「はぁ…彼女、遅いなぁ…」
有紀はちらっと時計を見た。
予想に反してまだ20分しか経っておらず何度目かになる溜め息をついた。
これから女性と初めてエッチをするということを考えると心臓が鼓動して落ち着こうにも落ち着くことが出来なかった。
何をしても落ち着かないので、とりあえず藤堂愛について考えてみることにした。
愛の容姿は非常にグラマーだ。
クリっとした奥二重、透き通った湿った唇、みずみずしく少しピンクがかった白い肌、
同性でさえも憧れるであろう背中まで伸びた黒くてしなやかな髪、
形の整った少し大きめのバスト。どれをとっても完璧であった。
幼らしいあどけない顔とセーラー服を着ているからこそ高校生だとわかるものの
そのボディラインの美しさはまるでモデルのようだった。
少なくとも有紀より年下であるとは微塵も思えなかった。
愛は男性経験も豊富なのではないだろうか。
あのような女性を男が放しておくわけがない。
(そういえばエッチってまずどうすればいいんだっけ…。えーと…)
愛はまだ帰ってこないようなので、有紀は持てる知識を総動員し女性への攻め方を思い巡らせすことにした。
まずはリードしながら優しくキスをしてあげ、少しずつ激しめのキスにしていく。
十分に口辱を堪能してから胸を優しく揉んでやり、舌で乳首を愛撫してやる。
それと同時に手で秘部を撫で、相手に変化が見られるようになってきたら互いに激しく抱き合い、
十分に秘部が湿っていることを確認し挿入する。
考えただけでペニスが膨れ上がるのがわかった。
ふとその時ベッドの上に置かれた愛のセーラー服が目に入った。
(彼女の匂いを嗅いでみたい…)
セーラー服を手に取り自分の鼻と密着させる。
愛のシャンプーの残り香と汗とが混じりあいなんともいえない匂いを醸し出していた。
そして何よりもセーラー服の触り心地が非常に良く、
有紀は気がつけば顔にセーラー服を擦り付けて手でギンギンになったペニスをしごいていた。
「あ…女の子って…こんな心地よさそうな服を着てたんだ…」
愛が帰ってくるかもしれないことも忘れ、有紀はトロンとした目でセーラー服に見入り自慰に耽っていた。
「あ…うっ…だ、駄目…でっ、出ちゃう…っ!うっ!!!」
精液が大量に噴出され、愛の制服を汚していく。
射精してもなおペニスはおさまらず、はちきれそうであったが白く汚れたセーラー服を見てハッとした。
「しまった…、ど、ど、どうしよう」
有紀が自分のしてしまった行為に慌てふためいていると
見計らったかのようなタイミングで突然背後から声がした。
「あら、ユウ君どうかしたの?」
そう、最悪のタイミングで愛が帰ってきてしまったのだ。
「ふふふ、どうしたのユウ君?そんなトロンとした目で私の制服を握りしめちゃって」
「ち、違うんだ!!これは…その…ちょっと…あの…」
有紀はなんとかマトモな返答を考えるが頭が真っ白になって何も思い浮かばなかった。
「ふふ、私見てたよ、ユウ君がオナニーしてるところ。気持ちよさそうだったね…」
「な――――」
あの行為を見られていた。
有紀の顔は一気に青ざめていった。
「ふふ、そんな怯えた顔しなくていいよ。なんでも好きなことしていいって言ったのは私だものね」
ニコニコしながら愛がベッドに近づいてくる。
そして愛はバスローブのまま有紀の肩を軽く抱きしめ耳元でそっと
「ホントのところどうだったの…?私、ユウ君の口から直接聞きたいな」と呟いた。
愛からはほのかに石鹸の香りが漂っていた。
「べ、別に…違う!!」
すべてを愛に見透かされているような心持ちがしたが有紀は懸命に否定した。
「ふふふ、嘘吐き…。ホントはキモチよかったクセに…」
愛は優しく小声でそう言うと、有紀のペニスを軽く撫でた。
「あ…」
思わず有紀は声を洩らす。
「ほら…ここはこんなになってるじゃない…。セーラー服、良かったんでしょ…」
誘い込むかのように語りかける愛に、有紀はボーっとしてきた。
「うん…」
「やっとホントのこと言ってくれたね…。セーラー服…着てみない…?もっともっと良くなれるから…」
もっと気持ち良くなれる…下腹部を膨らませている有紀にとってそれは麻薬のような言葉だった。
「ね…一回だけ着てみよう?私からのお願い…」
「一回だけ、ホントに一回だけだよ…」
愛からのお願いだから仕方ないと自分に言い訳をし、愛の提案に応じた。
「ふふふ、ユウ君可愛い…」
セーラー服を着た有紀をウットリとした目で愛は有紀を見つめた。
「は、恥ずかしいよ…こんなの…。やっぱりやめよう…」
「恥ずかしいって言ってるけど昂奮してるの丸分かりだよ…。
ユウ君、スカートが盛り上がってるもの。クスッ…変態なセ・ン・パ・イ」
愛はからかうように言うと有紀を優しく抱きしめた。
その抱擁は女性同士が抱き合うような優しい抱擁であった。
セーラー服を着させられているからであろうか。
有紀は倒錯的な昂奮を得ていた。
(あ…なんだろう…この感じ…。僕…まるで女になったみたいな感じ…)
「ふふ…ユウ君気持ちいいでしょ…?女の子みたいな顔しちゃって…。
クスッ…ホントは女の子なんじゃないの…?」
「ち、違…んんぁ!?」
否定しようとしたが口を開けた瞬間、愛の舌が有紀の口に進入した。
有紀は最初、愛の行為に戸惑いされるがままになっていたが次第に自らも舌を絡めキスを味わうようになった。
ちゅぱちゅぱ…
愛から送られる唾液を舌で転がしながら堪能し飲み込み、そして愛もまた有紀の唾液を味わった。
じゅるじゅる…ちゃぷちゃぷ…
身体全身に行き渡る快感に有紀は身悶えした。
お互いキスを終え口を離すと名残惜しそうに口から唾液が糸を引き地面に滴り落ちた。
「んあ…」
「ふふふ、ユウ君ったら変な声上げちゃって…」
そういうと愛は有紀のセーラー服をまくしあげて乳首のまわりを舐め始めた。
「ひゃ……っ!」
鋭い刺激が有紀を襲った。
今まで乳首を舐められたことはおろか抓ったことさえない有紀にとって
乳首から感じられるピリピリとした未知の感覚はおそろしかった。
ただ、年下の女の子のなすがままに愛撫されているという倒錯的な状況を思い浮かべるとますます昂奮してきた。
「ユウ君…乳首で感じてるなんて…ホント女の子みたいだね…。
ううん…けどホントはユウ君は乳首で感じてるんじゃないの…。心で感じてるの…」
舌を乳首から離し、有紀のトロンとした目を上目遣いで見つめて喋りだした。
「女の子はね…自慰をする時ね、男性みたいに視覚的なものに頼らずに自分が想像したエッチな妄想で自慰をするの…。
だから心で感じてるユウ君はもう女の子だよ…」
愛は再び有紀の乳首を愛撫しはじめた。
「おんな…のこ…?」
こうやって愛に愛撫されているとまるでホントに自分が女であるかのように思えてくる。
「あ…!んぁ……キモチ…イイ…」
思わず本音を洩らしてしまった。
「やっとキモチイイって言ってくれた…。もっと素直になっていいんだよ…」
愛は有紀の腰に添えていた手をお尻にまわした。
「ひゃっ!!なっ、何!?」
有紀は今までとはまた違った跳び上がるような過敏な反応を示した。
「やっ…め…お尻は…っ」
愛の変態的な行為を静止しようとするが、アナルのまわりを愛撫され力が抜けてしまう。
「ユウ君のお尻は汚くないから大丈夫…。ほら…ここ気持ちいいでしょ…?」
「あっ…ん…、やめ…っ…、こっ、こんなの…おかしい…っ」
愛は指を唾液で湿らせ、グイと人差し指の第一関節を有紀のアナルに挿れた。
「い、痛っ…!お願いだから…、や、やめて…っ」
有紀は愛に懇願したが、愛は一向にやめようとせずアナルへ適度な刺激を与えながら
舌で有紀の耳元、首筋、背中、内股をゆっくり舐め回していった。
それが執拗に繰り返されるうちにアナルの痛みも全身の快感とシンクロしはじめた。
「はぁ…ん…あぅ…」
(痛いのに…なんで…こんなに…)
「ユウ君…女の子って素敵でしょ…。
女の子ならいつでもこんな快感を…ううん、女の子の快感はこんなものじゃない…もっともっとすごいの…」
有紀はまるで全身が性感帯になったようで愛に身体のどこを触られてもビクンと跳ね上がるような反応を示し、色っぽい声も洩らした。
「なりたいと思わない…?女の子に?」
アナルに舌をねじ込み軌跡を描くように舌を動かしちゅぷちゅぷと舐めまわす。
「んあっ!!はっ…ああ…っ!!」
有紀の湿った吐息が洩れる。
愛はそこからさらに口を窄め、舌を尖らせ突付くようにアナルを刺激した。
「あ…っ!あ…んふぅ…ああっ!!」
「…ね?どうなの…?」
まるで母親が赤ん坊をなだめるような優しい口調で有紀に尋ねる。
「い…いい…っ!なりたい…なりたい…っ…ですっ!あっ…はぅっ!!」
有紀本人の口から発せられたその言葉を聞き、愛は小悪魔的な笑みを浮かべた。
「それじゃあ…ご褒美ね…。えいっ!」
最初に触られたきり、一度も触れてもらえなかったペニスを愛は強く握りしめた。
「あ、ああああああああっ!!!」
有紀は一気に絶頂まで導かれ上半身を仰け反るようにして達してそのままベッドに倒れこんでしまった。
「ふふふ…ユウ君ったら…ドライイキしちゃったのね…。ホントに女の子みたい…クスッ」
愛は失神した有紀を見て再びサディスティックな笑みを見せ携帯電話を手にとった。
「あっ、パパ?素敵な男の子に出会ったの…。
フフ、もしかしたら今回はうまくいくかもしれないわ。
ええ、無意識に女性への憧れを抱いてるみたい。
そのうちこっちが何もしなくても望むようにしてみせるわ。だから準備よろしくね」
愛は倒れた有紀の髪を撫でながら微笑んでいた。