するとドクロちゃんは満足気に「正直でよろしいっ!」と言い、 ぱっと僕の体から立ち上がりました。 「え…?」 唐突に気持ち良さが途絶え、僕は呆けた声を出してしまいました。 見上げると、ドクロちゃんが心底楽しそうにに笑っています。 「ふふっ。桜君、自分から凄いことして欲しいなんて言っちゃうなんて大胆ー! とんだエロガッパだねっ☆」 ぐぬぅ。草壁桜中学二年生。そんな死語で辱められる日が来るとは思いもしませんでした。 この羞恥、いつかドクロちゃんに10倍返し…おや? 「ドクロちゃん、何してるの?」 ドクロちゃんは丸出しな僕を放って、自分の寝床の押し入れをごそごそやっています。 「探し物〜」 上半身を押し入れに突っ込んで足をぱたぱたさせている姿は、 中々にマニアックな萌えオーラを放っています。 「ドークーローちゃん?」 あそこまでやっておいてここで終わりというのは、さすがに酷過ぎるというものでしょう。 十五秒程するとドクロちゃんは「あったー」と、押し入れから取り出した物体を掲げました。 それは、一見何の変哲も無いオレンジ色のタオル。 それが何か尋ねる前に、ドクロちゃんの右手が霞み… ジュパァァッ! 「あああぁぁっ!これはまさか、エッケルザクス!?」 僕は一瞬にして、両腕を頭の上に縛りあげられてしまいました。 「ドクロちゃん…ちょっと展開についていけないんだけど。どういう事かなぁ?」 流れからして『正直でよろしい』というのは、希望を叶えてくれるという事では…? 「うーんとね。あのまま桜君を満足させてあげても良かったんだけど」 ドクロちゃんは僕を見下ろして言いました。 「ボクのお尻を触った罰を与えなきゃいけないからね」 僕の局部に激痛を味あわせた自分については、どうやら棚上げのようです。 勝手気ままな撲殺天使だなぁと思いましたが、命が惜しい僕は黙っておきました。