スレ2-282さん/銀河鬼畜伝説外伝2



 新帝国暦003年、宇宙暦801年5月15日、憲兵総監ウルリッヒ・ケスラー上級大将は、憲兵総本部の特別取調室にあって自ら1人の国事犯を自ら取り調べている真っ最中であった。
 冷たいコンクリートが剥き出しになった特別取調室は必要最小限の照明に落とされ、暗闇が重量感を持ってのし掛かってくるように感じられる。
「いい加減に吐いたらどうだ」
 重々しい口調で尋問者たるケスラーが問い掛けた。
「そんなこと・・・身に覚えのないことは話せません」
 涙混じりの声で抗議するのはマリーカ・フォン・フォイエルバッハという皇妃ヒルデガルド・フォン・ローエングラムの近侍の者であった。
「お前があの時チョコレートアイスクリームなど買いに行かなければ、あんな事にはならなかったのだ」
 あんな事とは昨日、新帝国の仮皇宮である柊館において発生した皇妃ヒルダ暗殺未遂事件である。
 幸いにして皇妃も未来の皇太子も無事であったが、もし憲兵隊の駆け付けるのが後数分遅れていたら銀河の歴史が大きな狂いを発生させるところであった。
 皇帝陛下の健康状態が優れない今、聡明な皇妃や皇帝陛下のお世継ぎの体に取り返しのつかない結果を発生させていたらと思うと慄然とするケスラーであった。
「強情を張るなら私とて、いつでもゴールデンバウム王朝時代の内務省役人の真似事ぐらいは出来る積もりだ」
 ケスラーの問いにつぶらな瞳一杯に涙を浮かべたマリーカは、ただ黙って首を左右に振るだけであった。
                               ※
 冷たい音を立てて鎖が滑車で巻き上げられていき、全裸にむかれたマリーカの体が天井へ向かって引き上げられていく。
「私とて名誉あるローエングラム王朝の上級大将。出来れば女性相手にこの様な愚劣な真似はしたくないのだが。地球教が背後に絡んでいるとあれば、鬼にも悪魔にでもなれる」
 ケスラーは手にしたムチの柄をもってマリーカの顎を上げさせる。
「ホクスポクス・フィジブス。ホクスポクス・フィジブス・・・」
 マリーカは目を瞑り口の中で呪文のような言葉を繰り返す。



「ホクスポクス・フィジブス。ホクスポクス・・・キャアァァァーッ」
 ケスラーのムチを背中に受けたマリーカは、背筋を折れんばかりに逸らして絶叫を上げる。
 続いて容赦のないムチが唸りを上げて襲い掛かり、マリーカの乳の下辺りに食い込んだ。
 肺中の空気を吐き出すかのような絶叫が響き渡り、天井から垂れ下がった鎖がジャラジャラと音を立てる。
「どうだ。お前がわざと間隙を作り、地球教の信者共を柊館へ導き入れたことはもう分かっているんだ。信者だと認めるか」
 あくまで冷静な口調を崩さず憲兵総監が問いただす。
「・・・くはっ・・・くはぁぁぁ・・・」
 およそこれまで味わった覚えもない程の焼け付くような痛みの為に、返事をすることもままならないマリーカに更なるムチの連打が襲い掛かった。
「アヒィッ。あぐぅぅぅっ。アヒャァァァーァァッ」
 大気を切り裂きながら飛んできたムチが食い込むたび、マリーカは絶叫を迸らせてのたうち回る。
 一息入れたケスラーは拷問の効果を見極めるように対象の体を検分する。
「何だお前・・・」
 息も絶え絶えとなったマリーカの太股に垂れ落ちる一筋の液体を見つけたケスラーは唖然となる。
 下腹部と2つの太股の付け根が描き出す逆三角形の空間にムチの柄を突っ込んだケスラーは液体の発生源を突き止めた。
「これでは拷問が意味をなさないではないか」
 ケスラーはマリーカの右膝を抱えるようにして外側に開かせると、彼女を片足立ちに立たせた。
 こんもりとした黒い茂みの下をムチの柄で掻き分けると、マリーカのその部分は洪水のように溢れていた。
「淫乱な女だ。この分では皇帝陛下の寝所の外に控えて、何をやっていたのか分からんな」
 ケスラーの残酷な物言いにマリーカは固く閉じた目尻から涙の筋を流す。
「貴様も皇帝陛下にこの様にして貰いたかったのか」
 ケスラーはムチの柄をマリーカの敏感な部分に押し当てると、グリグリと入り口周辺を掻き回す。



「はむぅっ・・・」
 漏れそうになった喘ぎ声を必死で噛み殺したマリーカは、首を激しく振って快感に溺れまいと耐える。
 しかし別の入り口は彼女の意思とは関係なく、独立した別の生き物のように革製の柄を貪り、奥へ飲み込もうと収縮を繰り返す。
 その様子を生唾を飲んで見守っていたケスラーの制服ズボンの前は、はち切れそうになってくる。
「たまらん」
 ムチを捨てた憲兵総監はズボンのチャックを下ろすと怒張した分身を取り出す。
 そしてマリーカの両足の間に入り込むと、彼が忌み嫌ったゴールデンバウム王朝の悪徳憲兵がやったように彼女を犯した。
 既に受け入れ態勢を万全に整えていたマリーカのそれはケスラーの分身を易々と受け入れ襞を絡み付かせてくる。
 激務のため禁欲生活の続いていたケスラーはあっという間に限界に達し、マリーカの中に夥しい量の精を放った。
                               ※
「こんな事、小官の趣味ではないのだが・・・」
 清潔なハンカチで額に滲んだ汗を拭いつつケスラーは遠回しの抗議をする。
「ダメダメ、大佐さん・・・じゃなかった憲兵総監さん。あたし、こういうのじゃなけりゃいけないんだもん」
 すっきりしたような顔をしたマリーカが、パンティに足を突っ込みながら答える。
「しかしな、小官にも銀河帝国軍の上級大将としての立場がな・・・」
 憮然とした表情で困惑するケスラー。
「固いこと言いっこ無しよ。別にぃ、ヒルダ様にあること無いこと言い付けてもいいんだけどぉ。今度はあたしがゴールデンバウム王朝の復活を企むフリードリヒ4世の隠し子ってシナリオ考えておくから。これからもよろしくね」
 あっけらかんとした表情で快活に笑うマリーカを見て、流石の有能な憲兵総監も途方に暮れた。
 とんでもない女に引っ掛かってしまったケスラー上級大将の立場が、羨望に値するか、はたまた忌避されるべき物であったかは後世の歴史家の判断を待たねばならない。




   

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