探究浪漫
>680氏
やもめだった私は今度も浪漫を求めていた。
妻ハボ子は今、私の両手にお姫様抱っこされてぐったりしている。
たてなくなるほど酷使して、風呂場で襲った私を怒っているのだろう。
金髪で体のでかい女性はいい
足もすらりと長いし、胸も形がよくてまさに健康的な色気なのだ
ただ両足が不自由で、治してやりたいが、莫大な資金がかかる。
そこにつけこんだ私は、治してやるといいくるめ、恋人のいた彼女に別れさせて金で買った。
「子供が欲しいよ。金髪の姉弟で、名前はエドコとアル・・・
危険日はえっとたしか今日だったね・・・もう一度、するか」
そこでぱちんとビンタされた。さっき中で放ったことを怒っているようだった。
「恥ずかしいこと言うのやめてください」
「だけど、さっき入ったと思う。ここに、できたらうれしいな」
細腰をさわり、彼女の子宮の上からさすった。
妻は気だるげにもがく。
にげようとして、私の抱き上げた状態を放せと叫んでいる。
抵抗されると私も大人気なく反応してしまって、がっちりと放そうとはしなかった。
「嫌ですって、あんたには愛人わんさかいるくせに、・・そっちに作らせてろ」
「黒い髪の君の上司か?あれは違うよ」
「ふざけんな、俺は、軍部復帰が目的だ。治るためならやってやるが、子供作るまで約束してねえぞ」
おお、なんと気の強い・・・
トリシャと正反対の荒々しさだ。勢いのある彼女はとてもなまめかしいな。
私の浪漫がつまった女であり条件は十分満たしていると見える。
おそらく別れさせた鷹の目とかいう強面の男にまだハボ子は未練があるらしい
どうにもなつかない犬というのは扱いづらい。
処女でもなかったし、がたいのでかい態度の荒々しい女性で、はじめはなんの興味も引かなかったが・・・ここまではまるとは私も意外だった。
何をしてなつけていこう。
足なんか治られたらほんとは嫌だ
職場復帰されたらいっしょにいられなくなってしまう。
いっそのこと、鷹の目というのを買おうか?
無理に私が犯している不毛な状態ではなく、相愛の彼らを観察して愉しんでみようかな
「や、あ…くっそ、このエロじじぃ…」
ベッドの上で嬲られている、いくまわりも年下の私の妻・・・
痙攣した膣の中に向けて貪ると、
ばたばたと体を忍ばせながら悪態ばかりついてくる・・・
私を決して、喜んで受け入れようとはしない彼女・・・
抱いてはいるものの、やはり虚しい
君は妻なんだから
たまには微笑み返してくれないだろうか
「あ、あぁ…いやだ、って…アッ…」
「そうは見えない。気持ちよさそうだ…まあ、風呂場でさんざん啼かせたから、今夜はこれで終わらせるよ」
――高慢な奴だ、むかつくんだって
彼女の内部で動き、緩まった部分を何度も私は突いていた。
「ア、あ…ァ…っ…てめぇ、…いつか殺してやるからな」
噛むな、せっかくの綺麗な唇が傷だらけになってるだろうが
そんな顔して睨まれると妊娠させたら、本当に壊れそうだな
さすがにこれ以上は抱けなくなって、放出することなく私は彼女を解き放った。
喉が渇いているだろうから、水を渡してみた。
だが、私からは決して何も受け取ろうとはしない妻…
体を合わせても、決して心が通わない
布団の中に深く入り、彼女はひれ伏してこっちを見ようとしなかった。
「書斎にいるよ、徹夜で読みたい論文があってね。
足りないものがあったらその呼び鈴でも鳴らしてくれ」
「死ね、クソ男」
「治療について、明日、打ち合わせに行くんだ。
朝早くでるので、朝食にはつきあわなくていい…おやすみ」
頭から枕をかぶり、布団にもぐりこんで彼女は悔しがってる。
泣いてるかもしれない。だが、そんな顔を彼女は絶対見せはしまい。
やりきれない。こんなに生きて、愛情に飢えてる私がおかしいのだろうか・・・
久々の軍部だ。しかし、相変わらず苦手な制服達だ。
待ち合わせにこんな所を指定してくるなんて、軍がらみの錬金術師であるということか。
おや、あっちから来るのはたしか
「やあ、君はたしか鷹の目とかいう・・・」
「ホークアイです。階級は中尉。知ってるくせに、いい加減、覚えて欲しいものですね」
怖い怖い、この子は随分と老成していて相変わらず何を考えているのかわからんな。
「あなたの、研究者との打ち合わせ場所へお連れするよう、
大佐から言い付かってまいりました。護衛もかねて」
「ほお、ご苦労様・・・それでは道中、歓談できるということだ」
「お一人でどうぞ、私は任務遂行中ですから」
「一人でしゃべるのかい・・・このごろはずっとそうだよ」
トリシャと死別してからも、再婚してもひとりみたいなものでね。
いろいろと喋ったというのにここまで徹底した沈黙ぶりだと気まずい。
あれから、長い廊下を渡って車に乗せられてずいぶん経った。
本当に彼からは、何の返事も返ってこない
つまらんな、これでは家にいてるのと同じではないか
ああ、そうだ、この話ならどうだろう
「調子はどうだね」
「・・・・・・」
「彼女の具合だよ。さっき廊下で見かけたが結構、ひどそうで驚いた」
「何のことでしょうか?」
おお、のってきた。ようやく伝達くらいかわせそうだな。
「つわりだろう・・・もうすぐ昇進するというのに、休職するつもりかな。
せっかくの准将昇進を前にして、もったいない。大変だな」
キッ・・と車が側道によせられた。驚いた、こっちを見たぞ。
しかし、迫力のある男だねえ。
そのひと睨みで幾人相手を殺してきた?
「私とて錬金術師、女性の健康状態くらいすぐにわかるさ」
「そうですか」
ん、なんだ?その一言だけを言うためにこっちを見たのか?
車まで止めてかね
「困ったねえ。意外と動揺してるのかい?
結果的には、早めに別かれさせて良かったということかな」
「訂正箇所を報告します。予定どうり昇進して、仕事は続けていかれます。
出産前後、数ヶ月休ませるだけですから」
「こちらのあの子には何も言わずか?あの子は何も知らないというのにまいったな」
「よろしくお伝えください。お幸せに」
おいおい、それはないだろう。
きついな、この男は
「・・・伝えないよ。言えるわけがないだろう」
「運転を再開します」
まいったな、買えなくなった。
違うと願っていたが、ほんとに勘が当たってしまうとは思わなかったぞ。
まあ、別に買うのは無理でも何かできまいか・・・
この提案は却下されるだろうか
「なあ、君・・・鷹の目とやら」
「ホークアイです」
「頼まれて欲しいのだが、・・・いや、聞いてほしい」
私は、治してやるべきかね
あの子のために
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