新しい関係【美少女編】2/2-598さん



 「ヒック・・・うっ・・・ううっ・・・ウック・・」
 秘唇を見つめる事に集中していたユリアンは少女の嗚咽を聞いてようやくカリンがそこまで
追いつめられてしまった事を知った。今度はユリアンのほうが狼狽した。少女の涙を見た途端
それまで体よく追い払っていた罪悪感が舞い戻ってきたのだ。なんのかんのいっても女の子に
泣かれると彼もどうしたらいいか困るのである。
 「あっ・・ごっごめん・・・あの・・・・」
 カリンの涙の前に初心者のようにうろたえるユリアンはまさしく十八歳の若者だった。彼は
身を乗り出してカリンの顔を覗きこんだ。すると少女の泣き顔とまともに目が合った。彼女の
冷たくてキツイ態度しか知らないユリアンにとってカリンの泣き顔は意外の塊だった。大粒の
涙を零し、顔を火照らせ潤んだ瞳を向ける彼女はまるで別の女の子のように愛らしかったのである。
 『いいかユリアン、女の子の涙ってのはな、氷砂糖を溶かしたみたいに甘くて綺麗なんだぜ?』
 (本当かな?)
 ふと、いつか先輩に聞かされた言葉をユリアンは思い出していた。不思議な事にカリンの泣き顔を
間近に見ただけでそれまでの嗜虐的な気持ちはどこかへ吹き飛ばされてしまい、代わりに大多数の
男性が一度は女性に抱くであろう気持ちをユリアンはカリンに対して抱いていた。それは
『守りたい』と思う心であり、『愛しい』と思う情感であり、『可愛いと』と感じる感覚であった。
 ユリアンはカリンにキスした。大人のキスではない。泣きべそをかく子供に母親がするような
キスだった。したほうもされたほうも、直後には驚いて何も言えなくなってしまった。
 『この世で最も強力な兵器とはトールハンマーみたいな無粋なもんじゃない。この世で最も強力で
尊い武器とは女の涙さ。惚れた女だとこれがまたいい。男はこれを出されると結局自ら降伏しないわけには
いかなくなるのさ。お前さんも早いとこそこらへんが解る男になれよ』
 後になってユリアンはこのときのことを少女と共有する師匠の言葉と共に思い出すのだった。



 もうなぜこんなことになったのか、どうしてこんなことをされなければならないのか、混乱した
頭が恐慌状態になってカリンは泣き出していた。ユリアンのキスはそんな彼女の唇にそっと触れる
優しいものだった。レイプされているにも関わらずカリンは不覚にもそのキスで混乱をストップ
させていた。驚きすぎて怒る気は起きなかった。見ると彼も驚いているようだった。それからいくらか
経って、再び彼が口付けてくることにカリンは抵抗しなかったし自然と瞼を降ろしていた。優しく
触れる口付けが続き、だんだんと押し包むようなキスになり、そして舌が入ってくる。ユリアンの舌が
ゆっくりとカリンの口の中で蠢いた。二人はいつのまにか舌を絡ませ合う男女の口付けをしていた。
互いの体にうねるような痺れが浸透していく。
 「うぐっ!」
 突然口の端から呻き声をあげたユリアンにカリンは驚いた。そして勢い良く唇を離す彼に
カリンは訝んだ瞳を向けた。
 (しまった!)
 ユリアンは焦ってベルトを外し、チャックを下ろして下着から自身の陰部を取り出した。いきなり
現れた男根がダイレクトに視界に映ってカリンは怖気を含んだ恐怖を感じた。
 「ひっ!」
 カリンの怯えを余所にユリアンは取り出した自分自身の先端を握った。するといくらもしないうちに
彼は射精してしまった。指の間から白い液が噴出して零れた。
 「うわっぁっ!」
 彼の手が白い液で塗られ、続けて小さな射出を繰り返す。滴ったものが床にボタボタ
零れていった。


 汚れた手をユリアンは呆然と見つめていた。カリンとキスするうちに自分の兆候を悟った彼は
服を汚さない為に急いでそれを外に出した。彼はしばらく事実を飲みこめなかった。自分はキス
でイッてしまったのだ。正確にはそれまで少女をいたぶることで限界まで昂ぶったものが、キスの
感覚で刺激されそれが起爆剤になってしまった。カリンと舌を唾液といっしょに絡ませあうと
今までとは違う痺れが染みこんでくる。少女の唾液を飲みこむとそれが体内に入ってきて、それで
最後の栓を抜いてしまったに違いない。しかしまさかキスで出してしまうとは・・・・この自体が
良いのか悪いのかユリアンには解らなかったが、あまりに信じ難い事実の前に彼はただ呆然として
しまっていた。ふと少女を見やると彼女のほうも驚愕していた。しかしそれはユリアンと同種のもの
ではない。彼女は怯えるような瞳をこちらに向けていた。カリンは目の前で初めて男の射精を
見たのである。ユリアンの容姿は女性に好まれる繊細な面差しだったが、それとはあまりにも
似つかわしくないそれはカリンにグロテスクな肉塊として映った。さらにそれがいきなり白い液体
を放ったのである。彼女にとってあまりに衝撃的な映像が目の前で上映された。父親が三日で
母を捨てたという事実以上に彼女を男性恐怖症に走らせるに充分な強烈なイメージだったのだ。
ユリアンの顔はともかく、彼のズボンからいきなり現れたそれはカリンの中でエイリアンの触手
のように捕らえられていた。


 固まってしまったカリンと見つめ合いながらユリアンは気まずさの極地にいた。これが手痛い
失敗であるかはわからないが目の前に女がいるのに無駄に出してしまったのである。彼にとっては
生まれて初めての失態だった。彼は今まであらゆる分野で失敗という失敗をしたことがなかったのである。
もちろん性の分野に関しても。それだけにこの事実が痛烈な失敗として彼の中核に刻まれていった。
 ユリアンは改めて開きっぱなしのカリンの脚の付け根を見つめた。まださっきまでの液体をふんだんに
残している。光に照りかえるそれを見てユリアンは行動を再開することにした。こうなったらまた
最初からやるしかない。カリンが見ているだけでも感じさせてくれる優れた鑑賞体であることは既に
解っているのだからいくらでも取り戻せるはずだ。彼はもはや意地になっていた。なんとしても
完遂しない事には面目がたたない気がしたのである。
 ユリアンの手が腿を鷲掴みにしてさらに足を押し広げようとするのを受けてカリンはようやく
目を醒ました。あの『エイリアン』の持ち主がまた自分のいけない場所を見つめて何かしようとしている。
今度こそそのエイリアンに蹂躙されると感じたカリンは体を思いきりよじって泣き叫んだ。
 「やっやだっやめてっ!やめてよっ!お願い!お願いだからもうやめて!何もしないで!」
 ついにカリンの抵抗は脅迫から懇願に変化していた。必死に体を揺すって逃れようとするカリンを
抑えつけてユリアンは少女のまだ汚れていない谷間に舌を入れた。
カリンが出した粘液をすくいあげるように舐める。
 「ああ!」
 一度は冷めかけていた体が再び熱の坩堝に戻る。ユリアンの舌がカリンの秘列に溢れる愛蜜を
舐め取るように縦横無尽に滑る。再び舞いあがってきた熱のうねりにカリンは悶えはじめた。
 「やぁ・・・だめぇ・・ああ・・はぁん・・・ハァハァ・・はぁぁ・・・あぅ・・」


 ユリアンは無防備に晒されたカリンの処女列を貪欲なほど舐めた。秘口からクリトリスまで
獣のように蹂躙し、敏感な肉を舌で擦る。急激に押し寄せてくる熱の荒波にカリンは体を振って喘いだ。
 「はぁ・・ああ・・・ぁぁ・・・やめて・・・はぁん・・・ひぅ・・ああん・・・ふああ・・」
 秘口まで下がってきた舌がそのまま裏側まで這って来て思わずカリンは腰を浮かせた。
 「やぁ・・やだっやめてっ!あっ!いやっ!そんなところ!」
 ユリアンはカリンの足を持ち上げて尻を出させると少女の肛門をしつこく舐めた。
 「きゃあっ!やだっやめてっそんなところ!汚いっいやぁっ!」
 股間よりもさらに信じられない場所を舐められてカリンは顔を振って拒絶した。しかしユリアンは
さらに舐め続け、再び秘口のほうに戻っていく。ユリアンは肛門と秘口の間の部分を舌先で突つくように
刺激した。カリンの体が波打った。
 「はあっ!ひゃっ・・ああんっだめぇっ!」
 ユリアンの舌がそのままチロチロとそこを舐めるとカリンはビクビク震えた。
 「ひっ!やっ・・やあんっやめてぇっああんっ!」
 カリンはどんどん逃れられない悦楽に蚕食されていった。ユリアンは舌で尿道口を突つく。すると
カリンは痛みに似た鋭い快感を感じて体を振って悶えた。
 「いやっはぁうっはぁ・・やめて・・やだぁ・・ソコっ・・・はぁんっ」
 尿道口を攻めた舌がさらに上を目指して埋没していたクリトリスを挑発するように舐めると
カリンはいよいよ快感の波に飲みこまれていった。
 「ひやっ!ああっ・・やめてっ・・あうっ・・・やだ・・やめて・・はぁ・・はぁ〜うっああ〜んっ」



 クリトリスをあらかた攻めるとカリンの秘列はすっかり濡れそぼった。頃合と見てユリアンは
秘口を舐め始めた。硬く閉じられた処女のご本尊を叩いて少しずつこじ開ける。外側から
開いて掘ってくるユリアンの舌の動きに合わせてカリンの体は波打った。
 「ハァハァ・・ぁ・・ぁ・・くっ・・・やめて・・」
 ユリアンは少女が痛がらなくてすむように少しずつ奥へ差しこんでいった。舌だけでは入り口を
少し開ける程度だが、掘れるだけ掘ってしまうと舌をそよがせて媚肉をほぐした。
 「ンッ・・・・ンッ・・・やめ・・・あぁ・・んっ・・」
 カリンはピクピク痙攣してユリアンのされるがままだった。自分でも知らない場所を彼の
舌が掘り当てようとしている。カリンはその未知なる行為にどうしたらいいかわからなかった。
舌を離したユリアンが指をそこへ少しずつ押し込んでいく事に対しても彼女はろくに抵抗
できなかった。
 「あ・・あ・・・ああ・・」
 カリンの愛蜜と混ぜながらユリアンは少女の秘口を指で掘り進めた。事前に長い時間かけて丹念に
愛撫した甲斐あってカリンはわりとスムーズにユリアンの指を飲みこんでいく。根元まで入れてしまうと
彼女の様子をうかがった。するとカリンはすっかりユリアンに嬲られた痴態を晒していた。
熱に潤んだ瞳と快楽に悶える姿は再びユリアンを奮い立たせるのに充分な媚態だった。手を後ろに
縛られて胸を突き出す具合がまた良い。喉の渇きを青年は知った。
 「痛い?」
 意外なほど真剣な瞳で聞かれてカリンは思わず真面目に答えた。
 「え?あ・・ううん・・・痛くない・・・」
 「そう、良かった。じゃあ大丈夫だね」



 少女が痛がってないことを確認してとりあえず安堵したユリアンは入れた指を少しずつ蠢かせた。
すると内側の肉を刺激されたカリンはさらに快感でいじめられて身悶えた。
 「ひっ!あっ・・やめ・・やぁ・・ああっ・・ああんっ・・やめて・・ああ〜!」
 (どこが『大丈夫』なのよ!?)
 心の中で罵ったが口に出てくるのは途切れ途切れの喘ぎだけだった。ユリアンは指でカリンの
秘穴をゆっくり嬲った。あまり乱暴な動きはしないでズリズリと内側を擦る。
カリンはさらに強まる快楽に懊悩した。
 「ああ・・あうぅ・・いやっ・・いやっ・・・やめて・・動かさないで・・ああっ」
 ユリアンはさらに二本目の指をジリジリとこじ入れた。
 「ひああっ!いやっ!」
 今度は2本の指でカリンの穴を陵辱した。交互に揺らして道を広げていく。カリンの腰は
脈打つように揺れてよがった。快感に耐えきれなくて体を激しく揺らす。
 「やっやっやめてっああ・・いやあっ・・ああ〜ああん、だめぇ・・はぁん・・やああっ」
 洗面台で悶えるカリンをユリアンはじっくりと見つめた。顔と体を左右に激しく揺らして
快感に耐えようとするカリン。そのたび真っ白な胸がぷるんっぷるんっと揺れる。
快楽に立ち上がって尖る乳首が揺れるたびに動いてユリアンを挑発した。カリンの悶える
痴態をユリアンは目で堪能し、そうしているうちに再び自身が固くなっていく。ユリアンは2本の
指でカリンの穴を攻めながらクリトリスにしゃぶりついた。
 「ひゃんっ!」
 痛烈な快感にカリンの体が跳ねあがった。ユリアンはそのままクリトリスを舐めながら指で
秘穴を愛撫した。カリンの体は急激に快楽に食い荒らされていった。
 「ひゃっ・・あっやめてっ・・やぁ〜んっやんっやんっはぁぁんっだめぇ・・だめったら・・
あっあっあんっいやぁ〜んっ!」



 (これが処女の×××か)
 カリンの秘密の谷間を舌で舐めながらユリアンはそう感慨をもった。自分が今舐めているのは
未経験のまだ誰にも踏み荒らされていない秘境だ。多くの男に望まれながら誰にも解禁して
いない禁域だ。そう思うだけでユリアンの気分は盛り上がって自分自身に力が入ってくる。
彼の性経験は同年齢の男性からしてみると多いほうだったが処女とはまだしたことがなかった。
フレデリカやオルタンスのように一度は誰かの開発を受けている女性が多かった。まったくの
手付かずの処女はカリンが初めてだったのである。ユリアンは初めて味わう「初物」である処女の
初々しい魅力に憑かれて無心に媚肉をしゃぶった。クリトリス、尿道口、秘口、それぞれの間も
何もかも舐め尽くす。そして指で少女の今だ眠り続けている女の機能を呼び起こすようにねじ回し、
次から次へと漏れてくるカリンの女の蜜を吸いこんだ。
 「ひやぁ・・ぁぁ・・ああ・・やだ・・だめ・・もう・・あんっ・・もうだめぇ・・・もう・
・はぁん・・・やめてぇ・・もうやめてぇっ!」
 死ぬ寸前の虫のようにカリンは激しく跳ねまわって悶えた。誰にも見せた事も許した事もない
股間に、誰にもされたことのないいやらしいことをされている。それなのに彼女はもう嫌がることも
しなかった。もうどうしようもないくらい気持ちいいのである。股間に舌と指で暴虐の限りを
つくされてしまい、カリンは身悶えるしか術を持たない生き物にされた。灼熱に焼けた性感帯を
隈なく蹂躙された彼女はもはや体内に快楽しか宿していなかった。
 「ハァハァ・・だめぇ・・あっはぁぁんっ・・だめぇっはああん、気持ちいぃ・・ああ〜ん」
 無理矢理強姦されているはずのカリンはもはやユリアンの愛撫に陥落していた。





 ち゛ゅるっち゛ゅるっ・・ぴちゃびちゃっ・・ベロッ・・びちゃっ・・
 淫らな液体の音がシャワールームに響く。おそらくもう誰もこのブロックにはいないだろう。
 「あぁ・・あぁっ・・はぁん・・ふあっあんっ・・だめぇ・・あっあんっ」
 この空間で一人の少女が足を広げてあられもない姿で無抵抗に性器を舐められ、犯されようとしている。
それを知る人間は当事者の二人だけだった。そして当の被害者となる少女は抵抗どころか
理性すらもはや保っておらず、ひたすら加害者の愛撫によがり狂うだけであった。
 「ハァハァ・・もうだめぇ・・もうやめてぇ・・ああうっ・・はぁ・・ああんっ」
 クリトリスにしゃぶりついたユリアンはそのまま赤ん坊のように吸った。
 「あっあっ!だめぇっはぁんっいやああっ!」
 追いつめられたように声を荒げて喘ぐカリンの反応をユリアンはしっかり見ていた。
やはりここが一番感じるらしい。他の部分は未開発なのだから当たり前かもしれないが。
ユリアンは舌で真珠のようなそれをぐるりと舐めた。
 「はああんっ」
 足をひきつらせて悶えるカリンは既に足を拘束されてはいなかったが逃げようとはしない。
そんな発想も忘れているらしい。既に彼女は何度も軽い頂点を味わっているようだったが、
ユリアンはあと一回くらい大きな頂上を味わわせてやろうと思っていた。おそらく本番では
彼女はイかせられないだろうから。舌をすぼめてカリンの粒をユリアンは舌先で突つき、
回すように舐めた。そうして常に移動するカリンの悦楽の中心点を捏ねまわすように弄んだ。
 最も敏感な疼きの頂点を弄くられてカリンはだんだんと愉悦の頂上へ押し上げられていった。
 「やっやっ・・やめてぇっ・・ああっひゃあんっ、だめ、ハァハァ、あああんっひあっ!」




 今度は下から盛り上げるように舐めあげるとカリンは快感の極みに追いつめられていった。
 「はぁっはぁっぁあ〜んっだめぇっだめぇっやめてえっ!ああっ!」
 ベロベロと犬のように粒にむしゃぶりついて舐めまくるとカーテローゼの体はビリビリと
痺れほど逃れられない悦楽に握り締められてしまう。
 「いやっいやっああもうっだめっだめっ気持ちイイっああ〜んっ」
 最後に口に含んでユリアンは思いきり吸いこんだ。カリンの体に雷のような熱い快感が
駆けぬける。オルガスムスまで吹き飛ばされた処女の体は弓なりにしなって震えた。
 「ふああっだめぇっあっあああーーーーーんっ!!」
 目の前が真っ白になって強い日差しにさらされる。絶頂の余韻にカリンは浸っていた。
暖かい恍惚が彼女の体を包んでいる。ゆるやかに落ちついてくる体が通常の状態に
戻る前にユリアンは改めて自分自身をカリンの股間にあてがった。カリンの秘口と
ユリアンの先端が接吻する。少女はぐったりとした体を引きずり、虚ろになった瞳で
それを見ていた。繊細な容貌のユリアンからは想像できないほど色黒くて不気味な肉隗。
それが自分の場所に正確に狙いを定めていよいよ入場しようとしている。朦朧とした
意識の中でカリンは小さく拒んだ。
 「だめ・・やめて・・・お願い・・許して・・」
 ユリアンは少女の姿を見つめた。そこにはいつもの生意気な女の子はもういない。快感に
堕ちて為すがままにされてしまった美少女の哀れな肉体があった



 涙を流し、涎を垂らし、潤んだ瞳で快感に浸った女の子の肢体がユリアンの目の前にある。
男を全て卑怯者扱いしていた女の子は、結局男に散々体を嬲られて自ら濡れてしまった。
そんな屈辱を感じる感覚すら今は麻痺している。今はただ弱弱しい声で「やめて」と懇願
するのが精一杯だった。ここでもっと泣き叫んでくれたら無理矢理押し開いて陵辱しただろう。
でも今のカリンはそうするにはあまりに哀れで愛らしい姿をしていた。しかし男がここで
終われるはずもない。ユリアンは少女に哀切を感じながらも腰を近づけた。
 「ごめん」
 カリンの腰を掴んでユリアンは己のたぎりにたぎった証を練り入れていった。ジリジリと
練り入ってくる青年の逸物にカリンは身をよじって抵抗した。
 「いやあああっ!!」
 異物の侵入にカリンの肉が一斉に反抗した。ユリアンは歯を食いしばった。まだモノが
入るようになっていないカリンの中は一寸の隙もないほどユリアンを包んで押し潰そうと
する。そのまま引き千切られてしまいそうなほど見事に挟まれて、もはや耐えられない
くらいユリアンは感じていた。
 「うぐっ・・・くぅ・・・ハッ・・・」
 そのまま腰を落としていき、ユリアンはカリンの禁域へ不法侵入していった。カリンは男の
勝手な侵襲に対して無抵抗だった。ただ異物がねじ込まれ、自分でも存在を知らなかった
『空き部屋』に無理矢理入ってくるのが如実にわかった。
 「あ・・・あ・・いやぁ・・いやぁぁ・・・」


 前進していった先でユリアンはパチン、と割れるような感覚を感じた。少女が苦痛に顔を
歪めて悲鳴をあげるのを見て彼はこれが例のものだっただろうと悟った。
 「ひぃっ!!いっぁあああっ・・・」
 ユリアンはカリンの処女を奪った。与えられたのではない。乱暴に毟り取ったのだ。少女の
膣の感触に痺れながらユリアンは心のどこかに罪悪感の住まう場所を感じていた。カリンは
太い肉棒に串刺しにされ、稲妻のような痛みに体を痙攣させた。さっきまでの恍惚とは
雲泥の差である。悦楽に麻痺していた感覚は、今度は痛みに麻痺させられた。処女であった
カーテローゼの無垢な体はユリアンによって無残に引き裂かれてしまった。それまで
誰も寄せ付けなかった純潔は血となって彼にもぎ取られていった。別に誰かに操立てしていた
わけではない。誰かに与えようともいつか捧げようとも思っていなかった。ただ
誰かの思いどうりにされるのが嫌だった。それが今ユリアンによって滅茶苦茶にされて
しまった。悔しさと痛みにカーテローゼは涙した。
 ユリアンはしばらく動かなかった。処女なのですぐに動かす事は出来ない。そうは
いってもカリンの処女地はじっとりとユリアンに絡みついて食いついてくる。我慢している
のも難しい。彼はじっと少女の聖域を感じしばらく動かずにいると、自分の
逸物を軸にしてカリンの足を回転させるように動かした。自分の大きさに内部を慣らそうと
したのだ。いきなり揺するよりは良いがそれでも少女の痛みは増すばかりであった。



 かなり長い時間ユリアンはじっとしてカリンをあまり刺激しないようにしていた。
カリンからしてみればさっさと終わらせて欲しいくらいだが、彼はできるだけ長い時間
カリンの処女を愉しみたかった。次第にカリンが異物の感覚よりも痛みのほうに慣れて
落ちついてくる頃を見計らってユリアンはゆっくり動き始めた。鏡に背中を押しつけれ
ながらカリンは激痛に呻く。
 「うっ・・・くっ・・・ひぃ・・あぁ・・」
 「ハァ・・・ハァ・・・くぅっ・・」
 汗を流しながらユリアンはカリンを揺さぶった。カリンの肉壁は絞殺するように
ユリアンを締め上げ、まるで火で炙られるような快感がソコから全身にほとばしってくる。
 (これが・・・処女か・・すごい・・・キツイ・・・)
 思わず感極まってユリアンは強くカリンに挿入した。すると押されたカリンが背中で
鏡を強く刺激してしまった。ピシッ!という音に顔をあげるとカリンの後ろの鏡に
亀裂が走っているのにユリアンは気づいた。
 「いけない!」
ユリアンは慌ててカリンを自分のほうへ寄せて鏡から引き離した。
 「ウアアッ!」
 引き寄せられてさらに奥深くユリアンが侵入してきてカリンは圧迫感に悲鳴をあげた。
 「ごめん大丈夫?」
 そう言って傷がついていないか確かめるように背中を撫でてくるユリアンになぜか
カリンは柔らかい情動を刺激されてしまった。それが彼女の彼に対する今後の感情の第1歩
であったかもしれない。




 ユリアンは彼女に挿入したまま抱きしめて抱え上げた。一気に子宮に届くまで
突き上げられてカリンは天を仰いで絶叫した。
 「ひああああっ!!」
 カリンを抱えたままユリアンは近場にあったタオルを二枚取って、タイルの
床に広げた。その上にカリンを押し倒す。一瞬『駅弁』のような体勢になって
カリンはさらに痛みに泣いた。
 「いやぁ・・痛ぃ・・いやああっ」
 タオルの上にカリンを組み敷いたとき、ユリアンの目に赤いものが映った。
それは縛られたカリンの掌にうっすらと走った赤い線だった。彼はそれが何であるか
確認するとそれまで彼女の腕を戒めていたスカーフとネクタイをほどいた。痛みに
耐えようとしたカリンは手を強く握りすぎて白い皮膚を傷つけてしまっていた。
それほど深くはなかったが爪に傷ついた血の線が痛々しい。ユリアンは少女の
手首をさすってやると、今度はその腕を自分の背中に絡ませた。
 「ごめん、今度は僕を傷つけて」
 なぜ自分は逃げようとしないのだろう?もはやカリンの体は自由なはずだった。
しかし性器に杭を打ち込まれ、体ももはや逃げられるだけの力もない。そう思う
ことにして、カリンは今感じた感情を誤魔化した。カリンはのしかかってくる
ユリアンの背中に傷をつけて、深くに入ってこようとする彼を受けとめた。



 再び腰を動かし始めてユリアンは本格的にカリンを陵辱した。血と蜜を
潤滑油にしてカリンの中を邁進する。

 ズリュッ、ズチュッ、ズチッズチッ、ズリュリュッ
 
 「ん・・・ん・・・・うぅっ・・」
 腰を振ってカリンの処女を蹂躙しながらユリアンは挿入するたびに目の前で
揺れるカリンの乳房を見つめた。ピン、と立ちあがっているピンクのそれに
誘われるようにユリアンはキスした。
 「あ・・・」
 痛みに意識が朦朧としていたカリンは僅かに感じて呻いた。ユリアンはカリンの
乳首を口に含んでしゃぶり、手を伸ばしてもう一方の胸を愛撫した。
 「ん・・・ぁ・・・ぁぁ・・・あん・・・」
 処女の痛みと胸の愉悦が体の中で混ざり合う。カリンはどちらの感覚も感じて
わけがわからなくなった体を横たえていた。もはや別人のもののようになった体を
引きずってカリンはユリアンにしがみついていた。カリンの焼けるような肉に
絞めつけられ、強烈な悦楽に耐えながらユリアンは腰を振った。処女の肉壷を
堪能し、絶え間なく蹂躙する。そうして挿入を繰り返し、ユリアンは最後に
カリンの奥へ自分の欲望を突き立てた。
 「ひっあああっ!」
 「うわっ・・くぅ・・ぁああっ!」
 限界に達したユリアンは彼の精をカリンの中に放出した。それから何度かの
発作も彼女の中に吐き出して、カリンの中を彼の精で一杯にした。



 髪を撫でるユリアンの手を長い事カリンは感じていた。終わってから
ずっと彼はカリンの髪や頬、額を撫でていた。優しく波打つように彼の手が
愛撫する。カリンはされるがままだった。彼女は自分が逃げることもできずに
最後までされてしまったことを思い知らされていた。自分を陵辱したユリアンを
恨むというよりも、彼から逃げようとしなかった自分をカリンは憎んでいた。
手を縛られたくらいが何だというのだろう?それくらいだったらいくらでも
逃げられたはずだ。自分は逃げられなかったのではなく逃げなかったのだ。
それどころか安々と感じて彼の思い通りになってしまった。こんなに簡単に快感に
堕落してしまうなんて何て安っぽい女だったのだろう。
 カリンは朦朧とした目で髪を慰撫するユリアンを見つめた。
 「ユリアン・ミンツ・・・」
 ダークブラウンの瞳はなぜか切なそうに自分を見つめていた。
 「わたし・・・あんたを許さないわ」
 兄のように慕っているポプランや、実の父のシェーンコップに自分よりも
愛されて可愛がられているのが気に入らなかった。軟弱だと思って
なめてもいた。そのなめていた男に自分は犯されてしまった。もはやなめてなど
いられない。誰よりも憎むべき男だった。
 「絶対に・・許さないわ・・・いつか・・・殺してやる」


 今まで非合法的なSEXをユリアンはしたことはなかった。いつでもちゃんと
相手の合意を得ていたのである。それが今回はどうしてこうだったのだろう?
そもそもそこまでして手に入れなければならなかっただろうか?青紫色の瞳を
見つめながらユリアンは考えていた。『殺してやる』と彼女が言ったとき、
彼女の鋭い眼差しにユリアンは牽きこまれるような感覚を覚えた。彼は後悔しない
ことにした。彼女は手に入れておく必要があったのだ。こうまで自分を惹き込んで
しまう少女なのだから。そう、ユリアンは思うことにした。
 「君になら殺されてもいいよ」
 カリンの額を撫でながらユリアンは言った。
 「でも今は殺さないでほしい。僕にはやらなければならないことがあるから。
それが終わったら、ぼくを殺して」
 ユリアンの瞳を見つめたカリンはなぜか涙を流した。そして彼の口付けを
黙って受けた。青年と深く口付け、舌を絡ませあいながらカリンは自分が溺れて
しまう予感を感じた。何に溺れてしまうのかはわからない。ただ自分がこの青年の
運命に絡め取られてしまったことが彼女にはわかったのだ。
 二人の奇妙で長い関係は序章を終えようとしていた。

     


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