が増えていく。
(どこがも何も、大佐のキスの全部が気持ちいいんだよぉ・・)
どんどん官能に堕ちていくエド子の表情をロイはうれしそうに見下ろす。
(そんなに見ないで大佐・・恥ずかしい・・)エド子はせめてロイと目が合わないように瞳をキュッと閉じた。
やがてロイのキスはエド子の桃色の陰裂にだけチュウチュウと集中し始める。
(今なら目を合わせないよね・・)うす目を開けるエド子。ロイの舌技に夢心地にされ、トロリンと天井を見たエド子はビクンッと肉体ごと反応した。
天井の鏡にはアンティークなゴスロリ調の衣装をキチッと着込みながら下半身だけはスッポンポン、大きく両脚を開きロイに股を舐めさせる。という羞恥心の欠片も無い体位のエド子が映っている。
(やだ・・!)エド子は真っ赤になって顔をそむけた。
すると今度は左側の鏡の淫乱な自分と目が合う。(・・・!)
右側の窓のカーテンに視線をやり、やっとホッとするエド子。
「どうした?鋼の。何か映ってたかね?」
ロイはニヤニヤしながらエド子に聞いた。
「う・映ってない・・」
「嘘だ。何が映ってた?答えなさい。鋼の。」
エド子は、何故ロイが鏡の部屋を用意したのか、自分に何を言わせて辱めたいのか理解し始めた。
「やだっ・・」
恥ずかしくてイヤイヤをするエド子の耳元にロイは静かにつぶやく。
「答えるんだ。」
エド子はハッとした。ロイの声色がいつもと違う。
・・・これは『命令』なんだ。
(命令はきかなきゃ。答えなきゃ。大佐に逆らったらダメ。だって大佐に捨てられちゃう・・!)
エド子は腕を回してでロイにしがみつくと一生懸命言葉を紡いだ。
「た!・大佐と俺が・・!映ってた・・ううん、映ってました・・」
「・・で?」
必至なエド子と対照的にロイは淡々と次を促す。
エド子は天井に映る、ロイの背中越しの自分の鏡像に言い聞かせた。(大丈夫、大佐の望むような言葉を喋れば、大丈夫。大佐の望むままに・・)
「俺は・・上半身だけキチンと服着てるのに・・下だけノーパンで・・性急な理性の無い獣みたいで・・大佐にペロペロ舐められて、よ・喜んでる俺が・・映ってました・・」
恥かしい言葉を無理やり言わされる屈辱と、ロイの機嫌を損ねたくない怯えとで、エド子の華奢な体は小さくカタカタ震えている。
ロイはそんな震えも楽しむかのようにエド子の髪を優しく撫でた。
「いい子だ。鋼の。よく言えたね。」
(大佐に誉められた・・。)そぉっとロイを見上げるエド子。
ロイは微笑んで続けた。
「今からもっとたくさん言おうね。鋼の。」
瞬間、エド子の息が恐怖で止まる。が、すぐに悲壮な覚悟をした。(今日は鏡を使って言葉攻めのプレイか。・・・大丈夫。やったことないけど大佐の言いとおりすればできるはず。大佐さえ喜んでくれるなら俺、どんなことでもする・・・!)
エド子はロイに抱き起こされ、ベッド左側の鏡の前に立たされる。鏡の中には、フリルワンピースの下はノーパン&裸足のエド子と、冷たい笑顔でエド子の背後に立つロイ。
ロイは後ろからチュッとエド子の頬にキスをし、ワンピースのボタンをゆっくりはずし始めた。
腰までワンピースを脱がすと、ゴスロリのシルエットを美しく出す為に着込んだビスチエやコルセットに包まれた上半身が現れる。
ロイはビスチエの中に手を入れた。
「ぁ!・・大佐・・」
「何が映ってる?鋼の。」
「ぁん・・た・大佐に・・胸を揉まれてる俺・・ぁ・・」
「それでは説明不足だよ。」
「ハァハァ・・ぁ・・大佐の手に揉まれて・・大佐の指が・・ビスチエの中で俺の乳首をキュ。キュ。って摘むから・・感じて・・気持ちいいのは胸なのに・・その・・下のほう・・が・・濡れてきた俺が・・映って・・ます・・」
エド子は涙を浮かべて鏡の中の自分の羞恥を我慢している。
「ふふ。その調子だよ。鋼の。」
ロイは更にエド子を辱めるためにビスチエを剥ぎ取った。
すでに固く勃ったピンク色の乳首があらわになり、小さな乳房にはロイの長い10本の指がいやらしくからみついている。
「続きだよ、鋼の。何が映ってる?」
「・・・。」
エド子は鏡を見つめたまま答えれなかった。
「どうした?鋼の。もう降参かい?」
ロイは意地悪くからかうが、エド子は涙目のままじっと鏡を見ている。
「・・・鋼の?」
ロイが覗き込んでからやっとエド子は答えた。
「ペッタンコの胸が映ってます・・」
少し涙声のその答えは羞恥による涙声ではなく、貧乳に悲しむ涙声である。(俺の胸・・本当に小さい・・こんな胸で大佐を喜ばすことなんてできてるのかな・・?)
悲しそうに鏡を見つめるエド子の乳房をロイは力まかせにムギュゥ!と握った。
「痛っ・・!」
「そういえば大きくならないね。毎回私がこんなに揉んでるのに・・。揉み方が足らないのかな?」
ロイは更に力を強めてギュッ!グッ!ギュ!グッ!とエド子の乳房を揉みくちゃにする。
「あうっ!痛い、痛い!大佐ぁ!」
「大きくしてやってるのに文句言われるとは心外だな。」
「ぁんっ!ご・ごめんなさい、ごめんなさい大佐・・!・・っぁ!」
ロイの握力に幼い乳房は紅く充血し、痛みに耐えるエド子の瞳からこぼれた涙がロイの手の甲に落ちた。
(痛・・!でも大佐は俺のために揉んでくれてるんだし・・俺のために・・)
決してエド子のためだけでなく、ロイ自身の性欲の行動なのに、エド子はささやかな幸せを感じる。
「鏡を見てごらん、鋼の。こんなに乱暴に扱ってるのに気持ちよさそうだぞ?はしたない子だ」
確かに鏡にはロイの好き勝手に嬲られながらも激痛の快感に身悶えするエド子が映っていた。
(大佐の言うとおりだ・・俺・・なんてはしたないんだろ・・ん!・・あぁ・・!)
エド子の上半身に最後に残っていたコルセットをロイが脱がすと桃色に紅潮した生肌が現れた。
チュッ。チュ。チュ・・後ろからロイに羽交い絞めにされ、うなじや背中にキスの雨を受けるエド子。
「あ・・大佐・・ぁん・・」
生肌の上半身はロイの両手が触手のようにまさぐっている。
「はあはぁ・・大佐ぁ・・もうだめ・・立ってられない・・」
ロイの激しい愛撫にエド子の下半身はとっくにガクガクに震えていた。
「情けない子だな。これから下を攻めるというのに」
そう言うとロイはエド子の細い腰に引っ掛けていたワンピースを床へ落す。
パサッ。
軽い音と共に、生まれたままの姿のエド子が鏡に映しだされた。
「やっ・・!」エド子は恥かしさに横を向く。が、左右は鏡の壁。唯一、鏡ではないカーテンのかかった窓はロイの遠く背後にあり、視線を休めることができない。エド子は下を向いた。
しかしロイの手がエド子のあごをクイッと鏡に向けさせる。
「さあ。何が映ってる?鋼の?」
「・・・。うぅっ・・ヘッドドレスと・・ひっく。ガーターのベルト以外・・何も着てない全裸の俺です・・グスン」
ガーターのベルトははずし忘れだが、これはこれでなまめかしい。
「ヘッドドレスもベルトも付けたままで犯してあげるよ・・鋼の・・」
ロイは乱暴にエド子に口付けた・・。
その頃。
エド子がロイに鏡プレイを強要されてる第五研究室には今日の主役とも呼べる客人が到着していた。
「室長さん、副室長さんこんにちは。アルフォンス・エルリックです。」
「あ!・・はぁん!・・大佐・・大佐ぁ・・あ!」
ヌプ、ジュプ、ヌプ!
ロイの太い肉棒の出し挿れにエド子の小さな性器は、痛みと共に絶頂に近付いていく。
「・・あえぎ声だけでは・・駄目だぞ。鋼の・・」
荒い息使いのロイが低い声で命令する。
「ふぁ!・・あ!・・大佐を・・はあはあ・・両脚の間に喰わえこんで・・痛いけど・・気持ち良くて・・仰向けでお尻を振ってる・・はあはあ。ヘッドドレスとガーターのベルトしか身に付けてない・・全裸の俺が・・はしたない俺が・・映ってます・・」
エド子は真っ赤になりながら必死で天井の鏡に映る自分の痴態を答えた。
言わされる。という辱めに加え、軍用車に乗ってた時から執拗にロイの指に攻められてたエド子の膣はもう理性を保てない。
「あぁん・大佐・・!当たって・・る!奥に当たって・もう・も・ダメ・あー!ぁあーん!気持ちいいよぉーっ!あーーっ!」
ロイの首にキューッとしがみつき、頬をすり寄せながら、全裸の体をビクビクさせた。
そしてエド子は1人でイった・・。
2人の結合部分から溢れた淫液がタラりとお尻まで流れ、シーツをポタ。ポタと濡らす。ぐったりするエド子を嬉しそうに冷笑するロイ。
そしてロイ自身もイくためにラストスパートをかける。
ロイはエド子の細い腰をわしづかみにすると『物』でも扱うように乱暴に揺さぶった。
ロイの肉棒がエド子の幼い子宮をめちゃくちゃに掻き回す。
「痛・・っ!・・・!大佐っ・・」
そういえばロイの焔のように熱い精子はまだエド子の性器に中出しされてない。
(大佐はまだイってなかったんだ・・俺、1人で先にイっちゃって・・ごめんなさい大佐・・)
ロイへの申し訳なさ、早漏な自分への恥ずかしさ、そして一緒にイけなかった淋しさがエド子を責める。
(大佐も早く来て・・!)エド子は一生懸命に膣を閉めてロイの昇天に協力した。
「うっ」ロイは低い声を吐き、動きを止める。
ロイの精子がエド子の子宮にぶち撒けられる瞬間が来た・・はずだった。が、エド子の期待を裏切りロイは一気にエド子の性器から分身を抜いた。
「ぁんっ・・!」てっきり精子をもらえると思っていたエド子はさみしそうにロイを見上げる。
「大佐・・?」
ロイの方を向いたエド子の顔面に白濁の粘液が発射された。
ドクドク!ドピュッ!
「きゃっ!ご、ごほっ!げほっ!」
噴射の反動でロイの肉棒はしなりながら、エド子の顔面、口内、乳房にドロドロの性液を撒き散らした・・。
ひとしきり出しきったところでロイは白い性液がドロリと糸を引いて垂れる肉棒の尖端をエド子の可愛らしい唇にブチュッと押し付けた。
「鋼の。さあ」
それ以上は命令しない。
エド子はすでに調教されてる通り、ロイの分身を恐る恐る両手で支えてペロペロペロと粘液を舐め取る。
そして小さな口に含み、肉棒の中に残る粘液をチュルゥと吸った。
(危険日はいつもこうしてるけど・・今日は安全日なのに・・どうしたの?大佐・・)
エド子は一思案してから勇気を出してコクンとロイの性液を飲み込む。
苦くて辛い味。
挿入の時と同じく、何度挿れられても、何度飲まされても、慣れない激痛。慣れない味。
(でも飲めば大佐が喜んでくれるから・・)エド子がロイを見上げるとロイは満足そうに微笑んでいる。
顔射され、そのうえ口イッパイに肉棒を喰わえるエド子は最高にいやらしく、なまめかしくロイの目に映っていた。
機嫌の良さそうなロイにホッとしたエド子は肉棒を抜き、聞いてみる。
「大佐・・、なんで中出ししてくれなかったの?」
白濁のよだれを垂らしながらお喋りするエド子もまたロイの欲情を満たした。
「お仕置きの時は中に出してあげるよ。鋼の」
思ってもいなかったロイの言葉にエド子はキョトンとなる。
「お仕置き?・・俺、何か大佐を怒らせた・・?」
「ああ、そうだよ鋼の。私はとても怒っている」
エド子は身に覚えがない。(なんだろ?俺、何したの?大佐?でも次は中出ししてくれるってことは、第2ラウンドあるってことだよね?それに・・)
ロイを怒らせている不安な反面、どんなお仕置きをされるのかエド子はドキドキした。
焔の悪魔がどれほど恐ろしいお仕置きを企んでいるかも知らずに・・・。
その時、遠くから数人の人間の足音と話し声が聞こえてきた。
「え?!」
2人以外いないと思っていたエド子は驚いてロイに抱きつく。
「この部屋の壁は鏡だから隣室の声が筒抜けなんだよ、鋼の。だからお仕置きの時にあまり大きな声でよがると隣に聞こえてしまうよ」
(・・じゃあ気持ち良くても声出しちゃいけないの?それがお仕置き?)
ロイの顔を伺うエド子をロイはベッドから降ろした。
「来なさい。鋼の」
エド子はベッド右側のカーテンの閉まった窓の前に立たされる。
「鋼のはずっとこの窓をチラチラ見てたね」
「だってそこしか目のやり場が無いだもん」エド子はもじもじして答える。
ロイがサーッとカーテンを開けた。
「あ・・!」窓だと思ってたカーテンの向こうには、ガラス越しにこじんまりした応接セットのある隣室。
「やだ!大佐、隣から丸見えじゃないか!」
隣室に人はいないが、エド子はベッドに走ってシーツにくるまって隠れた。
「ふふ。安心しなさい。鋼の。このガラスはマジックミラーだ。私達の部屋から隣室は丸見えでも、隣からは、私達は見えない」
「マジックミラー・・」
エド子はなんとなくお仕置きの内容がわかってきた。
(たぶんもうすぐ隣室に誰かが来る。大佐はその人達の隣でわざと俺の感じやすい所ばかりをいじめる気だ・・でも声を出したら恥ずかしいことしてるのがばれるから、我慢しなきゃいけない。大佐は我慢する俺を見て喜ぶ。それがお仕置き・・)
ロイの考えを読み取ったエド子はシーツからゴソゴソと顔だけを出して座った。
(なんで大佐はそんな意地悪ばかりするの・・?)
むくれてロイを睨み付けるが、ヘッドドレスを付けた頭だけをシーツからちょこんと出して座ってるエド子は、花びらにくるまった親指姫のようで、むくれた顔さえロイの愛おしさを駆り立てた。
ロイは親指姫・エド子をシーツごと抱きしめた。
「かわいいよ。鋼の・・」
ロイは心からそう思った。
だからこそエド子の心がロイ以外の人間で占めるのが我慢できなかった。たとえそれが実弟であっても・・。
続く