絹を裂くような悲鳴。

 広げ晒される、サーモンピンクの渓谷。

 蕾も押し開かれて、入り口が見えて、その少し前側には、ほんのかすかな小孔、そして、更に先は柔らかな包皮がかすかに広げられ、小さな突起が鎮座していた。

 経験の無い少女にとってはまさに顔から火が出るほど恥ずかしい全ての開帳だった。

「ひっく、酷い、横島さん……酷いです」

 羞恥の余りに思わず泣いていた。

『恥ずかしいのに、もの凄く恥ずかしいのに』

 けれど、見られた羞恥と同時に堪らないほどの悦びがあることに心ならずも少女は気づいていた。

 それは潤いを持つ秘裂が静かに証明している。

 ただ、言葉どおりテキメンに動揺したのは少年だった。

「いや、あの……ごめん、おキヌちゃん。でも、あんまり綺麗だから……おキヌちゃんが可愛いから」

 肩越しに見た少年は申し訳なさそうに謝っている。

「責任……取ってください」

 思わず言っていた。こういったセリフはビデオには無かったはずだ。

「え?」

「ここまで見られちゃったら私、横島さんのものになるしかありません」

 紛れも無いおキヌのアドリブ、少女の意思。

「お、おキヌちゃん……?」

「横島さんのものになるなら、もう何されても文句言えないですよね」

 なんだかすっきりした表情で、横島を見つめていた。

「大好きです。横島さん……横島さんにしか……こんな所、見られたこと無いんです」

「う……」

 ズキューンッと心の奥底を打ち抜かれてしまっていた。

 なんと言うか……甘くも絡め取られた?

「横島さんが好きです。もっと、もっと愛してください……横島さんに愛されるんだったら、私どんなことでも……されたい」

 恥ずかしそうで、それで居てはっきりと意志を示す。

「おキヌちゃん……」

 限りない愛しさが少年の胸に満ちていた。

「俺……おキヌちゃんにはかなわないかもしれないけど、おキヌちゃんが好きだ。だから、もっとおキヌちゃんが……欲しい」

「……はい」

 チュ……ッ

 言葉はもう要らない。互いの唇を塞ぎあう。

 それは確認。互いの存在を、愛しさを確認しあうプロセス。

 おキヌの体温が幾分高まっているかのようにも感じた。

「接吻って……こんなに気持ちがいいんですね」

 離れた唇が、半分蕩けたように呟く。

「俺も……知らんかった……おキヌちゃんが可愛いからこんなにドキドキするんかな?」

 少年は思ったままを口にしただけだった。

 ボフッ

 しかし、少女にはかなり刺激はきつかったようだ。

「え? あの、おキヌちゃん」

「嬉しい……」

「え?」

「横島さんに『可愛い』って言われて……物凄く嬉しいんです」

 先ほどまでと違う意味で瞳を潤ませた少女の言葉に、熔けた。

 ボッ

 この言葉に今度は少年のほうが顔を真っ赤に染め。

「そ、そら、おキヌちゃんはめっちゃ可愛いよ。そ、そんなに嬉しいの?」

「はい、横島さんに……言われるのが凄く」

 裏表の無い底抜けな愛情の発露。

「そ、そっか……」

 耳まで真っ赤に染まる。

「はい♪ だから、横島さん……もっともっと可愛がってください」

 いつしかおキヌは甘い吐息と共に再び少年の為す様に身を委ねていた。

「えっと……おキヌちゃん、広げて良い?」

 もう一度、さっきの最奥を覗きたい衝動が、少年の胸に沸き立つ。

「はい……は、恥ずかしいですけど……横島さんがそれを望むなら、私も嫌じゃないです。それに」

 顔を真っ赤にしてうつぶせる。

「横島さんにされるのって……幸せで気持ちいいですから」

「あ、えと……そうなんだ?」

「横島さんだから、見られても本気では怒らないんですよ? 分かってますか?」

「え? あ、その、えっと」

「だから、して下さい……私、もうシて欲しくなっちゃったんです。横島さんに」

 ドキンッ

 心臓が跳ねる。

「……わかった、広げるよ」

「は、はい……」

 少女は、恥ずかしそうにそれで居て恍惚の表情で瞼を閉じる。

 愛しい少年に己の全てを晒す恥じらいと喜びが少女を官能の高みまで追い立てる。

 再び大気に晒される少女の秘奥。サーモンピンクのそこは重ねられた想いに一際潤みを帯びていた。

「あ、あぁ……」

 再び少年の前に晒される少女の秘奥。充血して、滴り落ちてくるほど自らの蜜に濡らされたその場所は、柔らかに輝くかのようだ。

「綺麗だ……凄ぇ綺麗だ……」

 忘我の呟きを残し、少年の舌は……再び秘奥を蹂躙し始めていた。

 チュッ、ピチャッ チュッチュ……ッ

「ひゃぅっ、ひゃぁっん」

 思わず声を跳ね上げる。

「はぁっ、はぁっ、お、おキヌちゃん……凄い、溢れてくる」

 舌が這うたびに秘裂から蜜が溢れる。

 潤んだ瞳から涙が弾けた。嬉しくて、恥ずかしくて、気持ちよくて何より幸せで満たされる。

「あぁっ、横島さぁんっ……もっと……もっと先……前へ、前の方っ」

 少女の声に応えるように少年の舌は、秘裂の前のほう……先ほどは見るだけに留まった小さな突起に至る。

 少年の舌先が充血したその突起に軽く触れていた。

「ひゃっ!! あぁっ、ぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 一瞬ビクッと大きく仰け反ったかと思うと、少女は力なくぺたんとその場にへたり込んでいた。

「おキヌちゃん?」

「ひゃうぅぅぅぅ……よこしまさぁん」

 柱にしがみついたまま尻餅をついて、焦点の定まらない濡れた瞳が少年を探してフラフラとしている。

「なんだか……ポワァって」

 どうやら軽くイッってしまったらしかった。

 未体験ゾーンに踏み込んでしまった故か、少女はほふぅっと声にならないため息をつき、余韻に浸る。

「大丈夫?」

 心配しておキヌの顔を除きこむ横島。

 ふと、少女の瞳に理性の光がかすかに戻ると、カァァァッと顔中朱色に染め直される。

「よ、よよ、横島さん……っ」

「あ、あのさ……おキヌちゃん」

「は、はい」

「めちゃめちゃ……可愛かった」

 ドキンッ

「横島さん……っ」

 ギュッと、目の前の少年に抱きついていた、上掛けから乳房がはみ出して、少年の胸に地肌に押し付けられる。

『とととと、突起がぁぁぁ、ピンクの突起がぁぁぁぁぁっ』

 押し付けられた感触に横島の頭が再び愛欲と煩悩で爆発する。

「大好き……」

 耳元で囁かれた。

 クラッと来る。

「お、おキヌちゃん?」

「はい?」

「続きしたくなっちゃった」

 なんだか申し訳なそうな少年に少女はクスッと微笑んだ。

「はい……もぉ、徹底的に横島さんのものにして下さい」

 瞳を閉じて愛しげに横島へ頬擦りする。

 可愛かった。文句なしに可愛かった。

 少年は、右腕を首筋に、左手を膝の下にくぐらせる。

「よっ」

「あ……」

 そのまま抱え上げた。いわゆる……お姫様抱っこだ。

「よ、横島さん」

「ん?」

「嬉しいです」

 腕の中で涙を浮かべて微笑を浮かべるおキヌ、何度見ても、比べるものが無いほどに美しくて可憐だ。

「俺も……ちょっと感動してる」

 ちょっと、情け無さのあるセリフが実に少年らしくて少女はもっと嬉しくなった。

「横島さん♪」

 少女の両手が横島の首筋にしがみついていた。

「わっ、わわ……おキヌちゃん」

「……お布団まで運んでください」

 部屋の真ん中には敷かれた布団、ご丁寧に掛け布団は半分くらいでめくってある。

 頬を朱に染めた言葉に思わずゴクッと生唾を飲み下す。

「いいの……?」

 おキヌは黙って小さくも、しかし、はっきりと頷いた。

「というか、意味は……」

 こうなる前に全くわかっていなかったことを唐突に思い出す。

「あの、この世界に居るうちに……何をするのか分かってきました……から」

 目をそらして真っ赤な顔は確かにこの先の意味が分かっている意志を示していた。

 逸らした目が横島の下腹部方向に向かっている。

「その、横島さんの……が、私の中に、入っちゃうんですよね?」

 恥じらいを持ってつむがれた言葉は紛れもなくこの後のことを理解していた。

 横島の中のブレーカーがリミッター解除され、オールグリーンにパネルが点灯する。

「い、いっちゃうぞ、おキヌちゃん。この先止まれって言われても止まれないぞっ」

「……はい♪」

 嬉しそうに、そして、少し恥ずかしそうに明るく微笑む。

「……下ろすよ」

「はい……」

 上質とも安物ともいえない広い敷布団、そこに着崩れた巫女服少女を大切に下ろす。

 右のかいなに美しい少女が、おのずと腕枕した添い寝になる。

「その……横島さん」

 少女は自らの乱れた上掛けに手を添えて

「何?」

 横島の言葉におキヌは小さく上目遣いになる。

「えっと、初めてですから、どうしたらいいかよく分からないんですけど、その、優しくしてください」

「くはっ」

 ある意味お約束とも言えるセリフに横島の意識が横殴りに吹っ飛ばされる。

 あまりの可愛さにそのまま卒倒してしまいそうだ。

「それからちょっとだけ……脱がせて……ください。その……横島さんの手で」

「い、いいの?」

「はい、横島さんに、だったら」

 恐る恐る、少女の上掛けに手をかける。

 おキヌはジッと目を閉じて、恥ずかしそうに、そして、期待するかのようにじっと待っていた。

 白い上掛けは、少女の上半身を危うくも隠していたが、しかし、横島の左手が添えられ、横にずらされ開かれていく。

「よ、横島さんっ」

 パサ

 一瞬身を硬くし、上掛けの前が完全に開かれ、少女の双丘が露になった。

 白い肌が柔らかな曲線を描き、その頂にはピンク色の突起が縁取りの中で小さくツンと立っている。

「……」

 横島は一瞬魅入ってしまっていた。

「よ、横島さん……?」

 恐る恐るといった感じで少女は上目で見上げてくる。

「その……小さいですか?」

「え?」

「だって、横島さん……胸の大きな女の人が好きみたいで」

 ちょっと、悔しげで寂しげだった。

「そ、そんなの関係ないっ!!」

 思わず声を荒げる。

「え?」

「おキヌちゃんの胸、凄い綺麗だよっ。正直言って見とれたくらい」

「え? あ、えと……」

 少年の賞賛の言葉に一瞬信じられずキョトンとして、ポロポロと涙が溢れてきた。

「お、おキヌちゃん?」

「う、嬉しいです……横島さん。私、嬉しいです」

 添い寝する横島にギュッとしがみついていた。

 フニュッと二つのふくらみが胸に押し当てられて横島は人知れず悶絶していた。

「お、おキヌちゃん」

「横島さん、大好きです」

 真っ直ぐに見つめてくる瞳、余りに愛しい。

 気づいたら互いの顔は近づいていた。

 チュッ

 存在を確かめ合うようにキスをする。

「ねぇ、おキヌちゃん」

 恐る恐る横島は何かを言いたそうにする。

「……なんですか?」

 半分、言いたい事は分かっていたのかもしれない。

「胸、触りたいんだ」

「はい……触ってください。私も横島さんにもっと触られたいです」

 少しだけ身体を離す。その柔らかな双丘は少女の美しさを織り成す不可欠な要素。

「綺麗だ」

 思わず漏れてくる。

「……」

 恥ずかしそうにしながら、おキヌは少年の左手を捕まえて……自分の胸に導き寄せる。

「え? おキヌちゃん?」

「横島さんに触って欲しいって、言いましたよ?」

 柔らかな全体の感触、桜色の突起の感触。全てが新鮮で、青いときめきを与える。

「や、柔らかい……それに肌がスベスベで気持ち良い」

 思ったままを口にする。

「ん、横島さんっ」

 フニフニと揉みしだかれて、少女は切なげな吐息を漏らす。

「気持ち、いいですか?」

「すごくいい」

「その、私も……です」

 ドキドキと、心の奥底から渇望するものがる。

 「もっと、もっと欲しい」と、互いを求める。

「ねぇ、おキヌちゃん」

「は、はい……っ」

「その、下も脱がせて良い?」

 ボッと少女の顔が再度着火する。

「はい、横島さんが……したいようにしてください」

 腕枕していた右腕をおキヌのうなじから引き抜く、少女は少し名残惜しげにその右手を見つめていたが、

「おキヌちゃん」

 程なくして自分の下半身に迫る、重大な時に意識を戻すことになった。

「は、はい……でも、その、あまりジッと……」

「それ無理、だっておキヌちゃんのここって凄く綺麗で引きこまれちゃうもん」

「あ……」

 もう何もいえなくなる。そこまで手放しに褒められたら……拒めないではないか。

「もう、横島さんっていじわるです」

 聞こえないくらい小さな声で、そっと呟く、

 先ほど立っていた時は脱がされた袴も、布団に座ったときに大いに秘所を隠しおおせていた。

 しかし、両側に添えられた少年の手が……その役目に終焉をもたらす。

 スル……スルスル

 真っ赤な袴が、白い足に沿って引き落とされていく、

「よ、横島さん……」

 程なくして、少女の袴は片足の膝で留まるだけの存在となった。

 ドキンッドキンッ

 美しい足は、膝を立てられて、付け根の秘所には恥毛の草原、美しいくびれと可愛いへそを経て、

 起こした上半身には緩やかな双丘と桜色のいただき、黒い長い髪を揺らす……愛らしいその顔。

 半ば生まれたままの姿となった少女は、全身をほのかに上気させて、少年の動きをじっと待っていた。

「おキヌちゃん……すげぇ綺麗だ」

 キュンッ

 全身を見つめられて、改めて言われ、

 少女は胸が一杯になってくる。

「お願いです、横島さん。私を……優しく愛して……可愛がってください」

 ゴクッと再び生唾を飲み込む。

 これほど美しく魅力の溢れる少女に、ここまで熱烈に好意を寄せられて喜ばない男が居るわけなど無い。

 おキヌの全身を改めて見て……スッと、少女に覆いかぶさると、互いの顔を寄せる。

 互いの手を重ね合わせる。

「おキヌちゃん」

「横島さ……ぁ、んむぅ」

 その唇は塞がれて両手は握り合ったまま、布団に倒れこむ。

「ん、んふぅ……ん」

 互いに唇を求め合っていた。

 重ねあった肌と肌がこすれ合って、たまらないほどの喜びに昇華される。

「ん? んむぅっ」

 おキヌは目を驚愕に見開く、横島の舌が唇に割って入ってきたがゆえにだ。

「ん、んうむ……むぅ……ん」

 最初こそは戸惑いがあったが、程なくして少女は侵入者たる少年の舌を自分の舌と絡め歓待するようになっていた。

 チュプッチュ……ピチュ

 互いの唾液が混ざり合う。そして、絡めあうたびに、奥から心地よく熱いものが掘り起こされてくる。

 つなぎあった手と手、こすれあう胸と胸、腰と腰、太ももと太もも、腰には……竿状の硬いものが押し当てられていて、少女はその存在におっかなびっくりする。

 間もなくそれは少女の中へ導かれるはずのもの。

「はぁ……はぁっ、おキヌちゃん」

 唇を離した横島は上気した顔で少女の眼をジッと見つめる。

「は、はい……っ」

 少女は、その瞳にあるものに気づく。

「入る……よ」

「……はい」

「その、俺、初めてだからさ……上手く出来ないかもしれないけど」

 少年の言葉に、おキヌはクスッと微笑んだ。

「横島さん……私も初めてです」

 その笑顔、何度熔かされただろうか? きっとこれからも何度でも熔かされるに違いない。

「え? あ、うん、その……」

「一緒に……少しずつ経験しましょう横島さん」

 潤んだ瞳が真っ直ぐに見つめていた。

「わかった。おキヌちゃん」

 横島は……おキヌの柔らかな太腿の下に両手を差し入れ、左右に開き、膝を胸のほうに引き寄せて、そのピンクの秘所は横島の腰の下で開かれてしまっていた。

「……っ!」

 羞恥の余りに、少女の意識は飛びそうになる。それでも、

『横島さん……』

 今、自分の秘所に迫ろうとしている少年を思うと、一瞬も見失いたくなかった。

 少年の左手は、折り返された掛け布団を引き上げて、二人の身体を覆ったことを確認するとおキヌの右小脇で自らを支える。

 右手は腫れ上がった様な分身を入り口に向けるように添えていた。

「……い、いくよ。おキヌちゃん」

 慎重に下腹部でそそり立つ怒張を少女の秘所へとあてがう。

「はぅっ、横島さん」

 位置が中々定まらず、怒張の先端は幾度かそのクレバスをなぞっていた。

 遂に先っぽが、サーモンピンクの渓谷に挟まれ、お互いがビクッと反応する。

 少女の秘裂は既に充分に潤っていた。少年と触れ合うことで、限界まで高められていく。

「な、なんかもう凄く気持ち良いんだけど……」

 挿れてもいない竿の先端部が秘裂に触れただけ、それだけで頭の真ん中から熔けそうになる。

 少女の高まった気持ちから湧き出した蜜でトロトロになったそこは少年の意識を飛ばすくらいに気持ちよかった。

「横島さん……」

 求めるように目の前の横島にすがりつく。

「私、横島さんのものになりたいです。だから」

 少し、ためらいがちに一度目を伏せて再び潤んだ瞳で横島を見つめる。

「……挿れて、ください」

 横島の竿はどうにもならないくらい強力に怒張した。

『おぉぉぉぉぉぉっ』

 心で盛大に感動の涙を流して、

「お、おキヌちゃんっ」

「はい」

「入る……よ」

「は、い……んっ」

 グッ、とゆっくり腰を沈み込ませる。

「いっ、痛っ……痛ぃっ!」

 ズズッ

 思わず少女の腰が逃げた。

「あっ、おキヌちゃんっ」

「あっ! ご、ごめんなさい……横島さん」

 申し訳なさそうに頭をたれて、それでいてジッと涙を溜め込んでいて、

「……痛かった?」

「は……はい、でも」

「……」

「横島さん……私、横島さんに嫌われたくない」

 余りに健気で切ない囁き。

『そ、そんなんでおキヌちゃんを嫌うわけがっ』

「横島さんが大好きだから」

「おキヌちゃん……」

 先ほどの激痛の名残が雫になって彼女の瞳の端に残っていた。

 胸がギュゥッと締め付けられた。

「あれ? 横島さん?」

 少女は腰辺りの感触の変化に気づいて怪訝な顔をして、下腹部の感触を確かめるように目線を落す。

 重ね合わせた肌と肌で、そこは見えないけれど、はっきりと分かる。

「あ……」

 先ほどまで怒張していたはずの少年の猛りが勢いを失ってしまっていることはよく分かった。

 これでは、おキヌの中に入ることなどおぼつかない。

「え? あ、あの……横島さん」

「あ、あれ? あ、いや、これはそのおキヌちゃんが悪いとかやなくてっ」

 ダラダラと冷や汗たらしながら、必死に横島は言い訳を考える。

「あの、横島さん……私が痛がったから、ですか?」

「いや、あの……」

 そのうろたえたしどろもどろの口調はハッキリ語るに落ちていた。

「横島さん……」

 おキヌは潤ませた瞳でジッと横島を真っ直ぐに見つめる。

「……優しいんですね。横島さん」

 微笑だった。

「え?」

 ギュッと、自らの肌を改めて横島の体に押し付けながら、その胸の温もりに身を預ける。

「横島さんは、私が痛がったから、こんな風になってしまったんですよね。私を」

 喜びに満ちた瞳から一滴、涙が溢れ出していた。

「傷つけないように……って」

「う……」

 ヤリたい。それは、少年にとって間違いない。

 だが、痛がっているおキヌを見て、ヤリたい気持ち以上に、激痛に耐える彼女を前に気後れと恐れが猛りを沈めてしまった。

「私、嬉しいです……」

「えっ?」

「横島さんは優しい人だって、改めて知ることが出来て、私、そんな横島さんだから本当に大好きで良かったって、心から思えます」

 笑顔には全く淀みがなかった。

「だから、横島さん、遠慮せずに横島さんを私に下さい……」

「おキヌちゃん……」

「私……私、わがまま言わないようにしてきたつもりです。でも、横島さんだけは、絶対、絶対に譲りたくない」

 懸命な瞳がジッと横島を見つめていた。

「わがままを言ってるのはわかってるんです。でも、大好きな横島さんと……一つになりたい」

 横島はたまらなくなってくる。

「お願いです。私を横島さんのものにして下さい」

 懸命に見上げてくる瞳、強い言葉。少女の揺ぎ無い意思を秘めていた。

「私、横島さんと一緒になれる痛みだったら、喜んで受け入れたい。むしろ、その痛みで私に横島さんを焼き付けて欲しいっ」

 不意に下腹部に気配があった。

「「あ……」」

 ムクムクとそそり立つ感触。

「えと……」

 バツ悪そうに横島が視線を泳がせていた。

 蕩けたような笑顔で少女は少年を見上げる。

「うふふ、横島さん。私、横島さんのものになりたいんです。だから、これでいいんです」

 悪戯っぽく微笑む。

「あ、えと。じゃぁ、もう一度入るから」

「はいっ♪」

 笑顔に屈託はない。

『お、おキヌちゃんは、こう言ってくれてるけど、実際凄い痛いんだろなぁ……。うーん、緊張してるし力抜けたら少しはマシかな?』

 少年は無い経験と智恵を雑巾のように絞りあげる。

『なんか、良い方法……あっ、これはどうだ?』

「えいっ」

 ふにゅっ

「え?」

 唐突に胸を鷲掴みに揉みしだかれていた。

 よもや、そこに来ると思っていなかっただけに一瞬おキヌは目を丸くする。

 フニッフニッ

 乱暴ではなく、少女が感じるよう、突起のふちを掠めるように手のひらを触れるか触れないかで蠢かせる。

「ぁっ」

 小さく声が漏れる。

 その場所はすでに悦びを知っていた。

「ぁっ、ぁん……っ」

 艶やかな声で鳴いていた。フッと力が抜ける。その瞬間、髪をなでる。

「おキヌちゃん、可愛い」

 愛しさを込めて囁く。

「よ、横島さん」

 続きが声にならない。何処までも嬉しかったから。

 その瞬間、秘裂にあてがわれた怒張が動き始める。

 ズッ、ぷっ

「あ……っ」

 秘裂に熱いものが押しつけられていた。

『くぁ……こ、これは』

 横島は思わず心の中でうめく、

 ズチュ……ツプッ

『せ、狭い、でも、これは……』

「あ、あぁぁ……あぁっ」

 狭い入り口を押し広げるように割り込み始めている。受け入れるだけの大きさの無い入り口、ヒダが輪になって、横島の太く固い猛りを阻んでいた。

 しかし、少しずつ、ほんの少しずつ奥へ導かれていく。

『俺が……少しずつおキヌちゃんに』

 ミリミリッと少女の秘裂の最奥から、引き攣れるような感触。

「あぁっ、あぁぁぁぁぁ……」

 少女の目じりに涙が浮かんでいた。

『入る……』

『横島さんが……横島さんが私の中に』

 瞼をギュッと閉じて、歯を食いしばる。

 プチュッ

 かすかな水音を立てて、抵抗感が変わった。

「はぅ……っ」

「くぁっ」

 処女膜という扉が重く裂き開かれた瞬間だった。

 それは誰も進入したことの無い、少女の中心に行き着くための道。

「お、おキヌちゃん」

「あ、ふあぁぁぁ……っ」

 進入したのは愛しい少年の熱い猛り。

 幽体である彼女の身体は普通よりやや冷たい。横島の熱い猛りが、まるで焼けた鉄のように少女の内側から少年の熱を焼き付ける。

「あ、あぁぁぁぁぁ……」

 破瓜の痛みが訪れる中、少女は自分の中に入ってくる存在を確かに感じていた。

『よ、横島さんが、横島さんが私の中に……』

 痛みと、喜び混ざって、少女の意識を支配していく。

『痛いっ、裂けそう……でもっ、でもっ……横島さんが、入ってくるっ』

 引き裂かれそうな激痛と、言葉にならない至福が少女の意識を満たす。

『せ、狭いけど、凄い締め付けてきて……くぁっ、手でするのと全然違う』

 横島は己の局部を襲う未体験の感触に酔いしれていた。

 まるで意識の底から快楽が引きずり出されてくるかのような錯覚を覚える。

『おぉぉぉっ、こ、これが女の子の、いや、おキヌちゃんの中っ!?』

 猛りを包み込む、蜜に濡れた柔らかな肉壁とヒダの感触。横島の意識を違う次元に誘うかのように錯覚させる。

「入った……みたいだ。おキヌちゃん?」

 冷たくも柔らかい、そして、蜜で蕩けるような感触に包まれて、少年は射精を懸命に耐える。

「横島、さん……っ」

 少女はハァハァッと荒い息をつき、ポロポロ涙をこぼしていて、

「お、おキヌちゃん大丈夫? そんなに痛かった?」

「い、痛かったです。まだ痛いです……でも」

「で、でも?」

「横島さんが、私の中に居るのがよく分かって嬉しいんです」

 かすかに歯を食いしばっているけど、心からの喜びを感じる笑顔。

「これが横島さんを迎えいれる事のできた痛み、なんですね」

「おキヌちゃん……」

 それだけで、横島は耐え難いほどの感動に打ちのめされてしまう。

「ん……っ、もしかしてまだ入りきって……ませんか?」

「ん? あ、あぁ、今、半分くらいで……」

『今、下手に動いたらイッてまいそうだし』

 心の中で付け加える。事実、今現在もイキそうなのを必死で堪えていた。

「横島さん、全部入れてください。横島さんの全てを私の中にください」

「だ、大丈夫?」

「横島さん、こんなお願い……するたびに恥ずかしいんですよ」

 軽く涙を溜めた上目で睨まれた。

「わ、分かった……」

 こんな可愛らしい少女に、こんなお願いをされて断れる道理があるだろうか?

 ゆっくり深呼吸し、射精の衝動を騙し騙し抑えながら、更なる最奥への侵攻を進めていく。

 ズ……ちゅっ、チュプ

 ゆっくりだが、確実に腰を深く、深く沈めていく。

「ん、あぁ、はぁぁ、んあぁぁぁっ」

 少女が可愛く鳴く度に、横島は射精の衝動と戦うことになる。

『くあぁぁ、可愛いっ、キツい、狭い……メチャメチャ気持ち良いっ!!』

 目が潤んでくる。

 濡れた少女の膣内は経験の無い少年には余りに刺激的だった。

 包み込まれる優しい感触、濡れた蜜のぬめり、絡みつくヒダの一本一本、少年の男根に噛み付くかのごとく締め付け。

 全てが敏感な少年の怒張を刺激して止まない。

 秘裂が徐々に、怒張の全てを飲みこまんとしていた。

「お、おキヌちゃんっ、おキヌちゃんの中、気持ち良すぎ……」

 思わず声がこぼれる。

『あぁっ、横島さんが、横島さんが気持ち良いって……私の中で気持ちよくなって』

 そう思った瞬間、緊張が別のものに転化していく。

 涙が溢れるほどの引き裂かれる下腹部の痛み……だが、それよりも何よりも愛しい少年の快感に耐える表情が少女を恍惚に導いた。

 チュ……プッツ

 そう思っていると、少年の腰が少女の入り口に当たった。

「ヤバッ! ヤバイッ!! 気持ち良いよっ! おキヌちゃんっ!!」

 飲み込まれた男根は、あらゆる角度から濡れた肉壁に締め付けられる。

 そのままで果てそうになるほどで、激しい射精の衝動に歯を食いしばって耐える。

「ぜ、全部……入った」

 突然だった。

「あ、あぁ……っ」

 おキヌの心は喜びで満たされて……目の前の愛する少年の甘い吐息に酔いしれる。

 ドクンッ

「あっ」

 少女の中で『痛み』と感じていたものが、性質の異なるものへと生まれ変わっていく。

 背筋にゾクッとしたものが走った。

 ビクンッ

「ぁ……っ!!」

 少女の膣内が跳ねる。

「あぁっ、横島、さぁんっ!!」

 感極まって愛しい名を叫び、思わず少年の背中に爪を立てて強くしがみつく、瞬間、全身がきゅぅっと引き締まる。

 ビク……ンッ、キュゥッ!!

 少女の膣は少年の男根を震えるように締めつけて、ギリギリだった横島にトドメの刺激を加えた。

「あっうぅっ、お、おキヌちゃん、ダ、ダメだっ!!」

 ビクッ!! ビュッビュク、ビュククッ

 震える肉壁にトドメを刺され、横島の男根が震えながらありったけの精を放った。

「あっ、あぁぁ、横島さんがぁ、横島さんが、中で跳ねて……あぁっ、熱いっ、熱い」

 絞り上げるようにおキヌの膣は横島の男根を強く強く咥え込む。

 ビュク……ビュ、ク……ピュ……チュ

 ひときわ強い締め付けが竿の中の精液を根こそぎ搾り取っていた。

「ぁ……ぁん、中に……中に一杯」

 少女の子宮は熱を帯びた白濁の精を余すところなく注ぎ込まれてしまう。

 誰も触れた事のない少女の最奥に、溢れかえるほどの迸りが蹂躙した。

「あぁぁぁぁぁぁ……」

 少年の意識は精を放った快感に飛びそうだった。

 組み伏したおキヌの上で崩れ落ちそうになる。

「うぅ……イ、イッてもうた……」

 横島は恍惚でいて、何とも名状しがたい表情で、ぐったりしていた。

『め、メチャメチャ気持ちよかった……気持ちよかったんだけど』

 おキヌの中で精を放った快感と罪悪感で感情が混ぜこぜになる。

 組み伏されたまま、荒い息で横たわるおキヌを見て。

『あぁぁぁぁぁぁ、俺ってやつわぁぁぁっ』

 精を放ちきった横島の男根は処女膜を引き裂いた時より遥かに柔らかいまま、おキヌに包まれていた。





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