野武士と落ち武者 2P
   
 落ち武者は口を開かなかった。一瞬開けた目も閉じて横たわったままだった
野武士も動かずその場に立ち尽くしていた
しばらくして、野武士は足を曲げ落ち武者の顔を覗き込んだ

カチャリ

野武士の刀が竿からはずされた

その音を聞き落ち武者は覚悟を決めた
やってくれ。一気に殺してくれ

落ち武者の頬にひんやりとした刃物の感触がした

さぁ、いよいよだな

落ち武者は口の中のツバをゴクリと飲んだ


ブツン
ブツ・・ブツン・・





なんだ?何を切ってるのだ?切ってるのは体ではないぞ?!

妙な感触に落ち武者も目を開けて見てみた
なんと野武士は、落ち武者が着ていたボロボロの鎧を脱がそうと繋ぎ目の部分を
切っていたのだった

たいした鎧ではないが・・・こいつにとったら収入になるのだろう
しかし、私はまだ生きているというのに・・・
よほど私が弱く見られてるのだな。馬鹿にされたものだ・・・まぁ・・もうどうでもいいか・・・

落ち武者は何の抵抗もしなかった
野武士にされるがまま鎧は、あっと言う間に剥ぎ取られてしまった

さぁ、ついに最後の時か・・・
落ち武者は覚悟を決めた


・・・が、次の瞬間妙な感触に襲われた


人肌の感触だ
落ち武者の胸の上を野武士の手が輪をかくように撫でている


何の意味だ・・・一体・・・?


落ち武者は目を開けて野武士の方を見た
瞬間、野武士と目があった

野武士はニヤリと笑うと、かろうじて羽織っている着物の襟を掴み
左右大きく広げ落ち武者の胸肌をあらわにした
そして落ち武者の乳首に唇を這わせた




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