N◎K正月時代劇『新選組!!』妄想文

大河の大湧泉
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2006年1月3日(火)
大河ドラマ続編『新選組!!土方歳三 最期の一日』
新選組!って、近藤×土方 愛の劇場なんですね(笑)

 腐女子の錯覚ではなく、脚本家にとってそうであることが明らかですよね。『新選組!!』は『新選組!』を観ていた腐女子へのプレゼントだと思うぞ(笑) いや、流石の私も1回目に観た時は素直にウルウルきてましたよ?しかし、回数を重ねるにつれて邪まな視点が…(笑) 所詮、私は腐女子。

 本編に引き続き、相変わらず『洋装の副長』を見ると気恥ずかしさが沸き起こってくる管理人でございます。再現写真を見た時なんて、ゲージが吹っ切れるかっつーくらいに恥ずかしかった。自分の事でもないのに何故!?
 洋装が似合わないとか、役者が嫌だって言うんじゃないんですけどねぇ。うーん、嵌まり過ぎてるって事なのかなぁ?…もしかして、これが恋ってヤツかしら?(チガウだろう・笑)

 平坦な展開になりがちなディスカッション形式での進行を、あれだけ面白く描けるっつーのは流石に舞台の脚本化と俳優ですよね。飽きるどころか、あっと言う間に時間が過ぎちゃいました。ドラマとしての出来はすごく良いと思います。某氏には申し訳ないが、彼が榎本氏役では役者不足だったと思います。片岡武揚さんだったからこそ、面白くなったのではないかな?…でも、伝法な口調は野田海舟さんに軍配ですね。べらんめぇ台詞なんだけど、インテリ臭が強くて威勢の良さで劣ります。べらんめぇのネイティブを知らない私としては許容範囲なんですけどね。
 土方さんと同じく、榎本さんや大鳥さんも“見た目”に拘ってますね。特に大鳥さんのモミアゲはツボでしたよ(笑) でも、大鳥さんはジジイになってからの方がカッコイイと思う!おそらくは役者さんのアドリブであろうリアクションが楽しかった!裏返った声とか!(笑)
 片岡武揚さんって、そこはかとないエロっぽさを感じさせませんか?本人がエロっぽいっつーより、誰かにやらしーい事しそうな感じ(笑) 未亡人を狙うロマンチ、榎本カマー!副長にしつこくワインを勧めるのはシタゴコロ有りだからか?雰囲気からしてセクハラしてそうだぞ!(暴言) …もしかして、その所為で副長に嫌われてるのか?(チガウ)

 試衛館の回想シーン、各々の発言が“らしく”て良かったです。近藤さんの孤独さについて触れてるんだけど、「あぁ、楽しそうな頃だなぁ」と思いました。それぞれが“らしく”て、「懐かしい!」って気になりました。見事です。そりゃ、局長が出てきてくれたら良かったんだけどね…ここで敢えて出さないことでラストシーンに繋げたのでしょうか。
 もしかしたら、この頃が一番幸せだったのかもしれませんね。夢を見ていられた頃、と言うか。ところで、源さんが戦った熊はツキノワグマですか?(笑)

 会津はね…実際に行って来た場所だったせいもあって、しんみりとしました。「ここじゃ駄目だ、もっと上だ」って言うのは役者さん自身が感じたことが反映されたんだと思うんですが、現地で私も感じたことです。腐女子的な発想抜きでも、ここに墓参すると「あぁ、土方さんにとって近藤さんは誰よりも大切な人だったんだなぁ」と思える。あそこは土方さんにとって特別な場所だったと思います。いや、あの墓を作ったのが土方さんだと言う前提ですけど(苦笑)
 ですが、殿ーッ!一人歩きは危険ですのでおやめください。今頃、皆が探し回ってるぞ!(笑)

 総合的に言えば良かったんですが、腑に落ちない点もあるのです(苦笑)

 まず、箱館山からの攻撃への備えが皆無だった、と言うのが解せません。
 だって、自分達がつい先日まで布陣してた山でしょ?陣地はその麓でしょ?それなのに背後への備えが皆無ですって?山越えにまでは考えが及ばなかったにしても、歩哨くらい立てておくだろうさ…歩哨が立ってれば鵯越はありえんだろ。仮に歩哨を立てる事を思い付かない程の愚者ぞろいだったら、この時期まで持たずに敗北してますって(苦笑)

 また、敵の本陣を目の前にして、土方さんが率いる一隊が引き返すというのも解せない。警備もきつくなさそうだったし。
 近代戦においては敵将一人を討ち取っても仕方がない、と言うのは解らなくもないんです。ですが、あの状況から言うと黒田氏を人質にして本隊の撤退を迫る方が巧い遣り方だと思うんですよね。
 元々、敵は薩長軍の寄せ集めだから本陣を落とせば全軍が浮き足だつ、と言う前提の策だったでしょう?遥か遠くの箱館山へ戻って援護するより、予定通り本陣を叩いた方が味方を救う可能性が残されていると思うんです。攻撃の途上で引き返すなら臨機応変でしょうが、敵陣近くまで辿り着いているんですもん。
 敵陣に迫るため、進軍する敵の目を避けて間道を通ってきたんですよ?これはかなり危険な行為でしょう。それをまた、進軍する敵の真っ只中を引き返すんですか?箱館山に辿り着く前に壊滅する可能性が高いですよぅ!本陣と本隊とにサンドイッチ…どころかフクロにされますって(汗) そうなると当然、箱館山の新撰組も助かりません。箱館市街も敵の手に落ち、五稜郭は三方(ないし四方)から包囲されて陥落するでしょうな。

 些細な事かもしれないのですが…最期に土方さんが新撰組副長を名乗った事に少し引っ掛かりを感じます。
 私自身は、彼は最期まで新撰組副長だったと考えている(そう思いたい)ので私の思う土方さんの名乗りなら辻褄が合うんですが、このドラマにおいては榎本さんの夢に共感して彼と共に生きようとした訳ですよね。生きる為の戦いを選択した瞬間に、新撰組副長と言う縛りから放たれたと言うことではないかと思うんです。そう考えると違和感が生じるんです。このドラマでは陸軍奉行並と名乗る方が自然じゃないかなぁ?それとも、結局は過去を吹っ切れなかったと解釈すべき?…ま、このドラマはあくまでも新撰組モノだからな。

 で、総集編で生じた大きな謎が解決されずに残ったままなんですよ。
近藤さんと土方さんのコルクは、何ゆえミツさんの所へ届けられたのか?
 土方さんのコルクが届けられた経緯は判明しましたけど、彼女に届けられた動機ってなんなの?豊田家で放り出された近藤さんのコルクが、ツネさんではなくてミツさんの手元にある経緯と理由は?
 まさか、近藤さんと土方さんが「各々の身に何かがあったら、コルクをミツさんに託そう」なんて約束をしていたとは思えんからな。

 それと、新たに生じた大きな謎が!
副長の愛刀・和泉守兼定の行方や如何に!?
 写真にばかり気を取られていてはいけません!どうやって日野に帰ってきたの?鉄っちゃん、預かってなかったしー?

【最期の間歇泉】
管理人:「待ってたよーん!」
     (土方の「待たせたな」に対して)
 待っても良いもんかどうか悩んだりもしたけど、やっぱり待ってしまいましたよ。
 でも副長、遅刻するのって士道不覚悟じゃないですか?弛んでますよ(笑)

管理人:「黄身や残りの白身は後で喰うのですか?」
     (髭を整える為に卵の白身を使う榎本さんに対して)
 画家・ダリは、取材が来る度にトレードマークの髭を石鹸水で固めていた…とか言う話をテレビで観たような。髭を整えるのに卵の白身を使うと言う話自体は聞いた事があったんで、驚きはしなかったんですが…実際に映像で観ると、“残り”の行方が気になった(笑)
 いえ、卵って高級品でしょう?安価に入手できるようになったのなんて、歴史で言うと最近になってからのはずなんです。だから、まさか捨てているとは思えないので…。髭を整えた残りの白身も食卓に上ったんですかね?
 そうでございますね、薄焼きにしてサンドウィッチに挟んでは如何でしょう?その際、是非ともキューカンバー・サンドウィッチもご用意くだされ。ワインよりも紅茶の方がよろしいかと存じますです、はい(笑) オランダにアフタヌーン・ティーの習慣はないかもしれんが、固いこたぁ言うなぃ!
 しかし、菓子を食すのみならず、高級食材を身繕いにお使いになるとは何とも贅沢なお人よのぅ。そりゃ、土方さんが怒るハズだわ(笑)

管理人:「ドサクサに紛れて、今は亡き上司の未亡人(これまた上司)に迫る部下」
     (五稜郭に戻ると言う土方さんに付いて行きたいと駄々をこねる島田さんに対して)
 抱きついてまでごねるなんて、何かえらく積極的だな、島田さん(笑) 二人の間、ないし島田さんの中で何が起きたと言うのでしょう!?

管理人:「あ?ポチ斎藤さん、乳離れか?」
     (自分が会津に残るので、土方さんは北上しろと言う斎藤さんに対して)
 ここに来て未亡人副長争奪戦からポチ斎藤さんが離脱します!叶わぬ恋と諦めたのか!?(笑)
 あ、そうか!会津で恋敵の一人・斎藤さんが減ったから、島田さんがあれ程に積極的なんだ!(チガウだろうよ・笑)

管理人:「え?ご、ごめんなさいッすか?」
     (泉下の近藤さんにどう詫びれば良いのかと言う土方さんに対する永井さんの発言に対して)
 「すまない」とか「申し訳ない」ではなく、「ごめんなさい」ですか。何か、子供に言い含めてるみたい(笑) そらまぁ、永井さんは文化13年(1816年)生まれらしいので、土方さんより19歳上ですよ?親子と言っても良い年齢差ですが、土方さんはもう35歳の大人ですからねぇ(苦笑)

管理人:「う、うわぁー、副長、白目剥いてるよぉぉ!」
     (力尽きて倒れる副長を見て)
 いや、実際に死ぬ時ってのはあぁいう物なのかもしれない。そう言う意味ではリアルな演技なのでしょうが「…怖ぇよ」と思っちゃいました(汗)

管理人:「…局長、副長に覆い被さって接吻するの?」
     (死の直前、土方さんが近藤さんの面影を見るシーンに対して)
 構図として、水平、もしくはそれに近い地面に仰向けに倒れた土方さんを、近藤さんが立って見ている状態でしょう?太陽は天頂付近ではなく、少し低めの位置ですね。局長の向こう側に太陽があって、その影が土方さんの身体に被った訳ですから。この時点では、局長は副長の足元辺りに立ったハズです。
 その後、副長が目を開くと局長の顔が見えます。この時、副長の視線は垂直方向に向いているようですから、局長の顔は副長の顔のほぼ真上にあると言う事。つまり、副長の胸付近を跨いで見下ろしているか、副長の両脇付近に手を付いて見下ろしているかですよね。副長から局長の顔部分しか見えていない=近距離で顔を突合せているって事ですし、何より絵的に後者希望なんで、局長が副長に覆い被さった状態かなぁ、と。
 ま、何にしても接吻の連想は余計だ(笑)

【最期の地下水】
 私自身は、流山以降の土方さんが「死ぬ為に戦っていた」とは考えていません。
 確かに、死に場所や死に時を求めた可能性を否定はできないとは思います。戦死しても良いと思っていたでしょうし、もしかすると「死んだ方がまし」な心境ですらあったかも。近藤さんが亡くなり、夢を見ていた頃の仲間もいなくなり、一人で生きていくのはさぞかし辛いことだったでしょう。
 それでも、決して死ぬ為の戦いはしなかっただろうと思うのです。戦いの結果としての戦死は望んでも、目的としての戦死は望んでいなかったと。彼は近藤勇の名誉挽回の為に生き、その一手段として蝦夷共和国建国に関わったのではないかなぁ。
 自分が近藤さんの汚名を雪がないと、他の誰も成してくれないであろう事は判っていたでしょう。だから、どんなに辛くても生き続けなければならなかった。状況として、彼は“生きたかった”と言うより“死ねなかった”のだと思うんです。死ぬ訳にはいかない人が、死ぬ為に戦うとはどうしても考えられない。
 土方さんにとって、新撰組は近藤さんとの間にできた子供のようなものではなかったかと思うんです。お父さん(笑)が亡くなっても、残された子供の為にお母さん(笑)は後を追えなかったんじゃないかと(某マンガで同様の表現があり、愕然としております…パクリじゃないんです、信じてー・汗)。近藤さんから新撰組を託されたと言う意識があったでしょうから、感情に任せて放り出す事はできなかったんだろうな、と。
 土方さんは自分の衝動に駆られての言動を良しとしなかったのではないかなぁ。自身の望むと望まざるとに関わらず、彼は最期までセルフ・コントロールし続けた、し続けざるを得なかった人だろうと考えています。そういう面では、京都時代から変わらなかったのではないでしょうか。
 自分の感傷で兵士を無駄死にさせる戦い方なんてしなかったんじゃないかなぁ。新撰組隊士でなければどうなっても良い、とは考えなかったと思う。彼は兵士の慈母であり、彼にとって兵士は子供だったと…ちょっと例えが極端ですが(笑)
 だから、大鳥さんに披露した戦術、あぁいう建策は間違ってもしないと思うんです。小規模な戦闘を彼方此方で繰り返す…一見するとゲリラ戦として有りのようにも見えるけれど、あのドラマの設定から行くとまるっきり消耗戦でしょう?地元から兵や兵糧の提供・補給を受けずに続けられるものではない。小競り合いでも死傷者は出るんです。示威行為だけならまだしも、出撃した兵士が全員無傷なんてことはあり得ない。各戦闘での死傷者が僅かだったとしても、戦闘数が増えれば増える程、可動兵士の数が減って行くのは自明の理です。数が少ない方が圧倒的に不利な戦い方ではないでしょうか。薩長軍が終わらない戦闘に恐怖を感じる前に、旧幕軍が未来が見えない恐怖を感じる事になる。大鳥さんの「待っているのは全滅」という危惧は当然の事。土方さんの「オレが全滅はさせない」というのは精神論ですね。土方さんが精神論で建策するとは思えないんですよ。戦闘面での彼は冷静なリアリストだと思うんで。
 タイトル見ただけで泣きたいような気分に陥った管理人でございます。だけど…
うがぁー、90分じゃ時間足りねぇぇー!(号泣)
 予測していたんですが…絶対に足りませんよぅ!90分があっと言う間に感じる面白さがあっただけに、ものすごく惜しいーッ(≧△≦) 役者や脚本家、演出家の器量云々じゃなくて、「90分で新選組!続編を作れだなんて無茶を言うなよ、NH◇」って感じですね(苦笑)

 副長贔屓としては、それこそ大河ドラマにして欲しいくらいだもん。流山以降、弁天台場での降伏までを1年かけて描いて欲しい。ほぼリアルタイムな時間経過ですよね(笑)
 まぁ、それは流石に欲張り過ぎなんですが、せめて1クールの連続ドラマにして欲しかった…金曜時代劇の枠とかでね。大河ドラマが約5年を1年かけてだったことを思えば、約1年を1クールってのは調度良いのではないでしょうか?
 そうした場合、例えば最終回に同じ5月10日・11日を描いたとしても、もう少し説明台詞が減ったように思います。物語に説得力を持たせておくことができるでしょうから、唐突な展開にならずに済みますし、他の新撰組隊士にだって触れられるでしょう?史実を知らない人は、新撰組における相馬主計の重要さが判らないままですよね…新撰組を終わらせるのは、島田さんでも尾関さんでも山野さんでもなく、彼なんですから。彼の自害まで描けとはいいませんけど…あれじゃあ、何も知らないで総長をけなす小生意気な若造にしか見えん(涙)
 土方さんが榎本さんや大鳥さんと全く馴染んでないって言うのもね…単発ドラマ故の苦渋の選択ではなかったかと。新撰組での近藤−土方ラインの強さとは行かなくても、それなりの信頼関係って出来ていたと思うんですよね。その辺りが描かれない…描けなかったんでしょう…のが残念です。

 京都〜流山は近藤新撰組、流山〜函館は土方新撰組だと私は考えています。会津では斎藤さんが率いましたし、幕引を担当したのは相馬さんですが、どうしても代理とか、敗戦処理の色が濃い。そういう点から言うと、やはり新撰組を率いたのは近藤・土方の二人であったろうと。
 『新選組!』が流山で終わってしまったことで、フラストレーションが溜まってはいたのは確かなんです。一般的に言えば馴染み深いのは京都から伏見までですし、多摩時代や流山まで描いた事は賞賛に値するのかもしれない。ですが私は新撰組は箱館・弁天台場までだと思っているので、どこか物足りなかったのです。それでも、『新選組!』=近藤新撰組だから流山が区切り、と納得させていました。

 そんな中、続編が出来ると言うニュースが飛び込んできて…今にして思うと、ここで「土方新撰組が観られる!」と思ったのがいけなかったんでしょうね(苦笑) 90分程度の単発ドラマだと判った時、「…観るの止めといた方が良いかなぁ?」と思った程に不安になりました。落胆した、と言っても良いくらいに。ドラマ内容に不安を感じたんじゃなくて、誰が作ったって90分では描ききれまいと言う事が火を見るよりも明らかだったからです。「物足りない作品になるだろう」と言うことがこの時点で判ってしまった(物足りない=面白くない、って言う事ではありませんよ)。

 とてもじゃないですが、あの尺で描ききれる物じゃない。時代も、新撰組も、土方さん個人も、全てが激変している時期じゃないですか。単純に5月11日の出来事を並べてしまうと、何の事やらさっぱり判らなくなる恐れがある。流山以降の新撰組に関する史実を視聴者がある程度把握している、と言う前提があるなら別ですけどね。『新選組!』を観ていた人が前提っていうならまだしもですがね…ちょっと望めないでしょう?『新選組!』の続編ではなく、純粋な単発ドラマの方が寧ろ書きやすかったかもしれない。
 能楽じゃあるまいし、観る側に知識を要求するなんて許されないと思うんですよ。そんな前提が許されるのは同人作品だけのような気がしますから、□HKでなくてもちょっと無理でしょう。同人じゃなきゃ、言い方を変えてインディーズだわな(苦笑)

 『新選組!』同様、ピンポイントで作るというM谷氏の脚本、これ自体は成功していると思います。新選組!が近藤新選組ではなくて近藤勇の半生を描いていたように、新選組!!は土方新撰組ではなくて土方歳三の某日を描いたんですね。どの日を描くかと言えば、やっぱり“最期の一日”を選択するでしょう。字面が最期になるか、最後になるかは各々のセンスですけども。
 この限られた条件下では誰が書いても三T氏以上には書けないと思うし、寧ろ彼は巧く書いたと言えると思う。それでも説明台詞が多い事は否定できませんし、止むを得ず詰め込みすぎた感がある。それが誰よりも悔しいのは、他でもない、脚本家本人じゃないかなぁ?

 気になったのは、スタッフの拘りだとか言う、小道具やセットの使いまわし。作成に携わった方には視聴者とはまた違った思い入れがあるのだろうとは思うのですが、ちょっとクドイです…製作側の自己満足が透けて見えると言うか…判った途端、フッと冷めちゃう。あれもこれもじゃなくて、一点くらいに絞り込んでやった方が感動が増すと思いました。

 とまぁ、ストーリー以外にそんな感想を抱きつつ、何度か繰り返し観ました(笑) その結果、「これで終わらせてはいけないだろう?」と言う、新たな激しいフラストレーションが生まれてしまいましたーッ!(苦笑) 斎藤さんの言葉を借りるなら「新撰組は終わらない!」です。終わらないっつーか、終われないっつーか。何か、以前よりも激しい未練が生じる事に…本当に辛いんですよぅ(号泣)
 某小説をアニメ化した時のように、週刊とか月刊のDVDにしてくれないかなぁ。このドラマを作ってしまったことで、長尺のドラマを作る機会が失われてしまったのだとしたら…非常に勿体ない話です。同スタッフ・キャストで新たに別解釈で作り直してくれて良いよ!この際、許す!(何様だ・笑)
 もしくは、Oダギリ氏、役者兼カメラマンで作り直してくれないかしらん?(笑)
 んと、ドラマの直接的な感想ではないんですが、ちょいとCM紛いな感想を付け加えておきます。

 昨年、とある合同誌の末席に加えていただきました。本の発行は今年1月、ドラマ放送直後の事です。
 寄稿させて頂いた駄文は『二十三夜』と言うタイトルで、時間的には「流山−板橋、宇都宮」付近です。この中で局長と副長に、とある願い事をさせておるのでございます。お読みいただいた方にはお判りでございましょう、アレです、アレ(アレっつっても色気のある事じゃないよ・笑)。

 このドラマでの土方さん今際のシーンが、駄文の“その後”に嵌まった感じがして仕方がないのでございます。恥部を強調して見せられている気がして、思い出す度に悶絶(泣) このドラマを駄文に関連付けるなどおこがましく勝手な行為だとは思うのですが…如何ともしがたく(涙)
 ドラマ自体は何度か繰り返して観たのですが、あのシーンだけは最初の一度っきりしか観ていません。観ていないっつーか、観られないっつーか。 『土方の死は近藤との再会』と言う発想は私にもあるので、今際の「勝ッちゃん」は良いんです。 予測の範囲内だったし・・・でも、『土方さんの目に映った近藤さん』が映像になるとは思ってなくて。 あの映像を「近藤さんが土方さんを迎えに来た(逢いに来た)」と感じてしまったのが・・・悪かったんでしょうなぁ(号泣)
2006/02/01
   
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