第二話 〜蜜月〜

 8月に入ったばかりの夏休みのある日、和久、ノリ、桜子の3人は恒例のごとく
俺の家に集まっていた。
「つまらん。皆でゲームやろう」
 全員でゴロゴロとしていた中、ノリがそんな事を言い出した。
「ゲームって言ったってなにするんだ?」
「ちょうど良いものを持って来たのだ・・・」
 ごそごそと自分のバックを漁るノリ。中から一本のゲームソフトを取り出す。
「みよ、4人で対戦できる新作ゲームだ!」
「あら、それって発売されたばかりのやつじゃない?」
「なんや桜子、知っとるんか?」
 和久がノリの手からゲームを受け取るとパッケージのタイトルを読む。
「なになに・・・大乱交ヴァイオレンス兄貴達・・・けったいな名前のゲームやな」
 確か何かの雑誌で読んだことがある。ムキムキテカテカの兄貴達が血と汗を迸らせ
ながら殴り合ったり抱き付合ったりするゲームだ。18禁のゲームで小学生に人気
があるとかないとか・・・世の中狂ってるなぁ。
「お前・・・・・・何でまたこんな酸っぱそうなゲームを」
「細かい事は気にするな。これで対戦してビリだったやつがトップだったやつから
一個罰ゲームを受ける。これでいこう」
 そう言いながらゲーム機を引っ張り出してセットするノリ。既に嫌な予感がする
んだが・・・・・・。
「面白そうやな。やったろやないか」
「この勝負乗ったわよ」
 やる気満々の二人。もうコントローラー握ってやがる。
「ゲームはするがその前に一つ・・・エッチなのは無しだぞ?」
 ちらりと桜子を見る。案の定ニヤけた顔をしている。ヤバイなぁ。俺ゲームそんな
に得意じゃないんだよ。
「よっしゃ、スタート!」
 派手な音と共にメインのキャラクターと思われるマッシブな兄貴二人が大輪の
薔薇をバックに”ガシッ“っと抱き合う。どんなゲームなんだよ。
「俺は鳳凰主将や!」
 和久はマスクにフンドシ一丁の兄貴を選ぶ。
「それじゃ私は桃色兄姫ね」
 桜子はヒラヒラのドレスから太っとい足の伸びる兄貴を選ぶ。
「ふっ、俺はこいつだ!」
 ノリは筋肉質でピンク色の丸い物体を選ぶ。本当に何でもありかこのゲームは。
「うぅ・・・んん、俺は〜・・・」
 悩む。正直全部選びたくない。しかたなく鼻でかヒゲ面で裸オーバーオールの
オヤジを選択する。何で全キャラこんなに濃いんだ?
「勝負だ!」

 数戦後の結果。何とか俺は3位をキープして罰ゲームを逃れていた。ノリは流石に
慣れているのか上手い。意外にも桜子が強く、この二人が上位を独占している。問題
の和久は・・・。
「へっぶしっ!」
 顔中落書きだらけにパンツ一丁。腕にはしっぺの跡が無数に赤くなっているという
悲惨な状態になっていた。
「ちょっと和久。もうちょっと頑張りなさいよ!」
「そうだ。お前に罰ゲームしてもちっとも楽しくないぞ」
 桜子、ノリ。お前等は正直なやつだなぁ。後で覚えておけよ。
「時間も遅くなってきたし次でラストゲームだぞ」
 時計をちらりとみて言う。俺もさっきからハラハラしっぱなしだしそろそろお開き
にしないと大変な事になりそうな気がする。
「勝ち逃げはさせんぞ。次は絶対勝ったる。辰実、俺等でワンツーフィニッシュや」
「お、おう」
『俺(私)に勝とうなんて10年早いぞ(わよ)』
 異口同音に言い放つ二人。こう言う時だけ団結しやがって。
「それじゃスタート!」
 ノリの掛け声と共にゲームがスタートする。ノリと桜子にターゲットをしぼって
攻撃をする。
「あら辰実ちゃん。そんなに私と遊びたいの?」
「御免こうむる。俺だって罰ゲームいやだ」
 バシバシとボタンを押し攻撃を繰り出すが全て避けられるかガードされてしまう。
「桜子、お前なんでこんなに上手いんだよ」
「おほほほほ。愛の力よ」
 桜子に流し目で見られてゾクリと背筋が震える。なんか海以降キャラ変わって
ないか?その間にも俺のキャラクターは桜子にぼこぼこにされている。和久は・・・
ノリにやられっぱなし状態か。ダメだこりゃ。
「アカン!辰実避けれ〜!」
「へ?あ・・・・・・」
 和久がノリに放った技が外れる。血飛沫を撒き散らしながら吹き飛んで行くマイオヤジ。
「あ・・・あぁ・・・あ〜」
 画面の外へと消えて行くオヤジ。・・・俺、ビリ決定。
「す、すまん」
「きゃー!やったわ!決着つけるわよ!ノリ!!」
「望むところだ!かかってこいやぁ!!」
 燃え上がる二人に和久も瞬殺される。あぁ・・・終った。

「ふはははは、勝った!」
「くやしー!」
 結局、僅差でノリの勝利に終った。もうどうでもいいよ・・・。
「と、言う訳で罰ゲームといこうか」
 だらしの無い笑顔で俺をみるノリ。無念だ。
「辰実!スカートはいてくれ!ミニのやつ!!」
「は、はいぃ?」
「だって前のキモ試し以来辰実スカートはいてるとこ見た事ねーんだもん」
「・・・・・・それもありね」
 ノリの発言に一人うんうんと頷く桜子。
「和久、たすけ・・・・・・」
 部屋の隅で壁に向って小さくなっている和久。えぇい、頼りにならん。
「ほら早く!さぁ!さぁ!!」
「観念なさい辰実ちゃん」
 どこから見つけてきたのか以前古条先生と買い物に行った時に買ったミニスカート
を手にじりじりと迫る二人。タンスの奥の方に入れて封印してたのに。
「ま、マジ?」
『マ・ジ』
「いやだーーーーーー!!」

「うえ〜〜ん」
「いや〜、良い物を見せてもらった」
「カメラ持ってくればよかったわ・・・失敗ね」
 何かもう色々な物を無くしてしまった気がする・・・うえ〜ん。
「どうでも良いけど辰実。そのミニでへたり込むとパンツみえるぞ」
「あら、辰実ちゃん今日は白ね」
「うわわわわっ」
 焦ってスカートを押さえる。古条先生・・・なんでこんなミニスカート買ったの。
「さて、そろそろ帰るか」
「そうね・・・名残惜しいけど」
「うぅ・・・お前等早く帰れ」
 自分の荷物を持つと玄関へ歩いていく二人。
「またな辰実〜」
「辰実ちゃん。今度はカメラ持ってくるからね」
 2度とはくか。
「あうぅ、酷い目にあった・・・」
「辰実〜」
「おわぁっ!?」
 不意に声を掛けられて叫んでしまった。和久の事忘れてた。
「し、心臓に悪いぞ。とりあえず顔洗ってこい」
「せやな」
 落書きされた顔を洗いに洗面所へ行く和久。その間に冷蔵庫から缶ジュースを2本
取り出す。
「はぁ」
 ベットに座り缶ジュースのプルトップを開ける。
「女として生きて行くのはいいけどこう言う格好はまだ御免だな」
 スカートの端を摘む。やっぱりスカートは足が心細いと言うか恥ずかしいと言うか・・・。
「ふぃ〜。さっぱりや」
 タオルで顔を拭きながら和久が戻ってきた。ついでに脱がされた服も着て来たようだ。
「ほれ」
「おう、悪いな」
 缶ジュースを和久に放る。ジュースを受け取ると和久も俺の横に座った。
「しかし最後のゲームはスマンかったなあ」
「まったくだ。お前のせいでこんな格好しなきゃならなくなったんだぞ」
「・・・・・・」
「どした?」
 じーっと和久が見つめてくる。
「いや、スカートの辰実もかわええな〜と思てな」
「ばっ!な、何言ってんだよ・・・」
 顔から火が出るんじゃないかってくらい熱くなる。恥ずかしい・・・。
「も、もうはかないぞ」
「そうか。残念やなぁ。俺は結構好きやねんけどな・・・」
「・・・・・・和久がそう言うなら・・・た、たまにくらいは・・・」
「冗談や冗談。そんなに照れんでもええて」
 笑いながら頭を撫でてくる和久。こ、こいつは・・・。
「お前なっ・・・うひゃっ!?」
 動揺のせいでジュースが足にこぼれてしまった。冷たい。
「あ〜、なにやっとるんや辰実」
「お、お前のせいだぞ!うあ、動いたらたれる」
「しゃーないな。じっとしとけ」
 和久が俺の前に座ると足の間に身体をねじ込んでくる。
「こ、こら!いきなりなにを・・・」
「じっとしとけ言うたやろ。べたべたになるぞ」
「だ、だからってこれは・・・あぅっ」
 ぺろぺろと太股についたジュースを和久の舌が舐めとっていく。舌が太股に触
れる度に甘い感覚が背筋を駆け上ってくる。
「ん・・・くっ・・・・・・こら、和久・・・・・・」 
 くしゃくしゃと和久の髪を掻き混ぜるように頭を押さえる。自分の意思とは無関係
に身体が高まっていく。
「なんや、感じてしまったんか?」
「ばか、ちがう・・・」
「アホはええけどバカって言うなっていつも言っとるやろ」
「ん・・・」
 唇を和久に塞がれる。鼓動が早くなっていく。しばらくの後唇が離れる。
「ん・・・甘い」
「ジュースがついてたか?」
「・・・バカ」
 再び唇が重なる。今度は舌が差し込まれてくる。和久の舌の動きに合わせるよう
に自分の舌を絡ませる。
「ん・・・んむ・・・・・・んふぅ」
 顔が離れる。二人の間で唾液が糸を引く。
「・・・ふぁ」
「なあ辰実・・・このまましてもええか?」
「恥ずかしいから・・・聞くなよ」
 消え入りそうなくらい小さな声で言う。なんで和久相手だとこうなっちゃうかな。
「OKやな」
「お、おい。ちょ、こら」
 和久が身体を静める。そのままショーツに指をかける。
「いきなりダメだって・・・あん・・・」
 ショーツの上から和久が秘唇を舐め上げる。すでに少し湿っていたそこは和久
の唾液でどんどんびしょびしょになっていく。
「ふっ・・・くぁ・・・・・・あぅ・・・んん」
 割れ目にそって舌が這う。布ごしのゆるゆるとした刺激がじれったい。
「ひゃぅっ!・・・あっ・・・か、かずひさ・・・」
 ショーツが横にずらされ舌が中に入ってくる。和久の鼻がクリトリスに当たる
度にビクビクと身体が跳ねる。
「あぁっ・・・ん・・・うぁ・・・ふあっ!」
 足が小さく痙攣する。・・・軽くイってしまった・・・・・・。
「はぁ・・・んぁ・・・はぁ・・・・・・」
 身体から力が抜けてベットに倒れ込む。頭がぼーっとする。
「気持ちよかったか?」
「・・・お前って・・・結構・・・・・・意地悪なのな」
 息も絶え絶えになんとか言い返す。
「俺は優しいで?」
「・・・・・ばか」
 和久は苦笑するとゆっくりと覆い被さってくる。
「ちょっと待って・・・・・・まだ・・・はぁん」
 一度イって敏感になった身体に和久の手が這い回る。胸を、秘唇を指が攻め立てる。
「は・・・うあっ・・・ホントに待って・・・・・・んん・・・感じ過ぎて・・・
あぁんっ・・・おかしくなる・・・・・・うぅん・・・ふぁ」
「またバカ言うた罰や。徹底的にしたる」
「んんんっ・・・ふぅん・・・んはっ」
 口を塞がれる。和久の舌が咥内を暴れまわる。酸欠と快感で意識が朦朧とし
くる。その間も指が秘唇動き回り、手が胸をこねる。
「ぷはっ!・・・はぅ・・・んん、ダメ・・・・・・また・・・ふあぁぁっ!」
 身体が反り返り頭が真っ白になる。意識が飛びそうになる快感。
「あ・・・あぁ・・・はぁ・・・・・・」
 グッタリと脱力する。全身が腫れ物になったみたいだ・・・。
「はぁ・・・はぁ・・・・・・」
「辰実、そろそろええか?」
「・・・ん」
 コクリと頷く。身体の奥がジンジンと疼いて頭が痺れる。腰を抱えられ和久の
ものがあてがわれる。
「んくっ」
「いくで」
「んっ・・・んん・・・」
 和久が入ってくる。熱く脈打つ感覚が身体中に広がっていく。
「全部、入ったで。ごっつエロい眺めや」
「んんっ・・・こら、あんまり・・・あぅっ」
 全部言い切る前に和久に動かれて先を言えなくなる。
「んっ・・・ふっ・・・んんっ・・・くぅんっ!}
「辰実・・・あんま・・・声出すの我慢せんでも・・・ええで」
「だ、だって・・・はぁんっ!うぁ・・・あぁん」
 和久のものが膣内(なか)の一部分を擦るたびにビリビリと電気が走る。我慢
出来ずに声が上がってしまう。
「か、和久っ・・・うぁっ!・・・あぁん・・・は、激し過ぎ・・・ふあぁっ!」
「アカン・・・もう、止まらへん」
 パンパンと肉のぶつかり合う音に混じってじゅぷじゅぷと粘液の泡立つ音が聞こえる。
「あぁんっ!あぁんっ!ふぁっ!はぁんっ!!」
「うぅっ!気持ち良過ぎやっ・・・」
 一番奥にとどく度にコツっと子宮口に和久のものが当たりクリトリスが押し潰される。
「くぅんんっ・・・また・・・あっ!・・・い、イクっ!!」
「俺も・・・限界やっ!」
「ふあああぁぁぁっ!!」
 和久の腰が今までで一番強く叩きつけられる。和久のものがぐぅっと膨らんだかと
思うとドクドクっと熱い液体が身体の奥を叩く。その感覚に意識が・・・飛ぶ・・・。
「ぁ・・・あぁ・・・・・・は・・・・・・・・・ぁ」
「はぁ〜」
「ぎゅぅ」
 ドサリと和久が倒れ込んでくる。重い。
「か、和久・・・重い」
「悪い悪い」
 和久が腕で体重を支える。結果、顔が間近で向かい合う形になる。
「・・・・・・」
「顔真っ赤やで。辰実」
「しょ、しょうがないだろ・・・」
 顔をまともに見れない。恥ずかしい・・・。
「可愛いなぁ、辰実は」
「・・・・・・」
 カーっと顔が熱くなる。
「・・・ん・・・こ、こら、和久・・・」
「すまん、また元気になってもうた。辰実、もっかいエエか?」
「・・・・・・・・・・・・バカ」

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