切ない気持ち
「っ何するんだ!放せよっ」
無人の、消灯時間をとっくに過ぎた教室に、少年の抗議の声が響く。
赤毛で背の高い彼、ロナルド・ウィーズリーは何者かに、
後ろ手に手首を括られ、この教室に連れ込まれていた。
試験が終わり、後は冬休みを待つばかりとなった今日。
久々にハリーと夜更かしを楽しもうと計画していたのに、
クディッチの練習で疲れていたのか、ハリーは日付が変わる前に寝入ってしまった。
しかも、気持ち良さそうに眠るハリーを見ていたら、起こすのが忍びなくなってしまった。
一方、変に目が冴えてしまって眠れなくなったロンは、
暇つぶしも兼ねてこっそり寮を抜け出し、校内を散策していた。
そろそろ寮に戻ろうかと思った、その時だった。
突然、誰かに後ろから襲われたのだ。
声を上げる間もなく、強引に教室の中へと押し込まれ、
挙げ句、背中から上に圧し掛かられて手首を縛られていた。
「やめっ‥むぐっ」
再び静止の声を張り上げようとしたロンの口が、襲撃者の手に覆われた。
騒ぐな‥と言う事らしい。
不思議と、ロンに恐怖は湧いて来なかった。
ハリー・ポッターの親友である、という事で周囲の嫉妬をかう事が少なくなかったから。
いつもの事だ‥と、思っただけで恐怖なんて感じなかった。
深夜だし、これ以上騒いでも無駄だと察して、暴れるのを止めた。
それに、背中に感じる襲撃者の重みから言って、相手は間違いなく小柄な人物。
下級生か、もしくは女性かもしれない。
相手が背中から退いた瞬間、立ち上がって逃げる事が簡単に出来そうだった。
しかし、ふとロンはある事に気付いた。
口を塞ぐ、白くて冷たい手の感触に、
鼻腔を僅かに刺激する、学校の備品でないシャンプーの匂いに、
背中に感じる小柄な体格、
記憶の中にそれと合致する、人物に一人心当たりがあった。
大人しくなったロンに、襲撃者の手の力が緩む。
「‥マルフォイ?」
その指の間から、ロンの囁きが零れた。
「‥やっと気付いたのか?相変わらず鈍感だな?ウィーズリー」
手首を縛り終え、ロンの腰を跨いだまま、上体を倒して、
ロンの肩口に顔を寄せた襲撃者、ドラコ・マルフォイはいやらしい口調でそう言った。
ドラコ・マルフォイは、ロンが好きだった。
気が付けば、赤毛で背の高い彼をいつも視界に探していた。
たとえ報われぬ想いでも、想うだけなら誰にも迷惑をかけない。
そんな、乙女みたいな言い訳をずっと自分に言い聞かせてきた。
しかし、成長と共に心だけでなく、身体までが彼を求め始めてしまった。
そんな事、叶うはずがないのに‥。
ドラコの身体は、彼を求め、毎夜自慰行為に興じる日々が続いた。
それでも、ドラコのプライドは、彼に想いを告白する事も、
ましてや「抱いてくれ」などと告げる事など、許さなかった。
そんな自分は、醜い。
マルフォイ家の人間は、常に凛としていなければならない。
幼い頃からドラコに植え付けられた、マルフォイ家の人間としての教育が、彼の想いを縛り付けていた。
試験の間は、彼を想ってそんなジレンマに苛まれる事もなかった。
試験に集中していれば、彼を想わなくて済んだ。
マルフォイ家の人間は、それを悲しいと思ってはいけない。
だけれど本当は、試験よりも彼の事を考えていたかった。
試験が終わった時、長い間押さえつけられていたドラコの想いが、とうとう爆発してしまった。
彼に会いたい。
彼に触れたい。
彼を感じたい。
一人、自室でそんな思いと葛藤して、葛藤して、葛藤して、
何度も自分に言い聞かせた。
醜いと。
それでも、気高いマルフォイ家の人間かと。
自分は愚かだと。
気付いたら、涙を流していた。
いつの間に眠ってしまったのか、気付いたら消灯時間を過ぎていた。
眠った‥と言うよりは、気絶に近かったかもしれない。
苦しくて、切なくて、胸が痛くて。
そんな記憶しか、ドラコの中には残っていなかった。
それらを払拭する様に、シャワーを浴びたが、一向に胸の痛みも、起因する感情も消えなかった。
ただ、一人の部屋が息苦しかった。
そして、寮を抜け出した。
深夜の校内で、偶然彼を見付けた時、縋り付いて想いを全部吐き出してしまいたい衝動に駆られた。
もちろん、誇り高いマルフォイ家の人間に、そんな事は出来る筈が無かった。
それでもドラコは思ったのだ。
想いを告げる事が出来ないのならば、せめて、狡猾で、卑怯なスリザリン生らしく、彼を手に入れたい‥と。
そしてドラコは、その誘惑に惹かれた。
それから、そっと彼の背後に忍び寄り、強引かつ迅速に彼を拘束したのだった。
‥スリザリンらしく。
「‥いい格好だな?ウィーズリー‥」
ロンの背に跨ったままで、笑いを含んだ声でドラコが囁く。
「僕をどうするつもりだ?‥」
ロンが静かに言った。
マルフォイの手は、もうロンの口を塞いではいない。
ロンの耳元に唇を寄せ、吐息さえ聞こえる距離で静かに笑っている。
ロンは、それが何故だか、自分に悪意を持った人間のそれとは違うと感じた。
いつもの、意地悪で、傲慢な、ドラコの笑い声と異なって聞こえた。
発しているのは、間違いなく同じ人間だと言うのに。
「‥そうだな、どうしてしまおうか‥」
耳に息を吹き込まれて、ロンは背筋がゾクリとした。
嫌悪ではない。
とても甘く、頭が痺れる様な感覚だった。
この状況下で、抵抗する気も、逃げ出す気も、どうしてか起きなかった。
仰向けに身体を返されて、ロンはようやくマルフォイの顔をまともに見る事ができた。
普段オールバックの前髪が下ろされ、印象がかなり違って見えた。
「‥本当に、僕をどうする気なんだい?」
今夜のドラコは、どこかいつもと違う。
髪型が、ではなく、発せられる雰囲気が、いつもと違った。
自分に暴行を加えるのが目的なら、手首を拘束し、自由を奪った時点で既に可能だった筈だ。
魔法なり、武器なりで自由を奪わなくとも、即攻撃されていた筈だ。
‥普段のドラコなら。
何が目的なのかは知らないが、今夜のドラコはどこか必死に見えた。
もう、どうにでもしてくれ。
ロンはそう思っていた。
殴るなり、蹴るなり、煮るなり、焼くなり、お好きにどうぞ。
そんな事を言って、笑った。
ロンの笑顔に、ドラコは目を奪われた。
そんな表情は、一生自分には、向けてくれないものだと思っていたから。
今なら‥完全に、彼を支配できると思った。
「‥そうか、なら好きにさせてもらう」
ドラコは、ロンの身体に再び覆い被さり、至近で顔を覗き込みながらくすりと笑った。
その極上の笑みに、再度ロンの背筋に甘い衝撃が走る。
ドラコの唇が、ロンの頬に触れた。
何度も、繰り返し、ロンの頬に、瞼に、鼻に、額に、ドラコの唇が触れては離れた。
慈しむ様に繰り返されるキスの嵐を、ロンは黙って見ていた。
人形の様に整ったドラコの顔が、ほんのりと朱に染まり、長い睫毛に縁取られた瞳が潤んでいた。
そして、重ねられたお互いの唇。
ドラコは目を閉じていた。
ロンは黙って、それを見ていた。
暫く、ロンの口内を舌で弄った後、ドラコの唇はゆっくりと、首筋へと降下していった。
舌で舐め、吸い、歯を立てるドラコの優しい愛撫に、ロンが時折眉根を寄せて呻いた。
気を抜くと、恥ずかしい喘ぎ声が口を突いて零れてしまいそうで、ロンは必死でそれを堪えた。
ドラコの両手が、ロンのローブを剥ぎ取り、シャツのボタンを外していく。
時折、肌に触れるドラコの指の冷たさに、ロンは小さくビクリと身体を震わせた。
ドラコの優しい愛撫は続いた。
優しく啄む唇が、ロンの肌の上を下降し続ける。
やがて、勃ち上がり掛けたロンの欲望に辿り着くまで。
「‥マルフォイっ‥そこはっ‥」
それまで黙って、ドラコの愛撫を享受していたロンが、ズボンのジッパーに躊躇いも無く手を伸ばしたドラコに、
流石に抗議の声を出した。
「‥好きにしろと言ったのは、君だろう?」
言いながら、さっさとズボンの前を明けてしまった。
下着越しでも、それと判ってしまう勃ち上がり始めている自分のモノに、ロンの顔が羞恥で染まった。
「‥恥ずかしいのかウィーズリー?‥なら」
ロンの腹まで下がっていた顔を上げ、ロンの目を見据えたドラコは、上体を起こしてロンの首の後ろ側に腕を伸ばした。
ゆっくりと、ロンの上体を起こして座らせた。
「これで、良く見える‥」
にやりと笑うドラコに、ロンは交互に自分の股間と目の前で笑うドラコを見て、何をされるのかを悟った。
「やめろ‥」
そして小さく、言った。
「何故?‥こんなになっていて‥辛いだろう?」
ロンの顔の至近で妖艶に微笑みながら、ドラコの手が下着越しにロンの欲望に触れた。
「‥っ!‥やめっろってば‥マルフォイっ!‥」
布越しに、冷たい指で嬲られ、ロンの身体が揺らいだ。
後ろに縛られた腕を、必死で解こうともがく。
「‥嫌だね、‥やめない‥」
ロンの耳元で、甘く囁いて、ドラコの顔が再びロンの腰まで落ちた。
「‥んっく‥やめ‥マルフォ‥イ、‥もう‥」
深夜の教室に、ドラコがロンの欲望を食む水音と、乱れたロンの息遣い、噛み殺した嬌声が響く。
ドラコは、先程の上半身への愛撫と同じ様に、執拗に、丁寧に、ロンの欲情を高めて行く。
ドラコの舌先が、ロンの先端を舐め上げ、口内に誘い込む。
熱い粘膜に包まれ、刺激され、ロンの腰が震えた。
ドラコは、うっとりと長い睫毛を時折伏せながら、一心にロンの欲望を煽る。
ロンの限界が近かった。
しかし、それを感じている筈のドラコが、ソコから唇を離す気配は無かった。
「ホントに、‥も‥うっや、‥めっ‥‥」
再三に渡る抵抗も虚しく、ロンの欲望はドラコの口の中で弾けてしまった。
羞恥と快楽に、ロンは頭の芯から痺れが沸き起こって来るのを感じた。
しかし、その痺れに酔う前に、思考は現実に引き戻された。
ドラコの喉が、何かを嚥下する、ゴクリという音によって。
ロンは、自分の股間に顔を埋めたままのドラコを凝視した。
「‥マ‥ルフォイ‥なん‥で?‥」
僕のを、飲んでしまうなんて。
信じられない。
ロンの声は、震え、掠れていた。
空色の瞳は驚愕に見開かれていた。
ロンの声に、顔を上げたドラコの表情は、悲しそうだった。
何かに絶望している。
そんな顔をしていた。
しかし、直ぐに無表情になり、黙ってロンの背中に回った。
どうやらロンの手首の紐を解いているらしい。
ロンの手首を開放すると、何も言わずに出口へと歩き出そうとする。
けれど、ロンがそれを許さなかった。
ズボンと下着を辛うじて直してから、肌蹴たシャツはそのままに、
自由になったばかりの手で、ドラコの腕を掴んで阻止した。
「‥放せ、ウィーズリー」
必死で平静を装おうとしたらしいが、ドラコの声は震えていた。
「‥どうして‥」
ロンは手を放さずに、そう言った。
「‥どうもしない。いつもの嫌がらせだ。
明日、君がどんなに淫乱だったのか、皆に言いふらす為の行為だ‥」
言いながら、ドラコは後悔していた。
誘惑に負けて彼にしてしまった卑劣な行為と、この期に及んで尚も憎まれ口を叩いている自分に。
先刻、ロンは驚愕の目をしていた。
自分の行為が、信じられない‥という顔をしていた。
つまり、それは拒絶だ。
当然だと思う。
嫌いな相手に愛撫されて、喜ぶ奴なんていない。
一方的に押し付けた行為など、虚しいだけなのに。
何故、そんな簡単な事に気付けなかったのだろう。
「じゃあ‥どうして?君は泣いているんだい?」
ロンの言葉にハッとして、頬に手を添えてみて、初めてドラコは自分が涙を流していた事に気が付いた。
そんなドラコを見てロンは溜息を吐いて、幼子をあやす様に肩を抱き寄せた。
「‥マルフォイ、そんなに、泣く程嫌だったんなら、こんな嫌がらせしなきゃ良かったと思わない?」
そしたら僕も、ショックを受けなくて済んだのに‥と思ったが、心の中に留めておいた。
ロンの口調は、責めている様ではなかった。
言いながら、ロンはドラコに突き放されるかも、と思ったが、そうされなかった。
ドラコは素直に、肩に回された腕に従っていた。
ロンの腕の中で、ドラコは何度も「違う」と言った。
喉が震えて、声にならなかった。
想い焦がれていた筈の、ロンの腕の中に居ると言うのに、心地良い所か苦しかった。
「‥もう泣くなよ‥何だか、僕が虐めたみたいじゃないか‥」
いつまでも泣き止まないドラコにそう言って、
ロンの掌が、ドラコの髪を撫でた。
多分、言葉も行動もほとんど条件反射だったのだろう。
妹を慰め慣れた、兄の行動だった。
それでも、ドラコの胸は狂喜に躍った。
嬉しさで、我を忘れた。
ほんの一瞬、意図的に‥我を忘れた。
今なら、言ってしまえる気がした。
泣き顔を見られてしまったら、これ以上恥ずかしい事の上塗りに、抵抗はなかった。
「‥違う、‥ウィーズリー‥僕は」
視線を上げると、ロンの目が真っ直ぐに見下ろしてきた。
完全に視線が絡み合う。
「僕は‥‥君が‥‥‥好きだ‥」
はっきりと、想いを口にした。
告白は一瞬で終わった。
我を忘れるのも、一瞬で終わった。
視線を足元へと戻しながら、もう一度だけ「好きなんだ」と呟いた。
とうとう言ってしまった。
ドラコは、上昇し続ける胸の鼓動の速度に、このまま心臓が壊れてしまえば良いと思った。
沈黙が耳に痛かった。
ドラコはすぐに、「冗談だ、忘れてくれ」と、言って逃げ出そうとした。
けれど、ロンの腕が肩に回されていて、出来ない。
否、腕を振り払う事は簡単だった。
実際、大して力が込もっている訳ではない。
ドラコは、最初で最後になるであろうこの温もりを、少しでも長く感じていたかった。
どれくらい、二人はそうしていただろう。
ずっと黙ったままでいたロンが、口を開いた。
「‥え〜と、マルフォイ?‥僕、君に言いたい事が‥」
「いい。聞かなくてもわかっている」
ドラコがロンの言葉を遮った。
答えなんて、聞くまでもなく「いいえ」だ。
「‥知ってたけど、君、相当我侭だね‥」
言葉を遮られて、少し不機嫌にロンが言った。
「‥そうだ。僕は、我侭で、狡猾で、陰険な、スリザリ‥」
自虐的な台詞を次々と吐くドラコを、突然ロンが抱き締めた。
その力は強く、息が詰まりそうだった。
「なっ‥ウィーズリー!?」
「黙ってて、そのままでいて。
‥まともに君の顔を見てなんて、とてもじゃないけど言えない事を、これから言うから‥」
突然の抱擁に、驚いて声を上げたドラコに、ロンがそう言った。
「‥僕も、ずっと‥君が、好きだったんだ。でなきゃ、あんな風にならない‥意味わかるよね?
つまり、僕はそういう対象で君を見てた。でも、君、僕たちに意地悪ばっかりするし、
ハリーにばっかり突っかかっていくし、僕なんて眼中に無いんだって思ってたんだ‥
ずっと、君はハリーが好きなんだと思っていたから‥」
ドラコは信じられなかった。
この状況が、彼の言葉が、そして何より「僕がポッターを好き」だって!?
「冗談じゃない」
低い声で、ドラコがロンの胸に顔を埋めたままで唸った。
「‥まさかっ!!!マルフォイ!さっきの告白まで、全部が嫌がらせだったとか言わないよね!?」
ドラコの発言に、ロンはガバッと勢い良くドラコの両肩を掴んで、顔を覗き込んだ。
「‥怒るぞ‥」
先程よりも、更に低い声でドラコが言った。
その目は、既に怒りを宿していた。
「だって‥今、「冗談じゃない」って‥」
言い訳する様に、ロンはそう聞いた。
「‥僕が言ったのは、ポッターについてだ!!僕があいつを好きだなんて、冗談じゃない!!」
ロンと仲が良いから、嫉妬してたんだ!!とは、辛うじて喉の奥に飲み込んだ。
その代わり、服の袖を捲り上げて腕をロンの目前へと晒した。
「‥‥すっごい、鳥肌‥。‥そんなにハリーが嫌い?」
「嫌いだ!!」
呆れた様な、ロンの問いに、ドラコは即答を返した。
「‥ふ〜ん。‥じゃ、僕は?」
にんまりと、意地悪く笑う、空色の瞳。
余裕のある態度が気に入らない。
ドラコは眉根を寄せて、ロンを睨んだ。
答えの代わりに、噛み付く様に口付けを返してやる。
ひどく甘い、気持ちを確かめ合う様なキスだった。
‥筈だった。
「‥苦い‥」
唇を離して、それでも名残惜しげに延ばした舌を離してから、ロンがそう感想を述べた。
「‥‥?‥‥ああ、さっき僕が、君のを飲んだからじゃないか?」
事も無げに、さらりと大胆な事を言ってのけるドラコ。
ついさっき、泣きながらロンに告白してきた人物と、本当に同じ人物だろうか?
でも、そんな所も愛しいかも‥と、ロンは思って、苦笑した。
「ねえ、ドラコ‥続きしようよ‥」
言いながら、ドラコの耳元へ唇を寄せて、今夜何度もドラコにされた様に、
耳に息を吹きかけながら「僕も、ドラコの飲みたい」と、卑猥な台詞を囁いた。
ついでに、耳に舌を滑り込ませ舐め回した後、薄い耳朶を甘噛みした。
ドラコの身体が、ビクンと跳ねた。
いきなり、聞きなれない声でファーストネームを呼ばれ、尚且つまるでマグルの中年男性の様な、
セクハラ発言と痴漢行為の連続に、ドラコは怒るべきか、喜ぶべきか、嫌がるべきかの判断に窮してしまった。
「‥嫌?」
我ながらずるいなあ‥とロンは思った。
そんなロンを恨めしそうに見上げて、頬を朱に染めたドラコは言った。
小さな声で。
続いてしまいます。多分、次は本番オンリー(苦笑)
っていうか、何だこの展開!!甘っ!!甘っ!!
軽く砂漠が出来そうなくらい砂吐けます‥南東北砂漠と名付けます(笑)
しかも、最後選択式かよ‥ありえないですね‥遊びすぎました、すみません(反省)
ここへいらしてくださる方は、bをお選びになってくださると‥信じてます。
や、彼の性格上、aのが可能性高いんですが‥←駄目じゃん。
全然切なくない。タイトルに偽りありですか?‥てへ(死)
2004・02・03 みづきちよ