壮大、かつ挑戦的で、恐ろしいほどの訴求力を内に秘めた傑作。

サマソニでのパフォーマンスでファン急増中、フェイントの4thアルバム。

実はマスターがいま最も注目している実力派バンドでもある。

来年1月には今年のサマソニに続いての来日を果たす。

前作 「Know Your Enemy」 以来、3年ぶりとなるマニックス待望の新作。

今までのマニックスとテイストが少し変わったソウルフルなアルバムに仕上がっている。

聴きこめば聴きこむほど、彼らが発してくる強烈なメッセージが胸に染みてくる。

英国中が、いや世界中がこの声に癒される。

ローゼスを見ることができなくなって、一体どれくらい経つのだろう。

リアルタイムで彼らの姿を見ることができなかった私にとってのローゼスを探る指標の

一つがイアン・ブラウンというアーティストの存在である。

時代を制し、神になった男が再びその姿を現した。

「歌」 は時に、その人の人生を集約したパワーを持つことがあると思う。

そんなソング・パワーを最近もっとも顕著に感じたのが、彼女の歌声だった。

実際、彼女自身も波乱の人生を歩んでいるらしい。

M5 「Lost Without You」 は本作を象徴する感動ナンバー。

M1 「Better World」 を聴いて、ビビビッと電流が走り、一発KO。

ジャンル分けのしにくいサウンドだが、一言言えることはインフュージョンは間違い

なくダンスフロアを征服できるサウンドを作っているということだけだ。

一聴の価値あり、ぜひこの絶頂サウンドに触れてみて欲しい。