アウトブリード
繁殖牝馬と種牡馬を交配させるとき、両者が近い先祖に同じ馬を持っていないことです。人為的に、ある血を凝縮させるインブリードより自然な配合であると言えます。
あおる
スタートのとき、重心が後ろにかかりすぎて、伸び上がってしまい、出遅れてしまうことです。
上がり
レースや調教の終盤のことをさします。「上がりの速いレース」といえば、最後の直線などでペースが上がり、終盤のタイムが速くなるレースのことです。
上がり馬
急激に力をつけ、短期間に下級条件から上の条件へ勝ち上がってきた馬のことです。一般に、有力馬が休養する冬期や夏期に力をつけた馬に、よくこの言葉を用います。
脚色
「あしいろ」と読み、レース中の馬の走りの状態を言います。「脚色がよい」と言えば、その馬が調子良く走っていることです。また、「脚色が鈍る」といえば、バテてきてスピードが落ちたことを表します。
脚を余す
競走馬が全力を出しきらないうちにレースを終えてしまうことです。
脚をためる
レースの序盤から中盤にかけては、楽なペースで進み、終盤のためにスタミナを温存しておくことです。
脚を使う
レース中、一時的にペースを上げることです。「いい脚を長く使える」などといった使い方をします。「脚を使い果たす」と言えば、ハイペースでとばした結果、バテてしまってペースが落ちることです。
当て馬
(1)種付け時に牝馬を発情させるための牡馬のことです。牝馬が発情すると種牡馬と交代します。
(2)レースにおける当て馬とは、同厩舎の馬を勝たせるため、犠牲となって他のライバル馬をつぶす馬のことです。
荒れる
人気の馬が敗れたり、逆に人気薄の馬が勝つなどして、好配当のレース結果となることです。「波乱」とも言います。
息を入れる
レース途中でいったんペースを落として、ラストスパートのためにスタミナを温存することです。特に逃げ馬の場合に使われます。
一本かぶり
ある特定の馬に人気が集中することです。そのため、オッズも2倍を大幅に下回るほどの、非常に低いものになってしまいます。
インブリード
繁殖牝馬と種牡馬を交配させるとき、両者が近い先祖に同じ馬を持っていることです。人間ならば、親戚同士が結婚するようなものです。先祖の特徴を強めると言われますが、体の弱い仔馬が産まれる可能性も高くなります。
馬混み
レース中、ひとつの位置に馬がたくさん集まった状態です。気性の悪い馬を馬混みに入れると、興奮して暴走してしまうことがあります。
追い切り
レース出走へ向けての調整をするための調教です。馬に気合いをつけ、レースが近いことを教える目的と、馬の最終的な状態を把握するという目的をもっています。通常の追い切りはレースに出走する3、4日前の水曜日か木曜日に行われますが、馬の特徴に合わせて1週間前に最終的な追い切りをすませる場合もあります。
重馬場
雨や雪などで、コースが湿っている状態です。馬場が重というと、遠目に見ても、はっきり湿っていることがわかります。走るのにパワーが要り、タイムが遅くなります。ただしダートのレースでは、砂が湿って走りやすくなるので、タイムは逆に速くなります。
折り合い
レース中、騎手と馬の呼吸があって馬が気持ち良く走っていることを、「折り合いがつく」と言います。折り合いがつかないと、ペースが乱れやすく、とても不利になるので、折り合いの付け方は騎手の腕の見せどころになります。