Car Sex 1P
   
 天気のいい週末、男は朝早く目を覚ました
ジーパンと白いポロシャツに着替えると、リビングの机の上に置かれた鍵を持った
それをジーパンのポケットに入れ
いつも持ち歩くセカンドバックを片手に持ち、玄関でいつものスニーカーを履き
男は颯爽と自宅を出た

男の自宅から少し離れた場所に、駐車場がある
そこは男の愛車を置いてある場所だ
男の愛車は、スバル レガシィ B4
男は現金でこの愛車を買った
当時、WRXにしようかどうか迷った男だが
予算の関係と、「大人のセダン」という品のある風格のB4を選んだのだった
男は、車を買う為に溜めた貯金を全部B4につぎ込んだ
おかげで男は無一文になってしまったが、手元にはB4が残った
男はそれだけで満足だった

駐車場には愛車がご主人様の登場を心待ちにしていた
男にもその愛車の気持ちがわかる

「やぁ、調子はどうだい?今日は天気がいいから洗車をしてやりたんだが・・・
 その前に俺とドライブに行かないか?帰ったらたっぷり綺麗にしてあげるからね?
ね、いいだろ?」

男はまるで恋人にでも語り掛けるような甘い口調でB4に問い掛けた
すると
「ええ、それで結構でございます。ご主人様」

・・と!なんと車が応えるのです?!
ええ?車ですよ?機械ですよ?何か仕掛けでもあるのでしょうか・・・?

いいえ、違います

これは男にだけ聞こえる愛車の声なのです
男は愛車B4が可愛くて、大切で仕方ないのです
そういう強い愛情が、B4に伝わり男はB4の心の声を聞き取れる程になったのです
だから二人は会話が出来るのです

しかし、あくまでも男の心にしか聞こえない言葉なんですけどね・・・・





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