父の記憶
>408氏

【エリシ雄×ロイ子前提】


 今日は休みだけど、ロイ子さんは仕事で会う事ができない。
 仕方なく、実家に戻った僕は、自分の部屋で父さんのエロ日記を読み返す。
 父さんのエロ日記は、ロイ子さんの処女喪失から始まる。
 はっきりいって、お母さんを裏切って、ロイ子さんの処女を奪ったお父さんが憎かった。
 でも、今ならお父さんの気持ちが、少しわかる気がする。


○月×日
 雨が降っている。
 明日は、ロイ子がイーストシティに旅立つ。表向きは栄転だが、実際は上官との不倫が原因らしい。
 イシュヴァール戦から帰って、あいつは人が変わったようだ。
 あの時のロイ子は、あんなに清楚でかわいかったのに。
 あいつがああなったのは、イシュヴァール戦のせいだ。
 やはり、あの時、俺はあいつを殴ってでもとめておくべきだった。
 なのに俺は…。
 その日、イシュヴァール殲滅作戦の為、国家錬金術師部隊が到着した。
 彼らは、この前線基地で一番いいホテルの個室を与えられ、命令があるまで休息をとるように命じられた。
 佐官待遇にしても破格の扱いだ。軍にしてみりゃ、大切な兵器様だから仕方がないけどな。
 補給の段取りやなんだで、部下を連れて走り回っていると、宿舎に向かう錬金術師部隊の中に、ロイ子の姿を見つけた。
「あの馬鹿。なんでこんな所に…」 
 言ってやりたい事はいろいろあったが、こっちはこっちでそれどころじゃない。
 ロイ子はロイ子で俺に気付いていたらしく、手を振ってくれた。
 そして、夕方、宿舎に戻って飯を食ってると、ロイ子の部下が俺を呼びに来た。
 夜は部隊の連中と女を買いに出ようって話しになっていたんだが、奴と会うのは、ほぼ一年振りだ。
 旧交を温めるのも悪くないと、シャワーも浴びるのもそこそこに、奴を尋ねた。
 一年ぶりに見たあいつは、心なしか綺麗になっていた。
 口紅の色が、前より派手になってたんで、男でも出来たかと冷やかすと、いつもの如く「燃やすぞ」と脅された。
 一時間ほど、懐かしい話や戦況の話をして、帰ろうとした時、ロイ子が突然「頼みがある」と言いだした。
 一体、何かと思ったら「抱いてくれ」と言うなり、着ているシャツを脱ぎ始めたのだ。
 俺は焦ってとめようとしたが、あいつは覚悟を決めていたらしい。
 普段は軍支給の色気のないスポーツブラか、晒しで胸を押さえつけてるあいつが、今日に限って、白いレースのブラにそろいのショーツとガータベルトを身につけている。
 俺も男だし、巨乳の姉ちゃんのセクシー下着姿は嫌いじゃない。
 むしろ、このまま獣と化して、欲望のまま、むしゃぶりつきたいくらいだ。
 問題は、相手がロイ子ってことだ。そして俺には、セントラルに残したグレイシアって婚約者がいる。
 金で解決できる女なら素直にいただいちまうが、ロイ子はそういう女じゃない。グレイシアとも面識がある。
 ロイ子の奴も、普段は鉄面皮で偉そうで小生意気な癖に、真っ白な頬を赤く染め、おっきな胸を両腕で抱きしめるように隠して、恥じらいながら目を伏せて、やけにしおらしい。
 どうしたものかと考え込んでいると、「そんなに、見ないでくれ」って、柔らかそうな耳朶を美味しそうなピンク色に染めやがる。
 こいつでも、こういう顔、するんだ?…って、見とれてたら、ロイ子はおずおずと口を開いた。
「迷惑なのはわかってる。でも、他に頼める相手がいないんだ」
「…」
「頼む。今日限りでいいんだ。…頼む」
 こいつも初陣前で落ち着かないんだろう。
 けど…まあ、今日限りっていうなら、ちょっとくらいかまやしねえか。
 俺も、女を買いに行くつもりだったし、ちょうどいい。
「わかったよ。じゃあ、この場限りってことで」
 まっ、相互オナニーみたいなものだな。
 俺は眼鏡を外し、胸ポケットにしまい込み、ロイ子は肩に手を置いた。
 ロイ子は小刻みに震えながら、少し怯えた顔をして俺を見あげて目を閉じる。
 唇を重ねて、舌を入れようとしたら、ロイ子の奴、歯を食いしばってやがる。
 仕方がないから唇を離し、耳朶を甘噛みしながら歯を食いしばるなと囁いて、もう一度キスだ。
 さすが、ロイ子。今度は歯を食いしばらず、素直に俺の舌を受け入れた。
 キスは下手だが、おずおずと舌を絡めてくる。かわいい。
 俺は俺で、久しぶりのキスをたっぷり堪能する。
 戦場で春を売ってる女達は、客の回転が遅くなるから、キスや前技を嫌がる者も多い。
 俺はどっちかっていうと、そういう即物的なのより、女の身体を弄り回してなかせるのが好きだ。
 久しぶりに、たっぷり楽しめると舞い上がりつつ、胸に手伸ばすとロイ子が俺を押しのけ、身体を引き離した。
「ロイ子?」
「あ…、いや、あの、じ、実は、私はこういう事が初めてで…その…やりかたとか、よくわからないんだ」
「は?」
「だから、その、は…初めてで…」
「まさか、おまえ、処女なのか?」
 頷くロイ子に、俺は天を仰いだ。
 まさかとは思ったが、何が悲しくてそんなもの、23年も後生大事にとっておいたんだ?
 ロイ子の奴は、士官候補生時代から、かなりモテた。
 なにせ、前の年まで。士官学校は男子しか入学できなかったからな。
 イシュヴァール戦が長引くにつれ、下士官不足に悩んだ軍部が、人手不足解消策が女性士官候補生の導入を打ち出し、お試しで女子士官候補生を十人ばかし募集した。
 ロイ子は、30倍とも40倍とも言われる難関を突破したうちの一人で、おまけに主席入学を決めた優秀な人材だ。
 見た目良し、頭良し、おまけに錬金術師という神秘性も加わって、入学当時のモテ度は尋常じゃなかった。
 だが本人はにべもなく断って、男共のプライドを粉々にして歩いていた。
 もちろん、ロイ子にそんなつもりはなかっただろうが、男共をさしおいて主席入学した女に「そんな暇があったら勉強しろ」と言われたら、腹も立つし傷つきもする。
 その時、俺自身もロイ子にはいい感情はもってなかった。
 クラス委員を任されてたんで、一応は、野郎共の愚痴を聞いては慰めつつ、ロイ子とも話をしてみた。
 よくよく話してみると、ロイ子はロイ子でテンパいたらしいが、野郎共よりは話しのわかる奴だった。
 俺と雑談しているうちに、ロイ子の気持ちもほぐれてきたんだろう。何か困った事があると、あいつは俺に相談するようになっていた。
 そんなある日、ロイ子に振られて悪い意味で盛り上がった奴らが、奴を輪姦して鼻っ柱をへし折ってやろうと軍の倉庫に呼び出しやがった。
 案の定、馬鹿野郎共は返り討ちにあっていた。事が大きくなれば俺の管理能力が問われる。
 というわけで、口八丁でその場にいた連中を丸め込み、その場を納めたわけだが。
 そんな事もあって、ロイ子はずっと男嫌いで通してきた。
 だからって、いくらなんでも23だぞ? 晩生すぎるだろ。
「迷惑なのはわかってる。おまえの好きにしてくれてかまわないんだ。おまえなら、経験も豊富だし、安心だから…」
「そりゃ俺は、自分の女関係、全部、おまえに語ってきかせてるからな。しかしなあ…」
 呆れる俺を見て、ロイ子は断られると思ったのか、両肩を抱いて俯いた。
「やっぱり、迷惑だよな。こんな娼婦みたいな恰好して…、馬鹿みたいだ」
「いや」
「嫌なら、断ってくれてもかまわないんだ。無理しなくても、私は別に…」
「無理してるのはおまえだろう?」
「べ、別に、私は無理なんかしてない!!」
 ほほーん。
 なら何故、そこで目に涙を浮かべる? どう見ても、いっぱいいっぱいにしか見えないんですが?
「とにかく、嫌ならいいんだ。すまなかった」
 勝手に自己完結するな。
 よぉし、パパ、意地悪しちゃうぞッ!!
「別に嫌でもなんでもないさ。そこまで言うなら、とりあえず、おっぱい揉ませろ」
 そう言うと、ロイ子は身を硬くして、俺を睨みつけた。
「いっ、嫌だ!!」
「それとも、前戯なしで突っ込まれるだけの方がいいのか? おっぱい揉みなしなんてセックスなんて、交尾だ、交尾!」
「下品な言い方をするな!!」
「その、下品なことをしようって、誘ったのはおまえであろう! わかってんのか?! ああ!?」
 ちょっと凄むと、ロイ子は顔を強ばらせて後じさった。
「そんな…、私はただ…おまえが…だって…」
「いいから、おっぱい揉ませろ! 話はそれからだ!」
 怒鳴りつけるとロイ子の奴、ポロポロ涙を零して泣き出した。
「何泣いてんだよ」
「なんで…そんな事、言う………?」
 いや、それはこっちの台詞だ。
 サバイバル訓練で、足挫いたの隠して、泣き言一つ言わず意地で20キロの荷物しょって15キロ歩き通した鉄の女が、おっぱい如きで、なんでそんな可愛い声を出して泣くんだよ!
「別に怒ってるわけじゃないよ。胸くらいで、泣く事ないだろう」
「怒鳴ること…ないだろ…。はじめて…なのに…」
 ああ、もう、だから処女は嫌なんだよ。
「わかったわかった。でもな、胸は揉せろ。俺は即物的になのは嫌なんだ」
「でも…揉まれたら、大きくなるだろ? これ以上、胸が大きくなるとこまる……」
「は?」
「今まで…牛乳を飲まなかったり…努力し……うッ…うッえッ…」
 ああ、そういえばロイ子は、胸の事をすげえ気にしてたっけ。
「あのなあ、今更揉まれたってでかくなったりするか。もう成長期は終わってんだろ?」
「やだ………ヒューズ…他は、何しても…いいから、胸だけは、許して…」
 両腕で隠しても溢れださんばかりの立派な胸をぶらさげて、懇願されててもなあ…。
 くそー、なんだよ。今更、女の子ぶるなッ!! ヒキョーだろ! ヒキョー者め!!
 ああ、でも、駄目と言われると攻略したくなるのが男の性だ。
 押して駄目なら引いてみろ、俺!!
 俺は肩を落とし、哀愁たっぷりに溜息をついて見せた。
「なあ、ロイ子。俺は、この一年余り、イシュヴァールの地獄で戦ってきた」
「…?」
「そうるすとな、無性に女の胸が恋しくなっちまうんだ。子供の頃みたいに、暖かくて柔らかくて、いい匂いがするおっぱい吸ってさあ、顔をうずめてさぁ、うんと甘えてみたいって、そんな夢ばっか見てた。
目の前で部下が殺された日なんか、特にだ。部下を何人も死なせた俺は、たった一年で大尉殿だ。
だが俺は大尉の器じゃない。ただ、士官学校出の生き残り…それだけの話しだ。
正直、決断して命令するは、もう疲れた。何も考えないで誰かに甘えたくてしょうがない…」
「ヒューズ…」
「女々しいだろ?」
「そんな事、ない」
 ロイ子は、俺の手をぎゅっと握って、涙に濡れた目で真っ直ぐに俺を見つめる。
「おまえは立派な軍人だよ。私なんかより、ずっと立派で偉い軍人だよ」
 あっ…、やばい。
 こら、俺。体液出す場所、間違ってんだろ。
 目からカウパー液、垂らしてんじゃねえよ。
 自分で自分のトラウマスイッチ押してるんじゃねえよ。
 あんまり考えないようにはしてたけど、結構、こたえてたんだな、俺。
 今更、泣きそうになるのをこらえながら立ちつくしていると、そっとロイ子が俺を抱きしめた。
「わかったよ。胸を触らせればいいんだな?」
 俺を放すと、ロイ子は片腕で胸を隠しながら、背中のホックを外して、ブラの紐を肩から滑り落とした。
「いいよ」
 ベッドに腰を下ろすと、俺に恥ずかしそうに微笑みかける。
さっきまで小鳩のように震えていた奴とは思えない、女神っぷりに、俺は毒気を抜かれて立ちつくしていた。
 ロイ子は、アホ…いや、優しすぎる。
 さっき俺が話したような話は、この辺りじゃ、何処にでも転がってるような話だ。
 あの程度で同情する世間知らずのおぼこ娘が、血で血を洗うイシュヴァールに行けば、あっと言う間に穴だらけにされちまう。
 むこうは、民間人も非戦闘員もない。子供でさえ、武器を持って戦っている。
 戦う事ができない怪我人や老人が、助けに駆け寄った軍の兵士を巻き添えに自爆する末期症状の戦場だ。
 掴まって、女とわかれば殺されるより酷い目にあうだろう。
 かといって、行くなと言って聞くような女でもない。
 半端じゃなく、一途で頑固なのは、俺が一番よく知ってる。どうしたものか。
「どうした?」
「ああ、いや…」
 考えていても仕方がないので、とにかく俺はロイ子の隣りに腰を降ろすと、やさしくキスをして、ブラを取り去った。
 つんと上を向いて尖ったロイ子の乳首は、色が薄く、巨乳にしては小さい。
 左胸に触れると、ロイ子が俺の右肘を握ってきた。
 咎めず、舌でロイ子の口の中をまさぐりながら、胸の柔らかな感触を楽しむ。
「ロイ子、おまえの胸、最高だよ…」
「うそ…」
「うそじゃない。このずっしり感といい、手のひらに吸い付いてくる滑らかなもち肌といい、最高だ…」
「…うそつき」
「本気でそう思ってるのか?」
 奴の目を真っ直ぐに見つめ返すと、困った顔をして、赤くなって「ばか」って呟いた。かんわいい〜!
「今日のおまえ、すげえ、かわいいよ」
 頬にキスして、耳朶を舐めて耳朶を甘噛みしてやると、聞き慣れない甘い声がした。
 首筋に舌を這わせると、ふるふると震える。こいつ、意外と感じ易い体質かも?
 あー、それにしてもいい匂いがする。
 石鹸の匂い?
 この一年、女の匂いっていったら、汗の匂いを誤魔化す安物の香水の匂いくらいだったからなあ。
 はー、このほのかな肌の香りがたまんねえ。
 すまん、グレイシア。ここは戦場なんだ。これは浮気じゃない。緊急避難だ。
 それに、親友が女の悦びも知らず戦地へ行くなんて、可哀想じゃないか。
 友情だ。これは、友情なんだ…と自分に言い聞かせつつ。
「なあ、俺のも触ってくれ」
 ロイ子の手をとって、ズボンの中でパンパンに脹れあがってるものを触らせる。
 ロイ子は一瞬、ビクッとして手を引こうとしたが、直ぐに素直に俺のを触った。
「どうだ? 初めて男のものを触った感じは」
「どうって、別に…」
「おいおい、そう言うときは、嘘でも大きいとか凄いって言えよ」
「だって、初めて触るのに、大きいかどうか、わかるわけないだろ!」
「あーあ、萎えるわ。おまえ」
 するとロイ子は慌てて言った。
「あっ、すまん。…えっと…大きくて…すごく…熱くて…硬くて…それから、えっと…」
 感触を確かめるように、握ったり撫でたりする。
 そのぎこちない刺激がたまらん。
「そうそう、誉めれば伸びる子なんだから」
「えっ、これ、まだ伸びるのか!? 何センチくらいになるんだ!?」
「何センチって…、まあ、これから見せてやるから自分で確かめろ」
「おい、ちょっと、何? えッ、ええッ!?」
 靴を脱いで、ベルトを外して、服を脱いで、さて、ここからが問題だ。
 俺は今日、三十度近い炎天下で作業をしていて、昼に水浴びしたきりだ。
 汗くさいし、やっぱり息子もちゃんと洗ってやりたい。
 だが、ここでシャワーを浴びにいけば、ロイ子のやる気を削ぐことにもなりかねない。
 そこで、だ。
「なあ、ロイ子。ちょっとこいつを舐めてくれないか?」
「えっ?」
「いやならいいんだぜ?」
 経験者でも嫌がるフェラチオだ。
 おまけに、未洗浄で汗臭い。
 てなわけで、「こんな臭いチンポ、舐められないわ」とくるだろ?
 でもって「わかったよ。シャワーを浴びてくるよ」で「じゃあ、私も一緒に入っていい?」っと。
 後はシャワーを浴びながらイチャイチャ、でもって、ベッドでハフーン・だ。よしよし。
 だが、俺の考えは甘かった。
 少し躊躇はしたものの、ロイ子は、何を思ったのか大人しく俺の息子に舌を這わせ始めやがったのだ。
 ベッドに座った俺の足の間で、右手で竿を支えて、ためすがめつ舐めている。
 どこをどう舐めればいいのかわからないらしく、裏筋を舐めていたかと思えば、亀頭を舐めてみたり、玉に舌を這わせたりしていた。
 カリのくびれに舌を這わせ始めた時、ふと、顔を上げて声をかけてきた。
「なあ、ヒューズ。この白いのは、舐めても大丈夫だよな?」
「あっ、ああ、いや」
 それは恥垢だからふき取るか何かしろ…と言い終える前に、ロイ子はカリ首を集中的に舐め始める。
「お…おい!」
「えっ?」
「あ…いや、なんでもない…」
「気持ちよかった?」
「あ…ああ、うん」
「そっか。よかった」
 ロイ子は嬉しそうに笑うと、丁寧に俺の息子さんを舐め回し始めた。
 よかったって、おまえ、今、もの凄く酷いことをさせられてるんだぞ?
 こんな事になるってわかってたら、風呂に入って隅から隅まで洗いたおしてからきたのになぁ、もお。
 ごめんな、おまえ、初めてなのに。
「あっ、そうだ。確か、銜えたりもするんだったな…。こう…かな…」
 何やらブツクサいいながら、喉の奥までくわえ込み、案の定、えづいてはきだし、咳き込んだ。
「あーあ、何やってるんだよ」
 背中をさすってやると、ロイ子は至極真面目な顔をして、「今度はちゃんと出来るから」といって、俺のにむしゃぶりつく。
 で、また、奥までくわえ込もうとして咳き込む。
「たく、無理するなって。普通に舐めるだけでも気持ちいいんだから、な?」
「でも、フェラチオは、全部銜えて喉の奥を絞めて、吸い上げながら唇で扱くのが正式なやり方なんだろう?」
「はい?」
「本には、そう書いてあった」
「そりゃディープスロートだ! 上級者テクだ! 処女はそんな事、しなくてもよろしい!」
「上級者テクなら、それだけ気持いいって事だろ?」
 やべえ、この顔は、出来るようになるまでやる気だ。
「いや…、俺はディープスロートより、裏筋やカリ首を丹念に舐められる方が好き派だから」
「でも、上級者テクなら」
「あのな、人にはそれぞれ好みっていうのがあるんだよ! いいから俺が言う通りに舐めろ!!」
「…ごめんなさい」
 叱りとばすと、ロイ子はしゅんとして、再び舐め始めた。
 たく、一体、何の本読んでるんだ。
 叱られたロイ子は、今まで以上にせっせと俺の裏筋を舐めあげる。
「舌全体を使って包み込むように…手も使って…そうそう、いいぞぉ」
 けっして上手いってわけではないが、一所懸命、ご奉仕しようとする健気さがたまらない。
 口の周りを唾液でベトベトにしながら、無心で俺のビッグマグナムをしゃぶるロイ子は、有り得ないくらいエロい。
 体型のわりに色気のない女だと思っていたけど、女って変わるもんだな。
「唾液を塗りつけるように…うん…カリ首をぐるっと舐めて………そう…上手だ……息を吹きかけながら亀頭を銜えて…手で擦りながら、先っちょから出てる液を舌で亀頭に塗り広げるように…ああ…いいよ…すげ…いいよ…」
 頭を撫でながら、ちょっと大袈裟に誉めてやる。
「ちょっと奥まで入れてみようか。オエッってならないとこまで銜えてみろ」
「むうんん?」
「そうそう、歯をたてないで、締めつけるように唇で扱いてみ」
「んッ…うぶッ…うっフッ……ンンッ…」
 おっ、意外と上手い。裏筋に舌をくっつけて、引くときはちゃんと吸い上げてるし、いいな。こいつ。
「そうそう、リズムつけて…あーーー、いいわ。すげえよ、おまえ」
 誉めると動きが早くなる。
 可愛いなぁ。
 男に奉仕して喜ばせるのが好きって奴がいるけど、ロイ子はそういうタイプなのかもな。
「んじゃ、今度は玉、舐めてくれよ。そっと優しく…うん、そう…片玉、口の中に銜えられるか? そうそう、すごいな、おまえ。反対側も…うん…ああ、裏側も舐めてくれよ……ああ、いい気持だぁ。じゃあ、そのまま、尻の穴も舐めてみようか〜」
 ロイ子の動きがとまった。
 流石にアナル舐めは無理だよなぁ。
 これで舐めたら、尽くすタイプどころかM女だ。
「なんつっ…でえッ!?」
 すると、尻の穴に生暖かい感触が閃いた。
 舐めとるがなッ!!
 やべえ、冗談で言ったのに…ていうか、何故、そんなに素直に言うこと聞くんだ、ロイ子君?
 どうしよう、売春宿のお姉さんにも舐められたことないのに。っていうか、初舐められ?
 しかもッ、気持ちいいぞ、これは! 竿を扱かれ、玉を揉まれながらだと、病みつきになるかもッ!?
 皺の一本一本まで丁寧に舐めあげるサービスぶり。
 すげえよ、ロイ子。初めてで、そこまで尽くすか、おい。
 あー、もう、このまま出しちゃおうかなぁ。
「ロイ子、そこはいいから、もう一度、先を銜えて扱いてくれ」
「うん」
「今度は、チュッチュッて吸いながら頼む」
「わかった」
 ロイ子は嫌らしい音をたてながら、俺のカウパー液を吸い上げながら、竿を扱く。
 吸われるたびに、唇でカリを締めつけられ、自分の物ではない細い指の摩擦されて、俺はすっかりいい気持になっていた。
 もう少しこのままでいたいけど、そうも言ってはいられない。
「あー…クソッ…、ロイ子、もういい」
 出そうになって、頭を押しのけようとしたが、ロイ子の奴、何を考えているのか、俺の物を握って放さない。
「おい、もういいって…もッ!?!」
 思いっきり吸い上げられ、俺は思わずロイ子の口の中に出してしまった。
 やばいと思ったが、射精は止まらない。
 精液を吸い出される感覚に、俺は呻いた。
「アッアアアアッ!!!」
 思わず、女の子みたいな声をあげてしまったのは、一生の不覚だ。
 快感で頭の中が真っ白になる。
 処女相手にしてやられた俺の経験値って一体…。
 射精が終わっても、ロイ子はフェラをやめなかった。
 尿道に残った精液まで吸い出し、先端から竿まで、丁寧に舐めている。
 そんなに気に入ったのか?
 ていうか、俺が出したのはどうした?
「うん、よし!」
 満足げに顔を上げたロイ子に、俺は自分が出したものの行方を尋ねてみた。
「えっ、全部飲だが?」
 やっぱり。
「いけなかったか? 本には、口の中に出されたものは、一滴残らず飲みましょうって書いてあったが…」
 また本か。
「やっぱり、おまえの許可なしに、勝手に飲んじゃいけなかった…のかな?」
 ていうか、飲まなくてもよかったのに。
「その…出されたものを口の中に溜めて、相手に見せて許可を貰って飲みましょう…とも書いてあったから」
 いやだからさ、普通は飲まないんだよ、それ。
「最初は口の中に溜めようと思ったんだが、苦しくてつい…。勝手な事をして、すまない」
 だから、おまえは、一体何の本を読んだんだッ!?
 まったく、呆れたお嬢さんだぜ。
 ある意味、こいつが今まで処女だったのは正解って気がしてきた。
 軍人や錬金術師としては優秀な癖に、女としては、まったくといっていいほど駄目っていうか、無知っていうか。
 こういうのに限って、ロクでもない男に惚れて、振り回されて貢がされてポイ捨てされちまうんだ。
「どうした、ヒューズ? 怒ったのか? すまない。今度はちゃんと言う通りにするから…」
 捨て犬見たいな目をして、ロイ子が俺を見あげる。
 この馬鹿! 馬鹿女ッ!!
 俺は怒鳴りたい気持ちを抑えて、ロイ子を抱き寄せると、耳元で礼を言った。
「ありがとな。気持ちよかったよ」
「本当に?」
「ああ」
 何でそんなに嬉しそうに、俺なんかにしがみついてくるんだよ。
 恥垢や尻の穴舐めさせられた挙げ句、精液飲まされて、何をやり遂げたって顔ってしてるんだよ。
 酷い事をさせられてたって気付けよ!
 でも、こいつ、俺の為に精一杯頑張ったんだろうな。
 昔っから、そういうところがあった。
 融通がきかなくて、頑張り屋さんで、世間知らずで、野放しにしておけない大馬鹿。
 そういう所がほっとけなくて、今まで面倒みてきたんだけどな。
 とにかく、労いのキスしてやろうとしたら、ふいにロイ子が身を引いた。
「今、おまえのを舐めたばかりだから、口は…」
「いいよいいよ、俺はおまえにキスしたいんだから」
「でも…」
 躊躇うロイ子をベッドに押し倒し、強引に唇を重ねる。
 普段なら気持ち悪くてやらないが、今日は特別だ。
 処女のこいつが、一所懸命、ご奉仕してくれた唇だからな。
 汚いなんて言ったら、バチがあたる。
 精液臭いが、この際、そんな事はどうでもいい。
「ヒューズ…」
「いいから、黙ってろ」
 俺は口直しに、ロイ子の耳たぶを甘噛みし、そっと息を吹きかける。
 くすぐったそうに首をすくめるロイ子の胸を揉み、ツンと立ち上がった乳首を人差し指でつついた。
 その腕をロイ子が掴む。
 嫌がって引き剥がすのかと思ったが、ただ、掴んだだけだった。
「ん……」
 乳首を弄ると、ロイ子が小さな声をあげる。
 思ったより、胸の感度はいいみたいだ。
 Fカップらしいが、軍支給のブラのサイズはFまでだから、ちゃんと計ればもっとあるだろう。
 どっちにしても、俺が揉んだ中では一番でかいに違いない。
 両手で捏ね回し、軽く握りしめると指の間から、肉が溢れだす。
 少し汗ばんでベタベタしてるが、そういう感触も嫌いじゃない。
 この胸なら、パイズリしても気持ちよさそうだ。
 でも今日は、こいつを気持ちよくさせてやるのが先だ。
 パイズリのかわりに、乳首をそっと舐め、舌先で転がしてみる。
「…ぁ……ん…」
 あまり強く刺激しないように、左の乳首を吸ったり舐めたりしながら、右胸を揉みほぐす。
「ん…んン……ャッ…ア…」
 右の乳首を指先で弄ぶと、身をよじって逃げようとする。
 これだけ感じ易ければ、大丈夫だろう。
 少し安心して、右胸にもキスをする。
 しかし、本当に色が白い。まるで、つきたての餅みたいだ。
 両方の胸を寄せ集め、深い胸の谷間に顔を突っ込んでスリスリしてみた。
 むはーッ、これこれ、この感触ッ! たまんねえ! これぞ巨乳の醍醐味ッ!!
「や…ヒューズ、髭がチクチクする…」
「あー、悪い悪い。けど、やっぱり、おまえのおっぱいは最高だな!!」
「そうか?」
「ああ、ふかふかしてて、こうしてると超気持いい」
「…そっか」
 頬ずりしながら、唇や舌で、その感触を楽しむ。
 柔らかいだけじゃない。揉めば押し返してくる程良い張りと弾力。
 23年間、こいつをぶら下げてた癖に、一度もこんな事させたことがないなんて、もはや犯罪だ。
 そっと、脇腹に手を滑らせると、ロイ子が声をあげて反り返る。
 ふーん、ここも感じるか。感度がいいな。よしよし。
 ではでは、メインディッシュにかかりますか。
 俺は右手で太腿を撫で、ゆっくりと内股に滑り込ませた。
 ロイ子は足を閉じようとしたが、生憎、俺の体が邪魔になって閉じることができない。
「ヒッ、ヒューズ!?」
「いいからいいから。大船に乗った気で俺にまかせとけ」
 て、よく言うよ、俺も。
 調子のいいこと言いながら、ショーツの生地越しに割れ目をなぞる。
「でも…そこ…アッあッ!!」
「なんだ、随分、湿ってるな」
「……あ…暑い…から…」
「その割には、割れ目の辺りだけが、シミになるほど濡れてるんですが?」
「や……だ……」
「おっ、なんか出っ張ってるぞ?」
「やぁッ…ああッ!!」
「なんだ、こりゃあ」
「や…ぁ…いやッ…知らないッ!!」
 割れ目から、少しだけ顔を出しているクリトリスを生地越しに弄ると、ロイ子が恥ずかしそうに両手で顔を隠す。
 そんじゃま、お宝を拝ませて頂くとしますか。
「ロイ子、ちょっと腰浮かせろ」
 ショーツに手をかけて、ゆっくりと白い布を取り去る。
 現れたのは黒い毛に覆われたヒミツの花園だ。
 剛毛がぼうぼう生えてるのかと思ったら、意外と毛は薄めだ。
 処理してるのかと思ったが、そういう痕跡はみられない。
 やっぱ、女ってのは脱がせてみないとわからないもんだ。
 柔らかな陰毛を指でかき分け、割れ目をなぞる。
 さっき触ってわかった通り、ピンク色をしたクリトリスが割れ目から少しだけ頭を見せていた。
 ふっくらした割れ目の肉を左右に割ると、綺麗な色をした花弁が現れた。
 左右対称の小さな花弁は、一度も使ったことがないというだけあって、形も崩れていないし色も綺麗だ。
 花弁に包まれた穴には、処女の証が見てとれた。
 俺が指でつつくと、怯えたように穴がヒクリと動いて、柔らかい太腿に頭を挟まれた。
「ロイ子」
 声をかけると、太腿の拘束が弛んだ。
 それにしても、白いな、こいつ。
 内股を舐めると、嬌声をあげて悶える。
 処女にしては感度よすぎないか?
 まあいい。記念にキスマークでもつけてやるか。
「あッツ…」
 また、綺麗についたな。おもしれえ、もういっちょ。
「やッ、ヤッ、何ッ!?」
 待たしても、太腿に挟まれちゃったよ。
 さてと、お遊びはここまでだ。
 また挟まれると面倒だから、両足を抱え上げて、まんぐり返しにしてやった。
「やッ、ヒューズ! いやだッ、こんな恰好!!」
「ばーか、セックスする時は、みんなこういう恰好するんだよ」
「でも…でも…やッ…やだぁッ!!」
「へへー、いい恰好だな、ロイ子。尻の穴まで丸見えだぜ」
「いっ、いやだッ! 見るなぁッ!」
 両手で顔を隠しても無駄ですよ。
 しかし、こいつ、本当にやる気まんまんだったんだな。
 アナルの皺からクリトリスの包皮の中までじっくり観察させてもらったが、汚れの一つもみつかりゃしねえ。
 それにしても、でかいクリだな。
 処女の癖に、ぴんぴんに勃起して、今まで相当いじりまくってたな。
 よし、舐めちゃえ。
「キャッ! きゃぁんッ!!」
 うほっ、いい反応。
 ふーん、やっぱり処女でもクリトリスは感じますか。
 唇で挟んで左右に振ったり、舌でつつき回すと、ヒイヒイ声をあげる。
「やぁッそこはッ…ヒッ…ヒィッ…やぁあんッ!!」
 身もだえるす度に、大きな乳がぷるんと揺れる。
 舌を膣口に滑らせて、ねじ込むように舐めてはみるが、ここの反応はイマイチだ。
 膣は弄ったことないのかな。
「おい、ロイ子。おまえ、オナニーしたことあるか?」
「え…え…ッ?」
「大事な事だ。正直にこたえろ」
「あ…あります…」
「いつも、何処を触ってる?」
「…どうして…?」
「いいから答えろ」
「え…と………お…おしっこ…が…出るところを触って…ます」
「ここか?」
 クリトリスを親指でクリクリしてやると、「そうですッ」と答えた。
 処女にありがちな勘違いだな。
 尿道口が下にあるせいで、おしっこがクリに当たるから、クリから出てると思い込んでるクチだな。
「ここを、どういうふうに弄ってるんだ?」
「う…パンツの上から…ペンで擦って……」
「そのペンを、膣穴に入れた事は?」
 ロイ子は首を横にふった。
「どうしてだ? 指とか入れようと思ったことはないのか?」
「恐い…から…。あっ、で…でも…もう、処女じゃ…ないかも…」
「えっ?」
「野外訓練の時…せ…生理で…タンポン…入れてたから…膜が…」
 ロイ子は両手で顔を覆いながら、蚊の鳴くような声で告白する。
 要するに、タンポン使ってたから、処女膜は破れ済みかもしれないと言いたいようだ。
 別にそこまで聞いてないって。正直だな、おまえ。
 処女膜って言っても、鼓膜みたいに薄い膜が穴を塞いでるわけじゃないんだけどな。
 まあいっか。
「じゃあ、ちょっと指入れてみるから、痛かったら言えよ」
 俺はそう言いながら、中指を舐めて膣口のそばにもっていく。
 指が膣口に触れると同時に、キュッと締まるのがわかった。
 直ぐには入れず、俺はもう一度クリトリスを舐め上げる。
「えっッ…あ……うそッ…ンンッ!!」
 内股がピクピク震え、膣口がグッとしまり、やがてゆっくりと弛んでくる。
 弛んだタイミングを見計らってゆっくりと奥まで押し込んだ。
「ヒューッズッヒアァンッ!?」
 クリを摘んで揉み、軽く吸ったり舐めたりしていると、指を包み込んでいるロイ子の柔肉が、自ら奥へ誘うように蠢き始めた。
「ヒューズッヒューズッ! あぁ…お…お腹に…お腹の中がぁ変…う…あぁあッ!!」
「痛いのか?」
「ううん……お腹の中…あッや…指…動かさないでッ…」
 無視してゆっくりと出し入れしてみる。
「どう変なんだ?」
「…くすぐったい…体の中なのに……」
 多少は感じてるってことか。
 今度は掻き回すように動かしてみる。
「い…いたッ!」
「痛い?」
「…いや…なんだろ……お…おしっこが…でそうっていうか…とにかく、変なかんじ」
「まあ、ここの裏側には尿道が通ってるからなぁ」
 そう言いながら、第二関節まで抜いて、指を曲げてGスポットを刺激してやる。
「あっあっ、や…やめてッ!!」
「どうした?」
「なんか…そこ、だめ…」
 こういう時のダメはいいってことだ。
「う…いやぁ…いやッ…いやぁッ!!」
 うーん、いい声だ。
 今度は指を二本に増やしてっと。
「ううう…」
「痛くないか?」
「…はい」
「それじゃ、ちょっと、腹に力を入れて見ろ」
「こ…? ふッ…ンッ…痛ッ…!」
「どこまで指が入ってるか、わかるか?」
「イ…途中まで…あ……お、奥まできた…?」
「わかるのか? よしよし」
 少し指を出し入れして、抵抗感がなくなったとこで指を引き抜いた。
 引き抜くと同時に、溢れ出した愛液が指に絡んで糸を引く。
 よし、本格的に濡れてきたな。
「おい、ロイ子。ゴムはあるか?」
「えっ?」
「やっぱり、中出しはヤバイだろ? 俺、持ってないんだよ」
「あの、これ……」
 ロイ子は枕の下に手を突っ込むと、軍支給のコンドームを差し出した。
「おお、用意いいな。サンキュー」
 とかいいながら、いそいそと装着…の筈だったのに、うっかり破いちまったい。
 なんてこった。俺としたことが…。
「どうした?」
「あ…いや、ちょっとアクシデントがーーーー」
「何だ?」
「あー…あのさあ、ナマ…でもいいかな?」
「えっ?」
「いやぁ、ちょっとね、ゴムが破れちまってだねえ」
 あー、もう、ムードもへったくれもないぜ。こんちくしょう。
「いいよ、ナマでも…」
「いいの…か?」
「ああ。生理が終わったばかりだから」
 両足開いた恰好で、真顔でそういう事言うなよ。こっちが恥ずかしくなる。
「…中に、出して…。その方が、気持いいんだろ?」
「でも…」
「最後まで…ちゃんと、おまえをイかせたいんだ。私のじゃ…無理かもしれないけど…」
「あー、いや…。じゃあ、お言葉に甘えてっと」
 先端を膣口にくっつけると、ロイ子はビクッとしてギュッと目をつぶった。
 このまま突っ込むと、こいつ、痛いだろうなぁ。
 ってことで、突っ込むのは後にして、俺は自分のをロイ子の割れ目に擦りつけた。
「い…挿れないのか?」
「ああ、もうちょっと、濡れてからな」
「…んッ」
 ロイ子が震えたのは、一番敏感な部分に俺の竿が当たったからだ。
 硬くなった俺の息子で、ロイ子のクリを擦ってやる。
 足を閉じさせ、スマタで何度か腰を使っているうちに、漏れたカウパー液と愛液が混じり合い、ヌルヌルになったロイ子の花弁が、俺の息子に吸い付いて、擦れあう場所からいやらしい音がしはじめた。
「は…あん……んんッアッあん……」
 体に馴染んだ快感に、ロイ子が甘い声をあげる。
 嫌が上にも気分が盛り上がってきた。
 俺の息子も丁度いい硬さに成長したし、そろそろ、前人未踏の洞窟探検に向かうとしますか。
「ンッ…ダメッ…あッアアァアッ!!」
 ロイ子が何度目かのクリ逝きをしたのを見計らって、両足を開かせると、濡れそぼったピンク色の狭穴に息子を宛った。
 あてがった瞬間、怯えたようにギュッと閉まったが、一瞬だ。
 クリ逝き直後の膣口は物欲しげにヒクヒクと口を開けたり閉じたりしている。
 俺は、収縮にあわせて、ぐっと先端を押し込んだ。
「イッ…痛ぁッ! クッうぅッ…!!」
「ロイ子、力ぬけ!」
「ヒゥッ…い…ギ……」
「くっそ、握り絞めてるシーツ放せ! それから、ゆっくり息を吐いて!」
「痛ぁ…ぅ……んッ…んうッン!!」
「力ぬけって!!」
 シーツからは手を放したが、今度は俺の腕を握りしめる。そんなに痛いもんなのかな。
 俺は俺で、かなり辛いんだけどな。
 それでも何とか亀頭だけ埋め込んで、大きく息を吐いた。
 ロイ子の膣内は、とにかく、狭い。
 痛みに耐えようと、腹に力を入れているから尚更だ。
 小刻みに前後しながら奥を目指すが、締め付けがきつすぎて、なかなか奥まで入らない。
「駄目だな」
「え…?」
「奥まで挿いらん」
「……うそ…」
「そんなに痛いんじゃ、今日はもう無理なんじゃないのか?」
「………」
「俺はどっちでもいいけど…どうする?」
「嫌だ! が…がんばるから…ちゃんと…ちゃ…と…するから…言うこと聞くから…最後まで…お願い…しま…す…」
 そう言って俺の腕を握りしめたロイ子の手は、やけに冷たかった。
「けど痛いんだろ?」
「い…痛くてもいいから…お願い…」
「無理するなよ」
「やだ……。やっぱり…駄目なのか…私は…女として…無能なのか……?」
「ロイ子…」
「私の中…気持ち…よく…ない? やめたく…なるくらい…よくないのか…?」
「いや、そういうわけじゃ……」
「じゃあ、最後まで…どうなっても…いい…から…」
「けど…」
「ヒューズで…いっぱいにして…私を……おまえの…女にしてくれ…ッ……!!」
 ここまで言われたら、引くわけにはいかない。
 身を乗り出して、耳元でそっと囁く。
「ロイ子…」
「?」
「今日のおまえ、最高に可愛いよ」
「…えっ?」
「おまえが、こんなにいい女だったなんて、知らなかった」
「でも…」
「ごめんな、ロイ子」
「ヒューズ?」
「マースって呼べよ」
「…マー…ス?」
「ほら、泣くなよ。可愛い顔が台無しだろ?」
 親指で顔を拭って、微笑みかけてやる。
「いい子だな、ロイ子。すっげえ、可愛いよ」
 陳腐な台詞だが、効果はてきめんだった。
 手と手を握り合い、指と指を絡ませてキスすると、ロイ子の体から力が抜けていく。
 やっぱり、叱るより誉めろだ。
 少しじっとしていたせいで、今まで入れたところまでが馴染んできたらしい。
 さっきより迪送が楽になっている。
 やっぱり、処女はじっくり責めなきゃだめだ。
「いいぞ、ロイ子。おまえの中、気持ちいいよ」
「う…」
「もう少しだからな。がんばれ」
 宥めつつ、褒めそやしつつ、ようやく奥までたどりついた。
「よし、全部入った!!」
「…本当?」
「ああ、ほらッ」
 軽く突き上げると、ロイ子は声をあげてしがみついてきた。
「どうだ、俺でいっぱいになった感想は」
「…熱い…繋がったとこが広がってて…ドキドキ…脈打って…痛いけど…」
「ん?」
「嬉しいよ…」
「そっか…」
「ありがと…マース…」
 って、何度も言うけど、おまえ、超酷い目にあわされてるんだぞ?
 このお人好しめ。
「動くぞ?」
「…ああ」
 クリトリスをいじってやりながら、小刻みに動き始めると、膣内がやわやわとさざめき始める。
 ヒダヒダが小刻みに蠢きながら、ぎゅっと奥へ絞り込まれるような感触に、思わず声をあげそうになった。
 こいつ、処女なのに感じてるのか?
 いや、感じてるのはクリの方でだろうけど、えらい気持ちがいいな。
 挿れた時は硬く感じた肉壁がほぐれて、やんわりと絡みついてくる。
「ん…んんッ……」
 ロイ子が、痛みとは少し違う呻き声をあげた。
 真ん中まで引き抜いて、ゆっくり突き上げる。
「イッ…うッ…あぁ……」
 なんだろう、この感じ。
 引き抜く時、裏筋にざらつきを感じた。
 押し込むと、熱く熟れた弾力のある肉襞が絡みついて締め上げる。
 繋がった場所から、クチュッと卑猥な音が漏れる。
 俺はロイ子に構わず、腰を使い始めた。
 ロイ子には、痛いだけだったろう。
 だが、俺はロイ子の胎内で生み出される快感に夢中になっていた。
 夢中で腰をふって、絶頂を求める。
「ヒッ…あぁッいゥ…や…やぁ…ヒャウッ…うッ……」
 耳元で零れるロイ子の咽び泣きをBGMに、一気に絶頂へ駆け上がる。
 一際、締めつけられた瞬間、一気にロイ子の中に欲望の全てをぶちまけた。
全部出し終わり、大きく息を吐くと、萎えたものを引きずり出す。
 小さく口をあけた膣口から、とろとろと溢れ出した白濁液が、少しだけピンクに染まっていた。
 破瓜の証だ。 
 俺は、グッタリしているロイ子の顔を覗き込んだ。
 泣きはらした目で、それでも不安げに俺を見つめかえしてくるロイ子を見ていると、何とも言えない気持ちになってきた。
「だから、そんな顔、すんなって」
「えっ?」
「いや…」
「ヒューズ…」
「なんだ?」
「気持ちよかった?」
「ああ、最高にな」
「そうか、よかった…」
 ロイ子はホッと溜息をついて目を閉じ、クスクスと笑いだした。
「ロイ子?」
「私の勝ちだ」
「は?」
「おまえ、出征する前に、私に言っただろう。私みたいな鉄面皮に欲情する男などいないと」
 確かに言ったような気はするけど…。
 呆然とする俺に、ロイ子は手の甲で涙を拭いながら言った。
「見ろ! ちゃんと私に欲情する物好きがいたぞ! ざまあみろ!」
「…おまえ、そんな事の為に処女を捨てたのか!?」
「そんな事って言うな! この一年、私がどんな気持ちで過ごしたか、おまえにわかるか!?」
「俺がおまえに色気がないつってたのは、あの時が初めてじゃないだろうに」
「言われっぱなしで死なれたら気分が悪い」
「勝手に殺すな! 第一、俺は生きて帰るつもりだ」
「グレイシアが待ってるって言うんだろ?」
 グレイシアの名前を聞かされ、俺は言葉を失った。
「安心しろ。おまえとはこれっきりだ。彼女に言うつもりもない」
「えっ?」
「別におまえに恋愛感情なんかない。言われっぱなしなのが気持ち悪かっただけだ。これで心おきなく掃討戦に参加できる」
「おまえ、やっぱり、掃討戦に参加するのか?」
「当たり前だろう? 何の為にここに来たとおもってるんだ?」
 笑うロイ子を見て、俺は言わずにはいられなくなった。
「…やめろ」
「は?」
「おまえ、セントラルへ、帰れ」
「何、馬鹿なことを…」
「帰れ! 国家錬金術師部隊の部隊長は女性士官導入に最後まで反対していたグランの爺さんだ! 生理痛が酷くなったでも言えば、さっさとセントラルに戻してくれるだろう!?」
「ふざけるな! 私は部下20人を任された小隊長だぞ? 任務をほっぽりだして帰れるわけないだろう!」
「大体、なんで国家錬金術師部隊の案が出たとき、資格を放棄しなったんだ! この馬鹿!」
「馬鹿って言うな! 言っておくが、私は部隊の主力だ。女だからというだけで入隊を反対したグラン大佐も、実演して見せたらあっさりと部隊に加えてくれたよ」
「おまえの錬金術は、大衆の為のものじゃなかったのか?」
「内戦が長引けば、その大衆が迷惑する。大火力で攻めれば、敵も大人しくだろう」
「甘いよ。親兄弟を殺されたあいつらの恨みは半端なもんじゃない」
「女子供や年寄りが、手榴弾を手土産に突っ込んでくるらしいな」
「知ってるのか!?」
「ああ」
「だったら…」
「だからこそ、行くんだ。かなわないと思えば、無駄な抵抗もやめるだろう」
「だと、いいけどな…」
 イシュヴァール戦は、単にイシュヴァール人の反乱ってだけじゃない。 
 上官から漏れ聞く話しじゃ、何度も和平に向けて、イシュヴァールの宗教指導者から話し合いの打診があったらしい。
 だが、その度に和解を阻むような事件が起こり六年もの内戦が続いている。
 イシュヴァールには周辺国や反政府組織の工作員も紛れ込んでいる。
 内乱が続けばアメストリスの国力は弱り、他国にとっては侵略しやすく、反乱分子にとっては政権乗っ取りがやりやすくなる。
 グランの爺さんじゃないが、戦場に女子供を出すようになっちゃ、国家はおしまいだ。イシュヴァールで戦っていると、つくづくそう思う。
 だが、やめろと言っても、やめるロイ子じゃない。
 この馬鹿は、自分で頭をぶつけないとわからないやつだ。そういう奴なんだ。
「いいか、ロイ子。戦場では危ないと思ったらとにかく逃げろ。仲間を見捨ててでもだ。それが戦場で生き延びる秘訣だ」
「ヒューズ?」
「全員で生きて帰ろうなんて思うな。無理はするな。部下は助けに行くな。あいつらは消耗品だ。上官の命を守るための盾だ。かわりは幾らでもいる。自分の命は自分で守る。それが基本だ」
「そんな事はわかってる」
「わかっていても、いざとなったら地が出るもんだ。おまえは普段は鉄面皮だけど、いざとなれば仲間を庇って真っ先に死ぬタイプだからな」
「……」
「俺は、おまえを死なせたくない」
「………」
「心配なんだよ。おまえには、傷ついて欲しくない」
「死んだりはしない。私には野望がある。ここは通過点だ。だから、心配するな」
「ロイ子」
「大丈夫だよ、ヒューズ。おまえを悲しませるような事はしない…」
 そう言いながら、ロイ子は俺を抱きしめ、背中を撫でた。
 俺は馬鹿だ。
 今まで、ロイ子の事を色気がないだの、鉄面皮だの、可愛げがないだの、錬金馬鹿で女としてはまったく使い物にならないだの言ってきた。
 ロイ子も、女扱いされるより、そういう風に言われた方が気が楽だと思っていたからだ。
 でも、一度だけ、私服で出かけたとき、ロイ子が可愛い系のミニスカワンピースを着てきた事があった。
 結構、似合っていて可愛かったのに、俺はつい、いつもの癖で「女装か?」っていっちまった。
 その時、ロイ子は泣きそうな顔をしてたっけ。
 その後で燃やされそうになって忘れてた。
 どうして、あの時、可愛いって言ってやらなかったんだろう。
「おまえも死ぬなよ。セントラルで、グレイシアが待ってる」
「…」
「彼女は、優しい人だ。おまえなんかに、もったいない」
 俺は、もっと早く気付くべきだった。
 ロイ子が、どんな気持ちで俺を見ていたのか…。
「もう、やめろ。ここにいない奴の話は、するな」
「ヒューズ?」
 俺は卑怯者だ。
 ロイ子もグレイシアも好きだなんて、二人とも嫌いなのと同じじゃないか。
「なあ、ロイ子。もう一度、いいか?」
「えっ?」
「おまえを、抱きたい」
 こんな時にこんな形でしか、女の子扱いしてやれないなんて、最悪だ。
「抱きたい。今だけでいい。俺の女になってくれ」
 抱きしめると、ロイ子は小さく頷いた。
 こいつを抱くのは、これが最初で最後になる筈だった。
 俺も、ロイ子も、そのつもりで抱きあっていた。
 なのに、こんな事になるなんて。
 やはり、ロイ子をイシュヴァールに行かせるべきではなかった。
 これは、あいつを守ってやれなかった、俺の罪だ。
 守りきれなかった癖に、どうして、俺はあいつを抱いてしまったんだろう。
 イシュヴァール戦からもう一年が過ぎようとしている。
 セントラルに戻ってから、慌ただしくはあったが、平和で幸せな一年だった。
 俺は、また、グレイシアを裏切ってしまった。腹の中にいる子供も、だ。
 けど、俺はあんな状態のロイ子を放っておく事はできなかった。
 いや、これは詭弁だ。
 ロイ子とのことは、なんとしてでもグレイシアに隠し通す。
 今の俺にできることは、それ以外にない。
 すまない。
 本当に、すまない…。


 ここまで読んで、ドアをノックする音がして、僕は慌てて日記をしまいこんだ。
「エリシ雄、ご飯よ」
 お母さんの声に、胸が痛んだ。
 僕とロイ子さんの事を知ったら、お母さんは怒るだろうか、悲しむだろうか。
「今、行くよ」
 答えると、お母さんはキッチンへと戻っていった。
 お父さんの日記の、ロイ子さん処女喪失編は、ここで終わっている。
 その後は、イーストシティでの逢瀬の記録だけど、ロイ子さんは僕が知っている淫乱なロイ子さんだ。
 一体、イシュヴァールで何があったんだろう…。
 父さんの日記には、何も書かれていない。
 日記に書かれた事だけが全てじゃないと、ロイ子さんは言っていた。
 凄く聞きたいけど、恐くて聞けない。
 他にも、お父さんが知らない色んな事があるんだろう。
 知りたい。ロイ子さんの事が全て知りたい。僕が知らないロイ子さんを知りたいよ。
 ロイ子さんは、今頃、何をしてるんだろう。
 声が聞きたいよ。
 僕も早く大人になりたい。
 ロイ子さんを守ってあげられるような、一人前の男に…。
 今日は、お母さんの結婚相手も来ているし、グズグズしてもいられない。
 僕は日記を机の中にしまい込み、引き出しに鍵をかけて部屋を出た。

おわり。





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